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フリーター2年目から正社員になる方法4選!就職者の割合や成功のコツを解説
この記事のまとめ
- フリーター2年目で就職することは可能だが、自分に合う応募先を選ぶのが大切
- 過去に正社員経験があれば、フリーター2年目での就活でアピール材料になる
- フリーター期間が長引くほど、企業から入社後の離職を懸念されやすくなる
- フリーターでの学びの活かし方を明確に伝えられる人材は、企業から評価されやすい
- フリーター2年目で就職を成功させるには、企業で長く働く意欲を伝えることが重要
「フリーター2年目の場合、経歴が選考に影響して就職できないのでは」とお悩みの方もいるでしょう。経歴を重視する企業への就職は難しい場合がありますが、自分に合う求人を選び、応募先で働く熱意をアピールをすることで就職可能です。
このコラムでは、フリーターからの就職者の割合や成功のコツを紹介。企業がフリーターを評価するポイントも解説するので、就職できるか不安を感じる方は参考にしてみてください。
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フリーター2年目で正社員になるのは難しい?
フリーターから正社員を目指すのが難しいかどうかは、「応募先に役立つ強みをアピールできるかどうか」によって異なるでしょう。
厚生労働省の「若年者雇用対策の現状等について(p.14)」によると、フリーターとは、15~34歳でパートやアルバイトで働いている人のことです。現在無職でパートやアルバイトとしての働き方を目指している方も含まれます。フリーター2年目の方は、「正社員として働いたあとに退職した方」や「学校を卒業後、就職しなかった方」に分けられるでしょう。
ここでは、フリーター2年目の場合の就職が難しいかどうかを正社員経験の有無に分けて紹介します。「フリーターの経歴が1年以上あると就職は難しいのでは」と気になる方はご一読ください。
正社員経験を経てフリーターになった場合
正社員の経験があると、就活でのアピール材料にできます。「正社員として組織のルールに従い、責任をもって仕事に取り組んでいたこと」を証明できるためです。さらに、応募先に関連する仕事での正社員経験があれば、「企業の業務に役立つ経験やスキルがある人材」として好印象を与えられるでしょう。
また、企業によっては、「正社員経験△年以上」といった応募条件を定めていることもあります。現時点でフリーターの状態だとしても、条件に該当する経歴があれば応募することが可能です。
正社員経験がない場合
正社員経験がない場合は、経歴を重視する仕事への就職が難しい可能性があります。フリーターとしてパートやアルバイトなどで働いた経験があったとしても、職歴としてみなされないのが一般的だからです。
ただし、応募先の業務に役立つ知識やスキルを習得できていれば、効果的なアピールができます。「就活で何をアピールすれば良いか分からない」とお悩みのときは、これまでの経験のなかに応募先の仕事との共通点がないかを考えてみましょう。
共通点が見つからないときは、第三者に相談して応募先に役立つ自分の強みを見つけるのも方法の一つです。
参照元
厚生労働省
第1回 今後の若年者雇用に関する研究会資料
フリーターからの就職者の割合
フリーターから正社員へ就職する際、空白期間の長さや学歴、年齢などが就活に影響する場合があります。以下に、フリーターからの就職者の割合をパターン別にまとめました。
「フリーター2年目で就職できるのか」と不安を感じる方は、自身の状況と照らし合わせながらチェックしてみてください。
フリーター期間別
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」によると、空白期間が1~2年で正社員になれた方は61.2%でした
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から― 図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合 (p/128)」
上記のグラフを見ると、フリーター継続期間が長引くにつれて、徐々に正社員になれた方の割合が下がっていることが分かります。さらに、フリーター継続期間が3年を超えると、正社員になれた方の割合が急激に下がっていることも明らかです。
必ずしもフリーター継続期間が就活の選考に影響するとは限りませんが、できるだけ早く準備を始めるほうが望ましいでしょう。
学歴別
同資料(p.126)によると、フリーターから正社員になれた方の割合を学歴別に分けた場合、「大学・大学院卒(72.8%)」の方が最も高い結果でした。
学歴 | フリーターから正社員になれた人の割合 |
高卒 | 0.574 |
専門・短大・高専卒 | 0.676 |
大学・大学院卒 | 0.728 |
中卒・高校中退 | 0.481 |
高等教育中退 | 0.612 |
参照::独立行政法人 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から― 図表4-30 うち、正社員になれた割合 単位:%、Nは実数(p.126)」
就活で学歴を重視してチェックされるかどうかは、応募する職種や企業により異なります。仕事によっては、経歴・学歴を重視されず、入社後の研修で業務に必要な知識やスキルを習得できる場合もあるでしょう。
年齢別
同資料(p.124)によると「25~29歳」と「30~34歳」でフリーター正社員になれた方の割合では、両者に大きな差がないことが分かりました。
年齢 | 正社員になろうとした者のうち、なれた割合 |
25~29歳 | 63.6% |
30~34歳 | 68.5% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から― 図表4-28 男女別・年齢別 正社員になろうとした者のうち、正社員になれた割合
(2021 年調査) (p.124)」
厚生労働省の「『その募集・採用 年齢にこだわっていませんか?』事業主の皆様へ」より、事業主は採用活動を行う際に年齢制限を設けることを禁じられています。フリーターから正社員への就職を成功させるためには、「企業はどのような人材を求めているか」を理解し、適切な選考対策を行うことが大切です。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
フリーターを2年目以降も続けた場合に考えられること
フリーターとしての働き方を2年目以降も続けると、収入や働き口に関する不安を感じたり、希望のライフプランに影響がみられたりする可能性があります。
以下に、フリーターを2年目以降も続けた場合に考えられることをまとめました。「フリーターをこのまま続けると、どのようなリスクが起こり得るのか」をイメージするのにお役立てください。
年齢を重ねるほど正社員の収入との差が広がる
フリーターとして年齢を重ねるほど、正社員の収入との差が広がります。以下は、年齢別にフリーターを含む非正規雇用社員と正社員の賃金を比較した表です。
正社員 | 正社員・正職員以外 | |
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差(p.12)」
20~24歳では、正社員と非正規雇用社員の賃金の差は3万3,900円ですが、25~29歳は4万7,200円、30~34歳は7万2,700円の差があります。フリーター1年目の時点では、同年代の正社員との収入の差が気にならなかったとしても、年齢を重ねるほど差が開き、将来に対する不安を感じる可能性があるでしょう。
フリーターの平均年収は、「フリーターの平均年収は?年齢別に正社員の収入と比較」のコラムでも紹介しているので、将来の働き方を考える際の参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
突然職を失う恐れがある
フリーターは有期雇用のため、ある日突然職を失う恐れがあります。フリーター1年目は働き続けられたとしても、2年目以降も職を失わない保証はありません。職を失えば収入が途絶えて生活が困窮する可能性もあります。
前述したように、フリーターは正社員よりも収入が低い傾向があり、貯金が難しいことも。将来の生活に関する不安を抱えないためには、無期雇用の正社員のように安定した収入が期待できる働き方のほうが望ましいでしょう。
応募できる求人の選択肢が減る
フリーターを2年目以降も続けた場合、応募できる求人の選択肢が減る可能性があります。前述したように、フリーター期間は職歴ではなく、空白期間としてみなされるのが一般的です。空白期間が長くなるほど、即戦力を求めたり、経歴を重視したりする企業から内定を獲得するのは難しくなる可能性があります。
内定獲得を優先させるために、応募できる求人の選択肢が狭まりやすいでしょう。
希望のライフプランが実現しにくくなる場合がある
フリーターとしての働き方を2年目以降も続けると、希望のライフプランが実現しにくくなる場合があります。
金融庁の「貸金業法のキホン」より、個人は年収の3分の1を超える金額は借入れできません。「車や家を購入するためにローンを組みたい」といったライフプランがあったとしても、フリーターの年収により希望の金額を借入れできない可能性もあるでしょう。
希望の借入れの金額が年収の3分の1より低い場合は、同じ職場で1年以上働いていることで収入の安定性を認められ、審査に通過するケースもあります。しかし、複数の職場を転々としていて収入に変動がある場合は、審査に通過するのが難しくなる可能性があるでしょう。
希望のライフプランがある場合は、「実現するためにはどれくらいの収入が必要か」を確認したうえで、働き方を検討するのをおすすめします。
参照元
金融庁
多重債務者対策・貸金業法等について
企業がフリーターを評価するポイントとは
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「調査シリーズNo.141 中小企業の「採用と定着」調査結果―速報版―」に記載されている、企業がフリーターの経歴に対して評価するポイントは以下のとおりです。
フリーター経験に対して評価するポイント | 評価する企業数 |
募集する職種と関連があればプラスに評価する | 668 |
フリーターの通算期間が一定期間にとどまっているのであればプラスに評価する | 145 |
一つの企業に継続して勤務している期間が一定期間あるのであればプラスに評価する | 446 |
フリーターとしての転職回数が一定回数以内にとどまっているのであればプラスに評価する | 151 |
フリーター経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する | 699 |
フリーター経験の内容や期間に関わらず、マイナスに評価する | 84 |
評価にほとんど影響しない | 422 |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「調査シリーズNo.141 中小企業の「採用と定着」調査結果―速報版― 図表 3-23 フリーター経験の評価 (p.63)」
フリーター経験のある応募者に対して、「その経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する」企業の数が最も多いことが分かりました。また、応募者がフリーターとして携わってきた仕事が企業の業務に関連する場合も、プラス評価につながりやすいようです。
厚生労働省の「青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)」では、応募者がフリーターである場合も、適性や能力、将来性などを長期的に判断するのが望ましいと記載されています。企業により応募者を評価するポイントは異なりますが、フリーターの経験で得た学びやスキルを具体的に伝えることで好印象につながるでしょう。
フリーターで働くなかで得た学びやスキルのアピールの仕方は、このコラムの「フリーター経験から得た学びやスキルを明確に伝える」で紹介しているので参考にしてみてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.141 中小企業の「採用と定着」調査結果―速報版―
厚生労働省
青少年の雇用の促進等に関する法律(若者雇用促進法)について
フリーター2年目から正社員になる方法4選
フリーター2年目で就職を目指す場合は、現在の職場で「正社員登用制度」を利用したり、新たな職場の求人募集に応募したりする方法があります。以下に、フリーター2年目から正社員になる方法をまとめました。
フリーター2年目から正社員になる方法4選
- 正社員登用制度を利用する
- 求人サイトから正社員募集の求人へ応募する
- ハローワークに相談する
- 就職エージェントのサービスを活用する
1.正社員登用制度を利用する
フリーターとしてパートやアルバイトで働いている方のなかには、職場の「正社員登用制度」を利用できる場合があります。
「正社員登用制度」とは、企業の定める条件を満たした非正規雇用社員の労働者が、正社員へ雇用形態を転換できる制度のことです。仕事内容や職場の環境に慣れた状態で、正社員として働けることはメリットといえるでしょう。
正社員登用制度を利用できる条件は企業により異なり、例として、「勤続満1年以上」「フルタイム勤務ができる」「直属の上司の推薦がある」などが挙げられます。条件を満たしていたとしても試験に通過しなければ正社員登用できない場合もあるでしょう。
厚生労働省の「パートタイム・有期雇用労働法の概要(p.12)」より、正社員登用制度を設けている企業は、就業規則や労働条件通知書に記載したり、事業所内の掲示板での掲示したりなどにより労働者に周知することが義務です。
「新たな仕事へ就職するよりも今の環境で働きたい」場合は、職場の正社員登用制度の有無や条件、直近の実績を確認してみましょう。
正社員登用制度を利用するときにチェックするポイントは、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムで解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
パートタイム労働者、有期雇用労働者の雇用管理の改善のために
2.求人サイトから正社員募集の求人へ応募する
フリーターから就職を目指す場合、求人サイトから正社員を募集している会社に応募する方法もあります。
ハタラクティブの「若者しごと白書2025 3-7. 就職・転職が決まった際に使った手段(p.33)」によると、フリーターの方が仕事探しで利用する手段として「求人サイト(63.3%)」が最も多い結果でした。
求人サイトのなかには、フリーターの方向けの求人を中心に扱っている場合もあります。求人検索をする際に、「フリーター向け」「未経験者歓迎」などのように希望の条件に絞って求人を探すことも可能です。
また、求人サイトの場合、時間や場所に制限されずに自分の好きなタイミングで利用できます。パートやアルバイトで働きながら就職活動を始める場合にも利用しやすいでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
3.ハローワークに相談する
フリーターから1人で就職活動を始めることに不安がある場合は、ハローワークのサービスを利用するのも方法の一つです。
ハローワークとは、厚生労働省が運営する「公共職業安定所」のこと。全国に500ヶ所以上あり、近隣地域の企業の求人を多数扱っています。
無料で求人や応募書類の作成などの相談ができるため、フリーターの経歴や就職活動に関する不安を解消しながら準備を進められるでしょう。
開庁時間は、原則として平日の8時30分〜17時15分ですが、一部の施設では平日の夜間や土曜日に利用できる場合もあります。また、ハローワークインターネットサービスを利用すれば、時間や場所に関係なく求人を閲覧できるでしょう。
ハローワークの特徴や利用の流れは、「ハローワークを利用する流れは?求職者登録や失業保険の申請方法も解説」のコラムで紹介しているので、チェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用
4.就職エージェントのサービスを活用する
就職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者の経歴や希望の働き方をヒアリングし、条件に合う求人を紹介してもらえます。フリーターとしての経歴を活かせる職種や、未経験から挑戦できる職種などのなかから、自分に合う仕事を見つけられるでしょう。
自己分析もサポートしてくれるため、これまでの経験のなかから応募先へアピールできる強みを見つけられます。
また、就職エージェントを利用すれば、企業の仕事内容や職場環境に関する詳しい情報も教えてもらうことが可能です。入社後の正社員としての働き方を具体的にイメージできるでしょう。
「どのように準備を進めれば正社員になれるのか」「自分に合う働き方ができる仕事があるのか」といった不安を感じる方は、エージェントを活用しながら就職活動を進めることをおすすめします。
エージェントを利用して就職を成功させた方の体験談
以下は、就職・転職エージェントのハタラクティブのサービスを利用して正社員になれた方の体験談です。
ハタラクティブのサービスを知り、就活アドバイザーと一緒に自己分析や面接対策を行ったことで、就職活動がやりやすくなったそうです。
結果として、Iさんは面接1社目の企業からエンジニア職としての内定を獲得し、正社員としての就職を成功させました。
就職活動に不慣れな場合も、エージェントを利用することで、自分に合う仕事選びや適切な選考対策ができます。
Iさんの就職活動が成功したエピソードは、「警備アルバイトからエンジニアに就職。留年、内定辞退から就職を成功させた方法とは?」のコラムで詳しく紹介しているので、ぜひご覧ください。
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
パートやアルバイトは続けながら就活をするのがおすすめ
フリーターから正社員を目指す際は、パートやアルバイトを続けながら就職活動を進めるのがおすすめです。今の職場を辞めずに収入を得ながら準備を進めることで、金銭面の不安により焦って求人を選んでしまうのを防げるでしょう。また、パートやアルバイトでの働き方をもとに、自分の理想の職場環境をイメージすることにも役立ちます。応募先にアピールできるエピソードが見つかる場合もありますよ。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
フリーター2年目からの就職を成功させる6つのコツ
フリーターから就職を成功させるためには、これまでの経験を深掘り、強みや希望の働き方を明確にする必要があります。自分の経歴やスキルで挑戦しやすい仕事を選んだり、応募先に好印象を与えるための選考対策をしたりすることも重要です。
ここでは、フリーター2年目から就職を成功させる6つのコツを紹介します。「どのように就職活動を進めれば、自分に合う仕事で正社員として働けるのか」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
フリーターからの就職を成功させるコツ
- フリーターになった経緯を確認する
- 自己分析をして就活の軸を定める
- 未経験者歓迎の求人を選ぶ
- 採用担当者の印象に残る応募書類を作成する
- 面接対策をする
- 応募先の仕事に役立つ資格を取得する
1.フリーターになった経緯を確認する
フリーターになった経緯を確認しましょう。なかには、「正社員としての働き方を望んでいなかった」「就職したものの、仕事が合わず辞めてしまった」などがフリーターになった理由の場合もあるでしょう。
フリーターになった経緯を深掘りすることで、「どのような仕事であれば、正社員として働きやすいのか」を考えるヒントが得られる可能性があります。
2.自己分析をして就活の軸を定める
自己分析を通して就活の軸を定めましょう。自身に対する理解を深められていると、理想の働き方を明らかにできます。キャリアプランもイメージしやすくなるため、長期的な目線で自分に合う仕事を選べるでしょう。
「とりあえずフリーターから正社員になりたい」といった目的で就職活動を進めてしまうと、入社後にミスマッチに気づく恐れもあります。これまでの経験を振り返ることで自分の価値観を確認し、「仕事を通して何を実現したいのか」を考えてみてください。
「1人では自己分析を上手くできない」と感じるときは、周囲の他己分析を活用したり、就職エージェントといったキャリアアドバイザーのサポートを受けたりしてみましょう。
3.未経験者歓迎の求人を選ぶ
未経験者歓迎の求人のなかから自分に合う仕事を探すのがおすすめです。未経験者を歓迎している企業は、経歴よりもポテンシャルを重視する傾向があります。フリーターとして1年以上経歴があったとしても、応募先への熱意をアピールすることで好印象を与えられるでしょう。
たとえば、事務職や営業職、販売職などは専門的なスキルを求められにくく、未経験から挑戦しやすい職種として挙げられます。ほかにも、フリーターから挑戦しやすい職種は、「フリーターが就職しやすい職種とは?おすすめの職業と業界を紹介」のコラムで紹介しているので、チェックしてみてください。
4.採用担当者の印象に残る応募書類を作成する
採用担当者の印象に残る応募書類を作成することも大切です。採用担当者は、一度に複数の応募者の履歴書や職務経歴書を確認することもめずらしくありません。書類選考を通過するためには、フリーターとしての経歴よりも、仕事に役立つスキルや応募先で働く意欲が目立つ内容にする必要があるでしょう。
採用担当者があなたの入社後の働き方をイメージしやすいよう、具体的なエピソードを用いた自己PRを書くのがポイントです。
フリーターで正社員を目指す場合の履歴書の書き方は、「フリーターの履歴書の書き方は?学歴・職歴の記載方法や注意点を詳しく解説」のコラムで解説しているので、あわせてご覧ください。
5.面接対策をする
フリーター2年目から就職を目指す場合、面接の受け答えを通して、「なぜ今正社員として働こうと思ったのか」「これまでの経験から何を学び、応募先でどのように活かしたいか」を明確に伝える必要があります。正社員経験がある場合は、「なぜ退職してフリーターになったのか」も問われるでしょう。
以下に、フリーター2年目で面接に臨む際の受け答えのポイントをまとめました。
フリーターになった経緯を前向きな言葉で説明する
フリーターになった経緯を前向きな言葉で説明しましょう。
「フリーターになった経緯」は面接で問われやすい質問の一つといえます。「フリーターとして働くことを選んだ理由」や「前職の退職理由」を確認して、「入社後にミスマッチを感じて辞めてしまわないか」を見極めるためです。
応募先で長く働く意欲があることを伝えるためにも、前向きな言葉に言い換えて説明しましょう。
また、正社員経験を経てフリーターになった場合は、前職の不満を伝えないことも大切です。「同じように自社の仕事に対して不満を感じて辞めてしまうのでは」といった印象につながりかねません。「ほかの仕事の△△な部分に魅力を感じた」といったように前向きな言葉で説明するとともに、前職での反省点や学びを伝えるようにしましょう。
フリーター経験から得た学びやスキルを明確に伝える
「企業がフリーターを評価するポイントとは」で前述したように、フリーターの経歴があったとしても、その経験から得た学びやスキルを明確に伝えることで好印象を与えやすくなります。「スタッフ同士で協力しながら働くことで協調性を学んだ」「接客業務によりコミュニケーションスキルが向上した」などのように、自分にとってプラスになった部分を伝えましょう。
フリーター経験から得たものを具体的に伝えることで、「自身を客観視できている」「これまでの経験を活かそうとする向上意欲がある」など前向きな印象を与えられます。
志望理由を通してポテンシャルをアピールする
志望理由を通してポテンシャルをアピールすることも重要です。企業は、応募者の志望理由から「自社でなければいけない理由」や「長く働き続ける熱意があるか」を見極めます。「応募先でどのような目標をもって働きたいのか」を明確に伝えることで、企業で働き続ける意欲がある人材としてアピールできるでしょう。
面接での受け答えは入社後の働き方のイメージに影響するため、長期的な目線を意識した内容にするよう意識してみてください。
フリーターから正社員就職を目指す際の面接で聞かれやすい質問は、「フリーターの正社員面接でよくある質問は?ふさわしい服装についても解説」のコラムで紹介しているので、チェックしておきましょう。
6.応募先の仕事に役立つ資格を取得する
応募先の仕事に役立つ資格を取得するのも効果的です。資格取得により、業務に役立つ知識やスキルを習得しているのを証明できるだけでなく、目標に向かって継続して努力できる力があることを示せます。
まずは、応募先の業務内容に必要な知識やスキルを確認し、関連する資格を調べてみましょう。応募の時点で資格試験に合格していなかったとしても、取得を目指して勉強していることを通して、応募先で働く熱意をアピールできます。
ほかにも、フリーターでの就職を目指す際に資格取得をするメリットやおすすめの資格の種類は、「フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
内定を得られなかったら経験を次に活かすことが大切
就職活動を進める際、内定を得られなかったとしても、経験を次に活かすことが大切です。「フリーター2年目だから内定をもらえないのでは」と落ち込むのではなく、応募書類の内容や面接での受け答えを振り返り、改善策を考えましょう。向上に努めることで、応募先により効果的なアピールができ、就職成功に近づきます。
ハタラクティブは、20代のフリーター・既卒・第二新卒に特化したサービスを行っています。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンでヒアリングし、あなたならではの強みやフリーターでの経験で得た学びを活かせる求人を厳選してご紹介。「どのような仕事が自分に合うのか」とお悩みの場合は、約1分で受けられる適職診断を利用するのもおすすめです。
また、応募書類の作成や面接対策も丁寧にサポートするため、フリーターの経歴を説明するのに不安を感じる場合にも安心できます。最短2週間で内定を獲得できた事例もあるので、フリーター2年目から正社員を目指すことに不安を感じる方はぜひお気軽にお問い合わせください。
フリーターからの就職に関するFAQ
ここでは、フリーターからの就職に関する疑問の回答をまとめました。
1年だけフリーターをしてから就職を目指すのはリスクがある?
経歴を重視する企業への就職を将来的に考えている場合は、内定獲得が難しくなるリスクがあります。パートやアルバイトなどのフリーターは職歴として含まれないことが一般的であるためです。職歴に空白期間がない人材のほうが選考に有利になる可能性があるでしょう。
ただし、フリーター期間があるからといって必ずしも就職できないとは限りません。自身の強みに合う仕事を選び、働く熱意をアピールすることで、就職できる可能性が高まるでしょう。
正社員2年目に退職してフリーターになるのは避けるべき?
現在の仕事とのミスマッチの部分が解消されない場合は、フリーターとしての働き方を選ぶのも手です。ただし、将来的に再就職を考えている場合は、早めに就職活動を始めることをおすすめします。卒後3年以内は第二新卒に該当するのが一般的だからです。「企業に新卒を採用するよりも教育コストを削減できるメリットがある」と好印象を与えられる場合があります。
第二新卒でフリーターから就職するコツは、「第二新卒がフリーターをしながら就職する方法は?成功した人の体験談も紹介」のコラムで解説しているので、ご一読ください。
大卒フリーターを貯金がない状態で1年続けるのはやばいですか?
フリーターで貯金がない状態だと、突然生活が困窮するリスクがあります。けがや病気で働けなくなった場合、収入を失ってしまうためです。また、正社員とは違い有期雇用のため、職場の経営状況によっては突然職を失う恐れもあるでしょう。
将来の生活の不安を避けるためにも、フリーターよりも職の安定が期待できる正社員としての働き方をおすすめします。
フリーターで貯金がない場合のリスクは、「フリーターも貯金できる?貯蓄なしのリスクや収入を上げるコツも紹介」のコラムで解説しているので、チェックしておきましょう。
専門学校を卒業してから1年フリーターだった場合も就職できる?
可能です。専門学校で習得した知識に関わる仕事の場合、「業務に役立つスキルがある人材」として好印象につながるでしょう。ただし、フリーターになった経緯やその期間での学びを明確に説明できないと、「入社後に正社員としての働き方に耐えられず辞めてしまうのでは」と懸念される恐れがあります。
就職成功の可能性を高めるためにも、フリーターでの経歴を前向きに捉えて説明できるように準備しておくことが大切です。
フリーター期間が長いほど就職するのは難しい?
フリーター期間が長いほど、企業から早期離職を懸念されやすく、就職するのが難しくなるでしょう。ただし、必ずしもフリーター期間が長いからといって就職できないとは限りません。経歴よりも働く熱意を重視する場合もあるためです。応募先に合わせた選考対策を行うことで就職できる可能性が高まるでしょう。
選考対策の進め方に不安がある方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。キャリアアドバイザーがマンツーマンで応募書類や面接対策をサポートします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。