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高卒認定の履歴書への書き方とは?学歴欄と資格欄どちらに書くのが正解?
更新日

この記事のまとめ
- 「高卒認定」は履歴書の学歴欄・資格欄どちらに記載しても問題ない
- 高認認定取得後に進学した場合は、学歴欄に記載するのがおすすめ
- 履歴書には「高卒認定」ではなく、「高等学校卒業程度認定試験」と正式名称で書く
- 高卒認定試験とは高校卒業程度の学力を認証する試験で、大学受験の足がかりになる
- 履歴書に「高卒認定」を記載したら、面接で詳しく話せるよう準備しておこう
「高卒認定を取得したけど、履歴書には書く?書かない?」「高卒認定の記載方法が分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。高卒認定試験に合格した事実は就活でのアピール材料になるため、履歴書に記載するのがおすすめ。記載する際は正式名称で書きましょう。
このコラムでは、「高卒認定」の履歴書への書き方や試験の概要などを紹介します。高卒認定を取得後の最終学歴は中卒扱いなのかも解説。「高卒認定」に関する理解を深め、就職・転職活動に活かしましょう。
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履歴書への高卒認定の書き方
高卒認定の取得は履歴書に必ず記入しておきましょう。「高卒認定=高卒資格」ではないため最終学歴は中卒になるものの、自身の学力レベルや学習意欲を示すアピール材料になります。記載する際は、「高等学校卒業程度認定試験」と正式名称で書いてください。
「高卒認定」は履歴書の学歴欄と資格欄のどちらに記入しても構いません。ただし、高認認定取得後に進学した場合は、学歴欄に記載するのがおすすめです。
高卒認定を履歴書の学歴欄に記入する場合
履歴書の学歴欄に「高卒認定」について記入する例は以下のとおりです。
高卒認定試験の合格発表前に就活を始める場合は、取得日として合格予定の月を記載し、試験名の後ろに「合格見込み」と記入しましょう。
高卒認定を履歴書の資格欄に記入する場合
履歴書の資格欄に「高卒認定」を記載する例は以下のとおりです。
高卒認定は学歴ではなく、厳密には資格名です。就職や転職に活かすために高卒認定を取得した場合は、資格欄に書くのも一つのやり方でしょう。資格欄に記入すると、自身の成長のために努力したことや向上心をアピールできます。上記の例では「高等学校卒業程度認定 取得」としましたが、「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記載しても問題ありません。
資格名は「高等学校卒業程度認定試験」と正式名称で書く
履歴書に資格名を書く際は、正式名称で記載するのがマナーです。「高卒認定」「高認」は略称のため、履歴書には「高等学校卒業程度認定試験」と書きましょう。
そのほか、年月の表記は履歴書内で統一する、資格欄は取得順に記載するなども履歴書作成の基本といえます。履歴書の資格欄の書き方については、「履歴書の資格欄の正しい書き方とは?基本ルールやポイントを解説」をご参照ください。
そもそも「高卒認定試験」とは
「高卒認定試験」とは、高等学校卒業と同等の学力があることを認定する試験のこと。正式名称は「高等学校卒業程度認定試験(高認)」といいます。以前は「大学入学資格検定(大検)」と呼ばれていましたが、2005年度から現在の呼称に変わりました。試験に合格して認定されると、中卒者も大学や短大の受験が可能です。さまざまな理由で高校を卒業できなかった方々へ、門戸を開いてくれる認定試験といえるでしょう。
高卒認定試験の概要
文部科学省の概要によると、高等学校卒業程度認定試験は年2回の実施です。試験教科は国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語の6つで、それぞれの科目や合格要件は以下のようになっています。
教科 | 科目 | 科目数 | 合格要件 |
---|---|---|---|
国語 | 国語 | 1 | 必修 |
地理歴史 | 地理/歴史 | 2 | 必修 |
公民 | 公共 | 1 | 必修 |
数学 | 数学 | 1 | 必修 |
理科 | 科学と人間生活、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎 | 2または3 | 以下①➁のどちらかを選択 ①「科学と人間生活」と「基礎」を付した科目から1科目(計2科目) ➁「基礎」を付した科目から3科目(計3科目) |
外国語 | 英語 | 1 | 必修 |
参照:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験(4 試験科目・合格要件)」
高卒認定試験の合格に必要な科目数は、理科の科目の選び方によって変わります。「科学と人間生活」を含む2科目を選べば計8科目、「科学と人間生活」以外の3科目を選べば計9科目です。
高卒認定や資格の取得を検討している方は「中卒者が取れる資格23選!取得するメリットや高卒認定の必要性も解説」のコラムもあわせてご覧ください。
高卒認定試験に合格した場合も中卒扱いになる?
高卒認定を受けても「高卒資格」が得られるわけではないため、最終学歴はあくまで「中卒」です。高卒認定試験は、あくまで「高校卒業と同じくらいの学力を習得していることを示す資格」であると認識しておきましょう。
ただし、企業によっては高卒認定試験合格者を「高卒と同等である」と考える場合もあるようです。
文部科学省の「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果 令和5年度調査結果」をみると、企業における高卒認定試験合格者の扱いは以下のような結果でした。
高卒認定試験(大検)合格者の扱い | 企業 | 自治体 |
---|---|---|
高卒と同等である | 32.8% | 38.4% |
高卒として認めていない | 0.6% | 2.3% |
学歴で差はつけていない | 6.7% | 19.3% |
高卒認定試験の合格者が受けに来たことがなく、決めていない | 53.0% | 35.4% |
わからない | 3.1% | 1.4% |
参照:文部科学省「高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査結果 令和5年度調査結果 (2)採用試験における高卒認定試験(大検)合格者の扱い(p.3)」
上記のとおり、高卒認定試験合格者を「高卒と同等」と捉えている企業の割合は32.8%となっています。また、「高卒として認めていない」と答えた企業も0.6%と少数でした。
高卒認定試験に合格することで、企業から「高卒同等である」と評価される可能性があるといえるでしょう。詳しくは、「高卒認定は就職に有利?高卒資格との違いや就活の注意点を解説!」のコラムもチェックしてみてください。
履歴書に記載する高卒認定の試験は何月?
高卒認定試験は、8月と11月の年2回実施されます。試験日のおおよそ4ヶ月前に出願の受付が開始されるようなので、受検したい方は事前にスケジュールをチェックしておきましょう。
なお、高卒認定試験の受験資格は「受検年度内に16歳以上になる大学入学資格を持っていない人」です。ただし、18歳以上になるまでは合格の効力が発生しません。
参照元
文部科学省
高等学校卒業程度認定試験 概要・パンフレット等
高等学校卒業程度認定試験合格者の企業等における扱いに関する調査
履歴書への記入時に意識したいこと
高卒認定の書き方を把握したら、履歴書の作成時に意識したい点も押さえておきましょう。履歴書は、自分をアピールするための資料でもあるため、面接官の印象に残るよう作成することが大切です。
履歴書への記入時に意識したいこと
- 履歴書の書き方やルールを守る
- 相手が読みやすい履歴書作成を心掛ける
- 自分をアピールする書き方を工夫する
1.履歴書の書き方やルールを守る
履歴書を作成する際は、書き方のマナーやルールを守って記入することが大事です。高卒認定を取得した事実や努力をどれだけアピールしたとしても、基本的なマナーが守られていないと選考突破は難しくなるでしょう。
履歴書は身元を証明するための書類であると同時に、企業が「応募者がどのような人物か」を見るための資料でもあります。基本的なビジネスマナーを把握しているか、業務でのルールを守って働けるかなど、履歴書の書き方から応募者の人となりを判断する場合もあることを認識しておきましょう。
なお、身元を証明する履歴書に虚偽や誇張した情報を記載してはいけません。後に嘘の情報であると発覚した際に信頼を失ってしまいます。場合によっては採用取消になる可能性もあるため注意しましょう。
2.相手が読みやすい履歴書作成を心掛ける
履歴書は、読み手が内容を理解しやすい記入の仕方を心掛けましょう。丁寧な字や適度な文字間隔を意識して記載することも基本的なマナーの一つです。字を書くのに苦手意識がある場合は、パソコンを使って作成するのも手。文字のサイズや配置が一定になるよう調整でき、誤字脱字の修正も簡単に行えます。「履歴書の文字の大きさはどれくらいが最適?読みやすいサイズを解説!」のコラムでは、手書きとパソコンそれぞれの作成ポイントを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
高卒認定を取得したことに加えて履歴書の書き方もきれいだと、「真面目な人」「丁寧な人」「しっかりしている人」などプラスな印象を与えられる可能性があります。
反対に、走り書きで適当に書くと、相手が読みにくいだけではなく、就活や転職に対してあまり意欲がないと捉えられかねません。パソコンで作成する際も誤字脱字がないようしっかりとチェックすることが大切です。入社の意欲を示すためにも、焦らず丁寧に記入しましょう。
3.自分をアピールする書き方を工夫する
履歴書の作成ではマナーを守ったうえで、自分をアピールするための書き方も工夫してみましょう。
たとえば、履歴書の志望理由は、自身の採用メリットや入社意欲を伝えられる欄でもあります。記入できるスペースは限られているため、シンプルに分かりやすく記載することが重要です。「その企業ならではの志望理由」を書き、自身の業務に役立つ経験や貢献意欲などを簡潔に伝えましょう。
志望理由の書き方のポイントについては、「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムをぜひ参考にしてみてください。
高卒認定取得に関して面接時に予想される質問
就活では、面接で履歴書の内容を深掘りされたときに答えられるよう、具体的なエピソードや回答を考えておくのがおすすめです。以下では、面接で聞かれやすい高卒認定に関する質問と回答のポイントを解説します。
「なぜ高卒認定を取得したのですか?」
面接で高卒認定を取得した理由を聞かれたら、将来や目標と絡めて自身の意欲を伝えるのがおすすめです。「今後の生き方や働き方の選択肢を広げるため」「高卒同等レベルの学力を習得している認定を受け自信をつけたかったため」など前向きな内容を意識してみましょう。
また、面接官のなかには高卒認定を知らない人がいる場合もあります。高卒認定試験の概要を説明できるようにしておき、あなた自身が努力して得たものであることを積極的にアピールしましょう。
「高卒認定を取得するまでの期間は何をしていましたか?」
面接では、中学校卒業や高校中退してから高卒認定を取得するまでの期間に何をしていたのかを質問される可能性があるでしょう。面接官が応募者の経験や物事に取り組む姿勢・意欲などを知ろうとする意図があると考えられます。
過去を振り返り、「高卒認定に向けて勉強していました」「家族のサポートや家事を担っていました」など、その時期に取り組んでいたことを伝えましょう。「特に何もしていなかった」という場合は、「自分と向き合うための時間に充て、仕事や将来など目指したい道を明確にしました」のように説明するのがおすすめです。「何もしていませんでした」と答えると面接官にマイナスイメージを与えかねないため注意しましょう。
「高校進学しなかった・高校中退した理由を教えてください」
高卒資格がなく高卒認定試験を受けたことで、「高校進学しなかった理由」や「高校中退した理由」を問われる可能性もあります。面接官が納得できる理由を言えるよう事前に準備しておきましょう。ごまかしたり嘘をついたりせず、できるだけ正直な回答に努めることが大切です。
ただし、「勉強したくなかったから」「高校がつまらなかったから」など学習意欲に懸念を抱かれるような理由をそのまま伝えるのは避けましょう。「高校で勉強するよりも、社会人経験を積みたいと思い働くことを選びました」など、ポジティブな内容に言い換えて前向きな姿勢を示すことがポイントです。
中卒の就活で面接のポイントを知りたい方は「中卒者が面接で気をつけることとは?成功させるコツや想定される質問を紹介」も参考にしてください。
高卒認定取得後に応募できる求人事情
前述したように、高卒認定を受けても最終学歴はあくまでも中卒です。応募条件が「高卒以上」の求人だと要件を満たせないため、企業側から応募不可と言われる場合も。特に学歴を重視している企業であれば、応募しても選考を通過するのは難しい可能性が高いでしょう。
しかし、なかには「高卒認定」を高卒として扱う企業も存在します。採用選考で高卒認定をどのような扱いにするかは企業によって異なるため、志望する企業の基準は直接問い合わせるのがおすすめです。
なお、高卒認定後に進学して大学を卒業した場合は、最終学歴が「大卒」になります。大卒であれば「高卒以上」「大卒以上」の求人条件をクリアできるため、就活で求人の選択肢が広がるでしょう。高卒認定取得のメリットは「中卒の人は高卒認定試験を受けた方がいいの?就職時の影響や勉強方法を解説」のコラムで解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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高卒認定や履歴書の書き方に関するQ&A
ここでは、高卒認定や履歴書の書き方に関して想定されるお悩みについて、Q&A形式で解説していきます。
「高卒認定合格」は履歴書のどこに書くべきですか?
履歴書の学歴欄に記載するのがおすすめです。
学歴欄に「高卒認定合格」の事実を記載することで、採用担当者に学歴の経緯が伝わりやすくなるでしょう。ただし、「高卒認定」は学歴ではなく資格名に該当するため、就職・転職活動でのアピール材料として取得したのであれば資格欄に書くのも手です。詳しくは、このコラムの「履歴書への高卒認定の書き方」をご覧ください
中卒の人が履歴書で「高卒」と嘘を書いてもバレませんか?
実際は「中卒」であるにもかかわらず、履歴書に「高卒」と書くのは経歴詐称になるためNGです。
過去を調べられる可能性は低いものの、卒業証明書の提出を求められた場合、嘘がバレてしまうでしょう。入社後に経歴詐称が発覚した場合、懲戒解雇になる恐れもあります。余計なリスクを避けるためにも、自分の経歴に自信を持って正直に書きましょう
「高校中退」は履歴書にどうやって書けば良いですか?
履歴書の学歴欄に高校名を書いたうえで「中途退学」と記載しましょう。
やむを得ない事情やポジティブな理由で中退した場合は、「中途退学」の横や真下に「家庭の事情により」「語学留学のため」など簡潔に書いても構いません。詳しくは「高校中退を履歴書に書かないのはルール違反?マナーを守って就活をしよう」のコラムを確認してください。
高卒認定で働ける企業を探すにはどうしたらいいですか?
高卒認定は学歴ではないため、基本的には「中卒」として仕事を探すことになるでしょう。ただし、採用活動で高卒認定試験合格者を「高卒と同等の扱い」とする企業もあるため、情報収集が必要です。
求人サイトやハローワークを使って、幅広く求人をチェックしてみましょう。効率的に探したい場合は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーが一人ひとりに合った求人をご紹介しています。求人の探し方に悩んでいる方は、ぜひ一度ご活用ください。
高卒認定の取得は意味ないですか?
高卒認定を取得しても意味がないわけではありません。
高卒認定試験に合格しても高卒資格は得られませんが、高卒者と同等以上の学力があることの証明になります。また、高卒認定を取得すると、専門学校や大学への進学が可能です。専門学校や大学を卒業すれば最終学歴が更新されるため、高卒認定を取得するメリットが大きいといえるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。