公開日:
最終更新日:
【このページのまとめ】
ハタラクティブは20代の
フリーター・既卒・第二新卒に
特化した就職支援サービスです。
ハタラクティブは
20代のフリーター・既卒・第二新卒に
特化した就職支援サービスです。
オンライン面談実施中!【無料】就職相談はこちら
クレペリン検査は、計算能力や集中力、注意力などを測るためのテストです。足し算のテストの結果から、「知能」と「性格的な特徴」の両方を測ります。
クレペリン検査は正式には「内田クレペリン検査」といいます。ドイツの精神医学者であるエミール・クレペリンが発見した作業曲線をベースに、日本の心理学者・内田勇三郎が開発したため、この名前がついています。
クレペリン検査では、一列に並んだ一桁の数字を隣同士でひたすら足し算をします。解答欄に記入するのは、答えの下一桁の数字。もし答えが一桁ならば、そのまま書いてOKです。
(例)
「39436235…」という問題の場合は、3+9=12、9+4=13、4+3=7…というように繰り返します。下一桁が回答となりますので、答えは「2、3、7、9、8、5、8…」です。
また、数字が「37」と並ぶ場合、3+7=10で下一桁は0なので、解答欄には「0」と書きます。一桁同士の単純な計算なので、特別なスキルは不要。足し算さえできれば問題ありません。
全体の所要時間は約1時間です。検査前の準備と検査後の回収時間を除くと、検査内容の説明と練習に約10分、本検査と氏名欄の記入に約40分を要します。また、問題の解答時間は前半15分、後半15分の合計30分間。前半と後半の間には休憩が入ります。足し算は、1分につき1行のペースを目安に解いていきます。
クレペリン検査で測る「知能」と「性格」のうち、性格の特徴については主に3つの観点から予測します。
1つ目は、問題なく物事に取り掛かかれるかという「発動性」。2つ目は、物事を進める過程で気持ちや行動に変化が起きるかという「可変性」。3つ目は、物事を進めるなかで力の入れ方に強弱はあるかという「亢進性(こうしんせい)」です。
では、各特性のレベルによってどんな特徴が分かるか、以下でご説明していきます。
発動性が過度にある人には、「素直」「気軽」といった長所と、「軽はずみ」「先走りしやすい」といった短所があるという傾向が見られるようです。
反対に、発動性が不足している人の特徴として挙げられるのは、長所に「芯の強さ」、短所に「我の強さ」などです。
可変性が過度にある人には、「柔軟で気が利く」という長所と、「動揺しがちである」「感情にむらがある」などの短所があると考えられます。
反対に、可変性が不足している人は、「粘り強い」「地道に物事に取り組む」などの長所が、「融通や機転が利かない」といった短所があるようです。
亢進性が過度にある人には、「行動力がある」「頑張り屋である」という長所がある反面、「強引である」「無理をしがち」という特徴が見られるようです。
一方、亢進性が不足している人は「温和」「穏やか」などの長所や「妥協しやすい」「持久力があまりない」という短所があります。
試験の結果に表れる上記の特徴から、企業側は受検者の個性を知り、自社に合う人材であるか判断したり、適したポジションへの配置を行ったりします。
クレペリン検査の合格ラインは示されていません。テストを実施する企業によっても基準は異なるでしょう。
ただし、「作業量」「作業曲線」「誤答」の3つのポイントから結果を判定することで、受検者の働きぶりを測っています。以下で詳細を抑えておきましょう。
作業量から分かるのは、能力面の特徴です。全体でどれだけ足し算の式を解いたかを測り、効率の良さや速度などを見ています。
誤答からは受検者がどんな行動を取る人かが分かります。間違いの数やミスの発生箇所から、受検者が仕事や作業をするときの癖をチェック。実際に働くときにどんな仕事の仕方をするのか予測するのに役立ちます。計算ミスのない回答が良いのはもちろん、ある特定の行で誤答が多発すると低評価になることがあるので注意が必要です。
作業曲線とは、各行の最後に記載した数字を線で繋ぐとできる折れ線グラフのこと。1分あたりの計算量の変化がグラフに現れます。
作業曲線からも、受検者の性格や働きぶりが分かります。上でも記した「発動性」「可変性」「亢進性」について細かく分析することで、その人の行動の特徴を知るのです。
作業曲線を「定形曲線」といわれる平均的な曲線と比べることで、企業が求める人材と受検者の能力や性格に大きな差がないかを判別します。自分の解答結果から現れる作業曲線が、定型曲線の特徴により近い方が良いとされるでしょう。
前半の解答では、下に進むにつれて徐々に作業量が減少し、途中から再び増えるようなU字曲線になっているのが特徴。ただし、前半の最終行の作業量は、前半の最初の行に比べて少なくなっていると良いでしょう。
また後半は、前半よりも作業量が増えるのが特徴。ただし、U字の曲線ではなく、下に進むにつれて徐々に作業量が減少していきます。最終行の作業量については、前半と同様に最初の行を上回らないように解いていくと良いでしょう。
クレペリン検査の練習を事前に行うことは受検者の意図が反映されるという理由から推奨されていませんが、問題を解いて計算に慣れておくことはできます。以下で、練習の仕方についてご説明します。
「29374629…」と数字が並んでいる場合、2+9=11、5+3=8、3+7=10、7+4=11、4+6=10と計算していきます。その際のコツは、始めから二桁目の数字を省いて考えることです。解答欄に記載するのは、「1、8、0、1、0…」と一桁の数字だけなので、「2+9=1、5+3=8、3+7=0、7+4=1、4+6=0」のように下一桁だけを頭に浮かべて記載していくと、時間を少なからず短縮できます。
消しゴムで誤答を消す時間はロスになります。誤答が多過ぎるのはマイナスになりますが、計算量が多いため多少の誤答があるのは仕方がないこと。先へ進めることを優先して書き直さないか、「×」や斜線で訂正して新たな回答を記載するのが良いでしょう。
クレペリン検査の練習問題は本屋や通販サイトで販売しています。クレペリン検査に関する解説が書かれ、練習用紙がついていることもあるので事前に理解を深めたい人や、テストに慣れておきたい人におすすめです。
クレペリン検査で落ちる人の特徴として、下記の3つが挙げられます。テストに向けて改善できるところがないかチェックしましょう。
クレペリン検査では集中力が必要とされます。計算を解いていくにつれて作業スピードが落ちていくこと自体は問題ありませんが、急激に落ちると集中力がないと見なされることもあるため注意が必要です。
合格ラインは定められていないものの、1行の半分以上を解いていることが望ましいとされています。そのため、計算が苦手で回答数が少ない場合は落ちてしまうこともあるでしょう。また、企業によって合否のレベルはそれぞれですが、計算能力や処理のスピードが必要とされる職種では、より多く解答する必要があります。
作業の効率やテンポが悪い人も、クレペリン検査に通らない可能性があります。1つの計算式に執着し過ぎて何度も書き直したり、1分ごとに次の行へ進まずに1行の解答だけにこだわったりしていると効率が悪いとみなされます。ある程度のテンポを保って問題を解いていくこともポイントでしょう。
クレペリン検査で失敗しないために、テスト当日に向けて準備しておきたいポイントがあります。以下でご紹介します。
クレペリン検査では計30分間ひたすら問題を解かなければならないので、次第に集中力も切れてきます。前日はしっかりと睡眠をとって体調を整えておきましょう。
高度な計算を求められることはなく、解くのはあくまで単純な足し算です。しかし、普段集中して計算する機会がない人は、いきなりテスト用紙を前にすると焦ってしまうこともあるでしょう。素早く足し算をして、一桁の数字を書く練習をしておくのがおすすめです。
また、前述した定型曲線ができることを意識して進めないと、精神状態が不安定な人と判定されてしまうことも。定型曲線をイメージしながら問いてみましょう。
気持ちが焦ってしまうと、本番でうまく問題が解けません。リラックスして取り組めるように、テスト前は深呼吸をして、緊張をほぐしましょう。ほかにも、自分なりのリラックス方法を見つけておくのがおすすめです。
クレペリン検査は、集中力や正確な判断力を必要とされる医療や福祉関係の法人、鉄道会社、公務員などの採用試験で実施されることの多い検査です。しかし、就活で実施される検査は、ほかにも一般常識テストやSPI総合検査、論文などさまざま。どれだけ面接で高評価を得ても、試験に失敗してしまうと、先に進めないこともあるでしょう。就職のためには、それぞれの試験の特徴を確認して、対策をしておくことも大事です。
もし、筆記試験対策の仕方が分からないという人はハタラクティブにご相談を。ハタラクティブは、就活のプロのアドバイザーが、求職者さまに合った支援を行う機関です。
アドバイザーのサポートを受けることで、内定の獲得にぐんと近づきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
ご利用者の口コミ
真那
私のカウンセラーの方がとても親身になって色々手伝って貰いました …
2021/02/26
Kaede Komatsuzaki
カウンセラーの方が親切丁寧に対応してくださり、初めての就職活動でし…
2021/02/01
まり
就活未経験だったのですが親身になって話を聞いてくださり的確なアドバ…
2021/01/27
大槻智映
親身になって、最後まで手厚いサポートをしてくださいました!おかげで…
2020/12/21
加藤直哉
紹介してくれる求人の質に関しては他社としっかり比較していないので分…
2020/12/14
ka
担当の方がとても親身になって相談に乗ってくださったので、第一希望の…
2020/12/12
Dan
担当の方のサポートが素晴らしかったおかげでトントン拍子に就活を進め…
2020/12/01
昔野貴方
カウンセラーの方が親切で、こちらの事情にそって仕事先をいくつか紹介…
2020/11/26
鶴岡雅史
とても親切で丁寧な対応だったと思います。この状況下で転職に対する不…
2020/11/10
みやみや
未経験のことで不安と緊張がありましたが、カウンセラーの方が丁寧に教…
2020/10/01
おすすめ記事
RECOMMEND
おすすめ記事
適性テストで職業との相性が分かる?種類と対策方法
適性検査って何をするの?面接と併せて対策しておこう
企業との相性を判断する適性検査。その種類や対策方法とは?
履歴書作成の次はWeb適性検査!対策、できてますか?
就職適性検査とは?種類と目的、対策方法もご紹介
適性検査とSPIの違いは?なにを判断する?種類や注意点を紹介!
転職の筆記試験に一般常識はある?どんな問題が出る?対策方法を解説
webテストとは?就活スタート前に種類や対策を知っておこう
適性検査の対策は万全?中途と新卒の違いとは
転職時も筆記試験がある?事前の準備が重要
転職の際の適性検査における注意点
絶対合格!転職活動の筆記試験、試験別の対策はこちら
転職における適性検査とはどういうもの?
SPIを行う意味とは?知っておくべき内容とポイント
希望ある転職へ!性格検査と能力検査の対策をご紹介
就職試験にはどんな問題がでる?筆記対策や面接の準備をご紹介!