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再就職手当はパートももらえる?受給の条件や計算方法を徹底解説!
更新日
この記事のまとめ
- 再就職手当はパートも受給できるが、一定の条件を満たす必要がある
- パートで再就職手当を受給するには、雇用保険に加入して1年以上勤務する必要がある
- 再就職手当の受給額は、基本手当の残日数によって計算方法が異なる
- 再就職手当をパートが受給するには、再就職日翌日から1ヶ月以内に申請が必要
- 再就職手当を受給したい場合、パートからの就職は計画的に行おう
「再就職手当は、パートの場合はどうなるの?」「フルタイムでなくてももらえる?」と不安な方もいるのではないでしょうか。また、パートは再就職手当をいくらもらえるのか、計算方法を知りたい人もいるでしょう。このコラムでは、パートが再就職手当をもらう際の条件を詳しく解説。再就職手当を申請してから受給するまでの流れについても紹介しています。再就職手当を受給する際の参考にしてみてください。
再就職手当はパートも受給できる?
ハローワークインターネットサービスの「就職促進給付」によると、再就職手当とは、ハローワークで雇用保険の基本手当(失業保険)の資格を得たあと、早い段階で再就職した場合に受給できる手当です。再就職手当の受給に雇用形態は問われないので、パートも受給できます。また、再就職手当は「パートから正社員として再就職した場合(同一企業ではないことが条件)」にかぎらず、「正社員からパートに再就職」「パートからパートに再就職」などの場合も受給可能です。
ただし、再就職手当を受給するためには、いくつかの条件を満たす必要があるので注意しましょう。再就職手当の条件については「再就職手当の受給条件とは?残日数が足りない場合の対処法も解説」でも紹介しています。
参照元
ハローワークインターネットサービス
就職促進給付
再就職手当をパートが受給するために必要な8つの条件
パートが再就職手当を受給するには、以下の8つの条件をすべて満たす必要があります。ハローワークインターネットサービスの「再就職手当のご案内」を参考に、以下で受給条件をまとめているので、自分が該当するか1つずつ確認しましょう。
1.雇用保険の被保険者である
1週間の所定労働時間が20時間以上あり、31日以上雇用されることが見込まれる場合は、雇用形態に関わらず雇用保険の被保険者となります。雇用保険については「雇用保険とはどんな制度?概要や加入条件を紹介!」のコラムもご覧ください。
2.ハローワークや職業紹介事業者を利用して就職した
雇用保険の基本手当の給付制限を受けている場合は、求職申込みから待機期間満了後1ヶ月経過するまでの間は、ハローワークまたは職業紹介事業者を利用して再就職しなければなりません。なお、給付制限がない人は、待機期間満了後であれば、知人や友人の紹介でパート勤務を開始した場合でも受給できます。
3.関連会社を含めて退職した企業への再就職ではない
過去に働いたことのあるパート先は、再就職手当受給の対象外です。また、前職の人事や資本、資金、取引面で関わりのある職場に就職した場合も再就職手当を受給できません。
4.基本手当支給残日数が所定給付日数の3分の1以上
雇用保険の基本手当の支給残日数が、再就職する日の前日までに所定給付日数の3分の1以上であれば再就職手当を受給できます。たとえば、給付制限がなく、基本手当の所定給付日数が90日の場合は、30日以上(待機期間を除く)残っているときに再就職すれば受給可能という計算です。
5.再就職先で1年以上勤務可能である
1年以上の勤務を見越した採用なら、再就職手当を受給できます。ただし、パートの雇用期間を更新できない契約の場合は、受給条件を満たせないため受給できません。また、継続した就労が不確実な場合も受給の対象外となります。
6.待機期間満了後に就職または事業を開始した
ハローワークで基本手当の受給手続きをしたあと、7日間の待機期間の満了後に再就職、または事業を開始すればパートも再就職手当が受給可能です。なお、基本手当の受給申込みをしてから資格を得るまでの期間は待機期間に含まれません。また、7日間の待機期間が満了する前にパートで働いた場合は、再就職手当の受給対象者でなくなるので注意しましょう。「失業保険の待機期間とは?自己都合退職では何日?バイトはできる?」のコラムもご確認ください。
7.過去3年間で再就職手当や常用就職支度手当が未受給
過去3年間で、再就職手当や常用就職支度手当を受給していないことも条件の1つです。受給したことがある場合は、3年以上経過しているかどうかを確認しましょう。
8.求職申込み前に内定していた企業への就職ではない
ハローワークへ求職申込みをする前に、内定が確定していた企業へパート勤務や再就職する場合は、再就職手当を受給できません。
参照元
ハローワークインターネットサービス
再就職手当のご案内
再就職手当はパートの場合いくらもらえる?
パートで再就職手当をいくらもらえるかは、基本手当の所定給付日数を何日残して再就職したかによって異なります。所定給付日数の3分の1以上残して再就職した場合は支給残日数の60%、3分の2以上であれば70%を受給可能です。そのため、早期に再就職する方が受給できる手当の額が高くなります。
再就職手当の受給額の計算方法
ハローワークインターネットサービスの「再就職手当のご案内」によると、再就職手当の受給額の計算方法は、以下のとおりです。
- ・所定給付日数の支給残日数が3分の1以上:残日数×基本手当日額×60%=再就職手当受給額
- ・所定給付日数の支給残日数が3分の2以上:残日数×基本手当日額×70%=再就職手当受給額
基本手当日額と残日数は「雇用保険受給資格者証」に記載されているので、目を通してみましょう。再就職手当の受給額の計算方法については、「ハローワークで再就職手当をもらう条件は?必要書類や申請方法などを解説」でも紹介しているので参考にしてみてください。
参照元
ハローワークインターネットサービス
再就職手当のご案内
パートで再就職手当を受給するまでの流れ
パートで再就職手当を受給するには、再就職日の翌日から1ヶ月以内に、ハローワークへ「再就職手当支給申請書」の提出が必要です。ほかにも、再就職先に採用証明書を発行してもらったり、ハローワークによる調査が行われたりします。滞りなく承認されれば、再就職してから約1ヶ月半〜2ヶ月後に、再就職手当を受給できるでしょう。以下で受給するまでの流れを具体的に紹介していきます。
1.再就職先に採用証明書を発行してもらう
採用証明書は、自身がパート勤務や社員として採用されたことを証明するための書類です。自分で記入することは認められていないため、再就職先の企業に発行してもらう必要があります。パートの担当者が長期不在、または記入を拒否されるといった問題が起きたときは、ハローワークへ相談しましょう。
2.採用証明書をハローワークへ提出する
再就職先やパート先に発行してもらった採用証明書を、ハローワークへ提出します。指定された提出期限に間に合わない場合は、ハローワークへ連絡するのが無難です。
3.ハローワークから再就職手当支給申請書を受け取る
ハローワークから再就職手当支給申請書を受け取り、必要事項の記入と捺印をします。
4.支給申請書を再就職先へ提出し証明を受ける
必要事項を記入した再就職手当支給申請書を再就職先へ提出し、事業主に証明欄への記入と捺印を依頼してください。事業主の証明は採用証明書と同様に、自身で記入してはいけません。
5.必要書類をハローワークへ提出する
証明済みの再就職手当支給申請書と、雇用保険受給資格者証をハローワークの窓口へ持参、または郵送で提出します。パートが再就職手当を受給するには、ここまでの作業を再就職日の翌日から1ヶ月以内に行う必要があるため、できるだけ早めに行動するよう心掛けましょう。
6.申請後に調査が行われる
再就職手当支給申請書の提出が完了してから約1ヶ月前後の間に、パート先で勤務できているかどうかの調査が行われます。これは、再就職手当支給申請書を提出したあと、すぐに退職することなく継続的に働いていることが受給条件の1つだからです。
7.受給承認により指定の口座へ再就職手当が振り込まれる
調査が完了し、受給が承認されると、数日後には申請時に指定した自分の口座へ再就職手当が振り込まれます。上述したように、調査が行われるのは申請してから約1ヶ月後です。そのため、再就職手当を受け取れるのは、再就職日から1ヶ月以上経過したあととなります。
なお、再就職手当を申請できるのは、雇用保険の基本手当(失業保険)を受給しているハローワークのみです。引っ越しやその他事情により、基本手当を受給しているハローワークの窓口へ行けない場合は、郵送や電子申請書を利用すると良いでしょう。また、委任状があれば代理人による申請も可能なので、再就職手当を提出するときは、期限に間に合うよう準備することが大切です。
再就職手当支給申請書について「再就職手当支給申請書はどこでもらえる?受給条件やもらえない理由も解説」でも詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。
パートからの就職は計画的に行おう
前述したように、パートから正社員として就職する場合、条件によってはハローワークから再就職手当を受給できます。そのため、パートから就職する場合は、計画的に進めるのがおすすめです。以下で、パートから就職する際に気をつけたいポイントを紹介していきます。
可能であればパートから正社員への就職を目指そう
パートとして働いていた人が求職活動を行うなら、長期的に働ける正社員就職を目指すのがおすすめです。正社員は無期雇用のため、アルバイトやパートのように雇用期間に定めがありません。毎月安定して給与を受け取れるので、生活も安定するでしょう。
空白期間は短い方が良い
「失業保険を期間いっぱい受給してから就職したほうが良いのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、失業しているということは、職歴の空白期間があるということ。空白期間が伸びるほど再就職は難しくなる傾向にあるため、再就職手当をもらえる期間で正社員として就職できるよう、計画を立てるのがおすすめです。
就業手当とは
再就職手当と似た制度として、「就業手当」があります。就業手当は、再就職手当の支給対象とならない形態で就業した場合に受け取れる手当です。1年未満の契約で再就職した場合が当てはまります。就業手当について詳しく知りたい場合は、「就業手当の受給条件は?再就職手当との違いと申請方法」のコラムをご覧ください。
就職活動の進め方や計画の立て方が分からなければ、就職支援サービスのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層を対象とした就職・転職エージェントです。既卒やフリーター、第二新卒など、未経験でも応募可能な求人を数多く取り扱っています。書類作成や面接の指導、スケジュールの調整など幅広くサポートを行っているので、就職・転職が初めてという方でも安心です。ぜひお気軽に、ハタラクティブへご相談ください。
再就職手当に関するFAQ
ここでは、再就職手当にまつわるお悩みにQ&A方式で回答していきます。
再就職手当はパートやアルバイトも受給できる?
再就職手当の受給条件に雇用形態は問われないため、パートやアルバイトも再就職手当を受給できます。ただし、1年以上継続し勤務可能であることや、雇用保険の被保険者であることなどの条件があるので注意が必要です。詳しくは「再就職手当をパートが受給するために必要な8つの条件」を参考に、自身が受給条件を満たしているかチェックしてみてください。
1ヶ月過ぎたら再就職手当を受給できない?
再就職手当の申請は、パートや正社員として再就職した日の翌日から原則1ヶ月以内に行う必要があります。しかし、「再就職手当はハローワーク以外で内定が出ても支給される?受給条件を解説」のなかで解説しているとおり、給付金には2年の時効期間が設けられているため、期間内であれば申請可能です。
再就職手当の申請中に退職したらどうすれば良い?
ハローワークへ連絡し、事情を説明しましょう。再就職手当から、雇用保険の基本手当(失業保険)の受給へ切り替えられる可能性があります。失業保険の条件や受給方法については「ハローワークで失業保険の手続きをするために必要な持ち物や書類とは?」のコラムでも解説しているので、あわせてご覧ください。
試用期間中に再就職手当を申請できる?
パートで試用期間中の場合も再就職手当を申請できます。ただし、1年以上勤務可能であることと、雇用保険の被保険者であることが条件です。雇用保険については、「アルバイトで雇用保険なしは違法?条件や未加入時の対応」のコラムでも紹介しているので、チェックしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。