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職務経歴書に退職理由を書く必要はある?例文付きで書き方をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 職務経歴書に退職理由を書くのは必須ではない
- やむを得ない事情や前向きな理由がある場合は、職務経歴書に退職理由を書くのも手
- 履歴書に書く退職理由は、「会社都合」「自己都合」「契約期間満了」が一般的
- 職務経歴書は読みやすい文章と見やすいレイアウトを意識しよう
- 職務経歴書作成のポイントは、パソコンでの作成やA4用紙1~2枚にまとめるなど
職務経歴書に退職理由を記載すべきかどうか悩む方もいるでしょう。退職理由は書き方によって応募者の印象を左右する重要な項目です。記載は必須ではないものの、やむを得ない理由や前向きな理由で退職した場合は、背景を説明することで面接官の理解を得られるでしょう。このコラムでは、退職理由を書くべきかどうかの判断基準や具体的な書き方を解説。職務経歴書で好印象を得る例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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職務経歴書に退職理由は書くべき?
職務経歴書の場合、退職理由の記載は必須ではありません。履歴書には退職理由も添えるのが一般的ですが、職務経歴書へ記載するかどうかは、必要に応じて選択しましょう。
退職理由の詳細は基本的に書かない
退職理由はどうしても後ろ向きな内容になりがちなため、仕事へのアピール要素を強めた職務経歴書に仕上げるためには記載しないのが無難です。転職理由がネガティブな内容であれば、詳細は書かないほうが経験やスキルに焦点が当てられ、採用担当者へポジティブな印象を与えやすくなります。ただし、企業側が職務経歴書へ転職理由の記入を求めている場合は記載が必要です。
退職理由を意図的に示したい場合は記載しても良い
「転職回数が多い理由を説明しておきたい」「スキルアップのために転職を希望したことをアピールしたい」など、転職理由をあえて示したい場合もあるでしょう。上記のような意図があるなら、退職理由を職務経歴書に記載しておくのも一つの方法です。退職理由を示すことで、採用担当者から「自分を客観視できている」「前向きにスキルアップを目指している」と評価を得られる可能性があります。
職務経歴書に書かないほうが良い退職理由
企業から指示がない限り、退職理由を職務経歴書に記載するかは自由ですが、以下のような内容は書かないほうが賢明であるといえるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
職務経歴書に書かないほうが良い退職理由
- 前職の不満や悪口
- 自分の性格や人柄にマイナスイメージを与える内容
- 虚偽の内容
前職の不満や悪口
退職理由が前職への不満からくる内容の場合、職務経歴書への記載は控えたほうが良いでしょう。たとえ企業側に非があるとしても、面接担当者に「不満があるとすぐに辞めそう」「愚痴っぽい人なのでは」と良くない印象を抱かれてしまう可能性があります。
自分の性格や人柄にマイナスイメージを与える内容
「人間関係のトラブルで離職した」「仕事で問題を起こして居づらくなった」など、自分の性格や人柄にマイナスイメージを与える退職理由も、職務経歴書に書かないようにしましょう。正直に書いてしまうと、「トラブルメーカーになりそう」「自社での活躍は見込めなさそう」と判断されかねません。
虚偽の内容
転職が有利に働くようにと、虚偽の退職理由を記載するのも避けましょう。面接官はこれまで何人もの求職者を見てきているため、嘘をついていることを見破られてしまう恐れがあります。
書類上では嘘だと分からなくても、面接時に退職理由を深堀りすることで嘘に勘づく場合も。職務経歴書や履歴書への虚偽の記載が見つかれば、採用取り消しになったり、入社後に処罰の対象になったりする恐れがあるので注意しましょう。
退職理由の伝え方については、「前向きな退職理由で好印象を与えよう!転職時の面接のコツや例文を紹介」のコラムが参考になるので、こちらもご覧ください。
職務履歴書に書くときは「退職」「退社」どちら?
職務経歴書や履歴書に退職理由を記載するときは、「退職」を使用するのが望ましいといえます。「退社」には、仕事を辞める以外にその日の仕事を終わらせ会社から出るという意味も含まれているためです。余計な混乱を防ぐためにも、誤解されることのない「退職」を使用してみてください。
「退職」と「退社」の違いや使用例について、詳しくは「退社と退職の使い分けは?それぞれの違いと使用例を押さえよう」のコラムで解説しています。
職務経歴書に書く退職理由は定型フレーズでOK
「職務経歴書に退職理由は書くべき?」で触れたとおり、履歴書には退職理由の記入が必要です。ただし詳細に書く必要はなく、書き方は定型文を記載すれば問題ありません。以下では、状況別の記載方法をご紹介します。
自己都合の場合
自己都合で離職した場合は、「一身上の都合により退職」と記載します。キャリアアップや結婚・出産、病気のほか、待遇に納得できなかった場合や、「仕事がしたくなくなった」といったネガティブな理由も含まれます。自らの意思で離職した場合は、すべて自己都合退職です。
会社都合の場合
会社都合で退職した場合は、「会社都合により退職」と記載します。会社の倒産や廃業、リストラ、賃金の未払い、職場の上司からの嫌がらせなどが、会社都合に該当する理由です。ただし、会社の業績が悪く、将来性が見込めないと自分で判断し離職した場合は、自己都合扱いとなるので注意しましょう。
契約期間満了の場合
契約期間満了で退職した場合は、「契約期間満了につき退職」と記載します。正社員ではなく、派遣社員や契約社員、臨時社員などが、期間の定めのある契約を結んでいた場合に使う定型文です。ただし、契約期間が切れる前に離職した場合は自己都合退職となるため、「一身上の都合により退職」と記載しましょう。
履歴書における退職理由の書き方は、「履歴書の退職理由の書き方とは?書かないのもあり?例文も紹介」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
職務経歴書に退職理由を書いたほうが良い場合は?
先述のとおり、退職理由を意図的に示したい場合は、職務経歴書に詳細を記載してもOKです。ここでは、職務経歴書に退職理由を書いたほうが良いのはどのような場合かをご紹介します。
ネガティブな退職理由をフォローしたい
詳細を書くことでネガティブな退職理由をフォローしたいときは、退職理由を記載したほうが良いでしょう。たとえば、親の介護や自身の病気のためなどやむを得ない事情があって早期離職した場合は、納得できる理由として受け入れてもらいやすくなります。
前向きな退職であったことをアピールしたい
前向きな退職であったとアピールする場合も、退職理由の詳細を書くことで有利に働く可能性があります。たとえば、スキルアップやキャリアアップを目的とした転職は、きちんと計画性があったことを示せればプラスに評価されるでしょう。
転職でキャリアアップを狙うには、自分がやりたいことを明確にしたりキャリアプランを立てたりするのがおすすめです。スキルアップやキャリアアップを目的とした転職を考えている方は、「転職してキャリアアップを目指すのは難しい?成功のコツとできる人の特徴」のコラムもご参考ください。
職務経歴書における退職理由の書き方と例文
職務経歴書に記載する退職理由は、伝えたい内容によって簡潔に記載したり、具体的に説明を加えたりなど、臨機応変に書き方を変えましょう。ここでは、職務経歴書における退職理由の書き方と例文をご紹介します。退職理由を記載しておきたいという方は、参考にしてみてください。
1.退職理由が体調不良の場合
病気や体調不良が原因で「前職の在籍期間が短い」「退職後に空白期間がある」といった方もいるでしょう。その場合は、職務経歴書に事情を記載しておくことで面接担当者から理解を得やすくなります。
【退職理由の例文】
「体調不良のため退職しました。現在は体調も復活して勤務に支障はありません」
「病気治療のため退職しました。現在は完治しており、勤務に支障はありません」
応募企業に不安を与えないように、今後勤務に支障がないことを記載するのがポイントです。
2.退職理由がスキルアップの場合
「前向きな退職であったことをアピールしたい」でも触れたように、スキルアップやキャリアアップが退職理由の場合は、職務経歴書に書いてアピールすることで評価を得られる場合もあります。
【退職理由の例文】
「営業職で培った経験を活かし、マーケティング職に挑戦するために退職しました」
「ファイナンシャルプランナーの資格取得のために退職しました」
ポイントは、前向きな姿勢を伝えることです。前職の不満から退職を考えた場合は、その点の記載は避けましょう。応募企業への就業意欲が伝わる内容を記載すると、好印象につながりやすくなります。
志望動機と職務経歴書の退職理由に矛盾がないようにしよう
職務経歴書に退職理由を書く際は、志望動機の内容と整合性を取ることが大切です。特に、「今の会社でできないことがしたい」「スキルアップを目指している」といった理由で転職する場合、退職理由と志望動機にある程度の関連性をもたせることで内容に一貫性が生まれます。
たとえば、「新しいことに挑戦したい」と退職理由を説明した場合、「若手も挑戦しやすい社風に惹かれた」という志望動機だと説得力が増すでしょう。志望動機の作り方については「志望動機の書き方は?面接での答え方も例文付きでご紹介!」のコラムで解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
3.退職理由が介護の場合
介護が退職理由の場合は、現在は仕事に専念できる状態であることを伝えるのが重要です。
【退職理由の例文】
「ゲーム会社でプログラマーとして勤務していましたが、親の介護のためにやむなく退職しました。退職後は、在宅で仕事ができるように『ウェブデザイン技能検定1級』と『アドビ認定エキスパート』の資格を取得し、介護と両立しながら在宅ワークをしていました。現在は、介護施設へ入所できたため、業務に支障をきたすことはありません。今後は、前職の経験やスキルを活かして貴社で活躍していきたいと思います」
介護との両立が必要な場合は、差し支えない範囲で具体的に説明を加えておくと採用担当者が安心できるうえ、入社後のミスマッチを防げます。
4.退職理由が結婚や出産の場合
結婚や出産が退職理由の場合も、職務経歴書で示しておくと良いでしょう。
【退職理由の例文】
「結婚に伴う転居のため退職しました」
「出産に伴い退職しました。現在は子育てが落ち着いたため復職を希望しています」
結婚や出産による退職は、採用担当者から理解されやすいといえます。
面接で退職理由を問われたときの回答のコツを知りたい方は、「面接官が退職理由を聞く理由は?好印象な例文と思いつかないときの対処法」のコラムをご覧ください。
好印象を与える職務経歴書を作成するコツ
職務経歴書の最大の目的は、自分の経歴やスキルをアピールすること。見やすくて伝わりやすいように仕上げるのがポイントです。退職理由を記載する場合も、読み手を意識した内容に仕上げましょう。
好印象を与える職務経歴書を作成するコツ
- パソコンで作成する
- A4用紙1~2枚にまとめる
- 転職エージェントを利用する
パソコンで作成する
職務経歴書は、手書きよりもパソコンで作成したほうが読みやすくなります。また、修正がしやすく作業時間を短縮できるのもメリット。職務経歴書をパソコンで作ることで、基本的なパソコンスキルのアピールにもなるでしょう。
A4用紙1~2枚にまとめる
職務経歴書は、基本的にA4用紙1〜2枚にまとめましょう。少なすぎるのも良くありませんが、文字数が多過ぎても採用担当者に内容が伝わりにくいため、注意が必要です。
転職理由から判断されるのは仕事への姿勢や考え方
転職理由から主に判断されるのは、求職者の仕事への姿勢や考え方です。どのような姿勢で仕事に臨み、仕事をどう捉えているかを知ろうとしています。そこから自社への適性や早期退職の懸念はないかなども企業側は読み解いていくため、「企業にとって雇うメリットのある人材である」と感じてもらえるよう工夫が必要です。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
転職エージェントを利用する
「職務経歴書に何を書けば良いか分からない」「退職理由を記載するべきか判断できない」といった場合は、転職のプロに相談するのがおすすめです。転職エージェントを利用すれば、履歴書・職務経歴書の添削やアドバイスを受けられます。転職エージェントは無料で利用できるので、気軽に相談しやすいのもメリットです。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、既卒や第二新卒、フリーターといった若年層を中心に就職・転職活動を支援しています。専任のキャリアアドバイザーによるカウンセリングから、個々の経験に基づいた求人を紹介。応募書類の書き方や面接対策など、サポートが充実しているのが特徴です。すべてのサービスは完全無料でご利用いただけるので、お気軽にご相談ください。
職務経歴書の退職理由に関してよくある質問
ここでは、職務経歴書の退職理由に関してよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
退職理由がパワハラ被害の場合は職務経歴書に書くべき?
上司のパワハラが原因で前職を退職した場合、パワハラを受けたことの詳細を書くのは避けましょう。自分に非がない場合であっても、前職についてマイナスな印象を与える言動はあまり好ましくありません。パワハラが原因で退職を検討している方は、「パワハラで退職すると会社都合?仕事を辞める前にできることや注意点を紹介」のコラムも参考にしてみてください。
前職を1ヶ月で退職した理由は「一身上の都合」で良い?
一身上の都合と職務経歴書に記載しても問題はありませんが、入社後1ヶ月の試用期間での退職は「なんでこんなに早く辞めているんだろう?」と企業側に疑問をもたれる可能性があります。そのため、家族の介護や自身の病気など、早期退職せざるを得ない理由があるのなら、その旨を簡潔に記載してフォローを入れられるようにしましょう。「一身上の都合」の意味や使い方については、「『一身上の都合』とは?使い方や面接で理由を聞かれたときの対策を解説!」をご覧ください。
書きたくない退職理由は無理に書かなくても良い?
詳細な退職理由を書きたくない場合は、無理に書く必要はありません。「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」など、最低限の定型フレーズを記載すればOKです。ただし、企業から退職理由の詳細を書くよう求められた場合は、記載の必要があります。
退職理由の書き方や面接で退職理由をきちんと回答できるか不安な方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。
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- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。