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職務経歴書の書き方がわからない人必見!簡単な見本付きで解説!
この記事のまとめ
- 職務経歴書とは、自分の職歴やスキル、実績を企業へアピールするための書類
- 採用担当者は、職務経歴書で「入社後に活かせるスキルを備えているか」を見ている
- 職務経歴書の基本の書き方としては、勤務先の情報や活かせる資格やスキルを簡潔に書く
- 職務経歴書の書き方で気をつけたいポイントとして、専門用語の多用は避ける
- 職務経歴書の書き方が分からない際は、エージェントを活用するのも一つの手
「職務経歴書の書き方が分からない」と悩んでいる方もいるでしょう。職務経歴書には、応募先の企業で活かせる経験やスキル、前職の実績を記載して採用に適した人材であることをアピールすることが大切です。
このコラムでは、職務経歴書の書き方がわからない初心者に向けて基本的な記載例を見本付きで紹介します。また、職種別の書き方のコツや注意点もまとめているので効果的に強みをアピールしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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職務経歴書とは
職務経歴書とは、今までの「職歴」や「業務内容」「身につけたスキル」などを記入して応募先に提出する書類のことです。転職活動では履歴書とセットで提出を求められる傾向にあり、実務スキルのアピールに役立ちます。各項目を通して、応募先企業での業務内容に自分の強みを活かせることを示しましょう。
ただし、職務経歴書を選考に使用しない企業もあります。選考を受ける際は、求人情報で応募に必要な書類をしっかりとチェックすることが大切です。必要書類について記載がない場合は、応募先の企業に確認してみましょう。
職務経歴書が必要かどうかについては、「職務経歴書の作成を言われてない場合は提出は不要?対応方法や書き方を解説」のコラムもチェックしてみてください。
職務経歴書と履歴書の違い
職務経歴書と履歴書は、用意する目的が違います。職務経歴書は応募者が経験してきた、「職業」や「業務内容」「身につけたスキル」をアピールするための書類であるのに対し、履歴書は「氏名」や「住所」「学歴」などのプロフィールを記載する書類です。
「職務経歴書と履歴書の違いは?それぞれの役割や作成のポイントを紹介」のコラムでも解説しているので、ご確認ください。
職務経歴書で企業が見ているポイント
職務経歴書で企業が見ているポイントとしては、「前職の業務内容」や「過去の実績」「入社後に活かせるスキル」などが挙げられます。職務経歴書で企業が何を見ているかを事前に把握しておくと、選考対策がしやすくなるでしょう。以下で、採用担当者が職務経歴書でチェックするポイントを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
前職の業務内容
採用担当者は、職務経歴書から応募者の過去の経験を確認します。応募者がどのような業務に携わってきたのかを知り、仕事への取り組み方や人柄を把握したいという意図があると考えられるようです。
履歴書と同様、面接の際に職務経歴書をもとに質問をされることがあるため、深掘りされても答えられる内容を記載するのがおすすめです。
過去の実績
採用担当者は職務経歴書を通して、応募者の過去の実績をチェックしています。そのため、職場内での役職や仕事で積み上げてきた実績を、数字を用いてアピールするのがポイントです。
ただし、アピールしたいことを書き過ぎてしまうと、本当に伝えたいことが分かりにくくなってしまう可能性もあります。内容が分かりにくいとすべてに目を通してもらえない場合もあるので、書きたいことやアピールしたいことに優先順位をつけて整理してみましょう。
入社後に活かせるスキル
企業側は、採用後に活かせるスキルも確認しています。たとえば、過去に接客業の経験がある場合、コミュニケーション能力が評価され、顧客と関わる仕事に向いていると判断される可能性があるでしょう。
過去の経験を活かしてどのように活躍できるかを、採用担当者に具体的に想像してもらうことが大事です。
アピールすべきスキルが分からない方は、「転職に役立つスキル一覧!ポータブルスキルとそのアピール方法も紹介」のコラムにもぜひ目を通してみてください。
職務経歴書を書く前の準備
職務経歴書を書く前にしっかりと準備を行うことで、完成度の高い書類を作れるでしょう。応募先企業に完成度の高い書類を提出できれば、就業意欲や熱意のアピールにもつながります。以下に、職務経歴書を書くときの事前準備をまとめました。
職務経歴書に書く内容を整理する
職務経歴書を書く際は、まず書く内容を整理することから始めましょう。書く内容を整理しないまま書き始めてしまうと、あとから書き忘れていたことに気づいたり、時系列がおかしくなってしまったりする可能性があります。
より分かりやすく、採用担当者が理解しやすい職務経歴書を作るためにも、まずは「何を書くのか」「どの順番で書くのか」をはっきりさせてから書き始めましょう。
これまでの経歴を振り返る
職務経歴書を作成する前に、これまでの経歴を振り返っておきましょう。時系列に沿って、行った業務や身につけたスキルを書き出して整理しておくのがおすすめです。
また、仕事で評価されたことや前職の実績も一緒にまとめておくと、評価の対象になる可能性があるので効果的でしょう。限られたスペースのなかで効率的にアピールできれば、完成度の高い書類になります。
応募先企業の求める人物像を把握する
職務経歴書を作成するにあたって、応募先の企業がどのような人材を希望しているのかを把握することが大切です。企業の公式サイトをじっくりと読んでみると、求める人物像について情報を得られることがあります。
たとえば、経営理念や方針では「どのような人物が求められているのか」、社員紹介では「どのくらいの年代の人材を探しているのか」を推測することが可能でしょう。求められている人物像を知ることで、自分が企業にマッチしていることをアピールしやすくなります。
応募先企業で活かせる能力や経歴をピックアップする
職務経歴書を通して効果的な自己アピールをするために、応募する企業で活かせる能力や経歴は何か、あなたの強みを言葉にすることが重要です。たとえば、海外に拠点を移そうとしている企業であれば、英語力が強みとなる可能性があります。「留学経験があり、外国人とのコミュニケーションには自信がある」とアピールできれば、企業側に魅力を感じてもらえるでしょう。
入社後に活かせるスキルがあることをアピールし、採用担当者に「即戦力になる」と判断してもらうことが大切です。
自分に合うフォーマットを選ぶ
職務経歴書には、「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」の3つのフォーマットがあります。基本的に決まった形式がないため、自分の経歴を効果的にアピールできるものを選ぶことが重要です。
下記で各形式の特徴を解説しているので、自分に合った職務経歴書を選ぶための参考にしてみてください。
編年体式
編年体式は、自身の経歴を時系列順で記載する形式です。「どのような事業に携わったか」「いつ資格を取得したか」などを、順を追って説明できます。履歴書と同じ形式のため、キャリアが浅い方や転職回数の少ない社会人にとっても書きやすいといえるでしょう。
逆編年体式
逆編年体式とは、新しい実績から記載する書き方のこと。直近の経歴を最初に記載してアピールできる形式のため、社会人経験を長く積んだ方におすすめです。ただし、編年体式に比べて成長のプロセスが分かりにくくなる恐れがあるので、自己PR欄や面接の受け答えで補う必要があります。
キャリア式
キャリア式は、時系列に関わらず、業務経験やプロジェクトごとに職歴をまとめるフォーマットです。同職種での転職を目指す方や、専門的なスキルを分かりやすく伝えたい方におすすめの形式といえます。
職務経歴書に書きたい内容をあらかじめ別紙に書き出して優先順位をつけておくと、採用担当者にとって分かりやすい書面を作成できるでしょう。
職務経歴書の基本的な書き方
職務経歴書に記載する項目は、主に以下の5点です。以下で、項目別に詳しい内容を紹介するので、職務経歴書を記載する際の参考にしてみてください。
職務経歴書の基本の書き方
- タイトルと提出日を記載する
- 職務要約を記載する
- 職務経歴(勤務先企業の情報)を記載する
- 活かせる資格・スキルを記載する
- 自己PRを記載する
1.タイトルと提出日を記載する
始めに書くのが、「職務経歴書」というタイトルと提出日です。提出日は最新の情報である証拠になるので、持参する場合は面接当日の日付、郵送する場合は投函日を記入しましょう。西暦と和暦どちらでも問題ありませんが、書類内で統一するのが大切です。
職務経歴書の日付の書き方は、「職務経歴書の日付がわからない!手書きや履歴書と違うのは問題ない?」のコラムでも詳しく解説しています。
2.職務要約を記載する
職務要約の欄では、職歴や職種の概要を200~250字程度、3~5行前後に要約して書きましょう。採用担当者は複数の応募者の職務経歴書に目を通すため、分かりやすい文章でアピールするのがポイントです。実績を書く際は、具体的な数字を盛り込むとより説得力を持たせられます。
職務要約の詳しい書き方を知りたい方は、「転職が多い場合の職務要約の書き方とは?状況別・職種別の例文をご紹介」のコラムをご一読ください。
3.職務経歴(勤務先企業の情報)を記載する
職務経歴の欄では、「企業名」や「部署名」「事業内容」「在籍した期間」のほかに、「社員数」や「年商」などの企業規模を記入しましょう。企業名は、省略せずに正式名称で記載するのがマナーです。また、自分が携わった業務内容や雇用形態も詳しく記載しましょう。
状況別の職務経歴書の書き方については以下で紹介するので、参考にしてみてください。
在職中の職務経歴書の書き方
在職中に職務経歴書を書く際は、勤務先の企業名や業務内容を記載したあとに「在職中」もしくは「現在に至る」と記載します。在職中であることを記載していないと、すでに退職していると思われてしまう可能性があるため、必ず書くようにしましょう。
また、「在職中」「現在に至る」と記載したあとは、改行して右側に「以上」と記載します。「以上」を書く理由としては、これ以降の職歴がないことを証明するためです。「以上」が書かれていないと「書き忘れがあるのでは」と思われてしまう場合もあるので忘れないように注意しましょう。
短期離職時における職務履歴書の書き方
数ヶ月で短期離職をした場合、応募する職種に関係のない業務内容であれば、職歴に記載しなくても構いません。入社後すぐ1ヶ月で退職したような場合なら、職務経歴書の書き方は気にする必要はないでしょう。ただし、記載していない期間を空白期間と捉えられる可能性もあるため、注意が必要です。面接時に「空白期間に何をしていたのか」問われる可能性もあるため、事前に答えることを準備しておくか、空白期間と思われたくない場合は職歴を記載しておくのが望ましいでしょう。
短期離職の職歴を記載する場合は、業務経験やプロジェクトごとに職歴をまとめるキャリア式で書くのがおすすめです。特に応募する職種と関連する仕事の場合は、短期間でもアピールできる経験を記載できる可能性もあるので効果的でしょう。
職務経歴書へのアルバイト・パート歴の書き方は?
応募先で活かせる経験やスキルがある場合は、アルバイトやパート歴も職務経歴書に書くのも一つの手といえます。アルバイトやパートで接客業をしており、営業職への就職を目指す場合は、コミュニケーション能力や洞察力などのスキルを活かせるためアピールできる可能性もあるでしょう。
特にアルバイト・パートの経験のみの場合は、職歴の代わりに記載することをおすすめします。記載する際にアルバイトで学んだスキルや知識、働く際に心掛けていたことなどをアピールできると前向きな姿勢を評価してもらえる可能性もあるでしょう。
ただし、基本的には学生時代のアルバイト経験は記載しないため、職務経歴書に書く場合は学生を卒業してからのアルバイトやパート歴を記載します
4.活かせる資格・スキルを記載する
取得した資格や業務で得たスキルなどを記載します。使用できるパソコンのソフトや語学スキルなども詳しく書いておくと、応募する業界や職種によっては評価につながるでしょう。
アピールできる資格やスキルが多い場合は、箇条書きで記載すると見やすくなるのでおすすめです。以下で資格の書き方について解説するので、参考にしてみてください。
資格の書き方
資格は、取得年月日とともに正式名称で記入しましょう。複数保有している場合は、志望先企業や職種に関係のあるものを優先的に記載するのがおすすめです。
また、資格を取る予定がある場合は、「△△の資格を勉強中」「△年△月に取得見込み」と書いてアピールしてみましょう。
5.自己PRを記載する
職務経歴書の自己PR欄には、「スキル」や「資格」「経験」など、応募先企業で活かせる強みを記載します。なお、履歴書にも自己PR欄がある場合はアピールするものが同じでも問題ありません。ただし、記載する内容を全く同じにしてしまうとマイナスなイメージを持たれる可能性もあるため、記載する内容や表現を少し変えて記載すると丁寧な印象を与えられるでしょう。
また、職務経歴書は履歴書より記入スペースが広いため、エピソードを交えて厚みをもたせるのが望ましいといえます。
自己PRが思いつかない方は、「履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ内容で良い?書き方のコツを解説」のコラムで書き方のコツを確認してみてください。
職務経歴書の例文と書き方のコツ
ここでは、職務経歴書の基本的な書き方を例文とあわせて解説します。自分のスキルを効果的にアピールするための参考にしてみてください。
職務要約(職務概要)
職務要約の例文は以下のとおりです。
短い文章で要点を伝える必要があるため、志望する部署やポストで必要な実績に絞って記載します。職務経歴書の最初の項目なので、簡潔でありながら採用担当者の目を引くような内容を考えましょう。
職務経歴
職務経歴の例文は以下のとおりです。
自身の経歴だけでなく、企業の情報も記載します。「事業内容」や「資本金」「従業員数」「売上高」などを分かりやすく書きましょう。業務内容にはただ経験したことを書くのではなく、実績や努力したこともまとめて書くと効果的です。
活かせる資格・スキル
以下は、職務経歴書の資格・スキル欄の例文です。
資格やスキルごとに箇条書きで書き、レベルも併記します。資格を書く際は、取得日やスコアも記入しましょう。
スキルを活かして働いた経験がある場合は、業務内容を添えるのもおすすめです。具体的に書くと、採用担当者に入社後の働きを想像してもらいやすくなるでしょう。
自己PR
以下は、職務経歴書に記入する自己PRの例文です。
自己PRでは、前職の実績や仕事をするうえでの強みを述べます。一つの経験に絞ってアピールすると、分かりやすくまとめられるでしょう。努力の結果、成果が出た場合は、客観的なデータを盛り込むと内容に説得力が増します。
職歴が浅くアピールできる強みがないときはどうする?
職歴が浅く、アピールできるものがないときは、まずキャリアの棚卸しを行い今までの仕事での経験を振り返りましょう。職歴が浅くても、行ってきた仕事を振り返ることで自分が力を入れていたことや得意なことを見つけるきっかけになる場合があります。
「自分にはスキルがない」「経験が浅いからアピールできない」とネガティブにならず、少しでも次の仕事に活かせるスキルがないかを深く掘り下げて見るのがおすすめです。
「職務経歴書に書くことがない!第二新卒やフリーターの対処法を紹介」のコラムでは、職務経歴書に書くことがなく困っている人に向け、対処法や作成時に気をつけるポイントについて紹介しているのであわせてご覧ください。
また、キャリアの棚卸しをしたいけどやり方が分からない方は、エージェントに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、一人ひとりの適性を見極め、その人に合った求人の紹介やアピールポイントを教えてもらえます。興味がある方は、ぜひ活用してみてください。ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
転職したい職種別にみる職務経歴書の書き方
応募する職種に合わせて職務経歴書を作ると、採用担当者に実績やスキルを評価してもらえる可能性があるでしょう。以下では、職務経歴書の書き方のポイントを職種別に解説します。
営業職
営業職の経験がある場合は、売上実績や社内順位をアピールすると高評価につながりやすいといえます。具体的な数値を記載すると、自身の営業スキルに説得力を持たせられるためです。
また、「目標達成のために何をしたか」をアピールすることもポイント。具体的な行動を記入すると、働き方を採用担当者にイメージしてもらいやすいでしょう。
事務職
事務職を志望している場合は、職務経歴書でこれまでの業務内容や経験年数を具体的に述べることが大切です。事務職の職種は、一般事務のほかに経理や総務、営業事務、貿易事務などさまざま。主な業務内容も、書類作成から電話応対、データ入力まで多岐にわたります。
事務職の経歴がある場合は、応募先の仕事で活かせる経験やスキルをしっかりと伝えましょう。
さまざまなデスクワークで役立つパソコンスキルや、社内外の人との協力に欠かせないコミュニケーション力をアピールするのもおすすめです。
「事務職の職務経歴書の書き方は?医療事務の書き方例文も紹介!」のコラムでは、事務職の職務経歴書の書き方が詳しく載っているので、興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
販売職
販売職の職務経歴書では、コミュニケーション力や周りの人と関わるうえで大切にしていることなどを伝えましょう。販売職は、仕事でお客さまと関わる業務が主なため、コミュニケーション力や人柄をアピールすると高く評価される可能性があります。
販売職の経験がある場合は、売上や目標達成のために努力したことを書くのも望ましいでしょう。販売職を目指す方は、「販売職の職務経歴書はどう書く?作成のポイントや例文を紹介」でも職務経歴書の書き方をご確認ください。
人材系
人材系の職務経歴書では、コミュニケーション能力や対人スキル、洞察力などをアピールするのがおすすめです。具体的な職種としては、「コンサルタント」や「カウンセラー」「コーディネーター」などが挙げられます。
人材系の仕事は、企業と応募者をマッチングさせるのが主な仕事です。そのため、人と関わる機会が多く、コミュニケーション能力は必須ともいえるでしょう。
また、企業が求める人物像と応募者をマッチングさせるために、応募者のスキルや人柄を見抜く洞察力が必要になります。どのような部分に注目すると人やその人の意思を見抜けるのかを、具体的に説明できると説得力も上がるのでおすすめです。
クリエイティブ系
「WEBデザイナー」や「ゲームクリエイター」などのクリエイティブ系の職務経歴書を書く場合は、今まで自分が製作したもののポートフォリオや製作物の内容を詳しく記載しましょう。実際に制作したものを見てもらえると、自身のスキルや技術を直接アピールできるのでおすすめです。
Webで見れる製作物がある場合は、職務経歴書にサイトのURLやQRコードなどを記載しておくと、書類選考時に採用担当者に評価してもらえる可能性が高まるので効果的といえます。
コールセンター
コールセンターの職務経歴書を書く際は、問題解決能力やコミュニケーション能力をアピールすると効果的です。コールセンターは、お客さまから商品やサービスに関する質問を受けて、電話やチャットでお答えする仕事のため、「お客さまが何に困っているのか」「どうしてほしいのか」を即座に理解する必要があります。
そのため、問題解決能力やコミュニケーション能力がある人は、お客さまの話を聞きながら問題に合った回答をスムーズに受け答えできるポテンシャルがあるため、就職してから役に立ちやすいでしょう。
マーケティング職
マーケティング職を志望している場合は、職務経歴書で情報収集能力や分析力をアピールするのがおすすめです。マーケティングの仕事は、市場調査の結果から顧客のニーズに合った製品やサービスを企画し、販売を促進させる業務のため、情報収集能力と分析力は仕事を行ううえで求められやすいスキルといえます。
自身の情報収集能力や分析力をより具体的にアピールするために、どのように情報や数値を収集し分析しているのかを詳しく書くとより効果的です。
職務経歴書の書き方で気をつけたい6つのポイント
職務経歴書を書く際には、「専門用語は多用しない」「誤字脱字に気をつける」「年号は統一する」などの注意点があります。以下で、職務経歴書の書き方で気をつけたいポイントを6つ解説するので、作成するときの参考にしてみてください。
職務経歴書の書き方で気をつけたいポイント
- 専門用語の多用は避ける
- 誤字脱字に気をつける
- 年号は統一する
- 見やすいレイアウトを意識する
- A4用紙1~2枚程度にまとめる
- 内容に過不足がないかチェックする
1.専門用語の多用は避ける
職務経歴書では、仕事上で使っていた略語や専門用語を多用しないように気をつけましょう。なぜなら、応募先企業の採用担当者がその業務に詳しいとは限らないためです。
社内用語や業界用語で説明すると、採用担当者が内容を理解できなかったり、入社後の働き方を具体的にイメージしにくくなったりする可能性があります。応募書類は、誰が見ても分かりやすい内容に仕上げることが大切です。
2.誤字脱字に気をつける
職務経歴書を含む応募書類には、誤字脱字がないように気をつけましょう。誤字脱字があると、「注意力が欠けている」「志望度が低いのでは」など、採用担当者にマイナスイメージを与えてしまう場合があります。
書き損じがないように気をつけるだけでなく、書類が完成したあとにもう一度読み返してみるのがおすすめです。「履歴書に誤字・脱字があると落ちる?ミスしたときの対処法や防ぐ方法を解説」も参考に、誤字脱字を防いでください。
3.年号は統一する
職務経歴書を作成するときは、年号を統一しましょう。「1.タイトルと提出日」で先述したように、職務経歴書で使用する年号は西暦と和暦のどちらでも構いませんが、全体で統一したほうが読みやすくなります。職務経歴書と履歴書での統一感にもこだわってみましょう。
4.見やすいレイアウトを意識する
見やすいレイアウトを意識して職務経歴書を作成することも大切です。以下を参考に、レイアウトを考えてみましょう。
- ・フォントや文字のサイズを統一する
- ・適度に余白を残す
- ・箇条書きや見出しを入れる
見やすい職務経歴書を作ると、採用担当者に内容が伝わりやすくなります。アピールしたい部分がひと目で分かるようにレイアウトを工夫するのがおすすめです。
5.A4用紙1~2枚程度にまとめる
職務経歴書は、A4用紙1~2枚にまとめるのが一般的です。「職歴が多い」「アピールしたい内容が複数ある」といった場合も、3枚程度に収めましょう。長くなり過ぎると、アピールポイントが分かりにくくなる恐れがあるので注意が必要です。
6.内容に過不足がないかチェックする
職務経歴書が完成したら、内容に過不足がないかもチェックしましょう。空欄がある状態で提出すると、採用担当者に「モチベーションが低いのでは」「書き忘れているのでは」と懸念される場合があります。
一方、一つの項目で長々と説明してしまうと冗長的な印象を与えかねません。箇条書きや体言止めを取り入れつつ簡潔な書き方を意識しましょう。
根拠のある文章になっているか
職務経歴書を作る際は、根拠のある文章になっているかをよく確認しましょう。「私はコミュニケーション能力が高いです」「リーダーシップがあります」など抽象的な内容だけでは説得力が弱く、採用担当者に評価してもらえないことも。
一方、業務の実績や経験を具体的かつ客観的に述べると、選考時に好印象を与えられる可能性があるでしょう。
守秘義務を守れているか
職務経歴書に前職での業務内容を記載する際、守秘義務を守ることを意識しましょう。顧客名や経営に関わる数字を明かしてしまうと、守秘義務違反として採用担当者からモラルの低さを懸念される恐れがあります。
たとえば、「国内シェアトップクラスの洗剤のパッケージ開発」のように、特定の名前や情報は伏せて説明するようにしましょう。
企業が求める人物像に合った内容か
企業が求める人物像に合った内容になのかも、職務経歴書を作るうえで重要です。応募先企業が求める人物像とアピールするスキルや経験が合っていないと、「この人は欲しい人材に当てはまらないかもしれない」と判断される可能性があります。
そのため、応募先がどのような人物を求めているかを確認し、それに合わせてアピールポイントを考えましょう。複数の経験やエピソードを書き出したあと、応募先に合わせて内容を選択するのがおすすめです。
職種ごとにアピールポイントを変えるのがおすすめ
職務経歴書を書く際は、応募する職種ごとにアピールポイントを変えるのもおすすめです。なぜなら、職種ごとに求められるスキルが異なるからです。
職種で活かせないスキルをアピールしても評価につながりにくいため、なるべくその職種で活かせるアピールポイントを記載するようにしましょう。
職務経歴書は手書きとパソコンどちらで作成する?
職務経歴書は、手書きでもパソコンで作成しても問題ありません。手書きの場合、人柄や熱意が伝わりやすいのがメリットです。一方、パソコンを使うと効率的に職務経歴書を作成できます。
なお、応募企業からの指定がある場合はそれに従いましょう。どちらにするか迷っている方は、「職務経歴書は手書きで問題ない?メリット・デメリットと書き方を解説」のコラムを参考にしてみてください。
市販の職務経歴書を使用しても問題ない?
市販の職務経歴書を使用しても問題ありません。ただし、購入した職務経歴書はコピーして使いまわさないようにしましょう。コピーして使いまわしているのが分かると、採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまう可能性があります。
特に職務経歴書は、個人情報を記載する公的な書類でもあるため、最低限のマナーとして応募する企業ごとに一つひとつ書くのが望ましいでしょう。「職務経歴書は100均で買える?購入方法や書き方で気を付けるポイント」のコラムでは、市販の職務経歴書を買うときの注意点や、具体的な書き方について解説しています。あわせて参考にしてください。
職務経歴書を提出するときのマナー
職務経歴書を提出するときは、マナーを押さえておく必要があります。完成度が高い応募書類ができても、提出時のマナーがなっていないことでマイナスイメージを持たれる恐れがあるので注意しましょう。以下で、職務経歴書を提出するときのマナーを解説します。
郵送の場合
職務経歴書や履歴書などの応募書類を郵送する際は、書類を折らずに入れられるサイズの封筒を選びましょう。封筒は、無地の白色がおすすめです。郵送中に書類が曲がらないように、クリアファイルに挟んでから封筒に入れると安心でしょう。
封筒の表面に宛先を書いたら、赤い文字で「職務経歴書(応募書類)在中」と記載します。裏面には、自分の住所と氏名を明記しましょう。
「履歴書の郵送方法とは?正しい送り方や添え状と封筒についても解説」のコラムでは履歴書や職務経歴書を郵送するときの方法が詳しく記載してあるので、あわせてご覧ください。
メールの場合
応募書類をメールで提出するときは、書類をPDFに変換したものを添付し、パスワードをかけて送付するのが基本です。設定したパスワードは、情報流出のリスクを避けるために応募書類を添付したメールと別に送りましょう。
また、採用担当者がひと目でメールの内容を判断できるように、「応募書類送付の件/△△△△(氏名)」と分かりやすい件名をつけて送ると丁寧な印象を与えられます。
面接時に持参する場合
面接時に持参する場合は、クリアファイルに挟んだ職務経歴書を白の封筒に入れましょう。受付で提出を求められたら、封筒に入れたまま手渡しします。一方、面接官に渡す場合は、封筒からクリアファイルを出しましょう。
面接官に直接渡す場合は、すぐに職務経歴書を取り出せるようにしておくのがおすすめです。
職務経歴書の書き方が分からないならプロに相談しよう
職務経歴書の書き方が分からないならプロに相談しよう
職務経歴書は、転職活動の結果に影響する大切な書類。書き方に不安がある場合は、プロに添削してもらうのがおすすめです。
応募書類の添削をしてもらいたい場合は、ハローワークや就職・転職エージェントの利用を検討してみましょう。以下でそれぞれの特徴を解説するので、利用しやすいほうを選択してみてください。
ハローワーク
職務経歴書の書き方に不安があるなら、ハローワークに相談してみましょう。ハローワークとは厚生労働省が設置する公共職業安定所で、誰でも利用することが可能です。
ハローワークは応募書類の添削のほかに、求人紹介や紹介状の発行などを無料で行っています。パートから正社員まで、幅広い求人情報を扱っているのが特徴です。全国各地に設置されているので、厚生労働省のWebサイト「ハローワーク」で近い施設を探してみましょう。
ハローワークの利用を検討している方は、「ハローワークに履歴書は持っていく?書き方を添削してもらおう」のコラムもチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
就職・転職エージェント
応募書類の添削をしてもらうなら、就職・転職エージェントを活用するのも手です。就職・転職エージェントはサービスの一貫として、応募書類の添削や面接対策などさまざまな支援を行っています。
また、キャリアアドバイザーが就職・転職活動の不安や希望の働き方をヒアリングしてくれるので、あなたにぴったりの仕事が見つかりやすくなるでしょう。
「職務経歴書の書き方が分からない」「内容に自信が持てない…」という方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層を対象とした就職・転職エージェントです。専任のキャリアアドバイザーが、求人紹介から内定獲得後のフォローまで一貫したサポートを行います。
応募書類の添削も実施しているため、選考対策に不安を感じている方におすすめです。あなたの強みを引き出す自己分析を一緒に行うので、「職務経歴書に何を書くべきか分からない」という場合もまずはお気軽にご相談ください。
職務経歴書に関するFAQ
ここでは、職務経歴書の書き方に関するお悩みをQ&A方式で解決します。職務経歴書の作り方に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
派遣社員が職務経歴書の書き方で気をつけることは?
派遣社員として働いていた際の職務経歴書の書き方で気をつけることには、長期間働いていた派遣先を優先して記載することです。短期間の派遣の経歴が多い場合は、時系列で記載するのもおすすめといえます。
派遣先で長い期間働いていた経験がある方は、できるだけ長期的に働いていた経験やそこで得たスキルをアピールするようにしましょう。
「職務経歴書に派遣の職歴を記載しても良い?書き方や注意点を解説」のコラムでは、派遣社員の職歴を職務経歴書に書く際のポイントなどを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書はテンプレートをダウンロードして使っても大丈夫?
問題ありません。ただし、テンプレートの文章の使いまわしは避けましょう。使いまわしがバレると、採用担当者からの印象低下につながる恐れがあります。テンプレートは、自分なりの職務経歴書を書くための参考程度と考えましょう。
スマホで職務経歴書を作れる?
スマホのアプリでも職務経歴書を作成できます。コンビニで印刷できる職務経歴書を作っておけば、郵送や面接時の提出を求められても安心です。スマホで職務経歴書を作りたい場合は、「職務経歴書はアプリで作成しても大丈夫?書き方のポイントや注意点を解説」もご一読ください。
職務経歴書に退職理由は書く?
職務経歴書に退職理由を書く必要はありません。しかし、面接時になぜ退職したのかを聞かれる可能性もあるため、答えられるよう準備しておくことをおすすめします。退職理由を答える際は、前職の批判をするとマイナスイメージにつながる恐れがあるので、前向きに答えられると好印象を与えられるでしょう。
「職務経歴書に退職理由を書く必要はある?例文付きで書き方をご紹介」のコラムで職務経歴書に退職理由を書いたほうがいい場合や書き方を見本付きで紹介しているので、ぜひご一読ください。
転職経験が多い場合の職務経歴書の書き方は?
転職経験が多い方は、キャリア形式で職務経歴書を作るのがおすすめです。職務内容や分野ごとに経歴をまとめられるため、転職回数が多い場合も見やすく仕上げられるでしょう。
転職回数が多くて不安を抱えている方は、「転職回数が多いと不利?就活への影響と対策」のコラムで就職への影響や転職を成功させるコツを紹介しているので、あわせてご覧ください。
職務経歴書の書き方が分からないときは?
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。