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就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説
更新日
この記事のまとめ
- 資格は、専門知識や学習意欲のアピールになるため就職に役立つ可能性がある
- 就職の際に役立つのは、資格よりもコミュニケーション能力などの汎用的スキル
- 就職活動で役立つのは、資格そのものよりも取得した目的や過程
- 就職に役立つ資格として、TOEICや簿記などの汎用性が高いものが挙げられる
- 就職の際に資格が役立つのか分からなくなったら、エージェントに相談しよう
「就職活動の際に資格は役立つの?」と疑問に思う方もいるでしょう。資格はアピール材料の一つとして役立つ可能性はあります。ただし、資格だけで就職が決まるわけではありません。
このコラムでは、企業が本当に資格を求めているのか、必要とされるスキルは何かを解説します。また、業界・職種にかかわらず、広く歓迎される汎用性の高い資格についてもご紹介。自身の就職に資格が必要なのかを見極める参考にしてみてください。
就職に資格は役立つ?
資格は専門知識や学習意欲のアピールになり、就職に役立つ場合もあります。また、資格必須の仕事にも応募できるようになり、就職先の選択肢が広がることも期待できるでしょう。
ただし、資格取得に時間がかかって選考対策が不十分になったり就職活動が遅れたりすると、かえってデメリットになる恐れもあるようです。
この項では、「なぜ資格が就職に役立つと考えられているのか」「その背景」を解説します。
アピール材料の一つになる
資格や検定をもっていると、職務経歴が少ない場合も「ある程度の業務知識を有している」と見なされ、仕事に対する熱意や意気込みをアピールしやすくなるでしょう。
さらに、「資格や検定取得のために学習計画を立てて目標を達成した」といったエピソードがあれば、計画性や忍耐力があることの裏付けになります。資格そのものの価値だけなく、取得に向けた工夫や行動力がアピール材料の一つとして役立つでしょう。
自己評価を高める効果もある
資格取得が成功体験になり、自己評価を高める場合もあります。特に、「フリーターで職歴がない」「高卒の学歴に不安がある」という人は、資格を取って自分に自信をつけるのも良いでしょう。就職活動が上手くいかない場合も、「スキルがあるから大丈夫」「自分はやればできる」と前向きな気持ちで次に進みやすくなるようです。就職先の選択肢が広がる
就職先の選択肢を広げるのに資格が役立つ可能性はあります。資格があれば「○○の資格必須」と書かれた求人にも応募できるようになるからです。資格のなかには、業界や企業からのニーズが高い資格もあります。たとえば、医療・福祉・建築業界など、その職種に就くために必要な資格を取得すれば、採用される可能性はあるでしょう。
また、社会保険労務士や行政書士などの国家資格は、難易度が比較的高いものの将来的に独立を目指せるため、キャリアプランの選択肢も広がりやすくなります。
就職で有利になる資格については「資格が就職に有利になるって本当?就活でアピールしやすいスキルをご紹介!」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
企業は資格を求めている?
前述のとおり、特定の業界・職種でニーズが高い資格はあるものの、実際には資格不要としている企業もあるようです。下記で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
企業が重視するのは汎用性の高いスキル
企業側は、人柄や特性などの汎用性の高いスキルを重視している可能性があります。
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が正社員の採用で重視するポイントは以下のとおりです。
正社員の採用にあたり重視した点 | 新卒採用 | 中途採用 |
---|---|---|
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 77.9% | 76.0% |
コミュニケーション能力 | 71.1% | 62.9% |
マナー・社会常識 | 61.0% | 60.1% |
組織への適応性 | 51.4% | 47.8% |
業務に役立つ専門知識や技能(資格・免許や語学力 | 31.5% | 35.9% |
学歴・経歴 | 25.4% | 23.1% |
引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況 図2 正社員の採用選考にあたり重視した点別事業所割合(複数回答)(p.7)」
上記の結果から、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」といった汎用性の高いスキルを求められていることが分かります。
また、「マナー・社会常識」「組織への適応性」を重視する企業からは、「社会人としての基礎が身についているか」「職場に馴染みやすい人か」などを見られているようです。
資格よりも取得の目的が重要
何のために資格を取りたいのかを掘り下げて、取得の目的を具体的にするようにしましょう。
ひとくちに「就職のため」といっても、「年収アップのため」「やりたい仕事に就くための準備」など、人によってさまざまな目的があるからです。
たとえば、「△△の仕事で活躍したい」「早く会社に貢献したい」といった目的のために応募先企業で役立つ資格を取得すれば、職業意識・勤労意欲が高いことの裏付けになるでしょう。また、難関資格の取得はチャレンジ精神があると評価される可能性もあります。
さらに、キャリアプランと合わせてアピールすることで、採用担当者からの評価を高められる場合もあるでしょう。たとえば、「10年後は△△のスペシャリストを目指しているため、目標達成のために知識を習得すべく資格を取りました」と説明すれば、意欲や熱意を伝えられます。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
就職に役立つ汎用性の高い資格
資格のなかには、業界や職種を問わない汎用性の高い資格があります。たとえば、ビジネス系や語学系の資格の資格です。
この項では、社会人向けの、多種多様な企業の就職や転職に役立つおすすめの資格を紹介します。
語学系の資格
ビジネスにおける英語の必要性は高まっている傾向のため、業界に限らずもっていると就職に役立つでしょう。ここでは、語学系のおすすめ資格をまとめました。
TOEIC
近年では海外への事業展開を目指す企業が増加傾向にあるようなので、TOEICは業界を問わず就職に役立つ可能性があります。TOEICは受験者の英語力を測る試験で、満点は990点、就職に活かすなら650点以上が目安といわれているようです。試験結果に有効期限はありませんが、企業によっては「△年以内の結果を提示」とルールを設けている場合もあります。就活スケジュールに合わせて受験するのが得策といえるでしょう。
英検(実用英語技能検定)
英検は、日常会話からビジネスシーンにも使える内容となっているため、就職に役立つ可能性があります。英検は、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4つの英語力を証明できる検定です。選考で評価対象となるのは2級以上という企業が多い傾向にあります。
また、日本国内は人口が右肩下がりになっており、海外への事業展開を目指す企業も増えているようです。そのため、英語を勉強しておいて損はないでしょう。
経理・財務系の資格
経営や経済の仕組みを知っていることは強みになる可能性があります。基本的な経理・財務の知識は営業や販売、事務系の仕事を中心に重宝されるだけなく、管理職を目指すうえでも役立つでしょう。
日商簿記検定
簿記を理解していると企業の経営状態や財務状況を把握できるようになるため、就職に役立つ可能性があります。自社だけでなく取引先の経営状態も分かるうえ、コスト感覚を身につけられることからビジネスで必要な知識といわれているようです。
就職に役立つのは2級以上とされていますが、まずは3級を取得し、履歴書に「2級を目指して勉強中」と書くのも良いでしょう。
簿記の試験内容や取得するメリットは、「簿記は就職で役に立たない?何級から有利になる?資格が活かせる仕事も紹介」のコラムで詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
(FP)ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーの資格を取ると税金や保険、投資などの専門知識が身につき、人生の資金計画を立てることに役立つでしょう。主に不動産業界や金融業界への就職に役立つ可能性がある資格です。労働者災害補償保険(労災)や賠償責任保険についての知識も得られるため、管理職や経営者を目指す人にも役立つでしょう。ビジネスを行ううえで売上や仕入、経費などの基礎知識は必要です。
販売・小売系の資格
ここでは、販売・小売系の資格を紹介しています。接客業を目指している場合は、ぜひ参考にしてみてください。
サービス接遇検定
サービス接遇検定は、主に接客業やサービス業などで役立つでしょう。サービス接遇検定は、接客に対する心構えや振る舞い、応対技術などを学ぶ資格です。この資格はおもてなしの心を育てることが目的とされています。そのため、接客業やサービス業などを目指す場合は取得しておくと良いでしょう。
医療系の資格
ここでは、医療系の資格についてまとめました。医療系への就職を検討している場合は、下記をチェックしてみてください。
看護師
看護師の資格を取得していると、病院だけでなく保健師やクリニカルスペシャリスト、治験コーディネーターとしても活躍できるようです。看護師は国家資格であり、「文部科学大臣・厚生労働大臣が指定する学校を卒業する」または、「必要な学科を修了する」ことで受験資格を得られます。
医療事務・調剤薬局事務・登録販売者で活かやすい資格
就職に活かしやすい資格として、「医療事務」「調剤薬局事務」「登録販売者」が挙げられるでしょう。コンビニやドラッグストアなどでも薬を取り扱っていることから、医療系の仕事のなかでも比較的求人数が多い傾向にあるためです。コンサルタント系の資格
ここでは、コンサルタント系の資格についてまとめました。以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
社会保険労務士と中小企業診断士のダブルライセンス
社会保険労務士と中小企業診断士の資格を取得しておくと、コンサルティング業界への就職に役立つでしょう。年金や保険、労務関係の知識が備わっているだけでなく、企業成長のためのアドバイスもできる人材は企業側から重宝される可能性があります。
コンサルティング業界を目指す場合は、社会保険労務士と中小企業診断士の資格を取得しておくと良いでしょう。
これからの時代に役立つ資格は?
これからの時代の社会・ビジネスの特徴として「少子高齢化が進む」「AIやIoTの技術が進化する」などが予想されているようです。そのため、介護・医療・ITに関する専門知識はニーズが一層高まるでしょう。どのような資格を取るか迷ったら、社会動向や時事問題に関する情報を集め、これからの時代に役立つ資格を勉強するのもおすすめです。「この資格があれば最強」「これをもっていたら問題ない」という資格はなく、社会動向と自分の向き不向きを見定めて取得するのが得策といえます。
就職に役立つ資格を取るときのポイント
資格を取得して就職に役立てたい場合は、コストや時間、スケジュールに注意しましょう。資格の取得までにどれくらいのお金や期間がかかるのかを把握しておかなければ、かえって就職に不利になる恐れがあるからです。
1.時間とお金をかけ過ぎない
「アピール材料を増やすため」「自分に自信をつけるため」などの理由で資格取得のために時間と費用をかけ過ぎるのは避けましょう。「企業は資格を求めている?」でも述べたように、就職で資格を重視する企業は少なく、時間とお金をかけて資格を取得しても採用されるとは限らないからです。企業が重視する傾向にあるのは、チャレンジ精神やコミュニケーション能力といった汎用性の高いスキルであることを念頭に置きましょう。
2.就活スケジュールに乗り遅れない
資格を選ぶ際は、就職活動と両立できるか確認したうえで、履歴書の提出に間に合うようにスケジュールを立てる必要があります。試験日程と企業の採用時期を確認し、必要な勉強時間を割り出してスケジュールを決めましょう。
現在働いている人は、今の仕事と両立しながら勉強を進めなければなりません。通勤時間や隙間時間を利用して、1日あたりどれくらいの勉強時間が確保できるかも考える必要があります。
3.資格が必要か迷ったら1人で判断しない
資格取得が必要かどうかを自分だけで判断することが難しい場合は、第三者に相談しましょう。相談相手としておすすめなのは、ハローワークや就職エージェントといった就職支援サービスのキャリアアドバイザーです。就職事情に詳しいキャリアアドバイザーから客観的な意見をもらうことで、冷静な判断がしやすくなる可能性があります。
また、人に話すことで資格取得の目的や必要性が掘り下げられる効果もあるでしょう。特に、「社会人経験が浅い」「転職が初めて」という場合はプロの力を借りるのがおすすめです。
「就職に役立つ資格が知りたい」「自分に資格の取得が必要か分からない」という方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層の既卒や第二新卒、フリーターの方などを対象にしている就職・転職エージェントです。キャリアアドバイザーが一人ひとりとカウンセリングを行い、あなたに合った求人をご紹介。悩みや希望を聞いたうえで、資格の必要性などをアドバイスいたします。
そのほか、書類の書き方や自己PRの方法、応募先企業に合わせた面接対策などもサポートするので、自信をもって就職活動に臨めるでしょう。ハタラクティブでは未経験歓迎の求人も多数紹介しているので、資格がなくても意欲・熱意をアピールすれば就職が叶う可能性もあります。1人で迷っている方は、ぜひお気軽にご相談ください。
就職に役立つ資格に関するQ&A
ここでは、就職に役立つ資格に関する疑問にQ&A方式でお答えします。
女性の就職に役立つ資格はある?
保育士や社会福祉士などがおすすめです。結婚や出産によって社会人としてのブランク期間ができると想定される場合は、資格があると再就職がしやすい可能性があります。保育士や介護系の仕事は人手不足の傾向があるため求人数が比較的多く、資格があると就職に有利になるようです。
「手に職をつけたい女性におすすめの仕事一覧!転職する際の注意点も紹介」のコラムで紹介しているおすすめの資格も参考にしてみてください。
「就職・転職に役立つ資格ランキング」は参考にするべき?
参考にするのは問題ありません。ただし、大切なのは自分に必要な資格を取ることです。
「就職・転職に役立つ資格ランキング」のように検索するとさまざまな資格が出てきます。しかし、ランキング上位の資格を取るよりも、自分の目指す企業や職種、業界で必要な資格を調べて勉強するのがおすすめです。
手に職をつければ就職に困らない?
高い専門知識や技能があれば、就職しやすいのは事実でしょう。専門性が高いほど収入も上がりやすく、将来は独立も目指せる可能性があります。
ただし、「手に職」といわれるほどの知識や技能を身につけるには、コストと時間がかかる点に注意が必要です。「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説」のコラムで手に職をつけるメリット・デメリットを紹介しているので、ご覧ください。
理系の就職に資格は必須?
資格必須の仕事でなければ必要ありません。研究職や技術職で資格が必要となる場合も、就職後にスキルを身につければ良い場合があるようです。資格はあくまでも加点要素として捉え、基本的な就活対策を怠らないように注意しましょう。
「就職に役立つ資格8選!効果的なアピール方法も解説」のコラムで資格取得における注意点を解説しているので、ぜひご一読ください。
資格がなくても正社員になれる?
なれます。特に、「未経験歓迎」「経験不問」の求人では、資格がないからといって不利になる可能性は低いでしょう。スキルよりも意欲や適性などポテンシャルが重視される傾向にあるからです。「未経験から就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」のコラムで未経験OKの求人を出す企業の意図を解説しています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。