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働きたいニートは何から始める?「怖い」と感じる原因や就職のコツを解説
更新日

この記事のまとめ
- ニートが働きたいのに働けないのは、職歴がないことへの不安が理由の一つ
- ニートから働きたい人は、生活リズムの見直しや自己分析といった事前準備が重要
- ニートから働きたい人におすすめなのは、人手不足の業界や未経験歓迎の仕事
- 今すぐ「働きたい」と思えなくても、就職することで意欲的になれる可能性もある
- ニートから働きたい人は、就職エージェントのサービスを利用するのもおすすめ
ニートを抜け出し働きたい気持ちはあるものの、ブランク期間が多く「何から始めるのか分からない」と踏み出せない人もいるのではないでしょうか。ニートの方が働きたいのに働けないのは、面接が怖いと感じたり、できる仕事がないとマイナス思考になったりしているのが原因の一つです。
このコラムでは、ニートが不安を感じる理由や就活前に始めたい準備をご紹介。ニートの就職におすすめな職種もまとめたので、参考にしてください。
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働きたいのに働けない?ニートが踏み出せない理由
社会人経験がなかったり、ブランクがあったりすると、就職への不安が大きくなってしまいます。この項では、就職活動を始めたいものの、なかなか一歩を踏み出せないという人が不安に感じる理由をまとめました。
1.ブランクがあるから
ニート生活によるブランクを、面接でどう説明しようか心配している人もいるでしょう。無職期間が長ければ長いほど、面接で事情を聞かれる可能性は高くなります。しかし、ニート期間が1〜3ヶ月程度の短期間であれば、それほど問題視されません。
ただし、空白期間の過ごし方やニートになった事情によっては、「採用してもすぐ辞めるのでは?」とマイナスな印象を与えてしまう可能性も。志望動機や自己PRの内容を充実させ、適性や意欲を示すことでイメージを挽回していきましょう。
2.職歴がないため採用されるか不安
学校卒業後、一度も就職していないニートの場合、職歴がないことが不安になる原因の一つです。職歴なしの期間が長いと、社会人の基本的なスキルや知識が不足していると判断され、就職が難しくなる場合もあります。
職歴がないことで就職に不安を感じるなら、基本的なビジネスマナーを身につけて自信をつけるのがおすすめです。たとえば、ハローワークや就職・転職エージェントの講座を利用するのも良いでしょう。
また、希望する業界が決まっているなら、職業訓練を受けておくのもおすすめ。職業訓練については「ハローワークのサービスを利用する」でも解説しているため参考にしてください。
3.コミュニケーションに自信がないから
ニートに限らず、「人と話すことが苦手」「面接が苦手」「学校や職場で人間関係を築けない」など、コミュニケーションに対して苦手意識を持つ人は少なくありません。しかし、組織は人の集まりなので、多くの選考でコミュニケーション能力をチェックされる可能性が高いでしょう。
基本的な対応ができればOK
コミュニケーション能力とは、性格の明るさや「おしゃべり上手」のことを指すのではありません。「挨拶をきちんとする」「聞かれたことに丁寧に答える」というように、基本的な行動ができていれば問題ないので、苦手意識を持ち過ぎないのが大切です。
また、コミュニケーションの取り方は社風によって異なるので、自分の適性に合った職場を選ぶことで不安を少なくできるでしょう。どうしても不安な方は、就職・転職エージェントのビジネスマナー講座などに参加するのも一つの方法です。
4.仕事を続けられる自信がないから
「バイトが長続きしなかった」「そもそも働いたことがない」といった理由で、正社員の仕事を続けられる自信がない場合もあるでしょう。なかには、「自分に出来る仕事がないかもしれない」と不安になってしまう人もいます。
適性に合った仕事を見つけることが大事
仕事を続ける自信がない人は、就職支援サービスのサポートを受けながら就活を進めてみてください。自分の適性に合った仕事を紹介してもらえば、長期的なキャリア形成を目指せるでしょう。最初はうまくいかないことがあっても、働きながら覚えていけばOKです。
5.正社員の仕事ができるか不安
自分に正社員の仕事ができるのか不安に思うニートの方もいるでしょう。就業経験がない場合、働くことに対して不安を覚えるのは自然な感情といえます。
正社員は将来のキャリアアップを期待されるため、任される仕事の責任が重いのは事実です。しかし、その分やりがいが大きく、自身の成長につながるといった魅力もあります。
最初からできる人はいない
どのような仕事でも初めから完璧にこなせる人はいません。
ニートであるかどうかに関わらず、初めてやる業務がうまくいかないのも当たり前のこと。入社して間もないころはミスが続いたり、うまくいかないこともあったりすることもあります。このような悩みは仕事に慣れていくことで解消できるので、行動に移すことを意識しましょう。
6.ニート期間について厳しいことを言われそうだから
面接でニート期間を責められるのではという不安から、就職に踏み切れない方もいるでしょう。面接で「なぜ今まで働かなかったのか」と聞かれることが「怖い」と感じてしまうケースです。
回答内容を深堀りされる場合もありますが、それはニートだからではなく、選考に必要な質問の一つと考えましょう。面接官は、どのような応募者に対しても気になる点があれば掘り下げて質問するものです。
面接官は応募者について知りたいと思っている
面接官は、応募者の人柄やニートだった事情を知りたいと思って質問しています。過度に怖がる必要はないので、これから頑張りたいことやニート期間の反省などをアピールすることが大切です。面接官はニートであることを叱責したいわけではないことを念頭に置きましょう。
7.同僚や上司とうまくやっていけなさそうだから
人間関係を築くのが苦手で、「同僚や上司とうまくやっていけなさそう」と就職に踏み出せないこともあるでしょう。働くうえで人との関わりは避けられません。職種によっては最小限のコミュニケーションで問題ない場合もありますが、仕事を教えてもらったり、決裁を仰いだりと同僚や上司と関わる場面は多々あります。
人間関係を築くには誰でも時間が必要
ニートであったかどうかに関わらず、人間関係を築くのには一定の期間が必要です。最初は慎重に周囲をうかがっていても、挨拶やお礼、業務上の連絡などを介して少しずつコミュニケーションをとるうちに、接し方が分かるようになっていくでしょう。
8.ブラック企業に応募してしまうかもしれないから
「選んだ就職先がブラック企業だったらどうしよう」という不安から、就職に踏み切れないニートの方もいます。せっかく働きたいと思っても、サービス残業やハラスメントなどが横行している職場に就職してしまう不安は誰にでもあるものです。
ブラック企業に就職しないためには事前の情報収集が大切。求人情報だけでなく、企業のWebサイトや社長のプロフィール、会社の口コミなどに目を通しましょう。また、就職・転職エージェントを利用すると、あらかじめブラック企業を排除したうえで求人を紹介してくれるため安心です。
就職をやり直すことはできる
万が一ブラック企業に就職してしまっても、会社に明らかな問題がある場合は短期間での転職が不利になることはありません。転職して環境を変えることは可能なので、不安になり過ぎないようにしましょう。
働きたいと思ったら何から始める?ニートの就職準備
ニートから就職を成功させるためのポイントは、事前準備にあります。ここでは、内定獲得を目指してやっておきたい事前準備を6つご紹介するので、参考にしてください。
働きたいニートが就職を成功させるための準備
- 規則正しい生活を心がける
- 友達と会ってみる
- アルバイトをしてみる
- 自己分析をする
- 資格を取得する
- 情報を集める
1.規則正しい生活を心掛ける
就職を成功させるためには、生活のリズムを整え、規則正しい生活に慣れることが大切です。好きな時間に寝て好きな時間に起きる生活に慣れてしまっていると、いざ仕事が始まったときに体がついていかないこともあります。
働く心構えとして、「1日3食食べる」「毎日同じ時間に就寝・起床する」「軽い運動をして体を動かす」などを実践してみましょう。
2.友人と会ってみる
ニート期間が長く最近家族としか話していないという方は、自分にとって話しやすい人と会ってみるのもおすすめです。
特に、「面接が怖い」と思う方や、コミュニケーションに不安があるニートの場合、人と話すことに慣れるのがニートから就職するための第一歩になることも。とはいえ、まずは就職のためと気負わず、気軽に会って話をしてみましょう。
3.アルバイトをしてみる
いきなり正社員としてフルタイムで働くことに不安がある人は、アルバイトやパートから始めてみるのも一つの方法です。アルバイトは正社員よりも勤務時間や出勤数の融通が利くため、自分のライフスタイルに合わせて無理のない範囲で働くことができます。正社員へのステップとして、期間を決めて行うのがポイントです。
4.自己分析をする
働きたいと思っているニートの方は、就職活動に向けて自己分析を行ってみましょう。自己分析とは、自分を客観的に見るための作業です。自分についてゆっくり振り返ってみることで、強みや弱み、やりたいことなどが見えてきます。
どのような仕事に興味を持っているのか、自分の適性はどこにあるのかを知ることができれば、明確なキャリア目標を持って求人を探せるでしょう。
自己分析は仕事探しの方向性を決めるのに役立つので、「どんな風に働きたいか分からない」というニートの方には必要です。
モチベーションが上がるポイントを見つけよう
モチベーションが上がるポイントには、やりたいことや得意なことが隠れている可能性があります。自己分析で困っている人を助けるときや、誰かのために頑張るときなど、自分が積極的に行動できるシチュエーションを思い出しましょう。
自己分析とあわせて適職診断をするのもおすすめ
適職診断をすれば、自分に向いている仕事を理解することが可能です。どのような職種に適しているかが掴めれば、求人を探す際の参考になります。ただし、適職診断の結果がすべてではないので、あくまで参考程度に留めることが大切です。
5.資格を取得する
働きたいニートの方は、就職先で活かせる資格を取得するのもおすすめ。資格があれば企業にスキルの証明や学習意欲をアピールできるほか、自分に自信がつくのもメリットです。
どんな資格を取るべきか悩んだら、志望職種に関連する資格をチェックしてみてください。ニート期間中で時間がある利点を活かし、集中して資格取得を目指しましょう。
資格取得や勉強方法については「ニートは資格を取れば就職できる?おすすめの勉強法や就活のコツもご紹介!」のコラムも参考にしてみてください。
6.情報を集める
仕事のイメージだけで「正社員は大変そう」「ニートにできる仕事がない」と感じているなら、業界や職種の情報を集めて具体的な業務内容を把握しましょう。
たとえば、営業職といっても、新規営業やルート営業、法人営業など、さまざまな種類があり働き方も異なります。「営業職は実力主義で辛そう」と避けるのではなく、長所・短所を調べたうえで自分に合うかどうかを判断するのが大切です。
情報収集は求人サイトを活用するのがおすすめ。どのような条件で募集が出ているのかを見ておくと、求められるスキルや人物像が分かります。また、就職・転職エージェントに相談して、興味のある業界について教えてもらうのも良いでしょう。
「27歳で就職するには?正社員になるメリットや就活のポイントを解説」のコラムでニートからの就職に成功した人の体験談が紹介されているので、こちらもチェックしてみてください。
ニートから就職するには働きたい理由を明確にしよう
ニートやフリーターから就職する場合は、働きたい理由をはっきりさせると、面接対策や書類作成の役に立ちます。
ニートだった人を採用する会社側は、求める人材像にマッチするかどうか、「働くことに意欲があるのか」といった要素を確認しています。採用しても意欲を持って仕事に取り組まなかったり、早期離職につながったりすると、企業側は再び採用活動を行う必要があるからです。採用活動や採用後の人事教育にはコストがかかるため、長く働いてくれる人を採用したいと考える企業は多いでしょう。自信を持って答えられるよう、自己分析を通して働きたい理由を明確にしておくことをおすすめします。
自己分析の方法がよく分からない人は「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」のコラムをご覧ください。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
ニートに対する一般的なイメージ
先述した「6.ニート期間について厳しいことを言われそうだから」のように、企業がニートに対してどのようなイメージをもっているのか気になる方もいるでしょう。ここでは、ニートに対する一般的なイメージやフリーターとの違いについて解説します。
フリーターとニートの異なるポイント
フリーターとニートで異なるポイントは、「アルバイトの仕事をしているか」「就業意欲があるか」です。ニートは無職のまま働く意思がない人を指しますが、フリーターは実際にアルバイトをしているか、一時的に無職であっても働く意思がある人を指します。
企業側が応募者について「フリーターなのかニートなのか」を厳密に問う可能性は低いですが、「働きたいと考えていたのか、そもそも働く気がなかったのか」をチェックされる可能性はあるでしょう。
企業側がニートに抱えているイメージ
企業側は、応募者にこれまでどのような就業経験があるのかを見ています。ニートの応募者に対しては、「入社後すぐに辞めてしまうかも」「なぜ今まで働かなかったのだろう」という不安や懸念を抱かれる可能性が高いのが実情です。
このようなイメージを払拭するには、ニート期間を反省し、強い入社意欲を示すのがポイント。入念な企業研究を行い、応募先企業で叶えたいキャリアプランを説明すれば、採用の道が開けるでしょう。
既卒や第二新卒に該当する場合もある
学校を卒業後3年以内で一度も働いた経験がない場合は、「既卒」とされるのが一般的です。また、新卒で一度就職したものの、就職からおよそ3年以内に退職した人は「第二新卒」とされます。
既卒や第二新卒は新卒採用枠で応募可能とする企業もあるので、ニートとして中途採用枠に挑戦するよりハードルが低くなる可能性も。ただし、卒業してから何年以内を既卒や第二新卒と見なすかは企業によって異なるため、事前の確認が必要です。
働きたいけど怖い?ニートが不安を乗り越えるべき理由
面接や働き方に不安があり、働きたいけど働けないというニートの方も就職はできるだけ早いうちにするのがおすすめです。以下では、なぜニートから就職するべきなのかについて解説するので、ぜひご一読ください。
経済的な余裕が生まれる
現在家族の援助を受けて暮らしているニートの方は、就職することで自立でき、経済的な余裕が生まれます。今は家族からの支援で生活できていても、両親が定年を迎えたり、病気や怪我で収入が途絶えたりしたときに、生活が困窮する恐れがあるでしょう。就職して毎月の収入があれば貯金もできるため、いざというときの備えにもなります。
人生が豊かになる
経済的な余裕が生まれると、結婚や出産、引越しなどを自分で選択できるため人生が豊かになります。また、スキルアップのための自己研鑽ができたり、人との交流を広げたりすることも可能になり、仕事にも良い影響があるでしょう。働くことに抵抗があるニートの方は、「収入を得ればやりたいことができるようになる」と前向きに考えてみてください。
仕事を始めると意欲が沸いてくる
今は働きたいと思えなくても、仕事を始めると意欲が沸いてくる可能性があります。仕事をとおしてできることが増えると楽しくなり、自然とモチベーションが上がるものです。
また、上司に褒められたり、お客さまに感謝されたりすることで「人の役に立っている」とやりがいも感じるでしょう。次第にキャリアの方向性や身につけたいスキルが明確になり、目標を持って意欲的に働けるようになります。
正社員になれば社会的信用を得られる
ニートから正社員になることで社会的信用を得られるのも、就職の大きなメリットです。たとえば、クレジットカードを作ったりローンを組んだりするとき、支払い能力がないニートは審査に通らない可能性があります。働いていないことによるこれらの不自由を避けるためにも、就職はしたほうが良いでしょう。
人との出会いが増える
就職すると人との出会いが増え、自分の考え方や価値観が広がります。新たな価値観に触れることで、今まで気づかなかった自分の強みを発見したり、働くことへのイメージが変わる場合もあるでしょう。
また、コミュニケーション能力が高まり、私生活でも充実した人間関係を築けるといったメリットも。仕事でなければ出会えないような人とつながりができ、自分の可能性を広げられるのも就職の魅力といえます。
若ければポテンシャル採用を狙える
20代であれば、職歴がなくてもポテンシャル採用を狙えるでしょう。ポテンシャル採用を行う企業は若い人材の伸びしろに期待しているため、人柄や適性を重視します。そのため、ニートの経歴が選考に与える影響が少なく、対策をしっかりと行えば内定獲得のチャンスがあるでしょう。
30代以上のニートが就職できないわけではありませんが、年齢が上がるほど経験や即戦力が必要とされる傾向にあります。そのため、できるだけ早めに就職のための行動を起こしたほうが有利です。
働きたいニートにおすすめな職種一覧
「ニートから採用されやすい仕事は何か」「どのような仕事なら携わりやすいのか」が分からない方もいるでしょう。ニートの方におすすめなのは、経験がなくても始めやすい仕事です。たとえば、最初はマニュアルに沿った業務からスタートできる仕事や適性が合えば成果を出せる職種は、経験に関係なく活躍しやすいといえます。
ニートからの就職におすすめの職種の例は、以下のとおりです。
- ・清掃員
- ・事務職
- ・工場作業員
- ・販売職
- ・営業職
- ・配送ドライバー
- ・校正や校閲
- ・IT系技術職
- ・福祉系専門職
- ・警備員
- ・コールセンター
これらの仕事は慢性的に人手不足であったり、ニートを含む未経験者歓迎の求人が多かったりする職種です。「ニートの方におすすめの職業14選!就職に近づくための方法も解説」のコラムでは、おすすめの職種についてさらに詳しく解説していますので、自分が何の仕事をしたいか分からないときは参考にしてみてください。
「採用されやすい=条件が良くない」ではない
採用されやすい仕事は、条件が良くないから応募者が少ないのではと不安に思う人もいるでしょう。しかし、雇用条件は企業によって異なる部分が多く、職種だけで良し悪しが決まるものではありません。
上記の職種でも、大企業の下請けで好条件の求人や、人手不足を解消するため働き方改革が進んでいる職場もあります。未経験歓迎の求人は条件が良くないと決めつけず、企業の実態をしっかりと調べることが大切です。
受かりやすい仕事から始めたいニートに有効な方法
「就活が不安なので受かりやすい仕事を選びたい」というニートの方には、未経験歓迎の求人に的を絞ったり、まずは非正規雇用で働いたりするなどの方法があります。
ニートの状態が続くより、とにかく職歴を作ったほうが就職につながることも。また、働くことに慣れるうえでも、受かりやすい仕事を狙って生活を変えるのも選択肢の一つといえます。
未経験者歓迎の求人から探す
ニートから就職する場合は、未経験者歓迎の求人に注目しましょう。
業界のスキルや知識を持っていることを前提に募集している会社では、経験のなさから良い結果が得にくい可能性があります。そのため、ニートから就職を目指すのであれば、未経験から応募できる求人の方が受かりやすいでしょう。
ただし、アルバイトなどの経験を活かせる業界に就職を希望する場合は、その限りではありません。
派遣社員から始めるのも手
働きたい気持ちはあるものの、「最初から正社員は不安」というニートの方は派遣社員から始めるのも一つの手です。派遣社員は雇用期間に期限があるため、正社員に比べて仕事の難易度が低い傾向にあります。また、週3日や短時間勤務など、希望に合わせた働き方が選びやすいのもメリット。
少しずつ働くことに慣れてから正社員を目指すと、生活の変化にもスムーズに対応しやすくなります。
アルバイトから正社員を目指す方法もある
「アルバイトでもいいからまずは働きたい」というニートの方は、アルバイトから正社員登用を目指す方法もあります。正社員登用制度のある会社なら、アルバイトで成果を残せば正社員になれるチャンスがあるでしょう。
ただし、制度があっても実際に登用された人がいなかったり、登用の条件が厳しかったりする場合もあるので、事前の確認が必要です。「アルバイトから正社員になるには?登用制度や採用されやすい人の特徴を解説」のコラムで、正社員登用制度について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
働きたいニートが就活を進めるポイント
社会人経験が少ないため、ニートの方は書類選考や面接で不利になりやすい傾向があります。働く意欲を積極的にアピールして内定を掴み取るためには、キャリアアドバイザーの手を借りながら就活するのもおすすめです。ニートからの就活を進めるポイントについて解説します。
企業研究をして意欲を示す
企業研究とは、自分の適性と合うかどうかを見極めるために企業への理解を深めることです。企業理念や事業の内容、業界内での位置づけなどを調べます。企業についてよく理解することで面接で入社意欲をアピールでき、入社後のミスマッチもなくせるでしょう。
また、書類の作成や面接対策で企業への理解や意欲を示せるため、選考通過率を高められるのもメリットです。
企業研究の方法については「企業選びの軸はどう見つける?人柄や社風から探すべき?例文も紹介」を参考にしてみてください。
面接対策を徹底する
ニートから就職を目指すのであれば、面接対策を徹底して行うことも大切です。以下の質問は聞かれる可能性が高いので、答えられるようにしておきましょう。
- ・志望動機
- ・自己PR
- ・長所と短所
- ・キャリアプラン
- ・入社意欲
- ・空白期間に何をしていたのか
なお、空白期間の理由が病気やケガ、家族の介護などやむを得ない事情の場合は、面接でそのまま伝えてOKです。
空白期間の答え方については「ニートの面接対策を解説!空白期間の答え方や自己紹介の例文を紹介」で解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
なぜニートになったのかを説明できるようにしておこう
ニートになった理由をしっかりと説明できるように準備しておきましょう。この質問で面接官が確認したいのは、働く意欲です。このとき、「なんとなく…」と曖昧な回答をしてしまうと、就職への本気度を疑われてしまいます。
仮に、ニートになった理由が「働きたくなかった」だとしても、「自分と向き合うのに必要な時間だった」と前向きに回答するのがポイント。そのうえで、今後のキャリアプランを示し、働く意欲をアピールしてみてください。
面接はお互いを知るためにあると理解しよう
面接は企業が応募者を一方的に評価するものではなく、お互いを知るためのステップであることを理解しておきましょう。面接官は応募者を不合格にするために質問しているわけではないので、会話をするつもりで答えてみてください。
会話のキャッチボールがうまくできればお互いの理解が進み、マッチ度を見極めやすくなります。
ハローワークのサービスを利用する
ハローワークには若者を対象としたサービスもあり、就活を進めたいニートの方におすすめです。ハローワークは失業したときだけでなく、「働きたいけど働けない」という方のサポートも行っています。雇用保険に加入していなくても受けられるサービスがあるので、相談してみてください。
地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションとは、通称サポステといい、主に就活に一歩踏み出すための支援を行っている機関です。たとえば、人との関わり方を学ぶコミュニケーション講座やビジネスマナー講座、生活改善のための集中プログラムといったサービスがあります。そのため、就業経験がなく、今すぐ「働きたい」と思えないニートの方におすすめです。
サポステは全国に拠点があり、無料で利用できるので気軽に相談してみましょう。
参照元
厚生労働省
地域若者サポートステーション
ジョブカフェ
ジョブカフェは「若者のためのワンストップサービスセンター」のことで、カフェのような感覚で気軽に立ち寄れます。受けられる主なサービスは以下のとおりです。
- ・応募書類の添削
- ・就職セミナーや企業説明会への参加
- ・グループワーク
- ・職場体験
- ・職業適性診断
- ・求人紹介
- ・面接対策
ジョブカフェでは、就職活動を一貫してサポートするサービスを行っています。若年層を対象としているため、同年代の求職者が多く利用しているのも心強いでしょう。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
求職者支援訓練
求職者支援訓練は、仕事を探している人が受けられる職業訓練です。雇用保険を受給できない人も受けられるため、ハローワークに相談すればニートの方も受講できます。
事務系やサービス系、建設・製造系といった分野ごとに講座が用意されており、就職前のステップとして無料で利用できます(一部のテキスト代は有料の場合があります)。
職歴がないことに不安があるニートの方も、自信をつけてから就職できるためおすすめです。
参照元
厚生労働省
ハロートレーニング
就職・転職エージェントに相談する
働きたくても就活が不安で働けないニートの方は、就職・転職エージェントのキャリアアドバイザーにサポートしてもらいながら就職活動を進めることを検討しましょう。
就職・転職エージェントは、キャリアアドバイザーが就活対策や仕事選びをサポートしてくれるサービスです。たとえば、以下のようなサービスが受けられます。
- ・自己分析のサポート
- ・志望動機の作成
- ・適性診断
- ・応募書類の添削
- ・面接対策
- ・非公開求人を含めた求人紹介
- ・応募代行
- ・面接日の調整
- ・就活イベントやセミナーの開催
- ・キャリア相談
特に、ニートやフリーターを対象とした就職・転職エージェントは、就活に対する悩みや疑問にも丁寧にアドバイスをしてくれます。さらに、応募先企業の詳しい情報を事前に教えてくれるので、安心して就業できるのもメリットです。
無職から就職に成功した体験談
「ニートから就職に成功した人の体験談を参考にしたい」という方もいるでしょう。この項では、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用して、無職から内定獲得に成功した方の体験談を紹介します。
アルバイトを辞めて無職になってから正社員へ
短大在学中は就職を見据えてアルバイトをしていたEさん。残念ながら希望どおりには就職が叶わず、希望とは異なる企業から内定をもらったものの辞退し、卒業後も就活を継続しました。
何もしていない時期が1カ月半ほど続いたときに、意識を変えようと上京を決意し、ハタラクティブへ相談したそうです。
相談した時点ではやりたいことがなく、就活の軸もない状態でしたが、キャリアアドバイザーに紹介された仕事に”サクサク決まりました。”とのこと。
就活に対する不安を一つ一つ解決してもらえたことが後押しとなったようです。
”「どうしたらいいのか分からない、しんどい」っていう気持ちを口に出して、就職アドバイザーの人に聞いてもらうことで気持ちが変わりました。”
Eさんの体験談は「新卒内定を断ったのにやりたいことがない…キャリアを重視した21歳の就職成功談」で詳しく紹介しています。参考にしたい方はぜひご覧ください。
相談先は「未経験でも安定して働ける」を重視して選択
Eさんが就職・転職エージェントを選んだポイントは、「未経験でも安定して働ける」という就職が叶うかどうかということ。ハタラクティブはその事例が多かったので選んだそうです。
Eさんが早めの就職に成功したのは、自分に合った相談先を選べたことが要因の一つ。やりたいことがない状態でも、相性の良いキャリアアドバイザーに出会えたことが内定獲得につながりました。
働きたいけど不安があって踏み出せないニートの方は、どんな相談先だったら安心して克服できそうか考えてみましょう。
参照元
ハタラクティブ
みんなの就職エピソード
働きたいけど働けないというニートの方は、就職活動に関するお悩みをハタラクティブに相談してみませんか。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの就活をサポート。ニートやフリーター、既卒を対象としているので、書類の添削や面接対策について基礎から丁寧にレクチャーします。本格的な就活は初めてというニートの方も安心して就職できるように、採用後のアフターフォローも行い、職場定着までサポート。サービスはすべて無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
今はニートだけど働きたい!就職の不安を解消するQ&A
ここでは、働きたいニートの方に向けて、就職の疑問や不安を解消するQ&Aをまとめました。
ニートにできる仕事がないのではと思ってしまいます…
未経験歓迎の求人が多い仕事に注目してみましょう。いきなり正社員になるのが不安なら、アルバイトや派遣で働いてみるのもおすすめ。派遣社員の種類や特徴については「派遣社員とは?正社員との違いやメリット・デメリットを分かりやすく解説」のコラムをご覧ください。
ニートが仕事を選ぶならどんな業界が良い?
人手不足の業界や自分の性格に合った仕事を選ぶと働きやすいでしょう。
IT業界や飲食業界などは人手不足の企業が多く、未経験者歓迎の求人が多い傾向にあります。ただし、働きやすいと感じる仕事は適性によって異なるので、自己分析や業界研究を行ったうえで選ぶことが大切です。
ニートが就職するためには資格や免許が必要ですか?
必須ではありません。ただし、資格によって一定のスキルや意欲を示せるため、職歴なしをカバーできる可能性はあります。また、資格必須の求人もあるので、志望職種に応じて取得したほうが良いことも。一方で取得に時間がかかるようなら、まずは就職するのが無難という見方もあります。自分に合った選択をすることが大切です。
30代ニートにおすすめの仕事探しの方法は?
求人サイトと就職支援サービスを併用するのがおすすめです。30代は経験やスキルを問われやすいため、幅広く仕事を探すのが望ましいでしょう。ニート向けの就職・転職エージェントなら、30代で就職が初めての方も応募可能な求人を紹介してもらえる可能性があります。「30代ニートの現状は?就活のコツを知って社会復帰を目指そう」では、30代でニートを脱却する方法を解説していますので、参考にしてみてください。
ニートが働きたいと思ったら何から始める?
就活方法について相談することから始めましょう。就活に慣れていない方が一人で選考対策を行うのは難しい側面があるため、プロのアドバイスを受けるのがおすすめ。若者を対象としたハローワークや就職・転職エージェントを活用し、効率的に就活を進めることで早めの内定獲得につながります。
ハタラクティブは若年層向けエージェントなので、ニートの方も利用しやすいのがポイント。自分に合ったサポートを受けながら就活を進めましょう。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。