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ニートって何歳まで?20代のうちの就活がおすすめな理由や仕事の探し方
更新日
この記事のまとめ
- ニートとは、無職で家事や通学をしていない15歳から34歳までの人を指すのが一般的
- ニートからの就職を目指す際に何歳までという年齢の線引きはない
- 20代のうちはポテンシャル採用が見込めるため、職歴なしのニートから就職しやすい
- 30歳以上は企業から経験やスキルを求められ、就活のハードルが上がる傾向にある
- 何歳までニートで居られるか心配な場合は、できるだけ早めに就活を始めることが大切
「ニートって何歳まで?」「ニートから就職ってできるの?」と不安に思う方もいるでしょう。ニートの就職状況は30歳以上で難しくなる傾向にあるため、正社員としての社会復帰を目指す場合は20代のうちに就活するのがおすすめです。
このコラムでは「ニート」の定義と20代の就活がおすすめの理由を解説。また、ニートのままだと起こりうることもまとめています。現状に不安を感じているニートの方は、ぜひご一読ください。
ニートとは何歳から何歳までを指すの?
日本における「ニート」とは、15歳から34歳までの若年層を指すのが一般的です。厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び 支援策に関する調査研究 報告書 1.本調査研究の趣旨」では、「職に就かず、又求職活動もせず、通学もしていない15歳から34歳の無業者」をニートと定義しています。
ニートは「若年無業者」と呼ばれることも。もともとは英国で生まれた「NEET(Not in Education,Employment or Training)」という概念が語源とされています。
ニートの定義については、「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説」のコラムもご参照ください。
「ニート」と「無職」「ひきこもり」の定義の違い
「無職」は仕事に就いていない人や状態すべてを意味します。決まった仕事に就かず、臨時で働いていたり求職活動をしていたりする場合も含むのが一般的です。何歳から何歳までという年齢の括りがなく、働く意思のある人も含める点がニートとの違いといえます。
「ひきこもり」もニートと混同されやすい言葉ですが、両者の定義は異なります。厚生労働省の「まず知ろう!『ひきこもりNOW』!」によれば、ひきこもりとは「様々な要因の結果として、就学や就労、交遊などの社会的参加を避けて、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態のこと。(他者と交わらない形での外出をしている場合も含む。)」です。
ニートもひきこもりも仕事に就いていない状態を指すものの、ニートの定義には他者との関わり方や外出状態などが含まれていない点に違いがあります。
35歳以上でニートの状態にある場合の呼び方は?
35歳以上でニートの状態にある場合の呼び方には、「中年ニート」「無業者/中年無業者」などが挙げられます。明確な定義はなく、35歳以上だと一般的なニートの定義に含まれないことから、区別するために用いられているようです。45歳以上、50歳以上と年齢が上がっていけば「高齢ニート」と呼ばれる場合もあります。詳しくは、「35歳以上のニートが就職するには?呼び方や定義をご紹介!」のコラムも、あわせて参考にしてください。
参照元
厚生労働省
報道発表資料「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
ひきこもりVOICE STATION
「ニートの状態でいるのは何歳まで許される?」と不安な場合
「ニートでいるのって何歳くらいまで許されるものなんだろう…?」と不安や疑問を感じている方もいるでしょう。「ニートの状態」に対する捉え方は人や状況によって変わるため、一概に何歳までと括ることはできません。ただ、ニートからの社会復帰や就職を基準に考えるのであれば、30歳前後を目安に動き出すのがおすすめといえます。詳しくは、「ニートから正社員を目指す場合は何歳までが良い?」で後述しますので、ぜひ読み進めてみてください。
ニートになる理由とは
ニートになる理由は、「就職活動に失敗した」「働きたくない」など人によってそれぞれです。なかには、やむを得ない事情で「働きたいけど働けない…」という方もいるでしょう。どのような場合にニートになりうるのかについては、「ニートになった理由とは?性格の傾向は?就職のための対処法も紹介」のコラムもご覧ください。
過去の挫折やトラウマから「正社員として働く自信がない」「今から就職するのは難しそう」と考える方もいるかもしれませんが、対策をしっかり行えば内定を得るチャンスはあります。諦めず前向きな気持ちでニートからの社会復帰を目指しましょう。
【年齢別】日本のニートの人口と割合
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によれば、2023年の日本で「ニート」と呼ばれる15歳から34歳までの若年無業者の人口は59万人でした。以下は同資料から引用したグラフです。
引用:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(2)若年無業者は2万人の増加(図Ⅰ-10)」
上のグラフから分かるように、ニート(15歳から34歳までの若年無業者)の人口は、2022年が57万人だったのに対し、2023年になると59万人と2万人増加しています。ここ10年ほどでの推移を見ると、ほぼ横ばいの状態ともいえるでしょう。
以下では、同資料の2023年における年齢別のニートの人口と割合を抜き出して表にまとめました。
年齢 | 人口 | 各年齢階級における若年無業者・無業者の人口に占める割合 |
---|---|---|
15~24歳(若年無業者) | 26万人 | 2.0% |
25~34歳(若年無業者) | 33万人 | 2.5% |
35~44歳(無業者) | 37万人 | 2.3% |
参照:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要(2)若年無業者は2万人の増加(表Ⅰ-15)」
各年齢階級における若年無業者・無業者の人口に占める割合を見ると、2.0~2.5%となっています。これは、おおよそ40~50人に1人の割合になるでしょう。より詳しいニートの現状について知りたい方は、「ニート人口の割合はどれくらい?現状を脱して就職する実践的な方法とは」をご覧ください。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果
ニートから正社員を目指す場合は何歳までが良い?
ニートから正社員を目指す場合に「何歳までなら就職できる」という明確な線引きはありません。しかし、一般的には30歳以上になると就職は難しくなる傾向のため、正社員になりたいニートの方は20代のうちに就活を始めるのがおすすめです。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「資料シリーズNo.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状 ③-平成29年版「就業構造基本調査」より-」を見ると、2016年時点で「1年前にニート・無職(※)の状態にあり、現在正社員として働いている人」の割合は以下のとおりでした。
※無業・非家事非通学・無配偶で卒業者(非求職無業+求職者)
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~19歳 | 16.1% | 16.4% |
20~24歳 | 20.6% | 22.7% |
25~29歳 | 22.0% | 18.3% |
30~34歳 | 12.5% | 10.7% |
35~39歳 | 9.8% | 8.4% |
40~44歳 | 7.9% | 7.1% |
45~49歳 | 6.1% | 10.2% |
参照:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状(105p)」
ニート・無職の状態から正社員になった人は、20代が最も多い割合です。また、その割合は30歳を境として徐々に下がる傾向も見てとれます。30代になると就職の難易度が上がると考えられるため、ニートからの社会復帰を目指す場合はできるだけ早く行動したほうが良いでしょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217 若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より―
ニート歴が浅い20代のうちに就職活動したほうが良い理由
20代での就活がおすすめの理由には、企業から「スキルや経験はこれから身につけられる」とポテンシャル採用されやすいことが挙げられます。
年齢が若ければ、将来性を期待されて職歴を問われない場合もあるため、未経験から正社員を目指しやすいのがメリットです。経歴に自信がないニートの方が社会復帰を目指す場合、30歳までに就活を始めたほうが就職しやすいといえるでしょう。
ニートから就活をスタートするときのコツが知りたい方は、「20歳ニートが就職するためのコツ!若さを武器に正社員になろう」を参考にしてみてください。
30歳以上になるとニートから就職しにくくなる理由
20代よりも30代のニートの方が就職しにくいといわれる主な理由は、30歳以上になると「企業から経験・スキルが求められやすい」「ニート期間を不安視されやすい」といった傾向があるからです。以下で詳しく見ていきましょう。
一定の経験やスキルが求められやすいから
20代と比べて30代は、企業から「即戦力」になるような経験やスキルを問われる傾向にあります。ニート歴が長く正社員経験が乏しい場合は、「経験やスキルが十分でない」と見なされやすく、採用を見送られる可能性があるでしょう。
また、同じ30代で、キャリアアップを目的とした経験豊富な転職者がライバルになった場合、選考で不利になりやすいのも理由として挙げられます。
ニート期間を不安視される可能性があるから
30代で一定のニート期間がある場合、企業から「働く意欲が低いのでは」「採用しても続かないのでは」と不安視される可能性も考えられます。企業の不安を解消できないままだと就職が難しくなるでしょう。
採用活動や人材育成にはコストがかかるため、企業はできるだけ長く働いてくれる人、モチベーション高く仕事に取り組んでくれる人を求めるのが一般的です。就職活動を成功させるためには、企業が抱きやすい懸念点を払拭できるよう対策する必要があります。
30代でニートからの社会復帰を目指して就活を始めたい方は、「30代ニートが就職する8つの方法と就職エージェントのメリットをご紹介!」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
アルバイトの場合は何歳まで応募できる?
アルバイトの応募に「何歳まで」という年齢制限はありません。やる気があれば、何歳からでも応募可能です。ただし、高齢になると体力を使う仕事や業務のアップデートが激しい仕事などをこなすことに難しさを感じる場合も。募集している企業側ができるだけ長く勤めてくれる人材を求めていれば、より年齢が若い応募者が有利になる可能性もあります。
アルバイトに応募する際は、業務内容や企業傾向などをチェックしたうえで、自分に合った求人を選ぶと良いでしょう。求人における年齢制限については、「例外事由3号のイってどんな意味?求人における年齢制限はあり?」のコラムを参考にしてみてください。
ニートのままでいるとどうなる?
この項では、ニートのままでいた場合に起こりうることを解説します。ニートの状態を長く続けた場合、「生活が不安定になりやすい」「就職が難しくなる」といったリスクやデメリットが考えられるでしょう。
「何歳までニートでいても大丈夫?」「このままでいると将来はどうなるの?」というような不安を感じている方は、将来について考える際の参考にしてみてください。
お金を自分で得られないため生活が不安定になりやすい
ニートの状態だと基本的に自分でお金を得られないため、生活が不安定になりやすいでしょう。たとえば、親に生活を支援してもらっている場合、親が高齢になって働けなくなれば、自分で稼がなくてはいけない状況に陥る可能性があります。
しかし、金銭的サポートが受けられなくなってから働きたいと思っても、年齢が年齢が上がっていたり正社員未経験だったりすると、すぐには就職先が見つからないことも。自分で収入を得る手段がないことで生活に困るリスクが考えられるでしょう。
職歴がないまま年齢が上がると就職が難しくなる
ニートの状態が長引き職歴がないまま年齢が上がれば、就職がより厳しくなる可能性があります。30代以降はスキルや経験を問われやすいことから就職先の選択肢が狭まるため、希望の仕事に就きづらくなるだけでなく、就職自体が困難になる恐れがあります。将来的に苦労をしないよう、就職したい気持ちがあるニートの方は少しでも年齢が若いうちに就活を始めることが重要です。
社会的信用を得にくく人生設計が立てづらい
ニートのままでいるデメリットとして、社会的信用を得にくく、人生設計を立てづらいことが挙げられるでしょう。仕事に就いていない状態であるニートは、家や車のローン、クレジットカード発行などに伴う審査に通りにくいため、できることの範囲が狭まる傾向にあります。
また、そのような状況が経済面や将来への不安につながれば、まとまったお金が必要になるライフイベントに対して消極的になってしまう可能性もあるでしょう。
周囲との接点が減り孤独を感じやすくなる
ニートの状態が長くなると周囲との接点が減り、孤独を感じやすくなることも考えられます。働いていれば、多少なりとも仕事上の付き合いや他者とのコミュニケーションが発生するもの。それに対して、ニートの場合は他者と交流する機会が少ないため、社会との接点を感じにくい状況といえるでしょう。
また、人によっては、就職や結婚した友人と話しが合わなくなり疎遠になってしまう場合も。ニート期間が長期にわたれば、「社会から取り残されている気がする」「気軽に相談できる相手がいなくなった」というような孤独感につながる可能性があります。
ニートを続けるとどうなるのか疑問や不安を抱いている方は、「ニートとひきこもりの違いは?このままだとどうなる?末路や脱出方法を紹介」のコラムもあわせてご覧ください。
ニートからの社会復帰を目指すときの主な選択肢
ニートから社会復帰を目指す際の主な選択肢には、「正社員として就職する」「アルバイトから正社員登用してもらう」などが挙げられます。以下でご紹介する以外にも多様な選択肢があるため、自分に合ったやり方や興味のあることを考えながら今後について検討してみましょう。
ニートからの社会復帰を目指すときの主な選択肢
- 企業の正社員として就職する
- アルバイトからの正社員登用を目指す
- 仕事に結びつく資格やスキルを得る
- フリーランスや起業の道を進む
1.企業の正社員として就職する
企業の正社員として就職することで、ニートからの社会復帰を目指す選択肢があります。
正社員は雇用や収入が安定しているのがメリット。充実した福利厚生が受けられたり、キャリアアップの機会が多かったりすることから、仕事のモチベーションも維持しやすいでしょう。
正社員就職の可能性を高めるには、求人探しの視野を広くもち、念入りに選考対策を行うのがポイントです。後述の「ニートからの正社員就職を叶えるための3つのポイント」で詳しく解説しています。
2.アルバイトからの正社員登用を目指す
アルバイトとして仕事を始め、将来的に正社員登用制度を活用して就職するのも選択肢の一つです。
正社員登用制度とは、企業が非正社員を正社員としての雇用に切り替える仕組みのこと。一定の勤務歴や実績がある場合に登用対象となる傾向にあるようです。企業によって制度の有無や登用までの流れなどは異なるため、興味があるニートの方はアルバイト先を探す際に確認してみましょう。
3.仕事に結びつく資格やスキルを得る
仕事や収入源につながるような資格・スキルを得るのも手です。専門的な資格を取ったり業務に役立つ知識・技術を身につけたりすれば、ニートからニートから社会復帰する糸口になりうるでしょう。自分のアピール材料にもできるため、就職活動で有利になる可能性もあります。
ただし、「とりあえずなんでもいいから」と闇雲に資格やスキルを得るのは避けたほうが無難です。あとになって進みたいと思った道で活用できず後悔したり、かえって社会復帰に時間がかかったりする恐れがあります。就きたい仕事や将来ビジョンを明確にしたうえで、その道に活かせるような資格・スキルの獲得を目指すのがおすすめです。
4.フリーランスや起業の道を進む
社会復帰の選択肢には、フリーランスとして働いたり自分で事業を始めたりする道もあります。
フリーランスや起業の場合、基本的に自分の裁量で物事を決められるため、比較的自由度の高い働き方ができる点が魅力。ただし、確実に稼げる保証はなく、仕事上のトラブルも自分で解決する必要があります。フリーランスとしての働き方や起業を考えているニートの方は、メリットとデメリットを踏まえたうえでよく検討しましょう。
ニートから「いきなり正社員」が不安な方向けの就活準備
現状を変えたい気持ちがあるものの、ニートからいきなり正社員になることに不安を感じる方もいるでしょう。そのような場合は、アルバイトで仕事を体験してみたり、就職後を想定した生活リズムに変えてみたりすることから始めるのがおすすめです。
以下を参考に、自分に合った方法を模索してニートからの社会復帰を目指しましょう。
ニートから「いきなり正社員」が不安な方向けの就活準備
- インターンシップで仕事を体験する
- アルバイトを通じて働くことに慣れる
- 生活リズムを整えてみる
- 第三者に相談してみる
インターンシップで仕事を体験する
「ニートからいきなり正社員になるには不安が大きい…」と思う方は、インターンシップ(企業内実習)に参加するのも一つの手です。
インターンシップは学生や在職中の社会人を対象とするものが多いですが、なかには正社員経験がない・浅い人を対象とするものもあります。たとえば、東京しごとセンターが20代向けに行っている「若者正社員チャレンジ事業」は、企業での仕事体験を経て就職を目指せる仕組みです。詳しくは、「若者正社員チャレンジ事業とは?利用するメリット・デメリットを紹介」のコラムをチェックしてみてください。
インターンシップ中に真面目に勤務して成果を残せば、そのまま正社員として採用されることもあるでしょう。
アルバイトを通じて働くことに慣れる
アルバイトには、1ヶ月の短期バイトや1日だけの単発バイトもあります。働くことが不安でも「1日だけなら」「1ヶ月だけなら」と思えば、ニートから社会復帰へ向けた一歩を踏み出しやすくなるでしょう。
アルバイトは職歴にはなりませんが、志望動機や自己PRにその経験を反映させられます。ニートにおすすめのアルバイトや面接対策を知りたい方は、「ニートにおすすめのアルバイト18選!探すときの方法や面接のコツを解説」をご覧ください。
生活リズムを整えてみる
「現在不規則な生活になっている」というニートの方の場合は、就職後を想定した生活リズムに変えてみるのも良いでしょう。
一般的な企業は9時ごろに始業し、18時ごろに終業します。普段から昼間に寝ているような生活をしていると、就職したときに生活リズムが合わず体調を崩す恐れもあります。乱れた生活リズムを元に戻すためには、ある程度の期間が必要になるでしょう。何週間か様子を見つつ、少しずつ起きる時間や寝る時間を早めていくのがおすすめです。
基礎体力作りも就活準備の一つ
健康的な生活を送るには栄養バランスの良い食事を取ることも大切です。就活では説明会に参加したり面接に行ったりするので、体力が必要になることもあります。規則正しい生活と食事を心掛け、就職するための身体造りをしておきましょう。
第三者に相談してみる
「ニートから社会復帰したいけど、正社員として働く自信がない…」と悩んでいる場合は、第三者に相談してみるのも有効な方法といえます。
親や兄弟、親しい友人など信頼できる相手に自分の胸の内を話してみましょう。客観的なアドバイスや励ましの言葉がもらえれば、社会復帰したい気持ちの後押しとなる可能性があります。
また、就職エージェントに相談するのも一つの方法です。就職エージェントではプロのキャリアアドバイザーのサポートを受けられるため、就活の疑問や不安を解消しながら就職を目指せます。就職エージェントの利用については、後述の「就職エージェント」をご参照ください。
ニートの方が未経験から挑戦しやすい業界・職種
ニートの方が未経験から挑戦しやすい業界・職種には、IT業界や営業職などが挙げられます。これらの業界・職種は人手不足な傾向にあり、経歴やスキルを問わない求人が多いのが特徴です。主な業界と職種を以下でご紹介しますので、仕事選びの参考にしてみてください。
業界
ニートの方が未経験から挑戦しやすい主な業界を以下に挙げました。
下記3つの業界は世間の需要に対して人手が足りていないといわれているため、未経験や知識・スキルがない場合も比較的採用されやすい傾向にあるでしょう。
- ・IT業界
- ・介護業界
- ・配送業界
上記のうち配送業は、近年のインターネット通販の拡大でニーズが高まり、人手を必要としている業界です。荷物をトラックに載せたり利用客のもとへ届けたりする仕事で一定の体力が要るものの、業務は基本的に1人で進めることが多いでしょう。
ドライバー職に就きたい場合は運転免許が必要ですが、企業によっては運転免許取得支援制度を設けていることも。興味があるニートの方は求人票や企業のWebサイトなどをチェックしてみましょう。
職種
ニートの方が未経験から挑戦しやすい主な職種を以下に挙げました。
下記に挙げた職種では、経歴以上に人柄や意欲が評価されやすい傾向にあります。特に営業職や接客関連職ではコミュニケーション力が求められるでしょう。
- ・営業職
- ・接客関連の職種
- ・清掃関連の職種
営業と一口にいっても、新しいお客さまを勧誘する営業や、すでに取引のあるお客さまと継続してやり取りする営業、飛び込みがない営業など種類はさまざまです。また、営業職は商品やサービスを売り込むことが仕事ではあるものの、相手の意見や要望を聞き出す傾聴力も重要。相手の立場で物事を考えられる人に向いているでしょう。
仕事選びや就職活動に悩んでいるニートの方は、「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も解説」のコラムもぜひ参考にしてみてください。
ニートからの正社員就職を叶えるための3つのポイント
ニートからの正社員就職を叶えるためには、「広い視野で仕事を探す」「選考書類はマナーを守って作成する」などがポイントです。以下に詳しく解説しますので、事前に確認しておきましょう。
ニートからの正社員就職を叶えるためのポイント
- 広い視野で仕事を探す
- 選考書類はマナーを守って作成する
- 面接対策を十分に行う
1.広い視野で仕事を探す
ニートからの就職を目指す場合は、人気の企業や業界だけでなく、幅広い視野をもって仕事を探すことが大切です。業界と職種それぞれに目を向けてみたり、自分の希望以外の分野に注目してみたりすることで、思いがけない仕事が見つかることもあるでしょう。
「自分に向いている仕事は●●だけな気がする」「なんとなく仕事が大変そうなイメージがあるから」といった先入観や思い込みで仕事を探すと、自身の可能性を狭めかねません。視野を広くもち多方面から仕事探しをすることが、就活成功のポイントです。
2.選考書類はマナーを守って作成する
履歴書や職務経歴書などの選考書類はマナーに沿って作成しましょう。選考書類を作成するうえでの基本マナーが守れていないと書類選考を突破しにくくなり、「いつまでたっても面接まで進めない…」といった状態に陥る可能性もあります。
履歴書や職務経歴書には基本的な書き方や作成する際の注意点があるため、作成方法に自信がないニートの方は事前に確認してから書くようにしましょう。「ニートの履歴書の書き方を例文つきで解説!就職活動を成功に導く方法とは?」のコラムでは、履歴書の書き方を詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
3.面接対策を十分に行う
就職活動を成功させるために面接対策は欠かせません。「面接なんて受けたことない」「人と話すことが苦手」という場合は、面接マナーを確認する、想定される質問への回答を用意しておくなど念入りな準備をしておくのがポイントです。
面接対策をするときは、本番をイメージした練習も行いましょう。繰り返し練習することで自信をつけておけば、本番での緊張を軽減できます。「自分の面接対応に不安がある」「面接が怖いから就職活動に踏み切れない」というニートの方は、就職エージェントを活用するのも手。プロ視点のアドバイスがもらえるため、より有効な面接対策ができるでしょう。
就職に向けて自分のアピールポイントを洗い出そう
正社員を目指すニートの方は、就職に向けて自分のアピールポイントを洗い出しておくのがおすすめです。就活では、自己PRを求められたり長所を聞かれたりすることがあります。自分の良さや強みをあらかじめ把握しておけば、選考でも自信をもって受け答えできるでしょう。
「自分の強みが分からない」「一人でアピールポイントを見つけるのが難しい」とお悩みの方は、ぜひ就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。キャリアアドバイザーがあなたの強みを見つけるお手伝いをいたします。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
就職したいニートの方におすすめの就職支援サービス
正社員になりたいニートの方は、就職支援サービスを積極的に活用すると、よりスムーズな社会復帰が叶うでしょう。ハタラクティブの独自調査「若者しごと白書2024」によると、18~29歳の正社員とフリーターが就職・転職活動で用いた企業探しの手段・利用サービスの上位は以下のとおりでした。
順位 | 正社員 | フリーター |
---|---|---|
1位 | 求人・転職サイト | 求人・転職サイト |
2位 | 就職・転職エージェント | ハローワーク |
3位 | ハローワーク | 就職・転職エージェント |
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(33p)」
以下では、上記に挙げられた求人サイトやハローワーク、就職エージェントなど、おすすめの就職支援サービスを4つご紹介します。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が運営する雇用関連サービス機関で、誰でも無料で利用できます。正式名称は「公共職業安定所(職安)」です。詳しい利用案内については、厚生労働省の「ハローワーク」で詳細ご確認ください。
ハローワークで受けられる主な就活関連サービスは、職業相談・紹介や職業訓練の申し込みなど。求職活動に対応する窓口職員が在中しており、就活の疑問や悩みなどを相談できます。管轄地域に所在する企業の求人が豊富な傾向にあるため、地元で仕事を探しているニートの方にも向いているでしょう。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
ジョブカフェ
ジョブカフェは、都道府県が主体となって運営する若者向けの就職支援施設のこと。正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、46都道府県に設けられており、なかにはハローワーク併設のジョブカフェもあります。
ジョブカフェでは地域に根差した就職セミナーや職場体験があるため、「自分に合った仕事が分からない/探したい」というニートの方は一度利用してみると良いでしょう。そのほかにも、職業相談・紹介、保護者向けのセミナーといったサービスも展開しています。地域によってサービス対象年齢は異なるものの、原則15歳から34歳までを対象としているようです。
参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援
求人サイト
求人サイトとは、幅広い求人情報をまとめたWebサイトをいいます。インターネット環境があればスマホやパソコンからいつでもアクセスできるため、時間や場所によらず仕事を探せる利便性が魅力です。勤務地や雇用形態、給与、職種など細かく条件を設定した求人検索が可能で、自分の希望に合った仕事を見つけやすいのもメリットでしょう。
ただし、第三者によるサポートはないので、求人への応募や企業とのやり取りなどはすべて自分で行う必要があります。一人で就職活動を進めることに不安がある方は、ハローワークや就職エージェントなどと併用すると良いでしょう。
就職エージェント
就職エージェントは、民間企業が提供する就職支援サービスです。キャリアアドバイザーがマンツーマンで付くのが一般的で、自分に合った仕事を紹介してもらえたり選考対策をサポートしてもらえたりします。また、企業とのやり取りも代行してくれるので、「うまく対応できるか不安…」というニートの方にもおすすめです。
就職事情に詳しいプロのアドバイスを受けられるため、よりスムーズに、かつ安心感をもって就活を進められるでしょう。就職エージェントによってサービスの内容や対象者、得意分野は異なるため、自分に合ったエージェントを選ぶことが大切です。
就職エージェントの利用を検討したい方は、「ニートの就職活動はエージェントの活用がおすすめ!利用するメリットを解説」のコラムで選び方や利用の注意点などをチャックしみましょう。
就活支援や面接対策を希望する方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは、「未経験OK・歓迎」の求人を多数扱っているのが特徴。就職経験のないニートの方や職歴に自信がない方への求人紹介が可能です。やりたい仕事が見つからない場合でも、プロのキャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりの適性やお悩みに合った求人をご紹介いたします。
また、履歴書の添削や伝わりやすい話し方など就活を基礎からしっかりとサポート。働くうえでの適性を1分間で調べられる適職診断も受けられます。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
ニートから就職できる?就活に関するお悩みQ&A
ニートからの就活がうまくいくか不安に感じている方もいるでしょう。ここでは、ニートから就職するにあたってのお悩みをQ&A方式で解決していきます。
ニートから正社員として雇ってくれる企業はありますか?
ニートから正社員として就職できる企業を見つけることは、可能といえます。
仕事を探す際は自分の適性を踏まえつつ、幅広い業界や職種に目を向けることが成功のコツです。志望先を必要以上に限定したり希望条件が多過ぎたりすると選択肢が減り、仕事が見つかりにくくなるので注意しましょう。
仕事の探し方や選び方が知りたいニートの方は、「ニート向けの求人はどう探す?仕事探しのポイントと活用すべき支援サービス」のコラムを参考にしてください。
ニートからの就職が不安…どうすれば良いですか?
ニートから社会復帰したいものの、いきなり正社員になるのが不安な場合はアルバイトから始めるのも一つの手です。「仕事を続けられるか自信がない…」と悩んでいるなら、1日だけの単発バイトを体験してみる方法もあります。少しずつ働くことに慣れていけば自信がつき、正社員としての就職もイメージしやすくなるでしょう。
就職に不安を感じている方は、「ニートが自信をつけるには?不安を解消して就職する方法を紹介」のコラムもぜひご覧ください。
ニートが未経験から就職しやすい企業や職業はありますか?
人手不足の業界に属する企業や専門資格・高度なスキルを必須としない職業であれば、未経験から就職しやすいでしょう。たとえば、介護業界やIT業界などは需要の高まりに対して供給が追いつかず人材が不足しがち。そのため、未経験OKの求人が多かったり入社後のサポート体制が整っていたりする傾向にあります。
経歴に自信がないニートの方が挑戦しやすい仕事については、「ニートが働きやすい職種とは?おすすめの仕事をご紹介!」のコラムも参考にしてみてください。
ニートから脱出するにはどうしたら良いですか?
アルバイトで働くことに慣れたり、生活習慣を見直したりしてみましょう。また、日ごろから身だしなみやビジネスマナーを意識して過ごすようにすると、就活に向けて気持ちを切り替えやすくなる可能性もあります。
詳しくは、「ニートから抜け出すには?その方法や就職活動のコツを世代別に紹介」のコラムをご参照ください。
ニートが仕事を見つけるには、どのような方法がありますか?
ハローワークや就職エージェント、ジョブカフェなどを活用する方法があります。
自分一人で就活を進めるのではなく、第三者の意見も取り入れると就職につながりやすくなるでしょう。詳しくは、「就職相談はどこでできる?支援内容や就活で効果的に活用するコツも解説!」のコラムでご紹介しています。
ニートから正社員就職を目指したい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが専任で付き、仕事探しや選考対策を徹底的にサポートいたします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。