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フリーターの履歴書の書き方を解説!学歴・職歴・志望動機のコツも紹介
この記事のまとめ
- アルバイト経験は職歴として扱われないのが一般的
- 正社員経験がないフリーターの方は、履歴書の職歴欄にアルバイト歴を記そう
- 履歴書では、志望動機・自己PRの欄で主体性や意欲を伝えるのが重要
- 正社員の仕事に応募する際は、履歴書と併せて職務経歴書も作成する
- フリーターの方が就職活動をする際は、アルバイト経験で得た知識やスキルをアピールしよう
フリーターから正社員を目指すとき、「アルバイト経験は職歴にならないって本当?」「アルバイトしかしたことがないから、職歴欄には何も書かないほうがいいの?」など履歴書の書き方が分からず悩むこともあるでしょう。アルバイト経験は職歴として扱われないのが一般的です。しかし、職歴欄に何も書かないとせっかくのアピールの機会を逃してしまうため、正社員経験がないフリーターの方は職歴欄にアルバイト歴を記入しましょう。
このコラムでは、フリーターの方に向けて履歴書の書き方を解説します。学歴・職歴・志望動機など各項目の書き方のポイントを知り、内定に一歩近づくための準備を始めましょう。
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フリーター経験は職歴にならないのが一般的
フリーター経験は職歴として扱われないのが一般的です。就職・転職活動において職歴とみなされるのは、正社員と、正社員に近い業務や働き方の契約社員や派遣社員といわれています。
フリーター経験しかない場合は、アルバイト歴を履歴書の職歴欄に書こう
アルバイトは職歴とみなされないため職歴欄に書かないのが一般的ですが、アルバイト経験しかないフリーターの方は、履歴書の職歴欄にアルバイト歴を書きましょう。正社員経験がないからといって履歴書の職歴欄を空欄にすると、「何もしていなかったのだろうか」「アルバイトの経験もないのだろうか」など採用担当者にマイナスの印象を与える可能性があります。
アルバイト経験を通して身につけたスキルは正社員の仕事にも役立てられる場合があるため、積極的にアピールしていきましょう。
正社員の仕事に応募する際は職務経歴書も作成しよう
フリーターの方が正社員の仕事に応募する際は、履歴書と併せて職務経歴書を作成しましょう。職務経歴書を作成することで、アルバイトで得た経験やスキルをより具体的にアピールできます。「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムでは職務経歴書の書き方を詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
なお、アルバイトの仕事に応募する際は、職務経歴書は必要ない場合がほとんどです。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
フリーター向け履歴書の書き方~基本情報~
まずは、氏名や住所、連絡先など基本情報の書き方を解説します。
日付には提出日か投函日を記入する
履歴書の日付には、提出日もしくは投函日を書きましょう。面接時に直接持参する場合は提出日、郵送する場合は投函日を記入します。面接日がすでに決まっている場合はその日付を記入し、郵送の場合は、書き忘れないように封筒から出して目立つ場所に置いておきましょう。
日付の書き方は「履歴書に記入する日付はいつが正しい?注意点とあわせて書き方を紹介!」でも解説しています。細かな注意点を確認しておきたい方は、こちらのコラムもぜひご覧ください。
履歴書の年号の書き方
履歴書に書く日付や生年月日などの年号は、西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、履歴書全体で統一しましょう。生年月日欄では西暦、学歴欄では和暦、など表記がバラバラにならないように気をつけてください。
「履歴書の年号は和暦と西暦どちらが良い?正しい書き方を解説」のコラムでは西暦と和暦を変換するコツを解説しています。履歴書を書く際にお役立てください。
氏名は姓と名前の間に一文字空けて書く
氏名は、姓と名前の間に一文字分空けて書くと採用担当者が見やすくなります。「ふりがな」とある場合は平仮名、「フリガナ」とある場合は片仮名で読み方を記入してください。
証明写真は縦4cm×横3cmが基本
証明写真の一般的なサイズは縦4cm×横3cmです。3ヶ月以内にスーツまたはジャケットを着用して撮影した写真を貼り付けます。3ヶ月以内のものを使用する理由は、なるべく今の姿と同じ写真が望ましいためです。
万が一剥がれたときに備えて、裏側に氏名を書いておくと安心です。貼り付ける際は、斜めになったり、のりがはみ出たりしないよう慎重に行いましょう。
書き損じて別の用紙に書き直すケースもあるため、証明写真は履歴書を書き終えたあとに貼り付けるのがおすすめです。
現住所は略さず都道府県から記入する
現住所の欄には、今住んでいる住所を都道府県から記入します。住所は略さずに正式名称を書きましょう。番地はハイフンを使わずに「△丁目△番地△号」と書くのがマナーです。
連絡先が現住所と同じ場合は「同上」と記入して構いません。
電話番号は日中につながりやすい連絡先を書く
連絡先は、日中につながりやすい電話番号を書きます。固定電話がない場合は、携帯電話の番号のみで構いません。番号を間違えると、面接の日程調整や合否の連絡を受けられず企業に迷惑がかかるため、作成後と提出前に必ず見直してください。
メールアドレスはシンプルなものが望ましい
履歴書にメールアドレスを記入する場合、自分の名前や生年月日を使ったシンプルなものを書くのが望ましいでしょう。シンプルなメールアドレスがない場合は、就職活動用として新たに作成するのもおすすめです。好きなキャラクターやペットの名前など、プライベートを感じさせるメールアドレスは避けるのが無難といえます。
「履歴書にメールアドレスは書いたほうがいい?書き方のポイントを解説」のコラムでは、メールアドレスの書き方を詳しく紹介しています。今使っているメールアドレスを履歴書に書いても問題ないか気になる方は、参考にしてみてください。
フリーター向け履歴書の書き方~学歴~
履歴書に学歴を記入する際は、学歴・職歴欄の1行目中央に「学歴」と記し、2行目から書き始めます。学歴は、最終学歴の1つ前から記入するのが一般的です。大卒や短大卒の場合は高校入学から、高卒の場合は中学校卒業から記入しましょう。
「学歴はどこから書けばいいの?」と悩む方は、作成前に見本を見てみてください。
高卒者は中学卒業から書くのが一般的
高卒者は、以下のように「中学卒業」から書きましょう。
高卒者向けの履歴書の書き方は、「高卒者向け履歴書の書き方とコツ!例文を参考にポイントを押さえよう」のコラムで解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
大卒者は高校入学から書くのが一般的
大卒者は、以下のように「高校入学」から書きましょう。中学までは義務教育のため、省いても問題ないとされています。
「履歴書の学歴は高校から書く?新卒や転職など状況別に正しい書き方を解説!」のコラムでは学歴の書き方を詳しく解説しています。卒業した学校がなくなった場合や学校の名称が変わった場合など、珍しいケースの書き方も紹介しているので、必要に応じて参考にしてみてください。
学校名は省略せず正式名称で書く
学校名は省略せずに正式名称で記入します。たとえば、高校の場合は「△△高校」ではなく「△△高等学校」と記入。コースや学科も併せて書きましょう。
また、入学と卒業は行を分け、それぞれ学校名を記入してください。「同上 卒業」「〃卒業」のように省略するのはマナー違反です。
中退した場合は、入学と書いた次の行に「△△高等学校 中途退学」と記入します。
フリーターの方が履歴書に学歴を書く際は、空白期間に焦点が当たらないよう工夫が必要です。
最終学歴は正確に記載しつつ、その後のブランクに対しては、アルバイトで培ったスキルや継続的な学びを具体的に書くと好印象です。学歴だけで評価されないよう、自己PR欄で主体的な姿勢や成長意欲を伝えます。
正直で一貫性のある記載を心がけ、採用担当者が納得できる内容に仕上げましょう。
フリーター向け履歴書の書き方~職歴~
ここでは職歴の書き方を紹介します。アルバイトや派遣社員、退職済みなど状況に合わせて解説しているので、自分に当てはまる部分を参考にしてみてください。
企業にとっての価値を示すのがポイント
フリーターの方が履歴書に職歴を書く際は、正社員として働いた経験がなくても「どんな経験を積んできたか」を伝えることが大切です。
まず、アルバイト歴は「職歴」欄に記載できます。その際、単に「××店でアルバイト」とするのではなく、具体的な業務内容や成果を書きましょう。「飲食店のホールスタッフとして1日100人以上の接客を担当」「在庫管理を工夫し、発注ミスを削減」といった形で、企業にとっての価値を示すのがポイントです。
また、「継続性」と「責任感」もアピールできます。同じ職場で長く働いていた場合は「×年間勤務」と記載し、勤続年数を強調すると好印象です。複数のアルバイト経験がある場合は、共通するスキルや学んだことをまとめて書くのも効果的でしょう。
さらに、職歴欄が少ない場合には、「自己PR」や「志望動機」で補完するようにしてください。アルバイトで培った経験が、応募企業の業務にどう活かせるのかを明確に伝えることで、社会人経験の浅さをカバーできます。
アルバイト経験の書き方
正社員経験がない場合や職歴が多い場合、少ない場合などパターン別の書き方を解説します。
正社員経験がないならアルバイト経験を書く
正社員経験がないフリーターの方は、職歴欄にアルバイト経験を記入しましょう。「フリーター経験は職歴にならないのが一般的」で述べたように、通常、アルバイトは職歴とみなされませんが、学校を卒業後にアルバイト経験しかない場合は、空白期間の説明も兼ねて職歴欄に記入します。
単発アルバイトの記入は不要
1日や1週間などの単発のアルバイトは、職歴に書く必要はありません。また、短期で退職したアルバイトも「すぐに辞めるのでは」と懸念される可能性があるため、記入をしないのが無難です。
反対に、3ヶ月以上続けたアルバイトがあれば、身につけたスキルなどをアピールするために記入しておきましょう。
職歴が多い場合は関連性が高い仕事を厳選して記入
職歴(アルバイト経験)が多い場合は、応募職種に関連する経験や、求められるスキルに共通点がある職歴を選んで記入しましょう。応募職種と関連性の薄い職歴を羅列すると見にくくなり、採用担当者に重要なポイントが伝わらないためです。また、職歴が多い場合、すべてを履歴書に書こうとすると欄が足りなくなってしまうことがあります。
たとえば、応募職種が事務職なら「正確さや継続性が求められる仕事」に絞って書きましょう。アルバイトの職種と応募職種に共通点があれば、異業種の経験でもアピール材料になります。
職歴が多い場合は職務経歴書に詳細を書こう
書きたい職歴が多い場合、履歴書には職歴のみを記入し、職務経歴書に主な業務内容や活かせる知識・スキルなどの詳細を書きましょう。職務経歴書は、A4用紙1~3枚にまとめるのが理想です。
職務経歴書の書き方は「職歴がアルバイトのみの場合はどうする?履歴書や職務経歴書の書き方を解説」のコラムで解説しているので、参考にしながら作成してみてください。
職歴が少ない場合は担当業務も併せて記入
職歴(アルバイト経験)が少ない場合は、職歴の下の行に担当業務を記入しましょう。担当業務は細かく必要はなく、以下のように一言で記せば問題ありません。
正社員に登用された経験は必ず記入
アルバイトから正社員に登用された経験がある場合は、必ず履歴書に記入しましょう。正社員登用された経験は、誠実な仕事ぶりや成果を上げて信頼を得たことの証明となります。「責任感が強い」「仕事に対して真摯に向き合える」などと評価される可能性があるでしょう。
また、登用された経験を記入することで、企業が社会保険の加入状況や雇用形態に関する履歴を確認する際にも役立ちます。
派遣社員経験の書き方
派遣社員の経験がある場合は、派遣元の企業に登録した年月を記入し、その下の行に派遣先の企業名を書きます。派遣先企業について書く際は「入社」ではなく「就業」を使用するのが一般的なので、間違えないように注意しましょう。
職業訓練に通っていた場合の書き方
職業訓練校に通っていた場合は、どこの学校で受けたのか、どのコースを受けたのかを書きましょう。「入学」「卒業」ではなく、「入校」「修了」という言葉を使って記入します。
なお、職業訓練校に通っていた経験は、自己PR・志望動機欄でアピールできます。自分が受講したコースと関連性のある職種に応募する場合は、学んだ内容や取得した資格を書いてアピールにつなげましょう。
退職している場合の書き方
すでに退職している場合は、退職した理由ごとに以下の表記を用います。
退職理由 | 表記 |
---|---|
自己都合 | 一身上の都合により退職 |
会社都合 | 会社都合により退職 |
アルバイトやパートで契約終了 | 契約期間満了につき退職 |
自己都合で辞めた場合は「一身上の都合により退職」
自己都合で辞めた場合は「一身上の都合により退職」と記入します。自己都合退職の例は、転職や結婚、引っ越しなどです。「仕事内容が合わなかった」「職場の人間関係が嫌になった」などのケースも、自分から退職意思を表明して辞めればすべて自己都合退職になります。
自己都合退職した場合の履歴書の書き方は「『一身上の都合』とは?意味や退職時の使い方を例文付きで解説!」を参考にしましょう。
倒産や解雇など会社都合で辞めた場合は「会社都合により退職」
経営不振や倒産などを理由に、会社から解雇を言い渡された場合は「会社都合により退職」と書きましょう。また、賃金の未払いなど、会社の非が原因で辞めた場合も会社都合退職に該当します。
退職理由を記入する際は、「経営不振での会社都合により退職」のように具体的な理由を書く必要はありません。詳細は「会社都合退職の履歴書の書き方とは?状況別の記載方法や注意点も紹介」のコラムで確認してみてください。
契約終了で辞めた場合は「契約期間満了につき退職」
アルバイトやパートとして有期雇用契約で勤め、契約期間を満了して退職した場合は「契約期間満了につき退職」と記入します。なお、契約期間が終わる前に自らの意思で辞める場合は「自己都合退職」となるので注意しましょう。
在職中の書き方
職歴欄に書いた職場で現在も働いている場合は、「在職中」もしくは「現在に至る」と記入しましょう。「現在に至る」には「今もその状態にある」という意味があり、直前に書いた会社に在籍していることを示します。
フリーター向け履歴書の書き方~免許・資格~
履歴書の免許・資格欄には、応募職種に関連するものを選んで記入しましょう。また、現在勉強中の資格があれば、まだ取得できていなくても「勉強中」と書くことでアピールにつなげられます。
フリーター向け履歴書の書き方~志望動機~
履歴書の志望動機欄では、これまでの経験や身につけたスキルをアピールすることが重要です。「アルバイトで培った接客力を活かして顧客対応に貢献したい」のように、ポジティブな理由を述べましょう。その企業に貢献したいという意欲や目標を具体的に書くことで、採用担当者に熱意を伝えられます。
「フリーターから正社員へ!転職を成功させる志望動機の書き方や例文をご紹介」のコラムでは志望動機の例文や企業が見ているポイントを紹介しているので、気になる方は併せてご覧ください。
フリーター向け履歴書の書き方~自己PR~
自己PRを書く際は、応募企業で活かせる自分の強みを考えましょう。
また、その根拠となるエピソードを添えることも大切です。エピソードは人よりも優れた内容やインパクトのある内容である必要はないので、採用担当者が想像しやすいように具体的に書くことを意識してみてください。
フリーターとしての経験を履歴書の自己PR欄で効果的に伝えるために、「継続力」「適応力」「主体性」の三点を軸に構成しましょう
履歴書の自己PR欄に記載する際には、アルバイトでも長期間続けた経験や責任あるポジションを任された実績があれば「信頼性」や「継続力」の証としてアピールできます。
また、複数の職場を経験していれば、さまざまな環境に適応してきた「柔軟性」をアピールしましょう。特に接客や販売、飲食など人と関わる仕事に応募する際には「対人スキル」や「トラブルへの対応力」が魅力的な資質となり得ます。
ほかにも、与えられた業務にとどまらず「自ら工夫して効率を上げた」「後輩の指導を任された」といった経験があれば、主体性やリーダーシップを感じさせるエピソードとして活用可能です。
大切なことは、業務を通じて得た学びや成長を自信を持って言語化すること。特に未経験採用を行なっている企業は、応募者の「どう取り組んできたか」「今後どう活かせるか」といったポテンシャルを重視します。
フリーター経験で得た経験やスキルを、応募先の企業で活かせるように具体的に示すことが、選考を通過する大切なポイントとなります。
応募企業にマッチするスキルや強みを探す
自分を効果的にアピールするには、企業側が求める人物像を把握することが重要です。求人票や企業のWebサイトなどを見て、どのような人材が求められているのかを読み取り、応募企業で活かせる経験やスキルを探してみましょう。
仕事での経験は、アルバイトや派遣社員などの雇用形態に関係なく評価されます。決められた仕事をこなすだけではなく、自ら考えて主体的に行動した経験をアピールしましょう。
具体的なエピソードを交えて書く
自己PRには、アピールする強みの根拠となる具体的なエピソードを盛り込みましょう。たとえば、アルバイト先で責任の重い立場(バイトリーダーなど)を任された経験や、上司や顧客に褒められた経験などは、企業へのアピール材料になります。仕事中に工夫したことや業務の効率化を図ったことなども有効です。
志望動機と同様に、自己PRもできるだけ具体的に伝える必要があります。「自分なりに工夫して業務の効率化を図りました」といった表現だと、内容が抽象的で採用担当者に響きません。
アルバイトを通して何を学び、どのように結果につなげたのかが分かるエピソードを入れるのがコツです。エピソードとともに、身につけたスキルが応募企業で活かせることを伝えると好印象につながるでしょう。
履歴書の自己PRの書き方は、「フリーターの自己PRの書き方と例文を紹介!書けない場合の対処法も解説」のコラムでも詳しく解説しています。具体的な例文も載せているので、ぜひ参考にしてください。
フリーター向け履歴書の書き方~趣味・特技~
企業は、趣味・特技を見て応募者の人柄を知りたいと考えているようです。応募職種に関連する趣味・特技があればそれを優先的に書き、関連するようなものがなければ無理に書く必要はないため、志望動機や自己PRを記入しましょう。
趣味・特技を書く際は、2~5行ほどの簡単な説明を加えるのがおすすめです。
志望動機・自己PR・特技の欄が同じになっている場合の書き方
履歴書によっては、志望動機・自己PR・特技の欄が同じになっている場合があります。そのような場合は、履歴書に志望動機を書き、職務経歴書に自己PRや特技を書くといった方法がおすすめです。志望動機・自己PR・特技をすべて履歴書の枠の中に収めようとすると、文字が小さくなってしまい読みにくいため、分けて書くようにしましょう。
フリーター向け履歴書の書き方~本人希望欄~
履歴書には、以下のように「本人希望欄」が設けられています。
しかし、希望欄だからといってどんな内容でも記入して良いわけではありません。本人希望欄には、入社するうえでの必須条件を書くのが基本です。
なお、アルバイトなどで企業と連絡が取れない時間帯がある場合は、その時間帯について記入しましょう。
入社するうえでの必須条件を書くのが基本
原則として、本人希望欄には「この条件が満たされないと入社できない」という重要度の高い希望のみ記入します。特に書くことがなければ、「貴社の規定に従います」と記入しましょう。
募集要項に「販売職・事務職・営業職を募集」といった記載があり、募集職種が複数ある場合は「営業職を希望いたします」のように自分が希望する職種名を記入します。
連絡が取れない時間帯を書く
連絡を取るのが難しい時間帯がある場合は、本人希望欄に記入します。事前に知らせておけば、企業側に何度も電話を掛けさせたり折り返し連絡したりする必要がなく、採用担当者とスムーズにやり取りができるでしょう。
フリーターの場合はアルバイトをしている時間帯があるので、「アルバイトのため平日は午後5時以降に連絡をお願いいたします」のように具体的な時間を示すのがおすすめです。
本人希望欄の書き方について、詳しくは「履歴書の本人希望欄は『特になし』でも良い?好印象を与える書き方とは」のコラムで解説しています。書くべきではない内容も紹介しているので、不安な方はぜひご覧ください。
フリーターの履歴書の書き方で重要なポイント
履歴書は採用担当者が直接手にする書類なので、汚れたり折れたりしないように丁寧に扱うことが大切です。また、書き損じた場合は修正液などを使って修正するのではなく、新しい用紙に書き直すのがマナーです。
ここでは、履歴書を書く際に守るべきマナーを解説します。企業に好印象を与えて書類選考を通過したい方は、ぜひ参考にしてください。
フリーターの方が履歴書を書く際に押さえておきたいポイントを教えてください
「経験をどう活かせるか」「なぜ正社員を目指すのか」を明確にしよう
フリーターの方が履歴書を書く際には、「これまで働いてきた経験をどう活かせるか」を明確に伝えることが重要です。アルバイトの経験でも、業務内容や身につけたスキルを具体的に書くことで、企業にとっての価値を示せます。たとえば接客業なら「臨機応変な対応力」、倉庫作業なら「効率的な業務遂行能力」など、仕事に通じるスキルをアピールしましょう。
また、職歴欄にはできるだけ具体的な業務内容や成果を書くようにしてください。たとえば「1日×人のお客様対応を担当し、リピーター増加に貢献」といった形で、数字を交えると説得力が増します。さらに、空白期間がある場合は「自己学習に励んだ」など、成長のための取り組みを記載すると好印象です。
最後に、志望動機では「なぜ正社員を目指すのか」「その企業を選んだ理由」を明確に伝えましょう。これまでの経験を踏まえ、「ここで長く働きたい」という意欲を伝えることが大切です。
経歴詐称をしない
フリーターしか経験しておらず、正社員経験がないとしても、履歴書での経歴詐称は厳禁。経歴詐称とは、虚偽の学歴や職歴を記入することです。たとえば、大学を中退したのに「卒業」と書いたり、アルバイトなのに正社員と書いたりするのは、経歴詐称にあたります。また、在籍期間や保有資格を偽るのもやめましょう。
経歴詐称が明らかになると、内定取り消しや入社後に処分を受ける恐れがあります。記憶違いや書き間違いによるミスが経歴詐称につながることもあるので、学歴や職歴は正確に記入してください。
「職歴詐称はバレる?経歴に自信がない場合の転職で成功する方法をご紹介!」のコラムでは、職歴詐称について詳しく解説しています。履歴書を書く前に目を通しておきましょう。
基本的なルールやマナーを守る
履歴書作成におけるルールはしっかりと守りましょう。履歴書は応募者の第一印象を決める重要な書類であり、採用担当者は履歴書を通して応募者を知ることになります。書類選考を通過して面接に進むためにも、すべての項目をおろそかにせず、マナーを守って正しい情報を記入しましょう。
履歴書の用紙は丁寧に扱う
履歴書は応募の意思を示す重要な書類なので、丁寧に扱いましょう。用紙にシワがあったり、コーヒーやお茶などのシミがついていたりすると、「ファイルなどに入れて管理していなかったのだろうか」「書類の扱い方が雑なのではないか」などとマイナス評価につながってしまうかもしれません。採用担当者によっては、履歴書の状態から入社後を想像して「お客さまに渡す資料も雑に扱うのでは」と判断することもあるでしょう。
書いている最中はもちろん、書き終わったあとはクリアファイルに入れておくなど、丁寧に扱うことが大切です。
丁寧な字で書く
とめ・はね・はらいを意識して、一文字ずつ丁寧な字で記入しましょう。達筆である必要はないので、採用担当者が読みやすいように丁寧な字で記入することが重要です。
間違ったら修正液などを使わずに最初から書き直す
書き間違えたら、修正液や修正テープを使わずに最初から書き直すのがマナーです。これは職務経歴書でも同じです。
履歴書などの応募書類は公的な書類なので、修正があると改ざんを疑われて受理されないケースがあります。書き間違えたときは、面倒でも新しい用紙に書き直しましょう。書き損じを想定し、あらかじめ複数枚を準備しておくのがおすすめです。
消せるボールペンは使わない
履歴書を書く際に気をつけたいのが、消せるボールペンを使用しないことです。消せるボールペンは便利ですが、熱や摩擦によって文字が消える特性があります。擦れて文字が薄くなったり消えてしまったりする恐れがあるため、公式な書類での使用には向きません。
履歴書や職務経歴書には消えない油性ボールペンを使用するようにしましょう。
誤字脱字に注意する
履歴書を書き終えたら最初から見直し、誤字脱字がないか確かめましょう。誤字脱字がいくつもあると、「仕事でもミスが多いのでは」と注意力を懸念される恐れがあります。
自分でチェックするだけだと見落としがあるかもしれないため、友人や家族などの第三者にも確認してもらうのが有効です。
履歴書の項目はすべて埋める
履歴書はすべての項目を埋めましょう。履歴書に空欄があると書き忘れと思われたり、「深く考えずに書いたのでは」と入社意欲を疑われたりする可能性があります。資格欄などで記入できる事項がない場合は「特になし」と記入し、書き忘れではないことを示しましょう。
履歴書のルールについては、「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
面接でのフリーター期間に対する質問への答え方
フリーターの方が正社員を目指す場合、面接で「フリーターを続けていた理由」を聞かれる場合があります。フリーター歴に後ろめたさを感じる必要はないので、落ち着いて答えられるように回答を準備しておきましょう。
面接でフリーター期間に何をしているか、なぜフリーターになったのかなど聞かれた際の回答のポイントを教えてください
フリーター期間に得られた強み、今後のキャリア形成に向けた思いを明確に伝えましょう
フリーター期間が長い場合、面接ではその時間をどのように過ごし「何を得たのか」を前向きに伝えることが重要です。
まず、単に「何となく働いていた」印象を与えないように、自分なりの目的や考えを持って行動していたことを明確にします。たとえば「将来の方向性を見極めるためにさまざまな仕事を経験していた」「家庭を支える必要があり、フルタイムではない働き方を選んでいた」など、具体的に伝えましょう。
そのうえで、フリーターとしての経験を通じて得たスキルや学びをアピールすることがポイントです。接客業であれば「コミュニケーションスキル」や「顧客対応力」、工場勤務であれば「集中力」「協調性」など、正社員としての業務に活かせる能力をアピールしましょう。
また、今後は安定した環境で長期的にキャリアを築きたいという意欲や姿勢を明確に伝えることで、採用担当者に信頼感を与えられます。過去の選択を肯定しつつ、今後の成長意欲をしっかりと示しましょう。
フリーター期間に対する質問への答え方
- 嘘でごまかさず正直に理由を伝える
- 正社員を目指す理由を述べる
- 今後の抱負を述べる
1.嘘でごまかさず正直に理由を伝える
フリーターになった理由やフリーターを続けていた理由を聞かれたら、正直に答えましょう。「取りたい資格があった」「何がやりたいのか分からず、自分に合う仕事を模索していた」など人によって事情は異なりますが、包み隠さずに伝えることが大事です。
面接でよく聞かれる質問を知りたい方は、「フリーターの正社員面接でよくある質問は?ふさわしい服装についても解説」のコラムもチェックしてみてください。回答例と併せて紹介しています。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、企業ごとに合わせた面接対策を実施しています。企業からの質問に対する回答はもちろん、入退室のマナーや服装についてもアドバイスが可能です。面接に苦手意識がある方は、お気軽にご相談ください。
2.正社員を目指す理由を述べる
フリーターでいた理由を述べて終わると、アピールにつながらずもったいないので、正社員を目指している理由や正社員になるために努力していることなども伝えてみましょう。
ただし、「夢が叶わなかったから正社員を目指す」のように、後ろ向きな動機を伝えるのは避けてください。また、「アルバイトは給料が安いから」といった待遇面に関することも伝えないほうがベターです。「給料が高ければどの企業でも良いのでは」とマイナスな印象を抱かれかねません。
「新しい挑戦をしたかったから」「自己成長させたいから」など、ポジティブな意欲を示しましょう。
3.今後の抱負を述べる
正社員として働く意欲を示すために、今後の抱負を述べるのも有効です。企業は、フリーターの方に対して「採用しても長く続かないのではないか」「またフリーターに戻るのではないか」と懸念を抱くこともあります。
企業側の心配を払拭するには、熱意をアピールすることが重要なのです。「1日も早く即戦力になれるように頑張ります」といった入社後の抱負を加え、就職に対して意欲的であることを示しましょう。
履歴書の書き方が分からない方やフリーター経験のアピール方法に悩んでいる方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。キャリアアドバイザーが一人ひとりに合わせて丁寧に対応し、志望企業から内定をもらえるようにサポートします。
カウンセリングや求人提案、履歴書添削、模擬面接など就職・転職に関わることはすべて実施するため、初めて就職活動をするフリーターの方も安心です。企業との連絡もキャリアアドバイザーが代行するので、「どうやって返信しよう…」「メールのマナーが分からない」などと悩む心配がありません。未経験から正社員の仕事に就きたい方は、お気軽にご相談ください。
フリーターから自分に合った正社員の仕事を見つけるには、まず「これまでの経験を振り返ること」が大切です。アルバイトで楽しかった業務や得意だったことを洗い出し、共通点を探しましょう。
また、「働き方の優先順位」を決めるのも重要です。給与や勤務時間、職場の雰囲気など、何を大切にしたいのかを明確にすることで、選択肢が絞れます。さらに、未経験OKの業界や職種にも目を向け、求人情報を幅広くリサーチすることもポイントです。
フリーターの履歴書の書き方に関するFAQ
フリーターの方が、履歴書作成のタイミングで抱えがちな疑問に回答します。
フリーターの履歴書にアルバイトの職歴が多いと不利?
必ずしも不利にはなるとは限りません。応募する職種によっては、過去の経験が評価されることもあるからです。
ただし、短期間で何度も仕事を変えていると、「採用しても長く続けてくれるだろうか」と懸念される可能性があります。転職回数が多い場合の対策については、「転職回数が多い人必見!即採用の理由や面接のコツを詳しく解説」のコラムをご覧ください。
フリーターの履歴書に学生時代のバイトは書く?
応募先企業で活かせそうなアルバイト歴は記入しましょう。
ただし、学生の本業は勉強なので、学生時代のアルバイトを職歴として積極的にアピールするのは、あまり好ましくありません。あくまでもアピールの一環と捉え、自己PRやガクチカなどの欄に書くのがおすすめです。
正社員からフリーターになったら履歴書にはどう書く?
履歴書の志望動機欄に「正社員を辞めた理由」を簡潔にまとめ、前職で得たスキルや経験をアピールするのが効果的です。「キャリアチェンジのため」「家庭の事情により柔軟な働き方を選んだ」など前向きな理由を示しつつ、仕事に対するやる気や熱意があることを伝えましょう。正社員の期間に得た気づきや学びも併せて伝えると、好印象を与えられるはずです。
アルバイトを掛け持ちしている場合の職歴欄の書き方は?
アルバイトを掛け持ちしていると職歴が多く、職歴欄に書ききれない場合もあるので、以下のように対応してみてください。
・単発や短期(1~2ヶ月)のアルバイト歴は書かない
・3ヶ月以上の空白期間がある場合は、単発や短期のアルバイト歴も書く
・配属部署や担当業務は職務経歴書に記載する
職歴が少ない場合は、そのアルバイトの担当業務などを書き添えることもありますが、職歴が多い場合は職務経歴書に詳細を記載するのがおすすめです。職歴が多い場合の職歴欄の書き方については、このコラムの「職歴が多い場合は関連性が高い仕事を厳選して記入」を参考にしてみてください
仕事をしていない期間がある場合はどのように書けば良い?
職歴欄に「この期間は仕事をしていませんでした」といった内容を記す必要はなく、志望動機や自己PR、資格などの欄でフォローをするのがおすすめです。たとえば、「日商簿記検定3級に向けて3ヶ月間勉強し、合格しました」「令和△年の□月から□月まで、ボランティア活動に携わっていました」のように書きましょう。
若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、履歴書の書き方をはじめ、就職活動全体を丁寧にサポートします。フリーターから正社員を目指すにあたって履歴書の作成に悩んでいる方は、ぜひご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。