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22歳の転職成功のコツ!社会人経験が浅いからこそできるアピールとは
更新日
この記事のまとめ
- 22歳の転職では若さやポテンシャル、基本的なビジネスマナーを評価される
- 22歳での転職活動は現職を続けながら行い、自己分析や企業研究を徹底するのがベター
- 22歳の転職は、勢いだけで行動したり視野を狭めてしまったりすると失敗しやすい
- 22歳の転職活動では、若さを企業側に不安視されないようにすることが重要
新卒で就職したものの、すでに転職したいと考えている22歳の方もいるでしょう。しかし「早期退職をネガティブにとらえられないか」「社会人経験が浅過ぎるのではないか」といった不安から、一歩を踏み出せないと悩むこともあるはずです。
このコラムでは、22歳で転職するメリット・デメリットや転職を成功させるポイントを解説します。仕事選びや自己分析を丁寧に行って、22歳の転職を成功させましょう。
22歳の転職事情
総務省統計局の調査によると、2023年の転職者の総数は328万人です。そのうち、15〜24歳は58万人、25〜34歳は82万人、35〜44歳は59万人でした。22歳に限ったデータではありませんが、若手の転職者が多いことが読み取れるでしょう。
転職者の数は年々増加しており、新卒入社した企業に定年まで勤め続ける「終身雇用」の意識は薄れてきている傾向にあります。そのため、若さを理由に転職をためらう必要はないといえるでしょう。
22歳は「第二新卒」として転職できる
転職市場における22歳の評価は、決して悪いものではありません。むしろ、若い戦力を確保すべく積極的に採用している企業も多く見られます。
大学・短大を卒業して3年以内の人は一般的に「第二新卒」と呼ばれ、人気の高い人材です。フレッシュでありながら基本的な社会人マナーが身についており、社会人経験ゼロの新卒よりも教育コストが省けることが企業にとっての魅力です。また、新しい環境に早く馴染める柔軟性も歓迎されやすい傾向があります。
第二新卒については「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」のコラムも参考にしてください。
22歳の転職に男女差はない
22歳での転職では、さほど男女差を気にする必要はないといえます。
総務省統計局の調査によると、2023年の転職者比率(就業者に占める転職者の割合)は女性のほうが高水準。15〜24歳の転職者比率は、男性が9.4%、女性が11.4%でした。
参照元
総務省統計局
労働力調査
企業が22歳の転職者に求めるもの
企業は、22歳の転職者に対して「若さならではの柔軟性」「社会人経験から得たビジネスマナー」などを求めています。企業が何をチェックしているかを知れば、効果的なアピールにつながるでしょう。
1.22歳ならではの柔軟性
22歳は社会人としての経験は少ないですが、裏を返せば前職の社風や文化に染まっていないということ。仕事のやり方も確立されていないことが多く、教育しやすいのが特徴です。さらに、新しいことを身につけるスピード感や吸収力も期待されるでしょう。
2.社会人経験で身につけたビジネスマナー
早期離職とはいえ、新卒入社した企業では社員研修を受けているはずです。また、短期間でも正社員として働いていたことから、基本的なビジネスマナーは身についている22歳が多いでしょう。すでに身についていれば採用後に研修を行う必要がないため、基本的なビジネスマナーは身につけておくのがおすすめです。
3.長期勤務が叶う将来性
22歳は社会人としては若く、長く働いてくれる可能性が高い年齢です。採用には大きなコストがかかるため、企業は長く働ける人材を積極的に採用したいと考えるもの。新卒入社した企業で何らかのミスマッチを起こして転職をしていると予想できるので、ミスマッチを解消できるような転職先選びをしている点も期待されるでしょう。
4.転職の明確な目的
新卒入社した企業を短期間で辞めて転職するなら、明確な目的があるはずです。「前職は本当にやりたい△△業務ができないことは理解したうえで入社したが、やはりやりたいと考えた」など、面接官に納得してもらえる転職に至った明確な目的を準備しましょう。
思いつかないときは「転職の目的がないと成功しない?明確化したほうがいい理由と整理する方法」のコラムを参考に考えてみてください。
「今の仕事を辞めたいから」だと失敗しやすくなる
「今の仕事を辞めたいから転職する」といった理由では、転職の明確な目的にはなりません。忍耐力や問題解決能力に問題があると判断されるでしょう。「辞めたい」という気持ちは転職のきっかけなので、「なぜ辞めたいのか」「辞める必要があるのか」をしっかりと考え、転職する目的を明確化しましょう。
22歳で転職するメリット
22歳は年齢が若く、将来性やポテンシャルが大きな武器になります。社会人としての経験や実績はあまり重視されないため、未経験の仕事にも挑戦しやすいでしょう。
早期退職の強みを詳しく知りたい人は「新卒入社から半年で転職できる?早期退職の強みや退職理由の伝え方を解説」もご一読ください。
若さとポテンシャルを武器にできる
22歳の転職者の武器は、「若さ」でしょう。近年は少子高齢化で労働力が下がっているため、長く働ける若い人材を求める企業が多いです。また、多くの企業は若い人材にポテンシャルの高さを求めます。
そのため、社会人経験が浅くても人間性で選考を突破できる可能性があります。新しい環境に素早く馴染める柔軟性や、学んだことを吸収しステップアップしようとする前向きな姿勢などをアピールしましょう。
未経験職種にも挑戦しやすい
22歳は未経験職種にも転職しやすいでしょう。先述のとおり、22歳の転職者に求められるものは主に「ポテンシャル」です。そのため、未経験職種でも、企業側にやる気と伸びしろを認められれば挑戦させてもらえる可能性が高まります。
年齢を重ねるごとに、未経験職種への転職は難しくなっていくもの。「やりたい仕事があったけど、新卒の就職活動時には内定がもらえなかった」という方は、若いうちに転職して再チャレンジをするのがおすすめです。
社会人経験をアピールできる
短い期間でも正社員として働いた経験があるため、新卒とは異なり社会人としての経験をアピールできます。22歳の転職者は基本的なビジネスマナーが期待されます。業務での大きな結果よりも、基礎的なことをアピールしましょう。
高卒の22歳なら即戦力になれる可能性がある
同じ22歳でも、高卒新卒として働いてきた22歳は4年ほどの社会人経験があります。大卒新卒の22歳に比べると格段に社会人としての期間が長いため、アピールできる成績やスキルは多いはず。しっかりとアピールして即戦力になれることを伝えましょう。万が一失敗してもやり直しがきく
もし、入社後に自分のイメージと実際の仕事にミスマッチを感じても、22歳という若さであればやり直しがききます。転職はなるべく一度で成功させたいものですが、失敗を過剰に恐れる必要はありません。
年齢を重ねてから転職に失敗した場合、若いころよりも損失が大きくなる傾向があります。せっかく積み上げたキャリアを無駄にしてしまったり、家族に迷惑をかけたりする恐れもあるため、気軽に転職しづらくなるでしょう。
22歳で転職するデメリット
22歳は社会人として就職して間もないため、どうしても忍耐力や継続力を不安視されやすくなります。また、新卒と比較されることもあるでしょう。
忍耐力や継続力を懸念されやすい
転職が一般的になってきているとはいえ、新卒入社から1年ほどで離職するのは「短過ぎる」と思われる可能性があります。「忍耐力や継続力に欠けるのでは」と懸念をもたれやすいのはデメリットです。
なお、「ミスマッチを感じた」「思っていたのと違った」という離職理由も、「就活時に企業研究をしなかったのか」「リサーチ不足では」というマイナスイメージに繋がりやすいので注意しましょう。
転職時期によっては評価が下がる
たとえば、同じ22歳の転職者でも、前職を11ヶ月でやめた人と3ヶ月で辞めた人とでは前者のほうが印象が良いでしょう。また、経験を重視して採用を行っている企業の場合は経験のある転職者が有利になりやすいです。
22歳で転職する場合は、第二新卒であっても「中途採用」での応募になるため、志望企業のタイプによっては一旦転職を見送り、実務経験を積むことに専念する選択肢も考えましょう。新卒入社後すぐの退職については「新卒入社から3ヶ月で退職したら転職は不利?その後の影響や対策を解説!」でも解説しています。
新卒と比較されると不利になる可能性がある
新卒者と22歳の転職者を比較した場合、新卒者のほうが有利になる可能性も考えられます。転職理由がネガティブだったり、前職の就業期間があまりに短かったりすると、よりフレッシュでポテンシャルの高い新卒者を選ぶ企業も見られるでしょう。
22歳の転職を成功させる4つのポイント
若くて失敗が許される年齢といえども、なるべく転職は少ない回数にとどめるのがベターです。ここでは、22歳の転職を成功させるために押さえておきたいポイントを4つご紹介します。
1.現職を安易に辞めない
「とにかく今の会社を辞めたい」「転職活動に集中したい」という思いで現職を辞めてしまう人も見受けられますが、これはあまり望ましくありません。22歳の転職の不安要素となりうるのが、職歴の短さです。現職を辞めると職歴が途絶えてしまいます。
現職を続けていれば、仮に転職活動が長引いても職歴は確保できるので安心です。また、転職活動にはある程度の時間とコストを要します。現職を辞めて収入が途絶えると、仕事探しや生活が困難になり、気持ちにも余裕がなくなってしまうでしょう。焦って転職先を決めた結果、またすぐに退職…という事態を避けるためにも、現職で収入を得ながら転職活動をするのが賢明です。
2.自己分析を丁寧に行う
仕事探しの軸を定めて選考で有効な自己PRをするためにも、自己分析は丁寧に行いましょう。仕事探しの軸が定まっていないと自分にマッチした企業に出会えず、何度も転職を繰り返してしまう恐れがあります。自分が将来どうなりたいか、そのためにどのような仕事に就くべきかを整理したうえで求職活動を進めましょう。
また、22歳の転職者は、経験やスキルが少ないぶん人間性で選考を突破する必要があります。応募書類や面接を充実させるためにも、今一度「自分」がどのような人間なのか振り返りましょう。自己分析が甘いと自身の強みや今後のビジョンを明確に述べられず、採用担当者に好印象を与えられない可能性があります。
3.企業研究を丁寧に行う
転職活動には企業研究も欠かせません。入社後のミスマッチを軽減するためにも、志望企業のことはよく調べておきましょう。勤務条件はもちろん、会社の事業や業界での立ち位置、社内の雰囲気などにも目を向けるのがおすすめです。求人票だけではなく会社のWebサイトや社内ブログに目を通し、それでも分からないことは面接時に直接質問してみましょう。
企業への理解を深めると、志望動機や自己PRの質も高められます。企業が求める人物像に当てはまるようなアピールをすれば説得力が増し、採用担当者からの印象が良くなるでしょう。
4.転職のタイミングを見極める
22歳の転職をより成功に近づけるためには、時期の選び方も重要です。「転職する時期は何月が良い?おすすめや避けるべきタイミングを解説」でも説明しているように、1~3月と7~9月が転職に適した時期といわれています。
1〜3月は、多くの企業が新年度に向けて人員補充を行う時期です。定年退職者や新卒の内定辞退者を補うため、4月入社ができる転職者を求める傾向があります。4月に入社すれば、新卒者と一緒に社内研修が受けられるでしょう。7〜9月はボーナスをもらって退職する人が増える傾向があります。年度の下半期のスタートである10月の入社を狙って、転職活動を進めるのがおすすめです。
22歳の転職者が面接で気をつける3つのポイント
22歳の転職では、面接で企業側の不安要素を払拭するのが重要です。しっかりとアピールできるよう、以下の3点に注意して対策を行いましょう。
1.退職理由は前向きに答える
退職理由を問われた際は前向きな回答を心掛けましょう。多くの企業は、22歳の転職者に対し「なぜ早期退職してしまったのか」という疑問をもちます。前職への不満や自分の失敗談など、ネガティブな回答をするのは望ましくありません。「当社も同じ理由で辞めてしまうかもしれない」という懸念をもたれる可能性が高まります。
転職することでどうなりたいのか、何を改善したいのかなど、今後の目標につながるような理由を述べれば、成長意欲や向上心を認めてもらいやすくなるでしょう。
面接の際に伝える退職理由については「退職理由の例文を紹介!前向きな印象を与える伝え方」のコラムでも詳しく解説しています。
2.長く働く意思を示す
面接では長く働く意思を示すのが重要です。多くの企業にとって、社員の早期退職はなるべく避けたい事態。採用や教育にかかる時間・コストを無駄にしないためにも、長く働いてくれそうな応募者を採用したいと考えるものです。
退職理由を前向きな内容にしたり今後のビジョンを明確に話したりすることで、長期的に活躍してくれる人材と判断されるでしょう。
3.自信をもってハキハキと話す
面接において、「自信のなさ」は内定を遠ざける要因の一つです。自信をもってハキハキと話しましょう。22歳の転職者のなかには、職歴や学歴、社会人経験の浅さで自信がもてない方もいるかもしれません。
しかし、22歳の転職者に対して企業が注目しているのはポテンシャルです。過去の優秀な成績や立派なキャリアを求めているわけではないので、自分の強みを存分にアピールしましょう。早期退職に負い目を感じたり過度に謙遜したりすると、武器であるはずの若さが頼りなさと受け取られてしまうので、注意が必要です。
「自分に合った仕事が見つからない」「自己分析がうまくできない」とお困りの方は、転職エージェントを活用してみましょう。転職エージェントとは、人材紹介サービスの一つです。多くの場合、無料で登録ができ、キャリアアドバイザーが一人ひとりに合った求人を紹介してくれます。選考対策や企業との連絡調整も行ってくれるため、転職活動に不安がある方にとっては心強いサポート役となるはずです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。