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フリーターの就職活動の進め方は?成功の秘訣とうまくいかないときの対処法
この記事のまとめ
- フリーターから就職するのは難しい面があるものの、不可能ではない
- 高い意欲や継続力など、企業側の不安を払拭するアピールが正社員就職を叶えるポイント
- フリーターから正社員になるメリットは、「雇用が安定する」「社会的信用度が上がる」など
- 就職に不安があるなら、就職・転職エージェントのサポートを受けよう
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フリーターのなかには、「正社員になるのは難しいのでは?」という不安から、就職をためらっている方もいるでしょう。新卒や中途採用者と比較すると難しい側面があるものの、フリーターからの就職は決して不可能なわけではありません。
このコラムでは、「継続力はあるか」「就職しなかった理由はなにか」といった企業がフリーターに対して抱くイメージとその払拭方法、就職を成功させるコツなどを解説します。未経験から挑戦しやすい仕事もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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フリーターから正社員として就職するのは難しい?
フリーターから正社員を目指すことは不可能ではないものの、年齢が若い新卒者や経験豊富な転職者と比較すると、難しい側面もあるようです。この項では、フリーターから正社員を目指す難易度を解説しますので、ぜひご一読ください。
正社員になることは可能だが一定の難しさがある
前述したとおり、フリーターから正社員を目指すことは不可能ではないものの、難しい側面があることも理解しておきましょう。新卒一括採用が根付く日本の就活市場では、フリーターよりも新卒者のほうが有利になる傾向があるためです。
また、フリーターは基本的に中途採用枠での応募となりますが、中途採用では即戦力となるようなスキルや経験が評価されやすいため、正社員経験がなかったり少なかったりするフリーターの方は不利に感じることがあるかもしれません。
フリーター歴の長さや年齢、アピールできる強みの有無などによって就活の難易度は異なります。「難しいから」と諦めず、自分の状況にあわせた対策を講じることが大切です。
フリーター期間が延びるほど正社員就職のハードルは上がる
厚生労働省が公表している資料によると、フリーター期間が長くなるほど正社員になれる割合が下がることが分かります。
参照:厚生労働省「正社員?フリーター?なにが違うの??~将来の進路について悩んでいる方へ~」
これは、企業がフリーターに対して「継続力があるか分からない(すぐに辞めないか不安)」「年齢に応じた(社会人としての)スキルや経験が身に付いていない」「働く意欲が薄い」という印象を持つため。同資料の「フリーター経験を評価しない理由」にも記載のあるとおり、フリーターという自由度の高い働き方に対して、「責任感がなさそう」というイメージを抱く人は多いようです。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援 将来の進路に悩んでいる方へ
就職を目指すフリーターに企業側が抱きがちな3つの懸念
フリーターの方が就職を成功させるためには、前述したようなマイナスイメージを払拭するようなアピールをすることが大切です。選考において適切なアピールをするために、企業がフリーターの採用過程で重視しているポイントを知っておきましょう。
なぜ今まで就職しなかったのだろうか
選考に応募したフリーターに対して、「いままで就職していないけど、本当に正社員になりたいのだろうか」と、採用に慎重になる会社は少なくないようです。
志望企業に就業意欲を伝えるには、志望動機のなかで「正社員就職を希望する理由」「この会社に入りたい理由」と「入社後のビジョン」を明確に述べることが大切です。
採用してもすぐに辞めてしまうのでは
フリーターの方は、企業から「採用してもすぐに辞めてしまうのでは…」と懸念されることもあるようです。特にアルバイト先を転々としている場合、早期離職のリスクを不安視されやすくなるでしょう。
会社側が求めているのは、採用後に長く働いてくれる人材。せっかく人材を獲得してもすぐ辞められてしまうと採用活動を最初からやり直さなければならないため、不安材料はできるだけ選考段階で取り除きたいと考えているのです。
ビジネススキルが足りず仕事を任せられないのでは
フリーターの方を採用するにあたって、「ビジネススキルが足りず仕事を任せられないのでは…」という懸念点もあります。基本的なビジネススキルを一から教えることになれば、それだけ教育コストが掛かることに。そのため、即戦力を求めている会社の選考では、社会人経験が豊富な中途採用者のほうが優先的に採用されることもあるでしょう。
スキルや経験に不安がある場合は、「未経験歓迎」「経歴不問」の求人を選ぶのがおすすめ。未経験者の採用を前提としている会社では教育体制が整っている可能性があるため、無理なく仕事を覚えていけるでしょう。
フリーターの方を採用選考する際、企業側はどのようなポイントに特に着目し、チェック・判断していますか?
「素直さ」「正社員として働く覚悟」は重要な判断材料です
まず大切なのは「素直さ」です。社会人経験が少ないからこそ、新しいことを吸収する力や成長への意欲は大きな武器になり得ます。選考では、素直に教えを受け入れ、積極的に学ぼうとする姿勢をアピールしましょう。
次に「正社員として働く覚悟」です。フリーターから正社員になると、責任や求められるレベルも上がります。この変化に対応できる心構えがあるか、長く働き続けたいという強い意志があるかは、企業にとって重要な判断材料です。「なぜ正社員になりたいのか」「この会社でどのような目標を達成したいのか」など、具体的なビジョンを伝えて、あなたの本気度を示しましょう。
これらのポイントを意識することで、採用担当者に好印象を与えやすくなります。フリーターだからといって諦める必要はありません。自信を持って、就職活動に臨んでくださいね。
「ハタラクティブ」は、20代に特化した就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や適性を踏まえた求人提案や選考対策を行い、自己分析だけでなく就活準備までを丁寧にサポートします。
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フリーターからの就職が無理ではない理由
フリーターから正社員就職するのは一定の難しさがあるものの、企業によっては、フリーター経験を評価してくれるところもあるようです。また、20代のうちであれば、経験やスキルよりもポテンシャルに期待されて採用される可能性もあります。
以下で、フリーターからの就職を目指せる理由を解説するので、「フリーターからの就職は厳しいのでは?」と不安を感じている方は、参考にしてみてください。
フリーター経験を企業から評価してもらえる場合があるから
フリーター経験をプラスに評価してくれる企業の選考では、自分の強みをアピールしやすいでしょう。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.195 2017」によると、育成方針が「ポテンシャル採用・育成企業責任型」の企業では、フリーター経験を以下のように評価する傾向にあるようです。
フリーター経験をどのように評価するか | 割合 |
---|---|
フリーター経験であっても、その経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する | 48.6% |
フリーター経験であっても、募集する職種と関連があればプラスに評価する | 40.9% |
フリーター経験であっても、1つの企業に継続して勤務している期間が一定期間あるのであればプラスに評価する | 28.8% |
フリーター経験であっても、フリーターとしての転職回数が一定回数以内にとどまっているのであればプラスに評価する | 11.8% |
フリーター経験であっても、フリーターの通算期間が一定期間にとどまっているのであればプラスに評価する | 9.9% |
フリーター経験の内容や期間に関わらず、マイナスに評価する | 2.2% |
評価にほとんど影響しない | 25.6% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.195 2017 4.フリーター経験の評価(p.63)」
フリーター経験を「その経験から何を得てどのように活かしていくかが明確に説明できている場合はプラスに評価する」「募集する職種と関連があればプラスに評価する」と回答した企業は40%以上。
一方で、「フリーター経験の内容や期間に限らずマイナスに評価する」と回答した企業は2.2%と少ない割合でした。就職活動においては、フリーターとして得た経験やスキルを、就職後にどう活かすかを明確に述べることが重要です。
フリーターに対する企業の懸念を払拭するには、どのような準備をすればいいでしょうか?
自分の意見や強みをしっかり伝えられるよう準備しておくことが大切
フリーターを採用するにあたって、企業は前述したような懸念を抱く可能性があります。だからこそ、面接では「学生時代の就職活動はどのように行ったのか?」「卒業後から今までどんなアルバイトをしてきたのか?」「フリーターを選んだ理由は?」といった点を掘り下げて質問されがちです。答えにくい質問もあるとは思いますが、自分の考え、そのときの気持ちをしっかり答えましょう。
ただし、フリーターになった理由が「なんとなく」ということもあると思います。その場合は気持ちを正直に伝えつつも、今後どうなっていきたいのか、正社員になってどんなキャリアを積んでいきたいのかなど、未来のプランを前向きに話せるようにしておきましょう。
また、「未経験OK」という求人であっても、入社後に活かせる経験が少しでもあるとアピールポイントになり得ます。アルバイトなどで得た経験から、応募している企業で活かせるスキルや経験をPRできるように準備しましょう。受ける企業の業種・職種・企業研究を行い、自分との共通点や興味を持った点を整理しておくことが大切です。
年齢が若いとポテンシャル採用に期待できるから
フリーターから正社員を目指す場合、年齢が若いほうが就職のチャンスを掴みやすいといえます。企業は、スキルや経験が不十分な若者に対して、人柄や意欲から「これからの可能性」を評価する「ポテンシャル採用」を行う傾向があるからです。
そのため、正社員経験が少ないフリーターの方は、ポテンシャル採用の見込みがある年齢のうちに就職を目指すのが望ましいでしょう。
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フリーターから正社員として就職する5つの方法
フリーターから就職するには、「正社員登用制度」や「就職サイト」「就職・転職エージェント」などを利用する方法があります。就職サイトやエージェントは併用OKなので、自分に合った就職活動の方法を選びましょう。
1.アルバイト先の正社員登用制度を利用する
アルバイト先に正社員登用制度がある場合は、それを利用するのも手です。正社員登用制度とは、一定の要件や基準を満たした非正規雇用社員を、同じ会社で正規雇用する制度のこと。実際の業務や職場環境を体験したうえで正社員を目指せるのがメリットです。
ただし、職場によっては登用実績や制度そのものがない場合もあります。また、正社員登用されるには、勤続年数や社員からの推薦、特定資格の取得、試験の合格といった一定の条件が設けられていることもあるため、アルバイト先の上司によく確認しておきましょう。
2.就職サイトから求人に応募する
自分のペースで就職活動をしたいときは、就職サイトを使うのがおすすめです。就職サイトとは、さまざまな求人を閲覧できるWebサイトのこと。スマートフォンやパソコンから手軽にアクセスできるのがメリットです。
就職サイトの検索窓に条件を入力すると、ある程度求人を絞り込めます。正社員経験がなかったり少なかったりするフリーターの方は、「未経験OK」「経歴不問」といった条件で検索してみましょう。
3.ハローワーク(公共職業安定所)に相談する
フリーターから正社員を目指したい方は、厚生労働省が管轄する公的就職支援サービスであるハローワークの利用も検討してみましょう。ハローワークでは、職業紹介をはじめ、就職活動の相談や応募書類作成のサポート、面接対策、雇用保険の手続きなどのサービスを利用できます。
ハローワークの求人掲載料は無料のため取り扱う求人は非常に多く、なかでも管轄地域の求人が豊富なのが特徴です。地元での就職を検討しているフリーターの方は、活用してみてください。
4.紹介予定派遣から正社員を目指す
派遣会社に登録して、紹介予定派遣の仕事を紹介してもらう方法もあります。紹介予定派遣とは、最初に派遣社員として派遣先で働き、会社が一定期間働きぶりを見たのちに双方の同意のもと直接雇用される仕組みです。
職場の雰囲気や業務内容が合うかを自分で確かめられる点や、派遣会社からのサポートを受けながら直接雇用を目指せる点がメリットといえるでしょう。
ただし、紹介予定派遣はあくまでも「勤務先企業との直接雇用」を目指すもの。派遣先の企業で必ずしも正社員として働けるわけではない点には注意が必要です。
5.就職・転職エージェントを活用する
民間の企業が運営する就職・転職エージェントの活用も、フリーターの方におすすめの就活方法です。エージェントには、若年層向けやハイクラス向け、業界特化型など、サービスによって特徴があります。社会人経験が少ないフリーターの方は、未経験者歓迎の求人を多く取り扱う「若年層向けのエージェント」を選ぶのが望ましいでしょう。
就職・転職エージェントでは、カウンセリングの結果にもとづいて希望や適性に沿った求人を紹介してもらえます。また、応募書類の添削や面接対策のアドバイス、選考の日程調整なども行ってくれるため、就活初心者のフリーターの方も安心です。
フリーターから正社員になるため押さえておきたい3つのポイント
フリーターから正社員を目指すときは、以下のポイントを押さえて就職活動を行ってみてください。
POINT【1】正社員就職への思いの強さ
フリーターから正社員を目指すには、「絶対に就職する」という自分の気持ちが最も大切です。「フリーターで経験した仕事でもっと活躍したい」「経験はないけど強い興味や関心がある」「安定した収入を得て生活を変えたい」など、正社員就職へのモチベーションを大切にしましょう。
POINT【2】ゆずれない条件を絞る
正社員を目指す理由は「給料が高い」「家から近い」「残業がない」「休暇が取りやすい」「経営が安定している」「社風が合う」「興味のある職種」など、多々考えられます。しかし、すべての希望を叶えることは難しいものです。優先順位を考えながら、譲れない条件を1つか2つに絞りましょう。
POINT【3】事実を書き、事実を伝える
「正社員として採用されたい」という強い思いから、履歴書や職務経歴書などの書類に書く内容や面接で伝える内容を「盛る」ことは避けましょう。自分の経験やスキルを拡大解釈したり、逆に「まったくできない」と過小評価したりせず、希望する会社にはあくまで事実を伝えるのがポイントです。
フリーターが正社員として就職する6つのメリット
フリーターから正社員になることで、有期雇用から無期雇用に変わります。雇用の安定に伴って社会的信用度が高まるでしょう。また、時給制から月給制に変わるだけでなく、賃金水準も高くなる可能性があるのも、正社員として就職するメリットです。
1.雇用が安定する
フリーターから正社員として就職するメリットの一つは、雇用が安定することです。フリーターは有期雇用契約であり、契約更新がなされないと仕事がなくなる可能性があります。
一方で、正社員は雇用期間の定めのない無期雇用契約を会社と結ぶため、経営難や倒産など、よほどのことがない限り定年まで勤めることが可能です。フリーターから正社員になることで、仕事を失う不安を軽減できるといえるでしょう。
2.収入アップを図れる
正社員になれば、フリーターのときよりも収入が増える可能性があります。下記は、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」をもとにまとめた雇用形態・年齢別の平均賃金です。
正社員(男性) | 非正規(男性) | 正社員(女性) | 非正規(女性) | |
---|---|---|---|---|
年齢計 | 37万6,900円 | 25万9,200円 | 29万4,200円 | 21万300円 |
~19歳 | 20万5,200円 | 18万4,200円 | 19万4,100円 | 17万4,800円 |
20~24歳 | 23万8,200円 | 19万9,000円 | 23万5,700円 | 19万5,800円 |
25~29歳 | 27万8,700円 | 22万7,200円 | 26万5,100円 | 21万4,400円 |
30~34歳 | 32万2,900円 | 23万2,800円 | 28万2,200円 | 21万3,400円 |
35~39歳 | 35万9,500円 | 23万9,700円 | 29万9,600円 | 20万9,600円 |
参照:厚生労働省 「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況(p.10)」
調査によると、2023年度の正社員全体の平均賃金は、男性が約37万円、女性が約29万円でした。一方、フリーターを含む非正規雇用社員(正社員・正職員以外)の平均賃金は、男性が約26万円、女性が約21万円です。性別による違いはあるものの、正社員の平均賃金はフリーターの平均賃金を上回っていることが分かるでしょう。
また、正社員・正職員以外の賃金は年齢を重ねてもほぼ横ばいで推移しているのに対して、正社員の賃金は年齢とともに上昇しています。収入アップを目指したい方にとって、正社員になるメリットは大きいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
3.手厚い待遇を望める
正社員になると、フリーターよりも手厚い福利厚生に期待できます。
福利厚生とは、会社が労働者に対して賃金とは別に提供する手当やサービスのこと。特に正社員の場合は、住宅手当や役職手当などの各種手当、子育てや資格取得に関する支援制度のように会社が独自に設ける法定外福利厚生が対象になるでしょう。
フリーターの場合も、一定の条件を満たしていれば対象となることはあるものの、正社員のほうがより充実した待遇を受けられる傾向があるようです。
4.社会的信用度が高まる
フリーターが正社員として就職することで、社会的信用度が高まるのもメリットです。
一般的に、雇用が安定している正社員は社会的信用度が高い傾向にあります。また、無期雇用で採用されていることに対し、「企業から正社員として雇用されている=信頼できる人」と印象を持たれることも。
フリーターは有期雇用のため、仕事を失うリスクが正社員より高め。また、時給制が多いので、働く時間が少なければ収入も減ります。
就職して高い社会的信用を得ることでクレジットカードやローンの申請に通りやすくなるため、理想のライフプランを実現しやすくなるでしょう。
5.キャリア形成しやすい
正社員になると、フリーターよりもキャリアを形成しやすくなるでしょう。正社員は長期的な雇用を想定されているため、段階的なスキルアップやキャリアアップを叶えるための教育制度や評価制度が整っている傾向にあります。
将来的に実現したいキャリアパスを見据えながら着実にステップを踏んでいけるのは、正社員として働くメリットといえるでしょう。
一方、フリーターは有期雇用契約のため、長期的に働くことは想定されていません。契約の延長によって長期的に働くことは可能ですが、正社員に比べてスキルアップやキャリアアップのチャンスは少なめといえます。
6.成長の機会が増える
フリーターは決まった業務を担当するのに対し、正社員は企業経営の中核として、さまざまな業務を担当します。非正規雇用に比べて業務の幅が広く、研修や勉強会に参加する機会も多め。
他職種と協働することも多く、社会人として成長できるでしょう。
フリーターのままでいるのはリスクが高め
現在の生活に不満がない方も、フリーターのままでいるのはリスクが高いといえます。年齢が若いフリーターの方のなかには、アルバイトで正社員と同レベルの収入を得ている方もいるでしょう。
しかし、将来的に同じように働き続けられるとは限りません。年齢を重ねるにつれて、若いときのように長時間働けなくなり、収入が下がる可能性も考えられます。こうした影響を考えると、できるだけ早いうちに就職を目指すのが安心ですよ。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
フリーターから正社員に就職すると、仕事面、生活面でそれぞれどのようなメリットがありますか?
仕事面では自己成長を実感しやすくなり、生活面では社会的信用が得られます
一般的に、正社員になるとフリーターより責任ある仕事を任される機会が増えます。責任を持って仕事に取り組み、仕事の成果や経験が評価されることで、達成感や成長を実感できるでしょう。一緒に働く仲間と確かな信頼関係を築くことで、チームワークの意識も深まります。
正社員は収入が安定していることに加え、社会保険や有給休暇など福利厚生や待遇面がフリーターより充実している点もメリットです。生活面では貯金を増やすことができたり、趣味などの余暇にかけられるお金が増えたりする可能性があります。
また、正社員はフリーターより社会的信用を得やすく、クレジットカードやローンの審査に通りやすくなることも。恋愛や結婚を視野に入れた場合、お相手やお相手のご家族からの信用を得やすくなるでしょう。
フリーターから正社員へ転身すると大きく生活が変わるため、就活に踏み切るには勇気が必要といえます。就活を始めるきっかけとして、正社員になるメリットを考慮してみてください。
フリーターは就職すると自由がなくなる?
「正社員になったら自由がなくなるかも…」「今の環境が変わってしまうのが不安」といった理由から、なかなか就職活動の一歩を踏み出せずにいるフリーターの方もいるでしょう。しかし、正社員になったからといって自由な時間がなくなるわけではありません。
企業によって残業時間は異なるものの、基本となる労働時間は法律で定められています。そのため、正社員がアルバイト雇用に比べて劇的に業務時間が増えるわけではありません。また、近年は残業を減らす企業が増えているため、定時で帰れることも珍しくないようです。
正社員でもシフト制の仕事もあります。固定勤務時間でも就業時間を自分で決められるフレックスタイム制や職場以外で業務に取り組めるリモートワークなどの働き方を選べば、自由度はさらに高まるでしょう。
さらに、正社員は月給制のため祝日などが多かったり長期休暇を取得したりしても、基本的に賃金が減りません。フリーターは時間的な自由度は高いものの、休めばそれだけ賃金が減ることに。金銭的な余裕が生まれることを考えると、決して「正社員は自由度が低い」と言い切れないでしょう。
正社員にもシフト制はあり、働き方は色々。夢や趣味との両立も可能!
芸能やものづくりなど、夢を追いながらアルバイトで生活しているフリーターの方のなかには、「正社員になる=夢を諦める」と思い込んでいる方もいるかと思います。しかし、業種や出勤回数を考慮すれば、正社員として安定した収入を得ながら、夢を叶えるための努力を続けることは可能です。たとえば、土日に本番や出展イベントなどが多い場合には、正社員として平日しっかり働き、夜や土日を稽古や制作、本番に充てられます。
また、「正社員=平日フルタイム」という仕事ばかりではありません。飲食や販売、サービス業などの仕事は、土日出勤や夜勤がある代わりに、平日休みや午後出勤となるシフト制の場合があります。融通の範囲は会社によりますが、希望休を出すことも可能です。就業規則や副業規定を把握し、夢を追ううえで支障が出ないかを確認しておくと安心でしょう。
フリーターの就職におすすめ!未経験から挑戦しやすい職種
フリーターから挑戦しやすいのは、「未経験OK」や「人手不足の傾向にある業界」の求人です。以下で、おすすめの職種をご紹介します。
1.営業職
仕事内容 | メーカーが自社開発した商品を直接顧客に提案し販売する |
---|---|
平均年収 | 618.3万円(※) |
向いている人 | ・専門知識の習得に意欲的な人 ・技術的な内容を理解できる人 ・長期的な関係構築が得意な人 |
ポイント | ・アフターフォローも営業業務の一環とされることがある ・ルート営業や反響営業の形を取ることが多い ・企業によっては、企画や開発の段階から他部署と連携して進める |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 食品営業(食品メーカー)」
営業職は、入社する際にスキルや経験を問われない傾向にあるため未経験から始めやすく、フリーターの方も挑戦しやすい仕事といえます。
また、業界を問わず企業になくてはならない仕事なので、求人数が多いのもポイントです。営業職の主な仕事は、個人や企業などに向けて営業活動を行うこと。働くうちにコミュニケーション能力や提案力が身につくでしょう。
メーカーや代理店、商社、小売店など就職先の種類は多様で、企業によって対象となる顧客や営業スタイルも異なります。フリーターから営業職を目指すときは、自分に合った求人を探すようにしましょう。
2.販売・サービス職
仕事内容 | 接客、商品販売(レジ)、在庫管理、ディスプレイなど、売場の運営を担当する |
---|---|
平均年収 | 369.4万円 |
向いている人 | ・長時間立って接客できる体力がある人 ・トレンドに敏感な人 ・顧客のニーズを把握し、それに合ったコミュニケーションをとれる人 |
ポイント | ・シフト制で働き、休日が不規則になることが多い ・ファッションや雑貨が好きだと活躍しやすい ・商品の包装や配送の手配も担うことがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag デパート店員」
販売は、モノを顧客に売る仕事で、サービス職とは、品物ではなく形のないものを顧客に提供する仕事のこと。就業にあたっては、どちらも専門的なスキルよりも人柄やポテンシャルを評価される傾向にあるため、フリーターの方も目指しやすい職種の一つです。
顧客と接する仕事のため、接客や販売のアルバイト経験を活かせる可能性があるでしょう。
3.IT系の技術職
仕事内容 | Webサービスの設計から開発、保守運用まで一連の工程を担当し、システムを構築する |
---|---|
平均年収 | 574.1万円 |
向いている人 | ・論理的思考力がある人 ・新しい技術に興味を持っている人 ・細部まで丁寧に取り組める人 |
ポイント | ・学歴や資格が必須とされることは少ない・在宅・リモート勤務、フレックス制で働ける場合が多い ・技術だけでなくコミュニケーション能力も重視される |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag システムエンジニア(Webサービス開発)」
IT業界は業界成長に伴って人手不足が続いているため、「未経験OK」の求人が豊富な傾向にあります。教育体制の整った会社も多く、研修やOJTなどを通して一からIT技術を身につけられるのがメリット。IT系の技術職に興味があるフリーターの方は、「未経験OK」の求人に注目してみましょう。
4.事務職
仕事内容 | 社内の文書作成、データ入力、電話対応など、定型的な事務作業全般を担当する |
---|---|
平均年収 | 529.6万円 |
向いている人 | ・正確さ、几帳面さ、スピード感をもって作業することが得意な人 ・電話応対や来客対応などができる、コミュニケーション力のある人 ・一つの作業を集中して続けられる人 |
ポイント | ・特別な学歴や資格は不要で、経験を積みながらスキルアップ可能 ・パソコンスキル、文書作成、簿記などに関する資格を取得すると活躍の幅が広がる ・就業時間は規則的なことが多く基本的には残業が少ない |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 一般事務」
事務職も基本的なパソコンスキルがあれば未経験から挑戦できる仕事なので、フリーターの方も目指しやすいでしょう。業務内容は、書類作成やファイリング、電話対応といったデスクワークが中心です。人をサポートする仕事がしたい方やコツコツ作業を進めたい方に向いています。
事務職には、一般事務のほか、総務事務、経理事務、営業事務、医療事務といった種類があるため、自分に合う就職先を選ぶのがポイントです。
5.介護職
仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う |
---|---|
平均年収 | 378.6万円 |
向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人 |
ポイント | ・24時間体制の施設が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・労働環境や賃金を改善する動きが進行している |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
介護・福祉の仕事は、高齢化に伴って働き手が足りていない状態です。専門的な知識が求められる仕事ではあるものの、働き手の確保を最優先に考え、未経験・無資格から採用する企業が多いのも特徴。
働きながらスキルを身に付けて資格取得を目指せるので、効率よくキャリアアップしたい方に向いているでしょう。
介護職は特別養護老人ホームや病院、デイサービスなど勤務先も多岐にわたり、働き方も選べます。「自分に合う時間で働きたい」という方にもおすすめです。
6.施工管理職
仕事内容 | 工程・安全・品質・原価の4つを軸に、建設工事全体を管理する |
---|---|
平均年収 | 641.6万円 |
向いている人 | ・全体を俯瞰し現場の状況管理ができるリーダーシップがある人 ・傾聴し自分の考えも伝えられるコミュニケーションが得意な人 ・トラブル対応力がある人 |
ポイント | ・一部業務を除き、経験、スキル、学歴問わず挑戦できる求人が多い ・1級建築施工管理技士を取得すると、市場価値がより高まる ・将来的に地図に残る建物の建築に携われる |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 建築施工管理技術者」
施工管理職もフリーターから挑戦するのにおすすめの仕事の一つ。建設工事が品質を保って納期以内に完了するように、行程面や安全面を管理する仕事です。
建設業界は働き手が減少傾向にあるため、「未経験者を採用して一から育てたい」と考える企業は少なくありません。特に若手の需要は大きく、10代や20代のフリーターの方は就職市場において重宝されるでしょう。
就職後に実務経験を積んだのちに「施工管理技士」の資格を取得すれば、現場のまとめ役へのキャリアアップを目指せます。
7.ビルメンテナンス
仕事内容 | 電力設備・空調設備・給排水設備などの調整や管理を行う |
---|---|
平均年収 | 458万円 |
向いている人 | ・機械の構造や操作に興味をもち、学び続けられる人 ・推察力や判断力がある人 |
ポイント | ・学歴や資格は必要ない ・工業系の学校で電気や機械に関する知識を身につけていると有利 ・さまざまな年齢の人が働いている |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ビル施設管理」
正社員を目指しているフリーターの方は、ビルメンテナンスの仕事も視野に入れてみてください。ビルメンテナンスとは、オフィスビルや商業ビルといった施設の設備を管理する仕事のことです。
近年、再開発によるビルやマンションなどの新設に伴って、ビルメンテナンスの仕事の需要も高まりつつあります。未経験者を積極採用している企業もあるので、就職先の候補に加えてみましょう。
8.工場・倉庫作業員
仕事内容 | 工場内で原材料や製品の搬入出、機械清掃、構内清掃、廃棄物処理などを行う |
---|---|
平均年収 | 345.4万円 |
向いている人 | ・指示を正確に守れる人 ・安全意識の高い人 ・報告や連絡をきちんとできる人 |
ポイント | ・男女比は職場、仕事内容などにより異なる ・雇用形態は多様で、非正規社員の割合が高い ・シフト制で早朝勤務になることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 工場労務作業員」
工場や倉庫で働く作業員は、資材・荷物の搬出入や開梱作業、検品、仕分け、ピッキング、品質管理などを行います。就職するために必須となる資格やスキルはないので、資格なし・未経験のフリーターの方も挑戦しやすいでしょう。
勤務先の工場や倉庫が扱うものによって、具体的な仕事内容は異なります。ルーティンワークだったりマニュアルが用意されていたりする場合が多いため、未経験から安心して仕事を覚えていけるでしょう。
9.コールセンターのオペレーター
仕事内容 | 電話を通じて商品販売や問い合わせ対応、市場調査などを行う |
---|---|
平均年収 | 393.6万円 |
向いている人 | ・表情が見えないぶん、声のトーンや言葉づかいいに気づかえる人 ・顧客ニーズを把握して適切な回答や提案ができるコミュニケーション能力がある人 ・感情的にならず、冷静な対応ができる人 |
ポイント | ・電話を通して顧客とコミュニケーションを取り、悩みや疑問を解消するお手伝いができる ・スキル、学歴問わずチャレンジできる求人が多い ・24時間365日対応を実施している場合、出勤時間が不規則になることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag コールセンターオペレーター」
コールセンターのオペレーターになるのに必須となる資格はなく、業務はマニュアル化されている傾向があるため、未経験から挑戦しやすい仕事です。
具体的な仕事内容は企業によって異なりますが、顧客から掛かってきた電話に対応するインバウンド業務、もしくは顧客へ電話を掛けるアウトバウンド業務を行います。
顧客からの電話に対応する際は、商品やサービスに対するクレームを受ける場合もあるため、冷静な判断力や臨機応変な対応力が身につくでしょう。
10.運送業
仕事内容 | トラックを運転し、全国各地の荷物や商品を、安全・確実に目的地まで届ける |
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平均年収 | 491.9万円 |
向いている人 | ・体力と集中力があり、健康管理が得意な人 ・安全運転への意識が高く、責任感のある人 ・地理に詳しい、または地理を覚えるのが得意な人 |
ポイント | ・月給制が主流で、基本給の他に各種手当や歩合給がある ・現状は男性が98%程度を占める ・荷役作業の軽減や待ち時間削減などの改善が進められている |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag トラック運転手」
運送業は、トレーラーやトラックを運転して荷物を届ける仕事です。ECサイトが一般的になった近年、物量の増加に伴う運び手の人員不足が深刻化しており、未経験者を積極採用する企業は少なくありません。
「車を運転するのが好き」「一人での作業が多い仕事に就きたい」と考えるフリーターの方は、就職先の候補に入れてみてください。
就業にあたって経験や学歴は問われない傾向にありますが、車を運転する仕事なので普通自動車第一種運転免許は必要です。また、運転する車種によっては、大型自動車第一種運転免許や牽引自動車第一種運転免許などが必要になることも。企業が資格支援制度を設けている場合もあるので、求人票をよく確認しておきましょう。
11.警備員
仕事内容 | 施設や工場、商業施設などで、事故・火災・不法侵入の防止と対応を行う |
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平均年収 | 353.8万円 |
向いている人 | ・迅速な判断、冷静な対応ができる人 ・人の生命や財産を守る意識が高い人 ・時間や規則を守れる人 |
ポイント | ・勤務形態は施設により異なる(日勤のみ、三交代制など) ・警備会社の約90%は従業員100人未満の規模 ・18歳未満、破産宣告を受けている人、刑務所出所後5年未満の人などは就業ができない |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 施設警備員」
警備員は警備会社に所属し、配属された商業施設やオフィスなどで警備を行う仕事です。災害や事故、犯罪などの危険がないかを巡回・常駐しながらチェックし、早期発見や防止のために対応します。
「警備業法第十四条(警備員の制限)」によると、18歳以上かつ犯罪歴や破産宣告などを受けた過去がない場合、未経験から挑戦することが可能です。
参照元
e-Gov法令検索
警備業法
12.清掃業
仕事内容 | オフィスビル、店舗、学校、病院などの室内外を清掃し、清潔できれいな環境を保つ |
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平均年収 | 286.3万円 |
向いている人 | ・体力のある人 ・几帳面で細かい作業が得意な人 ・ほかの人と共同作業ができる人 |
ポイント | ・1日3~4時間、週3~4日のような短時間勤務が一般的 ・清掃場所によっては早朝や夜間で勤務することがある ・資格を取得すれば、清掃作業監督者になれる道がある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag ビル清掃」
清掃業は、オフィスビルや商業施設、学校などの清掃を行う仕事です。スキルや経歴を問わない求人が多い傾向にあるので、フリーターの方も挑戦しやすいでしょう。また、ルーティンワークや一人で黙々と取り組む作業が中心のため、「コミュニケーションが苦手」「業務を覚えられるか不安」という方もスタートしやすいといえます。
就業後に「ハウスクリーニング技能士」や「ビルクリーニング技能士」などの資格を取得することで、キャリアアップや収入アップを目指せるでしょう。
自分に合った仕事を見つけるためには、今まで経験した業務を細かく分解してみましょう。たとえば、コンビニのアルバイトの場合は、レジ・調理・品出し・接客・棚卸など多岐にわたります。まずは、それぞれの業務を「楽しい」か「ストレス」か「得意」か「苦手」かに仕分け。そして「楽しい」と「得意」に分類された仕事はなぜそう思うのかについて考えます。似たような仕事内容の求人を見てみると、自分に合うかどうかをイメージしやすいでしょう。
また、どの仕事も「楽しい」「得意」と思えない、「合っている仕事はない」と思う方は、嫌な仕事、苦手・ストレスになる仕事を避け、「嫌じゃない」仕事を見つけることが大切です。希望している仕事に正社員として就くのは理想的ですが、はじめから自分に合った楽しい仕事に出会うことは稀といえます。今の自分にできそうなことから考えてみましょう。
※掲載している年収は「2025年5月時点のデータ」です。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト job tag
フリーターからの就職で必要な準備は?
フリーターの方が就職活動を始める際は、履歴書の作成や面接対策を行う前に、情報収集や持ち物の確認といった準備をしっかり行いましょう。
事前の準備が足りていないと、就職活動本番で思わぬ失敗を招く可能性があります。以下で3つの準備の方法を紹介するので、参考にしてみてください。
1.就職活動で必要なものを揃える
まずは、就活で必要なアイテムを揃えることから始めましょう。以下の就活準備リストを活用してみてください。
・面接用のスーツ一式(鞄、靴、ベルト、ネクタイなどを含む)
・手帳やメモ帳、筆記用具
・応募書類関連(履歴書、職務経歴書、封筒、クリアファイル、証明写真)
・パソコンやスマートフォン(会社とのやり取りや情報収集に使うもの)
・その他(必要に応じて充電器、替えのストッキング、折りたたみ傘)
2.自己分析で自分の強みや価値観を知る
就職活動をスムーズに進めるためには、自己分析が欠かせません。自己分析をして自分の強みや価値観、適性を知ることで、マッチ度の高い仕事を見つけやすくなります。
自分のこれまでの経験のなかで、「得意なこと」「好きなこと」「継続できたこと」などを思い出してみましょう。印象に残っている出来事の共通点を探ることで、自分の適性が明らかになる可能性があります。
3.企業研究で「求められている人物像」を理解する
フリーターの方が就職活動をする際は、必ず企業研究を行いましょう。企業研究をして志望企業が求める人物像を理解することで、効果的なアピールをしやすくなります。また、業務内容や働き方などを事前によく調べておくことで、入社後のミスマッチを回避しやすくなるでしょう。
企業研究では、公式Webサイトや就職サイトなど、さまざまな情報に目を通すことが大切です。業界誌や四季報などを読んで業界全体の動向や競合他社の情報も把握しておくと、志望企業への理解がさらに深まるでしょう。
求人票だけでは掴みにくい【企業が求める人物像】を見抜くには、情報収集がカギです。まず企業のWebサイトやSNSなどをチェックしてみましょう。経営理念や事業内容、社員インタビューなどから企業文化や求める人物像が見えてきます。
さらに、口コミサイトもおすすめです。社員の生の声から、社風や働きやすさ、求められる能力などを推測できます。これらの情報を総合的に判断することで、企業が本当に求めている人物像が見えてくるでしょう。
フリーターが意識したい書類と面接のポイント
正社員への応募では、ほかの書類とサイズを合わせる目的で履歴書はA4サイズを使用するのがおすすめです。また、一般的にアルバイトは職歴にならないものの、「アルバイトしか就業経験がない」「応募企業で役立つバイトをしていた」といった場合は職歴として記載しましょう。なお、フリーターでも職務経歴書は基本的に必要です。
面接では、全体の流れを事前に把握しておくことで本番の緊張を防ぎましょう。身だしなみや服装は清潔感を意識し、社会人としてのマナーが身に付いていることをアピールします。また、「なぜ正社員として就職しなかったのですか」「どんなアルバイトをしていましたか」といった想定される質問の回答を用意しておくことで、落ち着いて面接に臨めます。
面接は丁寧な言葉遣いと落ち着いた態度で臨みましょう
面接は緊張すると思いますが、丁寧な言葉遣いと落ち着いた態度で臨むことが大切です。人事担当者として、面接で特に意識してほしいポイントをお伝えします。
まず、言葉遣いは第一印象を大きく左右します。「です・ます」調を基本とし、敬語を正しく使いましょう。面接官の目を見てハキハキと話すと、自信がある印象を与えられます。また、語尾を濁したり、曖昧な表現を使ったりするのは避け、簡潔で分かりやすい言葉で伝えるように心掛けてください。
次に、落ち着いた態度を保ちましょう。緊張するのは当然ですが、焦った様子を見せないことが大切です。深呼吸をして落ち着き、面接官の質問をよく聞いてから、丁寧に答えるようにしましょう。早口になったり、質問を遮ったりするのはNGです。落ち着いて対応することで、「この人はプレッシャーの中でも冷静に対応できる」という印象を与え、任せられそうだと感じてもらえます。
最後に、質問をする機会があれば、積極的に質問しましょう。企業への関心の高さをアピールできるだけでなく、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。
フリーターが正社員就職を成功させるコツ
フリーターから正社員就職を叶えるには、行動量を増やすことが大切です。どうしても新卒や転職に比べて厳しくなるため、多くの求人に応募する必要があるでしょう。また、条件を絞りすぎずに対象を広げることもポイント。
経済的に苦しくなる可能性があるため、「就活に専念したいから」と、アルバイトを辞めるのは避けるべきです。ここでは、正社員就職を叶えるためのポイントをまとめました。
積極的に行動し最後まで諦めない
フリーターの方が正社員を目指す際は、最後まで諦めず積極的に行動することが大切です。
前述したように、フリーターから正社員を目指すのには一定の難しさがあります。書類選考を通過しないことも踏まえ、応募数を増やす必要があるでしょう。
「次の選考に進めなかった…」「不採用だった…」など、落ち込むこともあるかもしれません。しかし、ネガティブな気持ちから就職活動を諦めると、正社員になる道そのものが閉ざされてしまいます。「就活を続ければ正社員になれる可能性はある」と捉え、最後まで諦めない前向きな気持ちを持つことも大事です。
希望条件を絞り過ぎずに幅広く応募求人を探す
就職先に対する希望条件を絞り過ぎるのは避けましょう。多くの条件を挙げ過ぎると、それだけマッチする求人の数が少なくなります。また、「大手企業や有名企業に就職したい」「知っている商品・サービスを扱う企業がいい」のように、特定の企業のみに注目するのもおすすめできません。
内定獲得のチャンスを広げるために、希望条件にはある程度の幅をもたせ、できるだけ多くの求人を見比べるようにしましょう。
視野を広げて求人をよく見比べることが大切
就職先選びに失敗するのを防ぐためには、求人をよく見比べることが大切です。すぐに好条件の求人に飛びつくのではなく、ほかの会社のものと見比べ、本当に妥当な内容なのかを慎重に判断しましょう。
就職に焦っていると、給与や離職率などの違和感に気づかず、マッチ度の低い会社に就職する場合があります。さまざまな求人を冷静に見比べるためにも、就職活動は余裕をもって始めましょう。
アルバイトは続ける
就活を始めるからといって、アルバイトを辞める必要はありません。アルバイトを辞めてしまうと収入がなくなるため、焦りから適性に合わない企業や希望しない条件で就職してしまうリスクが高まります。
また、就活にはスーツや靴を揃えるお金や交通費などが必要になるので、収入は確保しておきましょう。
ただし、アルバイトに注力すると就活に使う時間が減り、結果的に就活が長引くことに。働く時間を調整したりシフトを減らしたりすることは検討してください。
志望動機や正社員になりたい理由を前向きにアピールする
フリーターの方が正社員の仕事の内定を獲得するには、「正社員になりたい理由」を前向きにアピールすることも重要です。
前述のとおり、企業側はフリーターを採用する際に「本当に正社員になりたいのだろうか」という懸念を抱く可能性があります。そのため、「正社員になりたい理由」は明確かつ前向きに伝え、企業側の懸念を払拭する必要があるのです。
採用担当者が納得できる動機を伝えられれば、「採用しても頑張ってくれそうだ」と好印象を与えやすくなるでしょう。
フリーター歴に関わらず高評価を得るポイント
フリーター歴に関わらず選考で好評価を得るためには、「フリーターとして働く理由をしっかりと説明できる」「(職歴がある場合)前職を辞めた理由をポジティブに説明できる」が大切。
繰り返しになりますが、企業はフリーターに対して「働く意欲がない」「責任感が薄い」といったネガティブな印象を抱きやすいです。それに対して、「こういう理由でフリーターを選んだ」と、はっきりと説明できればフリーターとして働く根拠を示せることになり、相手が納得しやすいでしょう。
正社員として働いたのちにフリーターになった場合も同じです。ただし、この場合は「前の仕事の△△が嫌だった」と伝えてしまうと印象が下がるため、「前職で経験できないことに興味を持った」など、前向きな伝え方を意識します。
フリーターから正社員として就職したいと思っても、すぐに希望が叶うとは限りません。ときには、「就職できるのか」「この職種を希望すべきか」など悩むこともあるでしょう。
就職に関する悩みを一人で抱え込み続ける必要はありません。家族や友人、そしてキャリアコンサルタントなど「キャリアのプロフェッショナル」の力を借りることも大切です。
就職に関して気になることを第三者に気軽に相談することで悩みを解消でき、より自信をもって就職活動を進められる可能性があります。ぜひお気軽に相談してみてください。
フリーター経歴別の就職活動の注目点
ここでは、経歴別にフリーターから正社員就職を叶えるためのポイントやコツをまとめました。自分の状況に合わせた就活を行うことで、成功率を高められます。
経験に自信のないフリーターは「未経験OK」の仕事に注目する
「これまでのバイト歴で評価されるか不安」「バイトとは違う仕事に就きたい」という場合は、仕事を探す際に「未経験者歓迎」「未経験OK」の求人を選ぶのがおすすめです。会社が未経験者を歓迎する求人を出す意図は、職歴以外の面を重視するということ。
特別なスキルや経験を必要とされる場合よりも、人柄やポテンシャルを評価してもらえる仕事のほうが、フリーターからの就職を成功させられる可能性が高まるでしょう。
また、未経験者を受け入れている企業は、人材を一から教育する環境が整っている傾向があるので、未経験から安心して経験を積めます。
「素直さ」「忍耐強さ」がアピールになる
冒頭で説明したように、フリーターに対して「継続力に不安がある」と感じる企業は多いようです。つまり、この懸念を払しょくするために「忍耐強さ」をアピールすれば、採用の可能性が高まるということ。
また、採用する場合は年齢を問わず「新人」になるため、物事に対して素直に取り組める人材が評価されます。未経験から挑戦する仕事では、教育や勉強などの機会も多いでしょう。そのときに、分からないことを素直に伝えられるかどうかが重視されるようです。素直な性格の人は、教育のしやすさや周囲との関係性で好印象を与えられます。
20代既卒フリーターは若さを武器にする
高校既卒や大学既卒のフリーターの方は、年齢が若いうちに就職活動をスタートさせるのがポイントです。前述したように、採用選考では年齢を重ねると経験やスキルが重視されるため、未経験からの就職が難しくなります。
新卒社員との年齢差が小さく、ポテンシャルを評価してもらえる年齢のうちに就活を始めることで、就職を成功させやすくなるでしょう。
30代のフリーターはバイト経験を強みにする
30代のフリーターの方は、アルバイト経験をアピールしましょう。前述したように、入社後に役立つものであれば、フリーター経験を企業側からプラスに評価してもらえる可能性があるためです。
本来、履歴書の職歴欄に記載するのは正社員経験のみですが、正社員の経験がなかったり少なかったりする場合はアルバイト経験を記入して問題ありません。応募先の会社で活かせる経験やスキルは立派な強みになるので、積極的に書きましょう。
正社員経験ありのフリーターはブランクを最小限に留める
正社員として就職した会社を退職してフリーターになった方の場合、ブランク期間をできるだけ最小に留めるのがポイントです。
たとえ正社員経験があっていても、フリーター期間が長くなれば、応募先の会社に「就業意欲が低いのでは?」「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」とマイナスの印象を与えやすくなります。
フリーター期間をずるずると長引かせないように、「○日までに□社に応募する」「○月までに内定を得る」と具体的なプランを立てて行動するのがおすすめです。
フリーターの経歴に自信がなければ資格取得を検討する
「正社員の経験がない」「アピールできる強みがない」というように、経験やスキル不足を不安に思う場合は、次のような資格を取るのも一つの手です。
フリーターからの就職におすすめの資格
- 日商簿記検定3級~2級
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 秘書技能検定3級~2級
- 普通自動車免許
- 宅地建物取引士(宅建)
- 基本情報技術者試験
資格があっても実務経験がないと評価につながらない可能性もあります。しかし、資格取得の勉強を通じて業界や業務に対する理解が深まったり、志望度の高さのアピールになったりすることもあるでしょう。
資格はフリーターからの就職に必須というわけではない
資格を取れば必ず就職できるわけではありません。資格取得のためにフリーター期間を延ばすと、かえって就職のチャンスを逃してしまうことも。「無理のない範囲で取得できるか」「入社後に活かせるか」といった視点で資格を探してみましょう。
フリーターからの就職でよくある悩み…どうすれば就活がうまくいく?
「就職活動が思うように進まない…」「失敗続きで自信がなくなりそう…」とお悩みのフリーターの方は、うまくいかない原因を知り対処法を試してみましょう。
就職に本気になれない
就職すること自体に本気になれていない場合、応募先の採用担当者に就職意欲が低いことを見抜かれる可能性があります。特に、周囲からいわれてなんとなく就活を始めた人は要注意。
受け身の姿勢のままでは面接で意欲が伝わらないばかりか、採用担当者に「すぐに辞めてしまうのでは」と思われてしまい、なかなか内定につながりません。
【対処法】就職活動の目的をはっきりさせよう
就活へのやる気が起きない場合、「なぜ就職したいのか」を考え、目的意識をもちましょう。フリーターからの就活を成功させるには、「入社してその仕事をしたい!」という強い気持ちが必要です。はっきりとした目的意識をもつことで、採用担当者にも意欲が伝わりやすくなるでしょう。
「フリーターより正社員のほうが良さそう」といった漠然としたものではなく、「○○の分野で活躍したい」「スキルアップしたい」など、正社員になる具体的な目的を考えてみてください。
応募先をなんとなく選んでしまう
応募先をなんとなく選んでいる場合、志望企業への理解が足らず、内定が遠ざかる可能性があるでしょう。採用担当者が見ているのは、応募者と自社との相性です。
求める人物像を理解せず、的はずれなことをアピールしても、面接で「合わない」と判断されてしまいます。
【対処法】自己分析と企業研究でミスマッチを防ごう
自己分析と企業研究をしっかり行い、応募先の会社が求める能力と自分の能力がマッチしているかを確認してみてください。
たとえば、「同じ作業を黙々と続けるのが得意」というフリーターが、「フットワークの軽さ」を求める会社を志望しても「合わない」と判断される可能性が高め。会社と自分の相性を確認することで、ミスマッチを防ぎましょう。
就活方法が分からないまま進めている
就活方法がよく分からないまま選考を受けていると、なかなか就職先が決まらない場合があるでしょう。たとえば、自己分析や企業研究を行わずに「知っているから」「イメージがよさそうだから」という理由で応募しても、アピール不足やマッチ度の低さから選考は通過しないでしょう。
また、面接官に失礼な言葉遣いや態度を取ってしまうと、「就職するための努力をしていない」と思われてしまう可能性があるため、注意が必要です。たとえ就活の経験がなかったり少なかったりしても、基本的なマナーは押さえておきましょう。
【対処法】就活の基本から確認しよう
就活はある程度の「進め方の型」があります。やみくもに応募する前に、進め方を確認し、事前準備から始めましょう。
また、「ビジネスマナーが分からない」という場合は、言葉遣いや身だしなみを意識することから始めるのがポイント。普段の生活で、言葉遣いや立ち居振る舞い、清潔感のある身だしなみを意識すれば、就活に必要なマナーも自然と身につくはずです。ビジネスマナーが完璧でなくても大丈夫なので、丁寧な振る舞いを意識してみてください。
「フリーターは就職できない」と諦めている
「フリーターからは就職できない」と諦めてしまい、就活を続ける意欲が起きなくなる人もいるでしょう。書類選考で落ちてしまったり、不採用通知が続いたりすると、自信を失ってしまう人は少なくないようです。
さらに、自信のなさや諦めの気持ちが表情や仕草に表れて面接官に伝わると、就業意欲を疑われる原因になり得ます。
【対処法】不採用が続くのは縁がなかっただけと考えよう
不採用になっても、「この会社とは合わなかっただけ」と割り切り、次の選考へ前向きに挑戦することも大切です。一度も不採用にならず、希望する会社への就職がすぐに決まるパターンは稀。
失敗から気持ちを切り替えるのは難しい部分もありますが、「『過去は過去』『同じ失敗は繰り返さない』といったポジティブさも就活には必要」と考えてみましょう。
書類選考をなかなか通過しない
自分なりにしっかりと書類を作成したにもかかわらず、書類選考を通過しないと悩む方は多いようです。「職務経歴がない」「資格がない」など自信のなさが原因のこともあれば、汚れや折れを気にしていないケースも。
書類は、企業に第一印象を与える大切なものです。内容や扱い方から志望度を確認されていると認識しましょう。
【対処法】読みやすく伝わりやすい作成を心がけよう
書類選考を通過しない場合は、全体を見直すことが大切です。
企業は、経歴の華やかさではなく「丁寧に書かれているか」「志望動機はしっかりしているか」などをチェックしています。誤字脱字はもちろん、誰が読んでも分かりやすい内容かどうかチェックしましょう。
また、大手企業や有名企業に絞って就職先を探している場合は、就活が思うように進まない可能性も。大手や有名企業は競争率が高いうえ、応募者に高度なスキルや豊富な経験を求める傾向にあります。フリーターから就職を目指すのは、難易度が高いため、中小企業やベンチャー企業にも目を向け、視野を広げて求人を探してみてください。これまで知らなかった分野にまで視野を広げれば、思いがけず自分に合う企業や仕事が見つかる可能性があるでしょう。
ブラック企業を選ばないか心配で応募できない
「労働契約を超えた勤務を強要される」「残業が多く家に帰れない」「仕事量に対して極端に給与が低い」など、劣悪な環境で働かせる企業をブラック企業と呼びます。
フリーターから就職先を探すときに、「経験がないからブラック企業にしか就職できないのでは」「就活の経験がないからブラック企業に気付けないのでは」という不安から、就職活動に踏み出せないという方もいるでしょう。
【対処法】ブラック企業の特徴を把握しよう
募集期間が異常に長く、いつも求人を出している会社には注意しましょう。労働状況の過酷さからすぐに人が辞めてしまい、常に人手が足りないブラック企業の可能性があります。
また、同業他社の平均賃金に比べて明らかに給与が低かったり高額だったりするのも、ブラック企業の一つの特徴です。あまりにも高額な賃金の場合は、残業代やノルマ達成分の金額が基本給にプラスして記載されている可能性もあるので、注意しましょう。
フリーターに対する企業の懸念を払拭するには、どのような準備をすればいいでしょうか?
自分の意見や強みをしっかり伝えられるよう準備しておくことが大切
フリーターを採用するにあたって、企業は前述したような懸念を抱く可能性があります。だからこそ、面接では「学生時代の就職活動はどのように行ったのか?」「卒業後から今までどんなアルバイトをしてきたのか?」「フリーターを選んだ理由は?」といった点を掘り下げて質問されがちです。答えにくい質問もあるとは思いますが、自分の考え、そのときの気持ちをしっかり答えましょう。
ただし、フリーターになった理由が「なんとなく」ということもあると思います。その場合は気持ちを正直に伝えつつも、今後どうなっていきたいのか、正社員になってどんなキャリアを積んでいきたいのかなど、未来のプランを前向きに話せるようにしておきましょう。
また、「未経験OK」という求人であっても、入社後に活かせる経験が少しでもあるとアピールポイントになり得ます。アルバイトなどで得た経験から、応募している企業で活かせるスキルや経験をPRできるように準備しましょう。受ける企業の業種・職種・企業研究を行い、自分との共通点や興味を持った点を整理しておくことが大切です。
フリーターから就職を成功させた人の体験談
就活に対してのネガティブなイメージが消えないフリーターの方は、同じような経験のある人の体験談を参考にしてみることをおすすめします。以下は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してアルバイトから正社員への就職を成功させた方の体験談です。
「正直、ちゃんと稼ぎたいと思ったことが一番の理由です。税金や保険料を月何万円も払わなきゃいけないし、ボーナスは出ないし。 でも学生時代の友だちはだいたい正社員で働いていて、自分より給料が高いんですよね。大変そうだけどやり甲斐もあるみたいで。
だから私も正社員になりたいと思いました。そうすれば収入も増えるし、その分責任は大きくなるだろうけど、成長できるんじゃないかと考えました」
「まず悩むより先に行動したほうがいいと思います。ダラダラしていても、歳を取ってしまうだけなので。 私も1人で就活していたら就職がなかなか決まらなかっただろうし、今回はハタラクティブの就活アドバイザーの方に引っぱっていってもらったから、勢いに乗ってパパッと決められました」
【まとめ】就職が不安なフリーターは就職・転職エージェントに相談しよう
フリーターから正社員就職をするには、難しさはあるもののしっかりと対策を行えば難しくありません。しかし、なかには「学生時代も就活をしていないから、やり方が分からない」「フリーターしか経験がないから、なにをアピールしていいか分からない」という方もいるでしょう。
就職に対して不安や悩みを抱いているにも関わらず、一人で就活をするのは避けるべき。効率よく就職するためにも、エージェントを活用するのがおすすめです。
エージェントの利用メリットは「手厚いサポート」
就職・転職エージェントを使うメリットは、求人紹介から内定まで、キャリアアドバイザーによる手厚いサポートを受けられること。「一人ではどのように求職活動をすべきか分からない」というフリーターの方には心強いサービスです。
以下に、就職・転職エージェントで受けられるサービスの具体例をまとめました。就職支援を提供する会社にもよりますが、基本的には無料でサポートを受けられます。
・適性を考慮した求人紹介(非公開求人含む)
・適職診断
・求職活動における相談
・履歴書作成のアドバイスと添削
・面接対策のアドバイス
・面接の日程調整
・企業との交渉代行
就職・転職エージェントの選び方のポイント
就職・転職エージェントの利用対象者や扱う求人などは、サービスによって異なります。以下のポイントを意識しながら、各エージェントを比較してみましょう。
・求める求人の充実度
・自分が対象者かどうか
・サポート内容の充実度
・口コミの内容
「自分が求める求人を多く扱っているか」は、エージェントを選ぶうえで大切なポイント。フリーターの方の場合、未経験から挑戦可能な求人を扱っている就職・転職エージェントを選ぶのがおすすめです。さらに、企業とのやり取りの代行や内定獲得後のフォローといったサポートが充実しているエージェントであれば、就活に不慣れなフリーターの方も安心でしょう。
各エージェントの評価は口コミサイトで見ることもできるので、一つの判断材料としてチェックしてみることをおすすめします。
就職・転職エージェント利用の流れ
就職・転職エージェントの利用は、以下のような流れで行われます。
キャリアアドバイザーによるカウンセリングを受けたうえで、仕事紹介に進むのが基本的な流れです。最近は、キャリアアドバイザーとの面談をオンラインで行う場合もあります。
就職を考えているフリーターの方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、既卒やフリーター、第二新卒などの若年層の就職支援に特化した就職・転職エージェント。未経験者を積極的に採用する会社の求人が豊富で、研修や教育体制が充実した会社をご紹介できるのが特長です。キャリアアドバイザーが就職活動を全面的にサポートするので、お気軽にお問い合わせください。
フリーターの就職に関するお悩みQ&A
ここでは、フリーターから正社員としての就職を目指す際に想定されるお悩みを、Q&A方式でまとめました。
職歴なしのフリーターは就職できないって本当ですか?
正社員経験がないフリーターの方も、就職を成功させられる可能性は十分にあります。「フリーターだから」と身構えずに積極的にチャレンジすることが大切です。
まずは、自分がなぜ正社員になりたいかを明確にしましょう。最初に就活の軸を定めることで、応募先の会社を選んだり志望動機を考えたりする際に自分の考えがブレにくくなります。
高卒フリーターから正社員への就職におすすめの仕事は?
高卒フリーターからの就職におすすめの仕事は、営業職やサービス職、IT系の技術職などがあります。学歴不問や未経験者歓迎の求人が多く、フリーターから挑戦しやすい傾向があるためです。
フリーターからの就職のためにアルバイトを辞める時期はいつがいい?
アルバイトを辞めるタイミングは、フリーターからの就職が決まってからが望ましいでしょう。
就職先が決まる前にアルバイトを辞めてしまうと、一時的に収入が途絶えてしまうことになります。就活中に費用面の心配をして気が散ってしまう可能性があるため、おすすめできません。就活の準備でシフトに影響が出る場合は、アルバイト先へ相談してみましょう。
30代フリーターが就職するにはどうしたらいいですか?
正社員経験がない30代の方の場合は、「未経験者歓迎」「ポテンシャル採用」の求人を就職サイトで探して応募するのがポイントです。社会人経験がある場合は、そのときの経験やスキルを活かせる仕事を選んでみましょう。
就活に不安があるフリーターの方は、就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの就活を全面的にバックアップいたします。お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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