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大学院中退から公務員に!内定をもらう方法と成功のコツをご紹介
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この記事のまとめ
- 大学院を中退したからといって、公務員への就職が不利になるとは限らない
- 大学院を中退しても、公務員試験の応募資格を満たしていれば受験できる
- 大学中退者が公務員試験で内定を獲得するには、中退理由をプラスに考える
「大学院を中退したら公務員採用は不利?」とお悩みの方も多いでしょう。大学中退後に公務員として就職するためには、試験対策が必要です。このコラムでは、大学院中退から公務員への就職を検討している方に向けて、内定獲得に近づくポイントをまとめました。公務員試験の流れについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院を中退したら公務員採用に不利?
大学院を中退したからといって、公務員採用が不利になるとは言い切れません。
公務員として働くには公務員試験に合格する必要がありますが、試験は条件を満たせば一部の職種を除いて学歴の制限なく誰でも受験可能。つまり、大学院を中退している経歴は問われないのです。
ただし、受験する自治体や区分によっては年齢制限があります。大学や大学院進学にともなって留年・浪人している人は、年齢制限に注意しましょう。「大学中退者は公務員になれる?面接の通過方法や給料事情をご紹介!」では、大学中退から目指せる公務員の種類や受験可能な試験について紹介しています。
大学院中退は逃げになる?
「大学院中退は逃げである」とは限りません。無理をするより、辞めたほうが自分のためになる可能性もあるでしょう。人によっては、大学院中退によって、「経済的な負担を軽減できる」「心身ともに健康を保てる」などのメリットがあります。ただし、中退は慎重に決断してください。自分が大事にしたいことは何なのかを吟味し、後悔のない選択をしましょう。
公務員と大学院生は相性が良い?
公務員は、大学院生にとって非常に条件の良い就職先です。公務員試験の受験資格として問われるのは、前述したとおり基本的に年齢のみとなっています。専門職の公務員を目指す場合は相応の資格取得が必須になるものの、民間企業のように応募条件が新卒者に限られたり、職務経験を問われたりすることはありません。
公務員試験はペーパー試験が中心となり学力が重視されます。そのため、公務員と大学院生は好相性です。
大学院を卒業してから公務員試験の対策をする人もいますが、中退してフリーターとして働きながら試験対策をする人もいます。研究に身を捧げる大学院生は、就活に時間を割けません。そのため、あえて大学院を中退して就職活動を始める人もいます。
「公務員試験の対策は?概要や気をつけるポイントなどをご紹介」のコラムでは、公務員試験に向けた準備や対策を解説していますので、あわせてご一読ください。
大学院生が中退して公務員を目指すメリット
大学院を中退して、民間企業への就職ではなく公務員を目指すメリットを見ていきましょう。代表的なメリットには次のようなものがあります。
大学院生が中退して公務員を目指すメリット
- 試験の難易度が高くない
- 強みが活かせる
- 時間をかけて対策できる
以下で詳しく解説していくので、確認してみましょう。
試験の難易度が高くない
種類にもよりますが、公務員試験に必要となるのは大学受験ほどの学力です。大学院で勉強を行っていた人からすると、公務員試験の難易度は高くないと感じられるでしょう。
強みが活かせる
大学院を中退して公務員を目指す場合、高い学力を強みとして活かせるでしょう。中退しているとはいえ、大学院に進学して学んでいた事実は変わりません。専門分野だけでなく、一般教養などの知識も高まっているはずです。大学院で培ってきた経験や知識を、公務員試験で発揮できるでしょう。
時間をかけて対策できる
大学院を中退すると、研究よりも就職活動に時間を割けます。大学在学中から公務員を目指す方は、日々の授業の合間に就活を進めなくてはなりません。しかし、大学院を中退すると公務員試験に注力できます。これまでの経験から効率の良い勉強方法を実践すれば、入念に対策できるでしょう。
「フリーターから公務員になれる?注意点や公務員試験について解説」のコラムでも、公務員のメリットについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院生が中退して公務員を目指すデメリット
大学院を中退して公務員を目指す場合、デメリットもあります。
大学院生が中退して公務員を目指すデメリット
- 最終学歴が大卒になる
- 民間企業への就職が難しくなる可能性もある
- 公務員としてのキャリアに影響が出る可能性がある
- 副業ができない
デメリットについても以下で詳しく解説していきます。
最終学歴が大卒になる
大学院を中退すると、学位を取得できなくなります。大学院に進学しても学位を取得できないのは、デメリットとなる場合があるでしょう。
大学院卒の求人に応募できなくなる
大学院を中退すると、最終学歴は大卒になります。そのため、応募条件に「大学院卒」とある求人には応募できません。特に研究開発といった職種では大学院卒を求める傾向があるため、公務員以外も検討している人は、中退するかどうかをよく考える必要があります。
民間企業への就職が難しくなる可能性もある
大学院を中退すると、民間企業への就職が難しくなる可能性があります。大学院を中退すると就活では既卒の扱いとなり、スキルや経験のある転職者がライバルになるでしょう。中途採用では即戦力を求められる傾向が見られるため、就業経験のない大学院中退者は苦戦する場合があります。
公務員としてのキャリアに影響する可能性がある
公務員試験を受ける際は学歴による制限は少ないものの、働き始めるとキャリアに影響する可能性があるでしょう。最終学歴で評価やキャリアが変わる勤務先もあるようです。
公務員としての活躍や出世を考えている人は、中退の経歴がデメリットになるかもしれません。
副業ができない
中退かどうかに関わらず、公務員は原則として副業できないルールです。副業を許容する民間企業も増えていますが、国家公務員・地方公務員は、ともに営利目的の企業経営や兼業が原則禁止されています。スキルを活かして副業をしたいと考えている場合、公務員はおすすめできません。
ただし、収入が発生しなければスキルアップは目指せます。たとえば、公務員として業務を行いながらプログラミングについて講習を受けたり、教材を購入して独学に励んだりする分には問題ありません。
「副業をする会社員が注意したいこと」のコラムでは、副業を始めるにあたって注意すべき点を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院中退で公務員へ就職する流れ
大学院を中退してから公務員として就職するまでの流れを紹介していきます。なお、ご紹介する公務員試験の流れはあくまで一般的なものです。詳しい内容については、各自治体や職種のホームページから確認しましょう。
公務員試験に応募する
公務員試験の案内は2〜5月ごろ、自治体や職種ごとにホームページで公表されます。受付がスタートするのは3〜4月ごろです。申し込み方法には「現地申し込み」「インターネット申し込み」の2種類があります。
1次試験を受ける
1次試験は筆記試験と小論文です。試験の主な内容には「教養択一」「専門択一」「論文試験」「専門記述」などがあります。専門記述試験は「国家総合職」「外務専門職」「裁判所一般職」「国税専門官」「財務専門官」「労働基準監督官」「東京都」などです。専門記述試験は一部の職種や自治体で行われます。
2次試験を受ける
1次試験に合格すると、2次試験で面接を行います。面接は個別面接と集団面接の2種類です。個別面接はほとんどの公務員試験で実施され、集団面接は地方上級や市役所などで実施される傾向にあります。面接に合格すると内定で、発表は8〜10月ころです。
2次試験の面接について詳しく知りたい方は、「ニートから公務員になるには?試験の内容や面接のコツ、注意点を解説」のコラムもあわせてご一読ください。
大学院中退から公務員試験の内定を獲得するには?
公務員試験で内定を獲得するためには、次のような方法があります。
大学院中退から公務員試験の内定を獲得する方法
- 中退理由をプラスに変える
- 公務員試験のスケジュールを綿密に立てる
- どの公務員試験を受けるのか決める
- 試験対策を行う
以下で詳しく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
中退理由をプラスに変える
大学院を中退した場合、その理由をプラスに変えましょう。大学院中退に対してマイナスイメージを持つ人もいます。しかし、プラスのイメージに変えると有利に就職を進められるでしょう。中退理由を前向きな言葉に変えて面接官へ伝えると与える印象も変わり、内定を獲得できる可能性を高められます。中退理由をポジティブに伝えるのは、公務員だけでなく民間企業での面接でも同じです。
公務員試験のスケジュールを綿密に立てる
大学院を中退して公務員を目指すのであれば、試験日程や受験要件を確認して、綿密にスケジュールを立ててみてください。公務員試験は、民間企業とは異なり試験日程が決められています。受験日から逆算してスケジューリングを行い、コツコツ勉強を進めていきましょう。
どの公務員試験を受けるのか決める
公務員試験と一括りにいっても非常に多くの種類が存在しています。試験によって科目や内容が異なるので、どの公務員試験を受けるのか決めておきましょう。
国際公務員
国連事務局や世界保健機関といった国際機関に勤務する公務員が「国際公務員」です。原則として大卒以上の学歴と、修士号以上の学位が受験条件となります。さらに英語やフランス語といった語学にも精通している必要があるため、非常に難易度の高い公務員試験といえるでしょう。
国家公務員
国の機関で働く公務員が「国家公務員」。各省庁のほか、自衛隊や検察官、刑務官、裁判官なども国家公務員です。それぞれ「総合職」「一般職」「専門職」「特別職」に分けられ、総合職には「院卒者試験」が設けられています。
地方公務員
地方自治体に勤務するのが地方公務員です。役所の職員を筆頭に、「消防官」「警察官」「学校教員」「公立病院の医師・看護師」が該当します。主な勤務先は役所や公共施設などで、業務は地域密着型のサービスや事業などです。特別職や専門職は業務を行える資格の保有が必須となります。
試験対策を行う
大学院を中退した場合、しっかりと試験対策を行いましょう。公務員試験はペーパー試験が中心となります。ある程度の学力は必要となるので、十分に対策を行うと試験合格に近づけるはずです。
また、公務員試験も面接が行われるため、面接対策をしっかり行いましょう。
公務員と学歴については「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」のコラムで紹介していますので、ぜひご覧ください。
大学院中退の理由を伝える方法
大学院中退の理由を伝えるときは、ネガティブなイメージを払拭することが大切です。中退というだけでマイナスイメージを持ってしまう人もいます。大学院中退の理由を聞かれた際には、できるだけ前向きな理由にするよう意識してください。以下のポイントを押さえて、大学院中退の理由をポジティブに伝えましょう。
大学院中退の理由を明確にする
ポジティブに伝えるために、大学院中退の理由を明確にしましょう。たとえば、「△△という目標ができ、大学院を中退した」のように、前向きな理由での中退であると伝えられれば、相手にポジティブな印象を与えられるはずです。
失敗した経験を交える
大学院を中退したと伝えるときは、自身の失敗した経験を交える方法もあります。大学院を中退した理由は、勉強についていけなくなってしまったり、思っていた雰囲気と違ったりと人によってさまざまです。面接では失敗した経験を今後どう活かすかに注目されます。経験からの学びや反省点を踏まえて、今後どのようにしていくのかを伝えると、前向きだと受け止められるでしょう。
「大学院中退の理由と就職活動で回答するときのポイント」のコラムでは、面接で中退理由を答える際の注意点を解説していますので、参考にしてみてください。
公務員以外の選択肢も考えて将来への道を決めよう
大学院を中退した場合、公務員だけに焦点を当てず、別の選択肢も用意しておきましょう。大学院を中退して公務員の試験対策を行うと、対策に時間をかけられます。ただし、公務員試験も簡単に合格できるものではありません。
さらに、大学院を中退して試験対策を行う場合はお金も必要になるでしょう。フリーターとして働きながら勉強を進める人もいます。経済的な負担も踏まえながら、民間企業への就職活動も並行するなど、さまざまな選択肢の中から自分の道を探ることが大切です。
大学院中退後すぐであれば年齢が若いため、大学院を修了した場合と比較して就活を有利に進められる可能性もあります。就活をより有利に進めるためにも前向きな中退理由を考え、対策をしっかりと行いましょう。
民間企業への就職で大切なこと
「大学院を中退すると就活に影響するのでは?」と不安を感じる人もいるでしょう。しかし、会社側は大学院中退の経歴よりも、仕事に対する姿勢や熱意に興味を持っている場合が多いといえます。そのため、自分がどのような仕事をしたいかを考えて行動することが大事です。「大学院中退後の就職は厳しい?院卒者との違いやメリットを解説!」では、大学院中退者に向けて就職を成功させるポイントをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
大学院を中退したいけれど「自分の目指したい道が分からない」「公務員だけでなく民間企業も選択肢として考えたい」という方は、就職エージェントの活用がおすすめです。
就職エージェントのハタラクティブは、20代の若年層を中心に就職活動をサポートしています。プロの就活アドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行うので、就活に不安がある方も安心です。履歴書作成や面接対策、スケジュール調整など、すべて無料でアドバイスを行います。
公務員への就職を考えながら別の選択肢も模索したい大学院中退者は、ぜひハタラクティブをご利用ください。
大学院中退の就職に関するお悩みQ&A
「大学院を中退したら就職できないのでは?」と悩む方もいるでしょう。ここでは、想定される大学院中退後の就活に関する疑問を、Q&A方式で解決していきます。
大学院の中退は就職に影響しますか?
大学院中退自体は、就活に大きなダメージを与えるわけではありません。大学院中退者は、「大卒」として就活を行います。民間企業では新卒採用を中心に募集をかけている場合もありますが、卒業後2〜3年であれば新卒枠として応募できる可能性もあるでしょう。
詳しくはこのコラムの「大学院生が中退して公務員を目指すメリット」をご覧ください。
公務員試験合格後の大学院中退は内定取り消し?
公務員試験合格後に大学院を中退しても内定取り消しにはならないでしょう。なぜなら、受験資格の区分が「大卒程度」の場合は、大学を卒業していなくても問題ないためです。実際に、公務員の内定者で大学院を中退する人もいます。ただし、大学院を中退するタイミングによっては、給与が大卒の人と同程度になる場合もあるでしょう。特に問題がないか、中退前に確認しておくと安心です。
大学院中退後に就職しやすい業界はありますか?
専門知識を必要としない業界であれば、新卒と同様に未経験から挑戦しやすい傾向にあります。専門知識やスキルが必要な仕事は、経験者が有利になりやすいからです。また、難易度は上がりますが、公務員を目指す方法もあります。
受験可能な試験は、「大卒フリーターから公務員になるのは難しい?職種や試験の内容を解説!」に記載がありますので、ご確認ください。
公務員として働きながら大学院に進学できますか?
自己啓発等休業制度により、職務を離れて大学院などに修学を希望すると、身分を保有したまま進学できる場合があります。休業を取得できるのは、公務の運営に支障がない場合です。ただし、休業中は給与が支給されません。
参照元
人事院
大学院を中退しても就職はなんとかなりますか?
大学院を中退した場合の就職は、それほど難しくはないようです。民間企業も、中退後に期間を空けずに就職活動を始めると、比較的スムーズに正社員になれる可能性があります。ただし、安易な気持ちで辞めてしまうと、後悔するかもしれません。中退を検討するなら、将来を明確に考えてから行動しましょう。民間企業への就職も選択肢として考えてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。