- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 医療事務の志望動機の書き方を解説!例文を参考に履歴書で好印象を残そう
医療事務の志望動機の書き方を解説!例文を参考に履歴書で好印象を残そう
更新日
この記事のまとめ
- 医療事務の志望動機では経歴やスキルをアピールしキャリアプランを伝えるのがポイント
- 医療事務の未経験者は、「なぜその仕事を選んだのか」を志望動機で具体的に示そう
- 医療事務の志望動機は、病院や施設の経営理念に沿って作成するのがおすすめ
- 給料や福利厚生といった待遇面のみを志望動機に書くのは避けよう
- 面接で志望動機を聞かれたら、履歴書の内容をもとに詳細を説明しよう
医療事務を目指して就活・転職中の方のなかには、志望動機の書き方で悩んでいる方もいるでしょう。特に未経験・無資格で挑戦する場合、少しでも印象に残る志望動機を書きたいと思うもの。医療事務の志望動機には、「特定の病院を選んだ理由」や「業務に活かせるスキル」などを盛り込むのが重要です。このコラムでは、医療事務の志望動機の書き方のコツや例文を紹介します。選考で効果的なアピールをするための参考にしてください。
医療事務の志望動機の必要性
医療事務の志望動機は、医療機関側が応募者を採用するかどうかの判断材料の一つとなります。
医療事務の求人に応募する人は、関連資格を持っていたり、実務経験があったりする方も少なからずいるでしょう。独自の強みや他者との違いを明確にするためにも、将来性を見据えた志望動機は、医療機関に自分をアピールする要素として必要です。
医療事務の志望動機では、「なぜ医療事務として働きたいのか」「応募先の病院にどのような魅力を感じているのか」「応募先で将来的にどのような役割を担いたいのか」などを伝えることが重要です。採用担当者に「この人といっしょに働きたい」と思ってもらえるよう、熱意のある内容を作成することが求められます。
効果的な医療事務の志望動機を考えるためのポイント
効果的な医療事務の志望動機を考えるためには、採用側の意図を知っておくことが大切です。また、医療事務の仕事内容や役立つスキルなどを把握しておけば、説得力のある志望動機を考えるのに役立つでしょう。
ここでは、効果的な医療事務の志望動機を考えるために必要な要素を解説しているので、どのような内容にすれば良いかお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
採用側の意図を掴む
好印象な志望動機を考えるために、採用側がどのような点に注目しているのかを知っておきましょう。履歴書の志望動機では、医療事務の仕事や応募先の病院・企業を選んだ理由が重視されます。また、仕事に役立つスキルがあるかも大切なチェックポイントです。
1.なぜ医療事務を志望するのか知りたい
採用側には、多種多様な仕事のなかから医療事務を選んだ理由を知って、応募者の志望度を図りたいという意図があるようです。そのため、志望動機には医療事務を選んだ理由を具体的に記載しましょう。医療事務に興味を持ったきっかけや、魅力を感じる部分、やってみたい仕事などを明記します。たとえば、「治療以外の面で、患者さんを支えられるのが医療事務の魅力だと感じた」といった内容が一つの例です。
2.なぜこの病院を選んだのか知りたい
医療事務の就職先が多数あるなか、応募先の病院を志望した理由も重要です。病院と一口にいっても、総合病院や大学病院、クリニックなど、さまざまな種類があります。どの病院にも当てはまるような理由を述べると、熱意や志望度の低さを懸念される恐れも。「多くの患者さんが訪れる病院では、医療事務の役割も大きいと思った」「患者さんとの距離が近いほうがサポートしやすい」といったように、その病院の特徴に合った理由を述べましょう。
3.医療事務に役立つスキルはあるか把握したい
採用側には、応募者が備えているスキルや資格を把握して、入職後の活躍が期待できるか検討したいという意図もあります。そのため、志望動機では医療事務の仕事に役立つスキルや強みをアピールしましょう。専門スキルや資格がない場合は、面倒見の良さ、正確性といったポータブルスキルを記載してもOKです。また、異職種からの転職の場合も、仕事で身につけたチームワーク、PCスキルなど、医療事務に活かせそうなスキルは評価される可能性があります。
4.長く働ける人材なのか見極めたい
採用側は、長く働ける人材を確保したいと考えています。志望動機には入職後のビジョンを盛り込み、長期的に働く意思があることを伝えましょう。「将来的にどのような業務に携わりたいか」「どのようなポジションに就きたいか」といった具体性のある内容にできると、「将来のことを計画的に考えている」と好印象につながります。
医療事務の仕事内容を理解する
説得力のある志望動機を考えるために、医療事務の仕事内容についてもしっかりと把握しておきましょう。医療事務の仕事は、主に「受付・会計業務」「クラーク業務」「レセプト業務」に分かれます。
受付・会計業務
病院を訪れた人と接する受付・会計業務は医療事務の業務の一つ。具体的には、一人ひとりの個人情報を入力してカルテを作成したり、診察券を発券したりする作業です。また、診察が終了したあとの会計も医療事務が行います。コミュニケーション力や臨機応変な対応力が求められるでしょう。
クラーク業務
クラーク業務では医療従事者と患者さまの間に立ち、入退院の手続きや面会対応、手術・検査のスケジュール管理などを行います。また、歯科医院では独自の診療報酬があったり、病院によっては医師の事務サポートを行ったりするなど、応募先によって業務が異なるため注意が必要です。
レセプト業務
レセプトとは診療報酬明細書のことです。保険者である健康保険組合や国民健康保険組合などに診療費用を請求するため、患者さま1人につき1枚作成します。パソコンで作成するのが一般的なため、ある程度のPCスキルを求められるでしょう。
アピールできるスキルや強みを把握する
医療事務の仕事で活かせるスキルや強みを把握して、志望動機に盛り込みましょう。医療事務経験者であれば、診療や薬に関する知識があると評価されやすい傾向があります。また、前述した「クラーク業務」や「レセプト業務」などの経験をアピールするのもおすすめです。
医療事務未経験者の場合、コミュニケーション能力やPCスキルがアピールポイントになります。自分自身のこれまでの経験を振り返り、活かせそうな資格やスキルがないか深掘りしてみましょう。
医療事務に適性がある人の特徴は?
医療事務の仕事は患者さまの個人情報や病歴を扱うため、「正確性」や「責任感」のある人に向いています。大規模な病院になるほど患者さんの数も増えるため、「タスク管理能力」や「スピード性」も必要になるでしょう。自分にこれらの特性が備わっているかを客観的に判断し、適性の有無を見極めることが重要です。
キャリアプランや将来のビジョンを明確にする
志望動機を考えるにあたって、医療事務としてのキャリアプランや将来のビジョンを明確にしておくことも重要です。前述したように、長期的なビジョンを示すことで、「長く働いてくれそう」「意欲が高い」と評価されやすくなります。目標とするビジョンを実現するために、応募先の病院でどのようにスキルアップするかという道筋まで示すと、高評価につながるでしょう。
「5年後の自分について面接で聞かれる理由は?答え方のポイントや例文を紹介」のコラムで、キャリアビジョンを聞かれた際の回答例文を紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
応募先でどのように活躍できるか明確にする
志望動機では、応募先の医療機関でどのように活躍できるか明確にしましょう。たとえば、事務の経験がある場合、「前職の事務の経験を活かし、事務作業を効率的にこなしていきたい」「接客業で身につけたお客の要望を汲み取る能力を医療事務でも活かしたい」といったアピールができます。自分の経験をどのように活かしていきたいかを具体的に伝えると良いでしょう。
【状況別】医療事務の志望動機を考える際に役立つ例文
ここでは、医療事務の志望動機の例文を、経験者・未経験者向けに分けて紹介します。資格の有無によるアプローチの仕方もまとめているので、志望動機の書き方に悩んでいる方は参考にしてください。
医療事務経験者の志望動機の例文
医療事務経験者は、前職での経験や実績、身につけた知識・資格を志望動機でアピールすることが大切です。また、転職理由はもちろん、応募先でどのような仕事をしたいのか、どのように貢献できるのかといった点も明確に示す必要があります。
レセプト業務を経験したことがある場合
「前職では、大学病院の医療事務を担当していました。約5年間、受付や会計、レセプト業務などに従事し、来院される患者さまをお待たせしないために、スピードと正確性を活かして仕事をしてきました。医療事務では患者さまの不安や疾患を直接的に取り除くことはできませんが、少しでも苦痛が和らぐように丁寧なコミュニケーションを心掛けています。
貴院には、幅広い年代の患者さまが来院される地域密着型の病院という点に魅力を感じました。地域貢献に力を入れる貴院で前職の経験を活かし、より多くの患者さまの力になりたいと思い、志望いたしました」
医療事務職でリーダー経験がある場合
「私は皮膚科クリニックで医療事務を6年間経験し、そのうち3年間はリーダーも務めました。1日に100人ほど来院するクリニックで、医療事務は3名体制で回していました。リーダーとして、一人ひとりの長所や能力に合わせて役割を持たせ、成長していけるように工夫をしました。また、不明点があればすぐに回答できるように、自分の知識も高め続けることを心掛けました。
この度、医療事務管理士の資格を取得し、より幅広い業務を担当したいと考えて転職に至りました。総合病院である貴院では、医療事務の役割も大きく、患者さまの人数も多くなります。これまでに学んできた医療事務の知識と、リーダー経験で身につけたチームワークを活かし、貴院に貢献したいと考えております」
医療事務未経験者の志望動機の例文
新卒の場合は、学生時代の経験から医療事務に活かせそうな強みをアピールしましょう。また、異業界・異職種から転職する場合は、医療事務に興味を持った理由を具体的に説明するのがポイントです。また、前職で身につけたスキルを、医療事務でどのように活かせるかを述べましょう。
新卒で医療事務の資格を保有している場合
「昨年の春まで私の祖父が貴院に入院しており、看護師さんや医師の方など多くの人々に助けていただきました。また、初めての入院で何から手をつけていいか分からず困っていたとき、医療事務員の方にサポートしていただいたことを今も感謝しています。その経験がきっかけとなり、貴院の医療事務員として、不安を抱えている患者さまを支えたいと考え志望いたしました。
在学中に『医療事務認定実務者』の資格を取得し、現在は『医療事務技能審査試験』の勉強中です。就職後はさらにスキルを身につけて、貴院で患者さまのサポートに尽力したいと考えております」
中途採用で資格や事務経験を活かしたい場合
「これまで一般事務として4年間働き、秘書検定2級とMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の資格を取得いたしました。仕事では書類作成やデータ入力、伝票処理を主に担当し、事務スキルに自信がついてくるなかで、『より人の役に立てる仕事がしたい』『困っている人を助けたい』と思うようになり転職を決めました。『患者さまに信頼される安心・安全な医療』という経営理念を掲げる貴院で、事務スキルを活かし、正確な対応で貢献したいと考えております。
医療事務としての経験はありませんが、貴院へ入職できた際は、医師や看護師の方々が治療に専念できるように、裏方としてしっかりとサポートを努めたいと考えています。」
未経験・無資格でコミュニケーション能力をアピールする場合
「前職は金融機関の営業事務として4年間勤めました。担当業務は、資料作成や営業担当者のスケジュール調整、審査業務などです。事務の仕事では、『地道な作業が好き』『細やかな配慮で周囲をサポートするのが得意』という自分の強みを活かせるため、やりがいを感じていました。しかし、より専門的な知識を身につけたいと思い、以前から興味のあった医療事務を目指したいと考えました。
医療事務で行う会計処理やカルテ管理などでは、これまでに培ってきたスキルを活かせると考えています。また、営業事務で身につけたコミュニケーション能力も、患者さまをサポートするのに役立つと思います。患者さまとの関係性を大切にしている貴院で、自分の強みを活かして長く働きたいと考えております」
志望動機の例文をもう少し見てみたい方は、「病院受付の志望動機を紹介!パートや未経験など状況別のポイントも解説」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
経験者と未経験者でアピールポイントは異なる!
医療事務職の経験がある場合は、入社後に即戦力として活躍できるイメージを採用側に与えることが重要です。所属していた病院の専門分野や何人規模で事務職を担っていたのか、活用できる専門知識は何なのかを説明できるようにしておきましょう。
未経験者の場合は、数ある職種のなかから「医療事務」を選んだ理由を分かりやすく伝える必要があります。私たちハタラクティブでは、選考対策の一環として志望動機を考える手助けも行っているので、お気軽にご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
医療事務の志望動機を書くために重要な4つのポイント
医療事務の志望動機を書く際は、応募先の経営理念や業務の把握、キャリアプランに沿った理由づけなどが大切です。以下で志望動機を書く際に押さえておきたいポイントを4つ紹介しているので、参考にしてみてください。
医療事務の志望動機を書くために重要なポイント
- 応募先の経営理念を知る
- 応募先の診療科目を確認する
- 病院や施設の規模を調べる
- 応募先の特色を知る
1.応募先の経営理念を知る
志望動機を作成する際は、応募先の経営理念や方針を把握する必要があります。「効果的な医療事務の志望動機を考えるためのポイント」で述べた通り、志望動機では「なぜこの病院を選んだのか」がチェックされるため、自分の方向性が応募先の理念・方針に合っていることをアピールするのが重要です。
Webサイトやパンフレットをチェックし、応募先の理念・方針を把握しておきましょう。実際に利用したことがある病院やクリニックに応募する場合、印象に残った体験を絡めて志望動機を書くのもおすすめです。
2.応募先の診療科目を確認する
医療事務の志望動機を考えるにあたって、応募先の診療科目をチェックするのも大切です。医療機関の診療科目は外科や内科、心療内科、小児科などさまざま。応募先の診療科目とずれた内容を記載すると印象低下を招く恐れがあるため、複数の求人に応募する際は、診療科目に合わせて志望動機を調整しましょう。診療科目にリンクした志望動機は、採用担当者に熱意の高さをアピールできます。
3.病院やクリニックの規模を調べる
施設規模によって、医療事務の業務量や仕事内容は異なります。たとえば、個人病院や地域密着型のクリニックはスタッフ数が限られているため、一人ひとりの業務の裁量が大きいでしょう。一方、大規模な病院の場合はスタッフの在籍数が多く、業務範囲がしっかり定められていることも。働き始めてから「想像していたより業務が大変…」とならないように、応募先の施設規模や働き方はしっかりと調べましょう。
4.応募先の特色を知る
医療事務の志望動機を作る際は、応募先の特色を知ることも大切です。同じ診療科目のクリニックや病院であっても、それぞれに個性や特徴があります。患者さまからの評判や、働いたことがある人による口コミを確認し、多角的に情報収集をしましょう。応募先の医療機関ならではの要素を把握し、志望動機に取り入れるのがおすすめです。
マイナスな印象を与える医療事務の志望動機とは?
志望動機の伝え方によっては、アピールのつもりがマイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。ここでは、医療事務の志望動機を作成する際に注意すべきポイントをまとめているので、参考にしてみてください。
オリジナリティがない
採用担当者は、多くの応募者の志望動機を見聞きするため、ありきたりな内容だと印象に残りにくくなります。自身の人間性や価値観が伝わるように、オリジナリティのある志望動機の作成を心掛けましょう。
採用担当者の目に留まりやすくするためにも、実体験をもとに自分の言葉で志望動機を考え、伝えることが大切です。Webサイトに載っている例文をそのままコピーするようなことは控えましょう。
NG例文
「私は誰とでもすぐに仲良くなれる性格なので、患者さまにとってコミュニケーションが取りやすい医療事務員になれると思います。1人で黙々と作業するのも好きなので、書類作成やレセプト業務もこなせる自信があります」
具体性がなく漠然としている
具体性がなく漠然としている志望動機は、採用担当者に熱意が伝わりにくくなります。「医療機関の理念に共感したから」「自分の長所を活かしたいから」といった理由は悪くありませんが、志望動機として採用担当者が納得するよう伝えるには、さらに踏み込んだ内容にする必要があります。
NG例文
「貴院の理念に共感し、私もその一員として働きたいと思いました。医療事務として採用された際は、理念に基づいて貴院に貢献していきたいと考えています」
採用ニーズや経営理念に合わない
応募先の採用ニーズや経営理念に合わない志望動機は、採用担当者の心に響きにくいので避けましょう。医療事務の志望動機を作成する際は、自分と応募先の相性の良さをアピールすることが重要です。採用ニーズにそぐわない志望動機を作成するとミスマッチを疑われるだけでなく、研究不足と捉えられ、「うちでなくても良さそう」「志望意欲が低い」と判断される恐れがあります。
NG例文
(患者さま第一で、安心できる病院を理念としている応募先に対して)
「前の病院では、より多くの患者さまを診察するために、的確で迅速な対応をすることを重視していました。そのため、患者さまに説明する際も、重要なポイントを押さえて効率的に伝えることを心掛けていました。貴院でも、一つ一つの仕事を素早くこなし、多くの患者さまを受け入れられるように努めたいと思います」
待遇面の理由が多い
医療事務の志望動機で給料や休暇制度、福利厚生などの待遇面ばかりを重視した場合、「条件さえ合えば、ほかの病院やクリニックでも良さそう」と判断される可能性があります。「家から近い」「長く働ける」といったことも、伝え方によってはマイナスイメージにつながりかねません。
待遇面は働くうえで重要なポイントですが、志望理由として伝えるのは避けたほうが良いでしょう。
NG例文
「前職では役員秘書を3年間経験しましたが、残業が多いうえに家からも遠く、プライベートとの両立ができませんでした。病院は診察時間が決まっているため、仕事の見通しも立てやすく、長く続けられると考えております。また、貴院は自宅から近いのも志望理由の一つです。秘書の仕事で身につけたPCスキルやビジネスマナーは、貴院でも活かせると思います」
書類選考をなかなか通過できないときの対処法は?
医療事務の仕事を募集しているのは、病院やクリニック、調剤薬局などさまざまです。書類選考をなかなか通過できないときは、視野を広げて求人を探してみましょう。また、就職先に求める条件を緩和したり医療事務の仕事に活かせる資格を取得したりするのも、内定を獲得するのに効果的です。資格は志望動機や自己PRの際のアピールポイントにもなるので、余裕があれば取得を目指してみましょう。
面接で医療事務の志望動機を聞かれた場合の答え方
面接では、履歴書に書いた内容を肉付けするように、応募書類と一貫性を持たせた志望動機を話すと面接官に好印象を与えられます。志望動機は、未経験者や無資格者も、施設との相性や医療事務への適性をアピールできる貴重なチャンスです。面接で志望動機を聞かれたら、医療事務の仕事に対する熱意をしっかりと伝えましょう。
志望動機以外の質問にも備えよう
面接では、志望動機とは別に「なぜ医療事務の仕事を選んだのか」という質問も、聞かれる可能性が高いようです。志望動機とあわせて職種を選んだ理由も用意しておき、回答に説得力を持たせましょう。また、「医療事務の知識はどれくらいあるのか」といった質問には、正直に答えて問題ありません。未経験・無資格でも、「○○について勉強中です」と回答することで、医療事務に対する意欲を示せます。
面接ではハキハキと大きな声で受け答えしよう
面接では緊張して声が小さくなったり、うまく話せなかったりすることがあるため、できるだけ明るい表情とハキハキとした話し方を意識しましょう。また、採用担当者の質問を聞き取れなかったときは、「恐れ入りますが、聞き取れなかったのでもう一度おっしゃっていただけますでしょうか」と伝えて問題ありません。質問内容が分からないまま適当に答えてしまうと、仕事でも同じような対応をするのではと不安視されるため、正直に伝えるのが大切です。
医療事務の志望動機のほかに履歴書の基本も押さえよう
医療事務は未経験・無資格者も働きやすく、ブランクがあっても復帰しやすい仕事なので、人気が高めです。志望する医療機関の内定を獲得するには、志望動機はもちろん、そのほかの内容や履歴書を正しく書くことも大切になります。
履歴書で採用担当者はどこを見ている?
履歴書では、志望動機のほかに以下の点が主にチェックされます。
- ・字が丁寧に書かれているか
- ・誤字脱字がないか
- ・どのような資格を持っているか
- ・資格や経歴に一貫性があるか
- ・居住地が通勤に問題がない距離か
近年はパソコンで作成された履歴書も提出可能ですが、医療機関によっては手書きの履歴書を求められる場合もあります。履歴書を手書きで作成する場合は、丁寧な字で書くよう心がけましょう。
また、手書き・パソコンどちらの場合でも、履歴書作成後は誤字脱字がないか確認することが重要です。手書きの履歴書で書き損じが生じたときは、修正液や修正テープを使用せず1から書き直します。
履歴書と職務経歴書の相違点
履歴書は応募者の住所・指名・経歴といったプロフィールを伝える書類です。使用する履歴書によって様式に若干の違いはあるものの、フォーマットはある程度決まっています。
一方、職務経歴書は実務経験やスキルを紹介する書類のため、学歴・経歴や自己PR欄が履歴書よりも大きいのが特徴です。応募先の病院や企業に向けて、仕事に活かせる経験や強みがあることを示すために使用します。
履歴書の正しい書き方
履歴書が正しく書けているかどうかも、書類選考を通過するための大事なポイントです。以下で項目ごとに解説するので、履歴書を作成する際の参考にしてみてください。
西暦か和暦のどちらかで統一する
履歴書に書く年月日は、西暦でも和暦でも問題ありません。ただし、どちらかに統一するのがマナーです。なお、提出年月日は、持参する場合は当日の日付、郵送する場合は投函する日付を記載しましょう。
住所は都道府県から書く
履歴書は正式なビジネス書類なので、住所は都道府県から記載しましょう。集合住宅の場合は建物名や部屋番号も記載してください。
学校名や会社名は省略しない
学歴・職歴欄には、学校名や会社名を正式名称で記載します。たとえば、高校は「高等学校」と書くのがルールです。会社名は「株式会社」も省略せずに記載しましょう。
資格は取得した順に記載する
資格欄には、取得した年月日の順に資格名を記載してください。医療系の資格は種類が多いため、分かりやすいように主催団体も書いておくのがおすすめです。
本人希望欄は必要があれば記入する
基本的には「貴社の規定に従います」と書きます。どうしても「この条件でなければ働けない」という内容がある場合は記載しても良いですが、給料や待遇に関する希望は避けましょう。
また、「趣味・特技欄」がある場合は、人柄が伝わる内容を記載するのがおすすめ。医療事務に関連のありそうな趣味なら、採用担当者の印象に残る可能性があります。
履歴書に写真を貼る際のマナーは?
履歴書には、3カ月以内に撮影した証明写真を貼りましょう。証明写真のサイズは40mm×30mmが一般的。履歴書を途中で書き直す可能性もあるので、写真は最後に貼るのがおすすめです。履歴書に貼る写真に適した服装やマナーは、「履歴書の証明写真に適した服装とは?基本マナーを押さえ好印象を与えよう!」のコラムで紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
医療事務として就職を実現する方法
医療事務への就職を叶えるには、「病院やクリニックの採用情報から応募する」「医療事務の求人を扱っているサービスを活用する」といった方法があります。それぞれについて詳しく解説するので、医療事務としての就職を検討している方は参考にしてみてください。
病院やクリニックの採用情報から直接応募する
医療事務を目指すときは、病院やクリニックのWebサイトから採用情報が掲載されているかを確認しましょう。医療事務の人材を募集中の場合、採用ページやメールフォームから応募が可能です。働きたい場所が決まっている方や、気になる医療機関がある方は、採用情報が更新されているかチェックするのをおすすめします。
医療事務の求人を取り揃えているサービスを活用する
医療事務への就職を検討する際は、医療や福祉に特化した求人サイトやエージェントを活用するのも手です。医療・福祉関連の取り扱いがあるサービスなら、通常の就職サイトよりも自分の希望にマッチした求人を見つけやすくなります。幅広い求人を取り揃えているところなら、複数の医療事務の募集要項を比較検討でき、納得したうえで応募が可能です。。
【アンケート調査】履歴書の書き方に不安を感じている人は多い
ハタラクティブの調査「若者しごと白書2024」によると、就職・転職活動中の正社員の52.9%が履歴書や職務経歴書の準備が「非常に不安」または「やや不安」と答えています。
※回答者数:フリーター597 人 正社員551 人
非常に不安 | やや不安 | どちらともいえない | あまり不安ではない | 全く不安ではない | |
---|---|---|---|---|---|
フリーター | 27.8% | 31.7% | 19.8% | 13.7% | 7.0% |
正社員 | 21.8% | 37.7% | 19.8% | 13.4% | 7.3% |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書(p.41)2024」
半数以上の人が、履歴書や職務経歴書の内容や書き方に悩み、不安を感じていることが分かるでしょう。「志望動機が思いつかず履歴書が埋まらない…」「一人で就活・転職をするのは不安」という方は、就職・転職エージェントを活用するのがおすすめです。専任のアドバイザーが求人紹介だけでなく選考対策もサポートしてくれるので、志望企業に採用される可能性がより高まります。
志望動機の内容や面接での伝え方にお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは若年層の就職支援に特化した就職・転職エージェントです。経歴に自信がない方や未経験の仕事に転職したい方の支援を得意としています。
求人紹介はもちろん、志望動機の作成もサポートしますので、「何を書いたら良いのか分からない」とお悩みの方も安心です。模擬面接も実施していますので、面接官の前でも自信を持って志望動機を答えられるように対策できます。登録・利用料は無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
医療事務に就きたい方のお悩みQ&A
ここでは、医療事務に関するお悩みにQ&A方式でお答えします。医療事務の面接や志望動機の書き方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
行ったことがない病院への志望動機は?
事前の情報収集がポイントです。行ったことがない病院を志望しても問題ありませんが、応募先の価値観や職場環境を把握しておくのは必須といえます。そのうえで、どのような点に魅力を感じ、自分にマッチすると思ったのかを明確にしましょう。
情報収集のやり方については「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムで詳しく解説していますので、ご覧ください。
医療事務の面接でよく聞かれる質問は?
「志望動機」「医療事務を選んだ理由」「前職の経験」などがよく聞かれます。医療事務の志望動機は、未経験の方も適性をアピールできるチャンスなので、効果的に伝えられるように内容を工夫しましょう。
前職について聞かれたら、志望動機につなげて答えられると、好評価を受けられる可能性があります。「転職の面接で聞かれることが多い質問とは?対策のコツや回答例も紹介!」を参考に、受け答えの練習をしてみましょう。
医療事務の志望動機が思いつかないときは?
自己分析と企業研究を深めてみましょう。志望動機が思いつかないのは、自己分析が足りず就活の軸が曖昧なことが考えられます。また、企業研究が不十分で、応募先を選んだ理由が明確になっていないことも。転職成功のためにはどちらも大切なので、「就活の時間配分は?自己分析・企業研究にかかる期間や面接の長さを解説!」を参考に、ある程度時間を掛けて対策をしましょう。
医療事務の志望動機は短く書いても良い?
採用担当者が読みやすいように、志望動機を簡潔にまとめるのが大切です。しかし、志望動機が短過ぎると熱意が伝わりにくく、「志望意欲が低い」「ほかに第一志望がある?」と思われてしまいます。
どうしても志望動機が短くなってしまう場合は、このコラムの「医療事務の志望動機を書くために重要な4つのポイント」を参考に内容を膨らませてみましょう。志望動機の書き方が分からない人は、ハタラクティブにお問い合わせください。専任のキャリアアドバイザーが作成をお手伝いします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。