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大学院中退の履歴書はどう書く?学歴の正しい記載方法と就職の叶え方
更新日
この記事のまとめ
- 大学院中退の最終学歴は、大学卒業
- 大学院中退を履歴書に書く際は、課程を明確に記載する
- 大学院中退の理由は、前向きな内容なら履歴書に記載するのがおすすめ
- 大学院に在籍していた場合の履歴書には、卒業ではなく「修了」を使用する
- 1日でも早く行動を起こすことが、就職を叶えるコツ
大学院に進学しても、経済的理由や研究内容に対する熱意の低下など、さまざまな理由で中退を選ぶ方もいるでしょう。大学院であっても、途中で辞めているなら「中退」と履歴書に記載する必要があります。ただし、大学とは書き方が少し異なるので注意が必要です。
このコラムでは、大学院中退の正しい記載方法や就職を叶えるためのアピール方法をご紹介しています。就職を検討しているなら、確認しておきましょう。
大学院中退の最終学歴は?
大学院を中退した場合、修士課程・博士課程に関わらず最終学歴は「大学卒業」となります。下記で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
最終学歴とは
最終学歴とは、「その人が卒業した学校のなかで、最も高い水準の教育機関」のことで、「最後に卒業した教育機関」ではありません。
また、明確に「学歴」といえるのは、学位を取得している場合のみです。単に通っただけでは学歴とみなされないので、注意しましょう。教育機関の水準は、高い順から大学院>大学>専門学校>高校となります。
中退したあとは既卒になる
大学院を中退した場合の最終学歴は「大学卒業」となります。ただし、大学を卒業して時間が経過しているため、「大学新卒」には該当しません。大学院を中退した場合は、「大卒の既卒」として就活を行うことになります。企業によっては、大学卒業後3年以内は新卒として扱うといった特例を設けていることもあるようです。就職を検討しているなら、応募先企業の対応をしっかりと確認しておきましょう。
中退時の履歴書の書き方については、「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」のコラムでも詳しく解説しています。
大学院中退の履歴書の書き方
ひとくちに「大学院を中退した」といっても、どの段階で中退したかにより履歴書への記載方法は異なります。以下で自分がどのような場合に当てはまるかチェックし、履歴書に書くときの参考にしてみてください。
修士課程で中退した例
博士課程で中退した例
修業年限内に博士号を取らずに大学院を辞めた例
修士課程、博士課程中退など、それぞれの状況によって履歴書の書き方が異なることが分かったでしょう。より詳しい内容は、「履歴書の学歴はどこから書く?新卒・転職の中途採用で書き始めは変わる?」で解説しています。
大学院中退者が履歴書で気をつける3つのポイント
大学院中退を履歴書に記載する際に注意したいポイントは、「学歴は正しく記載する」「修了を使用する」「課程を明確に示す」の3点です。以下でそれぞれ解説します。
1.学歴は正しく記載する
大学院に限ったことではありませんが、履歴書には正しい学歴を記載しましょう。本来よりも良い学歴を記載するだけでなく、大学院に進学しているのに大卒とだけ書くことも、経歴(学歴)詐称です。発覚すれば、内定取り消しや懲戒処分の対象となる違法行為だと認識しましょう。
2.卒業ではなく「修了」と書く
大学までは「卒業」と記載しますが、大学院に限っては「修了」と書きます。これは、大学院が修士課程と博士課程に分かれており、履歴書にもそれぞれ別に記載するので、全課程を履修した「卒業」には該当しないためです。
また、博士課程を終えるのは非常に困難で、大学院を離れたあとに博士号を取得する例もあるようです。学校に所属していない状態で「卒業」を使用するのは不適切であることから、大学院は「修了」と表現します。在学中は「修了見込み」「卒業」を使用しないため、在学中も「卒業見込み」ではなく「修了見込み」と記載しましょう。
3.修士課程と博士課程を明確にする
大学院は修士課程と博士課程に分かれていることから、それぞれ別に記載するのが一般的です。前項で紹介した履歴書のように、修士課程と博士課程が明確に分かるように書きましょう。
学校によって名称が異なる場合もある
学校によっては、課程を「修士」「博士」とせずに、「博士前期課程」「博士後期課程」とする例もあります。さらに、分割せずにすべてを博士課程とする「一貫性博士課程」を採用する大学も。自分が所属する大学や課程の正式名称は、今一度確認しておきましょう。
より詳しく知りたい方は、「学士とは?修士や博士との違いと就活に与える影響を解説」も参考にしてください。
大学院中退の理由は履歴書に書くべき?
大学院の中退理由を書くか悩む場合もありますが、理由がネガティブでなければ記載して問題ないといえるでしょう。以下で詳しく解説します。
企業が知りたいこと
企業は、中退理由から「入社しても同じように途中で辞めないか」を確認しています。これを踏まえると、家庭の事情や経済的理由なら会社を辞める可能性は低いと判断され、マイナスな印象にはならないでしょう。
また、ほかにやりたいことが見つかったという意欲的な中退理由や、病気や怪我などのやむを得ない理由があるなら、企業側の理解を得るためにも事情を記載することをおすすめします。自分の病気や怪我、家族の介護などで中退した場合は、現在仕事をするうえでは問題がない点についても記載しましょう。
しかし、研究に飽きた、やる気がなくなったなどのネガティブな理由では「仕事も同じように飽きたら辞めるのか」と思われてしまう可能性があるので、記載しないほうが賢明です。
履歴書に中退理由を書くなら簡潔に
中退理由を履歴書に書く場合は、簡潔にまとめましょう。「家族が職を失って経済的余裕がなくなり、大学院を辞めて働くことになりました」のような詳細は必要ありません。履歴書の書き方については「履歴書の言葉遣いは重要!就活で注意すべき敬語の使い方を徹底解説!」を参照ください。
理由を書く場合の例
履歴書に中退理由を書く場合は、以下の画像を参照ください。
内定につながる3つのアピール方法
大学院を中退してから内定をもらうには、「中退後に行っていたことのアピール」「中退理由は前向きに伝える」「将来のビジョンや意気込みを述べる」の3点がポイントです。
中退という経歴は、就職活動を行ううえで必ずしも不利になるものではありません。企業側も、中退だけを理由に合否を決めることはないでしょう。就職活動の際は、以下のアピール方法を実践してみてください。
1.中退後の活動をアピールする
中退から就活まで時間が経過している場合は、「空白期間」の説明が必要になります。中退してから就活を始めるまでの間、どのような活動を行っていたのか、活動を通して学んだことや得たことは何か、といった内容をアピールしましょう。応募企業に関連する資格やスキルを取得するために勉強していたことなどを伝えられれば、入社意欲をアピールできます。ただし、嘘をついたりごまかすことは避けてください。
2.中退理由は前向きに伝える
中退理由は前向きに伝えてください。どうしてもネガティブな理由になってしまう場合は、中退したことをきちんと受け止め、反省している旨を述べましょう。大学院の中退理由の伝え方は「大学院中退の理由と就職活動で回答するときのポイント」をご覧ください。
3.中退の事実を認めて将来への意気込みを伝える
中退という経歴をネックに感じる方もいるかもしれませんが、大切なのは、中退後にどのような時間を過ごし、これからどうしていきたいのかということです。中退後に取り組んでいたことに加えて、「自分のこのような強みを活かして会社に貢献したい」という前向きな目標を伝えれば、プラスに評価されるでしょう。
大学院中退者の就活に関する詳細は、「大学院中退予定の就活ポイント」のコラムをご覧ください。
大学院中退者が就職を叶えるには
大学院中退者が就職するなら、1日でも早く行動することを心掛けましょう。就活は、年齢が若いほど有利になる傾向があるからです。
1日でも早く行動を起こす
就職市場において、若さは大きな武器になります。業務経験や就業経験がなくても、行動力や柔軟性、将来性に期待できる人材は、採用される可能性が高いでしょう。
大学院を中退した方は、ストレートで入学していても20代中盤です。中退の方は基本的に中途採用枠で就職活動を行うので、ライバルには社会人経験を持つ転職者もいるでしょう。年齢がネックになる前に、1日でも早く行動を起こすことが就職成功の鍵です。
就活を早めに行うべき理由は、「就職できる年齢に制限はある?早めに行動するべき理由や職探しのコツを解説」をご覧ください。
既卒3年以内なら新卒枠で応募できる企業もある
「卒業から3年以内なら既卒も新卒として扱う」といった制度を設ける企業もあるようです。大学院中退者は大学を卒業しているので、「大卒の既卒者」として就活を進められます。
ただし、上記の条件でいえば「大学を卒業してから3年以内」となり、大学院を中退していれば、残された期間は1~2年ほど。これも、早めに就活を行うべき理由の一つです。
既卒と新卒の違いについては、「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」をご覧ください。
就活で学歴が気になるなら就職のプロに相談しよう
就活をするにあたって中退の経歴が気になる場合、就職のプロに相談してサポートを受けるのも良いでしょう。相談先としておすすめなのが、既卒やフリーター、中退者向けの就職エージェントです。
就職エージェントとは、求職者と企業の間に立ち、就職活動をサポートする民間のサービス。主に、求職者が自分の希望やスキルに合った職場を見つける手助けを行います。求職者のキャリアカウンセリングをしたのち、求人紹介や履歴書や職務経歴書の作成支援、面接対策などを行うので、就活に不慣れな方にもおすすめです。
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大学院中退に関するQ&A
ここでは、大学院中退に関する疑問にQ&A方式でお答えします。
第三新卒という言葉を聞くのですが、どういう意味でしょうか?
第三新卒に明確な定義はありませんが、転職回数が多い人、もしくは卒業後に年齢を重ねた人を指すことが多いようです。第三新卒が就職活動を成功させるには、自己分析やキャリアの振り返りが重要といえます。
第三新卒に関して詳しく知りたい方は、「第三新卒って何?就職や転職はどのように進めれば良い?」をご覧ください。
大学院の中退は将来に響くでしょうか?
進路が明確であれば、大きな問題はないといえます。一方、人生設計が曖昧な状態で中退してしまうと、その後のキャリアに響く可能性はあるでしょう。大学院を中退する際は、今後の進路をよく考えたうえで行動することが大切です。
詳しくは、「大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!」でも解説しています。
大学院を中退すると就職できないのでしょうか?
そのようなことはありません。大学院中退後は、既卒や第二新卒として就職活動をするのが一般的です。大学院中退後の就職活動を成功させるには、できるだけ早く行動を起こすのがポイント。大学院中退者が就活を成功させるためのコラム、「大学院を中退したら就職できない?就活を成功させる7つのポイントを紹介」も参考にしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。