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専門学校卒は学歴になる?履歴書の書き方や例を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 専門学校卒業は、「認可校」であれば履歴書の学歴欄に記載できる
- 大学と専門学校どちらも卒業している場合の最終学歴は「大卒」になる
- 履歴書の学歴、職歴欄に記載する学校名や会社名は略さず正式名称で記載する
- アルバイトの経験も履歴書に記載して問題ない
- 専門学校含む学歴をはじめ履歴書の書き方に迷ったらエージェントに相談するのも有効
専門学校を卒業して就活をはじめる際、履歴書をどのように書けば良いか迷う方もいるでしょう。国や自治体に認可されている専門学校であれば、学歴欄に正式名称や入学・卒業年月を記載します。その際、日付の西暦・和暦を統一することも大切です。
このコラムでは、履歴書における学歴の書き方のポイントや中退、休学などをした場合の記入例も紹介。職歴やその他履歴書にある項目の書き方もまとめたので、参考にしてみてください。
専門学校卒業は学歴になる?
結論からいうと、一般的な専門学校卒業は学歴に含まれます。ただし、国や自治体に認可されている「認可校」でなければ、履歴書に学歴として記載することはできません。
以下で、通っていた専門学校が学歴として記載できるかどうかについて解説するので、履歴書を書く前に確認しておきましょう。
学歴に記載できるのは「認可校」
専門学校には「認可校」と「無認可校」があり、履歴書の学歴に記載できるのは「認可校」の場合です。
「認可校」とは、国や自治体などの公的機関に認可された専門学校のこと。主に以下のような条件を満たしている必要があります。
・年間の授業時間が800単位時間以上
・学生数40人以上
・修業年限1年以上
上記のような要件を満たしておらず、公的機関に認可されていない「無認可校」である場合は、履歴書に書けないので注意しましょう。
「認可校」と「無認可校」を見分けるには?
専門学校の「認可校」と「無認可校」を見分けるためには、学校名を確認してみるのが有効です。
「認可校」の場合、「△△専門学校」というように、学校名に「専門学校」と入れることが可能。一方、「無認可校」である場合は、公的機関から認可を受けていないため、学校名に「専門学校」と入れることはできません。
そのため、学校名が「△△専門学校」ではなく「××学院」や「××アカデミー」などの場合は、無認可校の可能性があるため注意する必要があります。学歴として記載できるのかどうか判断に迷う際は、直接学校に確認してみるのが確実でしょう。
最終学歴は「最も高い学歴」のこと
最終学歴とは、最後に通った教育機関ではなく「最も高いレベルの学歴」のことです。たとえば大学卒業後に専門学校を卒業した場合、学歴欄の最後には専門学校の卒業歴を記入しますが、最終学歴は「大学卒業」となります。
なお、専門学校卒の場合、短期大学や高等専門学校(高専)などとほぼ同程度の学歴だと判断されることが一般的です。そのため、専門学校のほかにも上記のように複数の学歴を持つ場合、最終学歴に記入するのは直近の卒業歴となるでしょう。
履歴書の書き方の基本
履歴書を書く前に、まずは書き方の基本を押さえておきましょう。
ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
最初の行に「学歴」と記入する
履歴書の学歴欄の1行目には、中央に「学歴」と記入し、次の行から学歴を記入しましょう。履歴書では学歴欄の記載が「学歴・職歴」となっている場合も多いため、「学歴」の記載であることを示すために記入します。
このとき、なるべく中央に「学歴」と記載することで、採用担当者から「細部にも気が配れる」として良い印象をもってもらえるでしょう。
日付の西暦・和暦は統一する
履歴書に日付を記載する場合、日付の西暦・和暦は統一して記載しましょう。西暦で書く場合は「20××年」、和暦であれば「令和××年」ですべて記入します。
また、学歴欄だけではなく、履歴書の提出日の日付もあわせて西暦・和暦を揃えるようにしてください。
履歴書の学歴欄の書き方については「履歴書の学歴欄の書き方とは?基本的なマナーや注意点を紹介!」のコラムでも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
正式名称で省略せずに書く
履歴書に学校名を書くときは略称を使用しないのが基本です。「高校」の場合は「高等学校」という正式名称で記載しましょう。学校名に旧字が入っている場合は、履歴書に書く際も旧字を使います。
高校の学歴は、「○○市立○○高等学校 普通科」というように科までを書くのが基本。専門学校の学歴を書く場合も、「○○専門学校○○専門学部○○コース」のように、科やコース名まで正確に記載します。
なお、専門学校とは各都道府県知事の認可を受けた学校のこと。無認可の学校は学歴とは認められないため、「学習歴」として記載するか、資格欄に書き込んでおくと良いでしょう。
学歴は高等学校から記載する
履歴書の学歴は高等学校から記載し、つづけて専門学校の学歴を書きましょう。また、「高校」と省略して記入せず、正式名称で「高等学校」と記入するのが原則です。
省略して記載すると採用担当者からマナー違反と捉えられる可能性もあるため、注意して記入しましょう。
入学と卒業は書く欄を分ける
履歴書の学歴欄で入学と卒業を記入する際は、書く欄を分けてそれぞれ記入しましょう。
また、「入学」「卒業」の文字は学校名との区別をつけるため、学校名にそのまま続けて記入せず、少しスペースをあけて記載します。その際、特に「卒業」の記載を忘れてしまうと、中途退学と勘違いされてしまう可能性もあるため、どちらも省略せずに記入しましょう。
称号の書き方に気をつける
専門学校を卒業した場合、得られる称号は「専門士」となります。大学を卒業した際に得られる「学位」とは異なるため、誤って「最終学位」と使用しないように注意が必要です。
学歴の詐称はNG
学歴を偽って記載することはマナー違反であり、採用担当者からの信頼を損なうリスクもあるため、正しく学歴を記入することが大切です。また、意図的ではなく、誤って入学や卒業の年月を記入してしまった場合でも学歴詐称と捉えられてしまう恐れがあります。履歴書を書く際には、間違いのないように、見直しも忘れずに行うことを意識しましょう。
学歴詐称が就活に与える影響については「学歴詐称は犯罪になる?バレたときの責任や転職活動への影響とは」をご一読ください。
専門学校の学歴に関する履歴書の書き方例
ここでは、履歴書の学歴欄の基本的な書き方とともに、状況別の書き方もあわせて解説します。学歴欄を正しく記入し、書類選考対策をしっかり進めましょう。
専門学校を卒業
専門学校を卒業した場合、入学・卒業年月を記入し、学歴は以下のように記入しましょう。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 卒業
以上
学校名や学部・学科などは省略せずに正式名称で記入します。また、学歴を記入した次の行には、右詰めで「以上」と入れるようにしましょう。
専門学校を中退
専門学校を中途退学した場合は、学校名のあとに「中途退学」と記入します。中途退学の理由を書く必要はありません。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 中途退学
以上
中途退学した場合の履歴書の記入方法は「中退歴は履歴書に書く?書かない?学歴詐称による影響と書き方の工夫」のコラムで詳しく解説しているので、チェックしてみてください。
専門学校を途中で休学
専門学校を休学した場合は、学歴欄に休学した時期や理由を明記しましょう。なお、体調不良で休学した場合、回復し業務に支障がない旨も記載することで、企業側の採用への安心感につながるといえます。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 休学(病気療養のため)
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 復学(完治し復学)
以上
転校や学部変更
転校や学部変更をした際にも、学歴欄に記載する必要があります。
転校の場合
転校前の学校への入学を記載し、次の行に転入先の学校名を記入してください。転入後の学校名の後ろには、「転入学」と記入します。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
××専門学校 △△学科 転入学
××専門学校 △△学科 卒業
以上
学部や学科変更の場合
学部や学科を途中で変更した場合、変更後の学部・学科名の後に「転学部」または「転学科」と記入します。学部や学科変更の理由は記入する必要はありません。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 △△学科 転学科
◎◎専門学校 △△学科 卒業
以上
転校した際の履歴書への記入方法については「履歴書における転校歴の書き方は?高校や大学などパターン別で解説!」でも解説しています。こちらもあわせてチェックしてみてください。
在学中
専門学校に在学中である場合は、学校名のあとに「卒業見込み」と記入しましょう。インターンの履歴書に書く場合は「在学中」と記入する人もいますが、就職活動で提出する場合は「卒業見込み」と記載するため注意が必要です。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 卒業見込み
以上
専門学校を退学の場合は最終学歴に含まない
専門学校を退学した場合は、正式な「最終学歴」とはみなされません。そのため、退学前の卒業歴が「最終学歴」となります。
「専門学校卒業は学歴になる?」で先述したように、最終学歴とは「最も高い教育機関を卒業した経歴」を指すため、退学の場合は「高等学校卒業」が最終学歴です。
履歴書には退学も記入する
履歴書を書く際には専門学校を退学したことも記入しておくことがおすすめです。履歴書には書きにくいと感じるかもしれませんが、高校卒業後の期間に空白期間があったと捉えられるよりは印象が良くなる可能性が高まります。
面接で退学理由を聞かれた際には、正直に答えることが大切ですが、ポジティブなイメージに変換して伝えるように工夫することも忘れないようにしましょう。
面接で退学の理由を聞かれた際に、どのように回答すれば良いか不安な方は「大学中退は面接の自己紹介で伝えるべき?回答の例文や対策を紹介」のコラムで詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。
退学の場合の記入例
専門学校を退学した場合は、学校への入学を記載し、次の行に学校名と「中途退学」を記載するようにしましょう。
<例>
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 入学
◎◎専門学校 □□学科 △△コース 中途退学
以上
退学理由がやむを得ない事情だったり、ポジティブな理由だったりする場合は、「中途退学」と記載した次の欄に記載することをおすすめします。たとえば、「健康上の理由により中途退学」や「語学留学のため中途退学」など。反対に、「単位を落とした」などネガティブな理由は避け、記載するとしても「一身上の都合」という書き方に留めておきましょう。
退学理由は必ず記載しなければならないわけではありませんが、やむを得ない事情やポジティブな理由であれば、採用担当者からの納得を得られる可能性があります。
専門学校卒業後に職歴がある場合の履歴書の書き方
専門学校を卒業後に就職した経験があれば、職歴欄に記載します。また、応募した企業で活かせるアルバイトを行っていた場合は、そちらも記載するのがおすすめです。
以下で、職歴やアルバイト経験がある場合の履歴書の書き方を確認しましょう。
職歴の書き方
専門学校を卒業後に就職した経験があれば、職歴欄に時系列で会社名を記載します。会社名も学校名と同様に正式名称で書くように注意しましょう。
会社名と併せて業種配属先と従業員、簡単な職務内容を記載します。その際、応募企業と関係がある職務内容がある場合は、強調して書くことがポイントです。
また、同じ会社内で部署の異動があった場合も、異動年月と部署名を記載した方が良いでしょう。
最終行は「現在に至る」と書き、次の行で「以上」を右詰めで記載します。
応募先で活かせるアルバイト経験があれば記載しておく
応募先で活かせるアルバイト経験があれば、記載しておくのがおすすめです。
「職歴として認められるのは正社員だけなのだろうか?」と疑問に思い、アルバイトの経験を記載しなかったという方もいるかもしれません。
職歴といえば一般的には正社員を指すことがほとんどですが、アルバイトや派遣社員などの経歴が応募先企業の仕事内容に活かせる場合、就活で有利になる可能性があります。ほかにも、アルバイトとしての勤続年数が長かったり、アルバイト経験で身につけたスキルがアピールできたりする場合も、記載しておくと良いでしょう。
また、学歴や職歴の間に空白期間があると、採用担当者に「この人はこの期間中何をしていたのだろう?」と疑問を抱かれてしまう可能性もあります。そうならないためにも、アルバイトの経歴も積極的に書くのがおすすめです。
その他履歴書にある項目の書き方
学歴欄、職歴欄以外にも履歴書には書き込むべき項目があります。空白があると「意欲がない」ととられてしまう場合もあるため、必ずすべての欄を埋めるようにしましょう。
免許・資格欄
免許、資格ともに必ず正式名称で記載します。持っている資格が多い場合、応募先の仕事と関連性の薄いものは省きましょう。
英語関連の資格や運転免許は、多くの企業で評価の対象となるようです。
本人希望欄
どうしても譲れない条件がある場合は、本人希望欄にその旨を書き入れましょう。あまりにも多くの条件を並べると、「傲慢な人」と思われる恐れもあるので、給与や勤務地についての希望は、特別な事情がない限り書かないのが無難です。
基本的には「貴社規定に従います」と書き込みましょう。
趣味・特技
仕事に関連する特技や、面接で話のきっかけになりそうな趣味を書くのがおすすめ。
人柄を伝えられる項目でもあるため、単に「マラソン」と書くのではなく、「マラソン(毎年1回フルマラソンに挑戦しています)」など、具体的な活動を書き込むと良いでしょう。
志望動機・自己PR
履歴書の中でも採用担当者が特に注目する項目です。どの企業でもいえる内容は「使いまわし」と思われる可能性があるので避けましょう。
志望動機は応募先企業だからこそいえる内容を心がけ、自己PRでは応募先企業の仕事で活かせる強みを伝えます。
志望動機をどのように伝えれば良いか悩んでいる方は「履歴書の志望動機の書き方とは?例文とともに重要なポイントを解説」のコラムもご覧ください。
履歴書の書き方に迷ったらエージェントに相談してみよう!
就職活動にあたって履歴書の書き方に迷ったときは、就職エージェントに相談してみるのがおすすめです。専門学校を卒業してもなかなか就職が決まらず悩んでいる場合は、履歴書などの応募書類の書き方から応募先の企業研究、そして面接対策などについて見直してみる必要があるかもしれません。
そこで、就活アドバイザーを積極的に活用してプロのアドバイスを取り入れることをおすすめします。
就職エージェントでは、専任の担当者がマンツーマンで求人情報の紹介や履歴書の書き方、面接の対策などをサポートしてくれるサービスです。一人で迷ってしまう前に、エージェントを活用して確実に就活を進めましょう。
ハタラクティブでは、専門学校卒の方の就職を積極的にサポートしています。若者の就職に関する経験が豊富なキャリアアドバイザーが在籍し、利用者の方のニーズに応じた就職サポートを提供。
就活アドバイザーは、履歴書の書き方はもちろん、専門学校卒の就職活動に役立つアドバイスができるので、早めのご相談がおすすめです。サービスはすべて無料で使えるため、ぜひお気軽にご相談ください。
履歴書の学歴欄や専門学校卒の書き方に関するQ&A
「履歴書の学歴欄には専門学校を書くべきか」「中退したときはどうすれば良いのか…」。
ここでは、専門学校に通った方が履歴書を書くときの疑問にお答えします。
専門学校の卒業は学歴になるのですか?
専門学校は、高校や大学と同様に学歴になります。そのため、専門学校に行った経歴は必ず履歴書の学歴欄に記載しましょう。なお、夜間の専門学校も学歴に含まれます。
履歴書には、入学・卒業年と正式な学校名を記入しましょう。記載がないと「学歴詐称」とみなされる恐れがあるため気をつけてください。
履歴書の書き方は「履歴書の学歴欄。専門学校を卒業した場合の書き方は?」にも掲載しています。
大学卒業後に専門学校に行った場合、最終学歴は専門学校になりますか?
その場合、最終学歴は大学になります。
最終学歴とは、通った学校の中で最も教育水準が高い機関を指すため、必ずしも最後に通った学校が最終学歴になるとは限りません。履歴書に書く学歴は時系列順に記載してください。大学卒業の後に、専門学校の入学・卒業を記載しましょう。
最終学歴について詳しく知りたい方は、「専門学校は最終学歴に入らない?履歴書の書き方や注意点をご紹介」をご覧ください。
専門学校を中退した場合も履歴書に書く必要がありますか?
中退であっても、専門学校に行った経歴は学歴欄に記載します。
「学校法人△△学園△△専門学校△△専門学部△△コース 中途退学」のように記載してください。さらに1行下に、「親の介護のために退学」「家庭の経済的な事情のために退学」「進路希望の変更のために退学」といった理由を書き添えると良いでしょう。学業不振といったネガティブで説明しにくい場合は、「一身上の都合により退学」と書けばOKです。
語学スクールやカルチャースクールなどは学歴になるのですか?
語学スクールやカルチャースクールなどは学歴に該当しないものです。
大学や専門学校以外にも学校はありますが、基本的に都道府県知事の認可がない学校は学歴と認められません。自動車教習所や職業訓練学校も学歴に入らないので注意してください。
ただし、これらの機関で学んだことを自己PR欄などでアピールするのは問題ありません。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。