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買い手と売り手って?それぞれの市場状況での就職・転職活動の注意点
更新日
この記事のまとめ
- 買い手市場とは、求職者の数よりも採用したい企業の数のほうが少ない状況
- 売り手市場とは、求職者の数よりも採用したい企業の数のほうが多い状況
- 2023年はコロナ禍で悪化した雇用情勢が少しずつ回復していると考えられる
- 買い手市場のときは視野を広げて応募数を増やすことがおすすめ
- 買い手市場で就職・転職をする際は自分の市場価値を高めることが大切
買い手市場という言葉を就活のなかで耳にすることはあるものの、意味をあまり理解できていない方も多いのではないでしょうか。買い手市場とは、求職者の数よりも採用したい企業の数のほうが少ない状況を指します。このコラムでは、そうした状況で効率的に就活を進めるポイントや、市場価値を高める方法について紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
買い手市場と売り手市場とは
商品を買う側は「買い手」、商品を売る側のことを「売り手」と呼びます。就職や転職活動の場で使われる場合は、採用する企業側を「買い手」、求職者側を「売り手」と表現します。「買い手市場」とは、就職したい求職者の数よりも採用したい企業の数のほうが少なく、企業にとって優位な状況のことです。一方で、「売り手市場」は、求職者の数に対して採用したい企業の数のほうが多く、求職者側が優位な状況といえます。「自分という商品」を売ると考え、売る(求職者)側にとって優位な状況が「売り手市場」、商品を買う(採用する)立場である企業側に優位な状況が「買い手市場」という覚え方を頭に入れておきましょう。
買い手市場か売り手市場かは時代によって変動する
就職市場は経済状況の影響を大きく受けて変動します。過去の事例でいうと、バブル経済時代が分かりやすいでしょう。バブル経済下では売り手市場が続いていましたが、バブルが崩壊すると就職氷河期が訪れ、買い手市場が続きました。この事例から分かるように、就職市場は常に変動を繰り返しています。
就職市場状況は「有効求人倍率」で判断される
売り手市場か買い手市場か、現在の市場状況を確認するには「有効求人倍率」をチェックしましょう。「有効求人倍率」とは、仕事を求める人の人数に対する有効求人数の比率のことを指します。これは、求職者1人に対して、何件の求人があるかを示す指標です。有効求人倍率が高ければ「売り手市場」、低ければ「買い手市場」と考えられます。有効求人倍率について詳しく知りたい方は、有効求人倍率の計算式なども紹介してる「有効求人倍率をわかりやすく解説!年度ごとの推移や職種別の値もご紹介」をぜひご一読ください。
現在の就職市場について
2023年1月31日に厚生労働省から発表された「一般職業紹介状況(令和4年12月分及び令和4年分)について」によると、2022年平均の有効求人倍率は1.28倍で、前年と比較して0.15ポイント上昇と雇用情勢はやや回復している結果でした。2021年から続いている新型コロナウイルスの影響による雇用情勢の悪化は、少しずつ軽減しているといえるでしょう。その後、2023年8月1日に発表された「一般職業紹介状況(令和5年6月分)について」では、2023年6月の有効求人倍率は1.3倍となり買い手市場から、わずかに売り手市場に近づいている状況です。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和4年12月分及び令和4年分)について
一般職業紹介状況(令和5年6月分)について
買い手市場での就職・転職活動の注意点
買い手市場の場合、応募できる求人が少なく転職期間が長引く恐れもあります。市場状況を確認したうえで、買い手市場という状況に合わせた転職活動を行いましょう。
企業の動向を調べる
買い手市場のときには、企業によっては新卒採用や未経験採用、大規模な採用を行わず、求人数が減ってしまう傾向があります。そもそも応募できる求人が少ないうえに、採用人数も少なく、狭き門となりなかなか内定に至らないこともあるようです。買い手市場のときはそうした状況に陥りやすいことを念頭に置き、不採用が続いても落ち込まずに就職活動を続けることをおすすめします。一方で、買い手市場のなかでも採用を行っているような企業は、不景気の中でも業績を伸ばせたり、人材に投資できたりする優良企業であるとも考えられます。企業の動向を確認することで、優良企業への就職の可能性も広がるでしょう。
視野を広げて応募数を増やす
買い手市場の際は、前述のように求人数が減って内定獲得が難しくなります。そのため、どのような条件・職種の企業に就職したいかという軸を明確にしたうえでなるべく多くの求人に応募しましょう。就活の軸についてや、その決め方については「就活の軸の決め方を解説!考え方や答え方の例文を確認しよう」にて紹介していますので、参考にしてみてください。
買い手市場だけじゃない!売り手市場でも注意が必要
売り手市場の場合、企業の選択肢が多く、比較的内定を獲得しやすい傾向にあります。しかし、安易に決めてしまうと入社後のミスマッチの恐れも。市場状況を確認したうえで、売り手市場という状況に合わせた転職活動を行いましょう。
企業の動向を調べる
売り手市場では、採用を行う企業が増えるため、応募先の選択肢が増える傾向にあります。そのため、早い段階で内定を獲得したり、複数の内定を得たりする学生も多いです。そうした周りの状況に焦ると、内定欲しさに就職の軸がぶれてしまう恐れも。選択肢が多いからこそ慎重に活動をする必要があります。
慎重に企業選びを行う
先述のように、売り手市場では求人数が多く、企業の選択肢も豊富。そのため、自己分析や企業研究の準備が不十分なまま、知名度や給与条件などに惹かれて入社してしまう学生も多いようです。しかし、そうなると企業とのミスマッチが生じ、結局転職をせざるを得ない状況になりかねません。自己分析や企業研究を行い、就職の軸をしっかり定めたうえで慎重に企業選びを行いましょう。売り手市場での就活の進め方については「売り手市場の就活は楽勝?求職者にとってのメリットとデメリットを学ぼう」のコラムでも紹介していますので、こちらもぜひご参照ください。
買い手市場で転職をする際は市場価値を高めることが大切
買い手市場という求職者にとって不利な状況で就職をする際には、自分が市場価値の高い人材になることが重要です。就職における市場価値とは、「求職者を商品とした際に、企業からみた価値」のことを指します。市場価値の高さというのは、スキルや資格、経験などを持ち「企業からの需要が高い」ということです。
市場価値が高い人材になるには
市場価値が高い人材になるためには、自分の市場価値を把握したうえで資格の取得をするなど、足りないスキルなどを補っていく必要があります。
自分の市場価値を把握する
市場価値を高めるためには、今現在の自分の市場価値を把握するところから始めましょう。そのために行う必要があるのは、スキルや経験の棚卸しです。社会人経験が浅い人は、知識や経験だけでなく、人脈や特技、人間性なども含めて振り返ってみましょう。また、希望する分野の企業ではどのようなスキルが求められるかを知るために、転職エージェントに相談するのもおすすめです。転職エージェントを活用すれば、市場のトレンドをいち早く知ることもできます。
ポータブルスキルを高める
ポータブルスキルとは、業種や職種、時代背景など特定の要素にとらわれないスキルのこと。たとえばロジカルシンキングやコミュニケーションスキル、真面目さや積極性、問題解決能力などが当てはまります。書籍などの学習では身につきにくいため、学ぶ際は実際の仕事上もしくはビジネススクールが良いでしょう。
資格の取得を目指す
対外的にスキルを証明できるため、資格を取得するのも1つの手です。希望する職種や業種、業界において現在求められている資格かどうかをチェックしたうえで取得する資格を選択するようにしましょう。
買い手市場で「なかなか就職先が見つからない」という状況はもちろん、売り手市場でも「今の内定先で本当に良いのか…」と就活には悩みがつきものです。1人で行う就活に不安を感じている方は、ぜひハタラクティブまでご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。