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ニートとフリーターの違いとは?就職に向けてできることと行動を起こすコツ
更新日
この記事のまとめ
- ニートとフリーターの違いは働いているか否か
- ニートとフリーターの就活における違いは働いた経験の有無
- ニートとフリーターは定義が違うものの、金銭的に不安定な点は共通している
- ニートやフリーター状態が続くと、金銭面だけでなくスキルや社会的信用にも影響が出る
- ニートやフリーターから正社員就職を考えたら、まずは自己分析から始めよう
ニートとフリーターの違いは、簡単にいうと働いているか否かです。このコラムでは、ニートやフリーターの方向けに、それぞれの具体的な違いや定義を詳しく解説します。
また、ニートやフリーターを続けることで起こるデメリット、正社員就職に向けて行いたいこともまとめました。就職は考えているけど何から始めたら良いかわからない、という方の参考になれば幸いです。
ニートとフリーターの違い
ニートとフリーターの大きな違いは「働く意思があるかどうか」「働いているか否か」です。ニートは無職かつ働く意志を持たないのに対し、フリーターは無職の状態であっても働く意思がある人やアルバイトまたはパートで働いている人のことを指します。
ニートとフリーターの違いについては「無職とフリーターの違いは?将来のために有効的に時間を使おう!」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてください。
就活におけるニートとフリーターの違いは?
ニートとフリーターの違いを就職活動の場合に当てはめると、働いた経験があるかないかです。「今は無職だけど前は働いていた」という方もいるようですが、働いた経験があれば、まったく就業経験がないニートよりも就職活動で有利になりやすいでしょう。
フリーターは、アルバイトやパートでの経験を通して身につけた知識やスキルを自己PRに活用できます。一方、ニートかつ就業経験がないと、採用担当者に仕事への意欲や継続性、社会人としての基礎スキルを不安視される可能性があるでしょう。
ニートの方が目指しやすい職種や正社員になる方法は、「ニートから正社員を目指そう!受かるための方法やおすすめの仕事を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
ニートフリーター、ひきこもりの違い
厚生労働省はひきこもりの定義を「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外 での交遊など)を回避し,原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態」としています。
つまりは、ニートとひきこもり、フリーターの違いは「社会に参加する姿勢」です。フリーターは働く意志があり、実際に就業している人です。ニートは働く意思がなくても、外に出かけている点がひきこもりと異なります。
参照元
厚生労働省
10代・20代を中心とした「ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン
ニートの定義
ニート(NEET)は、「Not in Education, Employment or Training」の頭文字をとった言葉。イギリスで生まれた概念で、厚生労働省発行の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」ではニートの対象年齢を「15〜34歳」とし、定義を以下のように定めています。
- ・仕事をしていない人
- ・家事を行っていない人
- ・通学をしていない人
- ・就業意欲のない人
つまり、職業訓練中あるいは求職活動中の人は、無職の場合でもニートとは呼びません。
参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究
ニートになる主な原因
ニートになる原因は人によって異なるものの、受験や就職活動といった大きな場面での挫折や人間関係、家庭環境などが挙げられるようです。ニートが抱える問題についてより詳しく知りたい場合は「若者のニートが増える理由とは?解決策や就活を始める方法も紹介」のコラムをぜひチェックしてみてください。
フリーターの定義
フリーターとは「フリーアルバイター」という造語から派生して生まれた言葉です。厚生労働省は、「若年者雇用に関する参考資料」のなかで、フリーターとなる対象年齢を「学校を卒業している15〜34歳(女性は未婚者であることも含む)」とし、定義を以下のように定めています。
- ・パートやアルバイトとして仕事をしている人
・仕事や家事、通学をしていないかつアルバイトやパートの仕事を探している人
・失業中かつアルバイトやパートの仕事を探している人
現在働いていなくても、意欲があり求職活動を行っていればフリーターに分類されるのがポイントです。
参照元
厚生労働省
トップページ
フリーターになる原因
フリーターになる原因は人によりさまざまですが、「仕事に責任を持ちたくない」「正社員としてやりたいことがない」など、ニートとは少し異なるケースが多いようです。また、「就職活動をしたけどうまく行かなかった」「どうしてもやりたいことがあるから自由のきくフリーターを選んだ」といった理由もあるでしょう。
フリーターの利点については「フリーターの利点って何?正社員を目指す方法もあわせてご紹介」で紹介しているので、読んでみてください。
ニートやフリーター、 無職の違いは?
無職は一般的に「定職についていない全ての人」と定義されています。年齢や働く意思を問わない点がニートと異なる部分です。たとえば、仕事を辞めて転職中の人や職業訓練に通っている人は「無職」になります。なお、主婦や学生などは働いていなくても、無職と表さないのが一般的です。同様に、家事手伝いもニートには含まれません。詳しくは「家事手伝いとニートの違いは?就活のコツや空白期間の伝え方を解説」のコラムをご覧ください。
世間体から見たニート・フリーターに対する印象
ニート・フリーターに対する世間からの見方は、ニートやフリーターになるまでに至った過程や理由によって変わるでしょう。肯定的な見方と否定的な見方について解説していきます。
ニートやフリーターに対しては否定的な意見が多い
世間では、ニートやフリーターに対して否定的な見方をするのが一般的です。どうしても「働いていない」「責任の少ない仕事をしている」といったイメージが先行してしまうため、関連して「自分に甘い」「働く意欲がない」といった印象が付くことに。もちろん、理由があってニートやフリーター状態を選んでいるケースもありますが、詳細が分からなければネガティブに捉えられてしまうのが実情でしょう。
努力するニートやフリーターは肯定的な見方も
ニートやフリーターであっても、必ずしも悪印象を抱かれるわけではありません。「学生時代の就職活動がうまくいかず無職になった」「叶えたい夢があってアルバイトを続けている」など、人によってニートやフリーターになった理由は異なるからです。
「フリーターの現状とは?企業から見た立ち位置や正社員との違いを解説!」では、企業側からみたフリーターのプラス評価ポイントも解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
ニートやフリーターの経済面における不安定さは同じ
ニートとフリーターの意味に違いはあるものの、世間は両者に対して「経済的に不安定」と考える傾向があるでしょう。フリーターは、アルバイトの契約が更新されないと仕事を続けられず、収入がなくなってしまいます。ニートの場合、無職なのでそもそも収入がなく、親族の支援や貯金で生活を送っているはず。経済的に余裕がある状態とはいえないでしょう。
経済的な不安定さに不安を覚える方は、雇用や収入が安定している正社員を目指すことをおすすめします。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
ニートやフリーターを続けると生じるデメリット
ニート・フリーターの状態が続くと、正社員として同じ期間働いた場合に比べて、金銭面で大きなデメリットが生じやすくなります。また、非正規雇用はスキルアップの機会が少ないため、年齢に即した経験やスキルが身につかないことも。年齢を重ねても社会的信用を得にくくなることも、ニートとフリーターの問題点といえるでしょう。
ニートやフリーターを続けると生涯年収に差が出る
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、正社員と正社員以外(男女計)の平均賃金には、約11万円の差があります。
- ・正社員:33万6,300円
- ・正職員以外:22万6,600円
上記の差を見ると、基本的に正社員の方が生涯年収が高くなるといえるでしょう。正社員と正社員以外の年収差は、ひと月11万円の差で計算すると12ヶ月で132万円、10年間で1,320万円の差が生まれます。
正社員は定期的に昇給やボーナスをもらう機会があるのに対し、アルバイトとして働くフリーターは時給アップやボーナスをもらう機会が少ないのが一般的。給料が上がりやすい面を考慮すると、正社員の方が経済的メリットが大きいといえます。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
ニートやフリーターはスキルアップするのが難しい
アルバイトやパートの人は基本的に正社員よりも薄給なため、あまり重要な仕事を任させられない傾向にあります。そのため、スキルアップを図るのが難しいのが現状です。
正社員であれば、勤務年数や経験を重ねるほど重要な仕事を任せられるため、スキルアップに適した環境で働けます。また正社員の場合、最初は研修からスタートすることも多く、知識の習得から着実に行えるのもメリットです。こうした環境から見ても、正社員の方が成長しやすいでしょう。
年齢を重ねるほど正社員就職が難しくなる
正社員就職は、年齢が高くなるほど求められる経験やスキルが高くなるため、挑戦すること自体が難しくなる可能性があります。特に30代を過ぎると、マネジメント経験や専門性を強く問われることに。正社員就職を検討しているなら、将来性を見込んで採用されやすい20代のうちがおすすめです。
ニートやフリーターは社会的信用を得にくい
ニートやフリーターは、正社員に比べて社会的信用を得にくいというデメリットもあります。正社員として働くと、基本的に毎月給料が一定であるため、収入が安定しやすい傾向です。そのため社会的信用を得やすく、クレジットカードや賃貸契約の審査も通りやすくなります。
一方で、ニートやフリーターの人は収入が変動的で安定しないと認識されやすく、車や家のローンを組む際は、審査に通りにくい可能性も。社会的信用度が低いことで、ライフプランの選択肢が狭まってしまう場合があるでしょう。
「ニートの社会への影響や問題点とは?定義やフリーターとの違いも解説」ではニートの社会への影響や問題点を解説しています。合わせてチェックしてみてください。
ニートやフリーターが正社員を目指す5つの方法
ニート・フリーター状態から就職を考えたら、まずは自己分析から始めましょう。自己分析をすることで自分の特性や考え方が明らかになるため、応募先企業を絞り込めます。働くこと自体に不安を感じているニートの方は、正社員就職の前にアルバイトとして働くのもいいでしょう。
ニートやフリーターが正社員を目指す方法
- ニートやフリーターの就活は自己分析から始める
- ニートであればまずアルバイトをする
- フリーターであればアルバイト先で正社員を目指す
- ニートやフリーターとして働いている間に資格をとる
- ニートやフリーターの就職活動は第三者に相談する
1.ニートやフリーターの就活は自己分析から始める
就職活動の第一歩は自己分析です。自己分析を通して自分の強みや弱みを把握すると、働くうえで譲れない条件が明らかになるでしょう。
自己分析は、過去に経験したことを思い出すところから始まります。特別なことではなく、日常的に行っていることで問題ありません。今まで頑張ってきたことやつらかったこと、楽しかったことなどをできる限り書き出しましょう。
印象的なエピソードが思い浮かんだら、「なぜ達成できたのか」「なぜ感動したのか」「なぜ問題を解決できたのか」など、その出来事を深掘りします。「なぜ」と問い続けながら自分の行った行動に対する理由を見出すと、価値観や自分の強み・弱みが明らかになるためです。自己分析の結果が分かったあとは、その結果を仕事選びの軸へ反映させたり、企業へのアピール内容に盛り込んだりしましょう。
自己分析の具体的なやり方は「自己分析の方法をご紹介!就活や転職に役立てよう」のコラムでも紹介していますので、参考にしてください。
2.ニートであればまずアルバイトをする
いきなり正社員目指すことに抵抗があるニートの方は、アルバイトから始めてみるのもおすすめです。アルバイトは正社員に比べて雇用のハードルが低いため、比較的気軽に「社会で働く」ことを経験できます。
また、アルバイトは未経験職種へのチャレンジや働く時間の調整もしやすいのがメリットです。「あまり長時間働きたくない」「肉体労働は苦手」など、譲りたくない条件から絞ると仕事を選びやすくなるでしょう。
3.フリーターであればアルバイト先で正社員を目指す
アルバイト先が正社員登用制度を導入している場合、上司に正社員になりたい旨を相談しましょう。正社員登用制度を設けている場合は、選考にチャレンジできる可能性があります。アルバイト先であれば、仕事内容や職場の雰囲気も分かっており、業務理解もできているので採用後のギャップが生まれにくいのがメリットです。
ただし、「アルバイトから正社員になるには?登用制度や採用されやすい人の特徴を解説」でも述べているように、制度があっても活用されていないケースもあります。また、アルバイト経験があるからといって必ず正社員になれるとは限らない点にも注意しましょう。
4.ニートやフリーターとして働いている間に資格をとる
希望する職種がある場合、仕事に活かせる資格を取得するのも良いでしょう。資格は就職活動でのアピール材料になります。
しかし、資格の必要性は職種によって異なるため、取得前にどれほど必要性があるのかをしっかり調べておきましょう。また、難易度の高い資格は取得までに多くの時間が掛かるため、資格取得がゴールにならないように注意する必要があります。前述したように、年齢は就職活動で重要視される一つのポイントです。「勉強に時間を費やし、年齢を重ねている間に仕事の選択肢が減ってしまった…」とならないようにしましょう。
5.ニートやフリーターの就職活動は第三者に相談する
正社員として働いている友達や家族などに、就職活動の進め方を相談するのもおすすめです。どうしても不安になりがちな就職活動ですが、相談相手がいるだけで心の負担が軽くなり、悩みを解決できることもあるでしょう。
ニートやフリーター向けの就職支援サービスを使おう
就職活動に関して分からないことがある場合は、就職支援サービスを利用しましょう。具体的には、ハローワークや就職エージェントを活用しながら就職活動をするのがおすすめです。
ハローワークは国が主導する機関で、求人紹介や就職活動に関する相談を無料で受けられます。求人数も多く、特に地元企業に強いのが特徴。ただし、相談はできるものの求人は自分で探すのが基本です。
就職エージェントは民間企業が運営するサービスで、相談者に対して担当アドバイザーがつくのが特徴。求人は担当アドバイザーが希望条件をもとに探してくれるので、自分で探す手間が省けます。第三者からの提案で思わぬ出会いをすることもあるでしょう。また、担当アドバイザーと面談を行ったうえで求人を紹介してもらえるので、ハローワークよりマッチ度の高い求人に出会いやすいのもポイントです。
ハローワークの特徴や就職エージェントとの違いをより詳しく知りたい場合は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムを参考にしてください。
就職活動の具体的方法や相談先で悩んでいるなら、ハタラクティブへぜひご相談ください。ハタラクティブは、20代のニートやフリーターの方にも特化している就職・転職エージェントです。
担当のキャリアアドバイザーが性格や履歴を丁寧にヒアリングし、あなたに合ったお仕事を提案します。応募書類の添削や面接対策などもマンツーマンで実施するため、安心して就職活動を進められるでしょう。「就職活動について身近に相談できる人がいない」「正社員未経験だから内定をもらえるか不安…」という方は、ハタラクティブがサポートいたします。サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご相談ください。
ニートやフリーターに関するQ&A
ここからは、ニートやフリーターの働き方に関する質問を紹介します。
ニートから始めやすいアルバイトはありますか?
ニートの方が始めやすいのは、経歴や経験を問わない仕事や人手不足で採用されやすいアルバイトです。とはいえ、ニートという経歴を気にしすぎず、自分の適性に合った仕事を選ぶことも大切。たとえば、人と話したりコミュニケーションを取ったりするのが好きなのにも関わらず、工場や清掃といった一人での作業がメインのアルバイトをしても、長く続かない可能性があります。
向いている仕事の見つけ方は「自分に向いてる仕事が分からない!適職の見つけ方とタイプ別のおすすめ職種」で解説しているので、ぜひお役立てください。
ニートやフリーターの末路はどうなりますか?
金銭面のデメリットが大きくなります。ニートであれば、親からの金銭的サポートは年を重ねるごとに厳しくなるでしょう。また、フリーターはアルバイトやパートなどの非正規雇用に該当するため、雇用が安定しません。ニートを続けることのデメリットなどは、「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」のコラムでもまとめていますので、ぜひご覧ください。
ニートやフリーターの理由はどう伝える?
ネガティブな理由であっても、正直に伝えましょう。嘘をついても、面接官には見破られてしまう可能性が高いためです。たとえば、働きたくないという理由でニートをしていた場合、現在は働く意欲があり、どのように成長したいかを述べると面接官にも前向きな姿勢が伝わります。
ニートやフリーターをしていた期間の伝え方は、「ニートの就職面接対策!ブランクの説明の仕方や自己紹介の例文を紹介」や「ブランクがあると就職に不利?内定につながる空白理由の伝え方」のコラムを参考にしてみてください。
ニートやフリーターから正社員は目指せますか?
ニートやフリーターから正社員を目指すことは十分可能です。特に20代であれば、未経験職種へチャレンジしやすく、ポテンシャル重視で採用されることもあります。
ニートやフリーターから正社員を目指したい方は、ハタラクティブへぜひご相談ください。1分程度でできる適職診断をはじめ、キャリアアドバイザーによるカウンセリングや選考対策など、すべてのサービスが無料で利用できます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。