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ニートに向けた就労支援機関とは?サービス内容や仕事選びのコツも解説
更新日
この記事のまとめ
- ニートから利用できる就労支援機関は、サポステやジョブカフェなど種類がある
- 「ニート」とは15~34歳までの就労、就職活動をしていない人のことを指す
- ニート向けの就職支援は、専門の就活エージェントに相談するのもおすすめ
- 支援機関の有効活用には、ニートから就職に向けた目標設定や生活リズムの改善が重要
- ニート向けの就労支援を受けて早めに行動を始めれば、就職の成功につながる
「ニートの就職を支援してくれるサービスが知りたい」という方もいるでしょう。ニートの方が仕事を探すなら、ハローワークやジョブカフェ、ニート向けの就職エージェントなどといった就労支援サービスの利用がおすすめです。このコラムでは、ニートから就職を目指す方に対し、ニート向けの就労支援サービスの種類やサービス内容、仕事探しのポイントなどを解説します。活用方法や利用のコツを知り、就職活動に役立てましょう。
ニート状態で利用できる就労支援サービス7選
ここでは、ニートの就労を支援している機関とサービス内容について具体的に紹介します。
ニートの経歴は選考で不利になることもあるため、就職活動をするには就労支援サービスを活用するのがおすすめです。「就職活動をしたいけれどどうしたら良いか分からない」という方は、下記を参考にして自分に合った就労支援サービスを探してみましょう。
1.ハローワーク
ニートから就職を目指すなら、国が運営している就労支援サービスのハローワークが活用可能です。厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」で、離職にともなう雇用保険や失業保険の手続きや、就職に関する多様なサービスを提供しています。
ハローワークで受けられる就労支援は、求人紹介のほかに、求職活動の方法や履歴書の書き方など。また、就職に向けたスキルが身につけられる職業訓練もあっせんしてもらえます。年齢や職歴を問わず利用できるため、ニートからはじめて就活をする方におすすめです。
はじめてハローワークを利用する方は、「ハローワークが初めてのニートも仕事を探せる!利用方法や支援内容を解説」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
2.地域若者サポートステーション
通称「サポステ」の地域若者サポートステーション。厚生労働省の「サポステ」によると、サポステは、就活に踏み出せずにいるニートの若者に対し、専門スタッフのカウンセリングやビジネスマナー講座、就業体験などのサービスを提供し、総合的な就労支援をしています。
厚生労働省の委託機関なので、地方自治体やハローワークといった支援機関や団体と連携した取り組みをしていることが特徴。就職後も職場に定着するまでサポートをしてくれるため、正社員がはじめてというニートの方にも向いています。
3.ジョブカフェ
厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、ジョブカフェとは、若者の就職支援をワンストップで行う施設のこと。就業相談やセミナーのほかに求人情報の提供や職業紹介をしており、就職に関するさまざまな支援が受けられます。
各都道府県が主体となっていて、地域によって団体の名称や支援対象年齢等はさまざま。東京都の場合、「東京しごとセンター」という名称で、ニートやフリーター、転職希望者の就労支援を行っています。年齢ごとに支援コーナーが設置されているため、20代のニートの方は東京しごとセンターの「29歳以下の方」のページも参考にしてみましょう。
4.子ども・若者総合相談センター
子ども・若者総合相談センターは、社会生活を円滑に営む上で困難がある子どもや若者を支援するため、政府が主導して設置している機関です。ニートや引きこもり、不登校などといった困難がある若者とその家族に対して、専門の相談員が無料で面接相談を受け付けています。
就職に関する悩みの場合は、NPO法人をはじめとする民間支援団体や各公的支機関と連携しながら支援をしてくれることも。利用対象者は地域の相談センターによって異なるため、詳しくはこども家庭庁の「子ども・若者総合相談センター所在地一覧(令和4年1月1日現在)」を参考にしてみると良いでしょう。
5.生活困窮者自立相談センター
生活困窮者自立センターは、働きたくても働けなかったり住む場所に困っていたりと、生活が困窮している方の自立をサポートする機関です。厚生労働省の「制度の紹介」によると、自立に向けた個別面談の実施や支援プランの作成、家賃の支援金給付など、生活や仕事に関する継続的な支援を受けられます。
ニートが感じる不安の解消法については「ニートはどんなときに不安を感じる?将来や就職で悩んだときの対処法」のコラムで紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。
6.ひきこもり地域支援センター
ひきこもり地域支援センターは、厚生労働省が引きこもりの方専用の相談窓口として設置した支援施設です。相談内容に応じて社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士が対応し、引きこもりやニートの方への専門的な相談支援を行っています。就労関係は、ハローワークやサポステ、NPO法人などの民間支援団体と連携して支援していくのが特徴です。
お近くの相談窓口は、厚生労働省の「ひきこもりVOICE STATION 全国の相談窓口はこちら」で探してみましょう。
7.ニート向け就職支援
民間企業やNPOなどが運営しているニート向け就職支援や、一般企業が運営しているニート向けの就職エージェントサービスなどでは、仕事選びやキャリアプランに関してカウンセリングを行い、就職をサポートしています。各企業・団体によって支援内容は異なるものの、求人紹介以外にも、就職に対する不安や対人関係への悩みといった相談に乗ってくれるところが多いでしょう。
ニートからの社会復帰、何から始める?
「ニートから社会復帰したい」と考えている方は、まずは社会とのつながりをもつことを意識して行動してみてください。コミュニケーションをとることが億劫に感じている場合は、人と交流できるサポステやジョブカフェなどがおすすめです。就職活動を優先して考える場合は、就職支援を実施している民間の支援機関や、ニート向けの就職エージェントがおすすめ。ハタラクティブでは、ニートから正社員就職を目指したい方の就職支援を実施しています。「社会復帰をしたいけれど、何から始めたら良いだろう」と考えている方も、まずはお気軽にご相談ください。
参照元
厚生労働省
トップページ
サポステ 地域若者サポートステーション
ひきこもりVOICE STATION
東京しごとセンター
トップページ
こども家庭庁
子ども・若者支援地域協議会、子ども・若者総合相談センター
「ニート」とは誰のことを指している?
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書 2.「ニート」を把握することの困難(p.69)」によると、「ニート」とは、「15~34歳の非労働力(仕事をしていない、また失業者として求職活動をしていない者)のうち、主に通学でも、主に家事でもない独身者」のことです。アルバイトや契約社員などの非正規雇用で働いている場合は「フリーター」と呼ばれ、ニートとは区別されています。就労経験がない方や働ける自信がない方は、適切な就労支援を受けて、まずはフリーターを目指すのも良いでしょう。
ニートの定義については「ニートが使える就労支援機関は?ひきこもりから就職する方法を解説」のコラムでも詳しくまとめています。
求職活動を始めたらニートではなくなる
就職が決まっていなくても、求人サイトで求人を検索したりハローワークの支援を受けたりと求職活動を始めた方は、ニートではありません。「就職希望をしていない」 または「仕事を探したいけどまだ具体的に行動していない」段階ではニートと呼ばれるものの、就職に向け行動を開始した時点で定義上はニートではなくなります。
職歴なしのニートの方が就職をするための詳しい方法は、「30代ニートにおすすめの就職支援サービス!職歴なしから正社員になるには」のコラムでも解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
ニート状態になる3つの要因
ニート状態になる要因には、就業に関して挫折感を味わったり教育段階でつまずいたりした経験が挙げられます。ほかにも、就職の失敗から精神的に不安定となり、心身の健康を保つことが難しくなってしまうこともあるようです。
まずは下記でニートになる要因を理解し、必要な支援を検討しましょう。
1.就業に関して挫折感を味わったことがある
ニートになる要因の一つに、就業に関する挫折が挙げられます。ブラック企業に就職したりパワハラにあったりといった経験から「次の職場でも嫌なことがあるかも」「すぐに仕事を辞めてしまうかも」と自信を失い、そのままニートになってしまう方もいるでしょう。挫折を繰り返さないためにも、就職支援機関を利用して自分に合った企業を探すのがおすすめです。
2.教育段階でつまずきがあった
いじめや不登校、中退など教育段階でのつまずきもニートになってしまう要因として考えられます。
中学や高校、大学などで学校教育を受け切れなかったことで、社会に出てやっていけるか自信がもてなくなってしまうこともあるようです。
また、面接時に「学校に通えなかったことを追求されるのでは」と就職活動自体を恐れ、社会に出られずニート状態に陥ることも。社会生活への不安は専門家へ相談することで解消できるほか、面接に関する悩みは模擬練習で乗り越えられる可能性があります。サポステやハローワーク、就職エージェントといった支援機関に相談してみると良いでしょう。
3.社会とのつながりがない
社会とのつながりをなくしてしまった結果、どうやって再び社会参加すれば良いのか分からずニートになってしまうこともあるようです。社会とのつながりがない状況とは、家族以外の他者との交流をもたずに生活している場合や、自室に閉じこもっている場合など。厚生労働省の「『ひきこもり』の定義など」によると、6ヶ月以上社会的参加を回避していると「引きこもり」と呼ばれます。
引きこもりで社会とのつながりをもつことに抵抗があるという場合は、ハローワークや就職エージェントといった就業を優先した支援は向かないことも。まずは「引きこもり状態を改善する」ことを目標に定め、子ども・若者総合相談センターやひきこもり地域支援センターなどを頼ってみましょう。
参照元
厚生労働省
トップページ
ニートを卒業するための仕事を選ぶ際のポイント
ニートは、社会経験が少なかったり、「すぐに辞めてしまうのではないか」と懸念されやすかったりすることから、難易度が高いと思われがちです。しかし、仕事選びのポイントを押さえれば、就職の成功率アップにつながります。ここでは、おすすめの仕事の探し方についてまとめました。
1.スキルや実績を積み上げておく
就労を意識した時点から、スキルや実績を作る努力をしてみましょう。ニート期間がある経歴は就職活動ではネガティブな印象になりやすいものの、スキルや実績を積むための行動をしていれば、就職への熱意や意欲をアピールできます。
面接ではニートであったことを隠さず、就職しようと思った理由や反省を述べましょう。そのうえで「スキル習得のために勉強し、××の資格を取得しました」「アルバイトで御社に必要な接客のスキルを身につけました」と具体的なエピソードを伝えれば、面接官にプラスの印象を与えられる可能性があります。面接でのアピール方法は、就職支援サービスを利用してプロのアドバイスを受けるのがおすすめです。
2.職歴不問の求人を選ぶ
仕事を選ぶ際は、「未経験歓迎」「職歴不問」と書かれた求人を探してみましょう。20代のうちは就業経験がなくてもポテンシャルが評価されやすいため、経験や職歴を問わない求人を中心に応募すれば、ニートから採用される可能性があります。
ただし、30代になると実務経験や即戦力としてのスキルを求められ、就職活動が難しくなる恐れがあるため、注意が必要です。
また、就労していない空白期間があると職歴が必要な仕事は厳しくなるため、経験や経歴を問われない求人を選ぶのもおすすめです。「ニートにおすすめの就職先とは?ブランクがあっても大丈夫な職種をご紹介」のコラムでニートから就職しやすい仕事を紹介していますので、ご一読ください。
雇われる以外の選択肢を考えても良い
「働きたい」という気持ちがあっても、労働環境や人間関係などが不安で就活に踏み切れないニートの方は、企業と雇用契約を結ぶ以外の選択肢を視野に入れてみましょう。いきなり個人事業主を目指すのはハードルが高い部分があるものの、まずは利益は考えず、自分でモノを作って売るのも一つの手です。たとえば、ハンドメイドで自作したものをフリマアプリで出店してみたり、自分で描いたイラストを商品として出品してみたりするのも良いでしょう。自分の好きなことを仕事にすることで、働く自信につながることが期待できます。
支援機関を活用してニートから正社員になるための5ステップ
支援機関やサービスを活用してニートから正社員就職を叶えるには、就活の前に日常生活で改善するべきポイントを押さえるのがおすすめ。一つずつ着実に取り組み、スムーズな就職活動につなげましょう。
1.小さな目標を立てる
ニートから就職を成功させるための筋道ややるべき行動を整理し、自分の状況や能力に合わせた小さな目標を設定するようにしてみてください。失敗した際に挫折を感じるような高い目標設定ではなく、成功体験を積みやすい目標が良いでしょう。
小さな目標を達成することで自己評価の向上が期待でき、自信をもって就活に臨めるといえます。支援機関に相談すると、どのような目標が良いかをアドバイスしてくれることもあるようです。
2.規則正しい生活をする
「不規則な生活が続いている」というニートの方は、規則正しい生活リズムにして就職活動や就職後に必要な基礎体力を養いましょう。支援サービスの利用時間や就職後の就業時間は、基本的に日中です。不規則な生活リズムのまま無理に就職すると、次第に心身に不調が出て早期離職につながる恐れもあります。
いきなり生活リズムを大きく変えるのではなく、毎朝決まった時間に外を散歩したり、食事の時間を決めたりと簡単な取り組みから始めてみましょう。昼間の外出に慣れるために、定期的に就職支援機関を利用するのも良い方法です。
3.人とのコミュニケーションを増やす
日ごろから人とのコミュニケーションを取る機会を増やすことで、話すときの適切な声の出し方や話し方を確認でき、面接や勤務の際に役立ちます。ニート期間中に他人と接する機会が少なかった方は、就職支援機関を積極的に利用して職員と話すように心掛けましょう。
また、なかには求職者同士の交流会を開催している支援機関も。就活の専門家や同じような状況の仲間と接することで、自然にコミュニケーションを増やせるでしょう。
4.成長の過程を記録する
ニートからどのように成長したのかという過程を記録しておくと、面接時の自己PRに役立ちます。面接でスキルや実績をアピールする際は、結果だけでなく「どのような努力をしたか」「スキル習得のために工夫したことは何か」といった過程も重要です。
たとえば、「資格取得のため、勉强の計画表や短期目標を設定してモチベーションを維持した」といった過程を説明すると、面接官に「計画実行力」を評価される可能性があるでしょう。ニートから就職するために身につけたスキルや頑張ったポイント、具体的な成果など、自分の変化について細かく記録をつけるようにすると、就職活動で役に立つほか、努力の可視化ができるため自信にもつながります。
5.就労体験を利用する
短期・長期のアルバイトやインターンシップといった就労体験を利用すると、働くことや社会とつながることへの手応えを感じられ、ニート生活から脱却するきっかけやモチベーションアップに。また、実際に働いてみることで、就職後の生活をイメージしやすくなるでしょう。就労体験は、ジョブカフェやサポステといった就職支援機関で紹介してくれます。
就労支援を受けてニートから就職につなげよう
ニートから就職を目指したいという方は、これまで紹介した機関で支援を受け、まずは短期の仕事やアルバイトで働き始めてみるのもおすすめです。少しずつ自信をつけていけば、正社員になるための就職活動にも踏み切れるでしょう。特に、20代の若者であれば、未経験から挑戦できる求人も少なくありません。早めに行動することが、就職の成功につながります。
一人で就活するのが不安な場合は、就活エージェントの利用も検討してみましょう。
20代を中心とした若年層への支援を行っている就職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーによるマンツーマンのサポートを行っています。ニートやフリーターといった正社員経験のない方も対象としたサービスを提供しているため、未経験者歓迎の求人を多数扱っているのがポイントです。また、1分程度でできる適職診断やキャリアアドバイザーとの面談で、自分に合った仕事や会社を見つけられます。職歴に不安のあるニートの方も、適職を見つけられるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。