面接に手応えありで落ちるのはなぜ?就活や転職活動の疑問に答えます

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この記事のまとめ

  • 就活や転職活動の面接では、手応えありでも落ちることがある
  • 面接時間が長いと手応えありと感じやすい
  • 面接で手応えありと感じても、落ちることもある
  • うまく回答できなかったり面接官の反応がそっけなかったりしても、落ちるとは限らない
  • 結果通知が遅いのは、ほかの応募者の面接が終わっていないだけという可能性もある

「面接で手応えありなのに落ちるのはなぜ?」とお悩みの方もいるでしょう。一般的に「合格フラグ」といわれている振る舞いがあったとしても、面接のスタイルや企業側の事情が理由であることも。このコラムでは、面接での「手応えあり」「手応えなし」と感じるパターンについて紹介します。「落ちると思ったのに合格した」というパターンの背景にある理由も考察するので、面接官のサインを読み解きたい方はぜひご覧ください。

就活や転職の面接で手応えありで落ちることはある?

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就活や転職の面接では、「受かったな」という手応えがあっても選考に落ちることがあります。「絶対に受かった」と思っても不合格だった、反対に「駄目だ」と思っていた面接に合格したというのはよくある話のようです。もちろん、手応えありと思った面接に受かることもありますが、手応えの有無で合否を予測するのは確実ではないでしょう。

次の項目では、面接で手応えありと感じるパターンを紹介していきます。「手応えあり」の感触が錯覚だったパターンも挙げていくので、参考にしてください。

就活や転職の面接で手応えありと感じる7つのパターン

就職活動や転職活動の面接で、手応えありと感じられるパターンにはどのようなものがあるかを紹介します。以下に挙げるような状況になった場合は、「手応えあり」と感じる方が多いようです。

1.面接時間が長い

当初の予定時刻より面接の時間が長引くと、面接官が応募者へ関心を寄せているように感じられ、手応えありと思う方もいるようです

実際に、忙しい合間に面接をしていたり、面接後に業務の予定が詰まっていたりすれば、面接官が採用するつもりのない応募者に時間をかけることはないでしょう。そのため、面接時間が長いことは、面接官が応募者へ関心を持っていることの表れと判断できることもあるようです。予定していた時間をぎりぎりまで使って質問が繰り返される場合も、応募者への関心度が高いことがうかがわれます。

2.面接官がメモをとっている

面接官が応募者の話を聞いて熱心にメモをとるのは、よくある合格フラグの一つとされ、その姿を見て「手応えあり」と感じる応募者も多いようです。メモをとる目的として考えられるのが、高評価だった人物の特徴を面接後にほかの人事担当者と共有すること。また、メモの内容を参考にして、次回の面接の質問を考えていることも予測できます。

3.雑談で盛り上がって雰囲気が良かった

面接中に雑談で盛り上がるのも、「手応えあり」と感じやすい状況の一つでしょう。たとえば、履歴書に書いた趣味に関して、面接官が「私も読書が好きで、○○や○○をよく読んでいます。××さんはどうですか?」とプライベートな話題が出ると、合格への期待感が高まるといえます。

不採用を予定している応募者に対して、余計な雑談の時間を設けるメリットはないと考える面接官は少なくないでしょう。

4.面接官が自社の魅力をアピールする

面接官が自社の魅力をアピールするのも、よくある合格フラグといえます。面接官が自社の良さを説明するのは、入社してほしい応募者の志望度を高めることを目的としていることが考えられるでしょう。

5.入社可能な日にちを確認される

不合格を決めた応募者に入社可能な日にちを聞くことは考えにくいため、「いつ入社できますか?」と聞かれると「手応えあり」と感じる方が多いようです。面接官によっては、「スキルやマナーなど条件を満たす応募者に入社日を聞く」という場合もあるでしょう。

6.次の面接のアドバイスがある

「次の面接ではさらに詳しい志望動機を聞きたい」「子会社についても調べておいて」など、次回の面接に関して具体的なアドバイスがあった場合も、手応えがあったと感じるでしょう。なぜなら、不合格を決めた応募者に期待させるような発言をする面接官は少ないためです。「良い」と思った応募者が次のステップでも合格できるよう、アドバイスしていると予想できます。

7.他社の選考状況を聞かれる

他社の選考状況を聞かれて「手応えあり」と感じる方もいるでしょう。他社の選考状況を確認するのは、内定を出す時期を決める材料にしたいと考えている可能性があるためです。また、次の選考に呼ぶタイミングを決定するために、選考状況を把握しておきたいと考えている可能性もあります。

面接後の手応えとの付き合い方については、「面接の手応えなしでも落ちたとは限らない!受かるケースや判断基準」で詳しくまとめていますので、ぜひご一読ください。

「手応えあり」は錯覚の場合もある

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前項では「手応えあり」と感じるパターンを紹介しましたが、「合格フラグだと思っていたのは勘違いだった」という場合も少なくありません。ここでは、その具体例を紹介していきます。

面接時間が長いのは合否を迷っているため

面接時間が長いのは、面接官が合否の判断を迷っているから、という可能性があります。質問が多いのも、面接官側が合否に迷って質問を重ねている場合があるでしょう。

また、回答内容から人柄やスキルが読み取れず、的確な情報が得られないために面接時間が引き伸ばされていることも考えられます。

メモをとるのは忘れないようにするため

面接官が熱心にメモをとっているのは、どの応募者がどんな発言をしたかを忘れないように対策している可能性があります。面接官によっては、合否に関わらず応募者の情報をメモに残すようにしていることも。面接後にほかの社員と情報共有するために情報をまとめているパターンもあります。

雑談で盛り上がるのは会社のスタイルであるため

面接中の雑談は、応募者にリラックスしてもらうアイスブレイクの意味合いでも行われます。その場では盛り上がったと感じても「手応えあり」とまでは判断できません。フランクな面接スタイルをとる企業では、すべての応募者に対して雑談の時間をとっていることも珍しくないでしょう。

まれに面接で敬語を使わない面接官もいますが、応募者の採用を決めているからではなく、親しみやすさを演出しているだけの可能性があります。

自社アピールは応募者を顧客として見ているため

企業が自社の魅力をアピールするのには、志望度を高める目的のほか、応募者を顧客ととらえて自社のイメージアップを図るという狙いもあるようです。不採用となった応募者はその後自社の顧客になる可能性があるため、企業は商品やサービスを使ってもらえるように自社の良さを伝えていると考えられます。

全員に入社日を確認しているため

転職の採用面接では、全員に「入社できる日」を確認する企業もあります。また、すぐに人材が欲しい企業では、入社可能な日にちを合否の判断基準にしていることも。そのため、入社日を尋ねる時点で合格を決めているとは限らないため、質問を受けたからといって「手応えあり」と判断するのは早計でしょう。

選考状況の確認は競合他社の状況を知るため

企業は競合他社の採用状況を確かめるために、応募者に選考状況を尋ねる場合があります。合否に関係なく全員に尋ねるという方針の企業もあるでしょう。面接官によっては、アイスブレイクを兼ねた雑談の一環として質問するパターンもあるようです。

選考状況を聞かれたときの回答方法は、「面接で企業によく聞かれる質問一覧!回答のポイントや例、基本マナーを解説」のコラムで紹介しています。

就活や転職の面接で落ちるかもと感じる8つのパターン

ここでは、面接中に「落ちるかも」と感じるパターンをご紹介します。以下のような状況では、「手応えあり」と感じられずに面接後に落ち込む人が多いようです。

1.面接時間が短い

面接時間が短いと、「自分に興味がなかったのか…」と感じ面接に落ちると思う方もいるようです。面接官によっては、面接の開始直後に不合格を決定していて、予定時間より早く切り上げることもあるでしょう。特に、「30分の予定が10分で終わった」というように大幅に時間が短縮された場合は、面接に落ちたと思うのも無理はありません。

2.逆質問への回答が丁寧でない

逆質問への回答が丁寧ではない場合、「落ちるかも」と不安になることもあるでしょう。なぜなら、企業は入社して欲しい応募者に対して、丁寧に対応して自社の印象を良くしようとする場合が多いからです。採用したい応募者には丁寧な説明をするものの、不採用の応募者には最低限の情報を手短に話すという面接官もいるでしょう。

3.うまく回答できなかった

面接で思ったような受け答えができないと、「落ちるに違いない…」と感じてしまいやすいもの。一般的に応募者は面接に向けてよくある質問への回答を用意していますが、予想していた質問をされずに十分にアピールできないという場合もあるでしょう。

また、面接の緊張から言葉の使い方を間違えてしまったり、敬語が使えなかったりして、「手応えありの面接ではなかった」と感じることもあるようです。

4.面接官の反応がそっけない

回答に対する面接官の反応がそっけない場合も、「不採用かも」と不安になってしまうことがあるようです。批判的な返答をされ、「評価されていない」という印象を受ける場合もあるでしょう。

5.応募企業で役立つ能力や業界経験に関する質問が少ない

経験のある業界・職種に応募しているにもかかわらず、入社後に役立つスキルについて聞かれないののも、不安を感じやすいパターンの一つ。通常、面接官は応募者が自社で活躍する姿をイメージするため、採用の可能性がある応募者には詳しい経験やスキルに関して質問することが多いでしょう。

また、質問が少ないことで実務経験やスキルを上手くアピールできず、「落ちたのでは…」と思ってしまう方もいるようです

6.定型的な質問しかされない

自己PRや志望動機といった定型的な質問しかされず、さらに回答を深堀りされないと、「面接官は自分に興味がないのでは」と不安になってしまうでしょう。面接官は、人柄を知るために多角的な角度から質問することが多いもの。人柄やスキルについて深掘りするような質問がないと、「面接に落ちるかも…」と感じやすいといえます。

7.最後にアピールのチャンスを与えられる

面接の終わりに、「最後にアピールしたいことはありますか?」と聞かれることで、「不採用かも」と感じる方もいるようです。この質問には、企業がそれまでのやり取りで応募者に魅力を感じておらず、最後のチャンスを与えているという意味合いがあります。回答によっては挽回も可能なものの、思うようなアピールができないと結果が得られないこともあるでしょう。

8.不採用になったらどうするかを聞かれる

面接によっては「もし不採用になったらどうする?」と聞かれることがあります。一見するとネガティブな響きのある問いかけであるため、この質問があると「手応えありとは思えない」という方もいるでしょう。

上記のような振る舞いが見られた場合も、最後まで諦めずに受け答えすることで面接官に良い印象を与えられる可能性があります。「面接での適切な振る舞いに自信がない」「NGワードはある?」と不安な方は、「面接のNGワードを大公開!間違った言葉遣いや行動、逆質問にも注意しよう」でぜひご確認ください。

手応えなしで合格する場合もある

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「面接に落ちたかも」「手応えがなかった」と不安になってしまった場合も、合格している可能性があるため諦めるのは早いといえます。ここでは、手応えなしにもかかわらず合格する場合の例をご紹介するので、参考にしてみてください。

すぐに合格を決めたので面接時間が短かった

面接開始後すぐに合格と判断して、それ以上面接を続ける必要がなくなる場合もあります。また、面接時間が当初の予定より短くなった場合、企業によっては最初から余裕をもったスケジュールを設定していた可能性もあるでしょう。

うまく回答できなかったと思い込んでいる

用意していた答えがうまく言えなかったとしても、熱意が伝わっていれば採用されることがあります。反対に、「よどみなく話せた」と感じていても、内容が浅い回答や例文をそのまま使ったような回答では、低評価になってしまう可能性が高いでしょう。

面接官がストレス耐性を試している

回答に対する面接官のそっけない対応は、応募者のストレス耐性を試している可能性があり、面接に落ちるサインとは限りません。また、そっけなく淡々とした対応は面接官個人の特性であることも。合格・不合格に関わらず、すべての応募者に同じ対応をしていることも十分考えられるでしょう。

「不採用になったらどうする?」の質問は志望度を確かめている

「不採用になったらどうする?」といった質問には、自社への志望度や、ほかに選考を進めている企業がないかを確かめている可能性が考えられます。ネガティブに聞こえる質問ではありますが、「反省を次に活かしたい」「不採用の理由をお聞きして再チャレンジしたい」といった前向きな回答で意欲を示しましょう

面接への不安は面接練習で解消できる可能性がある

ハタラクティブが実施している「若者しごと白書2024 3-11. 就職活動・転職活動における選考中の不安度」によると、正社員・フリーターを問わず不安の1位と2位は「事前の面接対策」「事前の面接対策」という結果に。このことから、面接に対して不安や苦手意識をもっている方が多いことが推察できるでしょう。

しかし、面接は練習を重ねて場慣れすることで、自分の魅力や強みをアピールできるようになるといえます。ハローワークや就職・転職エージェントを活用し、繰り返し面接練習を行ってみましょう。ハタラクティブでは、ご紹介した求人に合わせてきめ細やかな面接練習を行っています。応募先の社風や求められる人物像を考慮したうえで面接対策ができるため、面接への不安も軽減できるでしょう。

ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

選考結果の連絡が遅いのは面接に落ちるサイン?

面接が終わった後に「手応えあり」と感じたとしても、選考結果の通知が遅いと不安になってしまうものです。ただし、連絡が遅いからといって不合格であるとは限りません。選考結果が遅いのには、以下のような理由があると考えられます。

応募者が多くて時間がかかってる

すべての応募者の面接を終えるのに時間がかかっているため、結果通知にも遅れが生じている可能性があります。特に人気の職種やポジションでは、全員分の選考に時間がかかることが多いようです。

また、最終的な判断を行う役員や社長が出張で不在にしているといった理由で、合否の決定が遅れる場合も。ほかにも、採用担当者が忙しく、ほかの応募者の面接の実施や結果通知が遅れていることも考えられます。

選考が進むほど時間をかけて慎重に判断する企業では、最終面接の結果通知が遅くなる場合もあるでしょう。このような企業の場合、「連絡が遅い=不合格」と判断するのは早計といえます。

不合格通知をしない企業もある

なかには、不合格者には連絡をしない企業もあります。企業側には、「不合格者に連絡する手間を省きたい」「内定辞退者が出たときに合格通知を出せるようにしていきたい」といった意図があるようです。また、企業によっては、合格者に先に連絡し、不合格者への連絡を後回しにしていることもあります。

事前に結果連絡の期日を確認しよう

結果連絡が遅いことで気を揉まないためにも、事前に連絡が来る時期の目安を確認しておくのがおすすめです。複数企業に応募していると、内定が出た企業に返事をする期限もあるため、いつまでも通知を待てるわけではありません。結果通知がくる目安を知りたい場合は、面接の際に「結果のご連絡はいつごろまでにいただけますか?」と質問して構いません。あらかじめ目安を確認しておけば、期日を過ぎた際の問い合わせもしやすくなります。

面接の結果が遅い=合格?企業に問い合わせる際の注意点を解説」では問い合わせの詳しい方法を解説しているので、参考にしてみてください。

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面接で手応えありなのに落ちる?合格フラグに関するQ&A

面接で手応えありと感じても、落ちることは珍しくありません。ここでは、面接の手応えに関する疑問をQ&A形式で解説します。

面接の手応えにはどんなものがある?

「面接時間が長い」「面接官がメモをとっている」「他社の選考状況を聞かれる」などが挙げられます。ほかにも、回答を深掘りされたり、入社可能な日にちを聞かれたりするといった状況から手応えを感じる方もいるようです。ただし、感触が良かったとしても採用になるとは限らないため、過信しないよう注意しましょう。

不合格フラグにはどんなものがある?

不合格フラグには、「面接時間が短時間で終わる」「面接での反応が薄い」などがあります。また、面接で上手く受け答えができなかったと感じると、「不合格かも」と不安になってしまうこともあるでしょう
合否に関係するサインは「面接に落とされるサインとは?面接官の言動から分かる合否のフラグ」を参考にしてください。

合格・不合格フラグは信じて良い?

合格・不合格フラグは外れることもあるので参考程度にとらえておきましょう。たとえば、面接時間が短くて不合格だと思っても、企業がすでに合格を決めていて質問が少なかったということがあり得ます。反対に、他社の選考状況を聞かれて合格フラグだと思っても、企業によっては応募者全員に同じ確認をしている可能性もあるでしょう。

面接で手応えがなかったときはどうする?

不合格フラグがあっても、面接は最後まで丁寧に対応するよう意識しましょう。優秀な人材だとしても、企業の社風に合わなければ不合格になる場合があります。手応えがなくても落ち込みすぎず、ポジティブな気持ちで次の企業へとチャレンジするのがおすすめです。
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