未経験からSEを目指すには

◆SEに必要な素養は大きく3つ

ビジネスで活躍するために必要なSEの素養。もっとも大切な素養は『コミュニケーション力』『技術力』『人間力』の3つです。

SEとして働いた時、仕事の工程から分かる必要な素養について詳しく解説します。

･コミュニケーション力

『黙々とパソコンに向かって作業する』というイメージがつきがちなSEですが、実は人と関わる機会は多いのです。

顧客に対するシステムのプレゼンテーションや、システムを開発するための工程である要件定義は、『人』と関わる業務です。

要件定義とは、顧客がシステム化したい要望をヒアリングするインプット作業。SEの作業フェーズの始まりはまず、このインプットから始まります。

ほかにも、システム企画、開発を行う中でチームとの連携は欠かせません。

モノづくりを行う第一人者として、コミュニケーション力は円滑に業務を進めるための重要な素養のひとつといえるでしょう。

･技術力

最終的に、顧客に認められるシステムを作るのには技術力が必要です。

コンピューターやネットワークの基礎知識を養うことはもちろん、設計を書くための設計力や要望を分析し、必要な技術を洗い出す力が求められます。

この力を育てるには、大学やスクールで学ぶほか、通信講座などを利用し、何度も実践することが大切です。

･人間力

人間力とは、人間に備えられている『体力』『学力』『公共心』『忍耐力』といった力。

プロジェクトメンバーとのやり取り、顧客との関わりでその人間力が試されるでしょう。人間の総合的な力のバランスがとれている人は、SEとしての素養があるといえます。

人間力を鍛えることは、日常的に広い視野から物事を考え、判断することが大切。また、人の気持ちや考えを理解する努力、自身の気持ちをきちんと整理しながら行動していくことで、徐々に成長していくでしょう。

◆新卒からSEを目指す

経験者を応募条件としている傾向にあるSEの求人。ここでは社会人、SEの仕事が未経験である新卒の方がSEを目指すための戦略をご紹介します。

･企業の求める人物像を把握する

まず、就活の書類対策から始めることがポイント。履歴書の志望動機や自己PRを書く前に、志望企業の情報収集しましょう。

公式HPの『採用情報』や『仕事内容』から読み取れる『求める人物像』をチェックします。

それから書類作成に進むのがベスト。ここで注意したいのが、自身の経験や長所などで嘘を書くことです。

『企業が求める人物像』に合わせようと、経験してないことや長所で嘘を書くのはNG。実際にある自分自身の経験や長所の中から、企業側が求めている人に1番近いものをピックアップし、書類作成や面接に挑みましょう。

･新卒はポテンシャルが大切

新卒の場合、技術や知識は仕事を行う上で育てることができるという考えの企業が多いようです。

大切なのは、向上心や誠実に物事を受け止めることができるメンタルがあるか、です。

実務経験のある人に負けない、新卒ならではの強みを活かしましょう。

◆プログラマーからSEを目指す

プログラマーからSEにキャリアアップするために必要なことはどんなことでしょうか？

･上流工程に関われる企業に就職する

将来、SEにキャリアップを目指すなら、就職先で挑戦できる環境があるかを見極めることが大切です。

下流工程ばかりの仕事で、なかなか上流工程の作業に携われない、といった状況が起こってしまうと、キャリアアップを実現することも難しいようです。

上流工程に挑戦したいという気持ちを伝えてみても良いでしょう。

･マネジメントやコミュニケーションスキルを磨く

プログラマからSEになるのに必要なスキルは、システム開発やプログラミングの技術はもちろん、人から認められる人材になることがもっとも重要だと考えられます。

指示を仰ぐ、確認するといった工程で人との関わりは避けられません。

常日頃から、人間力を鍛え、上司や先輩、同僚の信頼を確保することで、SEの道は拓けるでしょう。