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慰留とは?意味を解説!退職を引き止められたときの断り方や例文も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 慰留とは、辞めようと考えている社員をなだめて引き止めること
- 企業が退職慰留を促すのは、人材不足や職場のモチベーション低下を防ぐため
- 慰留を断る際は、退職意思が固まっていることや前向きな転職理由を伝える
退職を検討している方の中には「慰留されることがある」と聞き、どのように対応すべきか悩んでいる人もいるでしょう。退職慰留された際は、意思が固まっていることや前向きな転職理由を伝えることが大切です。
このコラムでは、慰留の意味や企業が退職慰留を促す理由、慰留に対する上手な断り方について解説します。退職手続きをスムーズに進めて円満に会社を辞められるよう、ぜひ参考にしてください。
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退職慰留とは
退職慰留とは、辞めようと考えている社員をなだめて引き止めることを意味します。慰留の読み方は「いりゅう」で、言い換えると「引き止め」です。退職を阻止するために強いコミュニケーションや交渉を行うことを「慰留」といい、基本的に仕事を辞めることに対して使用します。
「転職の引き止めに応じると後悔する?上手な断り方とやってはいけないこと」のコラムでは上司・人事部が慰留する理由や引き止められた際の対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
退職慰留は違法?
上司や人事部が社員に対して慰留を求めることが違法になるかは、状況によって異なります。正社員のように期間の定めのない雇用契約の場合、民法では退職を申し出てから2週間経つと退職できるとされています。「採用活動が進まず後任者がいないから」という理由で退職を認めなかったり「辞めるなら今月分の給料を払わない」といった対応をとったりするのは違法です。参照元
電子政府の総合窓口(e-Gov)
民法 | e-Gov法令検索
企業が退職慰留を促す理由
退職意思を伝えた際に上司や人事部が退職慰留を促すのは、「人員が不足している」「育成した人材を失い、一から採用・教育を行うのが大変」といった理由が考えられます。
引き継ぎの人員が見つからないから
退職希望日までに後任者が見つからず、「組織体制が整わないからもう少しいてほしい」と上司や人事部から頼まれる場合があります。正社員の採用活動は、タイミングが合わないと長期化することも珍しくありません。採用が決まったとしても内定者が現職中なら、入社が1ヶ月以上先になることもあるでしょう。
そのため、退職希望を出しても「後任に引き継いでからにしてほしい」と慰留されることがあるようです。
退職予定の社員のスキルが高いから
能力を高く評価されているため、慰留されることもあります。退職意思のある社員が大型顧客を抱えていたり、企業への貢献度が高かったりする場合は、退職を惜しまれるでしょう。
上司や人事部としても、入社後からサポートしてきた部下の退職を残念に思い、慰留することがあります。
自社で育成した人材を失いたくないから
上司や人事部は、社員の成長のために研修や経験の場を設けています。多くのコスト・時間をかけて育成した人材を失いたくないという考えから、退職慰留することがあるでしょう。人事部は社員が退職すると採用活動や教育を再度行うことになり、「辞めてほしくない」と考えます。
現場のモチベーションが下がるのを防ぎたいから
人員不足の職場で社員が退職すると、ほかの社員は今後への不安からモチベーションが下がる可能性があります。一人が退職したことをきっかけに、退職者が続く可能性も考えられるでしょう。ネガティブな連鎖を引き起こさないために、上司や人事部は退職慰留することがあるようです。
「退職を決意したら?仕事を辞めるまでの流れや退職願の書き方などを解説」のコラムでは退職までの流れを解説しているので、参考にしてみてください。
退職・転職を慰留されるときはこう乗り切る!
はじめは慰留されても、退職の意志をはっきり伝えれば退職手続きに入ることがほとんどです。しかし、なかには「退職慰留がしつこい」「上司が退職届を人事・労務部に提出しない」など、悪質な場合もあるので、強い意志を持って対応するべきでしょう。慰留を受けると気持ちが揺らぐかもしれませんが、退職を決断した理由を改めて意識し、ブレない態度で臨むことが大切です。
企業からの退職慰留に対する上手な断り方
慰留の対策としては、転職理由など想定される質問に対する回答を用意しておくのがおすすめです。円満に退職できるよう、慰留を断る際は感情的に話すのではなく、丁寧な言葉遣いで冷静に意思を伝えましょう。
ここでは、慰留に対して退職意思が固まっていることや転職理由、感謝の気持ちを伝える際の例文を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
慰留に対し退職意思が固まっていることを伝える例文
転職先が決まっている場合、「転職先が決まっており、退職したいと考えております」と転職する旨をはっきり伝えると良いでしょう。転職に向けて準備を進めているときは「〇〇の仕事にチャレンジするため、資格の勉強を始めています」などと伝えると意思が固まっていることを示せます。
慰留時に転職理由を聞かれた際の例文
慰留時に転職理由を聞かれた際は、「〇〇の分野でスキルアップしたいと思い、転職を決めました」「〇〇の仕事にチャレンジしたいため転職を決意しました」などとポジティブな内容を伝えます。
転職理由を聞かれたとき、職場への不満をそのまま伝えるのは避けたほうが良いでしょう。給与が不満と言うと昇給を提案され、仕事内容が不満と言うと部署異動を提案されて慰留される可能性があります。また、企業への不満を伝えることで円満退職が難しくなる可能性もあるため、前向きな理由を伝えるのが無難です。
慰留時に職場への感謝の気持ちを伝える際の例文
慰留された際は、「これまで大変お世話になりました」「〇年間勤務し、成長することができました」と感謝の気持ちも忘れずに伝えましょう。前向きな気持ちで退職することが伝われば、新たなスタートを応援してもらえると考えられます。
「退職交渉の流れを解説!トラブルにならない方法とは?」のコラムでは退職交渉をスムーズに行うためのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
退職を慰留されないためのポイント
上司や人事部から退職慰留されると「やっぱり今の職場に残るべきなのか」と迷い、職場との話し合いが長期化する可能性があります。慰留を防いで退職手続きをスムーズに進めるためには、就業規則を守ることを留意し、できる限り繁忙期を避けて退職意思を伝えましょう。
就業規則を守って退職意思を伝える
企業の就業規則には、「退職意思は〇ヶ月前までに申し出る」といったルールが記載されています。慰留されないよう、就業規則を守って退職意思を伝えたり退職願を出したりしましょう。
一般的に、退職意思を伝えるタイミングは退職希望日の1~3ヶ月前とする企業が多いとされています。退職時は引き継ぎや取引先への挨拶などやるべきことが多くあるため、周りの社員に迷惑をかけないよう、できる限り早く退職意思を伝えましょう。
できる限り繁忙期を避けて退職意思を伝える
退職希望日が繁忙期の場合、慰留される可能性が高いでしょう。やむを得ない事情があるときは無理に退職日をずらす必要はありませんが、調整可能な場合は繁忙期を避けると円満退職につなげられます。
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慰留に関するよくある質問
ここでは慰留に関するよくある質問と回答をまとめています。退職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
「慰留する」の意味・読み方を教えてください
「慰留する」は「引き止める」「思いとどまらせる」といった意味を持ち、読み方は「いりゅうする」です。職場においては、上司や人事部が仕事を辞めようとする社員に対し、残るよう説得することを指します。
退職慰留を円満に断るにはどうしたらいいですか?
退職慰留を円満に断るには、退職意思が固まっていることや前向きな転職理由、職場への感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。詳しくはこのコラムの「退職・転職を慰留されるときはこう乗り切る!」で解説しています。「転職したいけれど希望に合う職場を見つけられるか不安」という方は、転職エージェントのハタラクティブにぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。