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職業能力開発総合大学校の魅力とは?
更新日
この記事のまとめ
- 職業能力開発総合大学校は、厚生労働省所轄の省庁大学校である
- 職業能力開発総合大学校ではさまざまな技術を習得できる課程がある
- 職業能力開発総合大学校は、職業訓練指導員養成のために課程もある
- 課程を履修することで免許や修了証を取得できたり、資格試験の優遇を受けられたりする
- 職業能力開発総合大学校は、人によって卒業までに時間がかかる場合もある
「職業能力開発総合大学校ではどのようなことを学べるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。職業能力開発総合大学校とは、厚生労働省所轄の省庁大学校です。働いたときに役立つ技術や人を育てるスキル、能力開発に関する研究などを行っており、「仕事」に特化した技術や知識を学べます。このコラムでは、職業能力開発総合大学校の概要やコースを紹介。また、卒業後の進路にあたえる影響などについてもまとめています。
職業能力開発総合大学校とは
職業能力開発総合大学校とは、厚生労働省所轄の省庁大学校です。1961年に設立され、1999年に現在の名前に改名されました。日本における職業訓練の中核機関で、職業訓練指導員の養成や研修、職業能力開発に関する調査・研究、生産現場で活躍する人材の育成などを目的としています。
授業として行われる訓練課程や訓練科、科目、設備などは職業能力開発促進法施行規則に基づいています。ものづくり、人づくりを基本理念とし、「職業大」と略されて親しまれているようです。国内以外にも、アジアを中心としたものづくりを担う人を育てるため、海外から技術研修員の受け入れにも積極的に取り組んでいます。
職業能力開発総合大学校では具体的にどんなことが学べる?
職業能力開発総合大学校と一般の大学との大きな違いは、より専門的かつ職業に直結するような技術を身に付けられることです。そのため、課程や学科なども細かく分かれています。職業に直結する能力・技術を身に付けるという点では、専門学校に近い部分があるといえるでしょう。学科によっては、職業訓練指導員免許を取得できるコースもあります。
総合課程
2012年に開設され、職業訓練に加えて大学教育同等の教育を一体化した課程です。卒業すると、大学生と同じように、学士(生産・技術)の称号が授与されます。総合課程は実習量が多く、即戦力となる人材を育てているのが特徴です。2016年の第一期卒業生は就職率100%という実績が出たことで、その学習スタイルが説得力を持ったといえるでしょう。職業訓練の課程の中で、機械専攻・電気専攻・電子情報専攻・建築専攻の4専攻があり、各専攻の定員は20名です。中ではさらに細かく研究ユニットが設けられ、溶接ユニットや木工・塗装・デザインユニット、電子回路ユニット、福祉工学ユニットなど、さまざまな産業に対応できるように分かれています。
学士とは
学士とは、大学を卒業した人に与えられる学位のことを指す言葉です。一般的には、大学を卒業するために必要な単位を履修し、卒業論文や試験に合格することで、卒業時に自動的に学士の学位が得られます。前述したように、職業能力開発総合大学校の総合課程を卒業することで、学士の称号が授与されます。学士やそのほかの称号や就職に与える影響については、「学士とは?修士や博士との違いと就活に与える影響を解説」のコラムでも紹介しているので、参考にしてみてください。職業訓練指導員養成のための課程
この課程は、公共職業能力開発施設などで就職に必要な技能・技術の指導や就職サポートを行う職業訓練指導員(テクノインストラクター)を育てるためのコースです。指導員養成訓練には、「指導員養成課程」と「高度養成課程」の2つの課程があります。「指導員養成課程」は、中学および高校卒業者を対象に、基礎的な知識・技術の習得をサポートする「普通課程の普通職業訓練」を担当できるテクノインストラクターを養成しています。「高度養成課程」は、主に高校卒業者を対象に、「専門課程、応用課程の高度職業訓練」を担当できるテクノインストラクターを養成するコースです。また、すでに職業訓練指導員である人が、職域の拡大を目指し、ほかの能力を身につけるためのコースもあります。指導員は全国の施設で、職業につながるような技術を身に付けたいと思う人々に技術を身に付けられるようサポートしています。
職業訓練指導員とは
職業訓練指導員は、学卒者や求職者などを対象に、就職に必要な技術や専門知識を指導し、就職をサポートしています。常に新しい技術を習得しつづける努力と、人を育てるという教育能力、さまざまな人と関わるコミュニケーション能力などが問われる仕事です。また、受講生への技術指導のほかにも、大勢に向けた講習会やセミナーで講師を務めることもあります。職業訓練指導員の仕事については、「教育業界の仕事」のコラムでも紹介しているので、参考にしてみてください。総合的ものづくり人材養成コース
ものづくりの現場で実際に即戦力となる能力を身につけ、次世代のものづくりを担うリーダーとしての経営能力を同時に習得するためのコースです。ものづくりの現場で第一線として働き、将来は会社の経営にも携わっていけるような人材を育てることを目標にしています。より実践的でバランスの取れた技術者を育てるためのコースといえるでしょう。
職業能力開発総合大学校に入学するとどのような影響があるの?
職業能力開発総合大学校では、ものづくりで活躍できる人材を育てることを目的にしているため、それぞれの学生の希望する分野の目標に合わせて就職支援を積極的に行っています。では、実際に入学することで、就職にどのような影響があるのでしょうか。以下で紹介していきます。
資格や免許が取得できる
職業能力開発総合大学校の履修課程内で、アーク溶接特別教育修了証や第一級陸上特殊無線技士など、修了証や免許が取得可能です。また、建築士の受験資格や1級電気工事施工管理技術者の学科試験が免除されるなどの優遇も受けられます。就職をサポートするようなカリキュラムが用意されているといえるでしょう。機械系や電気系では、職業能力開発総合大学校卒業後に1級・2級技能士を目指す人も多くいるようです。資格や免許を取得することで、より職業選択の幅が広がるといえるでしょう。
必要な技術が身についていることで就職につながりやすい
職業能力開発総合大学校では、「働くこと」をぼんやりとしたイメージでとらえるのではなく、働くときに必要な技術、働くための力といった具体性を持った勉強の仕方をしています。入社後に初めて専門の道具に触れ、技術を身に付けていく学生とは違って、職業能力開発総合大学校卒業の学生は、入社の時点ですでにある程度の技術が身に付いています。最初から一定以上の技術を持った学生を迎えることは、企業にとっても非常にメリットがあるといえるでしょう。
さらなるスキル・知識の習得を目指せる
職業能力開発総合大学校を卒業後、すぐに就職するのではなく、ほかの大学への博士課程へうつる学生もいます。職業能力開発総合大学校で学んだ知識をより専門的に学ぶことで、さらなる知識・技術の習得を目指せるでしょう。博士課程からの就職については、「博士課程の就活はいつから?就職が難しいといわれる理由と求人の探し方」のコラムでも詳しく紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
自分のペースで技術や知識を習得できるわけではない
職業能力開発総合大学校は、学校という場で時間をかけて技術を習得できる反面、個人の習得スピードでカリキュラムをこなせるわけではありません。学校で技術や能力を身に付ける場合、人によっては技術習得や卒業までに時間がかかってしまうこともあるでしょう。そのため、比較的年齢が若く、まとまった時間が取れる場合であれば、職業能力開発総合大学校で専門的な技術を身に付けることは非常に有益といえます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。