職業訓練の面接の流れやマナーは?よくある質問や注意点を紹介

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この記事のまとめ

  • 職業訓練は仕事に必要なスキルを学べる公的な制度で、仕事を探している人が対象
  • 職業訓練の面接では入退室時や服装のマナーに気をつけよう
  • 職業訓練の面接では就職への意欲や協調性、継続して訓練に通えるかなどを見られる
  • 職業訓練の面接では志望動機や身につけたいスキル、就職したい仕事について聞かれる
  • 回答はあらかじめ準備して、模擬面接で練習しておこう

「職業訓練の面接を受けるが、準備が不安だ」という人に向けて、面接でよくある質問と回答のコツを紹介します。ポイントは、面接官が何を評価しているのかを理解し、説得力のある回答を考えることです。このコラムでは、面接にふさわしい服装や入室・退室のマナーなど、基本的な対策を知りたい方に役立つ情報もまとめました。事前の準備を万端にすれば、面接で合格する可能性を上げられるはずです。

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職業訓練の面接でチェックされる3つのポイント

職業訓練の面接に合格するには、面接官が何を評価しているかを知っておくことが大切です。ここでは、面接でチェックされるポイントを解説します。

1.就職したい気持ちがあるか

職業訓練は就職を目的とした学びの制度であるため、就職への意欲が見られます。そのため、単に無料で授業を受けてスキルアップしたいという動機は評価されません。「ハローワークで勧められたため」といった志望動機も、主体性がなく就職への意欲が感じられない印象になるので気をつけましょう。

2.協調性やコミュニケーション能力があるかどうか

職業訓練によっては、受講生同士が協力して授業に参加する場面があり、面接では協調性やコミュニケーション能力がチェックされます。この2つは企業への就職でも重視される要素であるため、面接官はこれらの能力から、職業訓練を経て就職できそうな人材かを見極めているのです。

3.職業訓練にきちんと継続して参加できるか

職業訓練に継続して参加する意思があるかもチェックされます。職業訓練校としては途中で学習をやめてしまう人を合格させても意味がないため、訓練への意欲があることは合格の条件です。職業訓練以外にやりたいことや家庭の事情があることを前面に押し出すと、「きちんと通わなくなるのでは」と思われるので注意してください。

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職業訓練とは

職業訓練とは、仕事に必要なスキルを学べる公的な制度で、仕事を探している人が対象です。ハローワークが主催しており、希望者は基本的に無料で訓練を受けられます。訓練コースの種類はさまざまで、主なものとしては、ITや介護、事務、建築、デザインなどがあります。また、宅地建物取引主任者や介護職員初任者研修といった資格取得を目指すコースも存在します。訓練コースの詳細は、職業訓練検索(ハローワークインターネットサービス)で調べられるので、興味のある人はチェックしてみてください。

職業訓練の種類

職業訓練には、公共職業訓練と求職者支援訓練の2種類があります。公共職業訓練は主に失業保険を受給している人を対象とする制度で、求職者支援訓練は主に失業保険を受給していない人を対象とする制度です。フリーターで雇用保険に加入していない人や働いた経験がない人も、求職者支業訓練は受けることができるので安心してください。

職業訓練の申し込み手順や実施機関については、「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や申し込みの流れを解説」のコラムで詳しく解説しています。

参照元
ハローワークインターネットサービス
訓練検索・一覧
厚生労働省
ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)

職業訓練の面接のマナー

職業訓練の面接で気をつけたい点を紹介します。面接官に良い印象を持ってもらえるように、基本的なマナーを押さえておきましょう。

入室時および退室時のマナー

面接室に入る際は、ドアを3回ノックします。「どうぞ」などの返事を確認してから、ドアを開けて入室しましょう。ドアは後ろ手で閉めずに、一度ドアの方に体を向けてから静かに閉めてください。

入室後は入った位置でお辞儀をして「失礼いたします」と言います。その後、椅子の横まで移動して、「名前です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶。面接官から座るように指示されてから着席しましょう。

面接が終わったら、椅子から立ってお礼を述べます。ドアの前で再度面接官にお辞儀をして、「失礼いたします」といったあとに退室しましょう。
面接のマナーを詳しく知りたい人は、「面接の流れやマナーを受付・入室・退室の場面別で解説!」も参考にしてください。

服装のマナー

職業訓練の面接は、就職・転職時における企業との面接とは異なるので、スーツを着用するルールはありません。ただし、面接官は「就職に対して意欲がある人物か」を見ているので、社会人としてふさわしい清潔感のある服装を選びましょう

具体的には、Tシャツやジーンズといったラフな格好は避け、オフィスカジュアルのようなある程度きちんとした服装をするのがおすすめです。もちろん、心配な場合はスーツを着用してもかまいません。
オフィスカジュアルの着こなしは、「オフィスカジュアルとは?スーツはだめ?男女別おすすめアイテムを紹介」のコラムでまとめています。

職業訓練の面接でよく聞かれる7つの質問

以下で、職業訓練の面接で聞かれることを確認していきましょう。代表的な7つの質問と、回答のコツをまとめました。

1.職業訓練を受けようと思った動機は何ですか

「なぜ職業訓練を受けたいのか」は、面接で最もよくある質問です。回答のポイントは、「就職のためにスキルを身につけたい」という動機を伝えることです。単に「資格を取りたいため」では就職への意欲が明確に伝わらないため、必ず就職に結びつく動機を回答しましょう。

回答の例としては、「△△職への就職に必要なスキルを学びたかったため」「就職活動をするなかでスキルがないと採用されるのが難しいと感じたため」といった内容が挙げられます。

2.職業訓練でどのようなスキルを得たいですか

具体的に何を身につけたいのかを尋ねる質問です。事前に訓練のコースや学習内容を調べ、自分がどのようなスキルを習得したいのか整理しておきましょう。

3.前職を退職した理由を教えてください

職歴がある場合に聞かれることの多い質問です。退職理由を聞かれたら、ネガティブな理由は答えず前向きな回答をするのがおすすめ。たとえば、やりたい仕事を任せてもらえず退職した場合は、「より興味のある仕事に就きたかったため」というように、ポジティブな表現に置き換えましょう。
不満が原因で退職した場合も、今後どうしたいかという視点から考えると意欲的な回答ができます。

4.職業訓練に毎日続けて参加することは可能ですか

介護や子育てといった家庭の事情で職業訓練に通えなくなる可能性を考慮した質問です。自分の状況を踏まえたうえで、継続して通える環境があることを回答してください。家庭の事情がある場合も、周りのサポートを受けながら職業訓練を受けられる人はその旨を伝えましょう。

5.職業訓練後はどのような仕事に就きたいですか

訓練を終えたあとのビジョンを問う質問です。「学んだ内容を活かして△△職に就きたい」など、職業訓練に関連する展望を回答しましょう。目指す職種名を述べるだけでなく、その職種に就いてどういう風に活躍したいのか、就職後の目標まで説明できるとより説得力のある回答になります。

6.職業訓練中に就職が決まった場合はどうしますか

回答に迷う人が多い質問ですが、そもそも職業訓練は就職を目的とした制度なので「訓練を終了して就職する」と答えて問題ありません。ただし、訓練で専門的な技術を身につけてから就職したいと考えている場合は、「訓練終了まで入社を待ってもらう」と答えても良いでしょう。この質問の正解は決まっていないので、自分の状況や考えに合わせて回答してください

7.どのような就職活動をしていますか

本当に就職する意思があるのか、就職に向けて何か行動しているのかを問う質問です。実際に選考に進んでいる場合は、その旨を伝えると良いでしょう。不採用になった場合でも、「スキルが足りていなくて合格できない」と伝えれば職業訓練の必要性を強調できます。

また、訓練中に就職活動をする場合は、そのことを伝えて問題ありません。職業訓練はあくまで仕事に就くことを目的とした制度なので、就職への意欲をアピールすることが重要です。

効果的な自己PRの方法

職業訓練での面接では、先ほど紹介した7つの質問以外にも、自己PRを求められる可能性があります。職業訓練面接での自己PRでは、訓練に向けての意欲や就職への意思を伝えることがポイントです。過去の経歴やキャリア、今後やっていきたいことをからめて伝えていきましょう。自己PRを考える際は、「自己PRは熱意が大切!伝えるための具体的なポイントを解説!」のコラムも参考になります。

職業訓練の面接での3つの注意点

次に、職業訓練の面接での注意点を確認していきましょう。

1.嘘をつかない

基本的に面接で嘘の回答をするのは避けましょう。一度嘘をつくと、別の質問に答えた際に矛盾が生じ面接官に不信感を与えてしまいます。特に、ベテランの面接官は話の矛盾にすぐに気がつき嘘を見抜くでしょう。嘘がばれると印象が悪くなるため、すべての質問には正直に回答するのが賢明です。

2.面接の質問は受講したいコースによって異なる

面接での質問は受講を希望するコースによって異なる可能性があります。コースで学ぶ内容を前提とする質問もあるので、事前に資料や説明会で得た情報を整理し、職業訓練で何を学べるのかを把握しておきましょう。

3.逆質問で「ありません」と答えない

面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか」と逆質問を受けることがあります。逆質問は気になっていることを確かめ、職業訓練への意欲を伝えるチャンスです。もしここで、「ありません」と回答してしまうと、訓練への意欲が低いと判断される可能性があるので、注意が必要です。

「職業訓練を受けるにあたってあらかじめ準備しておくことはありますか」といった質問をすると、積極的に訓練に臨む姿勢を伝えられ、好印象を残せるでしょう。

職業訓練の面接を成功させるための準備

職業訓練の面接を成功させるために、事前に準備しておくと良いことをまとめました。何から手をつければ良いか分からない方は、ぜひ参考にしてください。

回答をあらかじめ準備しておく

よくある質問に対する回答はあらかじめ準備しておきましょう。特に、志望動機などの重要度の高い質問については、説得力のある回答を事前に準備しておくことが大切です。

職業訓練の面接は時間が短いことが多いので、限られた時間で意欲を伝えられるように意識しましょう。多く話したい場合でも、回答が長過ぎると「要点を整理できない人」と評価されるので気をつけてください。回答は結論から話すことで相手に分かりやすく伝わります

面接の受け答えの練習をする

面接に自信がない人は、家族や友人、ハローワークのスタッフに頼んで模擬面接をすると良いでしょう。実際に回答を口に出し本番に近いやり取りをしておくと、本番で緊張し過ぎることなく回答できます。

職業訓練校を見学する

職業訓練校が行う見学会に参加すると、訓練への理解が深まり、身につけたいスキルや就きたい仕事に関する回答の参考になります。志望動機の説得力も増すので、見学会がある場合はぜひ参加しておきましょう。

逆質問を考えておく

逆質問の内容はその場で考えても思い浮かばないことがあるので、事前に準備しておきましょう。訓練の内容を把握し、不明点はないか、より深く知りたい部分はないか確認します。注意点として、事前に調べれば分かる事柄を質問すると、意欲が少ないと判断されるので気をつけてください。

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職業訓練の面接に関するQ&A

ここでは、職業訓練の面接時間や、面接時にふさわしい服装など、職業訓練の面接に関する疑問にお答えします。職業訓練の面接を受ける予定がある人は、こちらも合わせてお読みください。

職業訓練の面接時間はどれくらい?

職業訓練校によっても異なりますが、10分程度で面接を行う場合が多いようです。
一般的な就職・転職面接より短い傾向があるので、回答する際は伝えたい事柄を簡潔にまとめることを意識しましょう。一つひとつの回答が長過ぎると、面接官が選考の判断に必要な質問をし切れず、不合格となる場合もあるので注意してください。短時間で意欲を伝えられるように、事前によくある質問への回答を考えておきましょう。

職業訓練の面接にふさわしい服装は?

就職・転職面接ほどの厳しいマナーはありませんが、清潔感のある私服やオフィスカジュアルのような社会人としてふさわしい服装を意識しましょう。心配な方は就職活動で着用するスーツを着ても構いません。面接全般の服装のマナーは、「就活に相応しい服装を解説!ボタンダウンシャツを着ても良い?」のコラムを参考にしてください。

職業訓練中に就職活動をしても良い?

職業訓練中に就職活動をするのは問題ありません。
状況によっては職業訓練中に就職先が決まり訓練を終了することもあり得ます。また、職業訓練でしっかりスキルを身につけたい人は、訓練が終わるまで入社を待ってもらうよう相談する選択肢もあるでしょう。転職エージェントのハタラクティブでは、若年層の就職支援を行っているのでぜひご相談ください。

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