ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!

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この記事のまとめ

  • ハローワークとは、厚生労働省が設置する公共職業安定所のこと
  • ハローワークには、新卒やフリーターなど若者向けの窓口が複数ある
  • ハローワークのメリットとは、誰でも無料で利用できること
  • ハローワークのデメリットとは、開庁時間が平日のみの場合が多いこと
  • ハローワーク単体ではなく、就職エージェントとの併用がおすすめ

「ハローワークとはどのようなところ?」と疑問に感じ、うまく活用できていない場合もあるでしょう。ハローワークとは、職安と呼ばれる公共職業安定所のこと。誰でも無料で利用できるので、就職や転職を検討している方は知っておくのがおすすめです。

このコラムでは、ハローワークのサービス内容に関する情報を分かりやすく解説します。新卒やフリーター向けのサービスもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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ハローワークとは?

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ハローワークとは、厚生労働省が全国500ヶ所以上に設置する公共職業安定所のことです。「職安」とも呼ばれ、就職や転職を目指す方々に対して職業紹介や求職相談、雇用保険の手続きといったサポートを行っています。国の安定した雇用の維持に努めている機関です。

ハローワークとは何かを簡単に解説!

ハローワークでは、雇用に関する対策や手続きが可能です。求人票の案内や就活アドバイス、適職診断、職業訓練の紹介などのサポートを無料で受けられるため、仕事探しに慣れていない求職者にとって心強いサービスといえるでしょう。

ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

ハローワークの開庁時間

厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークの基本的な開庁時間は、平日の午前8時30分~午後5時15分です。平日の夜間や土曜日に利用できる施設もあるので、来庁前に最寄りのハローワークに問い合わせてみましょう。最寄りのハローワークは、厚生労働省の同Webサイト内でご確認いただけます。

ハローワークの利用時間については、「ハローワークの営業時間は?混雑しにくい時間帯や上手く利用する方法を解説」のコラムにまとめている情報も参考にしてみてください。

参照元
厚生労働省
雇用

ハローワークと派遣会社の違い

ハローワークと派遣会社の違いには、運営機関や扱う求人の雇用条件が挙げられます。ハローワークは国が運営する公共の機関であるのに対し、派遣会社は民間企業が運営する機関です。ハローワークでは、正社員や派遣社員、契約社員、パート・アルバイトなどのさまざまな雇用形態の求人をまとめて閲覧できます。派遣会社では、派遣のお仕事のみを扱っているのが大きな違いといえるでしょう。

ただし、ハローワークには派遣やパートの求人よりも、無期雇用の正社員を希望する方を対象とした求人のほうが多い傾向にあります。労働者として長期活躍したい方や安定した収入を得たい方は、ハローワークを利用した仕事探しがおすすめです。

ハローワークとハローワークプラザの違い

ハローワークプラザは、ハローワークの出先機関として設置された関連施設です。ハローワークプラザは求職活動への専門性を追求しているため、ハローワークよりもサービス内容を限定しています。また、駅前や繁華街といったアクセスしやすい場所に設置されているのも特徴です。

ハローワークより開庁時間が長い施設もあり、働きながら就職活動をする人が仕事探しや職業相談をするのに向いています。ただし、ハローワークプラザでは、職業訓練の申し込みや雇用保険(失業保険)の手続きができない場所もあるので注意しましょう。

若者が利用できるハローワークサービスとは?

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ハローワークでは若者の雇用安定を図っており、新卒・フリーターといった若年層向けの施設や窓口も設置されています。ここでは、若者向けの施設や窓口をご紹介するので、自分の状況・希望に適したサービスを活用しましょう。

若者が受けられるハローワークのサービスにはどのようなものがありますか?

ハタラくん

20代・30代に特化した、正社員を目指せるサービスになっています

正社員を目指す若者(おおむね35歳未満)向けの就職支援施設は、「わかものハローワーク」と呼ばれ、全国21か所に設置されています。また、通常のハローワーク内にも「わかもの支援コーナー」や「わかもの支援窓口」(全国200か所)があり、いずれも以下のように若者のキャリア形成に特化したサービスを受けることが可能です
 

  • ・事労務管理経験者やキャリアコンサルタントによる相談窓口
  • ・就職支援ガイダンス
  • ・適性検査
  • ・応募書類の添削
  • ・模擬面接
  • ・各種の就職支援セミナー開催
  • ・企業への紹介や企業就職面接会の開催 など


正社員経験が少ない第二新卒や、正社員経験が全くない20代から30代前後のフリーター向けの支援制度が充実している「わかものハローワーク」。
さまざまな資格や知識・技術を身に付けられる公共職業訓練を無料で受講できたり、履歴書の書き方や面接のマナーを教えてくれたりと、社会人経験が少ない方も安心して就職・転職活動に臨めるサービスが揃っています。

新卒応援ハローワーク

新卒応援ハローワークとは、各都道府県に1ヶ所以上、全国で50ヶ所以上にある、新卒者の安定就職に特化したハローワークです。大学院や大学、短大、高専、専修学校などの学生を対象に、窓口相談や担当者制での個別支援、キャリアプランの作成、入社後の定着支援などを実施しています。

厚生労働省の「新卒応援ハローワーク」によると、卒業後に仕事をしていない方(概ね3年以内)も利用の対象になっているので、該当する既卒やフリーターの方も、ぜひチェックしてみてください。

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わかものハローワーク

厚生労働省の「わかものハローワーク」によると、わかものハローワークとは、正社員就職を目指す概ね35歳未満の若者を対象としたハローワークのことです。「わかもの支援窓口」や「わかもの支援コーナー」と呼ばれることもあります。

わかものハローワークでは、担当者制による個別支援やキャリアプランの作成、職業紹介などを実施。また、セミナーやグループワークをとおして、就職に関する同じ悩みや目的をもったメンバーと交流する機会もあります。

ジョブカフェ

ジョブカフェとは、概ね30代の若者の就職支援に特化した、都道府県が運営する施設です。ジョブカフェにハローワークが併設されている場合もあります。ジョブカフェは、都道府県が運営しているため、地域に根ざした安定的な就職支援や職業紹介、セミナーなどを実施しているのが特徴です。

各地域のジョブカフェの情報は、厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」のページで紹介されているので、参考にしてみてください。

学卒ジョブサポーター

学卒ジョブサポーターとは、新卒者の就職支援を専門とする職業相談員のことです。高校へは「高卒ジョブサポーター」、大学へは「大卒ジョブサポーター」が出向き、学校と連携のうえで学生の就職を支援しています。

なお、厚生労働省の「高卒・大卒就職ジョブサポーターの活用による新規学卒者への就職支援」によると、学卒ジョブサポーターに選ばれているのは、キャリアカウンセラーの有資格者や企業の人事労務管理経験者など。そのため、専門的な視点でアドバイスを受けられるのが魅力です。

就職支援ナビゲーター

就職支援ナビゲーターとは、新卒者や既卒者に対する就職支援を行う専門家を指します。大学などでの就職支援や企業での人事担当の経験などがあり、就活に関する知識や経験が豊富です。

また、企業を訪問しての求人開拓、地域の中小企業と新卒者等とのマッチングを実施しています。

障がい者専用就職支援窓口やマザーズハローワークもある

厚生労働省の「障害者に関する窓口」や「マザーズハローワーク事業」で紹介されているように、ハローワークには障がいをもつ方や、子育て世代の就労を支援する専門窓口や施設があります。

ハローワークのサービス全般については、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムにまとめた情報をご覧ください。

参照元
厚生労働省
トップページ

ハローワークで受けられる7つのサービス

ハローワークで受けられる7つのサービスの画像

ハローワークでは、窓口相談をはじめ、自己分析や履歴書作成、面接対策などの安定したサポートが受けられます。また、雇用保険の手続きもできるので、ワンストップで求職活動を進めることが可能です。

ハローワークから効率的に支援を受けるには、離職前からの情報収集がカギ!

ハローワークのサービスを効率的に受けるためには、まずハローワークで何ができるのかを知る必要があります。

ハローワーク(公共職業安定所)は、厚生労働省の下部組織にあたる都道府県労働局の出先機関です。職業相談や職業紹介、公共職業訓練や求職者支援訓練などの窓口としての機能以外に、雇用保険の各種給付(失業等給付、教育訓練給付、雇用継続給付、育児休業給付)の窓口としての機能も備わっています。

ここで、失業保険といわれる雇用保険の基本手当や在職中や原則離職後1年間以内に受講開始する教育訓練給付等の受給権が離職後にあるかどうかを確認することができます。離職してから受給権がないことを知っても打つ手がありません。ハローワークの給付窓口ではマイナンバーカード等の身分証明書を持参することで各種の給付に関する相談ができます。

また、ご自身が会社都合=会社事情の正当な理由による退職(特定重要資格者)になるのか、就職困難者(障害者又は統合失調者、躁うつ病罹患者等)になるのかによって基本手当の給付日数は大きく異なります。事前にハローワークで情報収集や相談をして、受けられるサービスの確認をしましょう。

1.窓口相談

ハローワークの窓口では、求人情報をもとに職業紹介をしてもらえます。仕事探しの方向性が定まっていない場合や、キャリアプランのイメージが掴めない場合は、窓口の職員によるアドバイスを受けてみましょう。

ハローワークでは、安定した雇用を支援し、企業と求職者を結びつけてくれます。求人に関する疑問があれば、窓口の職員が問い合わせてくれる場合もあるため、積極的に活用してみましょう。

2.自己分析のサポート

ハローワークでは、自分自身を理解するために必要な自己分析も支援しています。窓口の職員や就職支援ナビゲーターからのアドバイスを受けられたり、セミナーに参加して自己理解を深める機会が提供されていたりするのが特徴です。求職活動のプロからのアドバイスを参考にすれば、自分の強みや弱み、過去の経験を整理できるでしょう。

3.応募書類作成のサポート

ハローワークでは、履歴書や職務経歴書の作成方法が分からない場合にサポートを受けられます。学歴の正式な記入方法や志望動機欄のまとめ方といった細かい部分まで支援を受けられるので、クオリティを安定させられるでしょう。

さらに、応募書類の作成方法に関する情報がまとめられたパンフレットをもらえるため、ポイントや注意事項を参考にできます。応募書類を書き終えたら、窓口の職員やセミナー講師に最終チェックをしてもらうと安心でしょう。

4.面接対策のサポート

ハローワークの面接対策では、企業の視点を考慮したアドバイスが受けられます。面接時に企業側からどのような質問をされることが多いのか、答える際は何を伝えるべきかといった点を、面接選考の前に相談することも可能です。職員がマンツーマンで面接の指導をしてくれるので、本番に自信をもって臨めるでしょう。

5.就活セミナーの案内

ハローワークでは、自己分析や応募書類の作成、面接対策に関するセミナーを行っています。セミナーにはグループワークが含まれるものもあり、就職に対する他者の意見を参考にすることも可能です。仕事探しや選考対策に悩んでいる方は、参加してみましょう。

6.職業訓練の相談

ハローワークでは、「ハロートレーニング」と称して公的職業訓練を実施しています。職業訓練では、能力開発センターや民間の教育機関で、希望の仕事に就くためのスキルを身につけたり、キャリアアップ講習を受けたりすることが可能です。就職・転職活動におけるアピールポイントを増やしたい、正社員として安定した仕事に就きたいという方は、職業訓練を受けてみるのもおすすめです。

コースは機械関係や建築、塗装、介護など幅広く展開しています。職業訓練の対象者は離職者や在職者、学卒者など、コースによってさまざまです。地域や受講するタイミングによって選べる職業訓練は異なるので、気になる方は最寄りのハローワークに最新情報を問い合わせてみましょう。

また、職業訓練は基本的に無料で受けられます。ただし、テキスト代が掛かったり有料の訓練もあったりするので注意が必要です。

参照元
厚生労働省
人材開発

7.雇用保険の手続き関連

ハローワークでは、雇用保険の手続きが可能です。雇用保険の失業等給付とは、次の仕事が見つかるまでの間に前職の給料の50〜80%が受給できる制度。失業中の生活を安定させ、早期の安定した就職をサポートするために設けられています。

ただし、手当を受け取るには受給条件や給付期間があるので、関連情報をきちんと調べるようにしましょう。

ハローワークに相談できる内容や失業保険に関する情報は、「ハローワークで相談できる内容は?利用方法や失業保険の受給方法も紹介」のコラムでもまとめているので、ぜひご一読ください。

ハローワークでの求職活動では、初回登録を居住地管轄のハローワークで行う必要があります。登録後に発行されるハローワークカードで求人詳細の閲覧や紹介状の発行が可能となり、応募できる求人数が増えます。

また、求人検索では希望条件を明確にし、自分に合う仕事を絞り込むことがポイントです。オンラインサービスを活用した求人検索も可能なものの、紹介状の発行を希望する場合は窓口で依頼する必要があります。
ハローワークで行なわれている履歴書添削や面接練習といったサポートを活用するなど、就職活動に向けて準備を徹底することで内定獲得に一歩近づくでしょう。

ハローワークで求職活動をするときの流れとは?

ハローワークで求職活動をする場合、「求人申し込み→求人探し→紹介状→面接」という手順で進めるのが基本です。おおまかな流れを理解し、就職・転職活動をイメージしてみましょう。

ハローワークで求職活動をするときの流れ

  • 居住地を管轄するハローワークを探す
  • 求職申し込みをする
  • 求人を探す
  • 紹介状を受け取る
  • 採用面接を受ける

1.居住地を管轄するハローワークを探す

初めてハローワークを利用する際は、居住地を管轄しているところに向かうのがおすすめです。管轄外のハローワークでは、初回の登録や雇用保険・失業保険の手続きを行えないので注意しましょう。ハローワークの管轄一覧表は、厚生労働省の「ハローワーク」でご確認いただけます。

参照元
厚生労働省
雇用

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管轄外のハローワークは利用できる?

初回登録が済んだ2回目以降の利用で、かつ目的が仕事探しであれば、どのハローワークを利用しても問題ありません。自宅や職場の近くというように、行動範囲内で安定的に通えるところを選ぶのがおすすめです。ただし、管轄内のハローワークでしかできない手続きがあることは覚えておきましょう。

2.求職申し込みをする

初回利用時は窓口で求職申し込みをしましょう。登録が完了するとハローワークカードが発行され、ハローワークに設置されている端末やインターネットで求人情報を検索できるようになります。

なお、求職申し込みをしなくても情報の閲覧は可能ですが、事業所名が公開されない場合もあるようです。「求人の詳細な情報を知りたい場合は、ハローワークカードの発行が必要」と覚えておきましょう。

Webサイトからの求職申し込みも可能

ハローワークインターネットサービスを利用して、求職申し込みをする方法もあります。パソコンやスマートフォンからアカウント登録と求職情報を入力し、マイページを開設することで、オンライン上での求人検索や自主応募が可能に。一部機能の制限はあるものの、「ハローワークに行く時間が取れない」という方には便利な機能といえるでしょう。

参照元
ハローワークインターネットサービス
トップページ

3.求人を探す

ハローワーク内の求人検索端末や自宅のパソコン、スマートフォンなどで求人情報を検索します。いずれの端末でも閲覧できる内容は同じですが、ハローワーク内のパソコンを利用すれば、求人票をすぐにプリントアウトしやすいのでおすすめです。

ハローワークにしか求人情報を掲載していない企業もあるので、自分の希望と照らし合わせながら仕事探しをしましょう。

4.紹介状を受け取る

応募したい求人が見つかったら、窓口の職員に紹介状を発行してもらいます。紹介状は、ハローワークをとおして応募したという証拠になるので、応募書類と一緒に企業へ送付(または持参)しましょう。紹介状は手渡しが原則のため、優先度の高い求人は早めに紹介状を発行してもらうのがおすすめです。

5.採用面接を受ける

選考の日程を調整したら、採用面接に進みます。採用面接では企業側からの指定がなければ、スーツを着用するのが一般的です。先述のように、ハローワークでは履歴書や職務履歴書の添削、面接練習などのサポートも受けられるので、事前に万全の対策を講じておきましょう。

ハローワークに関する流れをより詳しく知りたい方は、「ハローワークを利用する流れは?初めての応募申し込みや失業保険の申請方法」のコラムをチェックしてみてください。初めての求人申し込みの方法についても解説しています。

ハローワークへ行くときの服装・持ち物は?

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ハローワークへ着ていく服装や持ち物について悩む方もいるでしょう。以下で、ハローワークへ行くときの持ち物と服装を紹介するので、ぜひ確認してみてください。

ハローワークでは特に服装の指定はないため、普段着でも全く問題ありません。ただし、もしご自身の希望どおりの急募求人があった場合、窓口で職業相談を行った当日に面接になることもあります。そのため、応募書類は常に持参し、清潔感のある服装で行くのが無難です。
また、履歴書と職務経歴書は、相談窓口で添削をしてもらえるので、前もって準備を整えておくのが望ましいでしょう。

初めてハローワークを利用する場合

ハローワークを初めて利用する際は、私服で問題ありません。ただし、窓口で案内を受ける際にシワや汚れのある服装では、印象が悪くなってしまいます。求職活動を意識したビジネスカジュアルやオフィスカジュアルで向かうのが無難です。持ち物は、メモと筆記用具を忘れないようにしてください。

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雇用保険の手続きを行うときは別途持ち物を確認しよう!

雇用保険の手続きを行う場合は、離職票(1・2)、身分証明証(運転免許証やマイナンバーカード)、印鑑、写真2枚、通帳などが必要です。当日慌てることのないよう、余裕をもって準備しておきましょう。詳細は、「ハローワークへの持ち物は何が必要?初回利用や失業保険申請の場合を解説」のコラムをご確認ください。

求人を探しに行く場合

ハローワークの求人検索端末で仕事探しをする場合も、私服で問題ありません。興味のある求人が見つかったら情報のメモを取れるよう、筆記用具があると安心です。

面接対策をする場合

面接対策をする場合は私服でもかまいませんが、本番と同じようにスーツを着用していくのがおすすめです。窓口の担当者やセミナーの講師に、身だしなみのチェックをしてもらえます。面接対策の際には、メモと筆記用具を必ず持参しましょう。

ハローワークを利用する4つのメリット

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ハローワークは無料で利用できる、地域の求人の幅が広いといったメリットがあります。自分の希望や状況と照らし合わせて、メリットになるかどうかを考えてみましょう。

ハローワークを利用するとどのようなメリットがあるか教えてください!

ハタラくん

居住地に近い就職先のリサーチをはじめ、効率的に就職活動を進めるさまざまなサービスを利用できます

ハローワークを利用することには、多くのメリットがあります。まず、ハローワークは全国に展開されており、各地で地域に根ざした求人情報を提供中。そのため、自分の生活圏に近い仕事を探す際に非常に便利です。

また、無料で利用できる点も魅力の一つ。職業相談や職業紹介を通じて、専門のスタッフが個々の希望やスキルに応じた適切なアドバイスを行い、効率的な就職活動を支援してくれます。職業訓練や「ハロートレーニング」と呼ばれるスキルアップのためのプログラムも利用できるため、未経験分野への挑戦やキャリアチェンジを考えている方にも適しているでしょう。

また、求人情報の検索も簡単に行うことができ、インターネットからいつでも最新の情報にアクセス可能です。さらに求職者マイページを活用することで、自分の履歴や応募状況を一元管理できるため、効率的な就職活動が可能になります。総合的に就職活動を支援するハローワークは、求職者にとっての心強いパートナーです。

ハローワークを利用するメリット

  • 無料で利用できる
  • 地域企業の求人に強い
  • ほかの支援サービスと比べて求人の幅が広い
  • 誰でも平等に使えて、情報を閲覧できる

1.無料で利用できる

ハローワークは誰でも無料で利用できます。雇用保険加入の有無に関わらず、求人情報の閲覧や申し込み、キャリアプランの相談、面接指導などに料金は掛かりません。求職者に向けて安定的なサービス提供を行っているのが特徴です。

ただし、職業訓練には一部有料のものも含まれます。受講を検討している方は、コースごとに必要な費用や時間をしっかり確認しておくと安心です。

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2.地域企業の求人に強い

ハローワークの求人は、周辺地域の企業が多い傾向があります。意外と知られていない地元の優良企業の情報や、求人票には書かれていないおすすめポイントを聞ける場合もあるでしょう。そのため、地元や近隣の地域で安定して仕事探しをしたい方の求職活動に適しています。

地元で就職する方法については、「地元就職先の探し方!成功するための方法とは?」のコラムもあわせて参考にしてみてください。

3.ほかの支援サービスと比べて求人の幅が広い

ハローワークで扱う求人数は、ほかの就職・転職支援サービスに比べて幅広いのが特徴です。雇用を安定させるために設置された公共機関なので、企業・求職者のどちらからも手数料を取っていません。そのため、ハローワークに求人情報を掲載する企業の幅も広いといえます。

トライアル雇用制度を利用できることも

企業によっては求職者の安定就職のために、トライアル雇用制度を取り入れているところがあります。お試し期間として3ヶ月程度働き、企業の方針や労働環境、仕事内容について理解を深めることが可能です。ミスマッチを感じなければ、トライアル終了後に常用雇用してもらえます。

なお、トライアル雇用制度の対象者は、「45歳未満のニートやフリーター」「離職期間が1年以上」などの条件があるので注意しましょう。

4.誰でも平等に使えて、情報を閲覧できる

ハローワークは国が運営する公共の行政機関なので、経歴や年齢に関係なく平等に利用できます。初めて就職活動を行う方や職業訓練を受けたい方、転職活動をしたい方など、幅広い求職者がサービスを活用可能です。公共性・平等性を重んじるため、職員が特定の求人を勧めることはなく、求職者が主体となって就職活動を進められます。

ハローワークを利用する4つのデメリット

ハローワークのデメリットとして、自ら積極的に行動する必要があることや、開庁時間が平日中心である点が挙げられます。メリットとデメリットの情報を比較したうえで、利用を検討してみましょう。

ハローワークを賢く利用するために知っておきたいデメリット

ハローワークを利用する際には、いくつかのデメリットを把握しておきましょう。
たとえば、ハローワークは求人情報が無料で掲載されるため、企業が提供する情報にばらつきがあり、内容の信頼性が十分でない場合があります。求人票に記載された実際の雇用条件が求人票と異なるケースも報告されているようです。特に、地方の求人では給与や勤務条件が基準よりも低い求人もあり、事前に慎重な確認が求められます。

また、ハローワークは誰でも利用できるため、特に人気のある求人には応募が集中し、競争率が高くなることが一般的です。一方で、職員次第でサポートが基本的な内容に留まることもあり、個々のキャリアゴールに特化したアドバイスを得るのは難しい場合があります。

そのほか、職業訓練の内容やスケジュールが、自分の目指すキャリアに合わないこともあるため、受講の際には注意が必要です。ハローワークを利用する際には、求人内容を十分に精査するとともに、他の支援サービスや民間のエージェントも併用することで、より就職活動の質や効率を高められる可能性があります。

ハローワークを利用するデメリット

  • 平日中心に動く必要がある
  • 職場のイメージが湧きにくい
  • 自ら積極的に行動しなければならない
  • ブラック企業に気をつける必要がある

1.平日中心に動く必要がある

先述のとおり、ハローワークの開庁時間は平日の午前8時30分〜午後5時15分で、一般的に、土日祝日はお休みです。平日夜間や土曜日も開いている施設もありますが、日中仕事をしている方には利用しにくい可能性があります。

2.職場のイメージが湧きにくい

ハローワークの求人情報には職場の写真や詳細な情報が少ないため、入社後にどのような労働環境で働けるのかを想像しにくい場合もあります。

気になる企業が見つかったら、業務内容や職場環境に関する詳しい情報がないか窓口の職員に聞いてみましょう。周辺地域の企業なら、ある程度の情報を有している可能性があります。

3.自ら積極的に行動しなければならない

ハローワークでは求職活動をひととおり行えますが、職員による声掛けがあるわけではないため、自ら積極的に動かなければなりません

また、相談する職員によっては、サポート内容や対応に差があるという意見も。希望や条件に合いそうな企業が見つかったら、主体的に求職活動を進めていく必要があります。

4.ブラック企業に気をつける必要がある

ハローワークは無料で求人を掲載できるという手軽さから、求人情報が掲載前にしっかり精査されていない場合も。公開された求人票と実際の労働条件が異なる可能性もあるので、ブラック企業には細心の注意を払う必要があります。求人票に不安を感じたり不明な点があったりするときは、厚生労働省の「 『ハローワーク求人ホットライン』周知用リーフレット」を参考に、ハローワーク求人ホットラインに相談しましょう。

ハローワークの利用を検討している方は、「働きながら転職活動をするコツは?ハローワークを使うメリットとデメリット」のコラムもぜひご一読ください。

参照元
厚生労働省
ハローワークでの求人票と実際の労働条件が異なる場合の対策を強化します

ハローワークでブラック企業を避けるには?

ハローワークに掲載されている求人情報を見るときは、見込み残業代込みではないか、昇給・賞与があるか、休日数はどれくらいあるかなどをチェックしましょう。

見込み残業代込みで表示している求人情報は、月給を高く見せて人材を集めようとしている可能性も考えられます。昇給や賞与の制度がないと、仕事に対するモチベーションを維持できない場合もあるでしょう。また、休日数が少なければ仕事と安定した生活のメリハリがつけられなくなるので注意が必要です。

ハローワークと就職・転職エージェントを併用しよう!

ハローワークは求人の幅が広く、誰でも利用できるところが魅力ですが、積極的な行動力が必要です。地元の求人には精通していますが、企業の情報が少ないため、自分に合った仕事かどうかの判断が難しいという面もあるでしょう。

選考を有利に進めたいのであれば、ハローワークだけではなく就職・転職エージェントと併用して活用することをおすすめします

就職・転職エージェントとは?

就職・転職エージェントとは、民間の就職(転職)支援サービスのことです。ハローワークと同じように、職業紹介や求職活動の安定したサポートを受けられます。

ハローワークに比べて求人数は少ないものの、一つひとつ精査された優良求人を扱っているのが特徴です。そのため、ブラック企業へ入社するリスクを減らせるほか、非公開求人を紹介してもらえるといったメリットがあります。

就職・転職エージェントのサービスは手厚い!

就職・転職エージェントでは、プロのアドバイザーがマンツーマンで応募書類の添削や面接対策、キャリアプランの作成をサポートしてくれます。そのため、ハローワーク単体で利用するよりも選考を突破する可能性が高まるでしょう。

エージェントの活用方法は、「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」のコラムでまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

一人での就職・転職活動が不安な方は、若年層向けの求職活動をサポートするハタラクティブにご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたの不安や悩みをヒアリングし、一人ひとりに適した求人をご紹介。また、応募書類の添削、面接練習なども行い就職活動を手厚くサポートいたします。面接日程の調整や条件交渉といった企業との連絡代行も実施するため、就活の負担が減り、効率的に選考を進められるのがポイントです。

また、所要時間1分程度でできる適職診断もおすすめ。サービスはすべて無料で利用可能なので、既卒を歓迎している企業を知りたい方や、就活のやり方に不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。

ハローワークの役割とは何?利用する際のお悩みQ&A

ハローワークに関する、よくあるお悩みについてQ&A方式でお答えします。

ハローワークを利用する際の疑問についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

雇用保険に未加入の場合も利用できますか?

ハローワークは、雇用保険に加入していなくても利用可能です。ただし、初めてハローワークを利用する際は、求職申し込みの手続きを行う必要があります。求職申し込みは、居住地を管轄するハローワークで行えるので、厚生労働省の「ハローワーク」のページで最寄りの施設を探してみましょう。
詳しい利用方法については、「ハローワークが初めてのニートも仕事を探せる!利用方法や支援内容を解説」のコラムをご覧ください。

参照元
厚生労働省
雇用

ハローワークと派遣会社の違い

会社を辞めなくても利用できますか?

ハローワークは、在職中の方も利用できます。利用するために会社を辞める必要はないので、ご安心ください。退職後に転職活動を行う場合は、ハローワークで失業等給付を受給するための手続きと求職活動をワンストップで行えます。
働きながら転職活動をするコツについては、「転職活動は仕事を辞めてから?働きながら?成功させるコツを解説」のコラムを参考にしてみてください。

ハローワークを利用するためには事前予約が必要ですか?

ハローワークを利用する際の事前予約は基本的に必要ありません。ハローワークカードを持参していれば、予約なしで求人検索が可能です。ただし、混雑が予想される時期の窓口相談や履歴書添削、面接練習といったアドバイスを受けたいときは、事前に予約が必要な場合もあります。
ハローワークを利用する際の流れは、「ハローワークが初めてで怖いと感じるときは?サービス内容や利用の流れを紹介」のコラムもぜひご一読ください。

ハローワークの窓口では同じ方が相談に乗ってくれますか?

ハローワークの窓口相談は担当制ではないので、受付順に手が空いた職員へ案内されます。新卒応援ハローワークやわかものハローワークなどでは、担当者制での個別支援を行っている場合もあるので、窓口で一度相談してみましょう。
専任の担当者による手厚いサポートを受けたいなら、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。経験豊富なアドバイザーが、カウンセリングから内定まで一貫してサポートいたします。

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