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フリーターの何が悪い?就職しない人が良く思われない理由と対処法を解説
更新日
この記事のまとめ
- アルバイトで収入を得ていて「フリーターの何が悪い」と考える人が多い
- フリーターは将来のことを考えず努力を怠っていると思われやすい
- フリーターで親や親戚に反対された経験から「何が悪い」と感じる人もいる
- 「フリーターで何が悪い」と思う人はリスクを知っておく必要がある
- 安定を求める人は就職・転職エージェントを使って正社員を目指す方法がある
「フリーターの何が悪い?」と、世間が抱くフリーターのイメージを知りたい方もいるでしょう。フリーターは、「将来を考えていない」「努力していない」といった印象をもたれやすいようです。
このコラムでは、フリーターが抱かれやすい印象について詳しく解説します。フリーターから正社員になるためのコツもご紹介しているので、正社員就職を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
- 向いてる仕事あるのかな?
- 自分と同じような人はどうしてる?
- 資格は取るべき?
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フリーターの何が悪い?なぜ就職しないと良くないのか
フリーターでいることが悪いとは限りません。自分に合った働き方だと感じている人も多いでしょう。しかし、まじめに働いてもフリーターが悪い印象を持たれやすい理由は、「将来を考えていない」「努力していない」と見られることがあるためです。以下で解説するので、参考にしてみてください。
収入が低く不安定である
フリーターは一般的に正社員より収入が低く、毎月の給与額が不安定です。フリーターは、アルバイトやパートで生計を立てます。仕事はあるものの雇用状態が安定しているとはいえず、勤務先の都合でシフトの日数を削られたり、突然の解雇を言い渡されたりする可能性があるでしょう。仕事が少ないと収入も減り、保障がありません。また、アルバイトをやめたあとは、次の仕事が決まるまで収入を得る方法がなくなるため、生活が苦しくなる恐れもあります。
将来を考えていない
「将来を考えていない」と思われやすいことも、フリーターが悪い印象を持たれる理由の一つです。正社員は、安定した収入に期待できます。努力は必要ですが、キャリアを積んで転職して収入を上げる人も少なくありません。
他人に何か意見されても、自分のなかで目標があり、将来設計を立てたうえでフリーターをしているのなら、気にする必要はありません。ただし、無計画でアルバイトやパートをしている場合は、自分が将来苦しまないためにキャリアプランを考えてみましょう。
夢を語っているだけの場合は周囲に不安視されやすい
「△△したい」「△△になりたい」と夢を語りながらアルバイトをしているだけでは、周囲に不安視されてしまいます。定職につくと実現が難しい夢がある場合は、周囲の理解を得る方法があるか考えてみましょう。「目標を掲げて頑張っている」と認められるために、夢の実現につながるようなアルバイトや勉強をするのも手です。
努力をしていない
正社員になるための就職活動をしていないことに対して、「努力をしていない」と悪く思う人もいます。正社員になるためには、自己分析・履歴書の作成・面接対策など時間を掛けて準備をしなければいけません。就職活動をしないフリーターのことを、「楽をしている」と見る人もいます。
フリーターの仕事では昇級のための査定やノルマがないことが多いでしょう。自ら積極的に動かなくても与えられた仕事をこなせば決まった給料がもらえるため、「努力していない」「なにも考えていない」などと思われてしまうこともあるようです。
社会的信用が低い
フリーターは、社会的信用の低さも周囲に悪い印象を与えやすい理由の一つ。正社員と比較すると、住宅ローン・融資・クレジットカード発行など社会的信用が必要なサービスの審査に通りにくい傾向です。安定した収入がある正社員であれば、問題なく返済できるとみなされます。しかし、収入が不安定なフリーターがお金を借りる場合、銀行が躊躇する可能性も。。毎日仕事をしていても、生活に必要なサービスを受けられない可能性があります。
婚期を逃しやすい
フリーターは、「収入が不安定」「社会的信用が低い」といった世間体が悪い印象をもたれることが多く、婚期を逃しやすいようです。結婚した場合は、出産や育児で働けない期間があるため、収入が安定して、一定の保障が受けられる正社員のほうが生活を送りやすいでしょう。収入だけが結婚のすべてではないものの、生活に不安を抱かれやすいフリーターとの結婚は避けたいと考える人がいるのも事実です。
結婚後に共働きを望む人が増えている
パートナーが正社員で、結婚後は自分が専業主婦・主夫になれば良いと考えるフリーターもいるでしょう。しかし、結婚後も共働きを望む人が増加しています。以下は、厚生労働省「2021年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査> 第16回出生動向基本調査 結果の概要」によって調査された、希望するライフコースの推移をまとめた表です。
引用:国立社会保障・人口問題研究所「2021年社会保障・人口問題基本調査 <結婚と出産に関する全国調査> 第16回出生動向基本調査 結果の概要 3希望するライフコース像 図表 3-1 調査別にみた、女性の理想・予想のライフコース、男性がパートナーに望むライフコース(p.32)」
「男性が期待する女性のライフコース」、「女性の理想とするライフコース」のいずれも、専業主婦コースは減少傾向で、両立コースが年々増加中です。男女ともに、結婚後も互いに収入を得たいと思う人が増加しています。
参照元
厚生労働省
第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)
「フリーターの何が悪い」と感じる3つの理由
周囲の反応に対して、「フリーターの何が悪いのかわからない」と感じる人もいるでしょう。「何が悪いのかわからない」と感じる主な理由は、次の3つであると考えられます。
アルバイトで収入がある
アルバイトの仕事である程度の収入を得ていると、「フリーターで何が悪い」と感じるでしょう。なかには、無職ではないため「あえて正社員になる必要はない」と考えている人も。フリーターのままで問題なく生活できていれば、正社員に対し魅力を感じにくいでしょう。
誰にも迷惑をかけていない
自分の収入だけで生活ができているフリーターは、「仕事もしていて誰にも迷惑をかけていないのに何が悪いのだろう」と思うことも。フリーターの仕事で十分な収入があり、家族や友人などから生活費の援助を受けていない場合、「アルバイト・パートであるだけで悪い印象を抱かれたくない」「就職や転職はしたくない」と感じる可能性があります。
結婚願望がない
結婚願望がなく、「どうせ結婚しないから、アルバイトを続けたい」と考える人も。一般的には、家庭を築くなら、安定した仕事につき収入を得ようと計画する人が多いものです。しかし、自分が生活できる収入があれば良いと考える人は、「フリーターは良くない」との意見に対し「何が悪い」と感じる可能性があります。
「フリーターのままで良い」と思っているなら、「フリーターは将来が不安って本当?生活していくための対処法を解説!」で紹介している、フリーターのメリットとデメリットをチェックしてみてください。
「フリーターで何が悪い」と思うならリスクを知ろう
フリーターにはリスクがあります。フリーターで働く方法が悪いわけではないものの、自分のためにリスクを知っておきましょう。リスクは、就職を検討する材料になります。詳しいリスクは、以下のとおりです。
雇用が不安定
フリーターは有期雇用雇用契約で、働ける期間に限りがあります。また、期限内でも会社都合で辞めさせられる可能性があるため、雇用は不安定です。アルバイトをやめることになった場合、次の仕事を見つけるまでは、収入がない状態で生活しなければなりません。雇用の不安定さは、生活の不安定さにつながります。
収入が低いまま
アルバイトやパートの賃金は正社員より低く、大幅な昇給も望めないため、年齢を重ねても収入が低いままであることがほとんどです。結婚や子育てをする予定がある場合は、挙式・出産・育児などの資金を事前に用意する必要があります。現在の収入で生活がギリギリな場合は貯金も難しく、将来的にも金銭面で苦労しやすいでしょう。
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フリーターの収入は本当に低いのか正社員と比較
フリーターとしてアルバイトをする人のなかには、現在の収入で満足している人も多いでしょう。現在の収入で満足だと考えている人に向けて、フリーターと正社員の収入差を紹介します。
フリーターと正社員の収入差
フリーターと正社員の収入差は、年齢を重ねるごとに開きます。以下は、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 (6)雇用形態別にみた賃金」による、正社員とフリーターの収入差をまとめた表です。
正社員 | フリーター | |
---|---|---|
20~24歳 | 22万1,000円 | 19万6,200円 |
25~29歳 | 25万5,900円 | 21万2,300円 |
30~34歳 | 28万8,400円 | 21万5,500円 |
35~39歳 | 32万3,500円 | 21万3,300円 |
40~44歳 | 34万7,500円 | 21万7,600円 |
45~49歳 | 36万6,300円 | 21万2,800円 |
引用:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 (6)雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
20~24歳の正社員の月収は22万1,000円、フリーターは19万6,200円で、差は2万4,800円です。そして、45~49歳では、正社員とフリーターの収入差は15万3,500円となっています。正社員は年齢を重ねるごとに収入が増加するのに対し、フリーターは大きな変化はありません。
収入差が生まれる理由
フリーターと正社員で収入差が生まれる理由は、主に昇給・ボーナス・年金の3つです。また、退職金制度も差が生まれる一因となっています。
昇給
会社の業績にもよりますが、正社員は部下の育成やスキル向上などで仕事の幅が広がると成果が評価され、定期的な昇給が可能です。一方、フリーターの多くは昇給制度がない場合がほとんど。時給が上がる場合も、正社員より少額です。仕事を頑張っても給与を上げる方法がなく、正社員との差が生まれてしまいます。
ボーナス
制度は会社によって異なりますが、正社員は業績が良いと年に2回ボーナスを支給されるのが一般的です。しかし、フリーターでアルバイトやパートをしている場合はボーナスをもらえない会社が多いでしょう。もらえても正社員より支給額が低い傾向にあります。
年金
年金も、正社員とフリーターでは大きな差があります。基本的に正社員は退職後には厚生年金の受給が可能です。フリーターは条件を満たさないと厚生年金に加入できません。厚生年金に比べて受給額が少ない国民年金のみになるため、収入差が広がってしまいます。
退職金制度も差が出る一因
多くの企業では、正社員に対して、退職金制度を設けています。金額はさまざまですが、「退職金がもらえる条件とは?タイミングや相場について知っておこう」で説明しているとおり、定年まで働けば2,000万円支給する会社もあります。しかし、アルバイトをはじめとする有期雇用はそもそも長期雇用を前提としていないため、退職金制度は適用されないのが一般的です。参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況
親に「フリーターをやめてほしい」といわれたら?
フリーターをしていて、親に反対されている人も多いでしょう。親に「フリーターをやめてほしい」といわれた場合の対処方法を紹介します。
親がフリーターをやめてほしいと考える理由を知っておく
親がフリーターをやめてほしいと考える理由を知っておくと、説得しやすくなります。親が子どもに対して「フリーターをやめてほしい」と考える主な理由は、以下のとおりです。
・フリーターでは収入が低くて苦労するのではないか
・雇用と収入が不安定で将来結婚できなくなるのではないか
・フリーターのままでは老後の生活が送れなくなるのではないか
フリーターに反対する理由は、親が「フリーターで苦労する末路」を心配しているためです。フリーターである自分を心配してくれていることに対する理解と感謝をもって説得すると、親も考えを受け入れやすくなるでしょう。「就活にうるさい親の対処法とは?口出しする理由を解説!」では、親が就活に口出しする理由を紹介しているので、合わせてご覧ください。
就職しない理由を明確に伝えて理解してもらう
親や親戚から「フリーターをやめてほしい」といわれたときは、なぜ就職しないのか理由を明確に伝えましょう。「うるさい」「何が悪い」と反発して、自分の気持ちを伝えないままだと、方法として逆効果です。楽をしているだけで、将来のことをなにも考えていないと思われてしまう可能性があります。なぜフリーターをしているのか、いつまでアルバイトやパートを続けるつもりか、など将来のビジョンを伝えておくと、理解を得やすくなるでしょう。
まずは会社選びの参考に
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フリーターが就職するなら20代のうちがおすすめ
フリーターが正社員として就職するなら、20代のうちがおすすめです。理由を知るために、20代と30代以降の就職事情を紹介します。
20代で就活をはじめると就職先の選択肢が多い
20代で就活をはじめると、未経験者であっても就職先の選択肢が増えます。20代は、熱意やポテンシャルを見込まれて採用されることが多いためです。年齢を重ねるにつれ、ポテンシャルでは採用されにくくなります。フリーターは、ポテンシャル採用される可能性が高い20代のうちに就活をはじめましょう。
30代以降は即戦力になる人が求められる
30代以降だと、企業側は即戦力になる人を求める傾向にあります。部下の指導やマネジメントなどのスキルを求める企業も多いでしょう。しかし、アルバイト・パートの仕事ばかりだった場合、評価してもらえません。また、30~40代になると、自分より年下の上司のもとで働くことも考えられますが、双方にとって仕事がしづらい場合もあるでしょう。30代以降でも挑戦は可能ですが、20代より難易度は高めです。フリーターから正社員就職に挑戦するより、なるべく20代での就職活動開始をおすすめします。
フリーターから正社員になる人は多い
安定や社会的信頼を得たいと考え、正社員になるフリーターは大勢います。正社員としての経験はキャリアとしてカウントできることもメリットです。就職後に「転職したい」と考える可能性もあるでしょう。着実にキャリアアップしたい場合や、多くの選択肢から就職先を選びたい場合は、正社員を目指す方法が賢明でしょう。フリーターと正社員の収入差や、フリーターのメリット・デメリットをさらに詳しく知りたい方は、「フリーターと正社員の収入の違いはどれくらい?就職のためのコツも解説」もご覧ください。
フリーターから就職を目指す4つのコツ
フリーターが就職するには、資格を取得したりハローワークを利用したりする方法を検討してみましょう。フリーターとしての働き方が悪いわけではありませんが、前述したように、年齢を重ねるとともに正社員との収入差が広がるのも事実だからです。以下で、フリーターから就職を目指すコツを解説します。
就職に活かせる資格を取得する
フリーターから就職を目指すときは、新たな知識を身につけるために資格を取得する方法があります。「有資格者は優遇する」と明記されている求人に応募するときは特に有効な方法です。資格取得を応募条件にしている会社もあります。具体的な志望企業が見つかっていない場合は、現在のアルバイト業務のスキルアップに使える資格を取得するのも良いでしょう。
求人サイトで仕事を探す
フリーターから正社員に就職する場合、「未経験者歓迎」の仕事に応募する方法もあります。求人サイトで条件を絞って検索すると、比較的簡単に未経験者歓迎の求人を見つけられるでしょう。条件を絞り込み過ぎると求人が見つからず、チャンスを逃してしまう恐れもあります。自身の希望する条件のなかで優先順位を決め、譲れないもののみを残して検索しましょう。
求人情報の掲載数が多いサイトで検索し、希望する職種の掲載が多いサイトを選んで登録する方法がおすすめです。フリーターの就活では、まず応募することが重要になります。何度か不採用になっても諦めずに挑戦しましょう。
ハローワークを利用する
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ハローワークの利用方法については「ハローワークの利用方法|初めての方向けに利用条件や登録のやり方をご紹介」で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
就職・転職エージェントを利用する
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フリーターに関するお悩みQ&A
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フリーターとは?
フリーターとは、主にアルバイトで生計を立てている15歳~34歳の非雇用形態者を指します。そのため、主な収入がアルバイトでも、35歳以上の場合はフリーターとは呼びません。「ずっとフリーターでいたいけど…女性も就職した方が良いって本当?」では、詳しい内容を掲載しています。
ニートとフリーターの違いはなんですか?
フリーターは、非雇用形態で仕事をしている人のことです。ニートは職についておらず、就職活動も行っていない人を指します。「ニートとフリーターの違いとは?就職に向けてできることと行動を起こすコツ」では、より詳細な情報を掲載しているので確認してみてください。
一生フリーターでいることはできますか?
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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