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サービス業の仕事内容って?職種一覧や向いている人の特徴を紹介!
この記事のまとめ
- サービス業の仕事内容は、品物ではなく形のないもの(サービス)を提供すること
- 接客業はサービス業の一種であり、顧客に対面で直接サービスを提供する職種のこと
- サービス業の仕事例は「ホテルスタッフ」「人材サービス」「自動車整備業」などがある
- サービス業は特別な資格やスキルが不要な仕事が多く、未経験からチャレンジしやすい
- サービス業に向いている人の特徴は、コミュニケーション能力が高いこと
サービス業の仕事に関心がある人のなかには、「自分に向いているのかわからない」と不安を感じている方もいるでしょう。サービス業は接客を伴う仕事が多いため、人とコミュニケーションをとることが好きな場合や、笑顔で明るい振る舞いが得意な人に向いているといえます。
このコラムでは、サービス業の種類や年収、向いている人の特徴などをご紹介。サービス業への就職や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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サービス業とは
サービス業とは、簡単にいうと「品物ではなく形のないもの(サービス)を提供する業種」のことです。個人や企業が求めるサービスを提供することで対価を得て、利益を上げていきます。イメージしやすいものとして、レストランなどの飲食業や旅館・ホテルといった宿泊業などが挙げられるでしょう。そのほかにも、人に癒やしを提供するリラグゼーションサービスや、人と企業を繋ぐ人材サービス、ブライダルサービス、自動車整備業、広告業などもサービス業に含まれます。
サービス業と接客業の違い
接客業はサービス業の一種です。サービス業は何らかのサービスを提供する業種全体を指しますが、接客業は顧客に対面で直接サービスを提供する職種を指します。接客業は、提供するサービスの種類によってさらに「飲食店スタッフ」や「販売員」などに分けられます。
接客業の種類やサービス業との違いについては、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもあわせてご覧ください。
サービス業の種類
サービス業は、技術サービスや生活関連サービス、娯楽業、複合サービス業、専門サービス業、情報・広告業などに分けられます。主なサービス業ごとの具体的な職種例は以下のとおりです。
技術サービス業 | 機械設計業、計測業、獣医業など |
生活関連サービス | 冠婚葬祭、理容・美容業、洗濯、浴場、旅行業など |
娯楽業 | スポーツ施設提供業、公園・遊園地、映画館、競輪場など |
複合サービス | 協同組合、郵便局など |
専門サービス業 | 税理士事務所、法律事務所など |
情報・広告業 | 情報サービス業、興行業、広告業など |
「サービス」とは、もともと第一次産業、第二次産業のあとに生まれた第三次産業を指すものとして使われてきた言葉です。サービス業の捉え方はさまざまで一律の定義は存在していません。そのため、サービス業に含まれる職種や業界は多岐にわたっています。今後も、消費者が求めるサービスはさらに多種多様になると考えられるでしょう。
サービス業の仕事内容とは?3つの例を紹介
サービス業にあたる仕事の例として、「ホテルスタッフ」「人材サービス」「自動車整備業」の3つを紹介します。
そのほかのサービス業の主な職場について「高卒者は接客業で正社員になれる?サービス業との違いや目指せる仕事を紹介」のコラムでも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
ホテルスタッフ
ホテルスタッフは、ホテルを利用する顧客に対してサービスを提供します。担当業務はフロントやコンシェルジュ、ドアマン、ベルパーソンなどさまざまです。業務内容ごとに担当が分かれていることが多く、チームワークを活かして業務を行います。顧客がホテルで快適に過ごせるようにサービス提供を行うことが目的です。特に資格などは必要ないものの、お客さまと直接やりとりをする場面が多いため、マナーや礼儀作法を身につけておく必要があるでしょう。
人材サービス
人材サービスは、仕事を探している人と採用したい企業を結びつける仕事を指します。人材派遣事業に限らず、求人広告事業や職種紹介事業、アウトソーシングなど、自社で展開できることが特徴です。人材コンサルタントとして働く場合は、クライアントの重要な情報に関わるため、強い責任感とタフな精神力が必要でしょう。
自動車整備業
自動車整備業は、自動車の修理やメンテナンスを行う仕事です。国家資格である自動車整備士があれば業務の幅が広がりますが、無資格の場合も挑戦は可能です。仕事内容は、大きく分けて点検整備や緊急整備、分解整備(オーバーホール)などが挙げられます。無資格で入社した場合は、資格がなくても可能なタイヤやエンジンオイルの交換などで経験を積みながら、資格取得を目指すことが多いでしょう。
サービス業の年収はどのくらい?
下記の表は、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」をもとに、サービス業の1ヶ月あたりの平均賃金をまとめたものです。
サービス業の種類 | 賃金※年齢計 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 40万1,800円 |
宿泊業、飲食サービス業 | 26万9,500円 |
生活関連サービス業、娯楽業 | 28万5,700円 |
複合サービス事業 | 30万6,900円 |
サービス業(他に分類されないもの) | 28万5,800円 |
参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況(第5-1表 産業、年齢階級別賃金及び対前年増減率)」
ひと口に「サービス業」といっても、業種によって収入の差が大きいことがわかります。
上記は1ヶ月あたりの賃金なので、12ヶ月分に換算するとサービス業の平均年収は323万4,000~482万1,600円程度であると考えられます。賞与(ボーナス)が出る場合は、さらに高い年収が期待できるでしょう。
ただし、年齢層による賃金の差が大きいため、年齢や勤続年数によっては上記の平均年収に満たない場合もあります。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
サービス業の特徴
サービス業で働くうえでの業界の特徴をまとめました。サービス業への就職や転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
未経験からチャレンジしやすい
未経験からチャレンジしやすい仕事が多いことは、サービス業の特徴の一つです。サービス業の多くは、特別な資格やスキルが必要ありません。また、人の入れ替わりの激しさからスタッフ不足に悩まされている企業も多いようです。
サービス業は、「未経験から接客を学びたい」「資格やスキルはないけれど人と接する仕事がしたい」という方がチャレンジしやすい職種だといえるでしょう。
そのほかの未経験から挑戦しやすい仕事については、「未経験でもできる仕事・業界21選!挑戦しやすい職種や業種・仕事の特徴を解説!」のコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてください。
有給取得率は51~71%程度
厚生労働省「令和6年就労条件総合調査の概況」によると、サービス業の労働者1人あたりの年次有給休暇取得率は51~71%程度です。
引用:厚生労働省「令和6年就労条件総合調査の概況(p.8)」
サービス業以外を含む全体の平均取得率が62.1%なのに対し、「学術研究、専門・技術サービス業」「生活関連サービス業、娯楽業」「サービス業(他に分類されないもの)」は平均以上の取得率です。一方で、「宿泊業、飲食サービス業」「複合サービス事業」は50%台と、全体的に見ても有給取得率が低めであることがわかります。
参照元
厚生労働省
令和6年就労条件総合調査結果の概況
休日は平日が中心
サービス業は、土日祝日などに来客が集中しやすいため、休みが平日中心になるケースが多いようです。土日の休みが難しい場合、土日休みの人との予定が合わせにくい点をデメリットと感じる人もいるでしょう。しかし、平日しか開いていない役所や銀行での手続きがしやすかったり、混雑を避けられたりといったメリットもあります。
自分の希望に合った働き方を実現するためにも、休日が取得できる曜日や日数について事前に確認しておきましょう。
平日休みの場合の過ごし方について紹介している「平日休みの過ごし方20選!一人でも楽しめる方法をご紹介」のコラムも、ぜひご覧ください。
トレンドや流行に左右されやすい
トレンドや流行に左右されやすい点もサービス業の特徴でしょう。サービス業は、顧客のニーズの変化や流行が売り上げに反映しやすい業種です。安定した売り上げを確保するためには、常にトレンドや流行を事業に反映させる必要があります。
ニーズを満たすサービスを提供するには、顧客とのコミュニケーションやSNS、ニュースなどを通してトレンドや流行を敏感にキャッチすることが重要だといえるでしょう。
人と接する機会が多い
サービス業は、人と接する機会の多い職種です。顧客の反応に直接触れられるため、やりがいを感じることも多いでしょう。しかし、ときにはサービスに不満を抱えている顧客や、理不尽なクレーマーへの対応など、精神的に負担を感じやすい仕事もしなければなりません。
顧客とのコミュニケーションは、接客スキルの向上や自分自身の成長につながります。さまざまな考え方があることを理解し、精神的な負担を感じても気持ちを切り替えながら業務にあたることが大切でしょう。
サービス業のやりがい
サービス業は、直接顧客と触れ合う機会のある仕事が多いことからやりがいを感じやすい業種の一つだといえます。以下でサービス業のやりがいについて詳しく解説します。
顧客から直接感謝の言葉がもらえる
顧客から直接感謝の言葉がもらえることは、サービス業のやりがいの一つです。自分が提供したサービスに対して顧客が喜んでくれたり、「ありがとう」「楽しかったです」と感謝の言葉をかけられたりすることは、仕事のモチベーションにつながるでしょう。これは、接客のない業種や裏方の仕事では体験できないやりがいだといえます。
工夫やスキルが成果に表れやすい
工夫やスキルが成果に表れやすいこともサービス業のやりがいです。顧客に対してサービスを行うなかで、「こうしたらさらに喜んでもらえるだろう」と改善点に気づくこともあるでしょう。より質の高いサービスを提供するために、自身が実施した工夫の成果がダイレクトに感じられる点はサービス業の特徴です。また、接客スキルや業務知識を高めることも、サービスの質の向上につながります。
工夫やスキルアップなどの努力の成果を実感しやすいため、サービス業を通してやりがいを感じる人は多いでしょう。
サービス業が向いている人
サービス業において、コミュニケーション能力の高さや周囲への気配り力は重要なスキルだといえます。以下で、サービス業に向いている人の特徴について解説するので、ぜひ参考にしてください。
コミュニケーション能力が高い
コミュニケーション能力の高さは、サービス業において重要なスキルの一つです。満足度の高いサービスを提供するうえで、顧客とのコミュニケーションは欠かせません。相手の話をよく聞き、適切なタイミングで相槌や質問をしながら心地よい会話を成立させることは、サービスの満足度の高さやリピーターの獲得につながる場合があります。
人とコミュニケーションをとることが好きで、世代を問わず誰とでも会話を楽しめる人は、サービス業に向いている可能性が高いでしょう。
コミュニケーション能力に自信のない方は「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
状況に応じた柔軟な対応が得意
状況に応じた柔軟な対応が得意な人にも、サービス業はおすすめです。日々お客さまの対応をするなかで、イレギュラーな要望があったり、予想外のトラブルが起こったりすることは珍しくありません。それらに素早く柔軟に対応することは、満足度の高いサービスにつながるでしょう。
状況を正しく判断し適切な対応を行う能力は、サービス業に活かせると考えられます。
周囲への気配りができる
周囲への気配りができる人にもサービス業は向いているでしょう。お客さまが困っているときに自ら手助けをしたり、より喜んでもらえる行動をとったりすることは、サービスの質の向上につながります。また、ほかのスタッフが忙しくしているときに適切な手伝いができれば、仕事がスムーズに進むでしょう。周囲への気配り力は、サービス業の仕事を行ううえで重要なスキルだといえます。
笑顔で明るく振る舞える
笑顔で明るい振る舞いが得意な人にもサービス業はおすすめです。笑顔は相手に安心感を与え、接しやすい印象を持たせる効果があります。接客を伴う仕事が多いサービス業において、笑顔や明るい対応は欠かせない要素だといえるでしょう。
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サービス業に関するFAQ
サービス業に関するよくある質問を紹介します。サービス業への就職・転職に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
サービス業に転職するには資格が必要ですか?
サービス業の多くは、特別な資格を必要としません。ただし、持っていることで就職・転職活動において有利になる可能性のある資格は存在します。たとえば、ホテルスタッフであればホテル業務の実技に関する資格や、語学に関する資格を保有することで仕事に活かせる場合があるでしょう。
具体的な資格については「ホテルスタッフへの就職に資格は有利?重視される要素も紹介」のコラムで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
サービス業以外の仕事に転職したいのですが…
サービス業以外にも、職種や業種の選択肢は多くあります。「職種とは?わからない方向けに解説!職業一覧や自分に合う仕事の見つけ方も」のコラムでは、職種や職業を一覧で紹介しているので、参考にしてみましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。