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就職率とは?学歴・年代別の推移や就活の進め方のポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 就職率は就職希望者で就職決定した方の割合のことであり、採用動向を知る目安の一つ
- 就職率の数値が必ずしも自身の就職成功の可能性に影響するわけではない
- 就職率の高い大学は、就活に関する教育や卒業者からの支援が充実している場合がある
- 就職率を上げるには企業探しの軸を定め、広い視野で正しい情報を確認するのが大切
- ハローワークや就職・転職エージェントを活用すると、就活を効率的に進めやすい
「就職率って何?」と疑問を感じる方もいるでしょう。「就職率」とは、就職希望者に占める就職決定者の割合のことです。採用動向の現状を知るための目安の一つといえるでしょう。
このコラムでは、学歴・年代別の就職率の推移や就活をスムーズに進めて就職を成功させるためのポイントをご紹介します。「上手く就活を進められるか自信がない」と感じる方は、ぜひご活用ください。
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就職率とは?
就職率とは、就職が決定した方の割合を示したもののことです。ここでは、文部科学省の定義や計算方法、数値から読み取れる情報を解説します。
「就職率がどのようなものなのか分からない」「就活を進めるうえで就職率について知っておいたほうが良いのか」と疑問に感じる方は、ぜひご一読ください。
就職率の定義
文部科学省の「文部科学省における大学等卒業者の『就職率』の取扱いについて(通知)」によると、「就職率」は、就職を希望した人に占める就職決定者の割合を指します。この 「就職決定者」とは、正規雇用の職員(1年以上の非正規の職員として就職した者を含む)として就職した人のことです。
参照元
文部科学省
文部科学省における大学等卒業者の「就職率」の取扱いについて(通知)
就職率の計算方法
文部科学省における就職率は、「就職が決定した人÷就職を希望した人」で算出されます。大学を卒業後、就職を希望しない人はこの割合に含まれていません。「就職が決定した人÷卒業者数」ではないため、卒業者全体で就職が決定した人の割合ではないことを理解しておく必要があるでしょう。
就職率から何が分かる?
就職率の数値を確認することによって、日本全体の採用動向を把握できます。文部科学省や厚生労働省により毎年数値が発表されるため、年代ごとの社会の動きが就職活動に影響しているかも見極められるでしょう。
社会の動きの就職率の数値への影響は、「【学歴・年代別】日本の就職率の推移」で後述するので、ご一読ください。
就職率はあくまで一つの目安
就職率はあくまで就職決定者の割合を知るための目安の一つです。必ずしも数値の増減が就職活動に直接影響するわけではないため、参考程度に確認してみるのがおすすめですよ。「出身校の就職率が高いものの、就職活動が上手くいかない」とお悩みの場合は、最短2週間で内定が出る就職・転職エージェントのハタラクティブへ相談するのも手です。ぜひお気軽にご相談ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
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【学歴・年代別】日本の就職率の推移
就職率の数値は、学歴・年代によっても異なるものです。ここでは、日本の就職率の推移を学歴・年代別にご紹介します。
「学歴による就職率の差はどれくらいある?」と疑問に感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。
高卒から新卒への就職率
厚生労働省の「令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(3月末現在)~高校生の就職内定率は 99.2%~」によると、2024年3月時点の高校から新卒への就職率は99.2%でした。
年代 | 高校卒業者の就職率 |
---|---|
2024年 | 99.2% |
2023年 | 99.3% |
2022年 | 99.2% |
2021年 | 99.1% |
2020年 | 99.3% |
近年の高校から新卒への就職率は、いずれも99.2%前後であり、高い数値で推移していることが分かります。2021年の就職率は99.1%で前年度よりも0.2%の減少がみられていますが、これは2020年に流行した新型コロナウイルス感染症が影響していると考えられるでしょう。
高校から新卒への就職率が高い数値ではあるものの、「上手く学歴を就職活動でアピールできるか不安」と感じる場合も。アピール材料に関する不安がある際は、応募企業での業務に役立つ資格取得に挑戦するのも効果的です。
「高卒でも就職のチャンスはある!おすすめの就職先や就活成功のコツを紹介」のコラムでは、アピールにつながるおすすめの資格をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
大卒から新卒への就職率
厚生労働省の「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は 98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~」によると、2024年の就職率は98.1%でした。
年代 | 大学卒業者の就職率 |
---|---|
2024年 | 98.1% |
2023年 | 97.3% |
2022年 | 95.8% |
2021年 | 96.0% |
2020年 | 98.0% |
参照:厚生労働省「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は 98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~/就職(内定)率の推移 (大学)(p.5)」
先述した高校卒業者の就職率と同様に、2021年の就職率の96.0%(前年度より2.0%減少)は、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行の影響が考えられるものの、以降は徐々に上昇していることが分かります。大卒から新卒への就職率においても、高い確率で就職に成功しているのが読み取れるでしょう。
大卒から新卒への就職率は、応募する業界によっても違いがあるようです。詳しくは、「大卒に多い就職先は?ランキングや学部ごとの就職率も紹介」のコラムでご紹介しているので、チェックしてみましょう。
専門学校卒から新卒への就職率
先述した厚生労働省の資料によると、204年の専門学校卒からの新卒への就職率は、97.5%という結果であることが分かりました。
年代 | 専門学校卒業者の就職率 |
---|---|
2024年 | 97.5% |
2023年 | 95.7% |
2022年 | 94.7% |
2021年 | 91.2% |
2020年 | 96.8% |
参照:厚生労働省「令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は 98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~/就職(内定)率の推移 (専修学校専門課程)(p.7)」
高校・大学卒業者の就職率と同様、2021年は新型コロナウイルス流行の影響により一時的に数値が下がっていると考えられるものの、徐々に上昇し、2024年度が近年で最も高い結果となっています。
専門学校では、専門的な知識やスキルを習得したうえで卒業するため、入社後の活躍が期待できる人材であることを、応募企業へアピールしやすいでしょう。特に、専門的なスキルを要する医療・介護分野は人手不足の傾向があるため、就職・転職活動がスムーズに進められる可能性があります。
専門学校卒の就職・転職活動がスムーズに進みやすい理由は、「専門学校卒が就職に有利とされる理由について解説!」のコラムでも解説しているので、ぜひご一読ください。
参照元
厚生労働省
令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(3月末現在)~高校生の就職内定率は 99.2%~
令和6年3月大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)を公表します~大学生の就職率は 98.1%と、調査開始以降同時期で過去最高~
就職氷河期での就職率の推移とは
近年の就職率は9割前後と高い数値で推移しているものの、内閣府の「白書等(経済財政白書、世界経済の潮流、地域課題分析レポート等)」によると、1993年~2004年の就職氷河期では、大卒からの新卒就職率が60~80%台を推移していたことが記載されています。就職氷河期は、バブル崩壊に関連した景気の悪化が影響したものです。これから先、就職氷河期のように、社会の動向が就職・転職活動に影響する可能性も否定できません。そのため、就職・転職活動を進めるうえでは、社会の動向に関する情報に敏感になるよう意識してみるのをおすすめします。
参照元内閣府
白書等(経済財政白書、世界経済の潮流、地域課題分析レポート等)
就職率が高い大学を選ぶメリットとは
就職率が高い大学を選ぶと、在学中に受けられる就活に関する教育内容が充実していたり、卒業者による就職支援の協力が受けられたりするメリットを得られる場合があるでしょう。
特に、卒業生による企業に関する情報提供を受けられる場合だと、企業研究や応募企業に合わせた選考対策をするのに役立ちます。
ほかにも、大学内に設置されているキャリアセンターで受けられる就活に関するサポートが充実していることも。大学によって支援内容は異なるものの、活用することで就活に関する悩みや不安が解消する可能性があるでしょう。
キャリアセンターは場合により、在学中の学生だけでなく卒業生も利用対象者に含まれます。詳しくは、 「キャリアセンターを就職活動で活用する方法!サポート内容やメリットを紹介」のコラムでご紹介しているので、ご参照ください。
就職率を上げるための就活の進め方のポイント3選
就職活動をスムーズに進めて就職率を上げるためには、仕事に求める条件を明確にしたうえで、広い視野をもって自分に合う仕事に関する情報を確認するのが大切です。
ここでは、就職率を上げるための就活の進め方のポイント3つをご紹介します。「就活をどのように進めたら良いのか分からず不安」と感じる方は、ぜひご活用ください。
1.企業探しの軸をつくる
まずは、企業探しの軸をつくりましょう。
企業探しの軸とは、希望の業界や譲れない条件のことです。「人と関わる仕事」や「海外で働くチャンスがある」など、自分なりの条件を考えてみてください。企業探しの軸が明確だと、自分の希望に合う応募企業を見つけやすくなり、入社後のミスマッチを防ぐのにも役立つでしょう。
企業探しの軸は、自己分析をして自身の価値観を深掘りしたり、企業・業界研究を通して仕事に対する理解を深めたりすることで明確にできる場合があります。詳しくは、「企業選びの軸はどう見つける?人柄や社風から探すべき?例文も紹介」のコラムで企業探しの軸を決めるコツをご紹介しているので、ご一読ください。
2.視野を広げる
企業探しを進めるうえでは、視野を広げることも大切です。本命の企業だけに的を絞って就活をしてしまうと、視野が狭くなり、ほかの企業に関する情報を得られにくくなる可能性があります。
就職率を上げるためには、より多くの企業の情報に触れてチャンスの機会を増やすことも大切です。
自分にマッチした企業なのかを見極める必要はあるものの、企業探しの際は仕事に求める条件に合う仕事だけを見るのではなく、視野を広くするよう意識してみましょう。
3.信頼性のある情報を確認する
応募企業に関する情報を得たとしても、信頼性のあるものなのかどうかを確認する必要があります。
応募企業を選ぶ際、「実際に働いている人」や「その企業のサービスを利用している人」などの評判が気になることはあるでしょう。いずれもインターネット上で手軽に情報を確認できる場合はあるものの、信ぴょう性に欠けるものもあります。
確かめたいことや不明点がある場合は、面接時に質問したり、企業の公式Webサイトをチェックしたりするのも一つの手です。誤った情報に惑わされて自分に合った就職先を逃さないためにも、信頼できる情報源かどうかを確認するようにしてみてください。
就職率を上げるために利用できる支援サービス
ハローワークや就職エージェントなどの支援サービスを活用することで、就職率を上げられる場合があるでしょう。
ここでは、就職率を上げるために利用できる支援サービスをご紹介します。「一人で就活を進めるのに不安がある」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省による公共職業安定所のことであり、求人探しや選考対策に関する相談ができます。全国500ヶ所以上に設置されており、近隣の事業所を利用しやすいのもメリット。職業訓練を受けられる事業所もあるため、「希望の職種に就きたいもののスキルに自信がない」と不安を感じる場合におすすめです。
ハローワークのサービスの特徴は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムで解説しているので、ご参照ください。
参照元
厚生労働省
ハローワーク
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーによる求人探しや応募書類の添削、面接対策などのサービスが利用可能です。一人ひとり、面談を実施したうえで希望の条件に合う求人を紹介してもらえるので、スムーズに就活を進めやすくなります。
「一人で就活を進めるのに不安がある」と感じる方は、就活に関する全面的なサポートを受けられる就職・転職エージェントの利用を検討してみましょう。
「正社員の経験がなく、就職できるか自信がない」と感じる方は、ハタラクティブへ相談してみるのをおすすめします。ハタラクティブは、20代の既卒や第二新卒、フリーターに特化した就職・転職エージェントです。マンツーマンで面談を実施したうえであなたの強みに合う求人を厳選してご紹介します。
「自分に合う職種が分からない」と疑問を感じる方は、約1分で受けられる無料の適職診断も利用してみるのも効果的です。履歴書の添削や面接対策のサポートも受けられるので、ぜひ就職活動をスムーズに進めるのにご活用ください。
就職率に関するよくある疑問
就職活動を進めるときに気になる就職率について、FAQ方式で解説します。
就職率を調べても意味ないと聞いたが本当?
各大学で公表している就職率は、計算をする際の就職決定者数に非正規雇用の雇用形態の方が含まれている場合も。そのため、就職率が高いからといって、必ずしも正社員への就職が成功するとはいえないでしょう。
ただし、就職率が高い大学だと、就活に関するサポートが充実している場合があります。詳しくは、コラム内の「就職率が高い大学を選ぶメリットとは」で解説しているので、ご一読ください。
就職率の良い大学卒なのに自分は就職できておらず不安…
就職率はあくまで就職している人の割合を示す目安ではあるものの、自身の状況と比較して不安を感じる場合もあるでしょう。就活をスムーズに進めるための手段として、内定率が高い就職・転職エージェントのハタラクティブを利用するのも効果的です。就職に関する相談に無料で対応しているので、ぜひお気軽にご登録ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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