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フルコミッションの意味とは?歩合制の知識を解説
更新日
この記事のまとめ
- フルコミッションは完全歩合制のことで、自分が出した成果に応じて給与額が変動する
- フルコミッションが適用されるのは、日本では業務委託契約を結んだ場合のみ
- 企業側と雇用契約を結んだ場合には、歩合制(基本給+歩合)が適用される
- 成果を上げたり、実績に繋がる対策を考え実行できたりする人は歩合制に向いている
- フルコミッションとは異なり、歩合制では基本給が保障されているが給与額の変動はある
フルコミッションに対して「きついのでは…」「歩合制とどう違うの?」などと思っている方もいることでしょう。このコラムでは、成果に応じた給与形態である「フルコミッション」と「歩合制」について、それぞれの特徴や違いを分かりやすくまとめました。また、歩合制の仕事や向いているタイプも紹介。歩合制の仕事を選ぶ際の注意点にも触れているので、営業職に興味のある方は、ぜひ本コラムを参考にしてください。
フルコミッションと歩合制
まずは、フルコミッションと歩合制についてそれぞれ解説していきます。
フルコミッションとは
フルコミッションは完全歩合制のことで、自分が出した成果(契約件数、納品数など)に応じて給与額が変動するシステムのことです。「完全」とついているその名のとおり、フルコミッションに基本給はありません。契約件数分の報酬によって給与額が決定されます。しかし、日本でフルコミッションが適用されるのは業務委託契約を結んだ場合のみ。この場合は、労働者ではなく事業主としての扱いになるため、フルコミッションの適用が可能です。ただし、厚生労働省の「さまざまな雇用形態」によると、業務委託契約であっても働き方の実態から「労働者」と判断できる場合は、労働基準法が適用されます。したがって該当する場合は、フルコミッションを適用することはできないでしょう。
参照元
厚生労働省
さまざまな雇用形態
歩合制とは
先述したように、正社員やアルバイトなど企業と通常の雇用契約を結ぶ場合、日本ではフルコミッション(完全歩合制)は違法です。「労働基準法第27条」では、「(出来高払制の保障給)出来高払制その他の請負制で使用する労働者については、使用者は、労働時間に応じ一定額の賃金の保障をしなければならない。」と定められています。つまり、企業側は労働者に対して、一定額の賃金保障をしなくてはなりません。この場合が、歩合制(基本給+歩合)です。
参照元
e-Gov法令検索
昭和二十二年法律第四十九号「労働基準法」
最低保証額について条文では定められていませんが、目安としては休業手当と同様に平均賃金の60%というのが一般的です。平均賃金は雇用した日から3ヶ月間で計算され、賃金の総額を3ヶ月間の勤務日数で割ることで算出されます。
フルコミッションと歩合制の違い
前項で述べたように、正社員として働く場合はフルコミッションではなく歩合制となります。フルコミッション(完全歩合制)と歩合制を混同しないために、以下のように覚えておきましょう。
- ・フルコミッション(完全歩合制)=業務委託契約のみに適用される
- ・歩合制(基本給+歩合)=雇用契約を結んだ場合に適用される
歩合制を採用している正社員求人を探す場合、どのような仕事があるのかと気になる方も多いでしょう。一般的に歩合制の仕事では、不動産や保険などの営業職が多いようです。そのほかにも、タクシードライバー、エステスタッフなど、さまざまな仕事がありますが、正社員の募集だと営業的要素を含む仕事が多いでしょう。
不動産業界に興味のある方は「不動産業界に就職する6つのメリットとは?仕事内容や働き方について解説」、生保の仕事に関心のある方は「生保(生命保険会社社員)の仕事」のコラムも併せてご覧になってみてください。
歩合制の仕事に向いているタイプ
この項目では、歩合制の仕事に向いているタイプについて解説していきます。歩合制に向いているのは、以下のようなタイプの人です。
- ・目に見える形で成果が分かるとモチベーションが上がる
- ・実績に繋がる対策を考え、実行できる
- ・コミュニケーション能力が高く、メンタルが強い
- ・チャレンジングな環境に身を置くのが好き
歩合制は自分の成果が給与に反映されるのが特徴のため、売上や契約件数といった数字の目標を達成することに楽しさを感じる人にとってはうれしい給与形態といえるでしょう。また、歩合制を採用している仕事には、個人に与えられた裁量が大きい傾向もあるようです。主体的に動くことを求められることも多いため、目標達成につながるような工夫や働きかけを自ら考えて実行できる人も向いているでしょう。
さらに、目標が達成できないときにくじけない精神的な強さも必要です。目標のレベルは達成するごとに上昇していくケースもあるので、常にチャレンジ精神を持ち続けて仕事を楽しめる人にとって、歩合制はフィットする給与形態といえます。
歩合制の仕事を選ぶ際の注意点
結果を出せば出すほど給与が上がり、非常にやりがいのある働き方といえる歩合制。しかし、注意しなければならない点もあります。歩合制の仕事に就きたいと考えている場合、以下のような点についてしっかり考えておきましょう。
実績を上げなければ給与が下がる
第一に、歩合制では実績を上げなければ給与は下がるということです。フルコミッションとは異なり、基本給が保障されていますから、収入がゼロということはありませんが、プラスアルファの歩合によって給与額に変動があります。積極的に実績を挙げて給与額に反映させたいという気持ちよりも、安定的に給与を支給されたいという気持ちが強いなら、歩合制ではない仕事を選びましょう。
自己管理能力の高さが必要
前の項目でも少し触れましたが、個人に裁量を与える会社も多く、業務スケジュールや顧客の管理能力は必要です。自分から工夫して対処していけるような主体性が求められるでしょう。
自分に合う業界や商材を吟味しておかなければならない
歩合制の仕事でメインとなるのは、顧客に商品を売り込むことです。自分に合った業界や商材を選ぶことも重要になります。全く興味の湧かない業界や商材を選ぶと、仕事のモチベーション低下にも繋がります。自分の興味のある分野やサービスについて理解しておく必要があるでしょう。
以上のことを、歩合制の仕事に応募する前に理解しておかなくてはなりません。歩合制については「歩合制とは?メリットとデメリットや固定給との違いなどを紹介!」のコラムでも詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
今回はフルコミッションと歩合制の違い、歩合制の仕事についてご紹介しました。正社員求人の中でも営業職は、歩合制を採用していることが多い傾向にあります。未経験者歓迎という会社も少なくないため、就職や転職で営業職を選ぼうとしている方は上記のことを頭に入れておいたほうが良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。