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アルバイトと正社員はどちらが得?給与や待遇面の違いを解説!
更新日
アルバイト勤務と正社員勤務ってどちらが得?
フリーターで週5日アルバイト勤務していれば、正社員と収入はあまり変わらないと思うのですが、何か違いはありますか?
正社員とフリーターでは、年収に大きな差があるだけではなく、待遇面にも違いがあります。
就活アドバイザーに聞いてみました!
「週5のアルバイトと正社員はどちらが得なのか?」と考えている方もいるでしょう。アルバイトと正社員には、働き方や待遇面、年収などに大きな違いがあります。フリーターと正社員、どちらにしても自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大事です。
このコラムでは、週5のバイトと正社員の違いをキャリアアドバイザーに聞いてみました。どのような働き方を選べば良いか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
正社員よりアルバイトの方が稼げる?
正社員として入社したてのころは、アルバイトのほうが稼げることもあります。しかし、正社員は勤続年数が長くなるにつれて給与が上がっていく傾向にあるので、長い目で見ると正社員のほうが稼げるといえるでしょう。
ここでは、非正規雇用と正社員の平均月収を紹介するので、自分の生活に必要なお金を考えながらチェックしてみてください。
20~30代の非正規雇用の平均月収
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」によると、非正規雇用の平均月収は22万1,300円です。
しかし、「非正規雇用」のなかには契約社員や派遣社員も含まれています。アルバイトは契約社員や派遣社員に比べて給与が低い傾向にあり、22万1,300円ほどの収入は得られない可能性があるでしょう。
アルバイトの月収の相場を知りたい方は、「バイトの平均月収は?収入アップのコツやおすすめの職種を紹介」のコラムをぜひ参考にしてみてください。
20~30代正社員の平均月収
同資料によると、正社員の平均月収は32万8,000円(年齢42.6歳、勤続年数12.8年)です。
ただし、あくまでも正社員という雇用形態全体としての平均月収なので、すべての業界や職種に該当するとは限りません。業界や職種、年齢によって月収は異なります。
アルバイトと正社員は年齢による賃金に差が大きい
アルバイトと正社員の平均月収は、年齢が上がるにつれて差が大きくなる傾向にあります。
以下の表は、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」を年齢別にまとめたものです。(一部の年代のみ記載しています。)
正社員 | 正社員・正職員以外 | |
---|---|---|
20~24歳 | 22万1,000円 | 19万6,200円 |
25~29歳 | 25万5,900円 | 21万2,300円 |
30~34歳 | 28万8,400円 | 21万5,500円 |
35~39歳 | 32万3,500円 | 21万3,300円 |
40~44歳 | 34万7,500円 | 21万7,600円 |
45~49歳 | 36万6,300円 | 21万2,800円 |
50~54歳 | 38万7,500円 | 21万1,900円 |
55~59歳 | 39万6,200円 | 21万6,700円 |
参照:令和5年賃金構造基本統計調査(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差
上記の表から分かるように、正社員は年齢が上がるとともに収入も増えていますが、正社員・正職員以外は年齢が上がっても21万円代から収入が増えていないことが分かります。
また、55〜59歳の欄を見ると、正社員と正社員・正職員以外の平均月収の差が約17万円と、大幅な差が開いているのが現状です。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
アルバイトと正社員の違い
アルバイトと正社員では、給与や働き方、待遇といった面で違いがあります。それぞれの特徴を把握し、「自分にとってどちらの働き方が得か」を確認してみましょう。
給与の違い
正社員の給料は、勤続年数に応じて定期昇給があるのが一般的です。成果やスキルに応じて昇給することもあるでしょう。また、ボーナスや退職金といった制度は正社員のみを対象としている傾向にあります。
それに対し、アルバイトの時給は上がりにくく、昇給があったとしても10〜100円程度と少なめでしょう。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査 -調査結果報告-2 平均給与」によると、正社員の平均年収が530万3,000円であるのに対し、非正規雇用の平均年収は201万9,000円です。正社員と非正規雇用の平均年収には、328万4,000円の差があります。
参照元
国税庁
令和5年分 民間給与実態統計調査
働き方の違い
正社員は雇用期間の定めがなく、よほどのことがない限り解雇されないので、長期にわたって安定して働けるのが魅力です。週5日・8時間労働が基本で、必要に応じて残業が生じることもあるでしょう。
また、より責任のある仕事を任せてもらえるのも、正社員ならではといえます。専門的な知識を学ぶ機会も多く、将来を見据えたキャリア形成がしやすいのがポイントです。
一方、アルバイトは非正規雇用のため、基本的に未経験から挑戦しやすいタスクを任されます。正社員に比べると責任の重い仕事を担う機会が少ないですが、勤続年数に伴ったキャリアアップの実現は難しいでしょう。
なお、アルバイトの働き方はシフト制が一般的で、勤務日数や時間は自分で決められます。
待遇面の違い
正社員は、アルバイトに比べて幅広い福利厚生を利用できる傾向にあります。福利厚生の内容は企業によって異なるものの、住宅手当や資格手当、施設の割引利用、資格支援制度などが挙げられるでしょう。
福利厚生の詳細は、「福利厚生とはどんな制度?目的や適用条件を分かりやすく解説します!」のコラムをご覧ください。
非正規雇用者を福利厚生の対象に含める企業もありますが、正社員と同じ内容をすべて受けられることは少ないようです。正社員向けの福利厚生は手当や資産形成など生活の充実を主としているのに対し、非正規雇用者向けの福利厚生は「自社商品の割引購入」「会社施設の利用」など一時的なものが多いといえるでしょう。
正社員とどちらが得?アルバイトで働くメリットとデメリット
「アルバイトと正社員はどちらが得か」を自分なりに考えるときは、ライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大事です。ここでは、アルバイトのメリットとデメリットについて解説します
メリット
アルバイトは、働く日数や時間などを自分で決められるので、プライベートを大事にしながら働ける点がメリットです。たとえば、音楽や芸能関係を目指している方などは、急なオーディションや仕事依頼に対応しやすいのが強みといえるでしょう。
また、資格を取りたい方も、勉強時間の確保や資格取得後の就職を見据えてアルバイト生活を選ぶことが考えられます。
デメリット
アルバイトは基本的に時給制のため、働いた分だけ給与が発生します。万が一怪我や病気でシフトに入れない場合、その分給与が減ってしまう点がデメリットといえるでしょう。
また、非正規雇用という観点から、ずっと仕事を続けられるとは限りません。アルバイト先が経営不振になった場合、正社員は雇用されたままで非正規社員は解雇されてしまう可能性もあります。
アルバイトの収入面について理解を深めたい方は、「アルバイトの働き方とは?収入面やメリットをご紹介」のコラムで解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
週5勤務のアルバイトがきついなら正社員がおすすめ
週5勤務のアルバイトがきついと感じる場合は、正社員になるのがおすすめです。正社員であれば、安定した収入を得ながら長期的に働けます。週5日のフルタイムで働くのは同じでも、正社員のほうが給与が高く、福利厚生やボーナスといった手当が期待できるでしょう。自分のスキル次第では、週4勤務や時短勤務など、柔軟な働き方が可能になる場合もあります。金銭面だけでなく、精神的にも余裕をもちやすいでしょう。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
アルバイトとどちらが得?正社員で働くメリットとデメリット
ここでは、正社員側のメリット・デメリットについて紹介します。それぞれの内容を理解したうえで、「正社員として働くかアルバイトを選ぶか」の判断材料として活かしましょう。
メリット
正社員は正規雇用で契約期間がないことから毎月安定した収入が保証されています。ボーナスや手当がつく会社も多いため、アルバイトより比較的収入が高い傾向にあるでしょう。
また、正社員として働くことで社会的信用度も高くなり、住宅や車などの高額なローンやクレジットカードの審査に通りやすくなるメリットもあります。
正社員のメリットについて詳しく知りたい方は、「正社員になるメリットとは?働く魅力や特長について解説」のコラムをあわせてご参照ください。
デメリット
正社員はアルバイトよりも幅広い業務を任される傾向にあるため、自分の得意な仕事ややりたい仕事だけでなく、責任感のある仕事やあまり興味のない仕事なども担当することがあります。転勤や異動が発生する場合には、慣れた環境から離れて勤務する必要があることも、人によってはデメリットといえるでしょう。
また、業務の進捗状況次第では、残業や休日出勤をしなければいけない可能性も考えられます。繁忙期になると希望の休みも取りづらくなるため、ワーク・ライフ・バランスの調整が難しくなるタイミングも発生するでしょう。
正社員のメリットとデメリットについては、「正社員で働くメリットは?デメリットとあわせて紹介」のコラムでもまとめているのでぜひご覧ください。
正社員は若いうちに目指すのがベター
アルバイトから正社員を目指すなら、若いうちに就活を始めるのがおすすめです。労働政策研究・研修機構(JILPT)の「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―『第5回 若者のワークスタイル調査』から―」では、フリーター期間が1年を超えると正社員になれる割合が減る結果が出ています。正社員を目指すのであれば、1日でも早く行動することが大事といえるでしょう。
また、フリーター期間が長引くほど正社員への就職率が低下します。また、20代後半、30代と年齢を重ねるほど、専門的なスキルや経験に重きを置いて評価されるようになることも覚えておきましょう。
参照元
労働政策研究・研修機構(JILPT)
「労働政策研究報告書 No.213 大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
正社員を目指すときにアルバイトが抱えやすい悩み
アルバイトから正社員を目指すときに抱えやすい悩みには、「未経験から正社員として働けるか不安」「働く姿がイメージできない」などがあります。特にアルバイト期間が長いと、正社員としての働き方について行けるか不安になることもあるでしょう。
正社員経験がないことに不安を感じている場合は、「未経験者歓迎」や「経験不問」などの求人を中心に選ぶことをおすすめします。未経験者を歓迎している求人は、入社後に研修や業務のサポートを行ってくれるところもあるため、正社員として働くことに不安を感じている人も安心です。
自分が正社員として働いているイメージができない人は、求人情報だけでなく企業のホームページや口コミサイトなどを見て情報収集を行いましょう。「どのような人材が働いているのか」「どのようなフローで業務を行っているのか」「企業が掲げている方針は何か」などの情報に目を通せば、自分がその環境で活躍していけるかどうかを判断しやすくなります。
アルバイトから正社員を目指す方法
週5勤務のアルバイトから正社員になるには、「正社員登用」と「就職エージェントの利用」が挙げられます。以下でそれぞれ解説しているので、ぜひご一読ください。
正社員登用制度を利用する
アルバイトから正社員を目指すときは、正社員登用制度を導入している会社で非正規社員として働き、制度を利用して就職する方法が挙げられます。アルバイトとして働くことで、職場の雰囲気や業務内容を知りながら正社員を目指すべきかどうかを判断することが可能です。
正社員登用制度では実際の働きぶりを考慮してもらえる傾向にあるため、学歴やスキルに自信がない状態からも就職を目指しやすいといえます。
正社員登用制度については「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムでも詳しくご紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
就職エージェントを利用する
就職エージェントを利用すれば、プロのキャリアアドバイザーのサポートを受けながら正社員を目指せます。希望条件に合った求人の紹介だけでなく、自分に合った仕事を第三者の目線から提案してもらえます。内定獲得後のアフターフォローも充実しているエージェントが多いため、一度登録してみるのがおすすめです。
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「アルバイトと正社員どちらが得か」と悩む人に関するFAQ
ここでは「アルバイトと正社員のどちらが得か」悩む人の疑問に、FAQ方式でお答えします。
週5のアルバイトと正社員だと給与はあまり変わらない?同じ?
週5のアルバイトと正社員の給与は、仕事内容や時給によって異なるでしょう。アルバイトも時給が高ければ正社員より給与が高い場合もありますし、正社員も仕事内容によっては週5のアルバイトより給与が低くなる場合もあります、
しかし、正社員はボーナスや手当がつく企業が多い傾向にあるため、アルバイトより収入が高くなる可能性が考えられるでしょう。
アルバイトと正社員では一人暮らしのしやすさも違う?
正社員は、職場によって住宅手当や食事手当などの福利厚生が充実している場合があり、アルバイトより一人暮らしにかかる経費を減らせる可能性があります。また、時給制のアルバイトに比べ月給制で給与も安定していることから、家賃や光熱費なども安心して支払えるでしょう。
アルバイトの一人暮らしについては、「フリーターの一人暮らしはきつい?入居審査や家賃など気になる疑問を解決」のコラムで収入の目安や必要な経費を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
正社員になりたいけどやりたい仕事が見つかりません…
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。