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職歴なしの職務経歴書はどうすれば良い?書き方のコツを紹介
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この記事のまとめ
- 職歴なしでも、職務経歴書を求められた場合は作成して提出する必要がある
- アルバイト経験がある人は、職務経歴書に仕事内容や注力したことを記載して問題ない
- 職務経歴書は経歴を要約し、A4サイズ1~2枚にまとめる
- 職歴なしの場合、職務経歴書の志望動機や自己PRなどの項目でアピールできる
職歴なしの場合「職務経歴書の提出は必要なの?」と悩む方も多いですが、正社員求人に応募する際は職務経歴書を提出するのが一般的です。このコラムでは既卒やフリーターなど、履歴書上の職歴がない方に向けて、職務経歴書の必要性や内容について解説しています。職歴なしの場合はなにを記載すればいいのか、採用担当者はどこに注目するのかなどをまとめました。職務経歴書で採用担当者にアピールできるノウハウもご紹介します。
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職務経歴書は職歴なしの場合も必要!
職歴なしの場合も、基本的には履歴書と一緒に職務経歴書を作成・提出します。
職務経歴書の目的は、自分がどのような経歴とスキルを持っているかを企業にアピールすること。アルバイト経験がある場合は、面接時の自己PRに繋がる場合もあるので記載するのがおすすめです。企業が求めているスキルを把握し、アルバイトの内容と関連付けて戦略的に活用しましょう。
職務経歴書の役割については、「転職時に職務経歴書は必要?履歴書と両方提出の理由や書き方を解説」でも詳しく説明しているので、参考にしてみてください。
職歴なしの場合も「なし」や「空白」はNG
アピールできる職歴がなくても、新卒を除いて応募書類の職歴欄に「なし」と記載することや空白にするのは避けましょう。空欄の場合は、採用担当者に記入漏れや書類の不備と判断されてしまうこともあるので要注意です。職歴なしの場合の応募書類の書き方は「履歴書に「職歴なし」と書いて良い?アピール方法や注意点も紹介」で解説しているので、参考にしてみてください。
新卒や既卒は職務経歴書が不要なこともある
新卒や既卒の場合、正社員募集であっても企業や募集要項によっては職務経歴書が不要なことも。
これは、応募してくる人が学生などで、そもそも職歴がないことが前提のため。採用担当者も新卒や既卒向けの求人なら、応募してくる人材に職歴がないことは理解しています。
新卒・既卒向けの求人にも関わらず職務経歴書が必要と書いてあったり、作成すべきか分からなかったりするなら問い合わせてみましょう。新卒の履歴書の書き方については「新卒の履歴書の正しい選び方は?具体的な書き方や注意点をご紹介」でも解説しています。
職務経歴書の基本項目と書き方
職務経歴書は、冒頭で説明したとおり自分の職務経験をまとめたもの。スキルや経験のほかに、応募者の書類作成能力やプレゼン能力が見られます。以下に、職務経歴書の基本項目と書き方をまとめているので確認しておきましょう。
タイトル・日付
冒頭の中心になるよう、タイトル(職務経歴書)を記載します。
改行してから右に寄せて日付と氏名を書きますが、日付は作成日ではなく提出日または投函日なので注意しましょう。
なお、年号は西暦・和暦どちらでも問題ありませんが、職務経歴書全体はもちろん、ほかの提出書類とも合わせるのがマナーです。
職務経歴の要約
氏名から2〜3行の改行を挟んで、職務経歴の要約を記載します。
250字を目安に、どんな会社でどのような仕事に携わってきたのかを記入しましょう。正社員経験がなくても、アルバイトでの経験やスキルをまとめて自己PRとするのも一つの手です。応募先企業や職務内容に合わせて書くとアピールにつながるでしょう。
職務経歴の詳細
勤務先の概要や担当していた仕事、従事していたときの実績などを記載します。
このとき罫線や枠、表などを活用して読みやすく工夫すると、採用担当者も理解しやすくなるでしょう。
会社概要
会社の正式名称(法人名)や事業内容、従業員数、資本金などを記載します。
担当業務
担当していた業務を詳細にまとめます。支店などがあれば勤務先も記載しましょう。
また、単に担当業務だけを書くのではなく、改善のために意識したことがあれば記載してアピールにつなげます。
実績
在籍中にあげた実績を記載します。このとき、「△%から△%に改善」など数値で推移が分かると具体的なイメージが湧きやすく好印象につながるでしょう。複数の実績がある場合は、応募先企業の事業内容や職務内容に合ったものをピックアップします。
保有するスキルや資格
職務経験で身につけたスキルや取得資格を記載します。
スキルについては「wordでの文章作成」「売上傾向からニーズを掴む能力」など端的にまとめるのがポイントです。資格は正式名称で、取得年月も忘れずに記載しましょう。
資格や免許がないときは?
資格や免許を保有していないときは、項目を作成して本文に「特になし」と書きましょう。資格や免許がないからと項目を作らなかったり、項目は作成したものの空欄だったりすると、採用担当者は書類の作成ミスや記載忘れを疑います。なお、取得に向けて勉強中のものがあれば「勉強中」としたうえで記載することは問題ありません。
自己PR
これまでの経歴を根拠として、自分の強みや業務への活かし方をアピールする項目です。応募先の仕事内容に合うようなエピソードを盛り込み、何を心掛けてどのように行動してきたか、応募企業で役立てることをアピールします。
「自己PRとは?面接で話せる効果的な書き方を例文とあわせて紹介」でまとめている履歴書や面接で伝える効果的な自己PRについてのポイントは、職務経歴書作成時にも活用できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
職務経歴書のフォーマットは?作成に使えるテンプレは3種類
職務経歴書に決まったフォーマットはないため自由に作成できますが、ほとんどの人は「編年体形式」「逆編年体形式」「キャリア形式」のいずれかを使用しています。以下で3つの形式を紹介しているので、自分に合った書き方を見つける参考にしてみてください。
編年体形式
編年体形式はもっともベーシックなフォーマットで、過去から記載して最後に現在となる、履歴書と同じ書き方です。キャリアが浅かったり、過去の職務経歴のほうがアピールにつながりやすい人に向いているでしょう。
逆編年体形式
編年体形式とは逆で、直近の職務経歴から記載して最後に過去となる書き方です。もっとも新しい職務経歴が最初にくるので、応募先と直近の業務の関連性が高かったり、アピールできる実績があったりする場合は逆編年体形式がおすすめです。
キャリア形式
編年体・逆編年体形式のように時系列ではなく、プロジェクトや業務内容ごとにまとめて記載するフォーマットです。
キャリア形式の場合は、記載するプロジェクトや業務内容が必ずしも時系列である必要がないため、もっともアピールしたい内容を最優先で記載できるのが特徴。専門性の高い職種や転職回数が多い人に向いています。
なお、「職務経歴書はどの形式をダウンロードすればいい?書き方のポイントを解説!」のコラムでも職務経歴書のフォーマットや書き方について解説していますので、あわせてチェックしてみましょう。
職歴なしの場合はどう書く?職務経歴書の記入時のポイント
職務経歴書を作成するときは誰にでも読みやすく、分かりやすい内容を心がけます。枚数は経歴やアピールが多くてもA4サイズ2枚までにまとめるのがおすすめ。その場合は応募先に関連する経歴やアピールに絞りましょう。
読みやすい文章と構成
職務経歴書を作成する際は、読みやすい文章と構成を心掛けるのがマナーです。
どんなに内容が良くても、読みづらい文章や構成では十分なアピールにはならないでしょう。入社後を見据えて「適切な資料や文書を作成できないのでは」と懸念される可能性も考えられます。
社会人としての基本やビジネスマナーを押さえ、誰にとっても読みやすい内容を意識しましょう。
A4サイズで1~2枚にまとめる
職務経歴書には内容を詰め込み過ぎず、伝えたいことを簡潔にまとめます。応募企業から指定がない場合は、A4サイズで1~2枚程度を目安にすると良いでしょう。
長くなりすぎると情報も増えてしまい、分かりづらくなるだけでなく読む手間も増えることに。採用担当者は限られた時間で選考を行うため、長くても2枚ほどに収めましょう。
なお、パソコンで作成すると、編集や修正をしやすいのでおすすめです。
企業が求める人物に合致した内容
職務経歴書に限ったことではありませんが、応募先の企業が求める人物に合った内容にしましょう。
たとえば、どんなに優秀な実績があっても、チームワークを重視する企業に「周囲とは協力せず自分ひとりの力で成し遂げた」といった、企業の文化や社風と異なるアピールをしても、重視する観点が異なるので好印象を与えるのは難しい可能性があります。
仕事に対する熱意のアピール
職務経歴書には、仕事に対する熱意のアピールを盛り込みましょう。
職歴なしということは、正社員としての経験がないということ。アルバイトの経験もアピールにはなるものの、それ以上に仕事に対する熱意や正社員として働きたいという意欲が大切です。
「フリーターから正社員へ!転職を成功させる志望動機の書き方や例文をご紹介」も参考にしながら、説得力のあるアピールを行いましょう。
パターン別・職歴なしの職務経歴書の例文
「書類を作成する際、職歴のまとめ方が分からなくなってしまった」という方もいるでしょう。以下に、職務経歴書の例文を状況別にまとめました。
職歴なし・アルバイト経験あり
アルバイト経験しかない場合も、書き方を工夫することで正社員経験と同様のアピール材料になります。アルバイト時代の実績や成果のほか、「業務で工夫したこと」や「心掛けたこと」を記載しましょう。
例文
職歴
2019年10月~現在
株式会社△△ □□店 アルバイト入社
【事業内容】コンビニエンスストア経営
【仕事内容】レジ担当、品出し、在庫管理、スタッフの指導
【大切にしてきたこと】お客さまのニーズに応えるため、迅速さと正確性を併せた対応
上記のように、端的に職歴を記載します。
そのほか、「自己PR」欄で心掛けたことや頑張ったこと、得意とする業務などをエピソードを交えて記載しましょう。
職歴なし・アルバイト経験なし
前述の通り、アルバイト経験がない場合でも職務経歴書の提出は必須です。職歴欄を作らないのも一つの方法ですが、どうしても職歴欄がある場合は、採用担当者が納得する「職歴がない理由」を記載しましょう。
例文1
膝の怪我の手術、リハビリテーションに集中していたため職歴なし
※現在は完治しています。
例文2
大学卒業後、英語力習得に専念していたため職歴なし
※留学経験を経てTOEIC(リーディング・リスニング総合)840点を取得しました
職務経歴書には職歴なしの理由とその結果、現在はどうなっているかを端的に記載しましょう。その際、前向きな内容と入社意欲を表すものが好ましいです。病気や怪我の治療を理由としている場合は、現在は完治し業務への影響が無いことや、考慮してほしい旨を伝えます。
職歴がない場合の職務経歴書の書き方は、「職歴がアルバイトのみ…履歴書や職務経歴書の書き方を解説」でも解説してるので、ぜひご一読ください。
職歴なしで職務経歴書を作成するときによくある3つの困りごと
実際に職務経歴書を作成していると、「働いていない空白期間はどうする?」「単発や短期のバイトばかりしていた」など経歴についての疑問を抱くこともあるでしょう。ここでは、職歴なしの方が直面しやすい困りごとと、その対処法をまとめました。
職歴なしで職務経歴書を作成するときによくある困りごとと
- 空白期間が気になる
- 単発や短期アルバイトの数が多い
- 自己PRが思いつかない
1.空白期間が気になる
職歴なしで職務経歴書を作成する方のなかには、「どうしても空白期間が気になる」という方もいるでしょう。
職歴なしだと、どうしても履歴書や職務経歴書上で「空白期間」が生まれてしまうもの。しかし、「アルバイトは職歴欄に書いていい?好アピールにつながる書き方のコツ」でも説明しているように、正社員の経歴がない場合は、アルバイトやパートといった非正規の仕事も職歴に含んで問題ないとされています。「△年△月~△年△月/△△社 アルバイトとして入社(△△店で△△業務を担当)」のような形でまとめましょう。
2.単発や短期アルバイトの数が多い
フリーターのなかには、単発や短期のアルバイトを中心に働いていた方もいるでしょう。単発・短期のアルバイトは数が多くなるため、すべてを書くのではなく応募先の職種でアピール要素となりそうなものをピックアップして記入します。
「短期のなかでも長めに勤めた」「応募職種に関連度の高い仕事」「業績を残せた」という3つの項目から探すのがおすすめです。
3.自己PRが思いつかない
「職歴がないので職務経歴書に書ける自己PRが思いつかない」と悩む方も少なくありません。
たとえ正社員経験がなくとも、アルバイト経験をもとに自己PRを考えることは可能です。アルバイトでのエピソードから掘り下げ、仕事においてどんなことを工夫してきたか、目標を設定して達成できたかなどを考えてみましょう。企業側が求めている人材とマッチするようなエピソードをピックアップすると、好アピールにつながります。
自己PRが思いつかない方は、「フリーターの自己PRの書き方と例文をご紹介!書けない場合の対処法も解説」も参考にしてみてください。
職歴なしの職務経歴書はほかの項目でアピールしよう
正社員としての経験がない「職歴なし」だと、経歴で十分にアピールできない可能性もあります。その場合は、志望動機や自己PR、資格やスキルで意欲を伝えたり採用価値があることをアピールしたりしましょう。
志望動機
就業意欲や「絶対にこの会社に入りたい」という熱意が伝わる志望動機を考えましょう。就活では熱意や志望度の高さを重視されることが多く、それらが伝わる内容にすることで、職歴なしの経歴をカバーできます。
志望動機を考える際は、「なぜこの業界・会社・仕事でないとだめなのか」に焦点を当てましょう。どの企業・業界でも言えるような内容ではなく、応募企業ならではの業務に対する熱意を伝えます。
自己PR
職歴なしの場合、自己PRで自分が応募企業にマッチしている人材であることをアピールするのも大切です。「応募企業の業務に関わる資格取得のために勉強中」のように、企業が求める人材になろうとしている姿勢をみせましょう。たとえば、同じアルバイトを長期間継続して勤務している場合は、「忍耐力」「継続性」という点が評価されることもあります。
自己PRが上手く書けない方は、「自己PRがない・書けない原因と対処法は?転職やニート向けの書き方も解説」のコラムもあわせてご覧ください。
資格
職歴なしの方の場合、職務経歴書の資格欄でアピールするのも一つの手です。
資格取得は、「やり遂げたこと」の証明になります。難易度の高い資格になるほど、取得までの努力や目標を達成する能力なども評価されるでしょう。持っている資格が応募先企業の業務内容に活用できそうであれば、よりアピール材料になります。
「どのようなことがアピール材料になるのか分からない」「職歴なしをカバーできるような応募書類を作りたい」などと書類の作成で困っているなら、就職エージェントのハタラクティブへお気軽にご相談ください。
ハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーが、応募書類の作成から面接対策、求人の紹介まで対応。自己分析のコツや業界研究の仕方など就活のノウハウを伝え、効率的な就活・転職活動を総合的に支援しています。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
職歴なしで職務経歴書を作成するときに気になる疑問
ここでは、職務経歴書を作成するときに気になる方も多いであろう疑問に、Q&A形式で回答しています。作成前の参考に活用してみてください。
職務経歴書も手書きが望ましいですか?
手書きでも問題ないことが多いですが、パソコン作成が主でしょう。
職務経歴書は決まったフォーマットがなく、履歴書に比べて文字数も多いことから、パソコンで作成するのが一般的とされています。企業から指示がなければ、好みの方法で作成して問題ありません。なお、「職務経歴書は手書きで問題ない?メリット・デメリットと書き方を解説」でも述べているように、手書きだと人柄や熱意を伝えやすくなります。
職務経歴書は提出しないといけない書類ですか?
明らかに社会人経験がないと分かる新卒は不要なことが多いですが、それ以降の就職・転職では基本的に必要となります。
職務経歴書とは、これまでの職歴や実績をまとめたもの。「職務経歴書は職歴なしの場合も必要!」でも説明したとおり、社会人経験がないと分かる新卒や既卒向けの募集では必要ないことが多いですが、それ以外の採用活動については提出するのが基本です。なお、アルバイトの応募では必要ありません。
アルバイトを職歴として職務経歴書に書けますか?
正社員としての勤務経験がない場合に限り、記載しても問題ないとされています。
本来、職歴とは正社員として働いた経歴を指しますが、一度も正社員として働いた経験がない場合はアルバイト歴も職歴に含んで問題ありません。なお、新卒の場合は正社員経験がなくてもアルバイトを職歴に書くことは避けましょう。
無職で職歴がないときの職務経歴書は?
アルバイトの経験もなければ、ニート状態になった理由や取り組んでいたことをまとめましょう。
正社員もアルバイト経験もないからと空白にしてしまうと、記載ミスを疑われたり「何をしていたのか」と不安を抱かれたりすることに。ニート期間中にボランティアや資格取得を行っていれば、アピールにつながるので記載しましょう。
職務経歴書の書き方で悩んだら、専任のキャリアアドバイザーが書類添削を行う就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。