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既卒が志望動機を作成する際のポイントは?好印象を与える作成のコツも紹介
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この記事のまとめ
- 志望動機の作成前に、既卒になった理由や空白期間の伝え方の整理など事前準備しよう
- 既卒は、仕事の特徴を理解したうえで熱意が伝わる志望動機を作成しよう
- 既卒の志望動機は、企業と自分との結びつきを考えて具体的に伝える
- 既卒の志望動機例文を参考に自分ならではのエピソードを取り入れて作成しよう
- 先入観で業界などを決めつけず、就活の可能性を広げよう
既卒で志望動機の書き方にお悩みの方へ。書類選考や面接の際、企業の採用担当者から注目されるのが「志望動機」です。既卒となってからの空白期間になにをしていたのかや、就業意欲などは特に見られるポイントといえるでしょう。このコラムでは既卒の志望動機作成のポイントや就活を成功させるために知っておきたいこと、例文を解説しています。
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既卒が志望動機を作成する前にしておくべき4つの準備
ここでは、既卒が志望動機を作成する前に行いたい準備を紹介します。既卒の場合は、卒業からの空白期間があるので、空白期間ができた理由やその間に行っていたことを説明できるよう準備をしておきましょう。また、企業が既卒者に対して考えていることや懸念していることを想定し、対策しておくこともポイントになります。
既卒が志望動機を作成する前にしておくべき準備
- 既卒になった理由と空白期間の取り組みを整理する
- 新卒でその企業を選ばなかった理由を明確にする
- 自己分析と業界・企業研究を行う
- 企業が既卒に対して志望動機で確認したい点を理解する
1.既卒になった理由と空白期間の取り組みを整理する
既卒になった理由は、「就活をしていたけどうまくいかなかった」「公務員を目指していた」「正社員として働くイメージがつかめなかった」など人それぞれにあるでしょう。空白期間中の取り組みに関しても、アルバイトや就活、療養など人によって異なります。
既卒者が就活を始めると、高確率で「既卒になった理由」と「空白期間中になにをしていたか」を聞かれるため、相手が納得できる説明を準備しておきましょう。 「空白期間を面接で聞かれたら?「何もしてない」はOK?答え方や例文を紹介」では答え方のコツをまとめているので、参考にしてください。
2.新卒でその企業を選ばなかった理由を明確にする
応募企業が新卒時も採用活動を行っていたなら、新卒時に選ばなかった理由を明確にしておきましょう。企業は、応募者が自社に対してどのような印象や魅力を感じて応募を決断したのかを知りたいと考えています。「新卒時は合わないと思っていたが、じっくり自己分析や企業研究を行ったら△△という点で共通点を見つけた」など、空白期間中に行っていたことと絡めて伝えるのが良いでしょう。
3.自己分析と業界・企業研究を行う
自己分析と業界・企業研究は念入りに行いましょう。既卒から正社員を目指すなら、新卒以上に企業とのマッチ度が大切です。新卒の就活で自己分析をしていても、空白期間を経て改めて行うことで、価値観や求めるものが変化している可能性があります。
また、新卒時の自己分析が不十分であるケースも考えられるので、既卒から就活をスタートさせる際は改めて実施する必要があるでしょう。合わせて、応募を検討している業界や企業についてもしっかりとした分析が必須です。基本的な情報はもちろん、働く社員の傾向や社風、将来性や業界内での立ち位置などを把握することで、業界・企業への理解が深まります。
自己分析と企業研究の結果を照らし合わせれば、「この企業は自分に合っているか」を判断できるでしょう。ミスマッチを防げれば、自分の適性や希望に合った仕事や企業で長く働けます。
視野を広げて業界・企業・職種を見てみよう
希望する企業や業界があったとしても、視野を広げて志望先を探してみましょう。関連する業界や企業まで目を向けると、新たな気づきを得たり発見につながることもあります。また、大手企業や有名企業を志望している場合であっても、視野を広げて中小企業を見てみると、自分にマッチした企業が見つかるかもしれませんよ。
自分に合った企業を探せるか不安な方は、ぜひ私たちハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
4.企業が既卒に対して志望動機で確認したい点を理解する
企業が既卒者に対してどのようなことを知りたいと考えているのかを理解することで、魅力的な志望動機を作成できるようになるでしょう。
志望度の高さ
志望度の高さは、仕事への意欲につながります。「どの企業でもいい」「とりあえず応募した」といった姿勢では、志望度が低く採用しても仕事に責任を持てないイメージを抱きやすいでしょう。
数多くある企業のなかで「なぜこの企業を志望したのか」「どんな点が決め手になったのか」「入社したらなにをしたいのか」などを説明することで、志望度の高さをアピールしましょう。
ポテンシャル
ポテンシャルとは「将来性」「期待値」のことです。特に若い人材は経験やスキルが不十分なことも多いですが、「教育することで将来は企業を担ってくれる人材になりそう」「仕事に対する意欲が高いから成長に期待できる」といった面を評価して採用する企業は多くあります。
既卒者は職歴がないぶん、ポテンシャルを十分にアピールしましょう。「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」のコラムでは、ポテンシャル採用で重視されるポイントについて解説しています。
既卒が志望動機を考えるうえでの4つのポイント
ここでは志望動機作成のヒントを紹介します。既卒者が志望動機を考えるときは、「志望理由」「志望先で活用できるスキルや経験」「空白期間に対する反省と働く意欲」がポイントになります。
既卒が志望動機を考えるうえでのポイント
- 志望企業を選んだ理由について言及する
- 企業の魅力にマッチした就活の軸を取り入れる
- 自分が志望企業で活かせる経験やスキルなどを盛り込む
- 反省点を活かして働く意欲があることを示す
1.志望企業を選んだ理由について言及する
入社を希望する企業をなぜ選んだのかをきちんと伝えましょう。ただし、「企業理念に共感した」「働きやすいと思った」など曖昧な理由は避けるべきです。「企業理念のどこにどう共感したのか」「働きやすければどの会社でも良いのか」とネガティブな印象につながってしまいます。
自己分析の結果を参考に、「御社の△△という理念が、自分の仕事に対する××という考えと一致していると感じた」「御社独自の△△という制度に魅力を感じた」など、具体的かつ応募先ならではの理由を用意しましょう。
2.企業の魅力にマッチした就活の軸を取り入れる
既卒の就職活動では、ただ単に「働きたいから」ではなく、企業研究をもとに自分の就活の軸と企業の魅力が一致していることを示す必要があります。既卒の求職者は、「どこでもいいから応募しているのではないか」と採用担当者に思われないよう、企業の特徴や強みをしっかり理解した上で、自分の価値観やキャリアの方向性と合致している点を具体的に述べることが大切です。
たとえば、その企業の事業内容や理念、働く環境、社会的な意義などに共感した点を盛り込むと、志望理由に説得力が増します。また、企業の魅力を伝える際には、単なる一般論ではなく、「貴社の△△という事業に魅力を感じました」「××の取り組みが自分の目指すキャリアと一致しています」といった形で、自分自身の価値観や将来の展望と絡めて説明するとよいでしょう。
志望動機においては、「なぜこの企業なのか」を深く掘り下げ、企業への理解を示しながら、自分がその環境でどのように貢献できるのかを伝えることが、好印象につながるポイントとなります。
3.自分が志望企業で活かせる経験やスキルなどを盛り込む
応募する企業の仕事内容に活かせる経験やスキルを持っていれば、しっかりアピールしましょう。たとえば、アルバイトやボランティアで身につけたスキルや培ってきた経験も十分なアピール材料です。仕事に活用できそうなスキルと経験について、具体的なエピソードを交えて伝えましょう。
4.反省点を活かして働く意欲があることを示す
既卒から正社員就職を叶えるには、既卒になった理由だけでなく反省点も振り返り、意欲を示すことが大切です。
企業や採用担当者にもよりますが、既卒に対してネガティブな印象を抱く人がいるのは事実です。「採用しても働き続けられる?」「仕事に対して意欲を持っている?」などの懸念に対しては、「◯◯を理由に既卒になってしまったが、△△をきっかけに正社員を目指している。今後は◯◯を目標に仕事に取り組みたい」など、反省と意欲を伝えましょう。
面接官に好印象を与える既卒の志望動機の例文
既卒であること自体は決して不利ではありませんが、志望動機の伝え方次第では「なぜ卒業後すぐに就職しなかったのか」「仕事に対する意欲は十分にあるのか」といった疑問を持たれる可能性があります。そのため、単に「この企業で働きたい」という思いを伝えるだけではなく、企業とのマッチ度や自分の強みを活かせる点を具体的に示すことが求められるでしょう。
ここでは、一般的な企業、空白期間にアルバイトをしていた場合、公務員志望など、さまざまなパターンの志望動機の例文を紹介します。自分の経験や志望先に合わせて適切な表現を取り入れ、説得力のある志望動機を作成しましょう。
一般的な既卒の志望動機の例文
「貴社を志望した理由は、大学時代に培ったコミュニケーション能力や課題解決能力を広報業務で活かし、貴社の価値を多くの人に伝えたいと考えたからです。学生時代はイベントサークルで企画立案や企業交渉を担当し、情報発信の大切さを学びました。
就職活動中は、自分の適性や進むべき方向性を明確にできず、業界や企業を絞り込めずに卒業を迎えてしまいました。しかし、卒業後に改めてキャリアについて真剣に考え、働く意欲と熱意に自信を持っています。貴社の広報部門で、効果的なプロモーション活動に貢献し、早期に戦力となるよう全力で取り組んでまいります。」
この例文では、大学時代の経験を踏まえて、具体的に企業のどの分野で活躍したいかを明確に示しています。志望企業の事業や製品への関心を伝えつつ、既卒の理由を簡潔に説明し、現在の意欲と結びつけることで、前向きな印象を与える内容です。
空白期間にアルバイトをしていた場合の例文
「貴社を志望したのは、接客業で培ったコミュニケーション能力を活かし、貴社のカスタマーサポート業務に貢献したいと考えたからです。
私は学生時代、明確なキャリアビジョンを持てず就職活動に踏み切れませんでした。卒業後は販売職のアルバイトを経験し、特に顧客との関係構築や問題解決にやりがいを感じ、より多くの人の役に立てる仕事をしたいと思うようになりました。
貴社は、業界の中でも顧客満足度の向上に力を入れており、特に△△の取り組みに共感しました。私のこれまでの経験を活かしながら貴社のサービス向上に貢献したいと考えています。」
この例文では、アルバイト経験を単なる収入源の確保ではなく学びの場として捉え、そこから志望動機へとつなげています。特に、具体的な企業の取り組みに触れながら、自分の経験と結びつけることで、志望度の高さをアピールしている例文です。
公務員を目指す場合の例文
「私は、地域の住民サービス向上に貢献できる仕事をしたいと考え、△△市役所を志望しました。大学時代には、地域活性化のためのイベント運営にボランティアとして参加し、その中で、行政のサポートの重要性を実感しました。
卒業後は一般企業への就職も検討しましたが、やはり地域貢献への思いが強く、公務員試験の勉強を進めてきました。△△市は「住みやすいまちづくり」を推進しており、特に××の施策に魅力を感じています。これまでの経験を活かし、地域の皆様が安心して暮らせる環境づくりに尽力したいと考えています。」
この例文では、公務員として働きたい理由を明確にしつつ、具体的な自治体の施策に触れている点がポイントです。また、公務員試験に向けて努力してきたことを示すことで、本気度を伝える工夫がされています。
既卒が志望動機を作るときの注意点
既卒者が志望動機を作るときは、相手に伝わりやすい内容を意識します。具体的な表現や読みやすいレイアウトで作成しましょう。
既卒が志望動機を作るときの注意点
- 具体的な内容にする
- ネガティブな内容は避ける
- 志望動機の文字数は150~250字程度が目安
具体的な内容にする
志望動機の内容は、具体的なものにしましょう。曖昧な理由では採用担当者に響きません。特に職歴のない既卒者は、なぜ応募先を選んだのかをはっきり述べることが大切です。「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムでも、志望動機の作り方について説明しています。
ネガティブな内容は避ける
既卒の志望動機を作成する際には、過去の失敗や後悔を強調しすぎないことが重要です。企業は、応募者がこれまでの経験から何を学び、どのように成長してきたかを知りたいと考えています。そのため、ネガティブな要素ばかりを強調すると、「過去にとらわれている」「後ろ向きな考え方をする人」と見なされる可能性があり、採用担当者に良い印象を与えられません。
もちろん、既卒になった理由について触れることは必要ですが、そこに焦点を当てすぎるとマイナスな印象が強くなってしまいます。大切なのは、過去の経験を踏まえて自分なりにどのような改善を行い、それがどのように志望企業でのキャリアにつながるのかを示すことです。たとえば、「前回の就職活動では自己分析が不十分だったが、現在は△△の経験を積み、自分の強みを活かせる環境として貴社を志望している」といったように、ポジティブな姿勢を伝えることが重要。
失敗を認めることは大切ですが、それ以上に「これからどうしたいのか」「どのように成長していきたいのか」といった未来志向の考え方を示すことで、企業に対して前向きな印象を与えられます。
志望動機の文字数は150~250字程度が目安
履歴書期に記載する志望動機は、多く書けば良いわけではありません。明確な決まりはありませんが、150文字から250文字に納めるのが望ましいでしょう。声に出して読んでみて「長い」と感じないボリュームがおすすめです。
また、履歴書に志望動機を書くときは、文字数だけではなく「枠の8割を埋める」ことを意識するのもポイント。履歴書は基本的に空白を作らないのがマナーのため、文字の大きさやバランスに配慮して空白が目立たないよう作成します。
志望動機を書く際は読みやすさを心がけよう
志望動機を書く際は、読みやすさを第一に考えましょう。内定を得たい気持ちが強いと、志望動機にも熱が入り、長文になってしまうことがあります。しかし、ダラダラと文字が多く読みにくい志望動機はそれだけでマイナスの印象を与えてしまうでしょう。そればかりか、社会人の基本である「読みやすい文章作成」ができない人と判断され、選考に影響が出る恐れも。
改行や句読点を適切に使い、読むのにストレスがかからない志望動機を作成しましょう。
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既卒の志望動機に関するQ&A
ここでは既卒の就職活動や志望動機に関するよくある質問に回答します。
志望動機と自己PRは違う文面を用意しますか?
志望動機には、「なぜこの企業を志望するのか」を記載します。対して、自己PRは「どのように企業に貢献できるか」を記載するものです。そのため、異なる内容を用意する必要があります。面接でも問われる内容なので、間違った回答をしないよう注意しましょう。
既卒の就活は難しいですか?
既卒はどうしても新卒と比較して求人数が減ったり、回答に工夫が求められたりするため、新卒者やスキルや経験のある中途採用向けの就活と比べると難しさがあります。しかし、既卒を採用する求人はあります。ポイントをおさえて志望動機を作成すると内定をもらえる確立を高められるでしょう。詳しくは「既卒の就職は厳しい?内定率はどれくらい?成功につなげるコツを解説」をご覧ください。
既卒の志望動機の書き方が分からず就活が進みません…。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。