- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 警備員に資格は必要?種類や難易度・給料への影響も解説
警備員に資格は必要?種類や難易度・給料への影響も解説
更新日
この記事のまとめ
- 警備員の仕事に資格は必須ではない
- 警備員の資格には、警備員指導教育責任者や警備業務検定などがある
- 警備員関連の資格を取ると選考時に優遇されるケースもある
- 警備員の資格をもっていると昇給や昇格につながるケースもある
- 警備員の資格の合格率は高く、準備すれば十分に合格を目指せる
警備員の仕事をしたいが、資格が必要なのか悩んでいる方もいるでしょう。実は、警備員に資格は必須ではありません。しかし、資格があることで採用されたり、昇給につながったりするケースもあるため、取得を目指すのはおすすめです。このコラムでは、警備員の資格の概要や試験の難易度、取得のメリットなどを紹介しています。警備員を目指して就職活動を行っている方は、ぜひ参考にしてください。
警備員に資格は必要?
警備員の仕事をする際に、必須の資格はありません。ただし、求人によっては警備業務に関連する資格や普通自動車運転免許などを必須としている場合があるので、応募前に確認しておきましょう。
また、18歳未満の場合や、警備業法の第3条の第1〜11号にあてはまる場合は警備員になれません。警備員になれる条件を満たし、かつ採用されやすくしたい場合には資格取得を目指しても良いでしょう。警備員を目指している方には、「警備員の正社員はきつい?主な就職先や向いている人の特徴を解説」のコラムがおすすめです。求人に応募する際の参考にしてください。
参照元
e-Gov法令検索
警備業法
資格は不要でも警備員になるための講習はある
たとえば、空港保安業務を行う場合、一級検定合格警備員が1人必要です。施設警備業務の場合にも、施設警備業務に係る一級検定合格警備員、または二級検定合格警備員が必要とされます。講習を受けて合格証明書を所持しておくと、採用される警備の幅が広がるのでおすすめです。
参照元
e-Gov法令検索
警備員等の検定等に関する規則
特別講習の概要
警備員に関するおすすめの資格一覧
警備員を目指す場合、「警備員指導教育責任者講習」「機械警備業務管理者講習」などの資格がおすすめです。ここでは、警備員に関する資格を紹介するので参考にしてください。
1.警備員指導教育責任者講習
警備員指導教育責任者は、警備員の指導や教育を行う際に必要な資格です。警備員指導教育責任者講習を受講したうえで、修了考査に合格すると取得できます。
ただし、講習を受けるには、以下のような受講資格をいずれか満たす必要があるので確認しておきましょう。
- ・直近5年間のうち、受講する区分に該当する警備業務に3年以上従事している
・受講する警備区分の警備業務検定1級に合格している
・受講する警備区分の警備業務検定2級に合格し、かつ1年以上継続して業務に従事している
・受講する警備区分の旧検定1級に合格している
・受講する警備区分の旧検定2級に合格し、かつ1年以上継続して業務に従事している
警備員指導教育責任者講習については、「警備員指導教育責任者になるには?資格の取得方法や得られるメリットも解説」のコラムでも詳しく解説しているので、こちらもご覧ください。
参照元
一般社団法人 東京都警備協会
新規取得講習 受講資格と必要な書類
2.機械警備業務管理者講習
機械警備業務管理者の資格は「機械警備業務管理者講習」を受けたあと、修了考査に合格することで取得可能。基本的に誰でも受講でき、合格率が高いのが特徴です。機械警備を行う会社では、機械警備業務管理者の有資格者を選任する必要があり、警備員のなかでも一定の需要がある資格です。
3.警備業務検定(旧:警備員検定)
警備業務検定を取得することで、特定の施設や業務で警備を行えるようになります。以下の6つがあり、それぞれ1級と2級が取得可能です。
- ・施設警備業務
・雑踏警備業務
・交通誘導警備業務
・空港保安警備業務
・貴重品運搬警備業務
・核燃料物質等危険物運搬警備業務
警備業務検定を受けるには、直接検定の受験、もしくは特別講習の受講によって得られる「検定合格証明書」が必要です。なお、1級を受験するには、2級合格後に1年以上警備業務に従事しなければなりません。
施設警備業務検定
施設警備業務検定は、対象施設の警備に従事するのに必要な知識・技能があることを証明するための国家資格です。「警備業法の第2条」によると、施設警備業務とは、「事務所、住宅、興行場、駐車場、遊園地等における盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務」を指します。
雑踏警備業務検定
雑踏警備業務検定はイベントやコンサート、お祭り、展示会、フェスなどといった、人が大勢集まる場所を警備するために必要な知識・技能を有していることを証明できる資格です。
「警備員等の検定等に関する規則の第1条」によると、「人の雑踏する場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(雑踏の整理に係るものに限る。)」が、「雑踏警備」に該当します。
交通誘導警備業務検定
交通誘導警備業務検定を取得すると、工事現場や通行が危険な場所などで、車両や歩行者を誘導する業務を実施するのに必要な知識・技能があることを証明できます。
同規則の第1条における交通誘導警備業務の定義は、「工事現場その他人又は車両の通行に危険のある場所における負傷等の事故の発生を警戒し、防止する業務(交通の誘導に係るものに限る。)」です。
空港保安警備業務検定
空港保安警備業務検定を取得すると、空港での警備に必要な知識・技能があることを証明できます。
同規則の第1条では、「地方管理空港その他の飛行場において航空機の強取等の事故の発生を警戒し、防止する業務(航空機に持ち込まれる物件の検査に係るものに限る。)」が、空港保安警備業務検定だと定義されています。
貴重品運搬警備業務検定
貴重品運搬警備業務検定の資格を持っていると、貴重品の運搬車両を警備するのに必要な知識・技能を持っていることを証明できます。
同規則の第1条によると、「運搬中の現金、貴金属、有価証券等の貴重品に係る盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務」が貴重品運搬警備業務に該当するようです。
核燃料物質等危険物運搬警備業務検定
核燃料物質等危険物運搬警備業務検定は、核燃料を輸送する際の事故の発生を防ぎ、防止するために必要な知識・技能が備わっていることの証明になる資格です。
同規則の第1条には、「運搬中の核燃料物質等危険物に係る盗難等の事故の発生を警戒し、防止する業務」が、核燃料物質等危険物運搬警備業務だと記されています。
参照元
e-Gov法令検索
警備員等の検定等に関する規則
4.上級救命講習
乳児・小児・成人それぞれに対する救命処置や応急手当、搬送法などについても学べるため、警備員の業務以外にも役立てられるでしょう。
5.防火・防災管理講習
防火・防災管理者講習は、一定規模の建物や工作物などにおける火災予防・消火活動の責任者になるために必要な資格です。防火・防災管理講習には、大きく分けて新規講習と再講習の2種類があります。
東京消防庁の「防火・防災管理講習」によると、防火・防災管理新規講習を修了した場合、すべての規模の建物・事業所などで防火管理者および防災管理者として選任できるようです。
参照元
東京消防庁
防火・防災管理講習
警備員の資格の取り方
警備員の資格をとる場合、「警察で試験を受ける」「特別講習に合格する」の2つがあります。それぞれの方法について解説するので、参考にしてください。
警察にて試験を受ける
警察で試験を受けることにより、警備員指導教育責任者や交通誘導警備業などの資格を取得できます。ただし、警察で試験を受ける場合は定員があり、枠が少ない点がデメリット。合格率も高いとはいえません。そのため、警察で試験を受けるのではなく、特別講習を受けるケースが一般的です。
特別講習を受けて合格する
警備業協会が実施している、特別講習に合格することでも資格を獲得できます。警備業協会は各都道府県にあり、一度の講習で100人前後が受講可能です。
また、在籍している警備会社によっては、受講時の費用負担などサポートがもらえるケースもあります。
警備員に関連する資格を取得するメリット
警備員に関する資格を取ると、現場に派遣してもらいやすくなったり、昇給したりとメリットがあります。ここでは、資格取得による2つのメリットを紹介するので参考にしてください。
資格が必須の現場に派遣してもらえる
資格を取得することで、資格が必須の現場に派遣してもらいやすくなることも。空港や施設のように、警備の場所次第では資格を所持している警備員が必須となるケースもあります。資格を持っていない警備員より優先して配備されるなど、働ける場所が増えることで、採用される確率も上がるでしょう。
昇進や昇給につながりやすくなる
資格を所持していることで昇進したり、昇給する可能性もあります。たとえば、警備員指導教育責任者の資格を所持していれば、警備員への指導が可能になります。指導者に昇格し、同時に昇給する場合もあるでしょう。警備会社によっては、資格手当をもらえるケースもあるようです。
警備員のスキルアップについては、「警備員の年収はいくら?1000万円を目指せる?給与事情を解説!」のコラムで紹介しています。昇進や昇給を目指している方は、ぜひ読んでみてください。
警備員の資格試験合格率と難易度
警備員の資格試験はどの程度合格できるのか、難易度を知っておきましょう。ここでは、「警備業務検定」の合格率と難易度を紹介するので参考にしてください。
検定 | 1級の合格率 | 2級の合格率 |
---|---|---|
施設警備業務検定 | 約63% | 約65% |
雑踏警備業務検定 | 約70% | 約71% |
交通誘導警備業務検定 | 約61% | 約60% |
貴重品運搬警備業務検定 | 約83% | 約71% |
核燃料物質等危険物運搬警備業務検定 | 約77% | 約64% |
どの検定も60%以上の合格率があり、3人に2人は資格を取得できます。対策を行えば十分に合格できる難易度なので、事前の勉強をしっかりと行いましょう。
警備員を目指している方には、「ニートから警備員に挑戦できる?業務内容や仕事の探し方を解説!」のコラムもおすすめです。どのように警備員を目指せば良いかを知っておくと、就職活動をしやすくなります。
警備員の資格取得のための勉強には通信講座もおすすめ
「警備員の仕事に役立つ資格を取りたいけど、勉強方法が分からない」という方は、通信講座を利用するのがおすすめです。Webサイトで見られるテキストや問題集、ポイント解説動画など、サービス内容は会社によって異なるので、自分に合った通信講座を選びましょう。スマートフォンを利用して、隙間時間に勉強ができる通信講座もあります。忙しい社会人でも学びやすい環境があるので、活用すると良いでしょう。会社で働きながら勉強するコツについては、「社会人が勉強時間を確保するには?意識したいポイントなどもあわせて解説」のコラムで解説しています。社会人として働きながら、警備員の資格取得を目指している方はぜひご覧ください。
警備員の資格を活かした求人の探し方
警備員の業務には、資格がなければ遂行できないものもあります。そのため、「有資格者限定」といった求人を中心に探す方法もおすすめです。
資格は就職や転職時の武器となるので、存分に活用しましょう。また、資格手当を支給している警備会社も多くあるため、年収アップを重視する方は、手当にも注目して求人を探してみてください。
未経験から警備員に就職したい方や、キャリアアップのために転職したい方には、就職・転職エージェントの活用がおすすめです。ハタラクティブでは、専門のアドバイザーがマンツーマンで求職者の就職・転職活動を支援します。
一人ひとりに適した求人の提案を行ったうえで、応募書類の添削や面接対策を丁寧にサポート。また、面接日や入社日などの調整も代行するため、企業とのやり取りに苦手意識がある方も安心です。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。