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将来性のある業界とは?その特徴や仕事選びのポイントをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 将来性のある業界は、「AIに代替できない」「生活に欠かせない」などの特徴がある
- 将来的に今後危ない業界は、システム導入や顧客減少により需要低下の可能性がある
- 企業選びの際は、仕事内容が自分に合っていて長期的に続けられるか判断することも大切
- 将来性のある業界へ就職するには、入念な業界研究や最新情報を確認する必要がある
- 将来性のある業界で働くには、資格やスキルの取得も効果的
将来性のある業界に就職するためにはどうすれば良いか、気になっている方もいるでしょう。将来性のある業界の特徴を把握し、就職するための準備が必要です。このコラムでは、将来性に期待できる業界の特徴や、仕事選びのポイントなどを分かりやすく解説しています。将来性のある業界で求められるスキルや資格についても紹介しているので、参考にしてください。
将来性のある業界の特徴とは?
将来性のある業界には、以下のような特徴があります。企業の将来性を見極める参考になるのでチェックしてみましょう。
AIでは代替できない業界
AI(Artificial Intelligence)、つまり人工知能で代替できない仕事は、将来も一定の需要があると考えられます。企業にとって人工知能の導入は、業務の効率が上がったり、人件費を削減できたりするメリットがあります。
しかし、意思を持たない人工知能では対応が機械的になってしまうため、人と関わる機会の多いサービス業ではAIでは代替できません。サービス業のように、細かな気配りが求められる仕事など、人にしかできない対応もあるはずです。「この人なら安心して任せられる」「この人に相談してよかった」と感じられるサービスが求められる仕事は、AIでは代替できないため、今後も需要が減退しないでしょう。
生活になくてはならない業界
生活になくてはならない業界は、比較的安定して働けるといえます。
たとえば、水道・ガス・電気などのインフラに関わる仕事や、農業・漁業・畜産業などの食に関わる仕事は、生活に欠かせない仕事です。生活になくてはならない仕事は流行に左右されることも少なく、需要が減ることもないでしょう。
また、少子高齢化にともなう介護施設、子育て中の女性の社会進出に必要な保育園といった、社会問題に関わる仕事も今後の需要が見込まれます。将来的に需要が下がる可能性が低い業界は、長期的に働くことが可能でしょう。
成長が見込まれる業界
将来的に成長が見込まれる業界も、長期的に安定して働けるでしょう。
近年、スマートフォンの普及から、ネット通販やアプリを使用する人は非常に多くなりました。それにともない、Webビジネスの市場規模は今後も拡大していくと考えられます。AIの導入やWebデザインといった新たな価値を生み出すIT業界の仕事は、将来性に期待できるでしょう。
需要に対して働き手が少ない業界
需要が増えているのにも関わらず働き手が少ない業界も、将来的に伸びていく可能性があります。需要が高いものの働き手が少ない仕事として挙げられるのは、介護業界の介護やスタッフ医療業界の看護師などの、人による対応が求められる仕事です。少子高齢化といった時代背景も、少なからず影響しているでしょう。
また、IT業界のエンジニアや建設業界の職人など、専門的なスキルを必要とする仕事も該当します。これらの業界は生活にも関わりがあり、今後も需要の増加が考えられるため、将来的に伸びていくでしょう。
最新のITを採用している業界
最新のITを採用している業界は、将来性に期待できる業界といえます。
現代社会ではIT化が進み、さまざまな分野においてIT技術は欠かせません。IT技術を活用している業界には、広告業界、電子部品や半導体業界、農業業界、エンタメ業界、ドローン業界、などが挙げられます。これらの業界は最新のITを採用することで成長を促しており、今後の成長にも期待できるでしょう。
ほかの業界で最新のITを採用している企業もあるはずなので、採用しているITや活用方法などを調べ、企業選びの参考にしてみてください。
市場規模が拡大している業界
市場規模が拡大している業界は、業界の需要が高まっている証拠であり、今後も成長が見込まれるといえます。企業の将来性を判断するには、業界の需要や成長度の高まり具合をみることが重要です。現状、需要が高く成長している最中の場合、市場規模の拡大などから業界が伸びていく可能性があります。
注意すべきは、流行やトレンドの影響で成長している場合です。流行やトレンドは一時的に需要が高まるもののため、長期的な成長は期待できません。市場規模の拡大を参考にする際は、業界が安定して伸びているかどうかも合わせて確認しましょう。
リストラが行われていない業界
リストラが行われていないかどうかも、将来性のある業界かを判断するために重要な判断材料です。リストラが行われている企業は経営が不安定である可能性があります。自分がリストラされたり、企業が倒産したりする恐れがあり、将来性があるとはいえません。また、離職者が多い場合は労働環境に問題がある可能性も。
企業を選ぶ際は、社員の在籍年数の長さや安定してボーナスが支給されているかなどを参考に、企業内の経営状態を調べておきましょう。
コロナ禍の影響に対応できた業界
新型コロナウイルスの影響に対応できた業界も、将来的に安定して働けると考えられます。新型コロナウイルスの影響で経営が困難になった業界がある一方、影響を受けずに済んだ業界や、うまく対応できて需要が高まった業界もあるようです。新型コロナウイルスにうまく対応できた業界は今後、想定外の出来事が起きた場合の対応にも期待できるため、将来性が高いといえるでしょう。
なお、これらの特徴がなければ将来性がないというわけではありません。あくまで需要の高い仕事における特徴の1つとして、参考程度にとどめておいてください。
そのほか、将来性が見込まれる業界の特徴は「将来性のある仕事の特徴とは?見極める3つの方法や就活のポイントを解説」の記事でも解説しているので、こちらも参考にしてください。
将来性のあるおすすめ業界
ここでは、将来性のあるおすすめ業界をいくつかご紹介します。
以下のような業界は将来安定して働けると考えられるので、転職を検討している方は会社選びの参考にしてみると良いでしょう。
IT業界
IT業界は、今後も成長が見込まれる業界です。
近年、IT技術は目まぐるしい進歩を遂げています。次世代通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」の実用化や、機械が減速や加速を判断する自動運転の実現化といった、さまざまな技術の進化が話題になりました。業務の生産性の向上や効率化を目的にITを必要とする業界は多く、広告業界や農業業界、医療業界など、さまざまな分野でITスキルの需要は高まっています。将来的に安定して働きたいのであれば、IT業界は最適な業界といえるでしょう。
IT業界の仕事内容については「IT企業とは?仕事内容や代表的な職業を分かりやすく解説」のコラムで紹介しています。
医療や看護業界
医療や看護業界はAIに代替できず、生活になくてはならない仕事のため、将来性はあるといえます。
医療や看護の仕事は人による細やかな対応が必要であり、人工知能やロボットに替わることはできません。新型コロナウイルスのような予期せぬ感染症の流行や高齢化社会の進行により、医療や看護の需要は今後も増えると考えられます。
また、医療や看護に従事するには専門的なスキルや資格が必要であり、自分のキャリア形成を考えても将来性があるといえるでしょう。
介護業界
介護業界は、少子高齢化の進行によって需要が増えると予想できるため、将来性に期待できるでしょう。介護業界は医療や看護業界と同じく、人による業務対応が求められる仕事のためAIや機械では代替できません。少子高齢化が進むなか、介護スタッフの需要は増加傾向にありますが、慢性的な人手不足であるのが現状です。介護業界の多くは、未経験からでも就業可能とされており、働きながら国家資格や公的資格の取得も目指せます。スキルアップをしながらキャリア形成を行い、将来的に安定したいと考えている方におすすめです。
介護業界に興味がある方は、「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムで詳しくご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
広告業界
広告業界は、従来の雑誌やテレビといった媒体から、Web広告へ以降する動きが活発化してきていることにより、今後市場が伸びることが期待される業界です。特にWeb広告関連の市場は、IT業界の発展とともに今後も拡大していくと予想されています。
広告代理店には、クライアントと交渉する営業職、Webデザイナー、コピーライター、マーケターなど多彩な職種があり、適性に合った仕事が見つかる可能性も高いでしょう。商品やサービスを消費者にPRするクリエイティブに興味がある人は、広告代理店に注目して応募先企業を探してみてください。
電子部品・半導体業界
電子部品や半導体は、IT技術の成長にともなって需要が高まっている業界です。スマホやPCなどの電子機器が一般家庭に広く浸透しているのが大きな理由ですが、今後は電気自動車の普及などからより一層需要が高まると予想できます。需要増加にともない市場規模の拡大も見込まれ、これから欠かせない業界の一つになるでしょう。
農業業界
農業業界も、IT業界の成長にともなって注目されている業界です。
以前は農業業界の人材不足や後継者問題が深刻になりつつありましたが、解決の糸口となったのがIT技術の導入です。農作業ロボットや情報通信技術などを活用するようになったことで、問題は解消されました。現在の農業業界では、AIやドローンを使用した「IT×農業」の事業がスタートアップ企業や大手企業の新規事業として着目されています。
農業業界では今後もIT技術の活用に期待ができ、AIやドローンなどの技術を活用したスマート農業が成長し続ければ、将来的には作物の収穫から在庫管理までをパソコン操作だけで行なえる可能性もあるでしょう。
農業業界で生産される作物は生活になくてはならないため、農業の需要が低下することは考えにくいです。また、IT技術の導入によってより一層、作業の効率化や生産性の向上が見込まれることから、将来的に働きやすくなると考えられます。農業に興味のある方は、「農家へ転職するのは難しい?農業の現実や失敗しないためのポイントを解説」のコラムをご覧ください。
エンタメ業界
動画や音楽、ゲームなどのコンテンツを扱うエンタメ業界は、今後も成長が期待される業界です。近年はサブスクリプションやインターネット配信などのサービスによって、音楽やアニメなどのコンテンツを手軽に楽しめるようになりました。コンテンツの発信が簡単に行えるようになったことで、日本から世界へ輸出する動きが活発になってきています。
また、新型コロナ感染ウイルスの拡大による影響で、自宅で楽しめるスマホゲームや動画配信サービスなどの需要は著しく伸びました。一方で、テレビやラジオなどのエンタメは、スマートフォンやインターネットの普及によって需要は低下しています。エンタメ業界は、同じ業界でも将来性がある分野と、将来的に衰退が予想されている分野があるのが特徴です。
エンタメ業界を選ぶ際は、今後の需要から判断してみると良いでしょう。
倉庫や物流業界
倉庫や物流業界は、市場規模の拡大やIT技術による成長に期待ができることから、将来性がある業界といえます。近年、ネット通販が主流になったことにより、倉庫や物流業界の需要も高まり、市場規模の拡大が見込まれているようです。また、IT技術を導入することで生産性の向上も見込まれており、さらなる成長に期待ができるでしょう。ドローンや自動運転技術を配達時に活用することで、生産性の向上や効率化を図れる可能性もあり、将来性がある業界といえます。
物流業界については「物流業界の仕事」のコラムで紹介しているので、チェックしてみてください。
フードデリバリーサービス業界
フードデリバリーサービス業界は、今後も成長が見込まれる業界です。「人が多い空間は避けたいけど外食はしたい」「外出するのは面倒だけど美味しいものが食べたい」という考えを持つ人もいるでしょう。
フードデリバリーサービスは手軽に外食気分が味わえる点や、調達の手間を省ける点が評価され、需要が高まっています。配達員の不足や、飲食業界がフードデリバリーサービスを活用していく可能性があることから、今後もフードデリバリーサービス業界は成長していくといえるでしょう。
ドローン業界
ドローン業界はさまざまな分野での活用が見込まれており、将来性に期待ができます。
現在、ドローンは農業業界や物流業界、建築業界などの、人力では負担や危険がともなう作業で活用されているようです。ほかの分野でも、使い方次第で生産性や効率を上げられると考えられており、今後の成長が期待できる業界といえるでしょう。
宇宙開発業界
宇宙開発事業は今後の成長が期待でき、将来性のある業界の一つです。現在では、世界的に宇宙開発事業が進められており、日本でも政府による支援のもと、宇宙開発事業が進められています。
内閣府の「宇宙戦略基金 今後の検討の方向性について」をみると、政府は宇宙開発における活動支援として、JAXAに総額1兆円規模の支援を行うことを目標に掲げており、宇宙開発に期待が込められているのが分かるでしょう。宇宙開発事業は、今後も成長していく業界であるといえます。
参照元
内閣府
宇宙戦略基金 今後の検討の方向性について
将来的に今後危ない業界
ここまで将来性のある業界をみてきましたが、「将来性のない業界もあるの?」と気になる方もいるでしょう。今後危ない業界の特徴も押さえておくことで企業選びの精度が上がるため、ここでは7つの業界を紹介します。
飲食業界
2020年頃から新型コロナウイルスの感染拡大によって、経済的に打撃を受けた飲食業界は、今後危ない業界の代表といえます。緊急事態宣言や外出自粛の発令により経営困難に陥った飲食店は多く、閉店せざるを得ない店舗も多いようです。感染拡大が落ち着いてからも、円安の影響による材料費の高騰など、経営困難は完全には拭えていないといえます。
一方で、食事は人の生活には欠かせない存在であるため、フードデリバリーサービス業界や無人販売などが成長。飲食業界にまつわる新しいビジネスが形成されています。
金融業界
金融商品に対して慎重な人が増えたことや、情勢により企業が倒産するリスクが高まったことから、金融業界も今後危ない業界といえるでしょう。
金融業界のなかでも地方銀行は特に厳しい状況です。マイナス金利の導入により、地方銀行の収益は低下。新型コロナウイルスの影響で低金利が続き、赤字転落の恐れがあります。
また、電子決済サービスや仮想通貨の市場拡大により、金融業界の需要は上がりにくい状況です。
かつては安定して働ける印象のあった金融業界も、時代の流れによって変化してきているといえます。
アパレル業界
アパレル業界も飲食業界と同じく、新型コロナウイルスの影響を受け、将来的に危険とされる業界です。新型コロナウイルス対策として外出自粛が発令されたことで、外出用の服類や通勤用のスーツなどを購入する人は減少しました。今後同じような事態に陥った場合、アパレル業界は影響を受けやすいでしょう。
航空業界
航空業界は、新型コロナウイルスの影響で需要が低迷し、感染拡大が落ち着いてからも危ない業界です。航空業界は人件費や機材にかかる費用などが大きいため、売上の減少が赤字につながりやすいという特徴があります。そのため、航空企業では経営破綻や倒産などが相次ぎました。
航空業界は世界情勢の影響を受けやすく、今後も危険な状況に直面する可能性があるといえます。
テレビ業界
テレビ業界は、サブスクリプション配信や動画投稿サイトの成長により、今後危ない業界として挙げられます。特に若者のテレビ離れは顕著であり、特に若い世代はテレビをほとんど見ないこともあるようです。
また近年は、テレビ番組の見逃し配信サービスの普及により、テレビをリアルタイムで視聴する必要もなくなってきています。
こういった背景から、今後テレビ業界は衰退していくと考えられるでしょう。
士業業界
IT技術の発展により、士業業界も今後危ない業界の一つといえるでしょう。弁護士や司法書士、税理士、会計士などの業務を総じて「士業」といいます。高収入で安定した印象のある士業業界ですが、今後ITの導入によって税制度の簡略化が進むことで、士業業界の必要性が低下する可能性があります。
日本ではデジタル庁も発足されており、IT技術の発展による士業業界の需要低下はそう遠くないでしょう。
出版業界
紙媒体の需要が低下していることから、出版業界も今後危ない業界です。IT技術の発展にともない、紙媒体から電子書籍などのデジタル媒体への移行が進んでいます。そのため、出版業界の市場規模の拡大や需要の高まりは期待できないのが現状です。
IT技術の発展による市場の変化や若者の読書離れによる需要減少にどう対応していくかが課題といえます。今後もIT技術は進歩していくと考えられるため、課題が解決できないと出版業界の衰退からは逃れられないでしょう。
これから需要が低下する可能性のある仕事内容も把握しておこう
今後、技術発展などの影響によって需要低下の可能性がある仕事もあります。システムの導入によって簡略化できる仕事は、人件費の削減につながるため需要は低下するでしょう。人工知能に代わる単純な定型業務は人件費削減のほか、手作業よりも正確性に優れるというメリットもあり、業務の効率化が図れると期待されています。また、テレビ業界や出版業界などの顧客が減少傾向にある仕事も、今後は衰退していくでしょう。将来性のある業界で働きたい場合は、仕事内容から需要についての判断が必要です。
就職・転職を成功させる仕事選びのポイント
「業界としての将来性に期待できるから就職すれば安心」と考えているなら要注意。たとえ安定した業界に就職したとしても、働き方や仕事に対する意欲がともなわなければ就職・転職に成功したとはいえないでしょう。
就職・転職を成功させる仕事選びのポイント
- 業界・職種だけで将来は決まらないことを理解する
- 自分に合った仕事を探す
- 将来的にその仕事を長く続けられるかを考慮する
業界・職種だけで将来は決まらないことを理解する
業界や職種選びだけで将来は決まりません。誰しも「将来性の高い業界」や「安定して働ける仕事」に就きたいと思うこともあるでしょう。しかし、将来は会社を選んだときではなく、入社してからの自分の行動や社内の環境によって決まります。
入社後に「やる気がない」「安定している仕事だから」といって仕事を疎かにしていると、将来のキャリアに悪影響を及ぼす可能性も。仕事を成功させるには、スキルアップに努める姿勢も大切な要素になると心得ておきましょう。
自分に合った仕事を探す
自分の適性や性格、スキルに合った仕事を探しましょう。「将来性があるから」「安定しているから」という理由だけで適性に沿わない仕事に就くと、入社後に仕事と自分の能力にギャップを感じやすくなります。
仕事が合わないことでストレスや辛さを感じると、「仕事を辞めたい…」と考えるようになることも。仕事とのミスマッチで転職するのはよくあることですが、転職を繰り返すのは避けた方が無難です。転職回数が多いと、採用担当者は「また辞めてしまうのでは」という疑念を抱きやすくなります。
就職・転職の際は、自分の能力や性格をしっかりと見つめなおし、企業が求める人物像と自分が合っているかを確認するようにしましょう。なお、相性の良い企業を探すためには、就職・転職エージェントなどに相談をして客観的な視点から見つけてもらう方法もおすすめです。
自分に合う仕事が分からない方は、「就いてよかった仕事を選ぶには?男性・女性別にランキングで職種を解説!」のコラムを参考にしてきてください。ランキング形式で就いて良かった仕事をご紹介しているほか、理由や仕事選びのポイントなども詳しく解説しています。
将来的にその仕事を長く続けられるかを考慮する
長期的にその業界や職種で仕事を続けていられそうかをイメージしてみましょう。
キャリアを築くためには、同じ業種または同じ職種で一定期間働きながらスキルアップに務める必要があります。そのため、就職や転職をする場合は、将来のキャリアについて考えることも大切です。
将来のビジョンを考えるときは、1年後、3年後、5年後、10年後など段階的に考えてみるのがおすすめ。もしイメージできなければ、その仕事が自分に合っていない可能性も。業界や職種、応募先企業についての理解が不足しているだけの場合もあるため、もう一度業界・企業研究を徹底してみると良いでしょう。
キャリアビジョンについては、「キャリアビジョンとは?思いつかないときの考え方や書き方の具体例を解説」のコラムでも解説しています。
将来性のある業界で働くためにやるべき3つの準備
将来性のある業界で働くためには、どの業界に将来性があるかを見極めることが大切です。イメージや一過性で考えるのではなく、長期的な視野で考えてみましょう。なかなか情報がつかめないときは、業界情報に詳しいエージェントに相談するのもおすすめです。
将来性に期待できる業界で働くためにやるべき準備
- 業界・企業研究を徹底する
- ニュース・コミュニティで最新の情報をチェックする
- スキル・資格を得る
- 業界情報に詳しいプロに相談する
業界・企業研究を徹底する
将来性のある仕事かどうかを判断するためには、業界・企業研究を徹底しておく必要があります。
就職・転職先を決める際は、現在の業界の動向や会社の経営状況などを確認するようにしましょう。
先述したように、将来性のある業界にはIT業界や介護業界などざまざまありますが、それらの業界であっても、そのときの市場動向や会社の経営状況によって、将来性が変わる可能性があります。
業界・企業研究が不十分なまま企業に応募してしまうことで、入社後に経営が傾いてしまい自分自身がリストラや減給対象になる恐れも。企業の情報については人の話やうわさを鵜呑みにせず、必ず自分の目で確かめることが重要です。
業界・企業研究のやり方については「業界研究のやり方から情報収集の仕方・ノートのまとめ方まで徹底解説!」の記事でもご紹介しています。
倒産や大量リストラのリスクが低い企業を探す
企業研究の段階で倒産やリストラのリスクを見抜ければ、安定して働ける会社を見つけられるでしょう。たとえば、習慣的にリストラを行っている会社は経営が安定しておらず倒産のリスクが高いと判断できるはずです。離職率が高い会社も、一定数の社員が辞める何らかの理由があるはず。勤続年数や取引先、定期昇給やボーナスなどから判断しましょう。
ニュース・コミュニティで最新の情報をチェックする
日頃から、テレビやWebなどのニュースをチェックし、業界の動向にアンテナを張っておきましょう。ニュースからは最新の情報を得られるので、市場の変化や社会のニーズがよく分かります。また、志望する業界がある程度定まってきたら、関連のあるコミュニティに参加してみるのも一つの手。活きた情報が得られるほか、人脈が広がる可能性があります。
スキル・資格を得る
スキルや資格を得ることで、将来性のある業界に就職・転職しやすくなります。将来性のある仕事を見つけても、転職サイトに「要資格」と書かれている場合は資格を持っていなければ応募できません。必須となる資格やスキル、経験がある場合は、転職サイトの応募資格欄をあらかじめチェックしておきましょう。
また、応募する業界に役立ちそうな資格がある場合は、取得しておくと高評価を得られる可能性も。資格の取得が間に合わない場合でも、その努力をアピールすれば評価してもらえる場合もあります。就職・転職のスケジュールに余裕がある場合は、資格やスキル習得を積極的に行い、自分の強みを増やしておくのがおすすめです。
以下で、役立つスキルや資格を業界ごとにご紹介します。
IT
IT業界で働きたい場合、基本情報技術者の資格やITパスポートなどを取得しておくと良いでしょう。初心者でも取得しやすく、ITスキルを身につけている証明になります。
エンジニア職を希望している場合は、資格よりもプログラミングスキルが重視されるようです。そのため、未経験よりもプログラミングスキルが身に付いている方が、選考を有利に進められるでしょう。独学でのプログラミングスキル習得も可能ですが、即戦力として働けるレベルの実力をつけたい場合は、プログラミング教室で学ぶのがおすすめです。
経理・経営
経理や経営に関係する資格は、どの業界でも評価されやすいのでおすすめです。これまでの経験で身につけたスキルに経理や経営の知識が加わることで、業務の幅は広がるでしょう。経理や経営に関係する資格は、以下のようなものがあります。
- ・公認会計士
・税理士
・FASS検定
・ファイナンシャルプランナー
・中小企業診断士
・ビジネス会計検定
・日商簿記検定
取得の難易度は受験するものによって異なります。資格を取得していることで経理や経営の知識があるとアピールできるので、まずは自分にできそうな資格から挑戦してみましょう。
英語
将来性のある業界では英語力が求められる場合もあるため、身につけておくことで仕事の幅を広げることが可能です。グローバル化により、日本企業の海外進出は増えていくと考えられます。それにともない、英語力の高い人材を求める企業も増えるでしょう。働くうえで役立てるには、国連英検や日商ビジネス英語検定などの資格取得がおすすめです。
また、英語力が高いことを証明する方法として、TOEICやGCASなどのテストがあります。テストの点数が英語力の指標となるため、点数が高ければ英語力のアピールに効果的です。
汎用性の高い資格やスキルは?
どのような仕事でも活用できる汎用性の高い資格やスキルとして挙げられるのが、先述した英語力やIT知識。また、経営や経理の資格も、ビジネスパーソンとしての基礎が身についている証明となるでしょう。「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説」のコラムでも、就職に役立つ汎用性の高い資格を紹介しているのでチェックしてみてください。業界情報に詳しいプロに相談する
将来性のある仕事や安定が見込める業界への就職・転職を希望する場合、業界情報に詳しいプロに相談するのも一つの手です。将来性のある企業への就職・転職活動時に、業界情報や企業情報がうまく集められず判断しにくいこともあるでしょう。情報に詳しい就職・転職のプロに相談することで、プロの視点から仕事選びのコツや将来性について意見をもらえます。求職活動における企業選びに不安を感じている方は、就職・転職のプロであるエージェントを活用することをおすすめします。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。