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販売員に資格は必要?業界ごとに必要なスキルを解説
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この記事のまとめ
- 販売員は資格をもっていなくてもなれる
- 資格を所有していると、販売員の転職やキャリアアップに役立つ
- 販売士検定や接客サービスマナー検定などの資格は販売員としての仕事に役立つ
- 医薬品の販売員は登録販売者、保険商品の販売には募集人資格が必要
- アパレル関係の販売員には、色彩検定や繊維製品品質管理士などの資格もおすすめ
「販売員には資格が必要なの?」「登録販売者ってどんな資格?」などの疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。販売員は資格がなくても働くことが可能です。しかし、登録販売者のようにもっていなければ働けない販売員の仕事も存在します。
このコラムでは、販売員に必要な資格やスキルについて解説します。所有することで転職が有利になったり、キャリアアップできたりする資格も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
販売員は資格がなくても働ける
販売員として働くために、特別な資格は必要ありません。特に、アパレル関係の販売員の場合、資格を取得しなくても経験を積むことによって必要なスキルを身につけられるからです。ファッションが好きな方や人とコミュニケーションを取るのが苦にならない方は、販売員に向いているといえるでしょう。
ただし、販売員として資格を取得するのは決して時間の無駄ではありません。資格を取得しておけば、特定の分野における確かな知識を持っていることの証明となるからです。販売員として働くのに役立つ資格を取得しておけば、キャリアアップや将来的に転職する際の大きな武器となるかもしれません。アパレル関係の仕事では必要不可欠な資格はないものの、取得する努力はしてみる価値があるといえるでしょう。
アパレル関係の仕事について詳しく知りたい方は、「ショップ店員の仕事内容とは?メリット・デメリットやなり方、将来性を解説」のコラムもご覧ください。
販売員に役立つ4つの資格
販売員に役立つ4つの資格
- 販売士(リテールマーケティング)検定
- 接客サービスマナー検定
- 英語対応能力検定
- 日本語検定
自分がもっているスキルや能力をアピールするためには、何らかの資格を取得しておくと便利です。ここでは、アパレル関係や他分野の販売員として働くのに役立つ主な資格を4つ紹介します。
1.販売士(リテールマーケティング)検定
販売員として幅広い分野で役立つ資格が、「販売士検定」です。「リテールマーケティング検定」とも呼ばれ、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する公的な資格。販売員が必要とする商品の知識や店舗経営のための知識、接客マナーなどを身につけていることを証明できます。流通業界や小売業界では信頼される公的資格なので、アパレル関係に限らずさまざまな業界で役立ちます。単なる販売員としてだけでなく、売場責任者や店長クラス、サービス業の販売業務担当者などの役職に就いている方は取得しておくのが望ましいでしょう。
販売士検定は、難易度によって1級、2級、3級に分かれています。
3級は、マーケティングや流通・小売業における基本的な知識を持っており、販売員として基本的なスキルを身につけていることを示すものです。学生の方も挑戦しやすく、販売員になりたい方におすすめの資格といえます。
2級は、マーケティングや流通・小売業に関するさらに高度な知識を有し、売場をマネジメントできる能力があることの証明となります。販売員のなかでも、管理職を目指す販売員が受験するレベルです。
1級は、経営に関する高度な知識を身につけており、商品計画はもちろん経営計画にも関わることができる人材に与えられます。商品や業界についての知識はもちろん、経営に携われるのが特徴です。
2.接客サービスマナー検定
「接客サービスマナー検定」もおすすめです。接客に焦点を当てた資格で、上質な接客サービスを行うのに役立ちます。現在はアパレル関係だけでなく、ホテル業界や医療・介護業界、金融業界などでもより高いレベルの接客が求められるようになりました。
接客サービスマナー検定は、基本的なマナーだけでなくビジネスマナーやクレーム対応など、販売員として必要な知識や技能を理解していることの証明となります。お客さまにより好印象をもってもらえる人材として成長できるでしょう。
3級は基礎的なサービスマナー、2級は質の高い接客サービスの基本が問われます。準1級になると面接が導入され、知識だけでなくどのような行動をとるかについても考慮しなければなりません。経営の立場から接客サービスを考えられる1級になると、ロールプレイング形式のテストが実施されます。
接客業については、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもご覧ください。
3.英語対応能力検定
販売員として役立つ資格として、「英語対応能力検定」も挙げられます。特に、都市圏で働いている販売員の場合、外国人のお客さまと対応する機会があるかもしれません。外国人のお客さまのなかには日本語が話せる人もいますが、英語で対応するとより喜ばれる場合もあります。外国人のお客さまに対して接客をスムーズに行うため、さらに顧客満足度を高めるために重要な資格です。
実用的な英語を聞いたり話したりすることに重点が置かれている資格なので、学生時代に英語が苦手だった方も合格の可能性が十分あります。実用的な英語が話せるのは販売員にとって大きな武器となるので、転職する際にも大いに役立つでしょう。
4.日本語検定
販売員として、きれいな日本語を話すのに役立つ資格が「日本語検定」です。日本語なら問題なく話せると思う方もいるかもしれませんが、単語や敬語の使い方が間違っていることもあるでしょう。お客さまとの会話で間違った敬語を使えば、トラブルにつながることもあります。
日本語検定を受験すると、今まで何気なく使っていた敬語や慣用句に間違いがあることに気づいたり、新たな語彙が増えたりするかもしれません。販売員として役立つだけでなく、日常生活で話す日本語を正せるのも日本語検定の魅力です。
販売員の資格である「登録販売者」とは?
販売員の資格の一つである「登録販売者」は、2009年改正の薬事法により新設された公的資格です。医薬品を販売できる資格で、薬局やドラッグストアで働く際に役立ちます。
以前は、薬剤師か薬種商という資格保有者しか医薬品を販売できませんでしたが、登録販売者の資格をとることにより、限られた範囲内で医薬品の販売が行えるようになりました。登録販売者が販売できるのは、日常生活に支障をきたさない範囲で体に不調が現れる恐れがある第三類医薬品と、副作用などに注意が必要で稀に入院相当以上の健康被害が生じる恐れがある第二類医薬品の2種類です。
一方、一般用医薬品としてあまり使用されず、副作用などに特に注意が必要な第一類医薬品に関しては、薬剤師が販売しなければなりません。
登録販売者は、販売員として医薬品を売るだけでなく、薬に関するアドバイスや副作用の説明も行う必要があります。薬剤師ほどではなくても、医薬品に関する深い知識が求められる資格です。職能をつけて働きたいとお考えの方には「手に職が付く資格は?男女問わず安定して働ける仕事の見つけ方」のコラムがおすすめです。
保険を扱う販売員に必要な資格「募集人資格」とは?
販売員のなかでも、保険代理店に勤務している方が取得すべき資格があります。それが「募集人資格」です。保険商品の販売員は募集人資格をもっていなければなりません。募集人資格は、販売する保険が生命保険か損害保険かによって取得すべき資格が異なります。
生命保険募集人資格
生命保険募集人資格を取得するには、一般社団法人生命保険協会が実施している試験に合格することが必要です。一般課程・専門課程・応用課程・生命保険大学の課程があります。一般課程に合格すれば保険商品の販売が可能になります。
ただし、変額保険を販売する場合には変額保険販売資格試験にも合格しなければなりません。試験に合格するほか、受験前後に生命保険会社が実施する登録前研修と登録後研修の受講が必要です。
損害保険募集人資格
損害保険募集人資格を取得するには、日本損害保険協会が実施している試験を受けることが必要です。基礎単位のほかに、取扱い種目に応じて自動車保険、火災保険、傷害疾病保険の各単位があります。基礎単位に達しないと募集人届出ができず、販売する保険商品の単位を取らないと該当商品が取り扱えません。合格後は、5年ごとに更新試験を受ける必要があります。
登録販売者やほかの国家資格についてさらに詳しく知りたい方は、「取りやすい国家資格とは?取得するメリットや選ぶときのポイントを解説」をご覧ください。
アパレル販売員に役立つ5つの資格
アパレル販売員に役立つ5つの資格
- 色彩検定
- カラーコーディネーター
- ファッション販売能力検定
- パターンメーキング技術検定
- 繊維製品品質管理士
アパレル関係の販売員には、役立つ資格が数多くあります。ここでは、アパレル関係の販売員に役立つ資格を5つまとめました。
1.色彩検定
アパレル関係の販売員に役立つ資格の一つが、「色彩検定」です。色彩検定では、色に関する基礎的な知識や配色技法を学べます。ファッションやアパレル、デザイン関係の仕事をしている人におすすめの資格ですが、それだけではありません。販売員でなくても、ファッションやデザインが好きな方は取得を検討するとよいでしょう。
色彩検定は、日常生活で応用できる知識が学べるというメリットがあります。部屋のカラーを考えたり、服装をもっとおしゃれにしたりできるようになるでしょう。色彩検定を取得すると、親族や友達からコーディネートを頼まれることがあるかもしれません。
2.カラーコーディネーター
販売員であれば、カラーコーディネーターの資格もおすすめです。カラーコーディネーターは、色の性質や特性をビジネスシーンに活かす能力を身につけられます。インテリアやファッション、ディスプレイなどで使用する色彩や配色についてアドバイスできる専門家です。
色彩は顧客の購買意欲を高めたり、好印象を与えるのに役立ったりするので、販売員としてさらに高度な知識を得るきっかけになるでしょう。
3.ファッション販売能力検定
販売員としてアパレル関係の店舗で働くのであれば、ファッション販売能力検定が役立ちます。販売能力を問う資格のなかでも、特にファッションに焦点を当てたもので、商品知識だけでなく接客マナーやマーケティングの知識も身につけられるでしょう。
2級と3級は販売員として働くために必要な知識や技術、1級は自分の店舗を持つ方やマネージャー向けの資格です。
4.パターンメーキング技術検定
パターンメーキング技術検定とは、デザイン画から型紙を作る技術を問う資格です。販売員であれば服の型紙を作る機会はないかもしれませんが、服の構造についての知識を深めるために便利な資格といえます。お客さまにとって着やすい服、体形に似合う服を提案するのに役立つでしょう。
専門学校や大学などで服飾について学べば身につけられる技術ですが、販売員として転職する方も取得しておくと仕事がより楽しくなるかもしれません。
5.繊維製品品質管理士
「繊維製品品質管理士」もおすすめです。商品の素材や技術に関する深い知識をもっていることの証明となり、ファッションビジネスにおいて重宝される資格といえます。販売員としてだけでなく、企業との交渉や複数の企業が協力するプロジェクトなどにおいても役立つ資格です。
販売員としての経験はないものの、新しい仕事へ挑戦したいと考えている人は、就職エージェントへの登録がおすすめです。
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販売員の資格に関するQ&A
販売員に関してよくある質問にお答えします。
販売員でどんなスキルが身につく?
販売員は直接顧客と話す機会が多く、コミュニケーションスキルや相手の要望を察する能力が身につきます。詳しくは、「ヒューマンスキルとは?具体例や身につける方法を解説」をご覧ください。
販売員に資格は必須?
必須ではありません。しかし、資格があれば就職活動時に有利になるうえに、将来のキャリアアップなどにもつながりやすくなります。
将来的に就きたい業界が明確であれば、取得を目指したほうが良いでしょう。詳しくは、このコラムの「販売員は資格がなくても働ける」をご覧ください。
販売員はストレスが多いと聞いて不安です
顧客と直接関わる仕事のため、ときにはクレームを受けることもあるかもしれません。そのような場合は、「誠心誠意の謝罪」や「上司への相談」といったさまざまな対応が求められます。接客業のストレスについては「営業職はストレスがやばい?解消法や耐性をつける方法を解説」で解説していますので、あわせてご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。