就職ノウハウ

ジョブカフェとは?対象年齢や利用時間・サービス内容などを紹介

就職支援サービス活用

この記事のまとめ

  • ジョブカフェとは、若者の就活をサポートする施設
  • ジョブカフェでは、就職相談や選考対策などのサービスを無料で受けられる
  • ジョブカフェとハローワークの違いは、利用できる年齢や運営主体
  • 就活ではジョブカフェ以外の就職支援サービスも併用するのがポイント

ジョブカフェという名前は知っているけれど、どのようなサービスなのか分からない方もいるでしょう。ジョブカフェは若者向けの就職支援施設であり、就職相談に乗ってもらえます。ジョブカフェを利用して就活を進めるなら、書類選考や面接対策だけではなく、セミナーなどのイベントも活用してみましょう。
このコラムでは、ジョブカフェで受けられるサービスや利用方法を紹介します。ジョブカフェの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

ジョブカフェとは

ジョブカフェとは、若者が自分に合った仕事を見つけられるようサポートする就職支援施設です。香川県以外の46の都道府県に設置されており、就職相談やイベント・セミナー参加などができます。

ジョブカフェの正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」です。若年者の雇用問題対策として、2003年に国が策定した「若者自立・挑戦プラン」の中核的施策として取り組みが始まり、2004年から設置され始めました。

就職活動の開始から就業まで、1ヶ所でサポートを受けられるのが特徴です。県庁所在地に設置されているところがほとんどですが、地域によっては「サテライト」という出張所を設けてサービスを提供しているところもあります。各地域の特色を活かし、若者の能力向上や就業促進を図るためのさまざまなサービスを提供している就活相談施設です。

東京都のジョブカフェについては「東京のジョブカフェを紹介!年齢に応じたサービスとは」のコラムで詳しく解説しています。どのような施設なのか気になる方は、併せてご一読ください。

正式名称若年者のためのワンストップサービスセンター
対象年齢概ね15~34歳(地域によって異なる)
利用時間月~金曜日の午前9時~午後6時(地域によって異なる)
提供するサービス仕事に関する情報提供
キャリアカウンセリング
面接練習
各種セミナー など

参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援

ジョブカフェの対象年齢

下表に、東京都・千葉県・神奈川県のジョブカフェの対象年齢をまとめました。

東京都のジョブカフェ(東京しごとセンター)29歳以下(ヤングコーナー)・30~54歳(ミドルコーナー)・55歳以上(シニアコーナー)とサービス対象が分かれている
千葉県のジョブカフェ(ジョブカフェちば)(ちば若者キャリアセンター)概ね30歳代まで(正社員経験の少ない人は44歳まで可)
神奈川県のジョブカフェ(かながわ若者就職支援センター39歳まで

表を見て分かるとおり、ジョブカフェの対象年齢は地域によって差があります。これからジョブカフェを利用する方は、自分が対象年齢に当てはまっているかを確認してみましょう。

ジョブカフェのサービス提供時間

ジョブカフェのサービス提供時間は、基本的に月~金曜日の午前9時~午後6時ですが、こちらも地域によって異なります。下表に、東京都・千葉県・神奈川県のジョブカフェのサービス提供時間をまとめました。

東京都のジョブカフェ(東京しごとセンター)月~金曜日:午前9時~午後8時
土曜:午前9時~午後5時
千葉県のジョブカフェ(ジョブカフェちば)(ちば若者キャリアセンター)月~金曜日:午前9時~午後6時
神奈川県のジョブカフェ(かながわ若者就職支援センター)月曜日~土曜日:午前9時30分~午後6時

平日のみ開いているところもあれば、東京都や神奈川県、宮城県のように土曜日まで開いているところもあります。

参照元
東京しごとセンター
トップページ
ちば若者キャリアセンター ジョブカフェちば
トップページ
かながわ若者就職支援センター
トップページ

ジョブカフェは無料で利用できる

ジョブカフェは都道府県が設置している公共施設であり、無料で利用・相談ができます。就職相談はもちろん、開催されているイベントやセミナーなども無料で利用可能です。

ジョブカフェとハローワークの違い

ジョブカフェとハローワークの大きな違いは、利用者の年齢制限を設けているかどうかです。前述したように、ジョブカフェは34歳以下が主な対象であり、若者向けの就活支援施設になっています。
一方で、ハローワークには利用者の年齢制限はありません。20代の若者はもちろん、60代以降のシニアの方なども利用可能です。

 ジョブカフェハローワーク
対象者概ね34歳まで誰でも
運営主体都道府県厚生労働省
雇用保険の手続きできないできる

ジョブカフェは、都道府県が主体となって運営している組織です。そのため、ジョブカフェごとにサポート内容や対象年齢が定められています。ジョブカフェで提供しているサービスは、個別カウンセリングやメールカウンセリング、求人検索、パソコンコーナーでの応募書類作成・適職診断、セミナーなどです。

一方で、ハローワークは国が運営主体です。地域によってはジョブカフェにハローワークが併設されており、都道府県と厚生労働省が連携しながら支援に取り組んでいます。
また、ハローワークは、雇用保険に関する手続きを実施している点でも異なっています。ジョブカフェでは雇用保険の手続きはできません。

ハローワークについては、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムで解説しています。ジョブカフェとの違いが気になる方は、こちらも併せてご覧ください。

ジョブカフェの利用の流れ

ここでは、ジョブカフェの利用の流れを、東京都のジョブカフェ(東京しごとセンター)の「ヤングコーナー」を例に挙げて紹介します。東京都のジョブカフェは、「ヤングコーナー(29歳以下が対象)」「ミドルコーナー(30~54歳が対象)」「シニアコーナー(55歳以上が対象)」とサービスの対象が分かれているのが特徴です。

ジョブカフェの利用の流れの画像

1.受付

初めてジョブカフェを利用する際は、まず総合受付へ行き、利用申込書などの記入を済ませます。

2.キャリアカウンセリング

初めてヤングコーナーを利用する場合は、45分程度のインテーク(就職支援アドバイザーによる利用案内と初回相談)を受けます。予約は必要ないものの、あらかじめ電話で予約をしておけば待ち時間が少なくなるようです。

何度か相談したい場合は、担当の就職支援アドバイザーによるカウンセリングを受けてみましょう。詳しくは、「キャリアカウンセリングのご案内」で確認できます。

3.求人応募・面接

気になる求人が見つかったら、応募をして面接を受けましょう。なお、ジョブカフェでは応募書類の添削や面接対策なども受けられます。

4.就職決定

就職が決まったら、ヤングコーナーのスタッフに報告をします。

5.アフターフォローと定着支援

ジョブカフェのヤングコーナーでは、職場定着を支援するセミナーを定期的に実施しています。同世代の人との交流もできるため、足を運んでみるのがおすすめです。

参照元
東京しごとセンター
トップページ

ジョブカフェが提供している9つのサービス

ジョブカフェでは、仕事に関する情報提供や適職・適性診断、キャリアカウンセリングなどのイベントやセミナーを提供しています。具体的にどのような支援を行っているかを解説するので、参考にしてみてください。

1.仕事に関する情報提供

ジョブカフェでは、求人情報をはじめとする情報提供を受けられます。「どのような企業があるのか」「どのように求人を調べれば良いか」など、疑問に思うことを聞いてみましょう。ジョブカフェにはパソコンが設置されていることが多く、そのパソコンを使って求人検索をしたり応募書類の作成をしたりすることができます。

また、応募書類はどのように書けば良いのか、どこに申し込めば良いのかなど、応募に関する相談もできます。就活で困ったことがあれば、相談してみるのがおすすめです。

ジョブカフェの求人はハローワークと同じデータベース

ジョブカフェで取り扱っている求人は、ハローワークと同じデータベースです。
しかし、各都道府県のジョブカフェでしか紹介していない企業の求人もあるので、地域ごとの求人に関しては、ハローワークよりジョブカフェのほうが多い場合もあります。そのため、地元の企業に就職したいと考えている人はジョブカフェの利用がおすすめです。

2.適職・適性診断

ジョブカフェに設置されているパソコンを使って、適職・適性診断を受けられます。就職したい仕事の方向性が定まっていない場合は、一度受けてみるのがおすすめです。適職・適性診断を受けることで、今まで興味がなかった仕事にも目を向けられるようになる可能性があります。

自分に合う仕事や企業を見つけるには、自身のスキルや能力、特徴などを活かして選ぶことが大切です。また、価値観や性格に合うかどうかも重要になります。
適職診断を受けることで、どのような仕事が合うのかを明確にでき、ミスマッチの防止につながるでしょう。

3.キャリアカウンセリング

これからのキャリアについて悩む場合は、キャリアカウンセリングを受けてみましょう。漠然と仕事探しを行うより、キャリアの方向性を明確にしたほうが自分に合う仕事を見つけやすくなります。

ただし、キャリアカウンセリングは予約制の場合もあるので、事前に予約が必要かどうかを確認しておきましょう。

4.各種セミナー

就活で求められるスキルやビジネスマナーを学べるセミナーも開催されています。就活を有利に進めるために、セミナーやイベントで学んでおきましょう。

たとえば、自己分析の方法や応募書類の書き方を学べるセミナーがあります。また、求職者を募集する企業が集まる合同説明会などのイベントなどもあるので、確認しておきましょう。

5.履歴書・エントリーシート対策

履歴書やエントリーシート対策など、書類選考のコツもジョブカフェで学べます。書類選考を突破して面接に進むためにも、どのような対策が必要か学んでおきましょう。

新卒の就活でも転職活動でも、書類選考を行う企業は多くあります。しっかりと対策しておきましょう。

6.面接練習

入退室のマナーや受け答えなどを、本番に自信をもって実践するための、面接練習も受けられます。本番で落ち着いて対応できるように、面接練習を入念に行いましょう。

特に模擬面接は、実際の面接のように緊張感をもって取り組めます。緊張していると、普段よりも声が小さくなったり、頭の中が真っ白になったりすることがあるでしょう。練習の段階から緊張感をもてば、本番の面接をイメージしやすく、「こう言えば良かった」「こうすれば良かった」と後悔するリスクを防ぐことにつながります。

模擬面接の内容や効果については、「模擬面接とは?練習のやり方やよく聞かれる質問を紹介」のコラムで紹介しています。どのように取り組めば効果的なのかを学べるので、ぜひ参考にしてください。

7.職場体験(インターンシップ)

ジョブカフェを経由して、インターンシップに申し込むこともできます。実際の職場を体験できると仕事への具体的なイメージが湧き、不安を軽減できるでしょう。

就職活動は、入社することがゴールではありません。長く働けるか、やりがいを感じられるか、会社の雰囲気が合うかなどを考え、自分が納得できる形で終えることが重要なのです。気になる企業がある場合、職場体験が可能か相談することをおすすめします。

8.企業との交流イベント

企業の担当者や人事の人に質問できるイベントが開催される場合もあります。面接では聞きづらい内容も、イベントであれば質問しやすいでしょう。

イベントによって、就活情報を聞けたり個別の企業情報を聞けたりと内容は変わります。どのようなイベントになるかプログラムを確認し、参加してみてください。

9.書籍や必要な情報の閲覧

ジョブカフェには求人雑誌や就職活動に役立つ書籍が用意されており、就職活動に必要な情報を集められます。興味のある業界を探したり仕事内容を知ったりするためには、適切な情報収集が必要です。自分で情報を集めたうえで疑問に感じることがあれば、相談してみましょう。

ジョブカフェ以外で若者が利用できる就職支援サービス

若者向けに就労支援を行っている施設やサービスは、ジョブカフェ以外にもあります。ジョブカフェとの違いを理解して使い分けると、就職が成功しやすくなるでしょう。

ジョブカフェ以外で若者が利用できる就労支援サービス

  • わかものハローワーク
  • ジョブステーション
  • 地域若者サポートステーション
  • 就職エージェント

1.わかものハローワーク

わかものハローワークは、厚生労働省が運営している就職支援施設で、東京都や神奈川県、千葉県、大阪府、福岡県など全国に21ヶ所あります。
サービス内容はハローワークと大きな違いはありませんが、35歳未満かつ、正社員を目指す若者を対象者としているサービスです。紹介される求人情報はハローワークと変わらないため、近くにわかものハローワークがない場合、通常のハローワークで求人紹介を受けても問題ありません。

わかものハローワークについては、「初めてのわかものハローワーク!対象年齢や利用する際の流れを解説」のコラムで詳しく解説しています。どのような支援を受けられるか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

参照元
厚生労働省
わかものハローワーク

2.ジョブステーション

ジョブステーションとは、就職を目指している学生や若年者から子育て中の女性、高齢者など幅広く就職サポートを行っているサービスです。都道府県より委託を受けて、運営が行われています。

ジョブステーションでは、利用者の年齢制限はありません。幅広い年代をサポートしており、世代やレベルに合わせた支援が受けられます。

3.地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーションは、「現在仕事をしていない」「働きたいけど、どうしたら良いか分からない」といった人たちの就職支援を行っているサービスで、「サポステ」とも呼ばれます。厚生労働省からNPO法人に委託し、運営が行われています。

全国に177ヶ所あり、対象年齢は15~49歳です。就活だけではなく、入社して職場に定着するまでのサポートを受けられます。

サポステに関しては「サポステとは?就職支援サービスの内容や利用方法を解説」のコラムで詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。

参照元
サポステ[地域若者サポートステーション]
トップページ

4.就職エージェント

就職エージェントは、民間企業が運営を行っている就職支援サービスです。支援内容はハローワークやジョブカフェと大きく変わらないものの、民間企業ならではのきめ細やかな支援や多彩な求人が特徴です。

たとえば、ハローワークにはない求人や、就職エージェント独自の非公開求人を扱っている場合もあります。また、書類選考や面接対策は志望する企業に応じて、個別の内容で対策を受けられる場合もあるようです。

就職エージェントについては「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」をご覧ください。ジョブカフェと同様に無料で利用できる点も、就職エージェントのメリットです。

「ジョブカフェを利用したいけれど良さそうな求人がなかった」「さらに手厚いサポートを受けたい」などと考えているなら、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。
ハタラクティブでは、求職者一人ひとりに専任のキャリアアドバイザーがつきます。就職活動の進め方や求人の紹介、面接対策、職業訓練での経験をどのようにアピールするかなど、マンツーマンでアドバイス。
また、企業へ直接聞きにくいことや就活中のスケジュール管理も、求職者に代わって行います。「自分に合った仕事を見つけたい」「面接対策をしてほしい」とお考えの方は、ハタラクティブにご相談ください。

ジョブカフェに関するよくある質問

ここでは、ジョブカフェに関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。

ジョブカフェは夜も開いてる?

基本的には開いていません。ジョブカフェは、午後5~6時には閉まることが多いようです。

しかし、各都道府県が主体となって運営されている事業のため、地域によって開庁時間は異なります。足を運ぶ前にWebサイトで確認してみましょう。

ジョブカフェを利用するのに事前の登録は必要?

​​​​​​​必要ありません。初めて利用する際に、受付で利用申込書を書きましょう。

​​​​​​​ジョブカフェとサポステの違いは?

​​​​​​​サポート対象や支援内容が違います。
サポステは、仕事をしていない、もしくはできない状態にある15〜49歳の人が対象です。コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、就活セミナー、ジョブトレ(就業体験)などを実施し、本人や家族だけでは解決が難しい「働き出す力」を引き出し、職場に定着するまで全面的にバックアップすることを目的としています。働くための一歩が踏み出せずに悩んでいる方は、サポステを利用してみましょう。

ハタラクティブ
のサービスについて
こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

目次