雇用保険被保険者証の再発行に必要なものは?なくしたときの対処法

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この記事のまとめ

  • 雇用保険被保険者証とは、労働者が雇用保険に加入していることを証明する書類のこと
  • 雇用保険被保険者証を紛失したときはハローワークで再発行できる
  • 雇用保険被保険者証を再発行は郵送でもできる
  • 雇用保険被保険者証が手元に無い場合は、企業に問い合わせをしてから再発行しよう

雇用保険被保険者証を紛失しても、ハローワークで再発行してもらえます。 このコラムでは、雇用保険被保険者証とは何かを詳しく解説。雇用保険被保険者証の概要や「いつ必要になる?」といった疑問に回答します。雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していなければ発行されません。加入していたにも関わらずもらえないときの対処法もまとめました。

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雇用保険被保険者証は再発行できる?

雇用保険被保険者証を紛失しても再発行が可能です。雇用保険を管轄するのはハローワークなので、最寄りのハローワークに再発行を依頼しましょう
ただし、後述しますが雇用保険被保険者証は働いているすべての人に発行されるものではありません。再発行の依頼をする前に、自分が雇用保険被保険者証の発行対象かどうか確認しておくと安心です。

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雇用保険被保険者証を再発行する3つの方法

退職してから再就職の間に紛失してしまう方も少なくないようですが、雇用保険被保険者証を再発行するための方法には、大きく分けると以下の3つの方法があります。

1.ハローワークに出向く

前職の事業所を管轄するハローワークに出向いて手続きを行えば、雇用保険被保険者証を再発行することが可能です。手続きには、「被保険者証再交付申請書」「本人確認書類」「印鑑」が必要になります。
被保険者証再交付申請書は、ハローワークに置いてあるので事前に用意する必要はありませんが、被保険者証再交付申請書には前職の会社の名称、所在地、電話番号などを記載しなくてはいけないので、会社情報が記載されたものを持参してください。
また、ハローワークは土日・祝日が休みのケースがほとんどなので、出向く前には時間も含めて確認を行いましょう。

代理人の手続きも可能

自分でハローワーク出向くことができなくても、代理人に手続きをしてもらうことも可能です。
委任状と代理人の本人確認書類も必要となるため、忘れずに用意しておきましょう。

2.インターネットで電子申請する

雇用保険被保険者証の再発行は、インターネットで電子申請することも可能です。
平日は時間がとれなくて代理人も用意できない場合には、電子申請で手続きすることをおすすめします。電子申請は電子政府の総合窓口「e-Gov」から行えます。

3.郵送での申請する

雇用保険被保険者証の再発行は、郵送で行うことも可能です。
ただし、郵送で申請する場合は、返送までに1週間程度時間がかかることを把握しておく必要があります。確実に届けるためには簡易書留などを利用し、切手を貼付した返信用封筒を入れることも忘れないでください。

雇用保険被保険者証とは

雇用保険被保険者証とは、労働者が雇用保険に加入していることを証明する書類のことです。
雇用保険被保険者証には、「被保険者番号」「資格取得日」「氏名」「生年月日」「事業所名」が記載されています。
この中で重要なのは「被保険者番号」で、これは被保険者ごとに割り当てられた番号です。
原則として、退職して他の会社に就職しても被保険者番号は引き継がれるため、転職先から雇用保険被保険者証を求められることになります。

雇用保険被保険者証はいつもらえる?

雇用保険被保険者証は、入社時に事業主がハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出してから通常1ヶ月程度で発行され、そのまま会社で保管されるケースがほとんどです。
雇用保険を管轄している厚生労働省では雇用保険被保険者証を労働者に交付することを求めていますが、多くのケースで会社が保管しています。
会社でそのまま雇用保険被保険者証を保管するのは、大切な書類を紛失しないようにする会社側の配慮です。退職する際に、会社が労働者に対して保管していた雇用保険被保険者証を、手渡しや郵送などで交付するのが一般的な流れとなっています。

雇用保険被保険者証について深く知りたいという方におすすめのコラムがこちらです。「雇用保険被保険者証とはどんなもの?提出のタイミングや再発行手続きを解説」雇用保険被保険者証をもらえる条件なども詳しく書かれています。

雇用保険被保険者証が必要となる3つのタイミング

労働者が雇用保険被保険者証を必要とするのは、主に「転職するとき」「失業保険の給付金を受給するとき」「教育訓練給付金の支給を受けるとき」の3つのタイミングです。

1.転職するとき

退職するときには、次の勤務先に被保険者番号を伝える必要があります。多くの場合、入職時に人事担当者から提出を求められるので、雇用保険被保険者証を準備しておきましょう。
雇用保険被保険者証をそのまま保管するか返却してくれるかは勤務先の判断で異なりますが、手元に置いておきたい方は事前に勤務先に確認してください。

2.失業保険の給付金を受給するとき

退職後に求職活動をする場合、、失業手当の受給を申請したい方は多いでしょう。失業保険の受給申請はハローワークで行いますが、この際、も被保険者番号の確認のため雇用保険被保険者証を提示する必要があります。

3.教育訓練給付金の支給を受けるとき

雇用保険被保険者証は、教育訓練給付金の支給を受ける際にも必要となる書類の1つです。
教育訓練給付金とは、厚生労働大臣の指定にかかわる教育訓練を受けたときに、教育訓練に必要な費用の一部をハローワークが給付してくれるものです。申請時にハローワークから雇用保険被保険者証の提出を要求されます。

教育訓練は、簿記検定講座や社会保険労務士の資格取得講座などのいろいろな講座が対象となっているので、詳しいことはハローワークで確認してみましょう。手続きの詳細や給付金の支給期間についてはハローワークの教育訓練給付制度のページを参考にしてください。雇用保険被保険者証以外に必要な書類についても確認できます。

雇用保険被保険者証を必要とするのはどんなときなのか知りたい方には、退職時の流れなども詳しく紹介しているコラム「雇用保険被保険者証とは?退職時の流れと共に解説!」を推奨します。

参照元
ハローワーク
教育訓練給付制度

雇用保険被保険者証がもらえない理由

以下に、退職しても雇用保険被保険者証をもらえない場合の3つの理由を紹介します。
基本的に、雇用保険に加入していないと雇用保険被保険者証は発行されないので、受け取ることはできません。

雇用保険に加入していない

雇用保険に加入するには、1週間の所定労働時間が20時間を超えていなければいけないという条件が設けられています。
したがって、週に数回だけ短時間勤務するようなパートやアルバイトの場合、そもそも雇用保険被保険者証が発行されていません。また、雇用保険の加入条件として31日以上継続して雇用される見込みがあることも定められています。そのため、1日の労働時間がどれだけ長くても、短期間の勤務では雇用保険被保険者証は発行されません。

公務員である

雇用保険の加入条件を満たせば、正社員でない契約社員やパートやアルバイトでも雇用保険に加入でき、雇用保険被保険者証が発行されますが、雇用保険法(適用除外)第六条に記載のあるとおり、公務員は雇用保険加入の適用除外対象です。とはいえ、公務員には他の法令等に基づいて、離職時に失業保険を超える内容の給付がされる措置がとられています。

参照元
e-Gov法令検索
雇用保険法

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雇用保険被保険者証の再発行に関するFAQ

最後に、雇用保険被保険者証の再発行に関してのよくある質問に回答をしていきます。

雇用保険被保険者証に有効期限はありますか?

「有効期限」はありませんが、退職から7年経過すると、交付された雇用保険番号は抹消されます。 雇用保険番号が抹消されると雇用保険被保険者証も使えなくなるので、事実上の有効期限は「雇用保険を抜けてから7年」と考えることができるでしょう。7年以上経ってから再就職する場合は、新たに雇用保険番号を取得する必要があります。「雇用保険被保険者番号は転職すると変わる?必要になるタイミングとは」のコラムでも、番号の変更についてまとめています。

雇用保険被保険者証の記載内容は?

雇用保険被保険者証には、雇用をしている事業者の情報と加入している労働者の情報などが記載されています。
記載内容は自分の目で確認ができますので、間違いない記載内容かを確認しておいてください。もしも、間違いがある場合は、雇用保険受給の手続きなどで手間取る可能性があります。早めに修正の手続きをとっておきましょう。

再発行したいが時間がないときは?

雇用保険被保険者証の再発行はハローワークでしか行なえません。 時間の都合などで出向くのが難しい場合は、郵送で再発行を申し込むことが可能です。郵送申請をする場合は、ハローワークのインターネットサイトから規定の用紙をダウンロードし、印刷をして記入してください。申請書と本人確認書類の写し、切手を貼った返信用封筒を同封すれば、再発行された雇用保険被保険者証は郵送で届きます。