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一般常識テストの採用への影響は?実施の目的や出題内容についてもご紹介
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この記事のまとめ
- 一般常識テストが採用結果に影響するかどうかは企業によって異なる
- 一般常識テストを実施する目的は企業ごとに異なるので、それを把握して対策を取ろう
- 一般常識テストでは、業界に関わらず時事問題が出ることが多い
- 新聞やニュースだけでなく、SNSをチェックすることも一般常識テストの対策になる
- マナーや常識が問われる一般常識テストに対し、SPIテストは適性を見るために行う
- 内定を目指すには、一般常識テスト以外の対策にも力を入れることが大切
一般常識テストが、採用結果に影響するのか気になっている人もいるでしょう。一般常識テストは、就職だけでなく転職においても実施されていますが、その目的は企業や状況によって異なります。このコラムでは、一般常識テストが行われる目的や採用への影響についてご紹介。さらに、勉強方法や対策、SPIテストとの違いについても解説しています。ぜひご覧ください。
一般常識テストは採用結果に影響する?
一般常識テストの得点が採用結果に影響するかどうかは、応募する企業によって異なります。理由は、一般常識テストを実施する目的が企業ごとに異なるためです。そのため、「なぜ一般常識テストが行われるのか」を知ると、応募する企業におけるテスト結果の重要度が理解しやすくなるでしょう。以下、企業がテストを行う目的をご紹介します。
応募者の常識度を測るため
社会に出るにあたって最低限必要な一般常識が応募者に備わっているかを見るために、一般常識テストを実施する企業があります。このような企業では、テストで極端に点数が低いと不採用になる可能性があるようです。一般常識の知識が不足していると「取引先と円滑なコミュニケーションが取れない」「新しいことを吸収するのに時間が掛かる」など、業務で支障をきたす可能性があると判断されてしまいます。さらに、事業の運営に支障が出たり、早期退職につながったりすることも考えられるでしょう。このようなリスクを避けるため、応募者に最低限の一般常識があるかどうかをチェックしているのです。
そうはいっても、高得点が取れたという理由だけで採用になることは少ないでしょう。高得点を取ることで有利になる可能性はありますが、最終的には面接結果なども踏まえたうえで採用・不採用が決まります。
候補者を選抜するため
応募者が多い企業では、候補者を選ぶために一般常識テストを行うことがあるようです。応募者が大勢いると、企業は面接を行うのに時間が掛かります。そこで、選考の初期段階で一般常識テストを行い、自社の採用基準に満たない応募者を不採用にすることで人数を絞り込むのです。点数が低ければ面接に進む前に落とされてしまう可能性があるので、テスト対策は重要になります。
また、一般常識のほかにも、応募者の能力を問うために能力検査や適性検査を実施して候補者を選ぶ企業もあります。各試験の対策法を知りたい方は「絶対合格!転職活動の筆記試験、試験別の対策はこちら」をご覧ください。
転職での一般常識テストの目的は?
転職の場合も一般常識テストを実施する企業は多くあります。特に転職希望者の場合、年齢や職歴などが幅広いため、判断基準の一つとして行われているようです。また、会社や業務内容との適性を判断したり、面接では分からない能力を把握したりする目的もあります。転職での一般常識テストに関しては、こちらの「転職で一般常識テストはある?問題の対策法や例題について解説」でも紹介されているので、チェックしておきましょう。一般常識テストではどんな問題が出題される?
一般常識テストで出題される問題は、業界や企業によって異なりますが、国語、数学、理科、社会、英語の5科目に加え、時事や文化に関する問題が多く出題されます。企業が見ているポイントや出題形式などを見ていきましょう。
時事問題
時事問題は、業界問わず一般常識テストでよく出題されます。時事問題とは、近年に社会で起きた事象の総称のこと。就職・転職活動で出題されるのは、政治・経済や社会情勢、国際問題やスポーツ、文化、その業界に関係する出来事についてです。筆記試験の小論文形式で出題されるほか、個人面接やグループディスカッションで意見を問われることがあるでしょう。企業は時事問題を出題することで「応募者が社会に関心を持っているか」「社会人としての基礎知識を備えているか」「自分なりの考えを明確に述べられるか」などを見ているようです。
国語
一般常識テストでは、国語の問題もよく出る傾向にあります。具体的には、漢字や敬語、同義語・異語、四字熟語、古典、ことわざなどです。特に、業務に関係する「漢字の読み書き」「敬語の正しい使い方に関する問題」が頻出します。また、小論文や文章の読解問題を出す企業もあるでしょう。国語の問題で企業が見たいのは、応募者の文章理解力やコミュニケーション能力です。どのような業界でも、これらの能力は求められるので対策をしておきましょう。
算数
算数の問題も、一般常識テストでよく出題されます。特に、足し算・引き算・掛け算・割り算の四則計算は、頻出度が高い問題です。また、速度や濃度、角度などを問う問題や、税込み価格や確率に関する内容が主題とされることもあります。企業が算数の問題で見ているのは、応募者の数学的思考力です。応募者が課題に直面したときに、数字を用いて論理的に解決できるかどうかをチェックしていています。数学の問題の難易度は、業界や職種によって異なりますが、小・中・高レベルが一般的。単純な計算式でも普段数字に慣れていないと本番で手間取ることがあるので、事前に練習しておきましょう。
理科
一般常識テストでは、理科の問題が出題されることもあります。具体的に問われるのは、生物や物理、化学、地学に関する知識です。企業は、応募者に基礎的な学力があるかどうかを確認するために出題するので、中学や高校で習った内容をおさらいしておくことが大切です。また、理系の商材を扱う企業では、知識の有無が業務に関係します。その場合、職種に関わらず理科の問題が出る可能性が高いので、十分に対策をしておきましょう。
社会
一般常識テストでは、前述した時事問題に加え、歴史や地理に関する問題が出ることがあります。企業は応募者の基礎的な学力を測るために出題するようです。理科と同じく、学生時代に学んだ基礎の部分を見直しておくと良いでしょう。
英語
一般常識テストで英語の問題を出題する企業もあります。具体的には単語や熟語、文法の問題が中心です。日常会話に関する内容や作文問題が出題されることもあるでしょう。また、時事問題と掛け合わせた英語の問題が出ることもあります。ニュースで耳にするような英単語は、意味を理解して覚えておくことが大切です。
また、業務で英語を使用する企業では、一般常識テストを行うことで「応募者に仕事で必要な英語の能力が備わっているかどうかを確認したい」という狙いもあるでしょう。英語を使う企業では、一般常識テストのほかにも、TOEICのスコアが問われることもあります。気になる方は「英語を使う仕事に就きたい!職業一覧から役立つ資格までご紹介」をご覧ください。
文化
一般常識テストでは、文化に関する問題が出ることもあります。具体的には、美術や音楽、文学や宗教、世界遺産に関する内容が出題されるようです。文化の問題で企業が見たいのは、応募者に幅広い視野や知識があるかどうか。完璧な対策をしておくことは難しいものですが、世界的に有名な芸術作品の名称や作者について押さえておくと良いでしょう。
一般常識テストとSPIの違い
SPIの問題内容や出題形式は、一般常識テストとは異なります。就職・転職活動ではSPIを実施する企業もあるので、以下で2つの違いと特徴を見ていきましょう。
一般常識テスト
一般常識テストで問われるのは、社会人に必要なマナーや常識です。前述のとおり出題範囲は幅広く、時事問題のように普段から関心を持っていないと回答できない問題もあります。また、小論文の問題が出ることもあるため、自分の考えを文章にまとめる力をつけておくことが大切です。
SPIテスト
SPIとは、SPI総合検査の略で、応募者の性格や学力を測るために用いられる適性検査のことです。SPIには、「性格検査」と「能力検査」の2つの分野が出題されます。「性格検査」とは、応募者の考え方や行動パターンを知り、企業が自社との相性や適職を判断するために実施するテスト。応募者は思考や感情に対する質問に対して、自分に当てはまる内容を一つ選択します。対策は必要なく、問題に対して正直に答えることが大切です。そして、「能力検査」とは、応募者の学力を測るために実施するテストのこと。出題されるのは、国語の問題である「言語」と数学の問題である「非言語」の2分野です。また、出題形式は、一般常識テストとは異なり、すべてマーク式。短い時間の中で、速く正確に問題を解くことが重要になります。
SPIの対策法が知りたい方は、「転職のSPI対策をしよう!アプリは活用すべき?重要度や問題傾向も解説」をご覧ください。
「クレペリン検査」というテストもある!
企業によっては、一般常識テストやSPIのほかに「クレペリン検査」を行うところもあります。クレペリン検査とは、計算能力や集中力、注意力などを測るテストのこと。就職試験の適性検査で用いられており、数字や計算が苦手という方は対策を取っておいたほうが良いでしょう。クレペリン検査の詳細や対策は「クレペリン検査で何がわかるの?合格するための対策法をご紹介します」で紹介されています。ぜひご覧ください。一般常識テストの対策は?
一般常識テストで得点を得るには、過去問を解いたり、日々ニュースをチェックしたりすることが大切です。具体的にどのようなことをすると効果的か以下で見ていきましょう。
1.新聞やテレビでニュースをチェックする
新聞やテレビなどでニュースをチェックすることは、一般常識テストの対策として有効な方法の一つです。日常的に社会の情報に触れていると、時事問題や国語の問題に強くなります。新聞やニュースをチェックする際は、起きている出来事に対して自分なりの考えを持つことがポイントです。自分の意見を簡潔に述べる練習をしておけば、一般常識テストの小論文や面接で時事問題に関して問われたときにうまく対応できるでしょう。
また、ニュースになった出来事について深く考察することも大切です。知らない言葉が出てきたら調べたり、起こった事柄の背景に着目して関連記事をチェックしたりすると、具体的な意見を述べられるようになるでしょう。
2.問題集を解く
問題集で過去問を解くのも一般常識テストに強くなるための方法の一つです。問題集を活用することで、主題傾向や自分の得意・苦手分野を知ることができます。一冊解いて得点が取れなかった分野は、重点的に勉強しておくと良いでしょう。ただし、自分が応募する企業ではあまり重視されないと考えられる分野に関しては切り捨てて、重要だと思われる科目を勉強するのも一つの手です。問題集は、書店や本の通販サイトなどで購入できます。どのような問題が出るのかを知りたい人は「就職試験の一般常識問題には何が出題される?例題と対策方法をご紹介します」に例題が記載されているので読んでおきましょう。
3.SNSで今の話題を知る
一般常識テストに強くなるために、SNSを見るのもおすすめです。SNSではニュースに対するさまざまな人の考えに触れられます。日々SNSをチェックして、自分の考えを深めたり視野を広げたりすることで、多角的な視点で物事を捉えられるようになるでしょう。また、SNSを見ると流行をキャッチしやすいというメリットもあります。
4.時事問題について人と話す
社会で起きていることについて人と話すのも、一般常識テストに強くなる方法の一つです。ニュースやSNSをチェックして自分の意見をメモしておくのも有効ですが、人と話すことで自分の考えが明確になることがあります。相手がいることで分かりやすく伝える練習にもなるのでおすすめです。また、同じ事象に対する相手の意見を聞くことで、自分の考えを深めるきっかけにもなるでしょう。
一般常識テストの対策をしていない!直前におすすめの学習法
「一般常識の勉強をしておきたいけど、就職試験まで時間がない」という人もいるでしょう。時間があまりない人は、「薄い一般常識の問題集を一冊だけ解く」「一般常識のクイズアプリを活用する」など、少しでも問題に触れておくと良いでしょう。書店で販売されている問題集は、信頼できる情報を得やすいのが特徴です。なかには、出るポイントがまとめられているものもあります。問題集を用意できる余裕のある人は、薄い問題集だけ解いておくのも良いでしょう。
一般常識に関するクイズアプリを使用するのも、効率よく対策するのに有効です。スマートフォンにアプリをダウンロードすれば、移動中などのちょっとした空き時間に問題が解けるので便利です。問題集を用意する手間も省けます。一般常識のアプリには、有料のものもありますが、無料で利用できるアプリもあるようです。
一般常識テストだけでなくほかの対策もしよう
どれだけ一般常識テストの結果が良くても、履歴書で評価を得られなかったり、面接でうまく受け答えができなかったりすると、採用につながらない可能性があります。そのため、就職・転職活動では一般常識テストだけでなく、履歴書や面接対策といったほかの対策にも力を入れて準備することが重要です。「どのように履歴書や面接対策をすれば良いか分からない」という方は、就職エージェントのサポートを受けながら就職活動を行うのも有効といえます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。