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自分に合ってる職業とは?適職診断でわかることや就活・転職のコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 何が「自分に合ってる職業」かは、価値観や目標によって人それぞれ異なる
- やりがいや楽しさを感じられる仕事が、自分に合ってる職業の場合もある
- 自分に合っている職業を知るために、適職診断を参考にするのも一つの方法
- 自分に合ってる職業が分からないまま就職すると、転職を繰り返す危険がある
- 長期的なキャリアプランや業界の将来性も加味して、自分に合ってる職業を見つけよう
自分に合ってる職業が分からず、就職・転職活動が進まない人もいるでしょう。このコラムでは、「自分に合ってる職業」の定義や見つからない理由、効率的に探すコツなどを解説します。自分に合った職業とは何かを理解しないまま入社できたとしても、仕事で力を発揮できなかったり、早期離職につながったりする恐れがあるため危険です。自分の価値観や目標を明確にして、長く活躍できる職業を見つけましょう。
何が「自分に合ってる」かは価値観や目標による
何が「自分に合ってる職業」なのかは、その人の価値観や考え方によります。また、これまでに正社員として働いた経験がある人とない人とでは、「自分に合ってる」の判断材料が異なるでしょう。この項では、正社員経験の有無によって異なる判断の仕方について解説します。
正社員経験がない人は「将来の自分」を考えよう
正社員として働いた経験がない人は、将来どんな自分になりたいのかをもとに「自分に合ってる職業」を考えましょう。実務経験がなく、スキルが少ない現在の自分に合ってる職業を選ぼうとすると、できることが限られているため選択肢が狭くなる可能性があります。
また、「今できること」に合わせたために、スキルアップにつながらずやりがいや楽しさを感じにくい恐れも。正社員経験がない人は価値観や目標を明らかにして、「将来なりたい自分」に合ってる職業を選ぶのがおすすめです。
経験・スキルがある人は「今の自分」を起点にしょう
正社員経験があり、ある程度のスキルも身についている人は、今の自分を起点としてステップアップを目指せる職業を選ぶと良いでしょう。正社員経験がある人は、どんなときにモチベーションが上がるのか、どんな仕事なら成果が出せるのかといったことが経験上分かります。そのため、スキル・経験を活かしつつ、さらなる目標を達成するために何を求めるのかが「自分に合ってる職業」のポイントとなるでしょう。
自分に合ってる職業とは?
この項では、自分に合ってるかどうかを判断するための主な基準について解説します。前述の通り、何が自分に合ってるかは人それぞれですが、主な判断軸として「経験・能力」「ワークライフバランス」「やりがいや楽しさ」が挙げられるでしょう。
1.自分の経験や能力を発揮できる職業
自分に合ってる職業を判断するうえで「自分の経験や能力、強みを発揮できるかどうか」は大事なポイントの一つです。過去の経験から学んだことや、前職で身につけたスキルに関連する仕事であれば、自分の力を発揮でき「自分に合ってる」と実感できるでしょう。
反対に、自分の経験や能力を活かしにくい仕事は成果を出すまでに時間が掛かってしまい、「この職業は自分に合っていないのかも…」と感じる可能性があります。慣れることで、「適職」と感じる場合もありますが、初めから自分の経験や能力を発揮できる仕事を選んだほうが、入社後にミスマッチを感じるリスクは少ないでしょう。
2.ワークライフバランスを実現できる職業
自分に合ってる職業を選ぶ際は、ワークライフバランスも大事な判断基準になります。仕事が楽しくても、残業が多くて趣味に費やす時間がなかったり、睡眠時間を確保できなかったりすると、自分に合ってるとは思えなくなる恐れがあるでしょう。
家族や友人との時間、趣味や自己啓発の時間も大切にできる仕事であれば、人生の満足度や幸福感が向上し「この会社を選んだ良かった」と感じられます。自分に合った職業を選ぶ際には、ワークライフバランスを考慮し、どの程度の仕事の負担を許容できるかを見極めることが重要です。
3.やりがいや楽しさを感じられる職業
やりがいや楽しさを感じられる職業は、「自分に合ってる」と実感しやすいでしょう。お客さまから感謝されたり、仕事仲間から頼られたりすると「人の役に立っている」と感じられ、自然とモチベーションが高まるものです。そのため成果も出しやすく、難しい仕事も前向きに頑張ろうと思えるでしょう。そのような姿勢が結果的にスキルアップ・キャリアアップにつながり、好循環が生まれやすくなります。
適職と天職の違いをチェック!
適職とは、その仕事が好きかどうかに関わらず自分に合っている職業のことです。対して天職とは、好きな仕事であり、やりがいや生きがいを感じられる職業といえます。詳しくは、「自分の適職が分からない…向いている仕事を見つける方法とは?」で解説しているので、ぜひご覧ください。自分に合ってる職業が分からない4つの理由
自分に合ってる職業が分からないのには、いくつかの理由が考えられます。大きく分けると、「自分のことが分かっていない」と「職業のことが分かっていない」の2つです。以下を参考に、なぜ自分に合いそうな職業が分からないのかを考えてみましょう。
自分に合ってる職業が分からない理由
- 自分の強みが分からない
- 自分の強みが分からない
- やりたいこと・好きなことがない
- 職業の特性を把握していない
- 仕事で大きな成功体験がない
1.自分の強みが分からない
自己分析ができておらず、自分の強みを理解していないと、自分に合ってる職業が分からないでしょう。自己分析は自分の性格や強み、価値観を知るための大切な過程です。自分の強みや傾向が分かっていれば、それらを活かせるかどうかを仕事選びの基準にできるため、向いてる職業を見極めやすくなります。何が自分に合ってるのかを判断するために、まずは自分自身を把握するのが大切です。
2.やりたいこと・好きなことがない
「自分に合ってる職業=やりたいこと・好きなこと」と限定して考えている場合、仕事探しに苦戦しやすいでしょう。そのような考え方で職業を選ぼうとすると、「やりたいことがない」「自分の好きなことでは食べていけない」という結論に陥りやすいためです。
また、やりたいことや好きなことを基準に職業を選ぶと、現実とのギャップに苦しむことも少なくありません。たとえば、趣味を仕事にしたものの、社会保障や給料面で苦しんでしまい、結果的に好きでなくなるケースもあります。
3.職業の特性を把握していない
自分に合ってる職業が分からない理由として、世の中にある仕事の特性を把握していないという問題もあります。たとえば、マスコミ業界についてなんとなく「テレビや雑誌の仕事」としか認識していないと、業界の成り立ちや特性、求められる人材像などが分からず、自分に合ってるのかどうか判断できません。
しかし、マスコミ業界には放送・新聞・出版・広告などがあり、それぞれにターゲットや働き方、身につくスキルなどの特徴があります。また、プロデューサーやカメラマン、編集者、イベンターなど職種もさまざまで、必要とされる能力も異なるでしょう。
このように、自分に合ってる職業を判断するためには、興味のある仕事について理解を深めておくことが大切といえます。
4.仕事での成功体験が少ない
今までの仕事で成功体験が少ない場合、何が自分に合ってるのか分からなくなることがあります。自分に合ってる職業だと考えて就職したものの、成果が出せない、ミスが多いといった状況では評価されず自信を失ってしまうでしょう。
仕事における成功体験は、自分の強みや能力を客観的に判断する大事な機会です。その機会が少ないということは、「どんな仕事なら力を発揮できるのか」の判断材料が不足しているということ。結果的に、自分に合ってる職業を見極めるのが難しくなります。仕事での成功体験が少ないと感じている人は、同僚や上司からフィードバックをもらい、改善点を見つけて実践してみてください。そのうえで、自分の能力を発揮できる業務を把握することから始めましょう。
自分に合ってる職業を知るために適職診断は有効?
自分に合ってる職業を知るために、適職診断を活用するのも一つの方法です。ただし、適職診断の結果を鵜呑みにしてしまうのはおすすめできません。あくまでも参考例として結果を見るのが大切です。ここでは、適職診断で知れる3つのポイントについて解説します。
1.自分に合ってる可能性が高い・低い職業を知れる
適職診断ではアンケート形式の質問を行い、回答からその人の性格や特性を分析し、合っている可能性が高い職業・低い職業を示します。ただし、オンライン上の回答から機械的に分析しているので、細かい人柄や希望を反映した結果ではない点に注意が必要です。就職活動の方向性に迷っている段階や、志望業界・職種を決められずに悩んでいる場合に参考にするのが良いでしょう。
2.自分で意識していない性格や価値観が分かる
適職診断では、「単独プレーよりチームプレーが向いている」「他人の意見に振り回されやすい」など、自分で意識していない性格や価値観が分かる場合もあります。意外な強みに気づき、職業探しの視野が広がる可能性もあるでしょう。「自己分析をやっても強みが見つからない」という人は、適職診断によって自分に合ってる職業を見つけやすくなることが期待できます。
3.今まで知らなかった職業が分かる
適職診断によっては、ランキング形式で自分に合ってる職業を複数紹介してくれるので、知らなかった仕事に出会える可能性もあります。世の中には膨大な数の職業があり、すべてを把握するのは極めて困難です。しかし、適職診断で興味を持っていなかった職業や知らなかった仕事を提示され、新たな可能性を見つけられることもあります。自分の特性を客観的に判断してみると、思ってもいなかった職業が合ってるというケースもあるようです。
適職診断は当たる?
前述したように、適職診断の結果は、あくまで参考程度に考えるようにしてください。適職診断は自分の仕事探しの指標の一つにはなりますが、必ずしも提案された結果に従う必要はありません。そのため、適職診断の結果に納得できない場合は、改めて自分に合っている仕事を探してみましょう。また、このコラム内にも適職診断を設けています。所要時間は1分程度で、スマートフォンで気軽にできるので、ぜひお試しください。ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
自分に合ってる職業を探すときの注意点
自分に合ってる職業を探すときは、「『好き』だけで選ばない」「イメージだけで決めつけない」といった点に注意が必要です。「合ってる」の基準を間違えてしまうと、職業選びに失敗してしまう恐れがあるため、以下の5点に気をつけてみてください。
「好き」だけで仕事を選ばない
「好きだから」という理由だけで仕事を選ばないように気をつけましょう。前述したように、「自分に合ってる職業=好きなこと」というわけではありません。いくら好きなことでも、適性がなければ成果を挙げながら仕事を続けていくのは難しくなります。
就業後に「こんなはずではなかった…」と後悔しないためにも、好きなことが「得意なこと」とは限らない点に留意し、強みや価値観といった「好き」以外の要素とのマッチ度も確認することが大切です。
イメージだけで決めつけない
不確かな情報をもとに、職業に対するイメージだけで決めつけるのも避けるべきです。たとえば、「きついイメージがあるからあの業界は避けよう」と、最初から対象外としてしまうのはおすすめできません。
イメージだけで決めつけると、本当は自分に合ってる職業に就けるチャンスを逃してしまう可能性もあります。企業のWebサイトや口コミサイト、実際働いている人の体験談などさまざまな情報を集めて、業界や企業に対する理解を深めましょう。
職種名や業務内容だけで判断しない
職種名や業務内容だけで自分に合うかどうかを判断するのもおすすめできません。たとえ同じ職種であっても、企業規模や扱う商品・サービスによって業務内容は異なるでしょう。たとえば、コンサルティングやマーケティングなどの分野では、プロジェクトやクライアントの種類によって業務内容が大きく変わることもあります。
また、企業の経営戦略や目標によって、同じ職種でも求められる役割が異なることも。成長フェーズにある企業では、攻めの姿勢で新しいプロジェクトに取り組むことが多い一方で、安定フェーズにある企業では効率化や維持に重きを置くことが多いです。また、業務内容のみにこだわり過ぎると、勤務時間や待遇面といったほかの側面で入社後にミスマッチを感じてしまうこともあります。自分に合ってる職業を探すためには、表面的な情報だけで選ぶのではなく、興味のある分野についてしっかりと理解するのが大切です。
自分の意見をしっかり持つ
自分に合ってる職業を探す際は、自分の意見をしっかり持つことも大切です。適職診断を利用したり周囲の人に意見を聞いたりするのは良いですが、最終的な判断は自分で行うようにしましょう。
もし第三者の意見に従って決めた就職先でミスマッチを感じた場合、「あの人のせいだ」と他責思考に陥ってしまう可能性があります。自分自身でよく考えて決めた進路であれば、課題にぶつかっても「頑張って乗り越えよう」という気力が湧くでしょう。
目先の興味だけで決めない
自分に合ってる職業を探す際は、将来性も踏まえて判断しましょう。社会に出てから老後を迎えるまでは、およそ40年あります。そのため、「この企業で長く働けるか」という長期的な視点をもつことが大切です。
目先の興味だけで職業を選んでしまい、就職先が斜陽産業だったとしたら、収入や雇用が不安定でキャリアプランも暗礁に乗り上げる恐れがあります。反対に、将来的に市場規模の拡大が見込まれる業界や企業であれば、経験値や収入の上昇が期待できるでしょう。
自分に合ってる職業を探す際の心構え
自分に合ってる職業を探す際、「100%合っている」状態を目指そうとすると就職活動がうまくいかない恐れがあります。この項では、自分に合ってる職業を探すうえでの心構えについて解説するので、以下の点を踏まえて考えてみてください。
すべてを満たす会社を探すのは難しい
自分に合ってる職業の条件をすべて満たす会社を探すのは難しいでしょう。もし完全に理想通りの会社があったとしても、かなりの高倍率を勝ち抜けるほどの経験とスキルが必要となります。
また、結婚・出産・介護といったライフステージの変化によって、「自分に合ってる」の条件が変わることも珍しくありません。以上のことから、すべてを満たす会社を探そうとするのではなく、「この条件を満たしていれば長く働けそう」というポイントを決めておくのが重要といえます。
企業も社会も変化することを念頭に置く
企業も社会も常に変化しています。入社時点では理想通りの会社だったとしても、長年働くなかで人事異動や事業の拡大・縮小があったり、経営方針が変わったりすることもあるでしょう。最初から100点だと、変化に対する見方が減点方式になり、次第に「自分には合わない」と感じるようになる恐れもあります。
5年後・10年後には企業も変わっている可能性があることを念頭に置き、「自分に合ってる職業」の定義を長い目で考えることが大切です。
自分に合ってる職業を効率的に探す7つのコツ
ここでは、自分に合ってる職業を効率的に探す方法を7つご紹介します。分からないことがあるときは、考え方や捉え方を変えてみるのも方法の一つです。ぜひ参考にしてみてください。
1.自己分析を徹底する
まずは、自己分析を徹底して行いましょう。自己分析とは、過去の経験を振り返り、そこから自分の性格や強み、価値観などを客観的に知る作業のことです。先述したとおり、自己分析を疎かにしていると、自分に合ってる職業をなかなか見つけられません。
自分に合ってる職業を見つけたい方は初めに自己分析を行い、自分の志向性を認識しましょう。自己分析を入念に行えば、以下のようなことが分かります。
好きなことは何か
前述の通り、「自分に合ってる職業=好きなこと」ではありませんが、好きなことを掘り下げるのは大切です。自己分析で自分の好きなことを考える際は、「なぜ」を3回繰り返し、理由を明確にしてみてください。
たとえば、好きなことが読書なら、以下のように掘り下げることができます。
読書が好きなのは知識を得られるから
なぜ、知識を得たいのか→世界が広がるから
→なぜ、世界を広げたいのか→好奇心を満たせるから
→なぜ、好奇心を満たしたいのか→新しいものに触れるのが楽しいから
このように好きなことを掘り下げた結果、「新しいものに触れたい」という価値観が明らかになりました。それにより、「老舗企業よりベンチャー企業」「伝統を守るより新しいことに挑戦できる職業」などの条件が見えてきます。
得意なことは何か
自己分析で得意なことを見つけるのも重要です。得意なことを見つけるには、人から褒められた出来事やすぐに達成できたことなどを思い出してみましょう。その際、どのような状況で達成できたのかも振り返ってみてください。たとえば、「高い目標があったから」なのか「周りがサポートしてくれたから」なのかによって、就職活動の方向性が変わってくるでしょう。
苦手なことは何か
苦手なことを明確にしておくのは、自分に合わない職業を避けるのに役立ちます。ここでも、「なぜ」を繰り返して苦手と感じる根底には何があるのかを見極めるのが大切です。
たとえば、「コツコツとした作業が苦手」なのはなぜなのかを考えてみましょう。仮に「すぐに結果が出ないから」が理由であれば、データ分析や研究開発といった職業は合わない可能性があります。さらになぜを繰り返し、すぐに結果を求めるのが「自己効力感を感じたいから」であれば、数字で結果が出る営業職などが合ってると判断できるでしょう。
やりたくないことは何か
やりたくないことについて考えるのも、自分の価値観や優先事項、ライフスタイルについて理解を深めることにつながります。たとえ得意なことでも、あるいは条件が良かったとしても、「やりたくないこと」は何なのかを明らかにしてみましょう。
また、やりたくないことを明確にすることは、ミスマッチの回避にも役立ちます。好条件の会社から内定が出たときに、本当に自分に合ってるのかを冷静に判断するうえで大事な指標となるでしょう。
2.仕事で何を達成したいかを考える
自己分析を行ったら、仕事で何を達成したいのかといった将来のビジョン(仕事をする目的)を考えましょう。目的がはっきりすると、自分に合っている職業が自ずと見えてきます。
なお、仕事の目的を考える際は、目的と手段を間違えないようにするのがポイントです。「成果を出したい」「スキルアップしたい」というのは、何かを達成するための手段であり、目的ではありません。重要なのは成果を出して何がしたいのか、身につけたスキルをどう活かしたいかです。
たとえば、「ITスキルを磨いて、行政サービスを使いやすくするシステムを作り住民の役に立ちたい」といった内容であれば、「住民の役に立つ」のが目的で、「ITスキルを磨く」は手段ということになります。すなわり、住民の役に立てる仕事が、自分に合ってる職業と考えられるでしょう。
3.性格や価値観から自分に合ってる職業を考える
自己分析で明らかになった自分の性格や価値観から、自分に合ってる職業を具体的に考えてみるのも方法の一つです。たとえば、以下のように考えてみましょう。
- ・コミュニケーションが苦手→一人で業務を進める警備員や工場作業員
・負けず嫌い→成果主義や実力主義の営業職
・コツコツと作業をするのが好き→細かな作業の多い事務職
・人の役に立ちたい→介護職や医療従事スタッフ
・家族との時間を大切にするため在宅ワークがしたい→リモートワーク可能なIT技術職
上記のように的を絞ってから、業界・職種について理解を深めていくと自分に合うかどうかを判断しやすくなります。ただし、自分の考えと実際に求められる適性がズレている恐れもあるため、業界・職種についてはしっかりと研究することが大切です。
4.幅広い職種や業界に目を向ける
自分に合ってる職業が見つからない場合は、幅広い職種や業界に目を向けてみましょう。視野を広げると労働市場の動向やトレンドが理解でき、興味を持てる分野を探りやすくなります。そのなかで特に興味を惹く職業が見つかったら、的を絞って研究するのがおすすめです。
自己分析がしっかり行われていても、知っている仕事が少なければ就職先・転職先の選択肢は少なくなってしまいます。自分がどのような仕事に向いているか・興味のある分野はあるかを知るためにも、視野を広げて職種や業界を探してみてください。
5.職業選びの優先順位を明確にする
自分に合ってる職業を選ぶコツの一つは、仕事内容や待遇面の優先順位を明確にすることです。前述の通り、自分の希望がすべて叶えられる仕事はなかなか見つからないのが実情。そのため、必ず叶えたい条件とそうでないものをあらかじめ決めておき、優先順位をつけるのが大切です。
優先順位をつけたら、「なぜこの条件を優先したいのか」についても明確にすることで、ミスマッチの可能性を減らせるでしょう。優先順位をつける主な項目は以下の通りです。ここでは、各項目についてどのように考えれば良いのか、ポイントをまとめました。
業務内容
- ・強みを活かせる内容か
・やりがいはあるか
・身につけたいスキルが習得できるか
・人の役に立てるか
会社にいる時間のほとんどは業務に使います。そのため、業務内容に不満があると仕事が長続きしにくいでしょう。強みを活かせる業務や、誰かの役に立っていると実感できる仕事は「自分に合ってる」と実感できる可能性が高いといえます。
評価基準
- ・明確な基準があるか
- ・評価制度が特性に合いそうか
- ・目指すべき姿があるか
どれだけ仕事を頑張っても相当の評価がされないと、モチベーションが下がる原因になります。また、評価基準が曖昧だとどうすればキャリアアップできるのかが分からず、長く働くのが難しくなることも。反対に評価基準が明確であれば昇進・昇給の道筋が見えるため、意欲的に働くうえでの原動力になります。
職場の雰囲気
- ・社風が合っているか
・コミュニケーションが活発か
・意見をいえる環境か
職場の雰囲気によって働きやすさも変わるため、社風・文化が自分に合ってるかどうかも重要なポイントです。「人間関係が良くない」「言いたいことがいえない」という職場は居心地が悪く、次第にストレスが溜まってしまうでしょう。また、先輩や同僚との距離を取りたい人にとっては、コミュニケーションが密なのも考えものです。自分にとってどんな雰囲気が働きやすいのかを考え、それに合った環境を選ぶようにしましょう。
雇用条件
- ・給料やボーナス
・福利厚生
・各種手当
・有給休暇の日数
・残業時間
雇用条件における満足度は、仕事のモチベーションにつながります。どの点を重視するかは人によって異なるため、自分の優先順位を明確にしておきましょう。
経営状況
- ・従業員数
・売上高と利益
・自己資本比率
・成長率
・市場シェア
企業の安定性を図るうえで、経営状況を知るのは大切です。「大企業だから大丈夫」と思い込んでいると、就職後に事業の売却などが行われ、キャリアプランが狂うこともあり得ます。また、中小企業で経営状況が良い会社も珍しくありません。「定年まで同じ会社で働きたい」「安定性を重視したい」という人は財務諸表などを確認し、経営状況を調べてみるのがおすすめです。
将来性
- ・業界の成長率
・有効求人倍率
・経営計画
・海外需要
企業の将来性を分析するには、業界全体の成長率を把握する必要があります。数年間でどれだけ市場が拡大し、売上がアップしたのかを省庁が出している資料などで確認してみましょう。
有効求人倍率は就職先として人気があるかどうかを知るための指標になります。数年にわたって有効求人倍率が低い場合は人手不足が懸念されますが、それが良いか悪いかは人によって判断が分かれるところです。人手が足りない業界では、待遇をアップして若手を育てようとする企業が多い可能性もあります。一方で、残業が多いなどの懸念点も想定されるでしょう。
また、日本は人口が減少傾向にあるため、国内市場だけでは将来性に不安があります。そのため、海外需要が見込めるかどうかも調べてみるのがおすすめです。
6.さまざまな企業について理解を深める
自分に合ってる職業を効率的に探すには、さまざまな企業についての理解を深めることが大切です。企業の詳しい情報を知ることで、自分の希望や適性とのマッチ度を事前にチェックできます。企業について詳しく知るには、以下の方法をとるのがおすすめです。
気になる企業のWebサイトを見る
まずは、企業のWebサイトを見て情報収集しましょう。企業の公式Webサイトを利用するメリットは、最新の正確な情報を得られること。Webサイトに載っている情報について面接で質問をされる可能性も考えられるので、就活や転職活動に臨む際は必ず確認しておくことをおすすめします。
業界誌を読む
各業界に特化した雑誌や新聞も情報収集に役立ちます。業界全体の動向や会社ごとのトピックが分かるため、応募先企業の立ち位置などを把握することが可能です。業界誌で知識を得ておけば、面接での回答や逆質問でほかの応募者に差をつけることもできるでしょう。
合同説明会に参加してみる
合同説明会に参加してみるのも一つの方法です。合同説明会に参加すれば、さまざまな企業の情報をその日のうちに得られます。また、実際に働いている社員と話す機会があるのも合同説明会の魅力。企業説明や社員との会話が、自分に合ってる職業を見つける際の判断材料になるでしょう。
OB・OG訪問をする
OB・OG訪問を利用して企業の情報を得る方法もあります。実際に働いている人の話を聞くことで、社内の雰囲気や業務内容に関するリアルな情報を得られるでしょう。OB・OG訪問のやり方は、「OB訪問を行うメリットとは?やり方や質問例をご紹介!」で解説しているので、お役立てください。
インターンシップに参加する
企業についての理解を深めるために、インターンシップに参加するのも効果的です。インターンとして一定期間の就業体験をすることで、自分に合ってる職業かどうかを判断しやすくなります。また、Webサイトを閲覧したり説明会に参加したりするよりも詳細な情報を得られるのも利点です。
なお、応募先企業を絞り切れていない方は、短期のインターンシップに参加し、いくつかの企業で就業体験するのをおすすめします。
企業について詳しい情報を知りたいときは?
自分に合ってる職業かどうかを判断するために企業の詳しい情報を得たいときは、会社の公式Webサイトのほか、口コミサイトを活用すると良いでしょう。口コミサイトには、従業員による率直な意見が書き込まれている場合が多く、会社の評判をうかがい知ることができます。ただし、口コミはあくまで個人の評価で信憑性に欠ける面もあるので、参考までに留めるのがポイントです。口コミサイトについては、「就活の口コミはあてにならない?ネットの情報に左右されない方法を解説!」を参考にしましょう。
7.就職・転職エージェントでプロの意見を聞く
自分に合ってる職業が分からない場合は、就職・転職エージェントでプロに相談してみるのがおすすめです。
就職・転職エージェントとは、求職活動に関する支援を行う民間企業のこと。専任のアドバイザーが、利用者の希望や適性に合った職業を紹介してくれるほか、応募書類作成や面接対策などのサポートも行います。プロのアドバイスを聞きながら自分に合ってる職業とはどんなものかを考えられるので、仕事探しに行き詰まったときに向いているサービスです。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024 3-8.就職活動・転職活動を始める際の相談相手(p.38)」によると、家族や友人、恋人といった身近な関係性の相手の次に、エージェントに仕事探しの相談をしている人が多くいることが分かります。1人で適職を探すのに自信がない人は、プロの力を借りて自分に合ってる職業を探してみましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
自分に合ってる職業を見つけた人の体験談
ここでは、ハタラクティブを利用して自分に合ってる職業を見つけた方の体験談を紹介します。就職・転職エージェントに相談するのを迷っている人は参考にしてみてください。
体を動かして丁寧に仕上げていく仕事に自分らしさを感じた
音楽教室スタッフのアルバイトをしていたM.Fさんは、大手フランチャイズ企業の加盟店清掃職に就職が決まりました。
「自分に向いていることが分からなかった」というM.Fさんは、アルバイトで実務経験を積んでから正社員を目指そうと音楽教室で受付をしていたものの、正社員化の話が出なかったため就職を決意したそうです。しかし、「音楽教室で実務経験を積む目的は果たせたし、お客さんと話すことは楽しかった」と得るものもあったといいます。
ハタラクティブに紹介された清掃職の仕事は希望の条件とは合っていなかったようですが、面接で印象が変わり就職に至りました。決め手は「この仕事はきれいになった瞬間のお客様の驚く笑顔が一番のやりがい」というところに魅力を感じたことです。
「音楽教室で生徒さんと話すのが好きだったし、机に座っているのではなく、体を動かして一つひとつ丁寧に仕上げる仕事が自分らしいと感じていました。だからお客様やチームのメンバーとコミュニケーションを取りながら、住まいやクリニックを磨き上げていくこの仕事は自分に合っていると思いました。」
この体験談をさらに詳しく知りたい場合は、「“人と話すことが楽しい”。自分らしさを発揮できる清掃スタッフに」でお読みいただけます。
「自分に合ってる職業が分からない…」とお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代の第二新卒や既卒、フリーター、ニートの方の求職活動をサポートする就職・転職エージェントです。自分に合ってる職業が分からず不安を抱える若年層の求職活動を、手厚くフォローしています。
専任のキャリアアドバイザーが、マンツーマンで求人紹介を実施。職業相談から応募書類の添削、面接対策、内定後のサポートまで行うので、求職活動が初めての方も安心してご利用可能です。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
自分に合ってる職業が分からないときのQ&A
自分に合ってる職業が分からず困っている方は少なくありません。ここでは、適職探しに関するよくあるお悩みをQ&A方式でご紹介します。
自分と相性の良い仕事の探し方が分かりません
自分と相性の良い仕事を探すなら、まずは自己分析により自分の性格や能力を洗い出しましょう。そのうえで、自分の性格や能力を活かせることを探すのが、相性の良い仕事を見つけるポイントです。
そのほか、得意なことから自分に合ってる職業を見つける方法もあります。詳しくは、「適職の見つけ方を解説!好きなことだけでなく得意なことを探そう」で紹介していますので、ご一読ください。
合わない仕事は転職したほうが良い?
仕事が合わないとお悩みの場合は、転職により改善する可能性があります。
合わない仕事を続けるのは、成果を出しにくいばかりかストレスを溜めやすいため、できるだけ早く転職したほうが良いでしょう。ただし、入社したばかりで転職を考えるのは避けたほうが無難。慣れることで悩みが解消する場合もあるので、判断は慎重に行いましょう。
今の職業が自分に合ってるかどうか知りたい方は、「仕事が合わないときすぐ辞めるのは甘え?退職基準や理由ごとの対処法を解説」をご覧ください。
適職とは何ですか?
適職とは、自分の能力を発揮できたり、やりがいを持って働けたりする仕事を指します。
自分に合った働き方ができるのも、適職の可能性が高いです。適職の診断方法や探し方については、「自分に向いてる仕事が分からない!適職の見つけ方とタイプ別のおすすめ職種」のコラムで詳しく解説しています。自分に合ってる職業を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
適職に就くにはどうしたら良いですか?
適職に就くためには、自分の能力や価値観を知ることと、世の中の職業や特徴をよく理解しておくことが大切です。
最初から適職と感じていなくても、仕事を続けることで自分に合ってると感じる場合もあるので、こだわり過ぎずに考えてみましょう。
適職探しのアドバイスを受けたい方は、就職・転職サポートサービスのハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、マンツーマンで求職活動をバックアップします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。