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仕事の悩みを相談できる人がいないときはどうする?窓口機関や対策を紹介
更新日

この記事のまとめ
- 仕事の悩みを相談できる相手がいても、打ち明けられない人はいる
- 心配をかけたくないことから、「仕事の悩みを相談できる人がいない」と思うこともある
- 仕事の悩みを相談できるのは会社の上司や家族、友人などが挙げられる
- 相談をする前にやっておくことは、「内容をまとめておく」「客観的な視点を持つ」など
- 「仕事の悩みを相談する人がいない」と感じたら、エージェントの活用も手
「仕事の悩みを相談できる相手がいない」という方もいるでしょう。「周りに心配をかけたくない」「誰に相談すべきか分からない」という理由から、悩みを打ち明けられない人もいます。このコラムでは、仕事に関する悩みの相談先や利用できるサービスを紹介します。相談する前にやっておくことも解説しているので、仕事の悩みを抱えている方は、ぜひご一読ください。
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相談相手がいても仕事の悩みを打ち明けられない人もいる
厚生労働省の「労働安全衛生調査」によると、ストレスを相談できる人がいると回答したのは全体の94.9%でした。しかし、実際に相談したことがある人の割合は全体で73%にとどまっています。具体的な相談相手と割合は以下のとおりです。
相談相手(複数回答可) | 男性 | 女性 |
---|---|---|
上司 | 0.689 | 52.4% |
同僚 | 66.3% | 63.2% |
人事労務担当者 | 12.3% | 7.2% |
家族・友人 | 67.1% | 77.1% |
参照:厚生労働省「令和4年 労働安全衛生調査 個人調査(第18表)」
相談相手として一番多かったのが、男性が「上司」で68.9%、女性が「家族・友人」で77.1%でした。上記の表から相談できる相手を認識していることが分かります。
次に、実際に相談した割合を確認してみましょう。
相談相手(複数回答可) | 男性 | 女性 |
---|---|---|
上司 | 0.608 | 47.1% |
同僚 | 57.6% | 62.7% |
人事労務担当者 | 6.9% | 5.1% |
家族・友人 | 59.8% | 73.1% |
参照:厚生労働省「令和4年 労働安全衛生調査 個人調査(第19表)」
上司や同僚、家族・友人に相談している人は、男女ともに5~6割前後であることが分かります。しかし、「相談したら迷惑をかけそう」「悩みの内容が人には言いにくい」など、さまざまな理由から悩みを抱えてしまう人も、2~3人に1人はいると考えられるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年 労働安全衛生調査 実態調査
仕事の悩みを相談できる人がいないと思ってしまう理由
前項では、仕事の悩みを打ち明けられない人は多いと分かりました。ここでは、「仕事の悩みを相談できる人がいない」「仕事の悩みを相談できない」と思ってしまう理由について解説します。
周りに心配をかけたくない
相談することで、周りに心配をかけると思い、「相談できる人がいない」と思うことがあるでしょう。また、いつも明るく振舞っているため、悩みがあると気を使わせてしまうかもしれないと考える場合もあります。
相談をするのが怖い
自分のことを話すことが苦手だったり、相談することで悩みを否定されたりするかもしれないという不安から、「相談できる人がいない」と感じてしまうようです。
また、相談することで「職場での評価が下がってしまうのでは」と考える場合もあるでしょう。家族や友人には話せても職場で相談ができず、問題が解決できないままになってしまうこともあります。
職場の雰囲気が相談しにくい
社員同士でコミュニケーションを取る機会が少なかったり、個人主義な職場だったりすると、相談を切り出しにくく悩みを抱え込んでしまう傾向にあります。職場の風通しの悪さは問題把握のしにくさにもつながるため、上司や同僚に相談しても納得のいく回答が得られない場合もあるようです。
相談する時間がない
仕事が忙しい職場だと、相談する時間が取れないこともあるでしょう。忙しい上司や同僚の時間を自分の相談に使ってしまうのは申し訳ないと遠慮してしまい、悩みを打ち明けられず抱え込んでしまう人もいるようです。
悩みの内容をうまく言葉にできない
相手に分かるように伝えられないことから、「話をまとめてから相談しないといけない」と思い、なかなか相談に踏み出せない場合もあります。また、いざ相談するとなると、言葉が出てこなくなったり、本音を言いづらくなったりする人もいるでしょう。
誰に相談すべきか分からない
仕事の悩みを誰に相談すれば良いのか分からない人もいるでしょう。
クライアントとの人間関係や社内での自分の待遇など、人によって悩みはさまざまです。内容によっては、上司や適切な窓口に相談する必要がある問題もあるため、そもそも誰に相談すべきか分からないと感じてそのままになってしまうこともあるようです。
仕事の悩みを相談できないでいるとどうなる?
仕事の悩みを相談できずに抱え込むと、ストレスが溜まり、体調を崩してしまう恐れもあるでしょう。また、悩みを抱えたまま過ごすことで、問題解決ができずに、同じことで繰り返し悩むことも。仕事や日常生活に支障をきたす場合があるため、早めに対策を講じるのが大切です。
相談できる人がいない…仕事の悩みは誰にする?
仕事の悩みを相談する相手は、身近な人であれば話しやすいでしょう。すでに自身の状況や性格を理解されていることが多く、共感を得ながら話せるのもメリットです。
以下で、仕事に関する悩みの相談先についてまとめているので、参考にしてみてください。
会社の上司
仕事内容や労働時間、人間関係といった悩みであれば、信頼関係のある職場の上司に相談することで、対策を講じてもらえる可能性があるでしょう。
このコラムの「相談相手がいても仕事の悩みを打ち明けられない人もいる」でも述べたように、上司や同僚など仕事状況が分かっている人に相談すると回答した人は半数以上でした。同じ会社で働いていれば、職場の現状や抱えている問題などを踏まえたうえで、的確なアドバイスや意見が期待できます。
その際、自分なりの解決策や、「悩みを解決して明るい気持ちで業務を進めたい」という気持ちをあわせて伝えると、仕事に対する誠実な姿勢をアピールできるでしょう。
家族や友人などの身近な存在
家族や友人、学生時代の先輩など自身と親しい間柄の人に相談するのも一つの方法です。特に、社会人としての先輩に相談すれば、業種や職種は違っても仕事の大変さを理解してもらえるでしょう。経験をもとに、辛いときの乗り越え方を教えてくれる可能性もあります。
また、同じ職場の人に言いにくいことも、異なる環境に身を置く相手には話しやすいことも。さらに、別業種の人に話せば第三者目線でのアドバイスがもらえるでしょう。辛い気持ちを吐露するだけでなく、改善策を見出せるかもしれません。
仕事の悩みは、職場の人間関係が原因の人もいるでしょう。人付き合いで悩んだときの対処法は、「職場で合わない人がいる…人間関係で悩んだときの対処法」で紹介しているのでぜひご一読ください。
仕事の相談は信頼できる人にする
人によっては、周囲に悩みを相談しづらいと考えてインターネットやSNSを利用することもあるでしょう。インターネットやSNSでの相談は匿名性が高く、不特定多数が閲覧できるため、的確な回答をもらえることもありますが、揶揄や批判、信頼性に欠ける回答が来ることも。
「誰かに話しを聞いてもらいたい」という程度なら利用するのも一つの手ですが、信頼に欠ける人からの回答を鵜呑みにするのは危険です。
仕事の悩みを相談できる人がいない際に利用できるサービス
「知っている人に仕事の相談をしにくい」「悩みを打ち明けられる人が周りにいない」という場合は、相談窓口や専門機関を利用することで、身近な人には言いにくい相談ができることもあります。また、無料のサービスが多いのもメリットです。
以下でいくつか紹介しますので、自分に合った方法を選んでみてください。
仕事の悩みを相談できる人がいない際に利用できるサービス
- 会社の相談窓口
- 公共機関
- 直接出向くのが難しい人に向けた電話窓口相談
会社の相談窓口
会社の相談窓口も利用できる相談先の一つです。会社によって労務や人事に仕事の相談できることもあれば、メンタルヘルスケアの窓口が導入されていることもあるでしょう。
相談内容によっては、部署異動や労働環境の改善など、解決に向けて動いてもらえる可能性があります。
公共機関
「会社や周りの人に相談しづらい」という場合は、公共機関を利用することも一つの方法です。
たとえば、厚生労働省が管轄の「総合労働相談コーナー」は、解雇や不当な給与カット、パワハラといった仕事での悩みを相談できます。各都道府県の労働局や全国の労働基準監督署内になり、専門の相談員に相談が可能です。
予約は不要で、利用も無料です。労働基準法に反する内容だと判断される場合は、労働基準監督署をはじめ行政指導の部署に取り次いでもらえます。
直接出向くのが難しい人に向けた電話窓口相談
仕事の悩みを相談したいけれど、「出向く時間が作れない」「人と対面して話すのはハードルが高い」という人は、電話相談サービスの利用も手です。以下で3つ挙げて紹介します。
こころの耳
「こころの耳」は、厚生労働省が実施する相談機関で、労働者の悩み解消や情報提供などを行っています。どのような内容でも相談できますが、特にメンタルヘルスや健康被害の対応に力を入れている機関です。
電話だけではなくメールでの相談もできます。基本的に土日も開いているので、休日に利用したい人におすすめです。
労働条件相談「ほっとライン」
「ほっとライン」は、厚生労働省が委託しているサービスで、違法な残業時間やサービス残業、過重労働による心身への影響といった仕事の相談ができます。
電話相談のみ受け付けで、匿名かつ無料で相談が可能です。
みんなの人権110番
みんなの人権110番は、法務省が行っている電話相談サービスです。仕事に関する内容だけではなく、差別やハラスメント、プライバシー問題といった人権にかかわる悩み全般を相談できます。法務局の職員や人権擁護委員が対応しており、窓口によっては対面で相談が可能なようです。
相談先は自分に合ったものを選ぶことが大切
仕事に関する相談は、人間関係や待遇面など、デリケートな内容もあるでしょう。人によって悩みに対する捉え方は異なるので、身近な人や公的機関など、自身の状況や考えに合った相手を選択するのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
総合労働相談のコーナーのご案内
こころの耳
労働条件相談ほっとライン
法務省
みんなの人権110番
仕事の悩みを相談する前にやっておく3つのこと
ただ自分の思いをぶつけるだけだと、相手にストレスを与えるだけで解決しないことも。この項では、仕事の相談をする前にやっておくべき行動やポイントを解説するので、参考にしてみてください。
仕事の悩みを相談する前にやっておくこと
- 事前に相談する内容をまとめておく
- 客観的な視点を持つ
- 相談する相手を見極める
1.事前に相談する内容をまとめておく
話を整理せずに相談すると、うまく伝わらないこともあるため、相談したい内容はあらかじめ分かりやすくまとめておきましょう。
仕事の悩みによってどう感じ、何を改善したいのかを明確にしておくことで、相談がスムーズに進められる可能性があります。
2.客観的な視点を持つ
主観で話していると事実とズレが生じる場合があります。客観的な視点で自分の悩みを理解することで、自身では気づけなかった課題が見つかることも。また、相談相手も内容を理解しやすくなり、双方の立場から見たアドバイスがしやすいでしょう。
3.相談する相手を見極める
仕事の相談は今後の業務の方向性や人間関係を左右する可能性もあるため、相手を見極めることが大切です。「ただ話を聞いてもらいたい」「問題解決に向けた専門知識を得たい」「すぐに対処してほしい」など、状況によって相談相手を決めましょう。
しかし、ハラスメント行為や違法な残業を早めに解決したい場合は、上司や友人、家族よりも公的機関や会社の窓口に相談するのが得策です。
「ハラスメントに該当するのか分からない…」という場合は、「上司からのパワハラ対処法!特徴や具体例を解説」で具体例を紹介しているので、あわせてご参照ください。
仕事の悩みを相談できる人がいない際に個人でできる対策
ここでは、仕事の悩みを相談できる人がいないときに個人でできる対策を紹介します。「相談できるまで時間がかかる」「まずは自分で解決策を考えたい」という方は以下を参考にしてみてください。
仕事の悩みを相談できる人がいない際に個人でできる対策
- ゆっくり休む時間を設ける
- 悩みの原因と向き合って考える
- 悩みに関連する本やコラムを読む
- 同じ悩みを抱える人が集まるコミュニティを探す
ゆっくり休む時間を設ける
リフレッシュを兼ねてゆっくり休む時間を設けるのも、個人でできる対策の一つです。残業を減らして早く帰るようにしたり、睡眠時間を確保したりして、心身の疲れをとる時間を作ることが望ましいでしょう。
また、有給休暇を取って趣味の時間に充てたり、旅行に行ったりしてリフレッシュすることもおすすめです。
悩みの原因と向き合って考える
悩みが漠然としている場合は、悩みの原因と向き合うことで、「本当に必要な対策は何か」を理解しやすいでしょう。
具体的には、ノートに「悩んでいること」「考えられる原因」「感じたこと」などを書き出すことで悩みを可視化でき、考えを整理しやすくなります。
悩みに関連する本やコラムを読む
悩みに関連する本やコラムを読むことで、自分の悩みを言語化できたり、具体的な解決策を見出せたりするでしょう。また、自分の悩みを言語化できていない方は、本やコラムを読むことが、ヒントを得ることにつながる場合もあります。
同じ悩みを抱える人が集まるコミュニティを探す
同じ悩みを抱える人が集まるコミュニティを探してみるのもおすすめです。話をすることによって気が楽になったり、ほかの参加者の経験談から改善策を得られることもあります。
コミュニティによっては、オンラインで座談会が実施されているものもあるため、自分が話しやすい方法で参加できるでしょう。
仕事の相談先で悩んだらエージェントも活用してみよう
「上司や家族など身近な人には相談しづらい」「相談しても解決しない…」という方、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。転職エージェントとは、民間企業が運営を行う転職支援サービスのこと。求人の紹介や選考対策だけでなく、仕事に関する相談にも対応しています。
相談内容によっては「今の仕事に適性はあるか」「今の会社で悩みが解決できるか」を第三者目線で判断してもらえ、必要に応じて転職サポートを受けられるのがメリットです。相談先で悩んだら、エージェントもうまく活用してみましょう。
仕事の悩みが解決されず、転職を検討している方は就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専任のアドバイザーが一人ひとりのお悩みをヒアリングし、適した職場をご提案します。面接日の調整から選考対策、入社までをトータルでサポート。転職活動が初めての人も安心です。サービスはすべて無料でご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
仕事について相談できる人がいない悩みに関するQ&A
仕事をしていると、「誰かに相談したい…」と感じることもあるでしょう。ここでは、お悩みを解消するためのポイントをQ&A方式でお伝えします。
仕事が辛いです…
仕事が辛いときは、誰かに自分の気持ちを話してみるだけでもすっきりとすることがあります。落ち着いて相談できる状況であれば、内容に応じて友人や上司、同僚などに相談してみましょう。溜め込まずに発散することが、最初に行える解決策ともいえます。
仕事を辞めたいときの相談は誰にするべき?
仕事が辛くて会社を辞めたいと感じたときは、直属の上司に相談するのがベターです。「退職の意志はまだ固まっていないけど悩んでいる」という場合は、信頼できる先輩や同僚に話すと、客観的な意見をもらえるため気持ちを整理しやすいでしょう。
辞めたいのに辞められない状況にある場合は、「会社を辞めさせてくれない理由とは?対処法や退職時の注意点を解説!」のコラムを参考にしてみてください。
仕事の相談をするときにやっておくべきことは?
仕事の相談をするときは、相談相手に内容が伝わりやすくなるように、先に自分の考えや抱えている問題を整理しておくことが大切です。また、相談したい内容によって話す相手も考えましょう。
ほかにも、仕事の相談をするときにやっておくべきことについては、このコラムの「仕事の悩みを相談する前にやっておく3つのこと」をご覧ください。
相談しても改善されない場合は?
職場や公的機関などに相談しても状況が改善されない場合は、職場を変えてみるのも一つの手段です。悩みを抱えたまま同じ職場で働き続けると、ストレスが溜まり、心身に悪影響を及ぼすリスクがあります。また、働くこと自体が嫌になってしまう可能性もあるでしょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。