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高卒フリーターの末路は就職で回避!未経験から可能なおすすめの職種7選
この記事のまとめ
- 高卒フリーターを長く続けると、厳しい末路になるリスクがある
- フリーターのまま年齢を重ねると、キャリア形成の遅れたり選べる仕事の幅が狭まりやすい
- フリーターを含めた高卒者が正社員になれた割合は57.4%あり、就職は不可能ではない
- 高卒フリーターからの就職におすすめな職種の例は、販売職や運送業など
- フリーターが突然の収入減や解雇に見舞われる末路を避けるには、正社員就職が望ましい
「高卒フリーターの末路は厳しい?」「一生フリーターでもなんとかなる?」と不安な方もいるでしょう。フリーターは年齢を重ねるにつれてリスクも大きくなるため、若いうちに正社員就職を目指すのがおすすめです。このコラムでは、高卒フリーターの末路として考えられるリスクや年代別の不安要素を解説します。フリーターから正社員になるのにおすすめな職種や就職のポイントもお伝えしているので、参考にしてください。
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高卒フリーターの末路はやばい?考えられる9個のリスク
高校卒業後に就職せず、やりたいことや目標のためにフリーターとして生計を立てている方もいるでしょう。しかし、長期間フリーターを続けていると、正社員と比べて直面しやすいリスクが増える可能性があります。ここでは、高卒フリーターの末路として考えられる10個のリスクを把握しておきましょう。
仕事が安定せず職を失う可能性がある
フリーターは雇用期間に限りがあるため、契約更新の保証がなく雇用が不安定といえます。もし企業の業績悪化や不景気による人員削減が行われる場合、正社員よりも先にフリーターや派遣社員などの非正規雇用労働者が対象になりやすいでしょう。
労働政策研究・研修機構が行った「新型コロナウイルス感染拡大の仕事や生活への影響に関する調査(11p)」によると、新型コロナウイルス感染症が拡大した際、正社員とフリーターを含む非正規雇用労働者では、影響の大きさに違いがありました。
就業形態別にみた仕事への影響 | 正社員 | 非正規社員 (フリーターを含む) |
---|---|---|
会社からの解雇 | 0.8% | 0.8% |
期間満了に伴う雇い止め | 0.3% | 1.2% |
勤め先の休廃業・倒産に伴う失業 | 0.6% | 2.0% |
勤務日数や労働時間の減少 | 22.8% | 34.1% |
収入の減少 | 21.3% | 30.3% |
引用:労働政策研究・研修機構が行った「新型コロナウイルス感染拡大の 仕事や生活への影響に関する調査(11p)」
雇用や収入において、フリーターを含む非正規雇用労働者のほうが、正社員より大きな影響を受けています。労働時間と収入が減少した割合は約10%もの差があり、フリーターという働き方が不安定であることが分かるでしょう。
参照元
独立法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.229 新型コロナウイルス感染拡大の仕事や生活への影響に関する調査
正社員との賃金格差が広がりやすい
正社員と比較すると、フリーターの収入は上昇しにくい傾向があります。正社員であれば昇給やボーナスによって、収入アップを図れるでしょう。 しかし、非正規雇用者向けに昇給制度やボーナスを導入している企業は少なく、支給されても金額は少ないのが一般的です。フリーターを続けても、大幅な収入アップを見込むのは難しい可能性があります。
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、正社員・正職員とそれ以外の年齢による賃金推移は以下のとおりです。
20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | |
---|---|---|---|---|
正社員・正職員 | 23万7,000円 | 27万2,800円 | 30万8,500円 | 34万300円 |
正社員・正職員以外 | 17万9,400円 | 19万7,300円 | 21万9,600円 | 22万1,600円 |
引用:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」
正社員・正職員の賃金は年齢が上がるにつれて上昇しており、30歳以降では平均30万円以上の賃金を得ています。一方、フリーターが該当する正社員・正職員以外のデータを見ると、賃金に大きな変化は見られません。20代・30代ともに20万円前後で推移しています。正社員とフリーターの賃金格差は、年齢が上がるにつれて拡大することが分かるでしょう。
正社員とフリーターにおける賃金の差は「フリーターと正社員の収入の違いはどれくらい?就職のためのコツも解説」で、より詳しく解説しています。ぜひ、ご一読ください。
参照元
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
正社員と比べて昇進しにくい
正社員と比べると昇進しにくいことも、高卒フリーターのリスクといえます。フリーターは正社員よりも、評価や実績を積みにくいためです。また、企業によっては学歴や正社員経験を昇進の基準の一つにしている場合もあり、スタートラインで差がついてしまうこともあります。そのため、正社員としてのキャリアをできるだけ早めに形成していく必要があるでしょう。
貯金が難しく急な出費に対応できない
正社員に比べ、フリーターは貯金が難しいこともリスクといえます。毎月の生活費に余裕を持てず、貯金に回すお金を確保できないフリーターの方もいるでしょう。貯金がなければ、急な病気・怪我による治療費や、冠婚葬祭で包むお金を用意できない可能性もあります。シフトによっては月ごとの収入にばらつきが出たり、ボーナスや昇給の機会がなかったりするので、生活費をまかなうだけで精一杯になってしまうことが予想できるでしょう。
社会的信用を得にくく将来設計を立てにくい
フリーターは急な失業や収入ダウンの可能性があり、正社員よりも社会的信用を得にくいこともリスクといえます。社会的信用とは、収入や地位などをもとに得られる信用度のこと。社会的信用度が低いと、生活におけるさまざまな場面での選択肢が狭まります。
たとえば、住宅や車といった高額な買い物をしたくても「ローンの返済に不安がある」と見なされ、銀行の融資を受けられないことがあるでしょう。年収や雇用条件によっては、クレジットカードの審査が通らないことも少なくありません。「結婚して家を持ちたい」「家族の生活のために車を買いたい」など、未来に向けた将来設計を立てるのが難しくなる可能性があります。
年齢が上がると正社員就職が難しくなる
年齢が上がるにつれて、フリーターからの正社員就職が難しくなるリスクもあります。30代以降は即戦力となる人材を求める傾向が強くなるのが一般的です。しかし、フリーターのまま30代を迎えた場合、企業から求められる知識や技術といった能力が身についていない可能性があります。
30代以降もフリーターを続けることのリスクは「フリーターのまま老後を迎えるとどうなる?資金を貯める方法も紹介」のコラムでも紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
スキルアップが難しくキャリアを築きにくい
フリーターは正社員に比べるとスキルアップが難しく、キャリアを築きにくい傾向もあります。非正規雇用者の業務は範囲が限定されていることが多く、専門的な知識や高度な技術を習得しにくいためです。研修や資格取得支援制度などのスキルアップの機会も、正社員のほうが多い傾向があるでしょう。
就職につながるスキルや経験が得られなければ、正社員就職を目指すときの競争力が弱くなってしまいます。年齢が上がるほど、選考において経験やスキルが重視されやすくなるため、就職へのハードルが高くなるでしょう。キャリア形成が遅れれば、同年代との格差につながりやすくなります。
受けられる福利厚生が正社員よりも少ない
フリーターを含む非正規雇用の社員は、正社員に比べて受けられる福利厚生は少ない可能性があります。たとえば、正社員にボーナスや退職金、住宅手当などを支給する企業は多いですが、フリーターにはこれらの福利厚生が適用されなかったり、一部のみの適用となる傾向があるでしょう。そのため、同じ仕事をしていても待遇に差が出やすく、将来の備えや生活の安定面で不安を感じることも考えられます。
結婚や出産などが難しくなる
フリーターのまま30代を迎えた場合、結婚や出産などの決断が難しくなってしまう可能性もあります。結婚するとなると、パートナーや家族から経済的な安定を求められることもあるでしょう。フリーターは正社員に比べて、社会的な信用を得にくいこともネックです。安定した収入がないことは、家族計画を妨げる要因にもなります。
また、30代は体力の低下を感じたり、新しい環境への適応が難しくなりやすい年代です。結婚を機に正社員を目指したり、収入アップを図ったりするのも、難易度が上がるでしょう。
高卒フリーターの末路に関わる年代別の不安要素
ここでは、高卒フリーターの末路に関わる年代別の不安要素を解説します。20代から40代にかけて、フリーターにどのような不安要素があるかチェックしましょう。
20代後半から同年代の正社員との収入差を感じやすくなる
20代後半になると、応募者に対し実務経験や専門スキルを重視する求人が増え、応募できる選択肢が減る傾向があります。学校卒業後3年以内であれば新卒枠での応募が可能な場合もありますが、4年目以降は中途採用枠になるのが一般的です。目立った職歴がなく即戦力となるスキルに乏しければ、就職のハードルが高くなるでしょう。
20代後半のフリーターにおける就職事情は「20代後半のフリーターは正社員経験なしから就職できる?就活のコツを解説!」のコラムで、就活アドバイザーが詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
キャリア形成が遅れやすい
20代は、社会人としての基盤を築く大切な時期です。しかし、高卒フリーターとして働き続けると、正社員に比べてキャリア形成が大きく遅れる可能性があります。正社員であれば、新しいスキルを身につけたり、業務経験を積んだりする機会が多く与えられるでしょう。一方、フリーターの仕事は短期的な業務が中心で、将来的に活用できるスキルや知識を身につけにくいのが実情です。
職務経歴が浅いまま年齢を重ねると、正社員への就職が難しくなるだけでなく、長期的なキャリアパスを描きにくくなります。たとえば、20代の間に経験を積んでおけば、30代以降に管理職や専門職に進む可能性も見込めるでしょう。しかし、歳を重ねてから就職すると、キャリアの選択肢が狭くなるリスクがあります。
30代でフリーターだと周囲にプレッシャーをかけられやすくなる
30代でフリーターを続けていると、親や親戚、友人から正社員への就職を勧められ、必要以上にプレッシャーを感じてしまうこともあるでしょう。何らかの理由でやむを得ずフリーターになった人や、夢を求めてフリーターを続けてきた人のなかには、理想と現実とのギャップに悩む人もいます。
また、自分だけが「立ち止まっている」と感じて心理的な負担を抱えるケースも。30代は昇進したり、役職についたりとキャリアアップしていく人が増える時期です。同世代の正社員と比較し、自信を失ってしまう人も少なくありません。
選択できる仕事の幅が狭まる
30代になると未経験の業界に挑戦したり、正社員として新しいキャリアを築いたりすることが徐々に難しくなることから、選択できる仕事の幅が狭まる可能性もあります。20代とは違い、30代の求職者に対しては、即戦力をより強く求める企業が多くなるためです。フリーター期間が長いと「スキル不足」や「実績がない」と判断されてしまう場合もあります。結果として応募できる仕事が限られてしまい、「やりたい仕事」よりも「できる仕事」を選ばざるを得なくなることも。また、就職後にキャリアチェンジするのも容易ではないと考えられます。
30代のフリーターは正社員就職が難しいといわれる理由については「30代フリーターから正社員になれる?就職者の割合や成功のコツを解説!」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
40代で職歴がないと就職の難易度が上がる
40代になると、正社員就職へのハードルが30代以上に高くなります。企業は年齢が上がるほど即戦力を求める傾向が強まるため、未経験職種への挑戦やゼロからのキャリア構築は厳しいのが現実です。これまでの職務経験が短かったり、特定のスキルや実績をアピールできなかったりする場合、他の応募者との競争で不利になることもあるでしょう。
また、40代は管理職候補としての採用が多くなる時期です。フリーターとしての経験が企業の求める役割に直結しない場合、選考に進むことすら難しい場合があります。
40代はアルバイトとしても採用されにくくなる
40代以降は正社員だけでなくアルバイトの求人も減少する傾向があり、就業が一層難しくなることが予測されます。求人があったとしても、職種によっては若年層が優先され、年齢がネックになるケースも少なくありません。また、家庭の事情や体力的な問題などから、早朝・深夜の勤務や長時間勤務などの柔軟なシフト対応が難しく、不採用となるケースもあります。
仕事が見つからない焦りでブラック企業に応募してしまうことも
フリーターとして就職活動をしていると、「なかなか仕事が決まらない」「年齢的に不利かもしれない」といった焦りから、求人の内容を深く確認せずブラック企業に応募してしまう可能性もあります。応募する前に、会社の口コミや評判を確認したり、ハローワークや就職エージェントなどを活用して情報収集をすることが大切です。
高卒フリーターを続けた場合に起こりうる末路
ここでは、高卒フリーターを続けた場合に考えられるリスクをご紹介します。フリーターとして働くすべての方に当てはまるわけではありませんが、あくまで可能性の一つとして参考にしてください。
体力が衰えて若いときと同じように働けなくなる
年齢を重ねていくと、人によっては身体能力の低下により、長時間働くことが難しくなる場合があります。一般的に時給制で働くフリーターの場合、勤務時間が短くなれば収入の減少は避けられません。厳しい労働環境で働いた結果、病気や怪我をして身体に負担がかかるケースもあるでしょう。体調不良によって思うようにシフトに入れなくなってしまった場合は、雇用契約が終了することも考えられます。一方、正社員は傷病手当金が受け取れたり、会社によっては病気休暇制度などが整っていたりするため、仕事を休んでも一定期間の生活を維持できるメリットがあります。
受け取れる年金が少なく経済的に困窮する
収入額や加入する年金の種類によっては、将来の年金受給額が少なくなり、生活が困窮するリスクもあります。年金は国民全員が加入する「国民年金」と、正社員や公務員が加入する「厚生年金」の2種類がありますが、フリーターの場合は労働日数や収入によって、厚生年金保険に加入しないことがあるためです。
なお、日本年金機構の「令和6年4月分からの年金額等について」によると、国民年金の受給額は月額6万8,000円。一方、厚生年金は夫婦2人分の国民年金分を含めて、23万483円が標準支給額です。2人分の国民年金を差し引くと、約9万4,000円多く受け取れるといえます。国民年金だけで生活費をまかなえなければ、年金を受け取れる年齢になっても働かなければならないでしょう。
参照元
日本年金機構
令和6年4月分からの年金額等について
フリーターが厚生年金に加入できる条件
労働時間および労働日数が、正社員の4分の3以上であれば、フリーターも厚生年金に加入できます。4分の3以上に満たない場合でも「週の所定労働時間が20時間以上」「月額の賃金が88,000円以上」「学生ではない」などの条件を満たせば加入が可能です。加入したい人は、アルバイト先の正社員の所定労働時間と、自分の労働契約を照らし合わせてみましょう。
「フリーターが厚生年金に加入する条件とは?メリット・デメリットも解説」のコラムではより詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
正社員の同世代に劣等感を覚えて疎遠になりやすい
フリーターを続けていると、同世代が正社員のキャリアを積んでいくなかで、自分だけが取り残されているような劣等感を覚える場合もあります。その結果、「自分は何をしているんだろう」「どうして自分だけほかの人と同じようにできないんだろう」と感じる方もいるでしょう。特に、友人や同級生から仕事の話を聞いたときに、自分との違いを意識してしまうようです。
生活が苦しいなかで家族の介護が始まる可能性がある
高卒フリーターの方が将来直面する可能性の一つとして、生活が安定しないなかで家族の介護が始まるリスクがあります。フリーターは正社員よりも収入が不安定だったり、介護休暇を利用できなかったりする場合があるため、家族の介護が必要になったときに対応に苦労することも。若いうちは気づきにくい問題が、年齢とともに現実的な負担としてのしかかってくるリスクがあります。
フリーターを含む高卒者が就職できた割合は57.4%
労働政策研究・研修機構の「若者のワークスタイル調査」によると、高卒者のうち正社員になろうとした人は71%で、実際に正社員になれた人は57.4%でした。割合としては、2人に1人以上の人が就職できていることになります。高卒フリーターからの就職は、決して不可能なことではないといえるでしょう。
参照元
独立法人 労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容 ―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
人手不足の業界もあり学歴・職歴不問の求人は多い
慢性的に人手不足の業界も存在しており、そういった業界では学歴・職歴不問の求人が多い傾向があるでしょう。求人数や有効求人倍率は、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について」で見ることができます。有効求人倍率が高い職種ほど人手不足といえるので、ほかの職種と比べて就職しやすいでしょう。また、人手不足の仕事では経験よりも熱意を重視する傾向があり、高卒フリーターの方が正社員を目指しやすい分野といえます。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和6年12月分及び令和6年分)について
高卒フリーターから就職するのにおすすめな7つの職種
ここでは、高卒フリーターから就職するのにおすすめな職種を6つ解説します。ご紹介する職種はあくまで一例ですが、フリーターから正社員を目指しやすい仕事が多いため、ぜひ参考にしてみてください。
1.販売職
販売職は、店舗で取り扱っている商品をお客さまに提案・販売する仕事を指します。お客さまのニーズに合った商品を紹介したり、購入につなげたりするのが主な役割です。人柄や熱意、コミュニケーション能力などが重視される傾向があるため、未経験であってもチャレンジしやすいのが特徴。また、就職が初めてのフリーターの方も、接客のなかで言葉遣いやビジネスマナーを身につけられます。
販売職については、「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」のコラムで解説しているので、併せて参考にしてみてください。
2.営業職
営業職とは、自社の商品やサービスを企業・顧客に紹介し、契約を結んでもらう仕事のことです。行動力や対応力、コミュニケーション能力など、実践的なスキルや姿勢が重視されるため、学歴や職歴に関わらず挑戦しやすい環境が整っている企業が多くあります。また、一口に営業職といっても、新規営業やルート営業、インサイドセールスなど、種類はさまざま。自分に合った営業職の求人を選べることも、魅力の一つです。
詳しい仕事内容は、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」でもご紹介しています。こちらもぜひご一読ください。
3.製造業
製造業も、高卒フリーターからの就職に向いている仕事です。工場での組み立て作業や検品、機械の操作といったマニュアルに沿って進める仕事が多いため、コツコツ作業をするのが得意な人に向いているでしょう。また、学歴や職歴よりも、真面目に働く姿勢や決められた作業を正確にこなす力を重視する企業が少なくないことも、フリーターから挑戦しやすい理由の一つです。資格取得支援制度を設けている企業もあり、業務に必要な技能を学びながらスキルアップすることも可能でしょう。
正社員
インスタントフィルムの製造
年収 317万円 ~ 403万円
-
未経験OK,残業少なめ,学歴不問,プライベート重視,諸手当あり
4.事務職
高卒フリーターから就職する場合、事務職もおすすめの選択肢です。事務職の仕事は、書類作成やデータ入力、電話対応、スケジュール管理など、多岐に渡ります。基本的にオフィスワークのため、落ち着いた環境で働きたい方に向いているでしょう。事務職として働きながら、資格取得やスキルアップを目指すこともできるため、長期的なキャリアを築くためのステップアップが見込めます。
事務職の仕事内容は「事務職とは?種類や仕事内容を解説!平均年収とおすすめの資格も紹介」のコラムでご紹介しています。ぜひご一読ください。
5.飲食業
飲食業は、レストランや居酒屋などでお客さまに食べ物や飲み物を提供する仕事です。接客や調理のほか、片付けや在庫管理などの業務もあります。未経験から応募できる求人が多く、接客や調理のスキルは働きながら身につけられるでしょう。また、アルバイトで飲食業に従事していた経験があればそのまま活かせることも多く、正社員へのステップアップがしやすい業界といえます。人と接することが好きな人や、チームで働くのが得意な人には特に向いています。
飲食業について、詳しくは「飲食業界の仕事とは?将来性や志望動機の例文も解説」のコラムでご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
6.運送業
運送業は、荷物を車やトラックなどで目的地まで運ぶ仕事です。学歴や経験を問わないため未経験から始めやすく、運転免許があれば就職のチャンスがあります。物流業界は常に人手が必要とされているため、安定した雇用が期待できるでしょう。また、単独での作業が多く、人付き合いのストレスが少ないため、できるだけ一人で行動したい人にとっては大きなメリットになります。
正社員
ルート配送ドライバー
年収 365万円 ~ 464万円
-
大手企業,未経験OK,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
7.施工管理
施工管理とは、建設現場で工事の進行を管理したり、安全や品質、予算、スケジュールなどをチェックしたりする仕事です。必要な知識は実務経験を通して身につけることができ、働きながらの資格取得も可能なので、専門性を高めてキャリアアップが目指せる点も魅力。建築や土木に関わる業界では人材不足が続いている背景があり、若手の人材を積極的に育てようとする動きがあるため、高卒フリーターの方が就職するチャンスも十分あります。
「施工管理の仕事」のコラムでは詳しい仕事内容や年収をご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
高卒フリーターの末路を避けて就職する6つのポイント
ここまでで解説してきたフリーターの末路は、できるだけ早いうちに正社員になることで避けられる可能性が高くなります。この項では高卒フリーターの末路を避けて就職するポイントをご紹介するので、正社員就職を目指すうえで大切なことを押さえておきましょう。
高卒フリーターの末路を避けて就職する6つのポイント
- 自己分析をする
- 企業研究や業界研究をする
- 面接対策をしっかり行う
- 年齢が若いうちにできるだけ早く正社員を目指す
- フリーター期間を長引かせない
- 就職につながるスキルの向上や資格取得を試みる
1.自己分析をする
フリーターから自分に合った仕事や企業に就職するためには、自己分析をしっかり行うことが大切です。自己分析とは、自分のこれまでの経験や性格、得意なこと・苦手なこと、働くうえで大切にしたい価値観などを見つめ直すこと。自己分析を行うことで、自分に合った職種や業界が見えてきたり、面接でアピールできる強みを見つけられたりします。
たとえば、これまでのアルバイト経験を振り返り、「接客が楽しかった」「体を動かす仕事が向いている」「コツコツ作業をするのが得意だった」といった気づきがあれば、就職先を選ぶヒントになるでしょう。また、自分がどんな働き方をしたいか、どんな環境なら長く続けられるかを考えることも、ミスマッチを防ぐうえで重要です。
2.企業研究や業界研究をする
高卒フリーターの方が就職するためには、企業研究や業界研究も念入りに行いましょう。応募する企業を決める際、その会社がどのような事業をしていて、どういった特徴や社風をもっているのかを知っておくことで、ミスマッチを防ぎやすくなります。また、その企業が属する業界全体の動きや将来性、求められる人材像を理解することで、自分に合った職場を見つけやすくなるでしょう。また、面接の際に「なぜこの会社を選んだのか」という質問にも説得力のある答えができ、熱意や本気度をアピールできます。
3.面接対策をしっかり行う
選考を通過するためには、面接対策も大切です。履歴書が丁寧に書けていても、面接でうまく自分の魅力を伝えられなければ、内定に結びつくのは難しくなってしまいます。面接では、「なぜ正社員を目指そうと思ったのか(なぜ新卒時に就職しなかったのか)」「この会社でどんな風に働きたいのか」などを聞かれることが多いため、あらかじめ自分の考えを整理しておくことが大切です。
4.年齢が若いうちにできるだけ早く正社員を目指す
高卒フリーターの方が就職するには、年齢が若いうちにできるだけ早く正社員を目指すことを意識しましょう。就活では年齢が上がるにつれて経験やスキルが求められる傾向が強くなり、未経験からの就職が難しくなっていくのが現状です。一方で、20代のうちはポテンシャルや成長意欲が重視されるため、経験がなくても採用されやすい傾向があります。また、早く正社員として働き始めれば、それだけ多くの経験を積むことができ、キャリアの選択肢も広がるでしょう。
アルバイト先で正社員を目指せることも
現在働いているアルバイト先で正社員登用を目指すのも、就職方法の一つです。アルバイトとしての働きぶりが認められて上司が推薦してくれたり、登用の基準が明確に定められた「正社員登用制度」により雇用形態を転換できたりする場合があります。
正社員登用の基準は勤続年数や能力による評価、筆記試験や面接での選考など、会社によってさまざまです。まずはアルバイト先の導入状況や、登用の基準を確認してみましょう。正社員登用制度についての詳細は「アルバイトから正社員になるには?登用制度や採用されやすい人の特徴を解説」のコラムでご確認ください。
5.フリーター期間を長引かせない
正社員就職を叶えるには、フリーター期間を長引かせないことが重要です。「今が楽しいから一生フリーターでもなんとかなる」と就活を先延ばししていると、就職が困難になる末路を迎えるリスクが高くなることも。労働政策研究・研修機構が行った「若者のワークスタイル調査(128p)」の結果を見ると、フリーター期間が長くなればなるほど、就職率が低下していることが分かります。
フリーター継続期間 | 正社員になれた割合 |
---|---|
1年以内 | 68.8% |
1年~2年 | 61.2% |
2年~3年 | 56.6% |
3年~4年 | 61.1% |
4年~5年 | 37.9% |
5年以上 | 32.3% |
引用:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容『第5回 若者のワークスタイル調査』から(128p)」
フリーター期間が長いと、面接で「なぜ就職しなかったのか」と質問される可能性が高くなります。そのため、目的がなくフリーターを続けている場合は、少しでも早く行動に移しましょう。
フリーターの空白期間が就活に与える影響は「フリーターの空白期間は転職にどう影響する?アルバイト歴を伝えるコツも!」のコラムでも解説しています。あわせてチェックしてみてください。
6.就職につながるスキルの向上や資格取得を試みる
フリーターから正社員就職への成功率を高めるために、スキルの向上や資格取得を目指すのも有効です。職種によっては、専門スキルや知識があることで一定の評価につながることがあります。
もし資格が取れなかったとしても、取得に向けて取り組んだことは「フリーター期間に何をしていたか」を説明する材料になります。チャレンジ精神があることも高く評価される傾向があるため、仕事に役立つ資格取得の取り組みは、選考でのアピールポイントにもなるでしょう。資格の勉強は未来への投資にもなるので、フリーター期間を活用して挑戦するのも一つの方法といえます。
フリーターの就職に役立つ資格は「フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介」で紹介していますので、参考にしてください。
高卒フリーターから就職するために活用できる3つのサービス
高卒フリーターの方が就職するための方法には、求人サイト、ハローワーク、就職エージェントの利用などが挙げられます。それぞれの方法について把握し、就活に役立てましょう。
1.求人サイトを利用する
高卒フリーターの方が就職先を探す方法として一般的な方法は、求人サイトの利用です。パソコンやスマートフォンを使ってすぐに求人を探せるため、隙間時間を使って手軽に利用できます。フリーターが求人サイトを使って探す場合は「未経験可」や「学歴不問」といった条件を設定すると、希望に合う求人が見つかりやすいでしょう。
ただし、求人サイトは気軽に利用しやすい一方で、仕事探しや選考のスケジュール管理などをすべて1人で行う必要があります。就職活動に不安がある人や、アルバイトが忙しい人などは、仕事探しが難航するケースもあるでしょう。
2.ハローワークを利用する
就職活動に不安があるフリーターは、ハローワークを利用するのも一つの手です。ハローワークは、全国に設置されている公的な就職支援サービスで、誰でも無料で利用できます。ハローワークでは求人を探すだけでなく、就職相談や面接指導など、就職に関するサポートを受けられることがメリットです。就職活動で疑問点や分からないことがあれば、直接相談してアドバイスをもらえます。
35歳未満の場合はわかものハローワークの利用も検討しよう
わかものハローワークとは、おおむね35歳未満で正社員就職を目指す若者向けの窓口です。担当者による職業紹介やアドバイスのほか、就職に役立つセミナーも受講可能。ハローワークのインターネットサービスでは公開していない求人情報が用意されていることもあります。条件に当てはまる場合は、利用を検討してみましょう。わかものハローワークの詳細は「初めてのわかものハローワーク!対象年齢や利用する際の流れを解説」で確認してください。
3.就職エージェントを利用する
プロのアドバイスを受けながら就職活動をしたいフリーターの方は、就職エージェントの利用もおすすめです。就職エージェントは、民間の企業が提供する就職支援サービスで、基本的に無料で利用できます。プロのアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれるため「未経験から正社員を目指したい」「高卒フリーターから大手に就職したい」といった相談もしやすいでしょう。
採用担当者との連絡はエージェント側が対応してくれるため、初めての就職活動やアルバイトとの両立が不安な場合でも安心です。就職エージェントによって、特化している業界や対象となる相談者は異なります。フリーターから正社員への就職を目指す場合、若年層を対象としたエージェントを利用しましょう。
就職エージェントのハタラクティブは、フリーターや第二新卒などの若年層に特化した就職エージェントです。フリーターの未来に不安を抱いている方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは専任のアドバイザーが、カウンセリングにもとづいてあなたに合った求人や企業をご紹介します。応募書類の添削や面接対策の就職支援、内定獲得後の相談まで一貫したサポート体制が整っているので、就活をスムーズに進められるでしょう。スキルよりもポテンシャル重視で採用している企業を中心にご紹介しているため、仕事の探し方が分からず悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
高卒フリーターの末路に関するQ&A
フリーターとして働き続けた場合の末路に不安を感じている方に向けて、よくある質問にQ&A方式で回答します。
高卒フリーターが就職するメリットはありますか?
高卒フリーターの方が就職する大きなメリットは、安定した収入が得られることです。アルバイトと違い、毎月決まった給料がもらえるので生活に安心感が生まれます。また、正社員になると雇用が安定したり福利厚生の恩恵を受けられたりするので、将来への不安も減るでしょう。仕事を通してスキルや経験が身につくので、キャリアの幅も広がります。
就職して正社員になるメリットは「正社員のメリット・デメリットとは?派遣や契約社員についても解説!」のコラムでもご紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
高卒フリーターは資格がないと就職できない?
資格がなくても、高卒フリーターの方が就職することは可能です。特に未経験者を歓迎している企業は、資格よりもやる気や人柄、仕事に対する姿勢を重視している傾向があります。資格が必須の職種以外では、合否に大きな影響はないでしょう。ただし、将来的に専門職を目指す場合や、ほかの応募者と差をつけたいときには、資格があると有利になることもあります。
フリーターと派遣社員に起こりうる末路は同じですか?
派遣社員とフリーターは、どちらも正社員に比べて雇用の安定性が低いため、同じような末路をたどるケースもあるでしょう。契約期間が限定されているため、長期的な収入計画が立てにくいことが課題です。昇給や福利厚生の恩恵を受けられることは少ないため、将来的な蓄えが十分にできない場合もあるでしょう。
しかし、派遣社員もフリーターも仕事で得た経験やスキルを活かし、正社員に転職する道は十分にあります。派遣社員とフリーターの違いを知りたい方は「フリーターと派遣社員の違いとは?正社員をおすすめする理由も解説」もあわせてチェックしてみてください。
一生フリーターでいても幸せになれる?
一生フリーターで生きる道を選ぶ方もいます。フリーターを続ける場合、自分に合ったライフスタイルや価値観を明確にしたうえで、計画的に生活を組み立てることが大切です。一方、健康の維持や老後資金の確保は避けて通れない課題といえます。万が一の失業リスクに備えて貯蓄計画を立て、安定した生活を目指すことが求められるでしょう。
一生フリーターでいるリスクについては「一生フリーターでいるのはリスクがある?正社員になるメリットを解説!」でも紹介しています。あわせて参考にしてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。