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履歴書の賞罰欄の書き方！ない場合は何を書けばいい？
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この記事のまとめ
- 履歴書に賞罰欄を設けるのは応募者の受賞歴や表彰歴、有罪歴を企業側が把握するため
- JIS規格の履歴書には賞罰欄がないが、会社指定のものには設けられている場合がある
- 特に刑罰歴は正直に書かないと経歴詐称や就業規則違反に当たる可能性がある
- 賞の記載基準は「全国大会や国際大会での受賞」「官公庁からの表彰」であるかどうか
- 罰は刑法犯を犯し、有罪判決を受けて課された「刑事罰」があるかどうかが基準になる
- 記載基準に該当する賞罰がない場合は、「賞罰なし」と書こう
履歴書の中には、「賞罰欄」を設けているものもあります。賞罰欄とは、これまでの受賞や刑罰の経験を記載するための項目です。履歴書に賞罰欄がない場合はわざわざ書く必要はありませんが、設けられている場合は正直に賞罰内容を記載しましょう。特に刑罰は、記載しないと経歴詐称や就業規則違反に当たる恐れがあります。このコラムでは、履歴書の賞罰欄の記載基準や、ない場合の対応方法についてまとめました。
履歴書の賞罰欄とは
ここでは、履歴書に賞罰欄を設ける意図と記載する基準について解説します。
履歴書に「賞罰欄」を設ける意図
履歴書に賞罰欄を設けるのは、応募者の受賞歴や表彰歴、有罪歴を企業側が把握するためです。JIS規格の履歴書にはこの項目がありませんが、会社が指定するフォーマットには賞罰欄が設けられている傾向があります。
特に「罰」については、記載しないと経歴詐称や就業規則違反に当たる可能性があります。応募者は経歴について正直に告知する義務があるため、詐称が発覚すれば「告知義務違反」で解雇や内定取り消しといった処分を受けることもあるようです。使用する履歴書に賞罰欄がない場合は、わざわざ書く必要はありませんが、ある場合は正直に賞罰内容を記載しましょう。
経歴詐称のリスクについては、「経歴詐称は罪に問われる？バレる理由や嘘をつくリスクを解説！」のコラムでも解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
「賞」と「罰」それぞれの基準
ここでは、「賞」と「罰」それぞれの経歴をどこまで書けば良いのかという基準についてまとめました。
賞
基準となるのは、「全国大会や国際大会での受賞」「官公庁からの表彰」であるかどうかです。「スポーツの全国大会で優勝した」「ピアノの国際コンクールで2位入賞」「消防庁から感謝状をもらった」という経歴は記載するようにしましょう。「直木三十五賞（直木賞）」「文化庁メディア芸術祭の部門賞」といった知名度の高い賞も記載対象です。
「学生時代に県大会で入賞した」「市長賞をもらったことがある」という方もいると思いますが、知名度が低い、または規模の小さい賞を書く必要はありません。なお、基準に当てはまらないものの、どうしても趣味や前職での表彰歴をアピールしたい場合は、賞罰欄以外に記載しましょう。趣味なら履歴書の「趣味欄」、前職での表彰歴なら職務経歴書に記載すれば、実績をアピールすることができます。
罰
刑法犯（法律に規定されている犯罪）を犯し、有罪判決を受けて課された「刑事罰」があるかどうかが記載の基準です。懲役や禁固刑、罰金刑を受けた経歴があれば記入しましょう。傷害罪や公然わいせつ罪なども記載対象です。
交通違反に関しては、深刻な交通事故や酒気帯び運転などの重大な交通違反は記載の義務があります。一般的に、交通違反点数4点以上のケースが記入の基準となるようです。スピード違反や駐車違反などの比較的軽いものは「行政罰」に分類されるので、書く必要はありません。そのほか、賞罰欄に書く必要がないケースは以下のとおりです。
・不起訴になった事件
…有罪判決を受けていないため、賞罰対象にはならない。
・執行猶予になったもの
…執行猶予期間が過ぎると刑は消滅するため、記載しなくて良い。ただし、猶予中の場合は記載する。
・裁判中の事件
…刑が確定していないため、記載しなくて良い。
・少年犯罪歴
…未成年時の犯罪歴は記載対象外とされているため、書かなくても問題ない。
・懲戒解雇
…企業の就業規則違反は刑事罰ではないため、記載しなくて良い。
・効力が消滅している前歴
…懲役刑なら刑期満了から10年以上、罰金刑なら支払い完了から5年以上経過していれば効力が消滅するため、告知義務はない。
「賞」と「罰」それぞれの記載基準を把握し、適切な記載を心掛けましょう。具体的な書き方については、次項以降で解説します。
賞罰なしの場合の履歴書の書き方
記載基準に該当する賞罰がない場合は、欄に「賞罰なし」と書きます。記載できる受賞歴がないことがデメリットにつながるとは考えにくいため、ありのままを記載しましょう。
書くことがないときは空欄のままでも良い？
書くことがない場合も、履歴書に空欄をつくるのは避けるのが無難です。空欄をつくってしまうと記入漏れとみなされたり、意欲が低いと思われたりする可能性があります。書くことがないときもその旨を記載し、なるべくすべての欄を埋めるようにしましょう。履歴書に空欄をつくるのを避けるべき理由は、「履歴書に空欄をつくるのは良くない？その理由や適切な書き方を項目別に紹介」のコラムでも解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。賞罰ありの場合の履歴書の書き方
賞罰欄に書くべきものがある場合は、以下を参考に記載しましょう。
賞がある場合
受賞した日付と正確な賞の名称を記載しましょう。必要に応じて賞の詳細も追加します。
記載例
2022年5月 第○回 国際○○ピアノコンクール ○位入賞
2024年10月 ○○消防署長より感謝状（○○で人命救助を行ったため）
罰がある場合
賞と同様に具体的な日付と、該当する罰を省略せずに記載します。
記載例
2022年3月 道路交通法違反（速度超過50キロ以上）で罰金刑
2024年5月 傷害罪にて懲役6ヶ月
賞罰欄の書き方については、「学歴と職歴の書き方とは？履歴書作成のポイントと記載例を解説」のコラムでも紹介しています。こちらもあわせて確認してみてください。
「賞罰欄にどこまでの経歴を記載すべきか分からない」「履歴書を誰かに確認してもらいたい」など、応募書類の作成でお悩みの方は、ぜひハタラクティブまでご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています！
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
