- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 中途採用の面接で聞かれやすい質問は?回答例や答えるときのポイントを紹介
中途採用の面接で聞かれやすい質問は?回答例や答えるときのポイントを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 中途採用の面接では「職務経歴」「前職の退職理由」などを質問されることが多い
- 志望動機などの質問には、応募先企業ごとに回答を用意しよう
- 企業は応募者との相性を確認するために、会社の理念に対する質問をすることがある
- 中途採用の面接で質問に回答するときは、具体的かつ簡潔に話すのがポイント
中途採用の面接で聞かれやすい質問にはどのようなものがあるのでしょうか。中途採用において、企業側は即戦力となる人材を求めているといえます。そのため、応募者の意欲に関してだけでなく、これまでの職歴や転職理由、志望動機などを質問されやすいといえるでしょう。このコラムでは、中途採用の面接時に想定される質問に対する回答例を紹介。また、面接官がどのような意図を持って質問しているかについてもまとめています。
中途採用の面接でよくある質問とは
中途採用面接の際によく聞かれる質問は、応募者の職務経歴や入社意欲、入社後の希望などです。そのほか、企業と応募者の相性を確かめるための質問、時事問題といった質問事項もあります。以下の解説を参考にして、面接官からの質問にスムーズに回答できるよう準備しましょう。
応募者の過去に関する質問
応募者の過去に関する質問としては、「職務経歴」「前職の退職理由」「挫折経験」「空白期間に何をしていたか」などが挙げられます。以下で、それぞれの内容について詳しく解説します。
職務経歴
中途採用の面接では、入社後の業務で活躍できる人材かを見極めるために職務経歴を質問されやすいといえます。したがって、応募先企業の業務内容に活かせる経験やスキルを伝えるのが効果的です。企業側がどのような人材を求めているかを事前に調査したうえで、前職で経験した内容や成果を、具体的な数字を用いてアピールしましょう。
前職の退職理由
中途採用面接の場合、前職の退職理由はよく質問されます。なぜなら、面接官は、応募者の退職理由から「ストレス耐性」「適応能力」「将来のキャリアプラン」を把握しようとしているからです。退職理由を「人間関係が悪かった」「待遇に満足できなかった」などと回答すると、「また問題があったらすぐに辞めてしまうのでは?」とネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。そのため、将来を考えたうえでの前向きな転職活動だと伝えることが大切です。どのように退職理由を回答すべきかは、「質問2.「前職の退職理由を教えてください」」で回答例を紹介しているのでご覧ください。
挫折経験
面接官は、「これまでの挫折(失敗)経験を教えてください」という質問から、応募者の問題解決能力を見極めているといえます。挫折は誰もが経験することなので、「それをどう捉えるか」「どのような行動を起こせるか」を伝えることが大切です。中途採用の面接で挫折経験について回答するときは、失敗から何を学び、改善するために何を行ったか、具体例を挙げて簡潔に伝えましょう。
空白期間に何をしていたか
「空白期間に何をしていたか」も、中途採用の面接でよく聞かれる質問の一つです。中途採用を行う企業の多くは、即戦力として活躍できる人材を求めています。そのため、空白期間に仕事とは関係ないことをしていた人よりも、業務に活かせる資格やスキルを身に付けた人のほうが高い評価を得やすいといえるでしょう。空白期間を回答するときは、何をして何を学んだのか、そしてその経験を入社後どのように活かせるのかを伝えることが重要です。
応募者の熱意や会社との相性を確かめる質問
応募者の熱意や会社との相性を確かめる質問としては、「自己紹介」「志望動機」「長所・短所」「自己PR」などが挙げられます。以下で、それぞれの質問の詳細についてまとめました。
自己紹介
自己紹介は中途採用面接の際、最初に聞かれることが多い傾向にある質問です。面接官は、応募者の職務経歴から、自社で活躍できる人材かどうかを確かめているといえます。中途採用面接の自己紹介では、氏名や職務経歴、業務で活かせるスキルなどを簡潔に伝えましょう。また、身だしなみや言葉遣い、表情などにも意識を向け、コミュニケーション能力やビジネスマナーが身に付いていることをアピールすることも大切です。自己紹介の例文や伝えるべき要素については、「中途採用面接の自己紹介の役割は?伝えるべき3つの要素や例文を紹介」のコラムで詳しく解説しています。後述する回答例とあわせてご覧ください。
志望動機
中途採用面接で志望動機を質問されたときは、「他社ではなく応募先の企業でなければならない理由」と「入社後どのように貢献できるか」を伝えることが重要です。そのためには、応募先企業について事前によく調べ、十分理解する必要があります。企業の特徴をはじめ、業務内容や求める人物像などを把握し、自身のキャリアプランやスキルと合致している点を、志望動機としてアピールするのが効果的でしょう。
長所・短所
「長所・短所(強み・弱み)を教えてください」というのも、中途採用面接でよく聞かれる質問です。面接官はこの質問の回答から、「長所=業務で活かせる点」と「短所=業務上の弊害となり得る点」を把握しようと考えているでしょう。長所を回答するときは、「なぜ長所だと感じているのか」を具体的な過去のエピソードを交えて説明します。短所を伝えるときは、「改善するためにどのような努力をしているか」を付け加えると好印象を与えられるでしょう。
自己PR
自己PRは、中途採用に限らず面接の際によく質問されます。特に、中途採用では即戦力となる人材を求めていることがほとんどです。そのため、入社後すぐに活かせるスキルや実績をアピールするのが効果的でしょう。自己PRの回答例は、「質問4.「自己PRをしてください」」の項目で紹介しています。
入社後に関する質問
入社後に関する質問としては、「転勤の可否」「労働条件」「キャリアプラン」などが挙げられるでしょう。以下で、それぞれの質問について解説します。
転勤の可否
面接官が転勤の可否を確認する目的は、応募者の希望を把握するとともに、業務に対する理解度を計るためであると考えられます。たとえば、複数地域に事業所がある企業の面接で、「転勤したくありません」と回答するのはおすすめできません。面接官に、「自社の事業を理解していないのでは?」といった懸念を抱かれてしまう可能性があるからです。
育児や介護など転勤できない事情があるときは?
何らかの事情により転勤できない場合は、正直に理由を説明することが大切です。入社後のミスマッチやトラブルを避けるためにも、できないのに「できる」と嘘をついてはいけません。なお、「入社1年後なら可能」「●●地域内であれば可能」などの希望がある場合はその旨もあわせて伝えましょう。
労働条件について
中途採用面接では、給与や残業、休日出勤などの労働条件についても質問されることもあります。特に、自身が希望する給与額を面接官に提示するのはなかなか難しいもの。しかし、自身の経験や実績、業界の水準など根拠となるものをもとに、客観的に判断した金額であれば問題ありません。残業や休日出勤については、前職を例に挙げて、許容可能な日数や残業時間数などを伝えましょう。このとき、「残業を減らすために何ができるか」といった点を、あわせて答えるのもおすすめです。
キャリアプラン
中途採用面接でキャリアプランについて質問されたときは、応募先企業で実現可能な内容を回答するのがポイントです。面接官はこの質問によって、応募者が自社にマッチしているかどうかを判断しているといえます。そのため、内容によっては「キャリアプランとしては立派だが自社で叶えられない=マッチしていない」と思われてしまう可能性も。キャリアプランは、応募先企業で3年・5年・10年働き続けることをイメージしたうえで伝えることが大切です。
そのほかの質問
中途採用の面接では、「会社の経営理念をどう思うか」「逆質問」「時事問題」「他社の選考状況」などの項目もよく質問される傾向にあります。以下でそれぞれの質問について解説するので、参考にしながら回答を考えてみましょう。
会社の経営理念をどう思うか
中途採用面接では、企業の考え方の理解度や会社との相性を計るために、「会社の経営理念をどう思うか」という質問をされることもあります。回答する際は、経営理念に共感する点と、なぜ共感するのかという理由を明確に答えましょう。また、面接での質問に備え、事前に企業のWebサイトや経営者のブログなどで会社の理念・ビジョンを確認しておくと安心です。
逆質問
面接で「何か質問はありますか?」と、面接官から聞かれることを「逆質問」といいます。面接中の不明点はこの時間に解消しましょう。なお、確認しておきたい事項がない場合は「特にありません」と回答しても問題ありませんが、面接官へ好印象を与えるために、何か1つでも質問をすることをおすすめします。たとえば、業務内容に関することや入社前に準備しておくことなどの質問は入社意欲のアピールに繋がるでしょう。逆質問については、「質問5.「質問はありますか?」」の項目で回答例を紹介しているのでご参照ください。
時事問題
中途採用面接では、応募者の価値観や情報収集能力、コミュニケーション能力などを知るために時事問題の質問をされることがあります。新しい情報を敏感にキャッチし、自分なりの考えを持つ力は、企業にとって重要だと考える採用担当者は多いようです。面接官から「最近気になるニュースはなんですか?」という質問をされたら、ニュースの内容とあわせて「関心を持った理由」「そのニュースに対する自分の考え」を回答しましょう。応募先企業の業務内容と関連のあるニュースを取り上げると、より良い印象を与えられる可能性があります。ただし、政治や宗教といった個人的思想に深く係る話題は避けるのが無難です。
他社の選考状況
面接では応募者の転職活動状況を把握するために、「ほかの企業の面接は受けていますか?」と質問されることがあります。複数の面接を受けている場合は、正直に何社の採用面接を受けているかを答えても問題ありません。面接官は志望度が低い応募者の採用は避けたいと考えるので、他社の選考状況を質問されたときは、「2社受けていますが御社が第一志望です」などと回答するのが賢明でしょう。
中途採用面接における質問への回答例
中途採用面接における質問への回答例を、「自己紹介」「前職の退職理由」「志望動機」「自己PR」「逆質問」の5つに分けて紹介します。面接の準備をする際に、以下の内容を参考にして回答を作成してみてください。
質問1.「自己紹介をお願いします」
自己紹介の回答例は、以下のとおりです。
「●●(氏名)と申します。前職では食品メーカーの営業職として、取引先企業へプロモーションを行ったり販売店の新規開拓に携わったりしておりました。入社2年目で営業成績トップを獲得し、表彰された経験があります。入社後は、新商品の企画・開発部門のある御社にて前職での商品知識と営業経験を活かし、売り上げに貢献していきたいと考え応募させていただきました。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
中途採用の自己紹介では、詳しい職務経歴や趣味の話題は避け、応募先企業で活かせる前職の業務内容を簡潔に伝えましょう。
質問2.「前職の退職理由を教えてください」
退職理由の回答例は、以下のとおりです。
「前職は営業職として働いておりました。しかし、取引先企業の担当者と直接会話をする機会が少なく、営業所で電話応対や事務仕事をすることがほとんどでした。業務をするなかで、より身近にお客さまの存在を感じ、要望に対して自分で直接応えたいという想いが強くなり転職を決意しました」
前職の退職理由を面接官へ伝えるときは、「前向きな気持ちで転職を決めた」ということを説明します。職場の不満や愚痴だけを伝えてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまう可能性があるので避けましょう。
質問3.「志望動機は何ですか?」
志望動機の回答例は、以下のとおりです。
「御社は、国内だけでなく海外に向けて事業を展開していらっしゃいます。また、御社で扱う商品は、他社メーカーの類似品よりも人気が高く、販売開始から売り上げを伸ばし続けていらっしゃいます。商品そのものの魅力はさることながら、御社のマーケティング力の高さが大きな理由ではないかと考えています。入社後は営業職としての経験を活かし、マーケティングスキルを学びながら、御社の売り上げに貢献させていただきたいと考え志望させていただきました」
志望動機を回答するときは、自身が入社することによって企業にどのようなメリットがあるかを伝えましょう。
質問4.「自己PRをしてください」
自己PRの回答例は、以下のとおりです。
「行動力と決断力がある点が私の強みだと思っています。前職では、●●のチームリーダーとして、プロジェクトの立ち上げから納品、お客さまへのアフターサポートまでを一貫して携わった経験があります。リーダーとしてメンバーの意見に耳を傾けることの大切さと、意見をまとめることの難しさ、そして成功したときの喜びを知ることができました。入社後はこの行動力と決断力を活かして、新規顧客の開拓を積極的に進めてまいりたいと考えています」
中途採用面接の自己PRでは、熱意だけでなく実際の業務で発揮できる能力をアピールすることが大切です。
質問5.「質問はありますか?」
面接官からの逆質問に対する回答例は、以下のとおりです。
「入社するまでの間に学んでおくべきことはありますか?」
「同じ業務に就く方はどのような年齢層の方が多いですか?」
中途採用面接の逆質問では、応募企業へ入社したあとをイメージしたうえで疑問に感じる内容を訊ねるのがポイントです。
逆質問では給与や福利厚生の話題を避けるのが無難
中途採用面接の逆質問で給与や福利厚生に関する質問をすると、業務内容よりも待遇を重視しているという誤解を与える可能性があるので避けましょう。「中途採用面接の逆質問で好印象を与えよう!6つの注意点や例文を紹介」のコラムでは、面接官が逆質問をする意図や好印象を与えられる逆質問の例文、聞いてはいけない逆質問などを紹介しています。
中途採用面接の質問に答えるときの4つのポイント
中途採用面接の質問に答えるときは、「簡潔に話す」「嘘はつかない」「具体的なエピソードを添える」「どの企業にも通じることは言わない」の4つのポイントを押さえましょう。以下で、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1.簡潔に話す
中途採用面接で面接官からの質問に答える際は、1~3分程度で簡潔に話すことを意識しましょう。面接の時間は限られているので、質問の意図にそぐわない話をしたり、1つの質問に対して長々と回答したりするのは逆効果です。自分が話す内容をメモに書き、時間を計りながら何度も練習しましょう。
2.嘘はつかない
面接で嘘をついてはいけません。中途採用面接では、前職の退職理由や失敗談、自身の短所など答えづらい質問もされます。「正直に話したら採用されないのでは?」「ネガティブな内容だから言いたくない」と不安に感じる方もいるでしょう。しかし、嘘の回答をするほうが、信頼を失ったり、内定を取り消されたりするといった大きなリスクを背負うことになりかねません。ネガティブな内容でも正直に話したうえで、「今はその出来事を前向きに捉えている」「克服するために努力している」ということを面接官へ伝えるのがポイントです。
3.具体的なエピソードを添える
中途採用面接で職務経歴や自身の実績などを答えるときは、具体的なエピソードや数値を添えましょう。たとえば、「業績アップのために毎日頑張りました」という回答だけでは、面接官に内容が伝わりません。どのような目標を立てて具体的にどう行動を起こしたか、その結果どうなったのかを話しましょう。
4.どの企業にも通じることは言わない
中途採用の面接を受ける際は、応募先企業ごとに質問の回答を準備しましょう。特に、志望動機や自己PRをどの企業にも通じるような内容にしてしまうと、面接官に「使い回ししているのでは?」といった疑念を抱かれる可能性もあります。
転職活動中は同業種の面接を受けることが多く、「1社ずつ質問の回答を考えるのは難しい」と感じる方もいるでしょう。中途採用の面接に不安がある方は、就職・転職エージェントを利用するのも一つの手です。
若年層に特化したハタラクティブでは、経験豊富なアドバイザーが中途採用の面接でよく聞かれる質問や好印象を与えられる答え方をアドバイスします。また、履歴書や職務経歴書の添削、面接のスケジュール調整などもマンツーマンでサポート。サービスはすべて無料で行っているので、ぜひお気軽にご相談ください。
中途採用面接に関するFAQ
ここでは、中途採用面接にまつわる疑問にQ&A方式で回答していきます。
中途採用面接に適した服装は?
企業側から指定がないときはビジネススーツが基本です。リクルートスーツは新卒者のイメージがあるので、中途採用面接では避けましょう。また、「私服OK」「オフィスカジュアル」の場合も、季節・性別問わずジャケットを着用するのが無難です。ただし、個人のセンスを重視する企業はこの限りではありません。「中途採用面接の服装のポイントは?スーツの選び方や好印象を与えるコツ」のコラムでは、中途採用面接の際の服装について詳しく解説しています。
中途採用面接の本番までにできることは?
面接の前は、質問への回答を声に出して何度も練習しましょう。また、中途採用面接の際は、社会人として相応しい振る舞いを心掛けることも大切です。面接前までに準備しておくことやマナーについては、「中途採用面接の流れやマナーは?要点を押さえて就職・転職を成功させよう!」のコラムで紹介しています。
中途採用面接の結果が遅くて不安…
「中途採用の面接結果が遅い=不採用」とは限りません。一般的に、中途採用の面接結果は1週間程度で出ることが多い傾向にあります。しかし、企業によっては2週間以上掛かる場合もあるようです。「中途採用面接の結果が遅いときは不合格?連絡が来ない場合の対処法を解説」のコラムでは、中途採用面接の結果が遅い理由を紹介。結果連絡が遅い場合の対処法も解説しているので、あわせてご覧ください。
中途採用面接の質問の流れは?
一般的な流れは、自己紹介→転職理由→志望動機→自己PR→逆質問の順です。ほかにも、キャリアプランや希望の給与額、時事問題などについて質問されることもあります。1人で中途採用の面接対策をすることに不安がある方は、「ハタラクティブ」へ一度ご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。