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大卒女性の結婚事情は?平均的な年齢やキャリアを続けるための方法も紹介
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この記事のまとめ
- 近年は大卒女性の結婚率が低下しており、生涯未婚率は10%以上と増加傾向にある
- 大卒の女性は、仕事に慣れて将来を考え始める30歳前後に結婚を意識しやすい
- 大卒の女性は、家事・育児に協力的なことを結婚相手の条件に挙げることが多い
- 大卒の女性の中にはキャリアを優先し「あえて結婚しない」という選択をする人もいる
- 大卒の女性が結婚とキャリアを両立するには、夫婦で家庭内の役割分担をするのが不可欠
大卒の女性の中には、結婚と今後のキャリアについて悩んでいる方もいるでしょう。結婚後も仕事のキャリアを続けるには、公的制度の活用やパートナーの協力が不可欠です。このコラムでは、大卒女性の平均結婚年齢や結婚率、生涯未婚率といった気になる結婚事情について解説。結婚相手に求める条件や、結婚生活とキャリアを両立するための方法もまとめました。うまく工夫しながら結婚生活とキャリアを両立させましょう。
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大卒女性の結婚事情
大卒女性の結婚事情について、結婚率や生涯未婚率をもとに考察します。データから現状を知ることで、結婚に対する意識や選択肢をより具体的にイメージできるでしょう。
大卒女性の結婚率は4%前後
近年、婚姻件数が減少傾向にあります。厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況(15p)」によると、2023年における女性の結婚率は3.9%でした。
調査年度 | 結婚率(婚姻率) |
---|---|
2005年 | 5.7% |
2015年 | 5.1% |
2020年 | 4.3% |
2023年 | 3.9% |
引用:厚生労働省「第2表 人口動態総覧(率)の年次推移(4p)」
2005年からの結婚率の推移を見ると、徐々に低くなっていることが分かります。結婚率が低下している背景には、男女ともに未婚化や晩婚化の影響があるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況
大卒女性の生涯未婚率は12.8%
女性の結婚率が低下しているのに伴い、生涯未婚率も高くなっています。大卒の女性においても、生涯未婚率が高いのが現状です。男女共同参画局の「男女共同参画白書 平成25年版 ‐ 生涯未婚率の推移(男女別)」で公表された、女性の生涯未婚率を学歴別に比較してみましょう。
学歴 | 女性 | 男性 |
---|---|---|
高卒 | 8.6% | 20.6% |
短大、高専卒 | 9.8% | 17.2% |
大卒 | 12.8% | 13.8% |
引用:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書 ‐ 生涯未婚率の推移(男女別)」
女性の生涯未婚率をみると、高卒者と短大・高専卒の人は10%以下ですが、大卒・大学院卒者だと12.8%に増加します。大卒・大学院卒者の約8人に1人という割合です。男性は学歴が高くなるほど未婚率が低くなっているのに対し、女性は学歴が高いほど未婚率が高くなっていることが分かります。
参照元
内閣府男女共同参画局
男女共同参画白書 平成25年版
大卒女性が結婚するタイミング
大卒の女性が結婚を考えるタイミングは、年齢やキャリアの状況に大きく影響されます。平均的な結婚年齢や仕事の節目となる勤続年数に注目し、自分にとって適切な時期を探るポイントを知りましょう。
大卒女性の平均結婚年齢は30歳前後
大卒の女性が結婚を決断するタイミングは、30歳前後が目安です。厚生労働省の「令和5年 人口動態統計月報年計(概数)の概況(17p)」によると、女性の平均初婚年齢は29.7歳でした。過去の数値と比べると、女性の結婚年齢は徐々に上がっています。
調査年度 | 女性の結婚年齢(初婚) |
---|---|
2005年 | 28.0歳 |
2015年 | 29.4歳 |
2020年 | 29.4歳 |
2023年 | 29.7歳 |
引用:厚生労働省「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況(14p)」
なお、厚生労働省の「平成20年版 働く女性の実情(32p)」の資料によると、高学歴であるほど結婚年齢が高いことが読みとれます。
調査年度 | 高卒 | 専修学校 | 短大・高専卒 | 大学以上 |
---|---|---|---|---|
2005年 | 27.28歳 | 27.54歳 | 28.02歳 | 28.23歳 |
引用:厚生労働省の「平成20年版 働く女性の実情(12p)」
2005年時点での大卒女性の平均結婚年齢は、28.23歳です。2005年の平均結婚年齢が28.0歳であることを踏まえると、近年における大卒女性の平均結婚年齢は、30歳前後と考えられます。ただし、平均年齢はあくまで統計的なデータに過ぎません。あくまでも一つの目安として捉えましょう。
参照元
厚生労働省
令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況
平成20年版 働く女性の実情
大卒女性が結婚を意識するのは勤続3~5年目ごろ
正社員として勤めている大卒の女性が結婚を意識するのは、勤続3〜5年目ごろが多い傾向があります。新卒で入社し、勤続3〜5年目を迎える20代後半は仕事にも慣れ、友人や同僚の結婚をきっかけに意識し始める時期です。
勤続5年目を過ぎて30歳前後になると、出産・育児を視野に入れて結婚を考える人が増える傾向があります。一方で、会社では中堅として活躍する時期でもあるため、キャリアを優先して結婚を遅らせる人も少なくありません。個々の価値観や将来設計によって、結婚を決断するタイミングは人それぞれです。
大卒の女性が結婚するのに適したタイミングは「大卒が結婚する適切なタイミングは?相手との将来を見据えた考え方も解説」のコラムでも紹介しているので、参考にしてください。
大卒女性が結婚相手に求める条件
大卒の女性は、結婚相手にどのような条件を求めるのか見てみましょう。国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」の結果をもとに解説します。
結婚相手に求める条件 | 大卒女性 | 高卒女性 |
---|---|---|
相手の学歴 | 17.5% | 4.1% |
相手の職業 | 35.7% | 21.5% |
相手の収入などの経済力 | 43.0% | 34.1% |
相手の人柄 | 92.2% | 83.9% |
相手の容姿 | 15.3% | 15.5% |
共通の趣味 | 23.0% | 23.6% |
自分の仕事に対する理解と協力 | 53.7% | 41.8% |
家事・育児に対する能力や姿勢 | 58.6% | 56.6% |
参照:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査 表7-1 男女別、結婚相手の条件別、学歴別、未婚者数」
家事分担や子育てに協力的なこと
大卒の女性が結婚相手に求める条件として人柄の次に重視しているのが、家事・育児への協力です。調査結果では、大卒女性の半数以上が「家事・育児に対する能力や姿勢」を重要視すると回答。考慮すると答えた人も含めると、96.3%にのぼります。
「自分の仕事に対する理解と協力」を重要視する人が、半数以上いることにも注目です。高卒女性と比べると10%以上の差があります。結婚後に共働き世帯になる場合、お互いに家事や育児を協力しあうことが不可欠です。大卒の女性は、結婚後も仕事を続けてキャリアを維持したい人が多いと考えられるでしょう。
結婚後に仕事を続けるメリットは「結婚後の仕事はどうする?辞める前に自分に合う働き方を考えよう」のコラムで解説しています。結婚後の仕事のあり方について悩んでいる方は、ぜひ目を通してみてください。
職業や収入が安定していること
大卒の女性が結婚するうえで、安定した職業と収入があることも重要視されています。結婚相手に求める重要な条件として「相手の職業」と回答した人が約36%、「相手の収入」が43%です。安定した職業や収入があると将来的な生活基盤を作りやすく、家庭を築くうえでの不安が軽減されやすくなります。
特に、経済的な安定は子育てや住宅購入といったライフイベントに直結するため、結婚生活を計画的に進めるためには重要なポイントといえます。安定した職業と収入があることは、社会的な信用を得るためにも欠かせない要素です。大卒の女性に限らず、多くの女性が求める条件といえるでしょう。
学歴や知的価値観が近いこと
大卒の女性は、結婚相手の学歴や知的価値観を考慮する傾向もあります。単に同じ学歴を求めるだけではなく、共通の話題や価値観を共有したいという表れともいえるでしょう。実際に、大卒を卒業した女性の結婚相手は大卒以上が多いという調査結果があります。
男女共同参画局の「平成25年度版 男女共同参画白書」によると、夫婦の最終学歴の組み合わせは以下のとおりです。
最終学歴 | 中学・高校卒男性 | 専修学校・短大・ 高専卒男性 | 大学・大学院卒男性 |
---|---|---|---|
大卒女性 | 12.1% | 8.2% | 79.7% |
専修学校・短大・ 高専卒女性 | 34.8% | 20.2% | 45.0% |
中卒・高卒女性 | 66.7% | 12.6% | 20.7% |
引用:男女共同参画局「平成25年度版 男女共同参画白書」
大卒女性の場合、大卒以上の男性を結婚相手にした割合が約80%。ほかの学歴の男性と比べると、その差は明らかです。専修学校・短大・高専卒の女性は45%、中卒・高卒の女性は約20%が大卒以上の男性と結婚していることも踏まえると、大卒の女性は大卒以上の男性と結婚するケースが多いことが分かります。
なお、学歴は収入にも結びつく要素です。高卒者と大卒者における生涯賃金の差は「高卒と大卒の生涯賃金の差はいくら?学歴が就職や年収に影響する理由」で詳しく解説しています。結婚相手に経済力を求める場合は、参考にしてみてください。
参照元
男女共同参画局
男女共同参画白書 平成25年版
大卒女性が結婚を先送りする3つの理由
大卒の女性が結婚を先送りする背景には、キャリア形成や結婚相手への理想、経済的な自立意識などが影響しています。それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1.キャリア形成を優先するため
大卒の女性が結婚を先送りする理由の一つは、キャリア形成を優先するためです。特に、責任のある役職に就いている女性は、昇進やスキル向上のタイミングと結婚の時期が重なりやすくなります。長期的なキャリアビジョンを考慮し、結婚よりも自己成長や職業的な安定を優先するケースは珍しくありません。20代をキャリア形成の重要な時期と捉える人は、結婚を先送りしやすいといえます。
2.結婚相手に求める条件が高い傾向があるため
大卒の女性は、結婚相手として自分よりもスペックが高く尊敬できる人を求める傾向があります。先述したとおり、自身が大卒である場合は、同等かそれ以上の学歴やキャリアを持つ相手を求めることが多く、理想の人との出会いが限定されがちです。求める条件が高いほど相手探しが難しくなり、結婚を決断するまでに時間がかかる場合もあるでしょう。
3.経済的な自立を求めるため
経済的自立を重視する大卒の女性は、結婚に対して慎重になることがあります。特に、相手に頼らないライフスタイルを目指す場合、結婚を後回しにする人も少なくありません。結婚して家事や育児などの役割が増えることへの懸念や、相手への経済的依存を避ける意識も影響していると考えられます。自立した生活を維持しつつ、理想の結婚生活を実現したいと考える人が多いといえるでしょう。
大卒女性が結婚とキャリアを両立する3つの方法
結婚とキャリアを両立するためには、家庭や職場での工夫が欠かせません。役割分担の見直しや企業の支援制度の活用、働きやすい職場選びを通じて、家庭と仕事を両立するための方法を紹介します。
1.家庭内での役割分担を明確にする
結婚後、キャリアと家庭を両立するためには、パートナーと家事や育児の役割分担を明確にすることが不可欠です。共働きが一般化した現代では、柔軟に家事を分担する家庭が求められています。
具体的には、家事を曜日や時間帯で分担したり、ゴミ捨てや風呂掃除、食器洗いといった家事の担当を決めたりするのがおすすめです。お互いに納得したうえで分担を決めると、家事負担の偏りやストレスを軽減できるでしょう。家事代行サービスや育児サポートを利用するのも一つの手です。
共働きで仕事と家庭を両立するコツは「現代の共働き世帯の割合はどれくらい?仕事と家庭を両立するコツとは」でも解説しています。ぜひ参考にしてください。
2.両立支援制度を活用する
両立支援制度は、結婚や出産後もキャリアを続けたい大卒の女性にとって大きな助けとなります。制度を活用することで、育児や家庭の負担を軽減しながら仕事の継続が可能です。あらかじめ制度の内容や企業での導入状況を確認しておきましょう。両立支援として国が法律で定め、企業が実施する主な制度には次のようなものがあります。
- ・出生サポート休暇
- ・産前産後休暇
- ・育児休業
- ・育児短時間勤務
- ・子の看護休暇
制度を活用するには、職場での理解を得ることも重要です。特に、産休・育休の取得予定がある場合、早めに計画を共有することでスムーズな業務引き継ぎが可能になります。上司や同僚に自分の状況を適切に伝え、業務量の調整やフレキシブルな働き方を相談するのが効果的です。
なお、法律で定められた支援制度以外にも、企業の福利厚生の一環として、フレックスタイム制や早出遅出勤務などの仕組みが導入されることもあります。フレックスタイム制については「フレックスタイム制とは?働き方の魅力とメリット・デメリットをご紹介」のコラムで確認しておきましょう。
参照元
人事院
両立支援ハンドブック
3.女性が働きやすい職場を探す
女性が働きやすい職場環境を選ぶことは、結婚後のキャリアと家庭の両立を支える基盤となります。福利厚生が充実し、ワークライフバランスを重視する企業を探すことがポイントです。女性のキャリアアップを支援する研修制度や、家庭の事情に柔軟に対応する職場文化がある企業を選ぶと、結婚後も安心して働けるでしょう。
現在の職場が理想的な条件を満たしていない場合は、転職を視野に入れることも一つの方法です。就職エージェントや企業の口コミサイトを活用して情報収集を行い、自分のライフステージやキャリアプランに合った職場を探しましょう。「女性が働きやすい職場の見極めポイントをご紹介」のコラムも参考に、自分にとって働きやすい職場を探してみてください。
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大卒女性が高卒男性と結婚するのは難しい?
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大卒女性は結婚後もキャリアを続けるべき?
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。