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結婚後の仕事はどうする?辞める前に自分に合う働き方を考えよう
更新日
結婚後のベストな働き方を教えてください
彼氏にプロポーズされて、結婚を予定しています。結婚後は仕事をセーブしながら働きたいので、激務の正社員を辞め、彼との時間をしっかり取れる派遣社員やアルバイトになることを考えています。ただ、また正社員として働きたくなったときに、仕事が見つからないのではないかという不安もあります。どうしたら良いでしょうか。
結婚後はライフスタイルが大きく変化しますが、手当や休業に関する補償が充実した「正社員」としての就労をおすすめします。今の仕事が激務でどうにもならない場合は、希望条件に合う企業へ転職するのも良いでしょう。
就活アドバイザーに詳しく聞いてみました!
結婚後の仕事について悩んでいる方は多いでしょう。結婚後はライフスタイルが大きく変化します。そのため、結婚後には自分が大切にしたいポイントを踏まえて、仕事の働き方を選ぶことが大事です。
このコラムでは、結婚後の働き方を詳しくご紹介。正社員として働き続けることや正社員を辞めることのメリット・デメリットも解説します。結婚後の働き方に悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
結婚後の仕事はどうする?主な3つの選択肢
結婚後の働き方は、「正社員の仕事を辞める」「正社員を辞めて派遣社員やパートになる」「正社員の仕事を続ける」などの選択肢があります。
結婚後の主な3つの選択肢
- 正社員を辞める
- 派遣社員やパートになる
- 正社員の仕事を続ける
以下で詳しく解説するので、確認してみましょう。
1.正社員を辞める
結婚後に正社員を辞める人も少なくありません。正社員を辞めることで、家庭に専念できるメリットがあります。ただし、自分自身の収入はなくなってしまうので、金銭面で不安定になる可能性が考えられるでしょう。
結婚後に仕事を辞めたいと考えている人は「仕事を辞めたい理由に結婚は入る?適切なタイミングや注意点を解説」のコラムもあわせて参考にしてみてください。
2.正社員を辞めて派遣社員やパートになる
結婚後に正社員を辞めて、派遣社員やパートになる選択肢もあります。派遣社員やパートになれば、勤務日数を減らしたり勤務時間を短くしたりと、柔軟な働き方の実現が可能です。正社員として働くよりも収入は減ってしまいますが、家庭と仕事を両立しながら働きやすくなるでしょう。
3.正社員の仕事を続ける
結婚後も正社員として働き続けるのも、選択肢の一つといえるでしょう。正社員は拘束時間が長いですが、安定した収入が見込めるメリットがあります。会社によっては、産休・育休といった福利厚生の対象は正社員のみということも。福利厚生を利用すれば、結婚後に出産しても柔軟な働き方が実現できる可能性があります。
出産・育児に関する福利厚生については、このコラムの「結婚後に正社員の仕事を続けるのがおすすめな3つの理由」で詳しく後述しますので、ご覧ください。
結婚後に仕事や働き方を変える女性の割合は?
厚生労働省の「第10回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)の概況(7p)」によると、結婚前に正規職員として仕事をしていた女性のうち、結婚後も同様の人は75.2%います。正社員からアルバイト・パートへ転職した人は5.1%で、仕事なしの人は14.6%です。なお、この調査は第1回調査において独身(20〜29歳)で、その後9年間で結婚した人を対象としています。以下に、各就業形態における割合をまとめました。
結婚前に正社員だった女性の結婚後の就業形態の割合 | |
---|---|
正社員 | 75.2% |
パート・アルバイト | 5.1% |
契約・嘱託社員 | 1.9% |
派遣社員 | 0.5% |
仕事なし | 14.6% |
引用:厚生労働省「第10回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)の概況(7p)」
上記の結果だけ見れば、結婚後も正社員として仕事をしている女性の割合は約7割を超えます。ただし、この数値は回答者自身の9年間に限ったものです。つまり、回答時は正社員であっても、その後に出産や育児を経て、非正規労働に転換したり無就業になったりする可能性もあるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
第10回21世紀成年者縦断調査(平成24年成年者)の概況
結婚後の仕事で悩む女性は多い
結婚後のライフスタイルの変化に伴い、仕事のあり方について悩みを抱えている女性は多いでしょう。なかには、結婚前から妊娠や出産、パートナーの転勤、親の介護などについて想像している人も。しかし、いざ現実的な問題として自分に降り掛かると、理想どおりにはいかないこともあります。そのようなときに、正社員を辞め、時間にゆとりを持てる派遣社員やパート・アルバイトという働き方を検討する人もいるようです。
以下で、結婚後に「仕事を辞めたいと思う理由」と「仕事を続けたいと思う理由」について、それぞれ見ていきましょう。
結婚後に仕事を辞めたいケース
結婚後に雇用形態を変えたい、仕事を辞めたいと希望する人には、以下のような理由があるようです。
・仕事と家庭を両立できるか不安がある
・配偶者や家族との時間を多く持ちたい
・結婚後は家事や育児に専念したい
・配偶者の収入で充分暮らしていける
上記のように、結婚後に仕事を辞めたいと思う理由としては、ライフワークバランスへの不安やこだわりなどが挙げられるでしょう。
結婚後も仕事を続けたいケース
結婚後も今までと変わらず、正社員として仕事を続けることを希望している人もいます。正社員として仕事を続けたいと思う主な理由は、以下のとおりです。
・安定した収入を得たい
・積み上げてきたキャリアを捨てたくない
・社会との接点を持っていたい
・離職すると再就職が難しい
・老後の生活に対する不安を軽減できる
結婚後も仕事を続けたいと思う主な理由としては、経済的に安定したい、これまでのキャリアを守りたいなどが考えられます。
結婚後に正社員の仕事を続けるのがおすすめな3つの理由
結婚後に正社員の仕事を続けることには、「収入や雇用が安定することで生活にゆとりが持てる」「出産や育児に関する福利厚生を受けられる」といったメリットがあります。
正社員の仕事を続けたほうが良い理由
- 収入や雇用が安定する
- 出産・育児に関する福利厚生が充実
- スキルアップやキャリアアップを望める
以下で詳しくご紹介するので、チェックしてみましょう。
1.収入や雇用が安定するため生活にゆとりを持てる
結婚後も正社員としての働き方を続けることで、収入や雇用が安定するメリットがあります。収入や雇用の安定は、ゆとりのある生活にもつながるでしょう。
アルバイトやパートは正社員に比べると柔軟に働けますが、「ボーナスがもらえない」「雇用の契約が終了する可能性がある」といったデメリットもあります。結婚後、仕事と家庭の両立をするためにアルバイト・パートになりたいと思っている人は、一度収入や雇用の安定性についても考えてみましょう。
2.出産・育児に関する福利厚生が充実する
結婚後も正社員として仕事をすることで、出産や育児に関する福利厚生を受けられます。
出産や育児に関する福利厚生は法律で定められた権利であるため、アルバイトや派遣社員の場合も適用が可能です。しかし、会社によっては正社員以外の雇用形態の場合は、条件に当てはまらず育休が取得できない可能性もあります。産休は働くすべての女性が取得可能ですが、厚生労働省の「育児・介護休業法の概要」によると、育休を取得するには以下の条件を満たしている必要があるようです。
- ・同じ会社で1年以上勤務している
・子どもが1歳になったあとも契約が継続している
・労働日数が週2日以下でない
正社員であれば、上記の条件を満たしている場合が多いですが、アルバイトや派遣社員の場合は働き方によります。充実した福利厚生を受けられることは、正社員の大きなメリットの一つであるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
パンフレット(育児・介護休業法)
3.スキルアップやキャリアアップを望める
結婚後も正社員の仕事を続けることで、スキルアップやキャリアアップを望めるでしょう。正社員としての働き方を続ければ、新たな仕事を任される可能性も十分にあります。また、同じ会社でスキルアップを目指すだけでなく、経験を活かして異なるステージでキャリアアップできる場合も。結婚後もキャリアを積んでいきたいと考えている人にとっては、大きなメリットであるといえます。
結婚後に正社員の仕事を辞めるメリット
人によっては必ずしも正社員で働き続けることがプラスになるわけではなく、退職したりパートや派遣社員になったりするほうが良い場合もあります。結婚後に正社員の仕事を辞めるメリットには、結婚相手と同じ生活リズムで暮らせることや円満退職しやすいことなどが挙げられるでしょう。
以下でそれぞれ解説します。
結婚相手と同じ生活リズムで暮らせる
正社員の仕事を辞めることで、結婚相手と同じ生活リズムで暮らせるようになります。夫婦が正社員同士で共働きの場合、職種によっては生活リズムにズレが生じる場合もあるでしょう。パートナーのどちらかが退職したり働き方を変えることで、夫婦で過ごす時間や一緒に育児をする時間などをより長く確保できます。
円満退職がしやすい
結婚以前に元々退職を検討していた場合、結婚を理由に円満退職しやすくなることもメリットの一つです。結婚による寿退社は上司に経緯を説明しやすく、引き止めにあいにくい退職理由でもあります。「退職したいと思っていたが引き止めにあっていた」「上司に納得してもらえる退職理由を思いつかなかった」という場合は、結婚が円満退職をするチャンスになるでしょう。
家事や子育てに時間を割ける
正社員の仕事を辞めることで家事や子育てに時間を割けることも、大きなメリットといえます。働きながら家事・育児を両立するのは、負担が大きいものです。特に正社員の場合は、結婚により生活環境が変わることで時間の確保が難しくなる場合もあるでしょう。退職したり正社員から非正規雇用社員になったりすることで、結婚後の生活や時間の使い方に余裕をもてるようになります。
結婚後に正社員の仕事を辞める4つのリスク
結婚後に正社員の仕事を辞めることには、メリットだけでなくリスクもあります。
正社員の仕事を辞めるリスク
- 収入が減る
- 社会とのつながりが減る
- 家庭中心の生活に変わる
- 再就職が難しい
以下で詳しく解説していくので、チェックしてみましょう。
1.収入が減り(なくなり)貯金がしにくくなる
正社員の仕事を辞めるデメリットとして、収入が減り貯金しにくくなることが考えられます。特に、結婚後に専業主婦になった場合、自分の収入がなくなるので、経済面でのリスクがあるでしょう。生活費だけでなく、将来に向けた貯金がしにくくなり、不安を感じてしまうことも。パートナーの収入だけで生活していけるか、十分に貯金できるかを考えておきましょう。
2.社会とのつながりが減る可能性がある
結婚後に正社員の仕事を辞めてしまうと、社会とのつながりが減る可能性もあるでしょう。出産や子育てをきっかけに退職し専業主婦(主夫)になることで、家庭中心の生活となることが考えられます。今まであった職場とのつながりがなくなり、社会から切り離されたような気持ちに感じることもあるようです。
正社員の働き方を辞めるデメリットについては、「正社員が仕事を辞めるメリットとは?辞めたほうが良いサインも解説!」のコラムでもご紹介しています。
3.家庭中心の生活に慣れる必要がある
今まで仕事中心だった生活から家庭中心の生活になり、環境の変化に慣れる必要があることもリスクの一つです。たとえば、いきなり家庭中心の生活になれば、家庭以外の拠り所を失ったと感じたり、これからは家族のためだけに生活するという変化にマイナスな感情を抱いたりすることもあるようです。また、仕事を辞めて子育てをする場合は、子ども中心の生活となり、行動範囲がガラッと変わることも。その結果、仕事を辞めたことがストレスになる人もいるでしょう。
4.再就職が難しい可能性がある
正社員の仕事を辞め、キャリアにブランクができることで、再就職しづらくなる可能性があるでしょう。一般的に転職では、これまでに培った仕事の経験やスキルが重視される傾向があります。ブランクがあることで、面接官は「業務内容に関するスキルが低下していないか」といった点を懸念するようです。再就職しにくい可能性があることも踏まえて、結婚後の働き方は慎重に考える必要があるでしょう。
結婚後の働き方で生涯年収も変わる!
結婚後の働き方次第で生涯年収は大きく変わります。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計2022 ―労働統計加工指標集―(317p)」によると、大学卒業後から60歳まで、正社員として働いた女性の生涯年収は約2億1,000万円です(※退職金は除く)。
しかし、20代のうちに結婚し専業主婦になった場合、仕事で稼げるはずだった約2億円の収入を得られません。結婚後にアルバイトやパートとして働くことは可能ですが、正社員ほどの給与は期待できないでしょう。結婚後も正社員として働き続けるほうが、経済的なメリットが大きいといえます。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計2022 ―労働統計加工指標集―
結婚後の仕事はどの雇用形態が働きやすい?
ここでは、「正社員」「契約社員」「派遣社員」「パート」のそれぞれの働き方に向いている人の特徴をご紹介します。仕事を含め、結婚後に自分が大切にしたいポイントを考えたうえで、自分に合った働き方を選択するようにしましょう。
正社員に向いている人
結婚後もキャリアアップを目指したい人や安定した雇用で働きたいと思っている人は、正社員に向いています。正社員であれば、育児や出産に関する幅広い福利厚生を受けられるでしょう。その一方で、残業や出張、転勤が発生することもあり、仕事と家庭の両立が難しい可能性もあります。
正社員の働き方については、「正社員のメリットを解説します!非正規社員との違いは?」もあわせてご参照ください。
契約社員に向いている人
結婚後は家庭やプライベートに比重を置いて働きたい人には、契約社員が向いているでしょう。契約社員は正社員と比べて責任の重い仕事を任されにくく、交渉次第では短時間勤務が可能な場合もあります。また、基本的に残業が少なめで、転勤・異動の対象になりにくいのもメリットです。
ただし、有期雇用契約のため、雇用の安定性に欠け、正社員と同じような賞与や待遇は見込めないのが一般的という点はデメリットといえます。
派遣社員に向いている人
結婚後に「時間に融通が利く仕事に就きつつも、一定程度の収入は得たい」と考えている人は、派遣社員が向いている可能性があるでしょう。派遣社員の場合、職種や業種、条件によっては、正社員よりも時給が高く設定されていることがあります。また、基本的に契約外の諸作業や残業をする必要はありません。
派遣期間が決まっているため雇用が不安定というデメリットはあるものの、専門スキルに特化した求人が多く、やりたい仕事だけに専念しやすい働き方といえるでしょう。
パートに向いている人
結婚後は仕事よりも家庭に専念したいと考えている人は、パートとしての働き方も検討してみましょう。非正規雇用であるパートはシフト制が多いため、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。自分の都合に合わせて勤務日数や時間を調整でき、仕事と家庭を両立しやすいでしょう。
デメリットとして、正社員に比べると給与が少なく、社会保障が不十分な傾向にあります。また、雇用が安定しておらず業務内容も偏りがちなため、スキルアップやキャリアアップが叶いにくい可能性があるでしょう。
自分が優先したいことは何かを基準に考えよう
結婚後の仕事について選択するときは、自分が優先したいことは何かを基準に考えるのがおすすめです。たとえば、夫婦で安定した収入を得て貯蓄を増やしたいなら、正社員として働いたほうが良いでしょう。仕事の時間を減らして家庭中心の生活にしたい場合は、契約社員やパートといった働き方が合っている可能性があります。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
結婚後に仕事を辞めた人が再就職するコツ
結婚後に仕事を辞めた人が再就職する際は、仕事に役立つ資格を取得したり、自分がもともと得意としていたことを活かせる職種を探したりするのがコツです。下記の詳細を参考に、自分に合ったやり方で再就職を叶えましょう。
仕事に活かせる資格やスキルを身につける
結婚後に一度離職して再就職を考えている方は、興味のある分野に関連する資格やスキルを身につけるのがおすすめです。結婚前の仕事で習得したビジネスマナーやパソコンスキルなども、求職活動でのアピールポイントになり得ます。すでに仕事に役立つ資格を持っているのであれば、保有資格に関わる仕事を選ぶことで再就職しやすいでしょう。
自分の特技や好きなことから相性の良い職種を探す
何の資格も持っていない、資格やスキルを身につける時間もないという方は、自分が今できることから仕事を探すのも一つの方法です。結婚後に再就職したい場合は、自分の得意なことや好きなことなどを洗い出し、そのなかから仕事に通じ得るものをピックアップしてみてください。料理が得意なら飲食業、人と話すことが好きなら接客や営業職などが合っている可能性があります。得意としていること、好きであることを積極的に伝え、採用担当者からの評価を高めましょう。
結婚後に仕事や働き方が合わないと感じたら
結婚後に働き方が合わないと感じたときは、転職を選択する前に、職場環境の改善に取り組むことも大切です。以下のポイントに注目し、参考にしてください。
自ら働きやすい環境作りに努めてみる
結婚後に仕事が合っていないと感じたときは、自分から働きやすい環境作りに努めてみることも大切です。職場では円滑なコミュニケーションを図るよう心掛け、業務に邁進する姿勢を示しましょう。仕事面での信頼を得られれば、家庭の事情で思うように業務がこなせないことがあっても、周囲からの協力を得やすくなるはずです。結果的に、自分にとって働きやすい環境につながる可能性があります。
今の会社で働き方を変えられないか検討する
結婚後に仕事や働き方が合わないと感じたときに、勤務している会社に不満がなく働きやすいと感じているのであれば、一度上司に今の働き方を変えることはできないか相談してみるのも良いでしょう。企業によっては、従業員のライフスタイルに合わせて時短勤務に応じたり、時間外労働の制限を設けていたりするところもあるようです。
どうしても改善が見込めない場合は退職する
お伝えしたような行動を起こしても改善が見込めない場合は、退職を検討するのも手です。結婚後の生活に合わない働き方を無理に続けても、心身ともに疲弊する可能性があります。現在の職場でできることを試したうえで退職するのであれば、自分のなかで「やるべきことはやった」という納得感も得られ、仕事を辞めたことも後悔しにくいでしょう。
結婚後に仕事を辞めるときの注意点
ここでは、結婚後に仕事を辞めるときの注意点をご紹介します。自分にとって都合が良く、会社にも迷惑をかけず円満退職できるよう、以下のポイントを留意しておきましょう。
退職したい時期の3ヶ月前までに伝える
上司への退職の相談は、退職したい時期の3ヶ月前までに伝えましょう。社員が退職すれば、会社は新しい人材を確保する必要があります。人材の確保には時間がかかるため、退職までの期間に余裕をもたせましょう。重要なプロジェクトや引き継ぎが大変な仕事に就いている場合は、3ヶ月より前に退職を伝えても問題ありません。
退職日が繁忙期と重ならないようにする
円満退職のためには、退職日が繁忙期と重ならないようにすることも大切です。繁忙期に退職できないわけではありませんが、会社に迷惑をかけてしまう可能性が高いため、比較的落ち着いている時期を退職予定日にしましょう。
ボーナスが受け取れるタイミングに退職する
ボーナスを受け取れるタイミングに退職日を決めておくと、少しでも多くの給与をもらってから辞められます。ボーナスは一定期間働いている社員への正当な報酬なので、「退職するのにもらってもいいのかな」と思う必要はありません。ただし、ボーナス支給の条件に退職日が関係している企業もあるので、ボーナスをもらってからの退職を検討している場合は、就業規則をよく確認しましょう。
結婚後の仕事がどうしても不安なら転職も検討する
「仕事が激務で結婚後も状況が変わらない」「勤めている会社に利用できそうな制度がない」など、どうしても結婚生活との両立が難しい場合は、転職を検討する方法もあります。
まずは、「残業が少ない仕事」「出産・育児に理解のある職場」「制度や手当が充実した会社」など、正社員として働くうえで、自分が重視したいポイントをピックアップしてみてください。制度や手当を上手に利用しながら、安定した働き方をするのがおすすめです。その条件を基準に転職活動を行えば、納得できる結果が得られる可能性が高いでしょう。
どのような選択でも結婚相手と話し合って決めよう
最終的にどのような選択をする場合でも、結婚相手と話し合って決めることが大切です。夫婦の生活スタイルや価値観、住んでいる環境などによって、働き続けることと退職することのどちらが良いかは異なります。重大な決断をするときは夫婦で意見をすり合わせ、お互いが納得できる結論を出せるようにしましょう。
結婚後の働き方で迷ったとき、希望に当てはまる仕事が見つからないときは、1人で悩まず第三者に相談するのがおすすめです。家族や友人をはじめ、ハローワークや転職エージェントなど、相談できる場所は幅広くあります。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層に特化した就職・転職支援サービスを提供。一人ひとりの希望に合った求人の紹介を中心に、応募書類の添削や面接対策などのサポートも行っています。結婚後も仕事と家庭を両立できる職場をお探しであれば、まずはお気軽にハタラクティブへご相談ください。
結婚後の仕事に関するQ&A
ここでは、結婚後の仕事に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。
結婚を考えている男性の転職におすすめの時期は?
結婚前に転職するのがおすすめです。 結婚後は一般的に支出が多くなります。結婚のタイミングで仕事を辞め、無収入の状態が続くと生活に悪影響を及ぼすリスクがあるでしょう。結婚前に転職すれば、家計の収支をある程度予測でき、仕事のモチベーションを保ちながら働きやすいと考えられます。
結婚を踏まえた転職のタイミングについては、「結婚を機に転職するのは難しい?適切なタイミングや転職理由の例文も紹介!」もご参照ください。
結婚後にフルタイムの仕事はきつい…パートになるのはアリ?
家庭を優先するのであれば、結婚後にパートになることも選択肢の一つです。パートは正社員に比べ、時間の融通が利きやすく、家庭や子育てと両立がしやすいことがメリット。しかし、パートは正社員として働くよりも収入が大幅に減り、金銭的に不安定になる可能性もあります。結婚後に金銭面での不安がある場合は、正社員として働き続けるのがおすすめです。
結婚後に転職を考えている人は「結婚を機に退職するメリット・デメリットとは?伝える流れやポイントを解説」のコラムもチェックしてみてください。
結婚後も正社員で働くのはしんどい?
結婚後も正社員として働くことは可能ですが、正社員は業務に対する責任が重く、時間の融通が利きにくいといったデメリットがあります。結婚後は仕事だけでなく、家庭にも専念する必要が迫られる可能性もあるので、負担が増えることも考えられるでしょう。
しかし、会社によっては、時短勤務が可能、出産・子育てに関する制度が充実しているといった場合も。会社の制度を利用しながらであれば、正社員も無理なく働ける可能性があります。
結婚後も両立しやすい働き方を教えてください
結婚後に仕事と家庭を両立させるには、時短勤務や福利厚生が充実した職場に就くのがおすすめ。現在勤めている会社に時短勤務や自身が求める福利厚生がない場合は、転職するのも一つの手です。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、あなたの希望を聞いたうえで求人をご紹介します。結婚後も両立しやすい職場をお探しの方は、お気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。