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フリーターの将来を不安に思う理由とは?明るく考えるための対処法も解説!
更新日
この記事のまとめ
- フリーターのままでいると、社会的信用を得にくかったり生活を維持しにくかったりする
- フリーターは収入や雇用が安定しにくく、将来への不安が生じやすい
- 年齢を重ねると正社員とフリーターの差が顕著になり、将来的に後悔する可能性もある
- フリーターの将来を明るくするには、貯金や副業が有効な方法といえる
- 将来に不安を感じたフリーターの方は、なるべく早めに正社員への就職を目指そう
「フリーターのままでいると将来はどうなる?」と不安に思う方もいるでしょう。フリーターを続けていると社会的信用や安定した収入を得にくいため、将来を考えるなら早めに正社員就職に向けて行動するのがおすすめです。
このコラムでは、フリーターを続けるデメリットや将来を不安に思う理由、不安を最小限に抑える対処法などをまとめました。フリーターと正社員の違いを照らし合わせながら、自分の将来について考えてみましょう。
フリーターの将来が不安…現状を維持するデメリットとは
フリーターとして30代・40代と年齢を重ねていくと、社会的信用が薄れたり十分な生活を維持できなかったりします。この項でフリーターを続けるリスクを知り、将来について見つめ直してみましょう。
1.社会的信用を得にくい
フリーターは、安定した収入が見込めないため、社会的な信用度が低い傾向があります。そのため、賃貸やクレジットカードの契約、家・車を購入する際のローンなどの、各種審査が通りにくいのがデメリット。また、生活への不安から結婚を躊躇したり、相手の親に反対されたりすることもあるようです。
収入の不安定さから生活するうえで必要な手続きを行えず、思い描いていた将来像を実現できなくなる可能性もあります。
2.一人暮らしや家族を養うのが難しい
フリーターを続けると、収入や雇用の不安定さから一人暮らしや自立が難しくなる可能性があります。家族を養っている場合は、病気や怪我で収入を得られなくなると生活が厳しくなるリスクもあるでしょう。
自分や家族が生活をしていくためには、一定の収入を得なければなりません。思わぬトラブルが起きる可能性があることも念頭に置き、「フリーターのままで将来のリスクに備えられるか」を考えておく必要があります。
3.生活保護で暮らす・老後破産する可能性がある
貯金が不十分であったり、急な病気・怪我で働けなくなったりすると、将来経済的に困窮してしまい、生活保護の受給や老後破産といった状況に陥る恐れがあります。以下でそれぞれについてまとめているので、参考にしてみてください。
生活保護
生活保護は、困窮度に応じて生活を支援する制度のことです。厚生労働省の「生活保護制度」によると、対象者の条件には、以下の4つが設定されています。
- ・すぐに活用できる資産をもっていない人
・親族からの援助が受けられない人
・正当な理由があって働けない人
・生活保護以外で利用できる公的制度がない人
ただし、フリーター生活が厳しくなったからといって、申請すれば必ず利用できるわけではありません。生活保護は「仕事をしなくても収入を得られる魅力的な制度」ではなく、生活を支援することで自立を促すための制度です。
本当に困窮した場合は頼るべきですが、自分の力で生活する努力は怠らないようにしましょう。
老後破産
老後破産とは、定年退職後に年金で生活をまかなうことが難しく、経済的に厳しい状況になること。年金支給額は現役時代の収入や加入している年金によって異なり、働いて得る収入よりは低くなることが一般的です。
フリーターのままでは収入に応じて納付する年金の保険料が少ないことが考えられるため、正社員として働く場合と比較して受給額が減ってしまう恐れがあるでしょう。結果的に老後の生活が立ち行かなくなり、老後破産に陥ってしまうリスクがあります。
参照元
厚生労働省
生活保護・福祉一般
フリーターの将来が不安な9つの理由
フリーターの将来が不安視されやすいのは、収入面や雇用面の不安定さが主な理由といえます。この項では、考えられる9つの理由についてまとめました。
1.給与・年収に変化が見られないため
有期雇用であるフリーターは昇給や賞与の対象とならない場合があり、収入アップを期待しにくいといえます。フリーターに昇給や賞与の制度を設けている企業であっても、正社員より金額が低い傾向にあるでしょう。フリーターは昇進の機会も少ないため、長年働き続けても収入がほぼ横ばいになるのが現状です。
一方、正社員の場合は、能力や就業年数によって昇給ならびに昇進のチャンスがあるため、年齢を重ねることで収入が上がる傾向にあります。正社員とフリーターの収入差は、年齢とともに大きくなるでしょう。
2.生活の変化や健康面が収入に影響するため
フリーターの場合、怪我や病気、体力の衰えなどが原因で収入が減るリスクもあります。正社員であれば月給制のため、怪我や病気をしても収入に大きな変化はありません。また、企業によっては傷病休暇の取得や休職をした社員に対し、独自に手当を支給している場合もあるでしょう。
一方、時給制や日給制で働くフリーターの場合は、仕事を休めばその分だけ収入が減少します。また、年齢が上がっても同じ働き方ができるとは限りません。長時間働ける若いうちは、正社員より多くの収入を得ているフリーターの方もいるでしょう。しかし、年齢を重ねると体力の衰えにより労働時間が減ったり、条件に合う求人が見つからなかったりする可能性があります。
3.収入が不安定で結婚しにくいため
フリーターは雇用や収入が不安定なことから、結婚に前向きになれない方もいるでしょう。将来結婚を考えている場合は、結婚生活を維持するためにも、ある程度の貯金をしておく必要があります。家族が増えることも考慮するなら、余裕をもった資金確保が求められるでしょう。
ある程度の収入がないと、結婚に必要な費用やその後の生活費をまかなえない恐れがあります。共同生活に関する将来を不安に思う方は、正社員就職を視野に入れておくのがおすすめです。
結婚のタイミングは読めないこともある
なかには、「まだ結婚する予定はない」「相手ができたら就職を考えよう」と考える方もいるかもしれません。しかし、本人すら思いもよらない出来事がきっかけで、「このタイミングで結婚したい」と感じる可能性もゼロではありません。結婚を意識してから仕事を探すとなると、就職活動が忙しかったり就職後に仕事に慣れるのが大変だったりと、プライベートに意識を向けにくくなってしまうことも。自分の好きなタイミングで結婚の決断をするためにも、できるだけ早めに正社員を目指すのが安心です。
4.年齢を重ねると応募できる求人が減るため
年齢が上がるほど、応募できる正社員の求人数は減っていく傾向にあります。厚生労働省の「募集・採用における年齢制限禁止について」にも記載されているように、求人に年齢制限を設けることは法律で禁止されているものの、長期間の勤務によるキャリア形成を図る目的であれば例外的に認められているためです。
また、年齢が上がると正社員就職のハードルも上がる傾向があります。30代、40代の人材に企業が期待するのは、即戦力になることやマネジメント能力を発揮することです。アルバイトの経歴のみでは正社員に必要な能力があることをアピールしにくく、選考で不利になることもあるでしょう。
参照元
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
5.将来的に受け取れる年金が少ないため
生涯フリーターでいた場合、受け取れる年金額が少なくなる可能性があります。日本の年金制度では、すべての国民に加入が義務付けられているため、フリーターの方も加入しなければなりません。国民年金や厚生年金など、年金保険料を支払っていれば、将来年金を受け取れます。
しかし、年金の支給額は収入や入っている年金によって異なり、フリーターのままでは将来受け取れる年金額は決して多くはないのが現状です。万が一、年金が支払えなかったり、保険料を滞納していたりすると、将来受け取れる年金の金額がさらに少なくなる可能性があるので注意しましょう。
正社員は国民年金と厚生年金が受け取れるのが一般的
日本年金機構の「公的年金制度の種類と加入する制度」によると、会社員や公務員が該当する第2号被保険者は、国民年金と厚生年金のどちらにも加入することとなっています。厚生年金は、老後に備えて安定した収入を得るためのもので、収入に応じて納付する保険料や将来もらえる年金額が変わる仕組みです。
支払いは給与から天引きのほか、企業と被保険者が折半して納付するため、納付の手間や納付額の負担が少ないといったメリットがあります。
条件を満たせばフリーターも厚生年金に加入できる
現在は社会保険の適用拡大が進んでおり、フリーターの方も条件を満たせば厚生年金に加入できます。厚生労働省の社会保険適用拡大特設サイト「事業主のみなさま」によると、主な条件は「週の所定労働時間が20時間以上30時間未満」「従業員数101人~500人(2024年10月以降は51~100人)の企業で就労している」などです。
アルバイトとして働いているものの社会保険に加入していないという場合は、アルバイト先に社会保険に加入できないか相談してみましょう。ただし、短時間労働の場合は、厚生年金へ加入するのは難しい可能性がある点に注意が必要です。
参照元
日本年金機構
トップページ
厚生労働省 社会保険適用拡大 特設サイト
事業主のみなさま
6.貯金のしにくさから働き続ける必要があるため
フリーターはボーナスや昇給、退職金の支給などがないため正社員と比較して貯金がしにくく、将来も働き続けなければならないリスクがあります。下記で、安定した貯金ができない場合のリスクを確認してみましょう。
老後の蓄えがないと漠然とした不安感を抱きがち
安定した収入がないと日々の生活費を稼ぐことで精一杯になってしまい、経済面だけでなく精神面の余裕もなくなりかねません。「急に働けなくなったらどうしよう」「この貯蓄額で将来やっていけるのか」といった不安を感じながら生活するのは、精神衛生上良いことではないでしょう。
老後もフリーターとして生きるのは厳しい
貯金がなければフリーターとして稼ぎ続けなくてはいけないものの、老後も同じように稼ぐのは難しいといえます。体力の衰えや病気・怪我といった身体のトラブルが生じれば、仕事を続けられない可能性があるでしょう。
また、働き続けた場合も収入は限られているため、「若いころに就職していれば…」と後悔の念を抱くことも考えられます。経済的にゆとりのある老後を過ごすためには、フリーターから正社員に就職するのがおすすめです。
7.世間体が悪いと感じやすいため
フリーターという働き方に対して「安定した職に就いていない」「不安定な生活を送っている」といったマイナスイメージを抱かれることもあるため、居心地の悪さや後ろめたさを感じる方もいるでしょう。多様化が進み、フリーターという働き方が受け入れられつつあるとはいえ、周囲からの目線が「フリーターのままでは駄目なのではないか」「このままで良いのか」といった不安や焦りの原因になる可能性があります。
8.職歴として見られない可能性があるため
将来的にフリーターから正社員を目指そうとした場合、アルバイト歴を職歴と見なされないために就職活動が難航するリスクが考えられます。正社員就職の選考の際に求められる「職歴」とは、一般的に正社員経験のこと。アルバイト歴も履歴書に記載することは可能なものの、正社員としての就労経験がないことや不足していることに懸念を抱く企業もあるようです。
9.人員削減の対象にされやすいため
フリーターは有期雇用のため、企業が業績悪化したり人件費削減に踏み切ったりした際に、人員削減の対象になりやすいといえます。フリーターは退職金の支給や企業のサポートがないため、いきなり解雇され路頭に迷ってしまうリスクもゼロではありません。
一方、正社員は無期雇用契約のため雇用の安定性が高く、解雇されることはそれほど多くないでしょう。また、会社都合で解雇される場合は、早期退職により退職金が割り増しで支給される可能性があります。
フリーター生活を続けることに不安を感じた方は、「フリーターの将来は不安?男女で違いはある?正社員になるためのコツを紹介」も参考にしてみてください。正社員のメリットやデメリット、就職のコツについて解説しています。
30代・40代のフリーターと正社員の違い
現在は20代でフリーターでいることに対して不安がないという場合も、30代・40代と年を重ねるにつれ、正社員との差を実感する可能性があります。ここでは、30代・40代のフリーターと正社員の違いを解説。将来後悔しないためにも、比較された内容を確認してみましょう。
給与の差が大きくなる
30代・40代になると、フリーターと正社員では収入の差が開いていく傾向にあります。以下は、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6) 雇用形態別にみた賃金」より、雇用形態別の30代以降の平均賃金を抜粋したものです。
年齢階級 | 正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 |
---|---|---|
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
40~44歳 | 35万4,600円 | 22万0,600円 |
45~49歳 | 37万4,500円 | 21万7,700円 |
50~54歳 | 39万4,300円 | 22万2,200円 |
55~59歳 | 40万4,800円 | 22万1,700円 |
60~64歳 | 34万9,300円 | 25万6,900円 |
65~69歳 | 31万2,700円 | 23万1,700円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
30〜34歳では両者の収入差は約7万円だったものの、45~49歳では約16万円という差が生じている結果に。上記の賃金にボーナスや退職金は含まれないため、実際はさらに収入の差が大きくなると推測できるでしょう。
ただし、この統計の「正社員・正職員以外」には、契約社員や派遣社員といったアルバイト以外の雇用形態も含まれます。あくまで参考としてご覧ください。
日本の企業は年功序列の傾向が強い
日本の企業は、「年功序列制度」をもとに正社員の給与を決める傾向があります。近年では、仕事の成果によって報酬を決める「成果主義」を取り入れる企業も増えているものの、まだ年功序列制度が強いのが現状です。
年齢や勤続年数によって給与が上がるのは、長く働き続ける方にとってメリットです。フリーターで長く働き続けるより正社員で長く働いたほうが、将来的にもらえる生涯賃金が高くなるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
理想のライフスタイルの叶えやすさが異なる
正社員とフリーターでは、理想とする生活を実現させる難易度が変わる可能性があります。30代や40代になると、家庭をもったり家や車といった大きな買い物をしたりする機会もあるでしょう。正社員として働き続けていればまとまった収入を得られるため、ライフスタイルが目に見えて変化し始める年代といえます。
しかし、フリーターのままでは30代・40代になっても収入はほぼ横ばいで、若いころと大きな変化は望めません。そのため、「家庭をもちたい」「ローンを組んで車を購入したい」と感じても、なかなか実現できない可能性があるでしょう。
定職に就くならできるだけ早く就活しよう
「30代・40代になるころには定職に就きたい」と考えている方もいるかもしれません。しかし、正社員になりたい気持ちが少しでもあるなら、できるだけ早く就活に踏み切るのがおすすめ。年齢を重ねてから就職活動を始めても、希望を叶える求人に出会えなかったり、今まで正社員にならなかったことを不安視されてしまったりする恐れがあるためです。30代・40代から就職することが不可能というわけではないものの、未経験の仕事も含めてより多くの選択肢から自分に合った仕事を見つけるためには、若いうちに仕事探しをすると良いでしょう。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
将来もフリーターを続けるメリット
正社員と比べて柔軟な働き方ができたり好きな職種の経験を積みやすかったりするのは、フリーターのメリットといえます。以下で詳しく解説するので参考にしてみてください。
将来もフリーターを続けるメリット
- 時間に縛られない
- 好きな仕事内容を選べる
- 休みを取りやすい
時間に縛られない
フリーターを続けるメリットの一つは、時間に縛られない自由な働き方ができることです。
フリーターは自分のスケジュールを柔軟に調整できるため、趣味や勉強、ほかの仕事との両立など、自分の生活スタイルに合わせた働き方ができます。自分が「働きやすい」と思える頻度や労働時間で仕事をすることも可能なため、仕事のストレスや疲労をある程度コントロールできる点も魅力です。
好きな仕事内容を選べる
正社員向けの求人では応募の難易度が高い仕事内容であっても、アルバイト向けだとハードルが低い場合があります。好きな仕事内容に携われ、ほかの業務を担当することが少ないことは、フリーターとして働くメリットといえるでしょう。自分の興味や能力に合った仕事を見つければ、特化したスキルを身につけることも可能です。
休みを取りやすい
アルバイトの場合、月ごとにシフトを管理されることが多く、正社員に比べて希望休が通りやすい傾向にあります。そのため、自分の都合にあわせてスケジュールを立てることが可能です。
ただし、労働契約書に勤務日数や時間の規定が盛り込まれている場合は、それに従う必要があります。職場でのトラブルを防ぐためにも、アルバイト先の規定はよく確認しましょう。
フリーターの将来を明るくするための対処法
フリーターの働き方が安定性に欠けることは事実なものの、働き方やお金の使い方を工夫すれば、将来の不安を最小限に抑えることが可能です。ここでは、フリーターの将来を明るくする対処法について解説します。
フリーターの将来を明るくするための対処法
- 若いうちから貯金する
- 副業を始める
- 正社員を目指す
若いうちから貯金する
フリーターが抱えやすい将来の不安を軽減するためには、若いうちから貯金の習慣をつけておくことが大切です。先述したとおり、フリーターは雇用や収入が不安定なため、勤務日数によって収入が減ったり場合によっては雇い止めにあったりするリスクがあります。また、冠婚葬祭や病気や怪我などで、予想外の出費が発生することも考えられるでしょう。
しかし、不測の事態に備えて貯金をしておけば、急に収入が途絶えたときもある程度生活の質を保つことが可能です。貯金があると安心感にもつながるため、精神的にも余裕をもって日々を過ごせる効果も期待できます。
副業を始める
副業により収入を増やすことも、フリーターのまま将来の不安を軽くするために有効な手段です。アルバイトは比較的時間の融通が効きやすいため、正社員と比較して副業のための時間を確保しやすい可能性があります。
副業をする際は、早朝や夜間といった本業に影響しない時間帯を選んだり、スマホやパソコンを用いた在宅の仕事を見つけたりするのも手です。副業として始めた仕事が自分に合っていれば、本業としてシフトチェンジもできます。
ただし、なかには副業を禁止している企業もあるため注意が必要です。副業禁止の企業がある理由については、「なぜ副業禁止の企業があるの?具体的な理由と法律的な側面を解説」をご覧ください。
正社員を目指す
「フリーターのままでは将来が不安」「今まで以上に高い収入を得たい」という方は、正社員を目指しましょう。これまで述べたように、正社員は雇用の安定性や収入、福利厚生など、さまざまな点で魅力的な働き方です。正社員として就職することで、フリーターを続ける場合のリスクや不安を解消できるでしょう。
フリーターとして携わってきた業務や、培ってきたスキルが活かせる職種を選べば、正社員を目指しやすいのもポイントです。たとえば、接客経験がある方なら営業職や販売職、ITに関連する業務経験があればエンジニア職が候補として挙げられます。
フリーターから将来的に正社員を目指すメリット
フリーターから正社員を目指すメリットが気になる方もいるでしょう。ここでは、3つのメリットについて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
将来的にフリーターから正社員になるメリット
- 雇用や収入が安定する
- 経験と実績を積めばキャリアアップを図れる
- 社会的信用を得られる
雇用や収入が安定する
フリーターから将来を考えて正社員を目指すメリットには、雇用や収入が安定する点があります。正社員はフリーターと違って月給制であり、毎月の収入が安定していることが魅力です。アルバイトよりも労働時間の調整はしにくくなるものの、金銭面の余裕や安心感が得られるでしょう。
経験と実績を積めばキャリアアップを図れる
正社員は、キャリアアップの機会が豊富に設けられています。実績や能力が評価されれば昇進や昇給が期待できる可能性があり、仕事のモチベーションアップにもつながるでしょう。将来的に管理職につければ、携われる業務範囲が広がったり、マネジメントスキルを高められたりするのもメリットです。
社会的信用を得られる
正社員を目指すメリットとして、社会的信用を得やすいことが挙げられます。正社員として働くことで、経済的に安定していると見なされるためです。また、正社員として実務経験を重ねれば、将来的に転職を検討する際も実績を評価してもらえるでしょう。社会的信用を得られれば、将来の計画や夢を実現するうえでの安心感につながります。
フリーターが将来を考え就職する際におすすめの方法
ここでは、フリーターから正社員就職をするための方法をご紹介。自分に合った就活方法を知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
フリーターが将来を考え就職する際におすすめの方法
- できるだけ20代のうちに正社員を目指す
- 自己分析を徹底する
- 就職に役立つ資格を取得する
- フリーター期間の経験やスキルをまとめる
- 業界研究や企業研究を行い求人を絞る
できるだけ20代のうちに正社員を目指す
フリーターのままでいる将来に不安を感じたら、できるだけ若いうちに正社員を目指すのがおすすめです。年齢を問わず正社員就職を目指すことは可能ですが、年を重ねるにつれ就職活動の難易度が上がる傾向があります。若いうちは経験やスキルを問わずさまざまな仕事に挑戦できる可能性が十分にあるので、正社員になるか迷っている方は、できるだけ早めに行動に移しましょう。
フリーターから正社員を目指す場合は、「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい職業を紹介」のコラムもぜひ参考にしてください。
若いほどポテンシャル採用のチャンスがある
正社員採用の場では、年齢が上がると経験やスキルを重視されますが、20代のうちであればポテンシャル採用のチャンスがあります。企業側は若手人材に対し、スキルや経験よりも意欲や将来の伸びしろを求めているからです。特に、若手の人材が不足している企業では、20代の未経験者を歓迎する傾向があります。なかには、教育のしやすさから、あえて経験の浅い若年層を採用する企業もあるようです。
フリーター経験を活かして仕事への意欲や熱意をアピールすることで、未経験の分野でも内定獲得につながります。フリーターから正社員を目指す場合、若いうちに挑戦するほうが有利です。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
自己分析を徹底する
自己分析で自分の興味や価値観を整理することで、アピール材料を見つけることが可能です。自己分析では、これまでの経験や思考を振り返ります。アルバイトとしての経験を丁寧に振り返り、自分の得意なことや興味のある分野を見つけましょう。自分の適性や強みが分かったら、結果をもとに将来どのようなキャリアを築きたいか考え、長期的なプランを立てます。
自己分析の詳しいやり方については、「自己分析とは?実施するメリットや簡単に行う方法をご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
就職に役立つ資格を取得する
フリーターから正社員に就職する際は、目指したい職種に関連する資格を取得しておくと役立つ場合があります。専門的な知識やスキルがあることの証明になり、就職活動において競争力を高められるでしょう。上位資格を取得していれば、資格手当を受給できたり、将来のキャリアアップにつながったりすることもあります。
ただし、資格取得に時間がかかり過ぎると、就職のチャンスを逃す恐れもあります。就職後に資格取得を目指せる場合もあるので、計画的に取り組むようにしましょう。
フリーター期間の経験やスキルをまとめる
フリーターから正社員を目指すなら、フリーター期間に培った経験やスキルをまとめておくのがポイントです。働くなかで得たコミュニケーション能力や工夫して業務をこなす力などは、業界や職種を問わずアピールできます。また、アルバイト先と希望する業界・職種に共通点がある場合は、即戦力として評価されることもあるでしょう。
アルバイト歴を履歴書でアピールする際の書き方については、「アルバイトは職歴欄に書いていい?好アピールにつながる書き方のコツ」のコラムをご覧ください。
業界研究や企業研究を行い求人を絞る
フリーターから正社員就職を目指す際には、業界研究や企業研究を行い、求人情報を絞ることが重要です。業界研究や企業研究を行うメリットは、自分の志向や目標に合った求人を見つけられることにあります。
自分が興味をもつ業界や職種を特定し、企業の特徴や求める人物像などを調べましょう。必要な情報は企業のリクルートサイトに載っているほか、企業説明会やOB訪問などで実際に働いている社員の方に質問することでも入手可能です。
アルバイト先の正社員登用を利用する方法もある
アルバイト先に正社員登用制度があれば、それを利用するのも方法の一つです。アルバイトとして働きながら信頼関係を築いたうえで、自分の能力や仕事への取り組みをアピールすれば、正社員として登用してもらえる可能性があります。ただし、正社員登用制度には企業ごとに基準があり、なかには勤続年数や成果など厳しい条件を設けている企業もあるようです。また、正社員登用制度がなかったり、制度はあっても実績がなかったりする場合も。アルバイト先の登用制度があるかどうかは、事前に確認しておくと良いでしょう。
フリーターの将来を相談できる就職支援サービスを利用しよう
フリーターの将来を不安に感じたら、就職活動について詳しい第三者に相談するのがおすすめです。ここでは、おすすめの就職支援サービスを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワーク
フリーターの将来を相談できる就職支援サービスの一つが、ハローワークです。ハローワークでは、職業紹介や求人情報を提供してくれるほか、就職に関する相談や職業訓練の案内など、さまざまなサービスを受けられます。担当者によるアドバイスや職業適性診断などもあるので、活用してみると良いでしょう。
就職・転職エージェント
「フリーター生活を続けるのは将来が心配」「就職活動に不安がある」とお悩みの方は就職・転職エージェントの利用がおすすめです。就職・転職エージェントでは、経験豊富なキャリアアドバイザーが一人ひとりの希望を考慮した職業を紹介したり、あなたの強みを見出すサポートをしたりします。応募先企業の傾向や採用ニーズに沿った選考対策のアドバイスももらえるため、就活の進め方や未経験職種への就職に悩む方におすすめのサービスです。
ハタラクティブでは、フリーターや第二新卒などの若年層を対象に、就職・転職支援を行っています。専任のアドバイザーがカウンセリングで適性を把握し、あなたに合う仕事をご紹介。ほかにも、応募書類へのアドバイスや面接対策といったサポートをマンツーマンで実施しています。1分でできる適職診断も含め、サービスはすべて無料で受けられるので、求職活動でお悩みの方はお気軽にご相談ください。
フリーターの将来に関するQ&A
ここでは、フリーターを続けることに対して将来への不安を感じている方によくあるお悩みに、Q&A方式で回答します。
フリーター女性が将来を不安に感じたら何をすべき?
フリーターでいることに不安を感じたら、「就活に向け早めに行動する」「自己分析をして自分に合う仕事を見極める」などの行動を起こしてみましょう。また、将来結婚や出産を考えている女性の方は、ライフプランの変化に柔軟に対応できる企業を探すことも重要です。
詳しくは「フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ」のコラムをご覧ください。
35歳以上のフリーターは正社員になれますか?
35歳以上のフリーターの方も、正社員就職を目指せる可能性はあります。ただし、年齢を重ねるにつれ、実務経験や専門的なスキルを求められやすくなるもの。35歳から就職を成功させるなら、「未経験から挑戦しやすい仕事を中心に応募する」「ビジネスマナーを習得する」など、就活のコツや必要な準備を知っておく必要があります。
35歳以上で就職を目指すうえでしっておきたいことは、「36歳のフリーターが就職するには?職歴なしから目指せる仕事をご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
フリーターが楽なのは若いうちだけって本当ですか?
フリーターとして年齢を重ねるにつれ、正社員との収入差を実感したり求人の選択肢が減ったりして、不安や焦りを感じる可能性があります。アルバイトは有期雇用のため、正社員と比較して昇給やボーナス支給の機会がないほか、社会的信用度が低いといったデメリットも。「若いから大丈夫」と思わず、なるべく早めに就職に踏み切るのがおすすめです。
フリーターの将来に起こり得ることについては、このコラムの「フリーターの将来が不安な9つの理由」でまとめています。
実家暮らしなら将来もずっとフリーター生活ができますか?
実家暮らしであっても親の収入や貯蓄に頼れなくなる場合もあるので、「人による」のが実情です。現在は実家暮らしでゆとりがあったとしても、親が定年を迎えたり介護が必要になったりすれば、同じような生活を続けるのが難しくなる可能性も。生活を安定させたいなら、実家暮らしかどうかを問わず正社員を目指すのがおすすめです。
フリーターとして過ごすのは甘えなのでしょうか?
フリーターを続ける理由は人それぞれであり、一概に甘えとはいえません。ただし、フリーターとして働くことや親を頼って生活していることに対して、「甘えている」「自立していない」と評価する人もいるでしょう。
フリーターを続けることに不安を感じている方は、若年層向け就職支援エージェントのハタラクティブへご相談ください。専任のキャリアアドバイザーに悩みや不安を相談しながら就職活動を進められます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。