バイト掛け持ちフリーターは税金や確定申告に注意!正社員になるメリット

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この記事のまとめ

  • バイト掛け持ちとは複数のアルバイトを行うことで、副業やダブルワークとは異なる
  • バイト掛け持ちフリーターは収入を増やせても、シフトや体調の管理が難しい場合がある
  • バイト掛け持ちフリーターは自ら確定申告を行うことで、税金を還付される場合がある
  • バイト掛け持ちフリーターはその収入によって、税金や保険料を支払わなければならない
  • フリーターがバイト掛け持ちで一生暮らすのは難しいため、正社員就職がおすすめ

バイト掛け持ちによる収入アップを考えているフリーターの方は多いはず。しかし、収入が増えることで税金はどうなるのか、確定申告は必要かどうかなど、心配事も増えるのではないでしょうか。このコラムでは、バイト掛け持ちのフリーターに向けて、税金の支払いや確定申告について解説。また、バイト掛け持ちフリーターを続けるリスクや正社員になるメリットも紹介します。

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フリーターのバイト掛け持ちとは

バイト掛け持ちとは、複数のアルバイトを同時に行うことです。フリーターとは、フリーアルバイターの略で、アルバイトで生計を立てている15〜34歳のことを指します。フリーターのなかには、収入増加を目的にバイト掛け持ちをしている人もいるでしょう。

副業との違い

バイト掛け持ちと副業は意味が異なります。一般的に副業は、正社員としての本業がありながら、ほかに収入を得られる仕事があることを指す言葉です。たとえば、「普段は正社員として事務の仕事をしているが、空き時間に趣味で作ったアクセサリーをインターネット販売している」といった状態は副業といえるでしょう。

ダブルワークとの違い

ダブルワークには明確な定義はないものの、副業と同様、一般的には正社員としての本業があるのが前提で、バイトの掛け持ちをするフリーターとは違う状況です。また、空き時間にちょっとしたお小遣い稼ぎをする感覚で行う副業とも、時間や労力の掛け方という点では意味が異なります。たとえば、「平日は営業職として正社員で勤務しているが、土日は引っ越しのアルバイトをしている」といった状況はダブルワークにあたります。

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バイト掛け持ちフリーターのメリット・デメリット

フリーターはバイト掛け持ちにより、収入やスキルをアップできます。一方で、体調管理やシフト調整の難しさといったデメリットもあるでしょう。
ここでは、バイト掛け持ちフリーターのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

フリーターがバイトの掛け持ちをするメリット

フリーターがバイトの掛け持ちをする主なメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

1.収入が増える

バイト掛け持ちフリーターの最大のメリットともいえるのが、収入アップでしょう。バイト掛け持ちをすると、1つのアルバイトを行うよりも多くの収入を得られます。早朝や夜間のアルバイトは時給が高い傾向があるため、掛け持ち先として選ぶ方が多いようです。

2.視野が広がる

複数の仕事をこなす分、視野が広がるのもバイト掛け持ちフリーターのメリットです。1つの仕事に専念するよりも、多くの業界や職種に対して理解が深まるでしょう。また、勤務先が増えることで多くの方と交流が深まれば、友人の輪も広がり、これまでと違った価値観に出会える可能性もあります。

3.経験が積める

1つの仕事より多くの経験が積めるのも、バイト掛け持ちフリーターのメリットでしょう。同業種のバイト掛け持ちであれば、より専門的なスキルを磨けます。また、他業種であれば活躍の幅を広げられるでしょう。

フリーターがバイトの掛け持ちをするデメリット

フリーターがバイトの掛け持ちをする主なデメリットには、以下の3つが挙げられます。

1.体調管理が必要である

バイトの掛け持ちをするフリーターは、体調管理が必要です。疲労や睡眠不足などで体調を崩すと、どのバイトにも入れなくなります。正社員の本業がある副業やダブルワークとは異なり、フリーターとして時給制のバイトを掛け持ちする場合は収入そのものが途切れてしまう恐れも。体調不良が収入に直結してしまうのは、大きなデメリットといえるでしょう。

2.シフト調整が難しい

バイト掛け持ちフリーターは、ダブルブッキングを避けるためのスケジュール管理が求められます。また、希望の休みが取れないとプライベートの時間を確保しにくいというデメリットも考えられるでしょう。

3.自分で確定申告する必要がある

年末調整を受けられるのは1社までと決まっているため、バイト掛け持ちフリーターは、自分で確定申告する必要があります。確定申告を手間に感じるフリーターにとってはデメリットといえるでしょう。年末調整を行う場合は、掛け持ちしているバイトのうち、給与が多い方の企業に年末調整を行ってもらい、給与が少ない方は自分で確定申告するのが一般的です。フリーターがバイトを掛け持ちするメリット・デメリットは「フリーターがバイトを掛け持ちするポイントと注意点」でも紹介しているので、参考にしてみてください。

バイト掛け持ちフリーターの確定申告

バイト掛け持ちフリーターは自分で確定申告を行う必要があります。確定申告とは、1年間の所得にかかる所得税を計算し、国(税務署)に納税額を申告する手続きのことです。手続きは、住民票のある自治体の税務署で行うほか、パソコンやスマートフォンからでもできるので、自分に合った方法を選びましょう。

2社以上のバイト掛け持ちなら確定申告が必要

前項で触れたように、年末調整は1つの勤務先からしか受けられません。そのため、年末調整を行っていない方のアルバイトは自分で確定申告しましょう。
ただし、2つ以上の職場で働いていても、確定申告が必要かは収入額によります。2つ目以降の勤務先の収入総額が20万円以内、もしくは、すべての所得合計が150万円以内の場合は確定申告を行う必要はありません。
なお、確定申告が不要な方でも、2つ目以降の勤務先で給与から税金が天引きされている場合は、申告によって納めすぎた税金が戻ってくる可能性があります。バイト掛け持ちフリーターは、収入を無駄にしないためにも、忘れずに確定申告するのがおすすめです。

確定申告に必要な書類

確定申告に必要な書類は、すべてのバイト先からもらう「源泉徴収票」です。パソコンやスマートフォンからの申請にも必要なので、必ず用意しましょう。源泉徴収票は勤務先によって形状や書式が異なります。申告時までになくさないよう、大切に保管してください。
フリーターの確定申告の方法は「フリーターは確定申告が必要?やり方や準備すべき書類を紹介」でも詳しく解説しています。参考にしてみてください。

バイト掛け持ちフリーターが払う税金や保険料

バイト掛け持ちフリーターは収入が増える分、税金や保険料を支払う必要性が高まります。払い忘れがないように確認しておきましょう。また、国民健康保険・国民年金と社会保険ではどちらが良いか、以下で解説します。

税金

バイト掛け持ちフリーターが払う可能性のある税金は、住民税と所得税です。住民税の支払い対象は年収100万円以上の方。また、所得税は年収103万円を上回ると、翌年に支払い対象になります。
これらの税金は基本的に給与から天引きされますが、住民税は住んでいる市区町村から納税通知書が送付される場合もあります。1年分を一括で支払う方法と4回に分けて支払う方法があるので、自分に合った方法を選びましょう。支払いは金融機関のほか、コンビニエンスストアでも可能です。

国民健康保険・国民年金

バイト掛け持ちフリーターのなかには、年収が130万円を超える方もいるでしょう。その場合は、国民健康保険料を支払う必要があります。なお、年収130万円以下で、家族の健康保険の扶養に入っていれば、支払いは不要です。家族の扶養から抜けたくないフリーターは、勤務時間を調整し、給与を扶養条件から外れない額に抑えなければなりません。国民健康保険は、医療費の負担を3割に抑えられる重要な保険です。保険料を滞納し続けると、医療費を全額自己負担することになってしまうので、必ず納付しましょう。

国民年金は、20歳以上60歳未満の日本国民全員に支払いの義務があります。収入に関わらず保険料は一律で、2023年度の保険料は16,520円です。年度ごとの保険料は日本年金機構のWebサイトで確認するようにしましょう。国民年金を納めないでいると、将来年金を受け取れない可能性があります。どうしても支払いが厳しい場合は免除・納付猶予の手続きを行い、決して未納にならないようにするのが賢明です。

参照元
日本年金機構

社会保険に加入すれば支払いの手間が省ける

バイト掛け持ちフリーターの中には、国民健康保険や国民年金の保険料支払いを手間に感じる方もいるでしょう。その場合は、バイト先の社会保険に加入するのがおすすめです。社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入すれば、自ら保険料を支払わずとも給与から天引きされるので、納付の手間が省けます。
社会保険が完備されている企業で一定の条件を満たせば、アルバイト・パートであっても社会保険への加入は可能です。フリーターが社会保険へ加入する条件は「フリーターも社会保険に加入できる?正社員と比較しよう」のコラムで詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

フリーターがバイト掛け持ちを成功させるポイント

バイト掛け持ちで収入を増やしたり、スキルの幅を広げたりしたいと考えているフリーターも多いでしょう。ここでは、フリーターがバイト掛け持ちを成功させるポイントを2つご紹介します。

1. スケジュールの管理

フリーターがバイト掛け持ちを成功させるポイントは、スケジュール管理にあるといえます。「掛け持ちするバイトのシフトが被らないようにする」「週に最低1日は休日を設ける」などを意識することがおすすめです。バイト掛け持ちの方法は、昼間と夜間で別の仕事をしたり、曜日ごとに複数のアルバイトを行き来したりと、人によってさまざまでしょう。しかし、いずれの方法にしても、疲労や体調不調による遅刻や欠勤がないように心がける必要があります。

2. 掛け持ちするバイトの選び方

フリーターがバイト掛け持ちを成功させるためには、仕事の選び方も重要です。一方の仕事を長期のバイトにして、もう一方を単発もしくは短期のバイトにすると、自分のペースで仕事を入れられるのでバランスが取りやすいでしょう。単発や短期バイトでない場合でも、短時間勤務が許される仕事や自宅に近い職場、在宅ワークを選べば、バイト掛け持ちが続きやすくなります。求人情報をチェックする際は、これらのポイントに注目してみましょう。

フリーターのバイト掛け持ちに向いてる仕事

バイトにはさまざまな業種・職種があります。ここでは、特にフリーターのバイト掛け持ちに向いている仕事をご紹介しますので、求人を探す際の参考にしてみてください。

同職種のバイト掛け持ちの場合

同職種のバイト掛け持ちには、仕事を覚えやすいというメリットがあります。ただし、職種によっては繁忙期が重なる可能性があるため、プライベートの時間を確保したいフリーターはスケジュール管理に気をつけましょう。

ファーストフード店とファミリーレストラン

早朝から深夜まで営業している飲食店のバイト掛け持ちは、自分の都合や混雑状況によってシフトが組みやすいでしょう。飲食店によってはまかないが出ることもあるので、食費を節約したいフリーターにもおすすめです。

コンビニエンスストアとスーパーマーケット

コンビニエンスストアとスーパーのバイト掛け持ちは、レジ打ちや商品の陳列といった業務を覚えやすいのでおすすめです。「昼間はスーパー、夜間はコンビニエンスストア」と時間ごとに仕事を切り替えるのも良いでしょう。食材や日用品の買い出しに出かける時間が省ける点は、一人暮らしのフリーターにとってはメリットといえます。

塾講師と家庭教師

人に教えることが好き、もしくは勉強が好きといったフリーターに向いているバイト掛け持ちです。それぞれの仕事を通して、学生との接し方やより分かりやすい教え方を追及できるでしょう。需要の高い仕事ではあるものの、テスト期間や受験シーズンなど、繁忙期が重なりやすいのがデメリットです。スケジュール管理には十分注意しましょう。

異職種のバイト掛け持ちの場合

異職種のバイト掛け持ちは、異なる業務内容を覚えなければならないデメリットがあります。しかし、さまざまなスキルを身に付けたい、似たような業務内容ばかりでは飽きてしまうフリーターにとっては、メリットといえるでしょう。

コンビニエンスストアと塾講師

コンビニエンスストアと塾講師のバイト掛け持ちは、「コンビニエンスストアをメインに、学校が終わる夕方から夜の時間帯は塾講師」という働き方ができます。より収入を増やしたいフリーターは、週に1~2回、コンビニエンスストアの深夜シフトに入ると時給がアップするでしょう。

ファミリーレストランとイベントスタッフ

ファミリーレストランに限らず、長期のバイトと単発の仕事が多いイベントスタッフの掛け持ちをすると、気分転換がしやすいでしょう。また、自分の都合に合わせて計画的に働きやすいため、スケジュール調整が苦手なバイト掛け持ちフリーターにもおすすめです。

在宅ワークとネットカフェ

あまり人との関わりが好きではないフリーターには、在宅ワークとネットカフェのバイト掛け持ちもおすすめ。在宅ワークは自宅にいながら都合の良い時間に行うことができます。また、ネットカフェの多くは24時間営業が基本なので、シフトが組みやすいでしょう。業務内容も受付や清掃などシンプルで、あまり人と接しないものも多いようです。

フリーターはバイト掛け持ちで一生暮らせる?

好きなバイトを掛け持ちして、自由なシフトで働けるフリーターの生活にメリットを感じる方も多い一方、「バイト掛け持ちフリーターとして一生暮らせるのか?」と疑問を抱く方も少なくないでしょう。
ここでは一般的なフリーターの平均月収や、バイト掛け持ちフリーターを続けるリスクをご紹介。バイト掛け持ちフリーターを続けることに不安がある人は、正社員就職を目指すのが賢明です。

フリーターの平均月収

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 雇用形態別にみた賃金」によると、フリーターを含む正社員・正職員以外の男女の平均月収は22万1,300円でした。この結果だけ見ると「意外に稼げている」「自分はもっと高い給与を得ている」と思うフリーターもいるでしょう。しかし、先述のとおり、フリーターも税金や各種保険料を支払う必要があります。また、体調や家庭の事情によってバイト掛け持ちが難しくなった場合、時給制の仕事では途端に収入が下がってしまうでしょう。

一方、正社員・正職員の男女の平均月収は32万8,000円。税金や社会保険料の天引きを考慮しても、フリーターよりも多く、安定した収入を得られることが分かります。雇用形態による賃金格差は年齢を重ねるごとに広がる傾向があり、多くの正社員が管理職に就く50代ともなると、フリーターとの収入差は倍近くまで開くのが現状です。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

バイト掛け持ちフリーターを続けるリスク

体力のある20代・30代のうちは、バイト掛け持ちで生活費や貯金を確保することも可能でしょう。しかし、年齢を重ねて体力が低下すると、十分な収入を得られるだけの仕事ができなくなる可能性も。また、体調を崩してシフトに入れない日が続けば、収入自体が途絶える恐れもあります。
昇給・昇格がしにくいのもフリーターのデメリットです。勤続しても役職に就ける可能性は低く、時給の大幅アップは考えにくいため、生涯年収は正社員に比べて圧倒的に少なくなるでしょう。収入の不安定さから社会的信用が得られず、ローンやクレジットカードの審査にも通りにくい傾向があるので、車や家などの大きな買い物ができない可能性もあります。

このように、バイト掛け持ちフリーターを続けることには、さまざまなリスクがあります。現在は問題なく生活できている方でも、将来に目を向けると不安要素が見えるはずです。安定した生活を送りたい、いつか家庭を持ちたいという将来への思いがあるフリーターは、バイト掛け持ちよりも、正社員就職を目指すのが得策といえるでしょう。

バイト掛け持ちフリーターから正社員を目指すメリット

バイト掛け持ちフリーターから正社員を目指すメリットは、安定した収入を得られることでしょう。シフトに入れなければ時給が出ないバイトとは異なり、正社員の多くは月給制です。そのため、毎月安定した給与を得られるうえ、昇給・昇格の機会も多い傾向があります。会社によっては賞与(ボーナス)や各種手当も支給されるので、頑張り次第でさらなる収入アップが狙えるでしょう。社会的信用も高まり、ローン審査の通過を心配する必要はほとんどないといえます。
また、正社員になり企業の健康保険に加入すれば、自分で健康保険料や年金を納付する手間が省けるのもメリットでしょう。一般的に国民健康保険よりも企業の健康保険の方が手厚く、厚生年金に加入すればより多くの年金がもらえるため、万が一のときの安心度も高まります。

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