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バイトを掛け持ちするフリーターの実態は?社会保険や確定申告はどうする?
更新日
この記事のまとめ
- バイトの掛け持ちとは複数のアルバイトを行うことで、副業やダブルワークとは異なる
- バイトを掛け持ちするフリーターは、シフトや体調の管理が難しくなりやすい
- バイトを掛け持ちするフリーターは、確定申告を行うと税金が還付される場合がある
- バイトを掛け持ちして増えた収入に応じて、フリーターも税金や保険料の支払いが必要
- バイトを掛け持ちしてフリーターを続けるのはリスクがあるため、正社員就職がおすすめ
バイトを掛け持ちし、収入アップを目指したいフリーターの方もいるでしょう。しかし、収入が増えると、税金の支払いや確定申告をしなければならない場合もあります。このコラムでは、バイトを掛け持ちするメリット・デメリットのほか、フリーターが知るべき税金や社会保険の仕組み、年末調整と確定申告の必要性などをまとめました。掛け持ちしやすいバイトの選び方やスケジュールの組み方も解説するので、確認しておきましょう。
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フリーターのバイト掛け持ちとほかの働き方の違い
フリーターのなかには、収入増加を目的にバイトの掛け持ちをしている人が少なくありません。しかし、収入増加を目指す働き方には「副業」「ダブルワーク」という選択肢もあります。厚生労働省の「副業・兼業に係る実態把握の内容等について(7・15p)」の結果も参考に、まずはそれぞれの違いと実態について確認しましょう。
バイトを掛け持ちするフリーターとは
バイトの掛け持ちとは、複数のアルバイトを同時に行うことです。フリーターとは、フリーアルバイターの略で、バイトで生計を立てている15〜34歳のことを指します。つまり、バイトを掛け持ちするフリーターとは「どこにも正規雇用されておらず、生活のために複数のアルバイトを行っている人」のこと。一定数のフリーターが、生活のためにバイトを複数行っているのが実情です。
厚生労働省の調査をみると、フリーターとパート労働者の約9.5%が仕事を掛け持ちしている状況でした。掛け持ちする理由として、多くの人が「1つの仕事では低収入で生活が厳しい」「収入を増やしたい」ことを挙げています。
バイトの掛け持ちと副業との違い
バイトの掛け持ちと副業は意味が異なります。一般的に副業とは、本業とは別に収入を得られる仕事のことです。たとえば、普段は正社員として事務の仕事をしていて、空き時間に趣味で作ったアクセサリーをインターネット販売している場合、副業をしているといえるでしょう。厚生労働省の調査では、正社員をしながらフリーランスで仕事をしている人は、約2.4%という結果でした。
バイトの掛け持ちとダブルワークとの違い
ダブルワークには明確な定義はないものの、一般的に同程度の時間もしくは労力を要する仕事を掛け持ちすることを指します。たとえば、週3日勤務の契約社員として働きながら、飲食店でも週2〜3日アルバイトをしているようなケースです。平日に正社員として勤め、週末にアルバイトをするような場合もダブルワークと呼ぶ場合があります。
厚生労働省の調査によると、複数の勤務先で契約社員として働いている人は約2.3%、契約社員とアルバイトを両立している人が約3.4%。正社員として勤めながらアルバイトをしている人は、約3.4%いる状況です。ダブルワークに関する詳細は「ダブルワークとは?社会保険や確定申告の注意点もご紹介」のコラムを参考にしてください。
参照元
厚生労働省
第132回労働政策審議会安全衛生分科会
バイト掛け持ちフリーターのメリット・デメリット
フリーターはバイトの掛け持ちにより、収入アップやスキルの向上が期待できます。一方で、体調管理やシフト調整の難しさといったデメリットもあるでしょう。フリーターがバイトを掛け持ちするメリットとデメリットについて、詳しく解説します。
フリーターがバイトの掛け持ちをする4つのメリット
フリーターがバイトの掛け持ちをする主なメリットとして次の4つが挙げられます。
フリーターがバイトの掛け持ちをするメリット
- 収入が増える
- 視野や人との交流が広がる
- 多様な経験が積める
- 失業のリスクを減らせる
1.収入が増える
フリーターがバイトを掛け持ちする最大のメリットは、収入を増やせることでしょう。バイトの掛け持ちをすると、1カ所でアルバイトを行うよりも多くの収入を得られます。早朝や夜間のアルバイトは時給が高い傾向があるため、掛け持ち先として選ぶのも一つの方法です。
2.視野や人との交流が広がる
複数の仕事をこなすことで視野を広げられるのも、バイトを掛け持ちするメリットといえます。1つの仕事に専念するよりも、多くの業界や職種に対して理解を深められるでしょう。勤務先が増えれば多くの人との交流が深まって友人の輪も広がり、これまでと違った価値観に出会える可能性もあります。
3.多様な経験が積める
1つの仕事をするより多くの経験が積めるのも、バイトを掛け持ちするメリットです。同業種のバイトを掛け持ちすれば、より専門的なスキルを磨くのに役立ちます。他業種のバイトなら、活躍の幅を広げられるでしょう。バイトでの経験がのちの就職活動でプラスに働く場合もあります。
4.失業のリスクを減らせる
フリーターがバイトを掛け持ちするメリットとして、失業のリスクを減らせることも挙げられるでしょう。一方の仕事が不安定になっても、ほかの仕事から収入が得られます。フリーターの場合、バイトのシフトが減ったり、急に解雇になったりするリスクもゼロではありません。一方の収入が途絶えても、ほかのバイトをしていれば経済的な支えとなり、生活への影響を軽減できるでしょう。
フリーターはバイトの掛け持ちで40時間以上働ける?
バイトを掛け持ちする場合であっても、基本的に1週間の労働時間を通算40時間以内に収めなければなりません。労働基準法では1日8時間以上、週40時間以上の労働をすることは原則禁止です。掛け持ちにより法定労働時間を超える場合、アルバイト先に36協定の締結や割増賃金の支払い義務が生じます。法定労働時間を超えないよう、両方のシフトをうまく調整しましょう。
参照元
厚生労働省
副業・兼業における労働時間の通算について
フリーターがバイトの掛け持ちをする3つのデメリット
フリーターがバイトの掛け持ちをする主なデメリットには、以下の3つが挙げられます。
フリーターがバイトの掛け持ちをするデメリット
- 無理をして体調を崩すと収入に直結する
- シフト調整が難しい
- 自分で確定申告する必要がある
1.無理をして体調を崩すと収入に直結する
バイトの掛け持ちによる疲労や睡眠不足などで体調を崩すと、どのバイトにも入れなくなるリスクがあります。正社員の本業がある副業やダブルワークとは異なり、フリーターとして時給制のバイトを掛け持ちする場合は、収入そのものが途切れてしまう恐れもあるでしょう。バイトを掛け持ちして体調不良になり、収入が減ってしまっては本末転倒です。体調不良が収入に直結してしまうのは、大きなデメリットといえます。
2.シフト調整が難しい
バイトを掛け持ちする場合、シフトの調整が難しいこともデメリットといえます。バイトを掛け持ちするフリーターにとって、ダブルブッキングを避けるためのスケジュール管理は必須です。希望の休みがとれなかったり、プライベートの時間を確保しにくかったりする場合もあるでしょう。複数のバイトを両立するためにも「シフト制とは?メリット・デメリットも解説!自分に合う働き方を見つけよう」のコラムで、シフト制の種類について確認しておきましょう。
3.自分で確定申告する必要がある
年末調整を受けられるのは1社までと決まっているため、バイト掛け持ちフリーターは、自分で確定申告する必要があります。確定申告を手間に感じるフリーターにとってはデメリットといえるでしょう。
年末調整を行う場合は、掛け持ちしているバイトのうち、給与が多いほうの企業に年末調整を行ってもらい、給与が少ないほうは自分で確定申告するのが一般的です。フリーターがバイトを掛け持ちするメリット・デメリットは「バイトの掛け持ちで上手く時間配分するコツは?適切なシフトの組み方も解説」でも紹介しているので、参考にしてみてください。
バイトの掛け持ちは嫌がられる?
バイト先によっては、掛け持ちは嫌がられる場合もあります。バイトの掛け持ちをよく思わない理由は、労働時間の増加によるパフォーマンスの低下や、シフト調整の複雑化などです。
急なシフト変更や休日出勤への対応が難しくなることも、雇用者側が掛け持ちを好まない理由といえます。複数のバイトをしたい場合は、雇用者側に掛け持ちが可能かどうか確認しましょう。掛け持ちするなら、シフト調整が難しくならないよう配慮が必要です。
バイトを掛け持ちするフリーターの確定申告
バイトを2つ以上掛け持ちしているフリーターは自分で確定申告を行う必要があります。確定申告とは、1年間の所得にかかる所得税を計算し、国(税務署)に納税額を申告する手続きのことです。手続きは、住民票のある自治体の税務署で行うほか、パソコンやスマートフォンからでもできるので、自分に合った方法を選びましょう。
2社以上のバイトの掛け持ちは確定申告が必要
バイトを掛け持ちして年収が103万円を超える場合は、確定申告が必要です。アルバイト先で年末調整がされる場合は、どちらか一方でしか手続きができません。もう一方のアルバイト先で得た収入については、自分で確定申告を行いましょう。ただし、年末調整を行っていないアルバイト先の収入と、その他所得(給与・退職所得以外)の総額が20万円以内であれば、確定申告は不要です。
なお、確定申告が不要な人でも、2つ目以降の勤務先で給与から税金が天引きされている場合は、申告によって納め過ぎた税金が戻ってくる可能性があります。バイトを掛け持ちするフリーターは、収入を無駄にしないためにも確定申告をするのがおすすめです。フリーターの年末調整については「フリーターは年末調整の対象?掛け持ちの場合は?確定申告との違いを解説」のコラムで詳細を確認してください。
確定申告には全バイト先の源泉徴収票が必要
バイトを掛け持ちしているフリーターが確定申告をする際には、すべてのバイト先からもらう「源泉徴収票」が必要です。パソコンやスマートフォンからの申請にも必要なので、必ず用意しましょう。源泉徴収票は勤務先によって異なります。申告時までになくさないよう、大切に保管してください。
フリーターが確定申告をする方法は「フリーターの確定申告は収入いくらから必要?やり方も解説」のコラムでより詳しく解説しています。バイトを掛け持ちしているフリーターのケースも説明しているので、あわせて確認しておきましょう。
バイトを掛け持ちするフリーターが払う税金と社会保険
バイトを掛け持ちするフリーターは、収入が増えた分に応じて税金や社会保険料を収める必要があります。払い忘れることのないように、税金や社会保険料の支払いについて確認しておきましょう。自分で加入する国民健康保険・国民年金と、勤め先を通して加入する社会保険ではどちらが良いのかも解説します。
税金:一定の収入以上だと住民税・所得税の支払い対象
バイトを掛け持ちするフリーターが払う可能性のある税金は、住民税と所得税です。住民税の支払いが発生するのは、すべてのアルバイトを合計した年収が100万円以上の場合。所得税は年収が103万円を上回った場合、支払いの対象になります。
住民税と所得税は、給与から天引きされるのが一般的です。しかし、住民税は市区町村から納税通知書が送付され、自分で支払う場合もあります。1年分を一括で支払う方法と4回に分けて支払う方法があるので、自分に合う方法を選びましょう。支払いは金融機関のほか、コンビニエンスストアでも可能です。
アルバイトを掛け持ちして年収が103万円を超える場合は「収入が103万を超えた税金はいくら払う?働き損にならない方法を解説!」のコラムも参考にしてください。フリーターが知るべき収入の壁についても詳しく解説しています。
国民健康保険:年収130万円を超えたら支払いが必要
バイトを掛け持ちしていて年収が130万円を超える場合は、国民健康保険料を支払う必要があります。年収130万円以下で家族の健康保険の扶養に入っていれば、支払いは不要です。フリーターで家族の扶養から抜けたくない場合は勤務時間を調整し、扶養条件から外れない額に給与を抑えなければなりません。
国民健康保険は、医療費の負担を3割に抑えられる重要な保険です。保険料を滞納し続けると医療費を全額自己負担することになるので、必ず納付しましょう。扶養条件について詳しく知りたい方は「フリーターが親の扶養を外れるとどうなる?抜けるタイミングや手続きを解説」のコラムで確認してください。
参照元
厚生労働省
年収の壁について知ろう
国民年金:収入に関わらず支払う義務がある
国民年金は、20歳以上60歳未満の日本国民全員に支払いの義務があります。収入に関わらず保険料が一律で定められており、令和6年度の保険料は1カ月あたり16,980円です。年度ごとの保険料は、日本年金機構のWebサイトで確認しましょう。
国民年金を納めないでいると、将来年金を受け取れなかったり、減額されたりする可能性があります。どうしても支払いが厳しい場合は、免除・納付猶予の手続きを行うのが賢明です。「フリーターも年金の知識は必要!制度や受給要件を解説」のコラムも参考にして、年金の正しい知識を得ておきましょう。
参照元
日本年金機構
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バイト先で社会保険に加入すれば支払いの手間が省ける
バイトを掛け持ちしているフリーターで、国民健康保険や国民年金保険の支払いを手間に感じる人は、バイト先の社会保険に加入するのがおすすめです。社会保険(健康保険・厚生年金保険)に加入すれば、給与から天引きされるので、自ら保険料を納付する手間が省けます。
社会保険が完備されている企業で労働時間や賃金などの一定条件を満たせば、アルバイトやパートの人も社会保険への加入が可能です。フリーターが社会保険へ加入する条件は「フリーターの保険料はいくら?加入すべき保険と支払い方法を徹底解説」のコラムで詳しく紹介しているので、参考にしてください。
フリーターがバイトの掛け持ちを成功させるポイント
フリーターがバイトを掛け持ちするためのポイントを紹介します。バイトを掛け持ちして収入を増やしたり、スキルの幅を広げたりしたい人は、よく確認しておきましょう。
スケジュールをうまく管理する
フリーターがバイトの掛け持ちを成功させるためには、スケジュール管理が重要です。「掛け持ちするバイトのシフトが被らないようにする」「週に最低1日は休日を設ける」ことなどを意識しましょう。
バイトを掛け持ちするには、昼間と夜間で別の仕事をしたり、曜日ごとに複数のアルバイトを行き来したりと調整しなければなりません。無理なスケジュールを組み、疲労や体調不調による遅刻や欠勤がないように心掛けることが大切です。
掛け持ちするバイトを工夫する
フリーターがバイトの掛け持ちを成功させるためには、仕事の選び方にも工夫が必要です。一方の仕事を長期のバイトにし、もう一方を単発もしくは短期のバイトにすると、自分のペースで仕事を入れやすいでしょう。
単発や短期のバイト以外には、短時間勤務が許される仕事や自宅に近い職場、在宅ワークを組み合わせるのもおすすめです。メインのバイトを固定シフトにし、時間の融通がきくサブのバイトを組み合わせるのも良いでしょう。掛け持ちするバイトのバランスを考えて、求人情報をチェックしてみてください。
バイトを掛け持ちしてうまくスケジュール管理をしたいフリーターの方は「バイトの掛け持ちで上手く時間配分するコツは?適切なシフトの組み方も解説」のコラムもチェックしましょう。スケジュール管理のコツやバイトの選び方を紹介しています。
フリーターのバイト掛け持ちに向いている仕事
バイトにはさまざまな業種・職種がありますが、特にフリーターがバイトを掛け持ちするのに向いている仕事を紹介します。求人を探す際の参考にしてください。
同職種でのバイト掛け持ちにおすすめの組み合わせ
掛け持ちするバイトを同じ職種にすると、仕事を覚えやすいのがメリットです。ただし、職種によっては繁忙期が重なる可能性があるため、プライベートの時間を確保したいフリーターの方は、スケジュール管理に気をつけましょう。
同職種でのバイト掛け持ちにおすすめの組み合わせ
- ファーストフード店とファミリーレストラン
- コンビニエンスストアとスーパーマーケット
- 塾講師と家庭教師
ファーストフード店とファミリーレストラン
早朝から深夜まで営業している飲食店のバイトを掛け持ちすると、自分の都合やもう一方のバイトのシフトに合わせて調整しやすくなります。飲食店によってはまかないが出ることもあるので、食費を節約したいフリーターの方にもおすすめです。
コンビニエンスストアとスーパーマーケット
コンビニエンスストアとスーパーのバイトの掛け持ちは、レジ打ちや商品の陳列といった業務を覚えやすいのでおすすめです。「昼間はスーパー、夜間はコンビニエンスストア」と時間ごとに仕事を切り替えるのも良いでしょう。食材や日用品の買い出しに出掛ける時間が省ける点も、メリットといえます。
塾講師と家庭教師
人に教えることが好き、もしくは勉強が好きといったフリーターの方に向いているのは、塾講師と家庭教師の掛け持ちです。どちらも時給が高い傾向があるので、男女問わず人気があります。それぞれの仕事を通して、学生との接し方やより分かりやすい教え方を追及できるでしょう。需要の高い仕事ではあるものの、テスト期間や受験シーズンなど、繁忙期が重なりやすい点がデメリットです。スケジュール管理には十分注意しましょう。
異職種でのバイト掛け持ちにおすすめの組み合わせ
異職種のバイトを掛け持ちするのは、異なる業務内容を覚えなければならないデメリットがあります。しかし、さまざまなスキルを身に付けたい、似たような業務内容ばかりでは飽きてしまうというフリーターの方にとっては、メリットといえるでしょう。
異職種のバイト掛け持ちにおすすめの組み合わせ
- コンビニエンスストアと塾講師
- ファミリーレストランとイベントスタッフ
- 在宅ワークとネットカフェ
コンビニエンスストアと塾講師
コンビニエンスストアと塾講師のバイトを掛け持ちすると、コンビニエンスストアをメインにし、学校が終わる夕方から夜の時間帯は塾講師という働き方ができます。より収入を増やしたいフリーターの方は、コンビニエンスストアで週に1〜2回でも時給が高い深夜シフトに入ると収入アップが期待できるでしょう。
ファミリーレストランとイベントスタッフ
ファミリーレストランとイベントスタッフのように、長期のバイトと単発の仕事が多いイベントスタッフの掛け持ちをすると、気分転換がしやすいでしょう。自分の都合に合わせて計画的に働きやすいため、スケジュール調整が苦手なフリーターの方にもおすすめです。
在宅ワークとネットカフェ
人との関わりがあまり好きではないフリーターの方には、在宅ワークとネットカフェと在宅ワークのバイトを掛け持ちするのもおすすめです。在宅ワークは自宅にいながら都合の良い時間に行えるのがメリット。ネットカフェの多くは24時間営業のため、シフトが組みやすいでしょう。受付や清掃といったシンプルな業務が中心なので、あまり人と接することなく働けます。
フリーターはバイトの掛け持ちで一生暮らせる?
アルバイトを掛け持ちし、自由なシフトで働けるフリーターの生活にメリットを感じる人も多い一方、「バイトを掛け持ちしながら、フリーターとして一生暮らせる?」と疑問を抱く人も少なくありません。一般的なフリーターの平均月収や、バイトを掛け持ちしてフリーターを続けるリスクを知ったうえで、将来について検討しましょう。
フリーターと正社員の月収差は年齢とともに増加する
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 雇用形態別にみた賃金」によると、フリーターを含む正社員・正職員以外の男女の平均月収は、226,600円です。バイトを掛け持ちしているフリーターの方のなかには、もっと高い収入を得ている人もいるでしょう。しかし、掛け持ちをしたとしても、単純に平均の2倍近くを稼ぐのは時間的・体力的にもあまり現実的ではありません。
一方、正社員・正職員の男女の平均月収は336,300円。税金や社会保険料の天引きを考慮してもフリーターより多くの収入を得られることが期待できます。正社員の多くが月給制なので、フリーターより安定した収入を得られるでしょう。雇用形態による賃金格差は年齢を重ねるごとに広がる傾向があり、50代にもなると正社員と非正規のフリーターとの収入差は、倍近くまで開く可能性もあります。
フリーターの収入については「フリーターの平均年収は?20代・30代の年齢別に正社員の収入と比較」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
バイト掛け持ちでフリーターを続けるのはリスクもある
バイト掛け持ちフリーターを続けることには、さまざまなリスクが考えられます。体力のある20代・30代のうちは、バイトの掛け持ちで生活費を確保することも可能でしょう。しかし、年齢を重ねて体力が低下すると、十分な収入を得られるだけの仕事ができなくなる恐れがあります。
フリーターのままだと昇給・昇格がしにくく、勤続しても役職に就ける可能性は低いため、時給の大幅アップはあまり期待できません。ボーナスをもらえない場合も多く、一般的に生涯年収は正社員に比べて少なくなります。収入の不安定さから社会的信用が得られず、ローンやクレジットカードの審査にも通りにくい傾向があるので、車や家などの大きな買い物ができない可能性もあるでしょう。
現在は問題なく生活できていても、将来に目を向けると不安要素が見えるケースは少なくありません。「バイトの掛け持ちはやめたほうがいい」という声があるのも、将来的なリスクを踏まえてのことといえます。「安定した生活を送りたい」「いつか家庭を持ちたい」といった将来への思いがあるフリーターの方は、正社員就職を選択肢に入れて検討すると良いでしょう。
バイト掛け持ちのフリーターから正社員になるメリット
バイトを掛け持ちするフリーターから正社員を目指すメリットは、安定した収入を得られることでしょう。シフトに入れなければ収入が得られない時給制のアルバイトとは異なり、正社員の多くは月給制です。毎月安定した給与を得られるうえ、昇給・昇格の機会も多い傾向があります。
会社によっては賞与(ボーナス)や各種手当も支給されるので、頑張り次第でさらなる収入アップが狙えるでしょう。社会的信用も高まり、ローンやカードなどの審査も通過しやすくなります。正社員になり企業の健康保険に加入すれば、自分で健康保険料や年金を納付する手間もかかりません。一般的に国民健康保険よりも企業の健康保険の方が手厚く、厚生年金のほうがより多くの年金がもらえるため、万が一のときの安心度も高まります。
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バイトを掛け持ちするフリーターに関するQ&A
バイトを掛け持ちしていたり、掛け持ちを検討していたりするフリーターの方がよく抱える疑問について回答します。バイトの掛け持ちに関する不安を減らし、行動に移しましょう。
フリーターのバイト掛け持ちはやめたほうがいい?
バイトの掛け持ちはやめたほうがいいとは一概にいえません。
しかし、スケジュールの管理や確定申告が必要な点などを理解したうえで、バイトを掛け持ちするのがおすすめです。収入アップを目指してバイトの掛け持ちをしたいなら、正社員就職も検討しましょう。
確定申告が必要かどうか分かりません…。
バイトの掛け持ちで複数の勤務先からの収入があり、確定申告が必要かどうか判断できない場合は、お住まいの自治体にある税務署に相談しましょう。確定申告をする時期が近くなると、特設で税務署に相談コーナーを設ける場合もあります。フリーターの方の確定申告については「フリーターは確定申告が必要?やり方や準備すべき書類を紹介」のコラムでも解説しているので、目を通してみてください。
フリーター歴が長いため正社員になれるか不安です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。