フリーターは130万を超えたらいくら払う?損せず収入アップする方法とは
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フリーターの年収が130万円を超えると、原則扶養から外れて自ら社会保険料を負担する必要がある
フリーターとして働く方の中には、「もっと稼ぎたいけど130万円を超えたくない…」「年収130万円以上だと何をいくら支払うの?」といった不安や疑問を抱えている方もいるでしょう。年齢や勤務先の企業規模によって基準は異なりますが、年収が130万円を超えると原則として扶養から外れ、自ら社会保険料を負担する必要があります。
自ら社会保険料を支払うになると、一時的に手取りが減るなどの変化があるため、事前に確認しておくことが大切です。
このコラムでは、年収が130万円を超えたら社会保険料をいくら払う必要があるかを解説します。また、「年収の壁」や社会保険に加入するメリット・デメリットも紹介。社会保険や手取りの変化への知識を深め、自分に合った働き方を実現するための参考にしてみてください。
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フリーターが130万円の壁を超えたら自ら社会保険料の負担が必要
年齢や勤務先の企業規模によって加入条件は異なりますが、原則としてフリーターとしての収入が130万円を超えたら扶養から外れ、自ら社会保険料を負担しなければいけません。ここでは、社会保険の概要や年収130万円に含まれる範囲をご紹介。年収が130万円を超えそうで不安という方は、この項で社会保険について確認しておきましょう。
そもそも社会保険とは
社会保険とは、病気や怪我、老後などに備えて運用されている公的保険制度のこと。「社会保険」という言葉が指す範囲は場合によって異なり、広義では「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険(支払いは40歳以降)」「労災保険」「雇用保険」の5つを指します。
社会保険に加入することで、急な病気や怪我で働けなくなったときに手当を受け取れたり、将来受け取れる年金額が増えたりするメリットも。働く国民の安心・安全のために、一定の条件を満たせば雇用形態に関わらず加入が義務づけられます。
扶養から外れ、自ら保険料を支払うことになる基準は原則年収130万円以上からになりますが、19歳〜23歳未満の若年層は特例で年収150万円以上です。さらに、従業員51人以上の勤務先で働く方は106万円以上(※2026年10月に撤廃予定)が加入条件として設定されています。
このように、年齢や勤務先の条件によって異なるため、自身が社会保険の加入条件に該当するか、勤務先の担当者に確認しておくと良いでしょう。
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監修者:後藤祐介キャリアコンサルタント
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
また、「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」をあわせて狭義の社会保険、「労災保険」「雇用保険」をあわせて労働保険と呼ぶことも。なお、このコラムでは、狭義の社会保険を「社会保険」として説明します。
130万円は交通費などの「契約上の手当」を含んだ金額を指す
- ・時給や労働時間、日数等を用いて算出される基本給
- ・労働契約であらかじめ規定されている諸手当(通勤手当や家族手当など)
- ・労働契約であらかじめ規定されている時間外労働の賃金(固定残業代など)
- ・賞与(ボーナス)
なお、労働契約に明確な規定がなく、予測できなかった突発的な時間外手当など(臨時収入)は算定に含まれません。
たとえば、労働条件通知書などで定められた基本給や通勤手当の合計が「126万円」だったとします。この場合、たまたま繁忙期で発生した突発的な残業代によって130万円を超えてしまっても、直ちに社会保険の加入義務が生じるわけではありません。
年収を計算する際は、最初から契約に組み込まれている手当(交通費や固定残業代など)の計算し忘れや抜け漏れがないように確認しながら進めましょう。
月収いくらなら年収を130万円未満にできる?
年収を130万円未満にしたいなら、以下の計算のとおり、月収を10万8,333円以下に抑えることで可能です。
130万円÷12(ヶ月)=10万8,333.333…万円
繁忙期でシフトを多く入れたり残業したりすると超えてしまう可能性もあるので、月々の出勤日や勤務時間を調整して対応する必要があるでしょう。
一時的な収入増なら扶養に入り続けられる場合も
「今月の給与が11万を超えてしまった」「残業や出勤を頼まれて年収が130万円を超えそう…」とお悩みの方もいるかもしれません。しかし、一時的な収入増であれば、申請することで社会保険に加入せずに働き続けられる可能性があります。
厚生労働省の「パート・アルバイトで働く「130万円の壁」でお困りの皆さまへ」によると、人手不足による残業や労働時間の延長などにより一時的に年収が増えた場合は、事業主の証明により原則として連続2回までは引き続き被扶養者として認定されます。アルバイトを掛け持ちしている場合も対象となるので、やむを得ず年収130万円を超えてしまった場合も安心です。
この支援を受けることを検討している場合は、事業主に相談してみましょう。ただし、あくまで一時的な措置であり、常に年収が130万円を超える場合は自ら社会保険料を負担する必要があります。
社会保険における「扶養」とは
社会保険における「扶養」とは、自分で社会保険へ加入し保険料の支払いをしなくても、健康保険や年金に加入できる制度のこと。勤務先で社会保険に入っている人(扶養者)がその配偶者や子、親族などを扶養することで、扶養されている人(被扶養者)は健康保険証を使って医療機関を受診できたり、国民年金の第三号被保険者として年金の支払いを免除されたりするメリットがあります。
社会保険料は扶養者の収入によって決まるため、扶養する人が増えても金額は変わらないのが特徴です。また、保険料は会社と折半したうえで扶養者の給与から天引きされるため、被扶養者がお金を払うことはありません。
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年収130万円を超えたフリーターは社会保険料をいくら払う?
扶養を外れて社会保険の加入対象になったフリーターの方の中には、「年収130万円だといくら保険料を払うのか?」と不安に感じる方もいるでしょう。ここでは全国健康保険協会の「令和8年度保険料額表(令和8年3月分から)」より東京都の例を参考に、勤務先の社会保険(厚生年金・健康保険)に加入したと仮定して具体的にいくら払う必要があるかをシミュレーションします。年収130万円を超えるラインに近い月収11万円の場合と、東京都の最低賃金1,226円でフルタイム働いた場合の月収19万6,160円の場合に分けて検証しました。都道府県によって保険料額は異なるものの、支払う金額の目安として参考にしてみてください。
※フルタイムの月収は最低賃金×8時間×20日で計算
※報酬月額とは、通勤手当などを含めた報酬に加え、事業所が提供する宿舎費や食事代等の現物給与も含めたもの
※標準報酬月額とは、給与(基本給のほか残業手当や通勤手当などを含めた税引き前の給与)を一定の幅で区分した報酬月額に当てはめて決定したもの。これをもとに保険料が決定される
※事業主が、給与から被保険者負担分を控除する場合、被保険者負担分の端数が50銭以下の場合は切り捨て
※2026年4月より新たに徴収が開始された「子ども・子育て支援金」を含めて計算
| | 月収11万円の場合 | 月収19万6,160円の場合 |
|---|
| 想定年収 | 132万円 | 約235万円 |
|---|
| 標準報酬等級 | 7(4) | 17(14) |
|---|
| 標準報酬月額 | 11万円 | 20万円 |
|---|
| 報酬月額 | 10万7,000円~11万4,000円 | 19万5,000円~21万円 |
|---|
健康保険料
(介護保険第2号被保険者
に該当しない場合)
(かっこ内は企業負担分をあわせた金額) | 5,417.5円(1万835円) | 9,850円(1万9,700円) |
|---|
厚生年金保険料
(かっこ内は企業負担分をあわせた金額) | 1万65円(2万130円) | 1万8,300円(3万6,600円) |
|---|
子ども・子育て支援金
(かっこ内は企業負担分をあわせた金額) | 126.5円(253円) | 230円(460円) |
|---|
| 月々に支払う社会保険料(A) | 1万5,608円 | 2万8,380円 |
|---|
| 1年に支払う社会保険料(A×12) | 18万7,296円 | 34万560円 |
|---|
上記より、東京都在住で月収11万円の場合は月に約1万5,608円、1年に約18万7,296円の社会保険料を払うことになります。また、東京都でフルタイムで働いた場合は月に約2万8,380円、1年に約34万560円の社会保険料を払うことが分かりました。
つまり、月収11万円・年収132万円の場合、社会保険料を引いた収入は約113万2,704円です。また、月収19万6,160円・年収235万3,920円の場合は社会保険料を引くと約201万3,360円に。130万円の壁(※19歳〜23歳未満は150万円の壁)を超えてしまった場合、一時的に手取り年収が下がってしまう可能性がある点に注意が必要です。
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フリーターが社会保険に加入するメリット・デメリット
フリーターが勤務先の社会保険に加入するメリットとしては、保険料の半額を会社に負担してもらいながら、国民年金や国民健康保険よりも手厚い保障を受けられることが挙げられます。厚生年金への加入で、将来もらえる年金額が国民年金のみの場合よりも増えるため、老後の不安も和らぐはずです。
また、病気やけがで仕事を休む際には「傷病手当金」を受け取れるので、安心して療養に専念できます。
さらに、労働条件によっては雇用保険の加入対象にもなるため、退職時に失業手当を受け取れるなど、次の仕事が決まるまで経済的な支えとなるでしょう。
ただし、先述したように社会保険料は給与から天引きされる仕組みであり、月々の手取り額が減ってしまう点はデメリットといえます。収入が上がるほど引かれる保険料も増えるため、働く時間を増やしても手取り額がさほど変わらないケースもあるでしょう。
社会保険に加入するメリット・デメリットは、以下の関連記事で詳しく解説しています。希望の働き方と照らし合わせながら、加入するか検討してみてください。
社会保険料を引かれてもフリーターの手取りを増やせる?
年収130万円以上で勤務先の社会保険に加入する場合、年収160万円以上を目指せば、保険料を引かれても手取り額を増やせます。
先述した資料によると、東京都の場合、年収が約130万円(月収約11万円)だと、保険料が引かれた手取り額は約113万2,704円です。一方で、年収160万円(月収約13万3,300円)まで稼げば、手取りは約136万3,832円になります。
そのため、保険料を引かれても手取りを減らさずに稼ぎたい場合は、原則として年収160万円を目安にすると良いでしょう。
ただし、社会保険は年齢や企業規模によって加入条件が異なるため、手取りが減り始める年収も変わります。社会保険の自身が当てはまる加入基準を確認したうえで、目標の年収を定めるようにしましょう。
参照元:全国健康保険協会「トップページ」
フリーターから正社員を目指す方法
ここでは、フリーターから正社員になることを検討している方に向け、フリーターから正社員を目指す方法を紹介します。正社員になって現状の不安を解消し、「年収の壁」を気にせず安定した収入を実現させたいという方はぜひ参考にしてみてください。
アルバイト先に正社員登用制度があれば利用する
今の職場でフリーターから正社員を目指したい方は、アルバイト先の正社員登用制度について確認してみましょう。正社員登用制度とは、アルバイトをはじめとした非正規雇用の従業員を、正社員として雇用しなおす制度のこと。勤続年数や実績といった条件を満たしたうえで試験や面接を受け、合格後に正社員になるのが一般的な流れです。
ただし、企業によっては制度自体がなかったり、制度はあっても実績がなかったりすることも。まずは今のアルバイト先の上司や人事部に、登用制度の有無や実績、試験内容などを確認してみることから始めましょう。
就職を前提にスキルや資格を身につけることも大切
正社員就職を目指す場合、その業界や職種に役立つスキルや資格を身につけることで、就職活動で評価してもらいやすくなる可能性があります。たとえば、アルバイトで接客やバイトリーダーの経験があれば、飲食業や小売業などで即戦力として評価されやすいでしょう。
また、資格の場合も同様に、仕事に直接活かせるものを取得するのがおすすめです。具体的には、事務職ならMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、不動産営業なら宅地建物取引士(宅建)などが挙げられます。
ただし、未経験者を積極的に採用している業界や職種では、資格やスキルを問わずポテンシャルを主な評価ポイントとしている求人も。資格を取得しようとしている間にフリーター期間が伸びたり、自分に合った求人を逃したりする恐れもあるため、資格取得と就職活動のどちらを優先すべきか慎重に判断する必要があるでしょう。
求人サイトで正社員の仕事に応募する
フリーターから正社員就職を目指すなら、求人サイトで正社員の仕事を探して応募する方法もあります。求人サイトとは、さまざまな企業の求人情報が掲載されているWeb上のサービスのこと。いつでも気軽に求人検索ができるので、仕事探しの第一歩として活用しやすいツールといえます。
求人サイトの強みは、希望条件による絞り込み検索ができることです。業界や職種、収入だけでなく「フリーター歓迎」「未経験者可」といった条件を設定できるサービスもあるので、利用してみてください。
就職エージェントを利用する
就職エージェントを利用すれば、効率良くフリーターから正社員就職を目指せます。就職エージェントとは、民間企業が運営している就職支援機関のこと。就職・転職活動に詳しいアドバイザーに相談したうえで、自分に合った仕事の紹介や選考対策を受けられるのが強みです。
エージェントにはさまざまな種類があり、サービスごとに「20代向け」「××職向け」というように特徴があります。フリーターから正社員を目指したい場合は、「フリーター歓迎」「未経験から正社員を目指せる」などの強みをもつエージェントを選んで活用するのがおすすめです。
「年収130万円の壁を気にせず働きたい」「正社員になりたい」という方は、既卒やフリーターなど若年層に特化した就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブの特徴は、業界や職種を問わず未経験者や若手人材を歓迎している求人を中心に扱っていること。また、取材を行った企業の求人のみを扱っており、年収や待遇はもちろん、企業風土や職場の雰囲気まで細かくお伝え可能です。丁寧なヒアリングを行ったうえで求人を紹介するので、年収をはじめとした希望条件だけでなく、一人ひとりの適性や強み、性格に合った仕事をじっくりと探せるでしょう。
また、応募書類の添削や模擬面接なども行い、選考対策も徹底的にサポート。サービスはすべて無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
103万円や130万円の年収の壁が気になるフリーターによくあるQ&A
最後に、フリーターで年収が130万円を超えそうな場合によくある質問に対する回答をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
働き損を避けるなら、原則として年収160万円以上を目指しましょう。年収130万円付近だと増えた収入分よりも引かれる税金や保険料が上回り、一時的に手取りが下がるためです。
ただし、年齢や勤務先の企業規模により自ら保険料を負担し始める基準が異なるほか、19歳〜23歳未満で「150万円の壁」が適用される方は、手取りを増やすためにさらに高い年収を目指す必要があるでしょう。ご自身の状況に合わせて目標年収を確認しておくことが大切です。
「希望に合う収入が稼げる仕事の探し方」にお悩みの場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。キャリアアドバイザーが希望の働き方をヒアリングしたうえで、あなたに合う仕事を探すサポートをします。
フリーターが勤務先の社会保険に入ったら国民健康保険はどうなる?
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自治体によって必要書類が異なったり、役所の窓口だけでなくオンラインで手続きができたりする場合もあるので、事前に各自治体の公式サイトで確認してみてください。