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残業なしで年収400万円を稼ぐには?支出の目安や年収アップのコツも解説
更新日
この記事のまとめ
- 残業なしで年収400万円稼ぐには、人によるが月に約3万円プラスで稼ぐ必要がある
- 年収とは、税金や保険料などが引かれる前の1年間の収入のこと
- 年収400万円が多いかは年齢や職種、勤務する企業によって異なる
- 年収400万円で結婚して子供がいる場合、工夫しないと生活が厳しくなる可能性がある
- 残業を増やさずに年収を上げるには、昇給・昇進を目指したり副業したりする方法がある
「残業なしで年収400万円を稼ぎたい」と考えている方もいるでしょう。残業なしで年収400万円稼ぐには、基本給や福利厚生が充実している必要があります。このコラムでは、年代別の平均年収や支出の目安、年収をアップさせるコツなどをご紹介します。「今の自分の年収が多いのか気になる」「残業なしで年収400万円稼ぐ方法を知りたい」という方は、ぜひチェックしてください。
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残業なしで年収400万円は稼げる?
基本給が充実している企業で働いていれば、残業なしで年収400万円稼ぐことは可能です。また、福利厚生がしっかりしていれば、家族手当や住宅手当などのさまざまな手当が付与され、年収400万円にさらに近付きます。しかし、基本給が少なく残業代で稼いでいるような働き方であれば、年収400万円稼ぐことは難しいでしょう。
年収400万円から残業代を引くとどれくらい残る?
ここでは、残業のある会社で年収が400万円の場合、残業がなくなると年収がどれほど減ってしまうのかを見ていきましょう。「毎月勤労統計調査令和4年分結果速報(p1)」によると、パートタイム労働者を含まない一般労働者の平均残業時間は、月に13.8時間です。この平均残業時間を使って、以下のように設定を仮定したケースについて解説します。
年収:400万円(残業代込み)
月給:約33万円(残業代込み)
時給:約1850円
残業分の時給:約2312円(時給×1.25)
月の残業時間:13.8時間
上記をもとに、残業代を計算していきます。計算式は以下のとおりです。
2312(円)×13.8(時間)=31905(円)
この計算結果から、年収400万円で月の残業時間が13.8時間ある人の残業代は、月に約3万円であることが分かりました。年収400万のうち、約36万円が残業代として支払われていることになります。つまり、残業なしで年収を計算すると364万円ほどになり、残業時間が多い人はさらに年収が下がるでしょう。残業なしで年収400万円を稼ぐには、前述したケースの場合、所定時間内で月に約3万円、年に約36万円多く稼ぐ必要があるといえます。残業代は年収に大きく関係していることが分かりました。
参照元
国税庁
毎月勤労統計調査令和4年分結果速報
年収400万円は多い?
年収400万円が多いかは、年齢や職種、勤務する企業によって異なります。年代別の平均年収についても一覧表でまとめているので、自分の年代と見比べてみましょう。
そもそも年収とは
年収とは、税金や保険料などが引かれる前の1年間の収入のことで、基本給やボーナス、残業代、各種手当などが含まれます。そのうち、税金や保険料を差し引いた実際に手に入る金額が「手取り」です。手取りは給与額によっても金額が変化しますが、給与の8割程度といわれており、年収400万円の場合、実際に受け取るのは320万円前後です。年収と手取りとの違いについては「年収の定義とは?手取りと額面どちらを答える?ボーナスを含むのかも解説!」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
年代別の平均年収
年代別の平均年収について、国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査(p19)」の結果をご紹介します。なお、ここでご紹介するのは、正規・非正規の両方を含めた平均年収です。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 287万円 | 249万円 |
25~29歳 | 404万円 | 328万円 |
30~34歳 | 472万円 | 322万円 |
35~39歳 | 533万円 | 321万円 |
40~44歳 | 584万円 | 324万円 |
45~49歳 | 630万円 | 328万円 |
50~54歳 | 664万円 | 328万円 |
55~59歳 | 687万円 | 316万円 |
引用:国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査(p19)」
上記の結果をもとにすると、年収400万円は、女性の場合どの年代においても比較的高収入であり、男性の場合20代前半の年収額であれば多いといえるでしょう。
参照元
国税庁
令和3年分民間給与実態統計調査
年収400万円の生活とは
ここでは、年収400万円でボーナスが年2回(それぞれ50万円)、ボーナスを除いたひと月あたりの手取りが約20万円と仮定し、家計簿の例をご紹介します。
独身で実家暮らしの場合
年収400万円で独身・実家暮らしの方の場合、以下のような支出であれば、基本的に余裕を持った生活を送ることが可能です。
・家賃:なし
・光熱費:なし
・実家に入れるお金:3万円
・食費:2万円
・趣味、娯楽費:1万円
・交際費:1万円
・通信費:1万円
・被服費:1万円
・医療費:5000円
あらかじめ決めた金額だけを使うようにすれば、毎月10万円ほど貯金できる可能性もあります。
独身で一人暮らしの場合
年収400万円で独身・一人暮らしの場合は、家賃や光熱費、食費といったすべての生活費を自分で支払う必要があります。毎月の支出を計画的にコントロールすることが大切です。
・家賃:6万円
・光熱費:1万円
・食費:4万円
・趣味、娯楽費:1万円
・交際費:1万円
・通信費:1万円
・被服費:1万円
・医療費:5000円
実家暮らしと比較すると出費が大きくなるため、なるべく家賃が安い家に住んだり、自炊して食費を抑えたりすれば、貯金することも可能でしょう。
結婚して子どもが1人いる場合
結婚して子どもが1人いる場合、独身のときに比べて家賃や食費、光熱費などが高くなると考えられます。
・家賃:10万円
・光熱費:1万5000円
・食費:5万円
・趣味、娯楽費:1万円
・交際費:1万円
・通信費:1万円
・被服費:1万円
・医療費:5000円
・教育費:2万円
夫婦のどちらか片方だけが働いている場合、上記の支出だと生活が厳しくなる可能性があります。一人暮らしのときと同様に、家賃や食費などを抑える工夫が必要になるでしょう。
年収400万円の生活については「手取り20万は額面や年収でいくら?一人暮らしはきつい?家賃や貯金も解説」のコラムでも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
年収400万円の住宅ローンや家賃の相場は?
住宅ローンは基本的には年収の6倍以下、家賃は手取りの30%以下が目安といわれています。そのため、年収400万円の場合、住宅ローンは2400万円以下、家賃は6万円以下に抑えると良いでしょう。
残業を増やさずに年収アップを目指すコツ
年収をアップさせるには、昇給・昇進を目指したり、副業したりする方法があります。状況によっては転職を視野に入れた方が良い場合も。「残業なしで年収400万円を稼ぎたい」という方は、以下を参考に自分に合った収入アップの方法を見つけましょう。
昇給・昇進を目指す
年収アップする方法で最も自然なものは、昇給や昇進を目指すことです。社内で昇進し、特に管理職に就けば、別途手当を設けている会社もあるため、より昇給につながりやすくなるでしょう。また、「大きな成果を上げているのに評価されていない」と感じる場合は、上司に交渉することで年収アップにつながる可能性もあります。
副業をする
休日や帰宅後に余裕のある方は、副業を始めてみるのも一つの方法です。副業は種類が多く、場合によっては月に数万円稼ぐことも難しくないため、すぐに年収アップを狙えます。しかし、副業を禁止している会社もあるので、就業規則は必ず確認しましょう。
転職する
今の会社で思うように年収が上がらないのであれば、転職を視野に入れましょう。転職することで、今の会社より自分の能力を評価してくれるところに出会える可能性もあります。また、積んできたキャリアによっては、年収について交渉しやすくなるでしょう。
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年収400万円に関するFAQ
年収400万円に関する疑問にQ&A方式でお答えします。
年収400万円は多い?
年収400万円が多いかどうかは、年代や個人の生活スタイルによって異なります。国税庁の2021年の「民間給与実態統計調査(p13)」によると、正社員の平均年収は約508万円、正社員以外の平均年収は約198万円です。また、男女別に見ると、正社員は男性が約570万円、女性が約389万円で、非正規社員は、男性が約267万円、女性が約162万円となっています。平均年収については「平均収入の実態を紹介!年収を上げる方法や転職の注目ポイントを解説」のコラムでも解説しているので、参考にしてください。
参照元
国税庁
令和3年分民間給与実態統計調査
年収400万円で余裕のある生活は送れる?
年収400万円で余裕のある生活を送れるかどうかは、ライフスタイルや家族構成によって異なるでしょう。年収400万円の場合、税金や保険料を引いた「手取り」は320万円前後になると考えられます。一人暮らしであれば比較的余裕のある生活を送れますが、結婚していて子どもがいる場合は生活を工夫する必要があるでしょう。このコラムの「年収400万円の生活とは」で具体的な例を解説しています。
フリーターも年収400万円を目指せる?
フリーターは、ボーナスや住宅手当・資格手当といった各種手当が支給されない場合が多く、年収400万円を目指すのは難しいといえるでしょう。そのため、「年収400万円以上稼ぎたい」と考えているフリーターの方には、正社員になることをおすすめします。フリーターから正社員を目指す際のポイントやおすすめの職種は「フリーターから正社員を目指そう!採用されやすい職業と就活のコツを解説」で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
残業を増やさずに年収を上げるにはどうすれば良い?
「残業を増やさずに年収アップを目指すコツ」で解説したように、年収を上げるには昇給・昇進を目指したり、副業したりする方法があります。また、「評価制度が整っていなくて昇給・昇進が見込めない…」という場合は、転職を検討するのも一つの方法です。ハタラクティブは、フリーターや第二新卒などの若年層を中心に就職・転職サポートを行っています。「年収を上げたい」「職場環境が良い会社で働きたい」などのご希望がある方は、ぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。