- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 有能な怠け者は出世しやすい?その特徴や効率良く働く方法をご紹介
有能な怠け者は出世しやすい?その特徴や効率良く働く方法をご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 「有能な怠け者」とは、役割分担をして物事を効率よくこなすことができる人のこと
- 「有能な怠け者」タイプの人はマネジメント能力があり、リーダー職などに出世しやすい
- 「有能な怠け者」タイプの人は、任された仕事のメリットが明確になっているといえる
- 「有能な怠け者」になるには常に効率化を図り、周囲を頼りながらメリハリをつけて働く
- 自分のタイプに囚われず、柔軟かつバランスの良いビジネス感覚を培うことが大切
「有能な怠け者」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。「怠け者」と聞くとマイナスイメージをもってしまいそうですが、「有能な怠け者」は効率良く仕事ができる人のことを指します。このコラムでは、「有能な怠け者」という言葉が使われるようになった背景を解説。また、「有能な怠け者」や「有能な働き者」などの特徴についてや、効率良く働くための方法についてもまとめています。
「有能な怠け者」とは?ゼークトの組織論の4分類
「有能な怠け者」とは、ドイツの軍人、ハンス・フォン・ゼークトの「軍事組織論」から引用された言葉です。「軍事組織論」の中には、「有能な怠け者は司令官に、有能は働き者は参謀にせよ。無能な怠け者は、連絡将校か下級兵士にすべし。無能な働き者は、すぐに銃殺刑に処せ」という一節があります。これは、同じくドイツの軍人、クルト・フォン・ハンマーシュタイン=エクヴォルトの発言を元に一部を改変したものといわれており、後にジョークの一種としてインターネットで広まりました。現在では、会社の組織構造を揶揄する際に使われるのが一般的です。
また、ゼークトの組織論では、人材を以下の4つに分類。
- ・有能な怠け者(効率重視で賢く働く)
・有能な働き者(賢く、かつ一生懸命働く)
・無能な怠け者(能力もやる気も低い)
・無能な働き者(能力が低いのに一生懸命働く)
ゼークトは「無能な働き者」が組織にとって最も有害だと指摘しています。努力はするがミスや混乱を引き起こしやすいため、結果的に組織の足を引っ張るからです。ほかのタイプはそれぞれの役割をもちますが、このタイプは注意が必要でしょう。
有能な怠け者の定義
「有能な怠け者」をはじめ、「有能な働き者」「無能な怠け者」「無能な働き者」は以下のように定義できます。
「有能な怠け者」
有能な怠け者は、管理職に向いており、指揮官やリーダーとして組織を牽引するのに適したタイプです。彼らは判断力と行動力に優れ、的確な指示を出して周囲を動かし、成果を上げます。このタイプの人は、物事の是非を見極め、必要な仕事とそうでない仕事を切り分けるのが得意です。そのため、仕事を効果的に周囲と分担し、自らが動かずとも高い成果を達成します。
「有能な働き者」
有能な働き者は、リーダーよりも中間管理職や秘書、リーダーの補佐役が適しています。このタイプは判断力と行動力に優れ、積極的に成果を出します。しかし、他人に仕事を任せるのが苦手で、自分でこなしてしまう傾向も。そのため、仕事を効率的に進めることが得意ですが、部下の成長を妨げることもあります。リーダーをサポートすることで、組織全体のパフォーマンスを向上させる力を発揮するでしょう。
「無能な怠け者」
無能な怠け者は、指示されたことを忠実に実行するタイプで、一般社員として適任です。自分で考えて動くことは少なく、判断力や行動力には欠けますが、職務を与えるときちんとこなします。このタイプは組織の大半を占めることが多く、ルーティンワークで力を発揮する人材です。
「無能な働き者」
無能な働き者は、誤った判断を元に積極的に行動するため、組織に大きなトラブルを引き起こす危険なタイプです。「よかれと思って」自分の判断で動くものの、その行動が間違っているため、損害や混乱を招くことも。上司にとっては常に目を離せない存在で、よく見ておかないと大きな問題に発展しかねません。無能な働き者は、適切な管理と監督が求められるタイプで、組織の秩序と効率を守るためには特に注意が必要です。会社に評価されない理由や対処法については、「会社で評価されないのはなぜ?考えられる原因を解説」でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
「有能な怠け者」の特徴とは?
「有能な怠け者」と呼ばれる人には、どのような特徴があるのでしょうか。以下で、考えられる特徴をいくつか紹介します。
メリットを明確に理解できているため実力を発揮できる
物事を効率よく進められる人は「任された仕事にはどのようなメリットがあるのか」が明確になっているといえるでしょう。対応する業務のメリットが理解できていると、効率よく物事を進め、成果を上げる能力があり、結果的に組織全体のパフォーマンス向上に繋がります。
苦手なことより得意分野に集中する
有能な怠け者は、自分の得意分野と苦手な分野を明確に把握し、苦手なことには手を出さず、得意分野に集中する特徴があります。自分の強みを最大限に活かし、効率的に成果を上げることで成長を遂げ、さらに有能さを磨くのです。
自分に自信がある
有能な怠け者は、適材適所に仕事を割り振り、効率よく進める能力があり、その成果が評価されやすいため、自信に繋がります。評価を受けることで自信をもち、さらに意欲的に動けるでしょう。なお、会社に評価されなくても、自分に自信をもつ方法はあります。「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」では、自分に自信を持てない原因や対処法を解説しているので、あわせてご覧ください。
物事を効率よくこなすことができる
有能な怠け者は、無駄を省くことに優れ、業務の効率化を常に考えています。自分がやらなくてもよい範囲の仕事は周囲に振り、効率的に進めることが得意です。このため、物事を効率よくこなすことが有能な怠け者の大きな特徴といえるでしょう。
「無能な働き者」の特徴とは?
働き者であるがゆえに勝手に動いてしまい、トラブルを引き起こしがち。以下ではゼークトの組織論における、「無能な働き者」の特徴について解説します。
報告・連絡・相談が適切でない
無能な働き者の特徴は、報告・連絡・相談に問題があることです。自身の能力を過信し、誤った判断をしがちで、報告を怠る傾向があります。重要な情報を抱え込み、情報共有に対する意識が低く、判断に迷ってもプライドが邪魔して適切な相談ができないため、問題が大きくなってから発覚することが多いです。結果として、周囲がトラブル対応に追われることになります。
勝手な自己判断で仕事を進める
無能な働き者は、上司や先輩に相談せずに勝手に判断して仕事を進める傾向があります。その結果、誤った判断で損害を出してしまうことも。仕事の責任範囲を認識できておらず、自分の能力を過信して、必要な確認や質問をせずに権限を超えて行動してしまう特徴があります。
自己流にこだわり同じミスを繰り返す
無能な働き者は、自己流にこだわり同じミスを繰り返す特徴があります。ミスをしても反省せず、目的や本質を理解していないため、同じ過ちを繰り返してしまいます。上司が注意しても、「このやり方のほうが正しいのに」と自身の考えに固執します。結果として、同じミスを繰り返し、余計な仕事を増やしてしまう悪循環に陥るでしょう。そのほか、無能な働き者の特徴についてさらに詳しく知りたい方は「無能な働き者とは?よくある特徴や該当しないために心掛けるポイントを解説」もチェックしてみてください。
「無能な働き者」にならないために
以下では無能な働き者にならないために心掛けるポイントを解説します。
自分の仕事に自覚と責任をもつ
無能な働き者にならないためには、自分に与えられた仕事の内容と求められていることをしっかり把握することが重要です。「無能な働き者」は自己判断で仕事を進めがちですが、そのままだとチームや組織に迷惑をかけることがあります。
また、長時間労働をしたり、頼まれていない仕事を引き受けたりすることが「仕事ができること」と勘違いしがちです。自分の仕事に対して自覚と責任をもち、最後まで完璧にやりとげるよう意識しましょう。これにより、無駄な仕事を抱え込まずに済み、作業効率が上がり、仕事の質も高まります。
仕事の優先順位を明確にする
無能な働き者にならないためには、仕事の優先順位を明確にすることが不可欠です。まず、「何をいつまでに完了させる必要があるのか」を明確にし、それに基づいて優先順位を設定しましょう。各タスクの作業時間や重要度を見極め、優先順位をつけることで、期限内に完了できるようにスケジュールを立てることが大切です。今やるべきことが明確になれば、仕事の効率も向上し、無駄な作業を減らして質の高い成果を上げられます。
自己判断に迷ったときは上司に確認する
自己判断に迷ったときや不安を感じたときは、必ず上司に確認しましょう。自己判断で行動するリスクを理解し、自分の判断が正しいかどうかを確認することにより、誤った行動を防ぎ、チーム全体のパフォーマンスを向上させられます。
また、上司に相談することで視野が広がり、新たな解決策や改善点が見つかることもあります。常に確認と相談を怠らない姿勢をもつことが、信頼されるメンバーとして成長するための大切なステップとなるでしょう。
有能な怠け者になりたい!効率よく働くには
有能な怠け者になり、効率よく業務をこなすためには、以下のポイントをおさえましょう。
簡単かつ短時間で終えられる方法を模索する
効率を重視し、簡単かつ短時間で終えられる方法を模索しましょう。なるべく自分が手を動かす頻度を減らし、早く終わる方法を見つけるのが得意なのが有能な怠け者の特徴の一つ。簡単で早く終わる方法がないかを探し、繰り返すことで、より効率的に仕事を終わらせる方法を見つけられ、結果として仕事の質も向上します。
できないことは周囲を頼る
有能な怠け者になるためには、周囲の人を上手に頼ることがポイントです。すべてを自分だけで解決しようとせず、困ったときには早めに周囲に助けを求めましょう。こうすることで、仕事を効率よく進めるだけでなく、よりスムーズに目標を達成できます。
適度に力を抜いてメリハリをつけて取り組む
適度に力を抜き、メリハリをつけて取り組むことで、無理なく効率的に業務を進められるでしょう。常に手を抜いていると、後になってから余計に手間がかかってしまいます。気を張るべき場面ではしっかりと取り組み、力を抜ける場面では適度にラクをすることで、効果的に仕事を進めましょう。
仕事のやり方や能力に自信が持てないなら
自分のタイプや役割について理解することは大切ですが、「有能な怠け者」「無能な働き者」など、極端に偏る必要はありません。得意分野を活かして不要な負担を削ったり、一人よがりにならず客観的な視点に立ってチームワークでプロジェクトを進行したり、自信をもって前向きに人を動かして自分も行動したりと、柔軟でバランスのとれたビジネス感覚を培うことが大切です。もしも自分の仕事のやり方に自信が持てない方や、自分の能力を活かせる仕事に就きたい方など、仕事の悩みをおもちの方は、ぜひハタラクティブへ相談してみてください。
ハタラクティブでは、若年層を中心に就職・転職支援を実施。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで転職をサポートします。サービスの登録・利用料はすべて無料。自分の適性を活かせる職場をお探しであれば、ぜひお気軽にハタラクティブへご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。